「少年文芸」創刊記念イベント 
大槻ケンヂ+村田朋泰+石原まこちんトークセッション 2005.5.3 15:00~16:00

ゲスト3名が呼ばれて、司会の方が紹介文を読み上げ。「バンド特撮で活躍され~」みたいな
ことを読まれて何故か照れてしまいました。
オーケンはグレーのパーカー、ピースメーカーのTシャツ、ベージュの靴、ベージュの靴下。

司会からお題のような質問が出されて、それについてトーク。最初はぎこちない感じでしたが
徐々に盛り上がっていきました。

司会「活動を始める前、少年時代はどのようなことをされていましたか?」

まこちん「就職したんですけど3日で辞めました。ロウ細工の工場だったんですけど、アートな
ことやりたかったのに、行ってみたら職人のような、仕事!って感じで。まず係長がシンナーで
おかしくなっていて。ダメだ!って思って辞めました」


大槻「バンド始めたの中学だからねぇ~。でも音楽で食っていけるなんて時代じゃなかったから。
ロックで出てるのって、Charとか世良正則とかだったからね。ネクタイ仕事はできないなぁと
思っていたんだけどね。大学時代は、映画やろうと思って、映研見学に行ったら
ロッキーをそのまま日本人で撮っていて、エイドリアンは女性部員がいないから男の後輩が
やっていて、先輩後輩で「がしーっ!」ってやってるのを見て止めました。2浪して、留年も
決まっていて、大学入ったんですがすぐ辞めて。ケラさんとかの仲間と一緒に居るのが楽しい
なと思って。ボクは運がよかったと思います。デビューするって言ったら親も怒らないだろうって
思って」
村田「田口トモロヲさんて、昔はすごかったって聞きましたが」
「うん。10歳違うんだけど一緒にバンドやったりしてね」
「今どうして落ち着いてしまったんでしょう」

「ビックリハウスって雑誌で10枚なんでも書いて投稿するのがあったんだけど、準佳作(?)まで
いきましたよ。マンガも昔かいて、それもエロマンガ。「おまんたのいけにえ」って書いて、
白夜書房に持ち込みしようと電話したら誰も出なくて。自意識過剰だったから「社会がオレを
拒絶している!」って思って止めました」

「ボクは3浪していて。大学入ったんですけどすぐに辞めて。親が絵描きだったんですが、
頑張ってみなってそれで3浪して入って」
「芸大を卒業されて。ミスチルの作品は学生時代に作られたんですよね」
「院生の時ですね」

「そういった無為な時間を過ごされたお三方が、こうして壇上に立っておられるというのも」
「台風の日に自転車で映画観に行って、鍵をなくして雨の中石でガーン!ガーン!って
壊して、「何やってんだオレ?!」っていうこともありましたけど」


「彼女ができたの22で」「ボクもです」
「あっ、オレ勝った!こんなことで勝負してどうする。21歳で彼女いましたよ。でもそれがよかった
と。我もし彼女がいたならば、って妄想して、それが今に繋がっていると思います」

「大槻さんは小説と音楽、村田さんはアニメーションとマンガ、マンガ1つだけなのはまこちんさん
だけですね」
「小説を書くとき、音楽をやるときの切り替えはどうされていますか?」
「どっちを道楽と考えるかですね。今は音楽です。特撮は素晴らしいミュージシャンが集まっている
ので、ボクは詩を書いて歌えればそれでいいと思って。どかんと当たったら自分の手柄にするんですが」


「東京ドームでライブやって、100万枚売るっていうのは20代前半の時は目標にしていいかな
と思いますが、それからどうする?って考えて、ずっとドームでやっていく人もいると思いますが、
そうじゃなくていいかなと。野望はなくなったかなぁ。IT社長みたいな。あ、奥菜恵とかゆるせません!
小さな舞台に出てサブカルな人と付き合いがあるようにしていながら結局。サルの絵描いた人
でしょ?」
「それはまた別の方で。ここにお知り合いはいませんよね?」

「そんな妬みの気持ちをお三方は持っていらっしゃって」
「妬みじゃないよぉ!」

「他のジャンルを始めようというお考えはありませんか?」
「ライブやるのが一番自分に合っているなと思っていて。うーん、10年は新しいことやらないと
思います。10年後浪曲とかやりだしたりしてね」

「まこちんさんは筋肉少女帯のファンだそうで。最初に書いたマンガが「インドメン」」
「えっ?!本当~」
「はい。でも2回で終わってしまいました」

「創作する上で、編集者側からの制約というのはありますか?」
「ボクはないですね。」
「小説書き始めて、あっこんなに自由にできるんだって、自分の思い通りにできるんだって思いましたね。
意外にファッション雑誌とかだと、ティーンズが過剰に反応する「自殺」という言葉は使わないでくれ
って言われることがあります」

「7月4日誕生日なんですけど、7月4日にフラれまして。彼女がミスチルのファンで、ファンクラブにも
入っていて」
「その後ミスチルのプロモ作ったんですね」
「映画にしたいですね。「7月4日にフラれて」だ!」

「こんな本読みたい!というアイデアがありましたらお聞きしたいのですが」
「UFOに興味があって、でも専門の本ってムーとあと小学館のあれなんでしたっけ。今なくなってしまった」
「えーと○○!」(ちゃんと出てきてさすがです)
「そう!それくらいしかなくて。もう少しそっちよりじゃない感じの」
「ポップな感じの」
「ポップ・ムーが読みたいです」
「それすごく読みたい!」
「バックパッカーの泊まる宿の本が、世界のだとインドのクミコハウスとか載ってる本はあったのだけど
日本のないかなぁと思っていたんですが、ちょうど本が出ました!未だに歌を歌わせる痛い宿が載って
いて、すごく面白いです。プロレスのダメな試合を集めた本が出ることになりました」
「ボクの本出してください」

「締切ないと書けないですね。何もなしに長編とか書く人すごい!」
「ボク今回の何もなくて書いていたのを載せてもらいましたよ」
「そう。スタジオに行ったらあったので載せていいですかって」
「えー!曲作る時も、曲だしの日ぎりぎりとか、当日になってもできてなくて、口頭で説明したりしてます」

「質問のあるかた、手を挙げてください」
「じゃあみんな手を挙げて!もっとちゃんと挙げて!はい、では質問のない人下ろしてください。
はい!そこの男性!質問お願いします」
って無茶なやり方で質問コーナー。
「ええと、ええと・・・」
「質問ないんじゃないですか」
「大槻さんは、映画にも出ておられて、これから役者やNHKでのナレーターなどやっていくという予定はないですか?」
「人生社会勉強と思っていろいろやっていたのだけど、役者は向いてないってことがわかって。今はネタ
になるな、ってのしか出ません。この間シベリア超特急5に出たんですが、2本エッセイ書きました。
でも、最近習い事ってやってみたくて。カルチャーセンターに通おうかなぁと思っていて。その中で
演技ってのもありかなと思います。おじいさんたちに混じって劇をやるの」



「では最後に。少年文芸、出してみましたがこれからどうしたらいいですか?」
「40歳童貞の友達がこの表紙みて「おしゃれだね。もっと暗い感じで」って言っていたので」
「なるほど」
「でも40歳の人の意見ですよね」
「うーん、うーん」(本をパラパラ見て)「うーん」
「ではお時間もそろそろですので」
「あっ!あったあった。銀杏BOYSとかの若手ミュージシャンに書いてもらうの。これ絶対いける!」
「まずは峯田くんから押さえていくのですね」
「あとはサンボマスターの人ね」


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