〜南の海へ子供を連れて旅しよう〜

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インドネシア

1988年

バンダネイラ
BANDANEIRA

 

 かのアルフレッド・ウォーレスが「世界で最も美しい海」と絶賛したインドネシアのバンダ海、そこに浮かぶのがバンダネイラ島。我が家としてはこれは絶対行ってみたいと思ったわけである。

 日本からだとバリにまず入る方が便利なので、ガルーダ・インドネシア航空でデンパサールへと入った。そこから、メルパチ航空でウジュン・パンダンまで行き、そこでメルパチ航空の小型プロペラ機に乗り換えてアンボンへと入った。ここでさらに小型の飛行機に乗り換えてバンダネイラへと向かう。国内線の事情が良くないインドネシアで、1時間ほどの遅れだけでなんとかアンボンへと到着したのは奇跡的と言えよう。
 ここからバンダネイラへは、10数人乗れるだろうかという小さな超ボロい飛行機で向かう。とにかく発進できる時間が出発時間。それが、予定に近い時間に出発することになった。一応毎日バンダネイラ行きの船が出ているようだが、見知らぬ船で夜を過ごすだけの勇気はない。これは今まで乗った飛行機では最悪で、内装はボロボロで60%以上がムキ出し、シートは破けていて、金属が尻にあたっていたい。そしてシートベルトは切れているというありさま。これは乗る前からかなり怖い。そして、ガタガタゆられながら飛び立って10分ほどしたらいきなりドカッとか音がして、後ろの貨物室の扉が開き、荷物がおっこちてしまった。客席の後ろが貨物室で、筒抜けになっているのでこれは冷や汗ものだ。
それでも何もなかったように跳び続けたが、こんどはレッドランプと警告音…どうやら油圧計が異常?らしい。ということで、いつのまにかアンボンに引き返していた。

 結局、どこかのポンプが壊れていたらしく、部品がないから今日は飛ばないことになってしまい、アンボンで1泊することになったのである。

 それでも次の日、なんとか飛行機は飛べるようになったらしく、こんどこそバンダネイラへと出発。これって本当に定期便なのだろうか? 一応メルパチ航空なのだが…

 バンダネイラの空港は、単に整地してあるだけのところだが、しっかり地名を入れてあった。唯一の宿泊するホテルからの送迎だけがたよりで、まともな車は走っていない。タクシーはリヤカーの世界だし、客待ちなどない。ホテルのオーナーは、この島の王様の子孫で、島の大半を持っているらいしが、それが本当かはわからない。こんなところで妙に日本びいきで、収集した日本刀などを自慢げに見せてくれた。

マウラナ・イン


 ホテルの軒先が船着き場になっていて、そこから船で簡単に海へアクセスできる。これもオーナーの趣味らしく、場所には似つかわしくないダイビングの設備があったのには驚かされた。船にはキッチンも着いていて、コックを載せてダイビング・ピクニックへと向かう。残念ながらホテルの近くには期待するようなビーチがなかった。ネイラ島は火山島で、いわゆる砂のまともなビーチはほとんど見かけないし、あっても大したことはなかった。しかし、海をのぞき込むと水はとてもキレイ。山も高く、緑も豊か、きっと雨がたくさん降るのだろう。海辺近くまでジャングルが迫っているという感じだ。

◇ここは自生ナツメグの産地

 口の中が真っ赤な男の人を多く見かけた。ここはスパイスとして高級な自生ナツメグの産地で、ナツメグと石灰を口に入れてガムのようにかんでいると、真っ赤になるとのことだ。ウマイのだろうか? 進められたがさすがに挑戦する気になれなかった。大航海時代にヨーロッパ列強国がナツメグをめぐって集まってきたところらしく、オランダ統治時代の要塞などが残っていた。博物館があって、昔の大砲やら当時のモノが一応飾ってあった。

◇基本的に必要なものは持ち込むべし 

 ホテルと呼ぶには、お粗末だが、ここらあたりでは2階建てのとびきり立派な建物だ。周りに我々が食べられそうなレストランなどありはしないので、すべてホテルでの食事となった。魚は豊富で、毎日が海産物。日本人ということで刺身も出してくれた。釣りは大物がいっぱいヒットする。なお、お酒類はすべて持ち込んだ。

◇ホテル以外に食べられそうなところなし 

 近くの村には、お店もあるが、日本人が買えるようなものは見あたらない。お菓子くらい挑戦してみようと思ったが、とても口にできそうになかった。ジュースかと思ったが、色を付けただけの砂糖水らしい。

◇コラコラ?

 日本から来たというので、歓迎してくれたらしく、お祭りに使う有名な船を漕ぎ出してくれた。ホテルの近くに舟眼を入れた彩色くり舟が置いてあったが、これが地元の人がコラコラ?と呼ぶものだった。長10メートルくらいの同じような船が各村にあって祭りの時に競争するというものらしく、絵はがきにもなっていた。


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