〜アフリカへ子供を連れてサファリに行こう〜




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1995年8月

フォートドーファン
Fort Dauphin

(Taolagnaro)

 国際空港らしいが、照明設備はなく、公衆電話さえひとつもない。飛行機が発着する時、どこからともなく係りの人が現れ、人が集まる。水を買っておこうと思ったが、買ったり食べたりほか、空港で何かを手配することはできそうもない。ホテルの手配は、あらかじめエアー・マダガスカルを通して依頼し、ホテルから向かえに来てもらう。通信手段が乏しく、フォートドーファンのホテルを直接予約することはできなかったが、エアー・マダガスカルがそのかわりを担ってくれる。直接、空港に着いても、タクシーなど皆無! ここまで来ると、動いている自動車はきわめて少なく、一般の住民が持てる代物ではないようだ。足だけがたよりになってしまう。


 
ホテル・ドゥ・ドーファン

 

 ホテルまでは、舗装道路はなく信号などもちろんない。地方へ来ると夜はまっくら、まだまだ電気のない家がたくさんある。その分、星は手がとどくほど近くて鮮明だ。手つかずの美しい海を見ていると、本当にゆっくりとした時間が流れている。15分ほどのたのた荷台に揺られ、ホテル・ドゥ・ドーファンへ。

 ホテルは、このあたりでいちばんいいらしく、そのいちばんいい部屋を取ってもらった。部屋は広く小ぎれいで、温水シャワーが出る。渦巻き蚊取り線香がたいてあった。部屋は最上階の庭を眺められるところ。海に面してはいないが、200mほど歩けば海を見ることができる。
 途中マラガシの家が並んでいて、通るたびに好奇心の目で見られた。外国人観光客のために、貝や恐竜のタマゴ?なんかを売っているところもあるが、貝は中身入りで干しただけなのか臭くて持ち帰れそうにない。
 交通事故はおろか犯罪なんてまずないというくらい、治安はいいとのこと、危険はみじんも感じなかった。ただ、人のものはみんなのものという感覚があるようで、目を離すと誰かが使っていて、悪いことをしているという感覚ではないようだ。わざわざ人の部屋に入って取るということもないらしい。そうは言っても、外国人の家はみんな24時間体制でマラガシのガードマンを置いていた。

◇レストランはいつ開く?

外国人が安心して食べられるレストランは、限られてしまう。というか、レストランはほとんど外国人のためにあるのだろう。現地の人は、手が出ない値段である。ミラマルは、とても見晴らしのいいレストラン。ヨーロッパ的なのか、お休み時間がたっぷりなので、はずれた時間に行ってもやっていない。ここでは、カキとワイン、それに入っていればホアグラ、伊勢エビといったシーフードがうまい。

◇伊勢エビの宝庫

安い、ここぞとばかりフォートドーファン滞在中は毎日キロ単位で食べた。日本にも大量に輸出しているらしいが、あまり知られていないようだ。見た目も食べた感じも、まさに伊勢エビ、市場で買ってゆでてもらうだけ。しいて挙げるなら、ミソの味がちょっとちがうかな・・・という程度しか違いはわからなかった。

◇岩ガキ

もちろん天然、小粒で不揃いだが、とにかく安くてウマイ。フランス人が好んで食べている。さすがに生なので、子供には食べさせることはしなかった。

◇キレイな海は、すべてトイレ?

海は手つかずでキレイだけど、まわりはすべてトイレだと思っていいくらい。電気のない掘っ建て小屋のようなところで、上水道はおろか下水道なんてないところに多くのマラガシは住んでいて、トイレはそのあたり全部、海にむかってだそうだ。ということで、トイレをしない海へ降りる道を決めていて、そこを通らなけばならない。


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