もう少しだけ

良く言われる
「頑張って 頑張って 頑張って」
それに応えようと
「うん頑張る」と歩く
歩いても 歩いても
たどり着けないゴール
体にむちうって
生きて行く
時に立ち止まりながら
もう少しだけ歩こうか
前を向いて・・・・・



一本のろうそく

一本のろうそくにともる
小さな、炎
いつまでも、いつまでも、
わたしのまぶたに残っている。

人のさりげない優しさに
涙がほほから、流れ落ちる。

ぬくもりをひたすら求め続けていた日々を
乗り越えてようやくここまで来ることができた。

年を重ねるごとに
喜びがふえる。
人との出会いにかんしゃする。

あなたのおかげで
この世に生きる、わたしがいる

あなたのおかげで
出会った人たちがいる
胸の中で そっと
「母さん私をこの世に
生んでくれて
ありがとう」



あの夏を忘れない

さりげなく せっする優しさが嬉しくて
あなたの彼女になりくて
「私じゃだめ?」と
あの時笑いながら私が言った
「ぼくには したいことがあるんだ
 ごめん」わびたあなた
「覚えておいてこの海を」 と私
「覚えておくよ」 とあなた
あなたの方にもたれ
腕に支えられ
見つめていた あの海
「この人の夢は空より多き」
あの人の願いは
海より深い
と感じた・・・・
私はそっと胸の中で
つぶやいた
「ねぇあなたの写真ください」と
心でシャッタをおろした



面会

「面会ですよ」と呼ばれて
部屋へ入れば
そこに 数十年たった
愛しい顔・・・・・・

あたたかくすべてを包みこむような
笑顔を感じました。
おだやかに言葉をかわし
時の早さを感じた

それぞれに 歩いてきた道を
語り 戻れぬ思い出をたどりながら
見つめ合っていた

長い間、離れていても
二人の心には、いつも
あたたかい愛情
「ここが僕の原点だから」とあなた
「ありがとう」と私

あなたにめぐりあえてほんとうに
よかった
一人でもいい こころから
そういってくれる
人があれば
帰り際にかわした
握手 すべてを包むかのように
あなたの手は
あたたかく大きな手



ステキな笑顔で

ステキな 生き方
それは 誰かの生き方をするのではなく
自分らしく生きること
それは ちっぽけな人生かもしれない
「このくらいの一生なのか」と
言われるかもしれない
でもね みんな
流す涙も 苦しみも
幸せも
同じ数だけあるなら
それでいい


今の私に

今の私が あなたに何ができますか
ただ元気でいること?
笑顔でいること?
今の私に 誰かを
勇気づけることや
夢をあたえることなど
出来ない
ただ 今の私に一つだけ
出来るとすれば
その人の無事を
笑顔になることを
遠くから祈るだけ・・・・・・・・・


ちょっとだけ

ちょっとだけ待つ ちょっとだけ歩く
ちょっとだけ頑張る ちょっとだけ負ける
ちょっとだけ泣く ちょっとだけ怒る

そして ちょっとだけ笑う
ちょっとだけ・・・・・・・

私の人生は ちょっとだけ はない

待って待って 我慢我慢我慢して
ようやくたどり着いた今だから
この瞬間を大切にしたい
そして ほほえんでいたい


がんばるのう

自分の姿を鏡や写真で見たとき
「まだ頑張りたい」と云う自分
「もう頑張りたくない」と云う自分
二人の私がいる
その間で困っている
自分も わたし・・・・
それでも
歩き出そうする
そんな時分自身に
負けたくないからね


今日の灯

普段見ない
夕日を見ていた
それは 今日をおえた
灯だった
それがまぶしく
キラキラ 輝いて
山の向こうに消えて
しまった
それぞれの一日が
思い出に変わるときだ




夜が明けぬ薄暗い道
小さなライトとライト
反射しながら行き
「あの車はどこへ」・・・・
なんて見てしまう
一人の夜明け
秋のあさ・・・・
窓にもたれながら
寒さにふるえながら・・・
日の出を待つ


アルバム

寂しくなった時
アルバムをそうっと開いてみる
そこには 自分を支えてくれた
沢山の懐かしい人達がいるから
悩んだ時 そうっと
アルバムを開いてみる
そこには なぜ今の自分か
答えが分かるはず・・・・・・
アルバム
そこには いつも笑顔がたえない
見るアルバムと 胸にしまってるアルバム
どれも大切な 自分自身・・・・・


ブランコ

母のもとから離れて
見たブランコ
仲間達が 楽しそうに
はしゃいでた
それを じっと見ていた
ユラユラゆりがごみたいな
幼い頃のブランコ
母とのってみたかった
白いブランコ・・・・・・・




