〜南の海へ子供を連れて旅しよう〜

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ハワイ

2004年8月

ハワイ島
HAWAII

 

 

マウナ・ケア

世界で最も天体観測に適した場所のひとつと言われているマウナケア山頂。標高4200mのここは、通常発生する雲の上にあるため気候が安定していて、年300日以上晴れるそうだ。それに赤道付近にあるため北半球の天体全部と南半球の天体のほとんどを観測できるので天体観測にはもってこいらしい。

ここは、一年中貿易風風が吹いていて乾燥しているため、昼間の気温は10度前後でも体感温度はもっと低い。ノドが乾くので水は必携だし、高山病予防にも水分補給は重要とのことだ。空気は地上の6分の一(酸素は平地の60%)と薄く、高山病(吐き気や頭痛、息切れ、記憶力の低下)の危険を伴う。

一般的には、マウナ・ケア山頂ツアーに参加した方が無難だろう。しかし、すばるを見学したり、自分で車を運転して4000mを越えるなんて楽しいことはそうそう経験できないので、4WD車を借りてマウナ・ケアを目指すことにした。
一般のレンタカーで車を借りても、マウナケアなどは保険対象外(サドルロードやサウスポイント・ロードなど)! マウナケアの山頂へ行ける4WD車を借りることができるのは、ハーパーというレンタカー会社だけだった。ヒロとコナにオフィスがあり、空港やホテルからの送迎や乗り捨てもあった。Webから予約しておくのが賢明だろう(1日$130〜くらい)。
http://www.harpershawaii.com/index.html

◇ダイビングの次の日はマウナケアに行けない

当たり前だが、ダイビングと組み合わせる場合、飛行機に乗るのと同じ注意が必要だ。今回、マンタ・ダイビングも目的のひとつだったので、マウナケアへ登る日程をダイビング日の翌日にすることはできなかった。短い滞在だと日程を組むのはけっこう難しい。


▲試作中の新しい観測カメラ

▲スーパーコンピュータが陣取る

▲ビジターセンターで林教授の説明を受ける

◇ヒロオフイスからすばるへ

当日、コナから来るのは大変なので、前日はヒロの友人宅にお世話になった。朝9:30頃、まずは車でヒロにあるハワイ観測所山麓施設(ヒロオフィス)に行き、見学行程の説明と、ヒロオフィスの施設の見学をさせてもらった。ここにはビジターギャラリー(今は非常に小さいが拡張されていくらしい)があって、望遠鏡の模型や解説などの展示があった。また天文台内を写したライブカメラが設置されていた。

◇下は雨でも上は晴れ!

ヒロオフィスから案内の専門スタッフ車の先導で4WD車を運転してマウナケア山頂へと向かった。まずは、ガソリンを満タンにし、セブンイレブンで昼飯を買い込んでからだ。コナに比べ、ヒロの方がガソリンは安い。ヒロは雨、ここはとても雨が多いらしい。そして途中は大雨だった。ヒロからのサドルロードは対向車もほとんどなく快適だ。
途中からマウナケアへの分岐へ入り、しばらく登ると、急に空が開けた。あたり一面は牧場が広がっていた。あとは山頂まで、大青空! 山頂はたいてい晴れだそうだが、それでも運が悪いと山頂が雲に入ることがあるそうだ。富士山に登るように道はぐねぐねかと思ったが、おもいのほかまっすくで車酔いの心配はあまりない。それだけ裾野が広いのだろう。ただし、道が上下に波打っていて、ここをかっ飛ばすと、ジェットコースターのようでなかな楽しく、別の意味で酔うかも。


◇まずはオニズカセンターへ

ヒロオフイスからおよそ1時間。オニズカセンターは、2800mにあり、高地に体を慣らすために、最低でも30分滞在が義務づけられていて、できれば1時間の休息を取った方がいい。オニズカセンターで買い込んできた昼食を食べ、十分休息することにした。ここには、展示のほかトイレや売店、無料のココアなどの飲み物も用意されていた。なんとなく空気が薄い感じが味わえる。山頂は、車のヘッドライト禁止らいしので、遅くとも夕日を見たらすぐ下山せねばならず、ツアーの星空観測はオニズカセンターで行われる。

◇固有種シルバーソード

オニズカセンター横では、貴重になったハワイ固有種の高山植物シルバーソード(銀剣草)が保護され、増やす試みがなされていた。気候や外来植物、動物に食べられるなど、大幅に数を減らしているらしい。見たところ、銀のペンキを塗ったような不思議な色合いの植物だった。

