脇システム
脇システムの特徴は、先後同型ということです。第１図の局面で▲４六角とでるのが脇システムの第一歩。
以下、△３一玉（△同角は▲同銀で先手の銀が手順に前に出て後手の損）▲７九玉△２二玉▲８八玉△８五歩▲１六歩△１四歩▲９六歩△９四歩（第二図）。
第二図で駒組が飽和状態になったところで▲６四角とします。以下、△同銀▲２六銀と出て棒銀を狙うのが
脇システムの構想です。
以下、△６九角が定跡の一手。▲４八飛と角成を受けるのは△７八角成▲同玉△７五歩▲同歩△同銀▲７六歩△８六歩▲同歩△同銀▲同銀△同飛と攻められ後手優勢。
よって、△６九角に対しては、受けずに▲１五歩△同歩▲同銀（▲同香もある）と攻めます。
※あとがき 現在では△６九角に対し、▲４八飛として先手が受けきりを目指す方針もある。その形は、タイトル戦でも現れており、これも難解な勝負となる。