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海外特別篇 #08 ザッハー (Sacher)


ウィーンの最高級ホテル、ザッハーのカフェ。さすがにサービスの質が高いというか、全ての従業員の動きがテキパキと、またソツと無駄がなく行われており、テーブルにつくまで、すなわちドアマンやクローク係、案内係の接客に触れただけでも、格調の高さを覚えます。
 
大理石の天板を張ったテーブル、見るからに高そうなカーテン、足音があまりしそうにない絨毯、豪華な内装……。

前回ウィーンにきた時には、このカフェの目の前まで来ておきながら、チラリと覗き見た、この敷居の高そうな見た目と、店内で醜態をさらす見苦しい日本人観光客に辟易したのとで、中に入ることが出来ず、帰国後、随分あとまで後悔したものでした。
  
しかし、今回はそれなりの格好をしてきたこともあって、そのような遠慮の精神もなく、何の気負いもせず中へ。クロークでコートを預けた後(有料:0.8ユーロ)、席に案内されました。

4時頃の店内は空席半分といったところ。目の前にある国立オペラ座の開演時間までを潰しているのか(この日はバレエでしたが)、のんびりとしている外国人グループが多かったです。
 
上の写真のように、メニューは各テーブル毎に置かれた柱状のメニュー立てに吊り下げられているのですが、個々のメニューは譜面台を模した添え木に挟まれていて、なんとも「音楽の都」、ウィーンらしい趣向だなと感じました。メニューの名前も、“Sacher Zeitung”(ザッハー新聞)とちょっっぴり洒落ていました。
 
「コーヒーですか?」と訊ねられたのを断ってザッハーブレンド(3.9ユーロ:→レポート)とザッハトルテ(4.5ユーロ)とを注文。少々写真が見づらいですが、右のような感じになりました。

ヨーロッパでは珍しいと思うのですが、ウィーンではコーヒーや紅茶を頼むと水が付いてくるのは当たり前のようです。
 
ザッハトルテは、生クリームが添えられて出てきます。味は意外とあっさり。上部のチョコの下に砂糖が多い層があって甘いのですが、一番下のスポンジの部分が酸味の強い果汁のようなもの(地○の歩き方では「杏のママレード」と書いていますが、どうももう少し酸味が強い気がしました)を含んでおり、生クリームを添えて食べれば、ちょうどぴったりという感じです。

日本での経験からか、RINはもう少し固いものをイメージしていたのですが、しっとりさっくりです。味も意外とシンプルな感じで、日本でいう「昔ながらのチョコレートケーキ」といった味が基本。名前はともかく、お味としては、特別なケーキではないですね。
 
お茶は(ザッハーブレンド)は、自分で淹れた時ほどではないにしろ、ちょうど美味しい所で提供されました。ベルガモットがうっすら香るこのお茶と一緒ならば、ザッハトルテもあまりクドイと思うことなく食べることができるかと思います。いわゆるメランジェ(ミルクもしくは生クリーム入りコーヒーのこと)と一緒だと、RIN基準では、ちょっと甘すぎる組み合わせのような気もします。
 
「さて、出るか」と思ったら、一人の恰幅の良いオジサンがピアノの方へ。もしやと思ったら、ピアノの生演奏を始めてくれました。もう少し優雅な気持ちを味わおうと、モカルバリのGBOPを追加(3.9ユーロ)を追加しました。

コクがしっかり出ていて、美味しかったです。この日の朝まで滞在していたパリではあまり美味しい紅茶には出会えなかったので(パレデテでは本当に美味しいお茶を出してもらえましたが、日本茶でしたので)、嬉しかったですね。

ピアノは評価する能力も資格もないですが、高級ホテルのカフェということで、さぞ優雅でお固い曲を弾くのだろうな、と思いきや、案外楽しくなるような軽快な部分もふんだんに含んだものを弾いてくれたので、聞いてて飽きなかったです。

よい時間を過ごすことができました。値段も少々高めかな、という程度ですのでウィーンに行くなら「礼儀としてそれなりの格好をして」一度は行ってみたいところですね。
 
お店データ
所在地 1区、Philharmonikerstrasse4(ホテル・ザッハー内)
電話 5121487
営業時間 7:30〜23:30
定休日 無休
アクセス U-Bahn(地下鉄)1・2・4号線 Karlsplatz駅から地上に出て、
北方向へ徒歩2分ほど。国立オペラ座の、道を隔てて北隣。
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Last Update: 2002/12/20


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