四間飛車対棒銀 ＮＯ.２
第１図は先手棒銀対後手四間飛車の序盤戦。今▲３八飛に△５三角としたところです。ここで注目してもらいたいのが、後手が△６四歩とついていないこと。これが棒銀対策です。
第1図以下、▲３四歩△同銀▲４五歩は、△４三金▲４四歩△同金▲４五歩△４三金のとき５３の角が銀取りになっているので▲３七銀とするよりないですが、その後△６四角という狙いがあります。
この変化は後手が指しやすいのです。
よって第１図では先手は△６四歩とついてもらうのを待つしかありません。
たとえば第１図以下▲１六歩とついたとします。そこで△４二金が好手（第２図）。この手の意味は▲３四歩△同銀▲４五歩に△同銀と取れるのです。飛交換は飛の打ち込み場所の多い先手が不利です。
第２図以下▲３九飛と手待ちをすれば後手も△５二金寄で千日手を狙うのも作戦の１つでしょう。