モエオチ 第2部 イマジンスタジオ 2013.7.7 18:00~
ゆうちゃん落語2話のあと、トークコーナー。
高座の前に椅子2つ用意されました。
ゆうちゃん落語の時は和服でしたがロックっぽい衣装に着替えて登場。
ゆうちゃん「スペシャルなゲストの方をお呼びしましょう。大槻ケンヂさんです!」
オーケン:牛っぽい柄の半袖シャツ、黒パンツ。黒ニット帽。
「よろしくお願いします。大槻ケンヂです。ここ座っていいかしら」
「お疲れ様でした。すごかった、圧倒されました。ネタ選びもすごいですね。あれはゆうちゃんの創作落語なの?」
「違うんですね。田辺さんという作家の方がお書きになったものです」
「オチがひどいね。相当なレベルですよ。小さいお子さんトラウマですよ。」
「申し訳ございません。泣きたくなります。」
「そのあとちょっといい話で。落語というものを全然知らないので、ゆうちゃんに言ったら色々資料送ってくださって。
談志師匠のDVDが2本、談志本が2冊、立川流に入ったんだと思って、内田春菊さんとか色々ね、だからあの群れか
と思ったら」
「ちょっと違っております」
「談志師匠がただ好きで?いや~そうでしたか。あれ見た後に弾き語りのライブあったの。影響されるね、バーンと
弾いた後にギターに手を置いて、ま、あれだな、って。あの感じで喋りだすと、なんっつって、って言ってる間に考えられるのね。
落語いいなと思って。」
「ありがとうございます」
「なんとなく談志師匠が好きっていうのがわかります。あれが桂歌丸さんだったら、何でかな?って不思議な感覚になりますね。
三平師匠とかね」
「大槻さんとは、以前FOK46のライブに」
「フォークオーケン46歳という」
「その素敵なステージにゲストとしてお招き頂いて、楽屋の方で落語の話させていただいたんですよ」
「大槻ケンヂと絶望少女達のNARASAKIさんもいてね、すごいと思ったなぁ。小林ゆうさんは小林ゆうさん以外の何者でもない。
何と言ったらいいか、才能と練習ということですね。持って生まれたポテンシャルを、相当練習されたでしょ」
「はい、練習の方させていただいております」
「どんなところで練習するんですか?ゆうちゃんの練習姿すごく見たいんですけど。」
「はい、大槻さんのところで練習させていただきたいです」
「家とかで?」
「はい。どこでも練習できます。ここで練習して、と言われればそこで」
「若手の芸人さんは公園とか橋の下で」
「私はどちらかというと、お仕事の間に歩きながら」
「それはすごい光景だよな~」
「さらうというのを、歩きながら」
「街行く人振り向いたりするでしょ、「なんだおい?」って」
「思わず「あっ!」って声が出ちゃうことがあって、その時にはハッとされます」
「キャッチとか合わないでしょ。あの女の人ちょっとやめとこうって」
「楽しくてあっという間に目的地に着いてしまいます」
「スタイル良くて足が長いじゃないですか。正座で膝痛いでしょ。結構大変だと思うよね」
「大槻さんは何でもお見通しです」
「一回膝をやっちゃって、ライブがすごく大変だったの。談志師匠もほら、足折った時の高座、とにかく辛そうにしてるの。
DVDで見ました。あれ私物ですか?ちゃんと返しますので。中身がマニアもののDVDになってたらごめんなさいね。たまに
やってしまう、やってはいけない間違い。しまったぁ!っていう。ちゃんと確認してから返します」
「ありがとうございます」
「マニアものが入っていたらそれはそれで楽しんでいただけたら」
「膝の話なんですけど、正座のしすぎで青あざができていたりします」
「落語は体勢的にきついですよね。女性ですから声の出し方とか、お着物の裾とか。マイクがさがさってやっちゃって
アドリブで。ああいう対応力すごいですね。本業の落語家さんとお仕事はありますか?」
「ラジオをさせていただいてたことがございます」
「今回は新作、創作ですが、いわゆる江戸情緒など古典みたいのはやるの?」
「趣味なんですけど、自分でやります」
「怪談ものとかは?」
「大変好みであります」
「本で知ったんだけど、饅頭怖いっていうのは、怪談の中の1エピソードだって書いてあったよ。あれはやるんですか?
