横溝正史没後30年イベント 3つのキーワードで迫る横溝正史
 2011.11.26 14:30~16:30 マービーふれあいセンター 竹ホール

第1部:心花(25絃筝ユニット)
第2部:有栖川有栖、大槻ケンヂ、網本善光。



並んでいるとルーペが配られました。
14時予定のところたくさん並んでいたため5分前に開場。

ステージに 25絃筝3面。筝1面。大スクリーン。

岡山市長代理のご挨拶。
NHK岡山部長のご挨拶。

拍手録音。
注意事項は部長の話が長かったので割愛しますと説明。

女性の声でナレーション。スクリーンでイメージ映像。
「それでは獄門島の一部をお聞きください」などのフリで演奏と朗読に入る。
男性アナウンサーの朗読。筝演奏。


2部。
ステージに人数分テーブルと椅子。ハンドマイク。
司会の方の呼び込みで有栖川さん登場。

「有栖川さんは大阪からわざわざお越しいただいて」
「いえいえ。もっと遠くからの方が」

オーケン呼び込み。
オーケン:パーカー。ジーンズ。黒スニーカー。ベージュハンチング。

「大槻さんはレコーディング中のところお越しいただいたそうです」

網本善光さん。 金田一コスプレで。1000人のコスプレと歩くツアー開催の横溝研究家。

「みなさんにとっての横溝この1冊を挙げてください」

「獄門島ですね」
「映像から入ったので。犬神家の一族、八つ墓村が」

「大槻さんは横溝をモチーフにした作品を出されたとか」
「少し違って、アオヌマシズマ、スケキヨという、表裏一体な人物をアルバムタイトルにしました。
息子さんに許可を取ったところ「このたびは横溝の世界を作品にしていただいたということで」という
丁寧なお手紙をいただいてしまって」


作品発表の年表を3つの年代に分けて解説。
19歳でデビュー。映画は20年後に。
「僕が52歳、網本さん51歳で、僕らは漫画から入ったんですよね。小説は9歳の頃なので分からず。
漫画が連載されて夢中で読みました」


ストーリーテラー

「江戸川乱歩の怪人20面相も好きなんですが、それと比べて話がちゃんとしてるな、と思いました。
乱歩の作品はいくつかの話をまとめて映画になることが多いのですが、横溝は1冊で映画1本になってますね。
それだけ話がちゃんとしていたのだと」
「読んでると絵が浮かびますよね」
「屋根裏に人が、とか、椅子が、とかはあまり見たくないですもんね」


岡山

「探偵小説というと都会で事件が起こるんですが、田舎で事件というのが横溝らしいと言えると」
「乱歩は浅草ですからね。今の浅草とは違うと思いますけども」
「エッセイでも書いてますが、疎開が楽しくてしょうがない感じがありますね。親戚がいて偶然岡山に
くることになったのですが、自然や人の温かみに触れて楽しんでいたと思います」
「僕も恥ずかしながら小説というものを書いていて、
地元が東京の中野高円寺なんですが、そこをピンポイントに世界征服の戦いが繰り広げられています。
どうしても地元の話になっちゃいますね」

「今見てもこのあたりはおだやかな景色で、いい旅夢気分のような感じで癒されるところにバーン!と
殺人事件が起こって。静と動という対比に引き込まれます」
「癒しと事件ですね。地元民では思いつかないトリックが。見慣れてる人は水車見ても何も思わないでしょう」
「意外と都会でも蕎麦屋に水車ありますよね」
「蕎麦屋に行くと「ハッ!」と思ってしまいます。ツイッターとかに書かないで欲しいのですが、新曲で見立てを
使ってしまいました。横溝好きにはバチはまりだと思います。琴の糸や水車とか」

「映画を見直したんですが、「おりんでございます~」って、おりんだっけな?杖のおばあさんが出てきて
物語が始まるんですけど、何で名乗るんだ?と疑問で」
「岡山の人は名乗るんです。いい人たちなので」
「都会じゃエレベータ乗っても挨拶しませんもんね」
「そうか!岡山の人はいい人なんだ。謎が解けました。でも挨拶はいいけど名乗りはしなくてもいいんじゃないかな」

「トリックがすごいですよね。わざわざ琴の糸を使ったり」
「実際は無理なんですよね。あのトリックをやってみたけど失敗になるそうです」
「「だから事件になったんだ」と仰ってますよね」
「未遂事件はいっぱいあるのかもしれませんよ」

戦争
「金田一も戦争行ってますよね?話には出てこないけど」
「疎開していて戦争をよく知らないもんだから、復員兵として出てきちゃう」

「戦争時代に探偵小説は規制されて書けなくて、抑圧されていたものが爆発したように戦後書いていますよね。
終戦の放送のあと一人で「やったー!」と言ったとか」
「大槻さんは音楽を規制されたらどうしますか?」
「音楽止められても小説とか書いちゃうからなぁ」

息子さんのお手紙紹介。
「岡山に命からがら疎開して・・・」と親子で印象が違います。

2部終了。出演者退場。

収録終了後に出演者全員登場して感想コーナー。

心花のお2人。「朗読と演奏を合わせるというのをやるのは初めてで。朗読のデモを貰って、お話怖い怖い
の数週間でした」
「怖がらなくても、見てみると笑っちゃう、突っ込みどころもいっぱいなので。今回読み返し、DVDも見返しました」
「やっぱり面白いですよね。何度も読んでしまう」

「横溝の曲を是非作ってください」
「岡山次はライブで来たいですね。昔ペッパーランドとか行ったなぁ。横溝のイメージだったから来てみて
「都会じゃん!」って思った」

「12月10日放送予定です。残念ながら岡山でしか放送されません」
残念なお知らせ・・・。


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