ありがとうと言う
感謝の心
ごめんなさいと言う
詫びる心
負けるものかと言う
闘志の心
誰かを思う
愛する心
さまざまな心があるから
人は生きていける


ありがとう

「ありがとう」
いくつかさねたでしょう
その一言のありがたさを
感じた時
私の心に
しあわせと言う
花が咲きました


ふるさとへ

甘えることも
自由にうごくことも
出来ず
部屋の片隅にぼつりと人
窓から見える海を
見つめながら
「助けて欲しいこのこどくから」
「いつか旅立ちたいこの島から」
あれから34年の月日は流れ
ずいぶん旅をつづけて来たなぁと思う
あの頃には帰りたくないが
勇気をふるいおこさせた
あの海にあいたい・・・・・・


満開

青空の下で 咲いた
桜は満開
そよ風にとばされる
一枚一枚の花びらは
桜の木が
「自由にここから離れなさい」と
語りかけているように
木から飛んでいる
人の目には 美しさと
命のはかなさだけのこして


しかたないね

自分のいしとは
逆に動いてしまうこの体
「落ち着け落ち着け」と
言気聞かせても
緊張が私を襲う
背中にもひたいにも あせは
流れいく
「誰かたすけて」
「大丈夫だから」っと
抱きしめて欲しい
空の下
新しい春のいぶきが聞こえる
季節なのに


無邪気な子

怒って 泣いて 笑って 明るい子
その無邪気さを見るたびに感じる
自分にもこんな時があったなって
今の私に元気をくれる
子供って
若いって良いな
そのパワーは 今しかないんだよ
と、私は心の中で伝える


青空

いつも見てるのに
いつも違う空
窓から見える空と 散歩道で仰ぐ空
同じはずなのにどこか違う
やっぱり真下で見れたら
とってもとっても高く青い
ふと思う
小鳥になれたらなって・・・・・
明日もこの青空に会えますように

私なりに

だますより だまされる方が良い
裏切るより 裏切られる方が良い
にぎやかさより 静けさの方がすき
愛されるより 愛する方が良い
そんなことを 信じて生きてきたの
誤解もされたけど 
だまされもしたけど
自分らしく生きてきたわ
それで良いと思っていた
世間知らずな私
でもね
人の痛みが 少しでも分かる人に会えたら
それだけで十分


笑顔忘れました

笑ってるけど 笑顔になれないんです
本当の自分の笑顔にもどりたいのにもどれない
自分でも元気になろうとしてる
でも 心と顔が一緒になれない・・・・
それはきっと
人の心にすんでいる 悪人や善人が
いることを知ったからかもしれない
もう あの笑顔にはもどれないのかな


晴れのち曇りのち雨

幸せな時って 天気でたとえるなら
真っ青な空
つらい時って 天気でたとえるなら
入道雲かな
悲しい時って 天気でたとえるなら
にわか雨
止めたいのに 止らない涙
不安がいっぱい・・・
今の私は守りたい人がいるんです
そんな力はないけど
どうか二人のことを 二人の願いを
青空にしてください


守る

守りたい人がいます
守りたい ものがあります
この命を懸けて・・・・・
初めてですこんな気持ちは
あなたをうしなったら
私はぬけがらになってしまう
大切な愛うしなこと
怖いから・・・・




さらさらな手
ぶよぶよの手
ほっそりした手
ごつごつの手
ざらざらな手
いろんな手があるね
私の手はいったいどれだろう
見かけはほっそりしている手だけど
この手はあまりいうことを聞いてくれない
格好悪くてもいいから自由な手
ちょうだい・・・・・・


造花

一つ一つばらの姿になり葉っぱもつけ
小さなかごの中にブーケを入れた
水はいらない 太陽の陽もいらない
花になって そこでずっとさくんだね
人の手からさいた花たち
おまえは生きているのか 死んでいるのか?
いやいやきっと生きているんだね
姿が崩れて捨てられるまで
そこでさき続けるんだね


思い出の旅

波に乗ってゆく船
私はそれに乗っている
どのくらい このときを夢に見たことだろうか
     あきらめては 求め
あきらめては 求めてきた
日常の時間の まぎらわしさも
この時 全て忘れよう
窓の景色が 遠くへと向かっている
日頃買わない切符を買う私
旅の思い出
この胸に
いっぱい詰め込もう


戻りたいのはいくつ

年を重ねるたび
誰もが 戻りたい時代がある
それは まだ青春と呼べる若き日
けれど 私は戻りたくないの
夢も 希望も未来もあっただろう
若き23歳
その時代 命さえ捨て去ろうとした
おろかな自分
だから 今がすき
苦しみ  悲しみ 寂しさを
乗り越えた 今だからこそ
笑顔になれる
生きたいと願う
年を重ねた分 幸せと言える
一日を静かに かみしめている
今のわたし・・・・・・・・・・


神戸

この街は 強く優しい
それは あの震災という悲劇から
立ち直った気力を感じさせる
この街は 生きようと
ここまで 頑張ったんだ
本当の 美しい
本当の 優しい
本物の 強い・・・・・
そして 本当の悲しみ
怖さを 知ってるこの街
そんな 神戸が好きだ
神戸に来て私は教えられた




真夜中 降り積もった雪
誰もが 夢の中にいる頃 舞い降りた雪
朝 目が覚めると、窓の外は 一面に銀世界
空に つぶやいた
こんなに こぼして どうするの?
きっと あの小さな足跡は 子供の足跡だろうね
雪の怖さ 冬の寒さを 気づかない
ほらっ、あの子は 雪ん子かな?