郭ものというか、遊郭の」
「はい、知っております。誰も救われない陰惨な話があります。それを好きだって言ったら、「いや~あれを好きだって人は
あまりいなくて、でもやってみようかな」とラジオされていた方が覚えてやるところまで行って。怖すぎて悲しくて、あまりに
すご過ぎて号泣してしまったという」
「人情者というか、泣ける話。そういうのもあるんですね。知らなくて、あ、ブラタモリで知ったんだけど、遊郭、吉原っていうのは
昔日本橋の方にあったんだって。それが全焼して浅草の方に全部移動したんだけど、いわゆる男性が遊ぶところと言われてるけど
江戸に行ったらとにかく見てみたいって、家族連れなんかもいて、ちょっと違うけど、ねずみの王国みたいな部分もあった。
道にばーっと桜が咲いてるんだけど、夏は竹とか変えて。お客さんを楽しませるために全部植え替えてるんだって。季節ごとの木に
大通りをばーっと」
「うわ~。ご存知でしたか?私も初めて聞いてびっくりしてしまいました。お貸しした本の中でも知らなかったことを。何で
知らないんだろうって」
「そういうことありますよね」
「今日も饅頭怖いを元にしたのに怖い話だってことを存じ上げなくて」
「談志師匠のDVDで師匠が喋ってる後ろでずっと赤いのが揺れてるのね。目がちらちらしちゃって。あれ何かの洗脳なの?
気になって気になってしょうがない」
「あー!わかります!」
「カーテンみたいのがずっと揺れてる。何だろう~そういうとこばっかり見てちゃいけないですよね」
「私もずっと思っていたんですけど、誰にも言えなかったんですー」
「そういうのって言っちゃいけないのかな?って。どこまで食い込んでいいのか知らない世界でもあります」
「お心の中へのいざないというような雰囲気がありますよね」
「何で落語だったの?」
「聞いていただいてすごく嬉しいんですけど、いつの間にか好きになっていて。お芝居の勉強で見させていただいて、
そこで談志師匠素晴らしいと思って。そこで初めて自分でもさせていただきたいと思う様に。」
「ミュージシャンも意外に落語勉強してる人いるんですよ。そもそもさだまさしさんて落研じゃなかったかな。亡くなった
高田渡さんとか、フォーク世代は結構落語見ていて、MCで落語取り入れてみようって人多かったみたいですよ。
さださんなんてMCだけの出してますから。これ勉強なるなと思いましたわ。ロックの場合だとイエー!って方向に
行くから、あれだな、っていうのには行けないところが」
「それすごく素敵です」
「井上陽水さんとか、MCがとてつもないですよ。「今日は~浴衣の人がいらして~いいですね」って間を空けるの。
そこで笑いが起きて、落語の枕みたいのをやろうとしてるんじゃないかな。俺もやってみようかな。MCで落ち、下げ
っていうの?」
「どっちでもいいみたいです」
「それをやるとMCが落語っぽくなっちゃうんだよね。下げない落とさないで、浣腸まで言わずに、手前で次の曲、
というのがロックのMCなんじゃないかな」
「今日はあのセリフ口にさせていただいて」
「聞く方も心の準備できてないから、びっくりしちゃった」
「すみませんでした。浣腸という言葉も言うのもあれで、大切なお薬だから」
「葛藤があったんだ」
「作っていただいた方に申し訳ないんですが、お薬だよ、お薬だよと」
「それがもう落語じゃないですか。浣腸という言葉を言わざるをえなくなった女性落語家の葛藤、それで一話書けるでしょ」
「苦悩と言ったら申し訳ないんですけど、練習前に内容との葛藤が、ありがたい作品なんですけども」
「勉強になりました。僕もがんばんなきゃと思いましたよ。そう!僕生まれて初めてなりたい仕事が落語家だったの。」
「はーっ!すごいです」
「少年マガジンでちばてつやさんが読みきりで落語って言う、笑点は見てたんだけど、落語の道面白そうと思って
小さいときちょっとだけだけど言ってました。その後サラリーマンって言葉を覚えて、なりたいもの・サラリーマンに変わった
んですけど」
