| カフェ・メモランダム、第19回目は「Te Conception」(最初のeと最後のoにはアクサンテギュが付きます)。京都駅からまっすぐ北に伸びる烏丸通を、通りに沿って10分ほど歩いたところに、新しく(多分2003年前半に)できた紅茶専門店です。この日は、四条河原町や京都駅近辺で数箇所立ち寄る必要のある場所があったのですが、公共交通機関ではうまく効率的なルートを作れなかったので、思い切って自転車で出かけることに。自転車で京都駅まで行くのであれば、と、前からちょっと気になっていたこのお店に寄ってみることにしました。 |
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この日は、8月のとても良く晴れた暑い日でした。14時すぎにお店の前に到着したので、ちょっと休憩していこうとしたのですが、外から見ると店内は真っ暗。看板やメニューを書いたボードなんかは出ているのですが、お店の中は、手前の方の空いたテーブルが暗く見えるだけで、奥の方は暗すぎて全く見えず、人気を感じませんでした。
「どーしようかな?」と考えていると、暗いキッチンの中でお店の方が2人動いているのが見えたのですが、危険信号が脳内で発信されたので、とりあえず入るのをやめて、用事のある京都駅へ向かうことにしました。 |
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京都駅で用事を済ませた後、再度このお店の前を自転車で通りかかると、上の写真の右上隅に写っている茶葉販売スペースに、お客さんらしき女性が2人と、スタッフの男性が見えました。カフェスペースの方は相変わらず真っ暗にしか見えず、やっぱり営業しているのかどうか分からなかったのですが、お腹も空いていたので、「人生須らく挑戦すべし」だな、思いつつ、今度は入ってみました。
入ってみると、店内は意外と広くゆったりとした落ち着いた空間。店内に入ってしまえば、「外が余りに明るかったので、それほど強くライティングしていない店内が全く見えなかった」だけであり、別に店内も暗かったりお客さんが入っておらず閑古鳥という訳ではないということはすぐに分かったのですが、当日のように天気が良い日だと、店内はライトをオフにして閉店しているようにしか見えないので、何らかの対応をした方が良いのではないかなー、という気がしました。正直かなり入りにくかったです。盛夏の一時期のみの話かも知れませんが。 |
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さて、着席して、改めて店内を眺めてみると、ちょっと独特の雰囲気ですね。座席はシンプルな木目天板のテーブルに白い椅子、リノリウムの床、鶴らしき鳥が描かれた壁、かなりゆとりのある空間、両端に金色の円が埋め込まれた板によって部分的に目隠しされている打ちっぱなしのコンクリの天井や柱……と、なんとも形容の付けにくい内装になっています。
照明がやや落とされているものの、元々が綺麗で清潔感があるので、中に入ってしまえば、暗いとか落ち着かないとかいうことはないですが、ちょっと不思議な雰囲気です。 |
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何を食べようかなー、と考えながらメニューをチェック。紅茶はオーソドックスなエリアの茶葉に、アフリカ産のものなど加えて20種程度あったのですが、セットメニューに付いてくる紅茶は残念ながらそのうち幾つかのものからしか選べなくなっていました。ですが、その組み合わせが、ホットではキャンディ,ヌワラエリア,ニルギリのストレートティー、ケニア,ディンブラ,アッサムのミルクティーから、アイスでは、アッサムのミルクティーかニルギリのストレートティーというように、「奇を衒わずソツなく押えた」ものとなっていたので、「これはある程度は美味しい紅茶が飲めそうだ」と逆にちょっと期待が高まりました。
ケーキを見にショーケースまで行くとスコーンは持ち帰り100円となっていたので、スコーンセットは勿体ないと思い、結局、紅茶のソフトプリンと紅茶のセット(800円)とレアチーズケーキ(320円)を選択、紅茶はヌワラエリアのホットをストレートで頼みました。 |
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まず最初に運ばれてきたのは、こちらの「紅茶のソフトプリン」。単品400円とのことなので、過度の期待はいけないのかも知れませんが、厚さが1センチに満たなかったのには非常に落胆しました。