鐘の音

ゴーン ゴーン コ゜ーン・・・・・
新しい年の幕開けだ!!
また一つの時代を あの鐘と共に 歩いていくんだ
ゴーン ゴーン ゴーン・・・・・108つの鐘
街は 人波で にぎわっている
私は 静かに部屋の片隅で過ごす
あの鐘の音が 鳴りやむまで・・・・・


帰省

楽しげに荷物を鞄の中へと
うれしげに入れてる人達
その光景を ふと見つめている私
自分にもそんな時があったのかなと思う
自分を待ってくれている人が
故郷にはいるんだろうか
誰かが待ちわびてくれているだろうか
確かに家という形はある
確かに家族という名の人達はいる
でも もうそこには私の居場所はない
探してみたけど 見つけきれなかった
もしあるとするなら この街が
私の故郷なのかもしれない 


甘えてばかり

笑顔で映っている写真
その横にはいつもあなたがいる
ずっと呼びたかった名を
あなたは呼ばせてくれる
そしてこんな私に深い愛情をもち
おしまなく注いでくれる
重たいのにね
いつも体のことを気遣ってくれる
それがうれしくって ありがたくって
そんなあなたに私は
何ができるの
何もできないけど
たった一つだけできることは元気でいること
そして笑顔でいること
お父さん ありがとう


都会の街

都会の街をあなたと歩いた
いくつもの高いビルや
灯りが華やいでいた
「夢みたい・・・」と車椅子の後ろからおす
あなたに言った
「夢じゃないよ」と答えてくれた
コートのえりを立て12月の
夜を子供のようにはしゃぐ私
「ありがとう」
何度も胸の中で重ねて言った


再会

メールという文字ばかりが
会話だった
どんな人なんだろうと
思い浮かべながら会話を楽しんでいた
でも 今
やっと会えた人達・・・・
前を向いて 相手の目を見ての会話
初めて会ったのにもう何度も
会ったような
そんな気持ちになる
不思議だなぁ


〜船旅〜

沖から離れて行く船
見送るばかりの自分が
今 見送られている
海の上 窓から見える景色
どんどん離れて行く 私の町
生まれて初めての 船旅
すべて 今から始まる喜びだけを胸に


さりげなく生きる

野の花は 何も言わないで
さりげなく咲く
たとえ 踏まれても 誰からも見つめられなくても
じっと耐え
静かに咲く
日影にいても 何も言わないで
私は思う
ひっとして 風の言葉で
野の花は
何かを伝えているのでないだろうかと
その言葉は誰も分からない
明るく 強く たくましく
笑顔でそれぞれの
山の向こうに咲く
野の花を気づいて欲しい


咲こう

あなたの足もとで
小さな花が 生きようとしている
誰のためでもなく
自分のために
私は 私のために歌いつづける
たとえ 客席に人がいなくても
いのちと言うステージ
人生の幕が開き
その幕が 静かに
降りるまで・・・・・・・
誰のためではなく 自分のために


気長に

待ちましょう 晴れるその日まで
待ちましょう 太陽が昇るそのときまで
待ちましょう  花咲くその季節を
あなたから あたえられた 
無限のやさしさと 勇気
かぎりない 愛を持って
ゆっくりと  歩き出そう
マイペースでいいじゃない
競い合うことなどないよ


自然に

静かなこのまちに
このふるさとにあらしが来る
雨が風がよこなみに
ガラスや屋根をたたく
人の心までこわがらせ おびえらせる
小さな明かりが支えに・・・・・・・
あらしがさったあと
何事もなかったかのような
青空・・・・・
いたずら台風  もういいかい!


私のメダル

それは生きること すべての戦い
走って立ち止まって
迷って
悔しい涙 悲しみの涙
負けるものかと自分を責めてここまで
そして今 やっとここまでたどり着いたの
ここまでの心のメダルはきっと

だいそれた事ではないもしれない
けれど笑顔で
自分自身に金のメダルを・・・・・・・・・
たとえ誰にも目に見えないけど
たしかに光っている私の心だから


甘えん坊

負けん気が強くて
勝ち気が強くて
涙もろくて
どうしようもなく恐がり
いつのまにか甘えん坊になりました
欠点だらけの私
だけど
「よくここまで頑張ってきたね」と
そんな自分自身をほめてあげたい


それぞれの夏

被爆者たちは 平和の祈り夏
夏が好きな人たちは
良い思い出が来てほしい季節
それぞれの想いを
持ちながらすぎていく
すべては 一人一人の胸の中に
この夏も きっと・・・・・


話を

もっと 私の声が
あなたに 届けばいいのにと思います
もっと 私の言葉が
あなたに 伝えればいいのにと
静かに飲み込んだ言葉は
今は 風の中・・・・・・・・・・