奄美への道

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The way to Amami

出港前のひと時
東京から奄美大島に行くには、意外とたくさんの手段があります。
ここでは、私が実際にオートバイとともに利用したルートをご紹介します。
それでは、よい旅を


東京港 有明埠頭から

大阪南港 かもめ埠頭から

宮崎港経由 鹿児島港から

新門司港経由 鹿児島港から

 有明埠頭から

フェリーありあけ  東京港の有明埠頭から、東京発沖縄行きのフェリーが定期的に出港しています。
 航行のスケジュールは、東京を隔週の木曜日、または土曜日の 17:00頃に出港し、鹿児島県の志布志港に翌日の 19:00に入港。貨物と乗客の積み込みだけを行うと、奄美大島の名瀬港に向けて出港します。名瀬港には、木曜日東京発なら三日日の06:00着、土曜日東京発は同じく 08:00に到着します。20分ほどの間に乗客や貨物の積み下ろしを済ませて、沖縄の那覇港に向かって出港します。那覇港への到着は、木曜日東京発なら 14:30頃、土曜日東京発は 16:20頃になるようです。

'95/8/17 フェリーありあけ
東京港有明埠頭にて。
撮影者:quickone
 東京への航海は、隔週の火曜日と日曜日の 10:20に那覇港を出港し、当日の 19:00頃に奄美大島の名瀬港に入り、翌日の 05:30頃に志布志港、翌々日の 08:00に東京港につきます。
 この他にも、隔週の火曜日に東京港を出て、奄美大島を経由せずに沖縄と往復する便が運行されています。
 このスケジュールは、船のドック入りや台風などで変更が起こることもあるようです。
 このコースの魅力は、なんと言っても奄美までの二泊三日、36時間を洋上で過ごすことにつきます。6,500総トンの船体は、好天に恵まれればほとんど揺れを感じることもなく、快適な航海とおいしい缶ビール(ちょっとお値段は高め)を約束してくれます。
 おつまみは、もちろんこの景色。
ビールのおつまみ
'95/8/18 フェリーありあけにて。撮影者:quickone
撮影者:quickone



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 大阪南港 かもめ埠頭から

 大阪南港のかもめ埠頭から、沖縄行きのフェリーが定期的に出港しています。
 こちらのHPに載っていましたが、なぜか消えてしまいました。

 船名は、「ニューあかつき」。6,400 総トンのカーフェリーです。
 航行のスケジュールは、大阪を 14:50頃に出港し、宮崎港に翌日の 7:20に入港。貨物と乗客の積み込みだけを行うと、奄美大島の名瀬港に向けて出港します。名瀬港には、二日日の21:00に到着します。30分ほどの間に乗客や貨物の積み下ろしを済ませて、徳之島の亀徳港に向かって出港します。和泊、与論と寄航して、那覇港への到着は、8:10頃になるようです。
 大阪への航海は、16:30に那覇港を出港し、翌日の 4:00頃に奄美大島の名瀬港に入り、16:20頃に宮崎港、翌々日の 9:00に大阪港に着きます。
 この船の運航スケジュールは、数年に一度しか利用しない人にとってはミステリーとしか言いようがないので、JTBの時刻表などでよく確かめましょう。また、船のドック入りや台風などで変更が起こることもあるようです。

 このコースは、入出港の時刻から言って奄美への往復には、あまり向いているとはいえません。名瀬市内にホテル等を予約してあるのなら問題ありませんが、キャンプツーリングで、雨に降られたら最悪です(体験しました)。しかし、与論島や沖縄への往復の船として考えれば、南西諸島航路では最良の船でしょう。
 ただし、古くてよく揺れるらしいのですが(一往復しましましたが、体調不良やらなにやらでいい記憶がありません)。
フェリーから屋久島を眺める
'95/8/19 フェリーから屋久島を眺める
撮影者:quickone


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 宮崎港から

 宮崎港へは、大阪南港から毎日、神奈川県の川崎港フェリーターミナルからは一日おきにフェリーが入港しています。また、宮崎港に川崎港からのフェリーが入港しない日は、同じ宮崎県の日向港に川崎発のフェリーが入港しています。

