横歩取り先手８七歩保留型ＮＯ.２

第一図は横歩取り先手８七歩保留型ＮＯ.1に掲載してある図と似ていますが、先手の▲４八銀と後手の△５一金が入っているので違う図である。
この手が入っているだけでＮＯ.１の第一図とこの図では形勢が変わってくる。
上の第一図を見てください。先手が▲５六角と打ち、次の▲８三角成と▲２三角成の両狙いである。
一目、先手が良さそうに見えますが実は難しい形勢である。

第一図以下の変化を説明します。

第一図以下、△８四飛▲２三角成△同銀▲３三飛成△３二銀（第二図）
ここでもし５一ではなく６一に金がいたままだと▲４二金から詰んでしまう。
だから、５一に金がいることは非常に大きい。
それでも竜を作り先手が優勢と思うかもしれないが、意外に難しいのである。
第二図以下、▲２二竜△３一歩。ここで▲１一竜なら△５五角で次に竜取りと△８八角の狙いがあり後手がおもしろい。
だから、▲１一竜では▲２四桂とするのだが、それでも△５五角とし、やはり難しい形勢なのである。

結論としては第一図は全くどちらが勝つかわからない難しい形勢である。

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