〜 美しい地球を子供たちに 〜

ネットワーク地球村代表 高木善之氏の講演より

 地球環境セミナー [詳細版]  平成11年4月9日(金) 6:30〜9:22PM 於:糸魚川市ビーチホールまがたま

「美しい地球を子供たちに」

 ネットワーク地球村代表 高木善之氏講演

    今日の講演会は、どうぞ「頭」ではなく、「こころ」で感じ取ってください。
頭は屁理屈、反論、言い訳をする場所です。どうぞ今日の講演を体験として受け止めてください。人は、勉強しておぼえたことは忘れますが、「体験」したことは忘れません。
それから、驚いたときには、どうぞ「うわー」「うっそー」等の声をあげてください。 今日の講演は皆さんとキッチボールしながら進めたいと思います。

○ごみの処理問題
 最初にゴミの焼却場の数について、皆さんにスライドをお見せします。
ドイツ______51
イタリア____51
アメリカ__168
日本____1893
フランス__100
スイス______29
スェーデン__21
オランダ______9
イギリス______7
 日本は、アメリカの約10倍以上、ドイツの約30倍以上ですね。私たち一人当たりが出すゴミの量が、10倍も多いってことです。なぜだと思いますか? それは、ヨーロッパなどのゴミ問題処理の先進国では、ゴミの排出量を減らすための「4R」が徹底されているからです。
 実は、ゴミ問題は、産業革命から発生し始めたのです。だから日本は、ヨーロッパより 300年産業革命が遅れた分だけゴミ問題の解決も300年遅れているのです。その証拠に、今、日本でやっとできた「リサイクル法」は、ヨーロッパでは50年前に失敗しているんです。  ゴミ問題に関して日本は先進国ですか後進国ですか? 後進国ですね。

  <ゴミ減量の4R>
1 Refuse  やめる
2 Reduce  減らす
3 Reuse   再利用
4 Recycle リサイクル
ヨーロッパでは、野菜などは、数個パックでは売らず、ばら売りです。 4Rの1の「やめる」は、企業の製造責任ということで法で規制しています。 4Rの2の「減らす」は、市民のゴミの有料化ということで、一月あたり一人約4000円かけています。日本ではゴミ処理代はいくらですか? 会場より)タダです。
そうですね。でも、実際は、税金を元として行われるゴミ処理代を一人当たりで割ってみるとひと月平均約3万円かかっているんです。そして日本全体のゴミ処理費用は、年間20兆円と言われています。この20兆円という額は、糸魚川市の年予算の100年分に相当します。 しかし、このことはビッグビジネスであり「ビジネスチャンス」なので、日本の企業は、この需要を減らしたくないので4Rの1番が日本ではなかなか進まないというのが現状なんですね。 それから、市民のゴミの有料化も以前やろうとしたことがあったのですが、市民が目の色を変えて猛反対したので、これも日本ではなかなかすすまないんです。 また、日本では再利用ということがほとんど行われていません。ゴミ減量の先進国では、例えばペットボトルは、40回以上使える丈夫なもので、且つみんな同じ形をしています。だから再利用ができます。日本のペットボトルは、薄くて1回くらいしか使えないし、形も飲み物毎に違っていますから、再利用ができません。

