ラジオ少年 並3ラジオ
(祝電源ON編)
お疲れさんでした。いよいよ火入れです。でもチョット待ってください。
最終チェックがまだ残っています。
ここで急ぐと、今までの苦労が水の泡ですよ。
1.線屑がどこかでショートしてない?
むか~し、むかし。電気を入れた途端FUSEは飛ぶは、煙は出るは・・・。
+Bとシャーシーが小さな線屑でショート。(泣)
2.部品が接触してない?
ウンともスンともいわず。そのうちに薄っすらと煙が・・・。(熱)
3.ハンダ付けは完璧かい?
・な~んか動作が不安定。雑音も出るし、音が出たり出なかったり・・・。
「あとで付けましょ」っと思って残しておいた部分を忘れて未ハンダ。(恥)
・イモとテンプラで似たような事象・・・(恥2)
4.電解コンデンサの極性は合ってる?
・小学生の頃、電解コンデンサを破裂させ家中物凄い匂い。しこたま怒られた。(痛)
・大人になって、47μ450Vのコンデンサから真っ白い煙が「シュー」っと噴出しビックリした。(驚)
その他、もろもろ・・・。
チェックをおろそかにした筆者の経験です。キッチリやりまひょ。
シャーシー内のお掃除、目視点検は必須です。
全体の回路図です。
今までセクション毎にチェックしながら作成してきたので大丈夫とは思いますが・・・。
人間は誤りを犯す動物です。
謙虚さを持って事にあたりましょっ。納得ゆくまでチェックしてください。

←クリックすると拡大画面が表示されます。
じゃ電源入れようか。
真空管はまだ挿しちゃだめよ。
1. 測定器を用意します。
それはあなたの「目・鼻・耳」です。へんな音・匂いがしていないか、煙がでていないかを確認します。
2. 各真空管の3番ピンに6.3V。プレートやスクリーングリッドに数十V~250V前後の電圧は掛かってますか?
3番ピンに高圧が掛かってるとか(恐ろしか~~)、電圧が出てないなんてことありませんか?
OKならスイッチを一旦切ってください。
スイッチを入れたまま、真空管を挿すなんて横着なことは絶対やめてください。壊れます。
① まず6AV6と6AK6を挿入しましょう。
スイッチON。
音量VOLの②端子(6AV6 1番ピンに接続)をテスター棒か
ドライバーで触ると「ジィ~~」とか「ビィ~」という音が出ます。
この音が出れば低周波増幅部と電力増幅部は正常に動作
しているはずです。
確認できたら、また一旦スイッチを切ってください。
次いきます。
② 6BA6を挿入します。
スイッチON。
再生VOLを右に回すと「ピィ~~」とか「ギャ~~」という音が出ます。
この音が出れば発振してるってことで検波部は正常に動作しています。
③ アンテナを接続し、バリコンを回すと何か放送が聞こえるはずです。
聞こえましたか?あっ聞こえた。よかったね。
あまりピーピー、ギャーギャーするとラジオが発信機と化し、近所のラジオに迷惑が掛かります。
ほどほどに。

さて、調整ですが・・・。
調整は必要ありませんでした。何もせずともNHK第1~STVまで全て入りました。
NHK第1・・・567KHz NHK第2・・・747KHz HBC・・・1287KHz STV・・・1440KHz

真空管のオレンジ色の灯り・・・。きれいでしょ?
さて、トランスの絶縁処理をしたとはいえ、ムキ出しは気になります。
キャビネットを作らねば。(木工って苦手なんだよな・・・。)
さいごに
実装編から電源ON編まで拙い文章を書き綴ってきましたが、このラジオキットを作る方、
部品を集めて作ってみようと思ってる方に少しでも参考になれば幸いです。
今回、「NPO法人 ラジオ少年」から購入し作成しましたが、真空管や関連部品の入手が段々困難
になってゆくなか、このようなキットを安価に提供して頂けるということは有りがたいことです。
真空管の灯りでも眺めながらお酒でも・・・。