ダージリンのプリンにキャラメルソースということだったのですが、プリン部分は殆ど固まっておらず、プリン味のちょっと滑らかなソースにキャラメル、という感じになってしまっていて、食感的にもちょっと物足りなかったです。味的には良いと思うだけに、量の倍増と食感の向上を望みたいですね。
<追記(2007/12/02)>
2007年にお店を利用した時は、倍量程度に増えていました。 |
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| 次に、紅茶です。このヌワラエリアは、茶葉そのものの質が最良のものではないことを除けば、淹れ方、サーブ法は非常にRIN好みでした。ポットから茶葉は抜かれていますし、きっちりと3分程度は蒸らされてから出てきています。欲を言えば、旨み・香りにやや物足りなさを感じますが、それは茶葉自体の限界であって、淹れ方の問題ではなく、茶葉の力は十分に引き出しておられると思います。お茶の値段は基本的に750円まででほぼ横並びだったので、他の茶葉もほぼ同水準(=最高レベルではない)かも知れませんが、ぜひ、今度行った時は一番良い茶葉を飲んでみたいと思いました。それでも、自宅外で、そこそこ料金に見合った、納得できる紅茶を飲めたのは山屋さん(→#15)以来だったので、満足でした。 |
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そしてこちらがレアチーズケーキ。スポンジの台の上にクリームの層、までは普通だと思うですが、さらに非常に薄いスポンジの層でそのクリームの上にフタがしてありました。
それほど濃厚なチーズケーキではありませんでしたが(RINは濃厚なモノが好みです)、美味でございました。スポンジも全く邪魔してませんでしたし。
そして、このケーキは少々大袈裟なほど大きなお皿に盛られてでてきたのですが、お皿はちゃんと冷やされておりました。お皿が大きいだけに、これには感心。 |
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最後に、店員さんのサービスですが、これも凄く丁寧で親切だった、という印象です。RINとしては珍しく、店員の方に話し掛けてみましたが、その話しぶりや対応もかなり好印象でした。お店を出てからも、店内から見送っていただいたので、お店の正面の写真をとり損ねてしまったのは少々残念でしたが(笑)。
RINにとっては、久しぶりに総合的な意味で満足できたお店でございました。茶葉の質に関しては、あともうちょっと、とも感じますが、それでもちゃんとした淹れ方でサーブされているので、良い茶葉を適当にサーブされるよりは何倍も良いと思います。 |
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追記(2003/10/06)
ランチ食べてきました。ハンバーグのランチで(細かい名前は失念)、サラダ(ドレッシング選択可能)、小さなパン2つ、メインのハンバーグ、ケーキ、紅茶(お替わり自由)で1300円。
パンも温められていたし、ランチも、ケーキも美味しかったです。
この日の紅茶はルフナだったのですが、こちらに関しては、やはり先日のヌワラエリアと同様、かなり高い水準の茶葉を使っておられるとは思いますが、最高ランクのものではないということは感じてしまいました。しかし、淹れ方には全く問題なく、その力の限界まではきっちりと引き出されているので、非常に美味しかったです(キッチンの奥から、その都度タイマーの音が聞こえてくるのが微笑ましかったです)。十二分に満足できるお味です。最高ではない、とあえて書きますが、これだけの水準の茶葉が、きっちりとした方法で、そしてこの価格で(しかもお替わり自由で)提供されるということは、本当に稀少なことだと思います。もうちょっとRINの家から近ければ、本当にいうことないのに……、ってそれは関係ないですね(笑)。
ランチは、「本日の紅茶」が好きな種類のものであれば(ホットのストレートでは1種類固定のようなのがちょっと残念でしたが)、本当にオトクだと思います。オススメ。 |
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| ※注 |