○ダイオキシン
 昭和58年11月19日の朝日新聞の一面トップに「ゴミ焼却場から猛毒ダイオキシンが検出、早急な対応が必要」という記事が出ていました。この記事は16年前ですが、実は20年前からダイオキシン問題は報道されていたんです。ダイオキシンは青酸カリの1000倍の猛毒です。ダイオキシン濃度の規制値、ドイツでは0.1ナノグラム以下ですが、日本では80ナノグラム以下です。しかもドイツは法による規制値で守る義務がありますが、日本は安全基準なので努力目標、つまり義務はありません。  プラスチックを1000度以上で完全燃焼させれば、煙もほとんど出ないしダイオキシンも出ません。でも生ゴミと一緒に燃やすと600度くらいまでしか上がらず不完全燃焼でダイオキシンが発生します。日本でよく行われる野焼きも不完全燃焼でダイオキシンが多量に発生します。生ゴミというのは、本来、空に返すべきですか、それとも土に返してやるべきですか? 自然のものは自然に返すのが原則ですね。だから生ゴミは元々燃やすべきではないんです。また、灰を投棄すると中のダイオキシンが土に染みこみ出ていきます。ダイオキシンの土壌汚染濃度規制もドイツは40ピコ以下、オランダは10ピコ以下、でも日本は規制なしです。それもこれも日本がビッグビジネスチャンスを追求してきた結果です。皆さんは命よりもお金が大切ですか、未来よりも目先が大切ですか?  どうぞ今まで自分が信じてきたことの誤りに気づいてください。何のために我々が生きているのか、よく考えてください。  とは言え、今の日本ですぐこれ(土壌汚染濃度)を規制する法律を作ったら大変です。規制に合格する畑はひとつもありません。全国の畑は全滅です。かと言って法を作らねば多くの人々がガンで死ぬことでしょう。やはり法制化すべきです。

○牛乳の中のダイオキシン
 牛乳の中にもダイオキシンはあってヨーロッパでは1ピコ以下、アメリカでは0.001ピコ以下、日本では10ピコ以下となっています。 日本の規制値は、動物実験でマウスが急性中毒死する値ですが、ヨーロッパのはマウスが慢性中毒死する値で出されています。  日本は島国ですから、自分たちだけ勝手なことをしても他の国から危険な目に遭わされたりしませんね。でもヨーロッパは国同士が隣り合わせですから、自分の国だけ(猛毒ダイオキシンを排出するというような)勝手なことをすると、どこかの団体から正義の名のもとに空爆されたりします。だから日本は、(ダイオキシン規制の法整備などが)なかなか進まないんです。  さて、母乳からは平均60ピコグラムのダイオキシンが検出されます。これは昔ベトナム戦争で枯れ葉材を空中散布して攻撃したときに(母親の体内に蓄積され母乳で)赤ちゃんを苦しめたときの濃度とほぼ同じです。これを赤ちゃんが摂取すると甲状腺ホルモン異常、アトピー性皮膚炎などの原因になります。母乳は粉ミルクの10倍の濃度のダイオキシンが含まれており、ヨーロッパでは14年前から生後4ヶ月を過ぎた赤ちゃんには母乳を与えないようにしています。(4ヶ月以内は母親から抗体をもらうため母乳にするらしいです。)  これらの問題に対し、ヨーロッパ等諸外国では、
プラスチックの「4R」
生ゴミを燃やさない
憲法に「循環経済法」を盛り込む
焼却物、焼却灰に厳しい規制
空気、水、土、人、体に厳しい規制
 をしているのですが、日本の厚生省だけは.....
ただちに必要とは言えない。
 と言っています。
どうぞ、皆さんも私たち「賢い消費者(グリーンコンシューマー)」の仲間になってください。
ヨーロッパではグリーンコンシューマーが50%近くいますが、日本ではまだ1%位です。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 私は、社員数25万人のある大企業の科学者でした。しかし、研究を深めていくにつれ、大変な事実に気づきました。会社を休んで地球環境国際会議に出席したりしました。そこで衝撃的な事実を知りました。私は、将来、子供達に「お父さんは、家・金・財産残したけれど、地球を残してくれなかった。」と言われたくありませんでした。1年間悩みました。そして、会社をやめ、全国へ講演活動を始めることにしました。「何事も最初は一人なのだ」と気づいたからです。最初はすべて自費で講演活動をしました。自費で国際会議に出席しました。その結果、家も土地も車も財産も失いました。でも1000回以上の講演活動で現在はネットワーク地球村は国内のグリーンコンシューマー団体としては最大の規模になりました。どうぞ皆さんも私たちの仲間になってください。
 ヨーロッパでは、
原子力発電は全面禁止
ダム開発、河川の護岸工事禁止
コンビニエンスストアはなし
自動販売機も全くなし
 となっています。

