左足にありがとう

なにかをやりとげ
ふと自分の体をあらためて見る
時に「負けるな」と言い
時に「まだまだ」とむち打ち
ここまで来た
もうそろそろ
言ってあげても良いかな
「良く頑張ったね」と・・・
「左足 お疲れさん」


これで良い

大きな青い空を見上げながら
精一杯両手をのばしたけど
この手には届かない
それでも 笑顔になれるのです
そらの広さ 空の青さを少しは
知ることが 出来たから
そしてそれに向かい
頑張った証がある
人から見れば小さいかも知れない
でもここまで来て気づいたの
「身の丈にあったそらもある」事を
だから 私小さなひまわりになる


長い旅

急行ではなく
各駅停車の鈍行で ここまでたどり着いた
小さな私です・・・・・・
上りきれなかった坂道
上りきった坂道
さまざまな 出来ごとや
出会っている沢山の人達と
泣いたり 笑ったり 微笑んだり 
時に けんかも・・・・・
その時 その時で
自分なりに精一杯生きたから
今は後悔などない
いえいえ
そう思いたいのです・・・・・・・・・・・・


ありがとうSさん

こんな私を 見つけてくれて
ありがとう
心の支えを ありがとう
できることなら
共に 歩き 共に生き
同じ人生を 共にと・・・・・・
けれど 今
「これで良かったのだろう」と思える
自分に気がつきました
そして
離れていても 共に生きている
Sさん 出会いを 愛を
ありがとう・・・・・・・


 笑顔のマホー

べつに何をされたわけではなく
また 何をしたわけでもないのです
ただ 出会った頃の私のこと覚えてくれていたが
うれしい それだけ
穏やかに 語りかける人と
少しの時間 過ごしただけ
なのに なぜ?
こんなに 笑顔になれる
優しい気持ちになれる
どうか マホーがとけないように
そして あなたに  そっと
「笑顔のマホーありがとう」


旅立ち

まだうすぐらい 夜明
何も言わず 一人旅立とう
春まじかの風と共に・・・・・・
何もいらないさ
大きなポケットに
思い出一杯つめ
イザ 心の旅へと・・・・・
「夜明けだ」


少しの幸せ

人はすぐそばにある
わずかの幸せを 忘れてしまう
いきものだ
それを気づかずに
大きな光を探してしまう

何もない日々ではなく
何もおこらず暮らせる
ありがたさ


両手を見て

「なにーくそー」と負けたくない自分と
「もうだめだー」と負けそうな自分がいる
わかって欲しい人と
「もういいや」と思う人
自分で出来れば
  したいことや 願い事など
少しでも早く 事は運べるはず
そんなとき
ふと 自分の姿を見る
自分の周りを見る
「は〜」と大きなためいき一つ
「そうだよねー」
ヘルプがないとねー・・・・・・


夏みかん

母から届いた荷物
開けてみると
ぷ〜んと良い香り
それは 何も言わず
汗にまみれ 土にまみれた
母のにおいや
母の姿が見える
夏みかん
これが 私の
ふるさとの香り


ありがとう あんちゃん

もうじきあたいから クッバイする
介助の上手いあんちゃん
あたいね そのひょうきんさで
いつも辛さを乗り越えられたことか
あたいを 勇気づけ
心をなごませてくれた あんちゃん
「また戻ってくるよね」
それまで 寂しいけど
あたいは あたいなりの
負けぬよう笑顔で過ごしてみる


心のつぶやき

自分の周りにいる人々が わずらわしく
また 信じられなくなったとき
心から会いたい人がいる
はなれてるから会いたいのか
それとも 何かを求めるから 会いたくなるのか・・・・・・・
いえいえ
何も求めてはいません
何ものぞんではいません
ただ あの微笑みにもう一度
会いたい・・・・・


立てた喜び

毎日 毎日 車いすにベルト装着し
何をするのにもどこへ行くのにも
それが私の足だと誰も思っていた
いつのまにか 自分自身さえ
そう思ってた・・・・・・・
でもそれは自分の本当の
足では 生活が無理 ただそれだけのこと
立たせてと言って立ってみた
床に両足を着き 体重がかかる
そのひとつひとつが嬉しい
ささいなことが嬉しい
今まで見上げるばかりの景色も
見下ろすように感じた
立てた喜び 忘れない・・・・・・


旅立つために

心の中でそっとそっと
あたためている
幾度となく消えそうになったて
谷底へと落ちてきたけど
今 また上り始める
そこが長く黒い夜道にほのかに灯った
星のかけらだとしても
ゆっくり ゆっくりあつめ
あたためればいい・・・・・・・
それが自分の本当にもとめるものなら
きっとどこかでそんな不器用な
自分のことを 支え
応援してくれる人はかならずいるから
だから ゆっくり ゆっくり ゆっくり


ぶきようなら

ぶきようなら

ぶきようらしく生きればいい
苦しくとも辛い道なら
なおのこと
私は笑顔で乗り越えてみせる
だますより だまされる方がいい
傷つけられるより
傷つく方私は選びたい
笑いたければ 笑うがいい
ぶきようなら
ぶきよろらしく
笑って歩こう・・・・・・