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誤解のないように申しておきますと、RINは全てのお店が「最高ランク」(この言葉自体が誤解を招きやすい表現ですが)の茶葉を使用してお茶を出すべきだ、などとは勿論思っておりません。RINは、個人的に、「自分が淹れるよりも、もっともっと美味しいお茶を出すお店」に出会ってみたいという感情をもっています。そして、そのようなお茶は、相当に高い水準の茶葉でなくては実現しないと考えているので、このようなことを言っている次第です。現時点では、残念ながらそのような、感動させてくれるようなお茶を出してくださったお店には出会っていません。そんなわけで、「最高ランクの茶葉ではない」は、RINの個人的な思い入れからの感想とご理解くださいませ。
このお店は、茶葉のポテンシャルを十分に引き出して、本当に美味しいお茶をサーブしてくださっているだけに、「茶葉の質がもっと高ければ……」という期待をもってしまっています。普通のお店なら、さくっと「ああダメか」で終わってしまうところなのですが。 |
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追記2(2003/11/20)
またランチ食べてきました。おすすめの魚料理のランチで、サラダ(ドレッシング選択可能)、小さなパン2つ、メイン、ケーキ(ガトーショコラ)、紅茶(お替わり自由)で1300円。この日の紅茶はタンザニアで、以前の2回の来店時に飲んだヌワラエリア,ルフナと同様で、絶対的な旨みには少々物足りなさを感じますが、産地の特性がよく出ていて、けっこう美味しかったです。「旨い!」と叫ぶようなレベルではありませんが、お店で出てくるものとしては相当に良いのは確か。
しかし今回、禁煙でなかったことが発覚。今時、紅茶専門のお店が喫煙可能なんていう考え自体がすでに殆ど頭から消え去っていたこともあり、当然、禁煙だろうと思い込んでいたのですが、喫煙者がいて愕然としました。コンクリ打ちっぱなしでお店の天井がやや高いので、席が近くなければそれほど実害は無さそうですが、この日は食後に喫煙者が2つ隣に来てしまったので、とても紅茶の香りを愉しむという状況ではなくなってしまいました。
紅茶が他のお店と比べれば相対的にかなり美味しい水準でサーブされるお店なだけに、残念を通り越して失望しました。立地柄、喫煙者を排除できないのかも知れないのかも知れませんが、できれば禁煙、最低でも分煙(法律もできたことですしね)はきっちりとやって欲しいと思いました。
個人的に、「禁煙」というのはお茶の専門店としての、もっとも基本的な、最低限のルールの一つと思っているだけに本当にダメージが大きかったです。「なんだ、結局、美味しい紅茶を愉しんで欲しいとは思っていないんだ?」という疑問をもたざるを得ないです。
あ、あと、今回はサービス面でもちょっと放置プレイ気味で残念でした。食事がサーブされるタイミングも良く無かったし(サラダ→メイン→冷えたパン→紅茶→ケーキという順序。ちなみに、「紅茶は食事と一緒に」と注文)、パンは「辛うじて凍っていない」というぐらい中が冷たかったですし。もし、最初にお店に行った時に昨日のような状況だったら、受けた印象は150度ぐらい違ったかも。強く改善を望みたいと思います。 |
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追記3(2004/04/10)
2004年4月5日発行の『cafe sweets』第37号(柴田書店)の記事を読んで、タバコの問題についていろいろ苦慮されておられるということを知りました。上の追記2は期待を打ち砕かれた失望感をそのままぶつけたものでウソではありませんし、虚飾している部分もありませんが、必要以上に感情的なものになってしまっていて、いつ読み返しても恥ずかしい限りであります。この追記2を書いたあとにお店へ行ってみると、節煙をよびかける張り紙が新しく張ってあったりもしてましたし。
でも、やっぱり、折角すごく良いお店なんだから、ぜひ禁煙にして欲しいですね。禁煙にすると客数が減るのでは、という危惧は分かりますが、禁煙にすることによって増える、本当にお茶好きなお客さんも多いのではないかと思ってみたり(やや無責任な発言ですが)。 |
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| お店データ |
| 所在地 |
〒600-8174
京都市下京区不明門通花屋町下ル高槻町345
リンクス雅遊 1F |
| 電話 |
075-365-2100 |
| 営業時間 |
11:00〜21:00 |
| 定休日 |
火曜日 |
| アクセス |
JR京都駅から烏丸通を北へ徒歩約10分。 |
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