○環境ホルモン
 ダイオキシン、PCB、DDT、農薬、プラスチック、カップ麺の容器、ほ乳瓶、ビニール玩具、防腐剤、缶詰の内側のコーティングなどから、人体中のホルモンをかく乱する化学物質が見つかっています。これを環境ホルモンといいます。1997年の3月時点で107種類見つかっています。今はもっと多く見つかっているでしょう。  これは @発ガン性 A催奇形性 B生殖機能の低下 等という悪影響を及ぼします。最近、50歳代の男性と若い20歳代位の男性の精子を採取して顕微鏡で見たところ、50歳代の男性の精子は密度も濃く、尾もまっすぐで長く正常なのに対し、若い人のは密度が薄く尾が短く、丸まっていたりして受精機能があるのは34人中1人だけという研究発表がありました。50歳代の男性はなぜ正常な精子だったのでしょうか? それは50年前には、環境ホルモンがなかったからです。今の若い人から生まれる赤ちゃんが大人になる頃、その時に生まれてくる赤ちゃんはどうなっているのでしょうか。(産まれてくる子が奇形ばかり? あるいは生まれてこられない?)  進歩・発展は安全に反する言葉です。便利・快適も安全に反する言葉です。エジプト、インダス、メソポタミア 過去文明を持つ国はすべて没落してきました。なぜでしょうか?それは自然に反するからです。不自然なものは滅びます。人間も自然の一部なんです。
アメリカは  PCB全面使用禁止です。
オーストリア 塩化ビニール等のおもちゃへの全面禁止
オランダ (環境ホルモンを含む物質の製造規制あり)
ベルギー (環境ホルモンを含む物質の製造規制あり)
日 本 緊急に排除すべき理由はない
 国内の市町村でも私の講演が行われた所では、約半数が使用規制を始めています。これは市民が市長等に環境ホルモンを含む物質の使用禁止を規定するよう運動したからです。運動しなければ、使用規制は実現しません。
 ではここで私たちができることを、見てみましょう。
プラスチック、塩化ビニール、スチロールの使用を避ける
 (食器、ラップ、ほ乳瓶、おもちゃなどに含まれる)
無農薬のものを求める
肉、魚の食事を減らす(汚染度が高い)
添加物、薬品など化学物質を避ける

○コンピュータの2000年問題
 昔のコンピュータは、部品代の節約やプログラムの節約、これも目先の利益のためですが、そのため4桁の西暦のうち下2桁しか使っていませんでした。しかし今年1999年の次は 2000年ですから、年を扱うところが99から00へ変わることになります。ということは、1900年に逆戻りするわけです。このため家庭電化製品が誤作動して火事になるぐらいならまだ良いのですが、原子力発電所や核兵器を管理するコンピユータはどうでしょうか。原発が止まるあるいは異常燃焼や爆発する。核兵器が誤発射され、落下地点の国が勘違いして応戦したら地球はどうなるでしょう。あるいは来年の正月に飛行機が墜落したら、正月に銀行の預金口座の残高が消えてゼロになったら、あるいは株価は? この問題については、日本ではおそらく今年の6月頃からマスコミに報道されはじめ、問題となるでしょう。皆さん、早めに株を売り、預金を1ヶ月の生活費分位は下ろしておいた方が良いかもしれませんよ。11月12月では、もう(みんなが気づいて殺到して)遅いかも知れません。

