〜 美しい地球を子供たちに 〜

ネットワーク地球村代表 高木善之氏の講演より

私はこの講演内容のほとんど(約3時間分)をメモして書き取ってきました。家で清書したらA4のレポート用紙8頁になり、非常に長いのでまずは、省略してアップします。ホームに戻り次のリンクで、全文を紹介しました。急いで作ったので多少読みにくいですがいずれ体裁を整えます。

 今日の講演会は、どうぞ「頭」ではなく、 「こころ」で感じ取って ください。

○ごみの処理問題
 日本は、ゴミの焼却場の数がアメリカの約10倍以上、ドイツの約30倍以上です。なぜだと思いますか? それは、ヨーロッパなどのゴミ問題処理の先進国では、ゴミの排出量を減らすための「4R」という原則が徹底されているからです。日本では4Rがなかなか進まないというのが現状なんです。

○ダイオキシン
  ダイオキシンは青酸カリの1000倍の猛毒です。 ダイオキシン濃度の規制値は、ドイツでは0.1ナノグラム以下ですが、日本では80ナノグラム以下です。  プラスチックを生ゴミと一緒に燃やすと不完全燃焼となりダイオキシンが発生します。 その灰を投棄した場合のダイオキシンの土壌汚染濃度規制もドイツは40ピコ以下、オランダは10ピコ以下、でも日本は規制なしです。
 さて、母乳からは平均60ピコグラムのダイオキシンが検出されます。これを赤ちゃんが摂取すると甲状腺ホルモン異常、アトピー性皮膚炎などの原因になります。母乳は粉ミルクの10倍の濃度のダイオキシンが含まれています。

○環境ホルモン
 PCB、農薬、プラスチックなどから、人体中のホルモンをかく乱する化学物質が見つかっています。これを環境ホルモンといいます。
 これは @発ガン性 A催奇形性 B生殖機能の低下 等という悪影響を及ぼします。

○コンピュータの2000年問題
 昔のコンピュータは、4桁の西暦のうち下2桁しか使っていませんでした。ほおっておくとコンピュータの内部時計が1900年に逆戻りします。このため来年の正月に飛行機が墜落する、正月に銀行の預金口座の残高が消えてゼロになる、あるいは株価が暴落する、原子力発電所や核兵器を管理するコンピユータが誤作動し、 原発が止まる、あるいは異常燃焼や爆発をする又は核兵器が誤発射されるなどの被害が予想されます。

○地球温暖化問題
 今、地球の平均気温が上昇しています。このままだと後100年で3度上がり南極の氷が溶け、氷の崩落のショックで海面が70m上昇し、地球上の50カ国が水没し5〜10億の人口が住めなくなります。田畑はたいてい低いところにありますから、ほぼ全滅です。更に温度の上昇カーブは、2010年頃急上昇を始めます。その頃から、 食料が急速に不足し始めます。将来南極の氷が一気に崩落した場合、高さ300mの津波が時速千数百キロで襲ってきます。津波は世界に500ある原発にも届き原発は爆発します。 二酸化炭素は、地球規模で60〜80%削減しなければいけません。私たち 個人も20% 二酸化炭素発生量を削減すべきです。

○原子力発電所の廃止
 日本は「二酸化炭素を減らすのに原発が有効だ」と間違った宣伝をしています。長期的に見れば原発は割高であり諸外国ではそれに気づいて廃止の方向でいるのに日本だけは逆です。

○穀物自給率
 穀物自給率については、オーストラリア307%、アメリカ242%、フランス209%・・・で日本は29%です。確かに農地を潰して経済成長に役立つものに代えた方が目先は儲かります。しかし、将来食料が不足したとき、諸外国は自国を犠牲にしてまで輸出してはくれません。政府の今年の減反政策は40%だそうです。これでいいのでしょうか。

○エネルギー自給率
 エネルギー自給率は、オーストラリア174%、ロシア156%、カナダ148%、・・・ 日本 5%です。それから燃料の採取可能年限は、石油あと43年間、天然ガス62年間、ウラン73年間です。 石油産油国は、おそらくあと20年くらいで日本に売ってくれなくなるでしょう。その時あなたはどうなりますか。

○40年前の日本の生活を見直そう
 40年前の日本の生活は貧しかったけれど、老後の不安やリストラ(人員削減)の不安なんてなかったですよね。冷蔵庫もなかったけれど、代わりに行商から新鮮な物が手に入りました。家族や隣近所の人たちの暖かさがありました。過去の歴史で自然を破壊した文明人はすべて滅んでいます。 私たちはあと20年で沈もうとしているタイタニック号で酒盛りをしているのです。 皆さん、(農業、あるいは二酸化炭素削減という)救命ボートに乗り移りましょう。

○幸せとは
 他人よりも贅沢をしようなんて愚かなことをやめることです。家族が同居し一緒に食事し、なるべく一緒にお風呂に入ることです。幸せとは、競争して勝ち残ることではありません。5個のパンを10人で分けたら10人とも生きていかれます。でも20個のパンを10人で奪い合ったら1人しか生きていかれません。 『僕たちは「分かち合い」さえすれば幸せに生きていけるんです。』

 20年後、この地球はどうなっているでしょうか?

 あなたは子供達に何を残しますか?

 今日から自分は何ができますか?

 どうぞ今日からご自分を変えてください。 本当は何が必要なのかよくお考えください。

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