多摩川の河口から138kmをはるばる歩いてたどってきた旅も今日が最終日である。作場平に駐車して本谷沿いの登山道を30分ほど歩いて沢へ入る。
イワナの影を注意しながら遡るがなかなか姿を見ることができなかった。水源監視道が横切るところでようやくイワナの走るのを確認できた。
谷は滑滝状で水量も多くなくイワナの棲息するにはあまりいい環境ではないようにおもえた。二股のところで右股の上流から熊鈴を付けた釣り人が下ってくるのに出会った。こういう所で人に出会うのは珍しいので、しばしそのテンカラM氏と談笑した。
お互いの無事を祈ってから私は左の水干沢に入る。水量が次第に少なくなり奥秩父縦走路横切るところで一休みしてから水干をめざす。しばらく登ると多摩川の最初の流れが湧き出している地点を見ることができた。
そこからは伏流になり水干の立て札めざして100mほど直上して水干神社の祠にお参りして無事着くことができたことを感謝した。急斜面を水干に下って今回は最初の滴りを見ることができた。
しばらく休憩して138kmに思いをはせながら流域の山々を眺めて笠取山をめざした。30分ほどで無人の笠取山(1953m)の頂上へ着くことができた。
小さな3分水嶺の碑(多摩川・荒川・富士川)を通って笠取山をスケッチしてから、無人の笠取小屋を経て作場平へと下った。登山道はよく整備されていて歩きやすかった。
帰路は高橋部落を経て青梅街道に出て丹波・のめこい湯に浸かってから帰った。
作場平 08:20 谷に入る 08:50 水源監視道 10:00 二股 11:00 水干 12:20 笠取山 12:50 笠取小屋 14:00 作場平 15:00