○地球温暖化問題
 二酸化炭素、メタン等は産業革命以降急増してきたものです。近年地球の平均気温が上昇しています。これは太陽光が地表に届いて反射し、更に大気中の二酸化炭素の層で逆反射して大気の温度を上げてしまうために起こります。このままだと後100年で3度上がる計算になります。3度上がるということは東京が沖縄になるということです。南極の氷が溶けて海に流れ込むと地球上の50カ国が水没し5〜10億の人口が住めなくなります。 田畑はたいてい低いところにありますから、ほぼ全滅です。IPCCの報告では、米の生産量は78%減となり、日本人の410万人が水没します。更に温度の上昇カーブは、2010年頃急上昇を始めます。食料が急速に不足し始めます。  南極の氷の厚さは100〜4500mで平均が2500mで面積が40億平米です。これがもし全部解けると海面は65cm〜1.5m上昇します。最近南極の周辺部の氷が溶けて崩落を始めています。部分的なの氷の崩落では海面は約70m上昇します。平成10年10月21日の日経新聞に南極大陸でマグニチュード8.1の地震が発生したと報道していました。今後南極の氷が一気に崩落して海にバサーンといったらどうなると思いますか? 高さ300mの津波が 時速千数百キロで襲ってきます。ちょうど「ディープインパクト」という映画で同規模の津波が来ましたね。マンハッタン島、ニューヨークが水没しましたね。津波は原発にも届きます。世界に500ある原発がすべて壊れずにいられますか?二酸化炭素は、60〜80%削減しなければいけません。地球温暖化会議が京都で行われましたね。ヨーロッパ諸国は8%削減し、アメリカが7%、日本が6%ということで決着しましたが、議長国として恥ずかしいことです。  人間ひとりが1日生きていくのに必要なエネルギーは2000カロリーと言われています。現にこのスライドの国(テントをバックにした遊牧民らしき家族が映し出される)の人たちは1日2000カロリーしか使っていません。でも日本人は、自動車、冷蔵庫、電子レンジ、風呂釜などで20万カロリーを使っています。最低必要なエネルギーの100倍を使って日本人は贅沢をしています。そして便利だと言い、両親とは別居し、妻と夫は単身赴任や家庭内別居をし、子供達はいつまでも家に帰ってきません。これが文化的で幸せだと言えますか?
 原子力発電所については、諸外国では2010年までに全面的に廃止するよう決めています。しかし、日本だけが原発の数を20%増加させると言っています。原発事故1件で半径100キロ以内、約400万人が悪影響を受けます。復旧に国家予算の2倍の費用がかかります。そして日本は「二酸化炭素を減らすのに原発が有効だ」と間違った宣伝をしています。長期的に見れば原発は割高であり諸外国ではそれに気づいて廃止の方向でいるのに日本だけは逆です。
 私たち個人が20%二酸化炭素発生量を削減すべきです。スライドで家庭での二酸化炭素排出量の構成比を項目別にお見せします。
自動車____22%
冷暖房____22%
ゴミ処理__17%
風呂______10%
冷蔵庫______5%
照明________5%
TV・VTR______4%
その他____15%
フォルクスワーゲンの社長ですら、「もう自動車に未来はない」と言っています。
イギリスでは自動車中心の生活をやめています。

○穀物自給率
 自分の国民が食べる食料を自分の国でどれだけ賄えるかという穀物自給率のスライドをお見せします。
オーストラリア__307%
アメリカ________242%
フランス________209%
カナダ__________182%
イギリス________114%
ドイツ__________113%
スゥエーデン____112%
インド____________99%
中 国____________99%
日 本____________29%
 これは、減反といって田や畑を潰して工場やビルや高速道路や新幹線をつくり、目先のお金を優先させた結果です。次のグラフを見ていただくと、お米以外の農作物の自給率は1958年頃を境に急激に低下し始め、1994年までに半減していくのがわかります。では、お米だけは自給率が100%近くを維持しているから安心かというとそうではありません。私たちは40年前に比べて朝昼晩とお米を食べなくなりました。パンやラーメンやスパゲティも食べるので、お米の需要自体が減っているからお米の収穫量が減っても自給率は変わらないのです。
 確かに農地を潰して経済成長に役立つものに代えた方が目先は儲かります。しかし、このスライドの国には、家の周りに人が生きていくのに必要な食べ物を収穫する場所が沢山ありますが、次のこの都会の航空写真には、(ビルばかり建ち並んでいて)人が生きるのに必要なものは何一つありません。これが文明ですか。快適な生活空間ですか。
 次のスライドは、黒人の子供が飢えて死ぬ瞬間をとらえたものです。皆さんは死を残酷なものだと思いますか。私は現地に行きました。そして、「I want to live....」と言って苦しみ続けて死んでいく子供達が死の瞬間、ふっと苦悩の顔が安らぐのを見たとき、考えが変わりました。死は安らぎであることもあるのです。こういうふうに飢えて死んでいく子供達が世界中で1日5万人といわれています。私は肉を食べません。なぜなら無駄だからです。子供達10人分の食料をエサとして食肉用の動物に与えているのです。
 どうぞ、心で受け止めてください。頭で理解しないでください。
政府の今年の減反政策は40%だそうです。こんな馬鹿なことがあっていいのでしょうか。

