雛芥子(虞美人草花物語) 昔、漢、楚の戦い(紀元前202年)に、楚の武将項羽は、 戦いに敗れて四面楚歌の中で、いまはこれまでと、 寵妃虞美人と最後の宴を張った。 項羽は、「力山を抜き気世を蓋(おお)う」の詩をうたい 「虞や虞や汝を如何にせん」と結んで最後の決戦に臨んだ。 虞美人は夫の出陣を見送ってから、心静かに自刃した。 その血がしたたって花と咲き、これが虞美人草であると、 中国の故事は伝えている。・・・ 雛芥子は別名を虞美人草といい、ヨーロッパ中部が原産のケシ科の一年草。 草丈は70―80cmで花期は4―5月。一般には英名のポピーで呼んでいる。 <'02-8-26> |