羽村の堰まで
立川からモノレールに乗って甲州街道駅で下車して多摩川の右岸を歩くと中流域の多摩川のもっとも美しい姿を見ることができる。写真以外にもクローバーの原っぱなどもあり、なによりも同じようなグランドや高速で走る自転車が走っていないのがいい。
右岸をゆくと谷地川の合流地点は堤防沿いにはゆけず最初の橋まで迂回しなければならなかった。
八高線の下をくぐり日野用水堰のスケッチをしてから少しすすむと写真の地点を通る。河口からたどってきた私には、中流域ではもっとも描いてみたい場所のひとつである。油絵を描き始めたご婦人に挨拶をしてまた来ようと先を急ぐことにした。
森の中の杣道をしばらく進むと昭島市の清掃工場の前にでる。そこから右岸沿いに進むと秋川が合流して堤防沿いには上流に行けないので、拝島橋を渡って左岸にでる。
そこからは羽村の堰までずっとサイクリングロードと公園が続くようになる。公園には折からの連休のせいでどこも家族連れやグループの姿が数多く見られた。
啓明堰にも魚道が設けられており海からの魚は上流まで登ってこれるわけであるがはるばるここまでのぼってくる鮎やマスはいるのであろうか。河口から53km地点を過ぎると羽村の堰はもうすぐで中流域も終了となる。台風などの大水でも安定した取水ができるように工夫されている様がおもしろい。ここから玉川上水がはじまるのであるが、飲料水の取水のため多摩川本流はやせ細ってしまう。