○エネルギー自給率
 次はエネルギー自給率のスライドをお見せします。
オーストラリア__174%
ロシア__________156%
カナダ__________148%
イギリス________112%
中 国__________105%
ポーランド________99%
オランダ__________92%
日 本______________5%
 それから燃料の採取可能年限は、こうです。
石油 あ と 43年間
石炭  〃 231年間
天然ガス 〃62年間
ウラン  〃 73年間
 石油はあと43年だから自分が生きている間は大丈夫だなんて思っていませんか。石油産油国が最後の一滴まで日本に売ってくれると思いますか。おそらくあと20年くらいで売ってくれなくなるでしょうね。石炭は産出国が輸出してくれないのであきらめてください。  今、日本は不況、不況と騒いでいますが、もう経済は上がりようがないんです。一家に2台の車があり、各部屋にテレビがあり、冷暖房も電子レンジもある。これだけ行き渡っているのにどうして物が売れますか。経済は拡大成長しない限り不況になるのです。拡大成長が永遠に続きますか?

○40年前の日本の生活を見直そう
 40年前の日本の生活はラジオと電球しかありませんでした。貧しかったけれど、老後の不安やリストラ(人員削減)の不安なんてなかったですよね。冷蔵庫もなかったけれど、代わりに行商から新鮮な物が手に入りました。今は冷蔵庫の中でものが腐っていたりします。昔はおじいちゃんもおばあちゃんも家族が同居してました。お風呂ももらい湯といって親戚の家に入りにいき、親子一緒に入りました。  過去の歴史で自然を破壊した文明人はすべて滅んでいます。でもアマゾンの未開人は自然と調和し滅びません。私たちは文明と称して必要量の100倍ものカロリーを使って贅沢をしています。私たちはあと20年で沈もうとしているタイタニック号で酒盛りをしているのです。「俺は1等先客だ。ワインを持ってこい。」ってね。皆さん、(農業、あるいは二酸化炭素削減という)救命ボートに乗り移りましょう。

○幸せとは
 他人よりも贅沢をしようなんて愚かなことをやめることです。家族が同居し一緒に食事し、なるべく一緒にお風呂に入ることです。人間は涙を流したらこころを開きます。昔、私が子供だった頃、お別れ会というのがありました。おじいちゃんおばあちゃんが危なくなったらみんなをその家へ呼んで感謝やお別れの言葉を言うのです。今は病院で死ぬので、枯れ木のようになって死んではいきません。点滴でぶよぶよになって死んでいきます。私が18年前に交通事故で入院したとき出会った老人達は口をそろえてこう死んでいきました。「わしら病院で死にとうない、家でみんなに会って死にたいんじゃぁ、あんた科学者ならこのことみんなに知らせてくれ、そうでなかったらわしら死んでも死にきれん。」 私たちは40年前の生活に戻るべきです。
 繰り返しますが幸せとは、競争して勝ち残ることではありません。5個のパンを10人で分けたら10人とも生きていかれます。でも20個のパンを10人で奪い合ったら1人しか生きていかれません。『僕たちは「分かち合い」さえすれば幸せに生きていけるんです。』  20年後、この地球はどうなっているでしょうか?
 あなたは子供達に何を残しますか?
今日から自分は何ができますか?
 どうぞ今日からご自分を変えてください。絶望こそ希望です。本当は何が必要なのかよくお考えください。言い訳はいりません。あきらめず、ごまかさず自分を変えてください。今日は時間をオーバーいたしましたが、お聞き頂き大変ありがとうございました。(大拍手)

HPへ戻る