◇山頂は12歳以下、すばるは16歳以下はダメ

残念ながら10歳の息子はすばる見学ができない。12歳以下というのは州政府の指導らしく、現地の人は子供を山頂まで連れていったりしているとのことだが、日本人とアメリカ人では体格が違うので、ここはムリをせず、オニズカセンターまでにした。タクトは友人が後からオニズカセンターまで送ってくれて、そこで合流したのだった。

◇この先はダートな道

オニズカセンターは、分岐から6マイル。さらにここから頂上まで6マイルだが、いきなり傾斜も急になるし、ダートな道になる。4DWでということになっているが、乗用車で登っている強者もいた。ただし、車高が高くないと石でおなかを擦ることになるし、振動がすごい、けっこうハンドルを取られるので4WDは必須だと思う。山頂近くになると、ほこりや振動の影響を防ぐためか、舗装道路になっていた。

◇高山病に注意!

いっきに4800mの山頂まで登るわけだが、オニズカセンターから先は高山病に注意が必要だ。とにかくゆっくり動く、笑わない、大きく呼吸する・・・など、注意事項は目を通しておこう。また、自分で車を運転していく場合、景色に見とれていると転落することにもなりかねない。4WDで1と2のギアを切り替えて走ることになるが、ダートな道は、土埃がひどいので窓が開けられず、日差しは強く車はエアコンを入れていないと暑かった。気温が低く、風もあるので涼しいが、日差しはかなり強く、日焼け止めとサングラスは必須!

◇山頂に並ぶドーム群

再び舗装路が現れると、やがて天文台のドームが見えて来る。この一番手前の小さなのがハワイ大学の0.6m望遠鏡、続いて双子のケック天文台(KeckUにはビジターエントランスがある)などが見えてくる。すぐ先には、目指す「すばる」の青く輝く円柱ドームがあった。

山頂には、写真でみたような望遠鏡のドームがたくさん並んでいた。最大の望遠鏡はすばるのとなりにある双子のドームがあるケック望遠鏡。直径10mとのことだが、この望遠鏡の鏡は、六角形の鏡を36枚合わせて10m分の大きさにしているらしく、1枚の鏡ではない。1枚鏡で世界最大なのは、すばる望遠鏡とジェミニ望遠鏡。性能は、1枚鏡の方がいいが、ケックは複合鏡だがそれが2つあるのが売りらしい。


 

国立天文台ハワイ観測所
すばる望遠鏡

http://subarutelescope.org/j_index.html

すばる望遠鏡は、マウナケア山頂に2000年、国立天文台が完成させた、世界一高精度の光学式赤外線望遠鏡。すばるの反射鏡は、口径8.3m、厚さ20cmの超低膨張ガラス(ULEガラス)で作られていて、自重が23トンもあるために傾ければ鏡面に歪みができ、それを補正するために261本の能動支持機構で鏡面をコントロールしているそうだ。取り付けるカメラによってさまざまな観測ができるようになっていて、もちろん可視光線の撮影も可能とのこと。また、主焦点に像を結ぶ光学系を備えていることが、特徴とのこと。そのためか、想像したような望遠鏡ではなく、かなりゴツイ形状をしていた。詳しくは、すばるのページをご覧あれ!

◇天文台の中は0度

天文台の中は0度に保たれていて寒い。持参したダウンを着込んで建物の中へ。まずは、安全のためのヘルメットを着用。カメラはストロボもOK! ただし、音は作業員の邪魔になるそうで、極力静かにとの注意があった。

◇望遠鏡はデカイ!

幅もそうだが、天井まで30メートル近くあるとのこと。中は薄暗く、フラッシュも届かないので全体を撮ることはできない。観測に合わせて、カメラを付け替えることができ、その作業はロボット(人型ではありません)が行うようになっていた。コロナグラフ撮像装置やら冷却中間赤外線分光撮像装置やら、素人にはわからない装置が収納されていた。

 

◇見学はおよそ1時間

作業の状況によって見学できる場所は違うようだ。右の写真は、望遠鏡を回転させる装置。コントロール・ルームは、下のようにコンピュータ画面がところ狭しと並んでいた。その天井には、てるてるぼうずがたくさんつるされていた。日本人スタッフ以外にとってはなんのことかわからないらしい。

 

◇オニズカセンターからコナへ

友人とは、オニズカセンターで別れ、コナへ急いだ。とにかく下るだけの道で、エンジンブレーキを主に使わないとブレーキがヤバイ。対向車は少ないが、ヒロからの道よりも走りにくかった。ここをだれもが100キロ近いスピードでかっとんで行くのだった。コナまでは距離もあり、カーブも起伏も多く、初めての道なので、かなり疲れてしまった。今日の宿泊は、ロイヤル・コナ・リゾートを予約しておいた。

 


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