 宮崎港からは、18:00 に出港する南西諸島方面行きフェリーに乗るために、鹿児島港まで陸路の移動になります。

 大阪発宮崎行きフェリーは、南港かもめフェリーターミナルを 19:30 に出港し、翌日の 8:20 頃に宮崎港に入港します。
 早い時間の到着のおかげで一日が有効に使えるのですが、かえって注意が必要になるのが、食事の問題です。九州到着の初日だからと、地元の名物を食べたくなるのが人情ですが、当然、ファミレス以外はどこも準備中です。マリンエキスプレスに限らず、フェリーの食堂で出る食事は、価格と味覚のアンバランスさでは東京のオフィス街の居酒屋ランチすら凌駕するものですから、空腹は危険なレベルに近づいていきます。特に、青島/志布志方面は国道を行く限り、走れば走るほど、飢えれば飢えるほど、望みは薄れていきます。
鹿児島の田舎道
'95/8/25 鹿児島の田舎道
撮影者:quickone
 むしろ、この移動は、景色と温泉に楽しみを求めましょう。とくに温泉は、霧島火山帯の活動のせいでしょうか、大小とりまぜて無数にあります。カラスの行水で済ませるつもりなら、温泉のハシゴができるほどです。
 わたしは、宮崎で下船したらすぐに九州自動車道に入って都城で降り、桜島を目指します。
霧島温泉の露天風呂
 いっぽう、川崎発宮崎行きは、川崎港フェリーターミナルを 19:20 に出港し、翌日の 17:30 頃に宮崎港に到着します。日向港の到着時刻は、16:40 です。もちろん、この便では 18:00 出港の鹿児島発奄美・沖縄方面行きフェリーには乗れません。翌日の日中を鹿児島・宮崎ツーリングに充てることにします。
 川崎発は、どちらも到着時刻から日没までは2時間ほどしかありませんから、キャンプツーリングの際は、あらかじめ到着時の野営地を決めて行くといいでしょう。
 ちなみに、わたしの常宿は鹿児島県の国分キャンプ場です。コンビニや酒屋が近くにあるうえ、目の前に桜島がそびえるというロケーションが気に入って、はじめて屋久島に行った '90 年以来、鹿児島での滞在はこちらに決めています。
'94/4/30 霧島温泉の露天風呂
撮影者:quickone



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 新門司港から

 せっかくの九州なんだから、まっすぐ島に行くのはもったいないと言う方にお勧めなのがこのコース。新門司港までは、神戸港からフェリーが出ている他、大阪南港泉大津(大阪府)からもフェリーが出ています。
 今春(2000年4〜5月のゴールデン・ウィーク)、はじめてこのコースを利用しましたが、往復とも仁自動二輪での利用者には、ドライバーズ・ルーム(通常の期間は、トラックドライバーの専用区画)が開放されたため安くて快適な旅をさせていただきました。旅の最初というのは、身体が「旅モード」と言うべき状態になっていませんし、帰り途は精神的な充実感に反して、肉体的な疲労が蓄積されていますから快適な睡眠は大切なものです。狭いながらもプライヴェートな空間が確保される二輪利用者へのドライバーズ・ルーム開放は、大きく宣伝してもいいのではないかと思います。
 新門司港への到着時間は上の三路線ともに早朝ですから、その日の奄美・沖縄方面フェリーに間に合いますし、帰りも 19:30 〜 20:30 の出港ですから旅程には3時間ほどの余裕を持たせることができます。ちゃんとスケジュールを立てられる人なら、阿蘇や霧島、桜島あたりで温泉に入って…と一日の移動に変化を持たせることもできます。ただし、そうなると九州道を一直線で走りきることになりますから、ちょっと退屈です。おまけに、鹿児島〜福岡間は、'99 のゴールデン・ウィークに私が走った間に三回も速度違反の検挙を目撃したほどですから、注意が必要でしょう。
 近年、九州自動車道もえびの・人吉区間の中断部分も開通し、九州縦断が容易になった反面、ちょっとつまらなくなったかな、というのが私の勝手な感想です。


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下田沖から伊豆半島を見る
'00/8/29 下田沖から伊豆半島を見る。箱根は雨か
撮影者:quickone



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