東京散歩
2007年10月16日(火)
交通博物館(こうつうはくぶつかん)
 2007年10月14日『鉄道の日』であるこの日、埼玉県さいたま市大宮区大成町で
『鉄道博物館』が開館しました。この『鉄道博物館』の前身が2006年5月14日で閉
館した千代田区神田須田町にあった『交通博物館』です。
 今も看板は掲げられていますが当然のことながら入場することは出来ません。ちなみに
閉館の理由は、建物の老朽化・収蔵・展示品目の増加・バリアフリーに対応していない事
が原因だそうです。
 話は変わりますが『交通博物館』になる前は、ここが駅だったことをご存知でしょうか?
駅名は『万世橋駅』。駅舎は東京駅と同じ辰野金吾が設計し、開業当初(1912年4月
1日)は中央線の終着駅だったこともあり、待合室・食堂・バー・会議室を備えた赤煉瓦
造りのモダンな駅だったそうです。
 1919年に中央線は東京まで延長され、万世橋駅は駅としては残りますが、終着駅と
しての役目は終えました。1923年には関東大震災で駅舎が焼失。予算の都合から簡素
化された駅舎で再建されました。しかし、
≪ 周辺地図 ≫
近くに神田駅や秋葉原駅が出来た事で利用
者が激減し、1943年11月1日につい
に駅としての役目を終えました。
 旧構内には現在も中央本線が走っており、
ホーム遺構は同線の神田〜御茶ノ水間の車
窓から確認することができます。