平成14年11月3日(日)

(変身前の)初代仮面ライダー講演会  に行きました。

私が 小学生の頃 大好きだった 変身前の初代仮面ライダー 本郷猛 役のダンディーな男優
「藤岡 弘」氏が 今日 上越市の文化祭「はさぎフェスタ」の講演会に 講師として 招かれました。
場所は 精神障害者福祉施設や特別養護老人ホームの隣接する川室記念病院前の体育館です。
講演を聞く前は どうして 仮面ライダーが こんな所に呼ばれたのか 大変不思議でしたが、
本郷猛氏 いや 藤岡 弘氏の お話を聞いて 納得できました! そして 大変 深い感銘を受けました。
お話の内容は だいたい こんな感じでした。
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「21世紀を担う子供たちへ」
一期一会という言葉があります。 仏法では すべての出会いは 偶然ではなく 必然であると 言われています。
   私は 四国の 愛媛県に生まれ 武道家の父に 幼少の頃 武道の精神を叩き込まれました。
四国では「おせったい」といって 米や果物などを 家に回ってくるお遍路さんに 渡すのを 当たり前のように 見てきました。
今思えば これが ボランティア であったと 思います。
 私は 縁があって 世界中の様々な国を 見て回りボランティアをしています。
アフリカや東南アジアなど 紛争地域やそれらの難民の哀しい現実を 見てきました。
でも 水も食糧事情も 大変厳しいそれらの国々でも 子どもたちの目は 大変 輝いていました。
 今 地球上には 約60億を越える人が住んでいます。
しかし 満足に食事を得られない人が 約8億人
飢えや戦争で死んでいく子どもたちが 1500万人
毎日 3食 きちんと 食べられるのは 世界中で たったの4分の1の人だけです。
もしも 世界のテログループが 日本人の飽食をみたら 日本にも爆弾等を 仕掛けるかも知れませんよ。

 世界の紛争地域や途上国の子どもたちが 生きていられるのは その父親や母親が 銃弾の盾となって かばい
 沢山の死人の下から 血だらけになって 這いだし 夜通し歩いて 泣きながら 難民キャンプに たどり着いたからです。
 でも その子どもたちの目が輝いているのです。 私は それを見たときに 涙が止まらなくなりました。
 私は自分の身体に こんなに沢山の涙があったことに気づき その時 目から鱗が取れ 
食料や物資の援助に行ったはずの 自分が現地の子どもたちから 逆に沢山のものを もらったことに感動していました。

 武道とは 相手を うち負かし 倒すためのものではありません。
武道の武という字は ホコを止める と書きます。
充分 相手を倒せるだけの 力と技を身体に蓄えながら しかし それを止めて
相手との問題を解決する これが 本当の武道です。

 今 国内や 世界では 様々な問題や紛争が 起こっています。
これらは すべて 自分さえよければ 何をしても良い とか
ジコチュウ ってやつですね  自己中心的なんです。

 大切なことは まず自分を正しく律することです。
そして たとえ自己を犠牲にしても 相手のために尽くすことです。
だから すべての人に 使命があります。
武道は 私にそれを 教えてくれました。

 そして まず 大切なことは 家族を大事にすると言うことです。
家族を ほったらかしにして 国家が よくなりますか?
世界が平和になりますか? まず 家族が助け合い 愛し合って 生きていくことが大切です。

 子供を愛さずに育てると 将来 その子は 恨みを社会に向かってはらします。
 子供に愛をたくさん注いで育ててあげれば その子は 将来 社会や他人に愛情を注いでくれます。
未来をつくっていくのは 今の子供達なんです。

 今日はやっとこれから本題のお話に入れるかと思ったら もう時間が来てしまいました。
大変 残念ですが みなさん どうぞ 今日の私の話を聞いて 人を愛してください。
天命に従い 使命を果たし 宿命に生きる...それが 私のモットーです。
今日は みなさん 本当にありがとうございました。
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という趣旨の1時間を越える 素晴らしい講演でした!
 約30年前 悪のショッカーと戦っていたあの仮面ライダーが 今日は 私の目の前
3メートルの至近距離まで来て 現実問題に本当の正義の味方の行動を起こしていたのです。
なんだか とっても 胸がいっぱいになる素晴らしい日でした。 そういえば 今日は 私の41歳 最後の日です。
 本郷猛からの 私への 誕生日のイブのプレゼントの講演となりました。
今日の講演会は 写真撮影禁止でしたので 本人がいないときに写した会場の様子と
チラシにあった写真の合成写真 などで 紹介させていただきます。