「かっこいいですよね」
「そう、スーパーマンみたいで。僕今年デビュー25周年なんですけど、ありがとうございます。25年前デビューできなかったら。
こないだおやじに「どうだったろうねぇ息子は」って聞いたら「お前、そりゃニートだろ」47歳自宅警備員、まぁあるわな。
そうならなかったのはロックのお陰だったんですけど、色々人生の選択肢あったと思うの。その中でお笑いの方向に、
今だったらNSCに入ってたと思う。そういうのがなかったから落語って道も考えたかもしれない。
亡くなった森田芳光監督が「の・ようなもの」で若手落語家の映画を撮ったんだけど、中学、高校くらいかな?見てた
ものだから、もしかしたら、やろうとしてたかも知れないですね。務まらなかったと思いますけど」
「見てみたいです。きっと面白いと思います」
「紆余曲折があってさ、バルタン星人みたいの紙切ってぽへ、っていう、そっちの方向に行ってたかも。あれも落語家
さんなんですか?あと日本の映画は全部観てるっていう落語家さん、快楽亭ブラック師匠」
「わかります。立川流を波紋になられた方」
「そうですそうです。映画も好きだったから快楽亭ホワイトとか名乗っていろいろ書いてたかも。そういうとこから今日ここに
ゲストに招かれていたかも」
「快楽亭ホワイト、ねぇ、大槻さんて面白いですよねぇ~」
「小林さんの方が全然面白いですよ!人間面白大賞があったら、僕なんて圏外だけどゆうちゃんは結構いいとこまで
行くよ。ハンマー投げの室伏と並ぶよ。存在の面白さで言ったら」
「勿体無いお言葉です」
「プーチンとかと争うよ。係わると全員暗殺されるってねぇ。プーチン怖い、もういいです」
「やっとお薬と離れられる、と言ったらあれですが」
「みかんの方行きましょうか。持ちネタいくつくらいあるんですか?」
「今日のはほんとに新作なんですけど、5つですね」
「すごぉい!デビュー25年経つんですけど、歌詞1つも覚えてない。自慢でね」
「大槻さんて、私ほんとに思うんですけど、みなさんに勇気をくださいます」
「大槻さんほどの誰から見ても素晴らしい方が、そういうお言葉を言ってくださるだけで救われるんです」
「そういう人がロック界で許されてる現状がおかしいと思う。だから、何の話でしたっけ?」
「大槻さんは歌詞をいっぱいお書きになるので、混じっていかれるんですよね」
「意外に物語になってる歌詞の方が覚えられるんですよ」
「そういうものなんですね」
「印象を羅列したものは全然覚えられない。落語みたいになってるものもあって、そういうのは結構覚えられます。一からって
すごいなぁ。いつでもポンと落語ができるんでしょ?」
「少しさらわせていただけたら、できると思います」
「色んなステージとかできますね」
「させていただきたいと思います」
「落語家さんのするお仕事とかするようになったら可笑しいね。毒蝮三太夫さんみたいに、じじぃ、このやろ。TBSラジオ
とかで、あ、ここTBSじゃなかった。だから、TBSには蝮さんがいるから、ニッポン放送の方でゆうちゃんがじじぃ、このやろ
って。最高だよね」
「毒蝮さんは大変あこがれてまして」
「あこがれてんのかい!」
「談志師匠がすごく親しかったと聞いて。毒蝮さんて談志師匠がつけられたと聞いて羨ましいと思いました」
「蝮さん談志師匠が電車待ってたら後ろからぽんって押してね、「死んだらどうすんだ!」「死んだら冗談のわからないやつだった
と思うよ」と言ったって話が」
「ありましたね」
「その上ウルトラマン、セブンにも出てるんだから最強だよね」
「私もホームから落ちません。でも押しちゃだめですよ。ほんと面白くて、今日楽しみだったんですけど、楽しみを満喫させて
いただいてます」
「よかったです」
「私がお客様みたくなってしまいました。小さい頃落語家さんになりたかったというのが」
「一瞬ですけどね。大学生の時デビューもできなかったら、お笑いの道で、選択肢に落語家ってのが」
「いつの日か大槻さんが舞台に」
「いやいや、怖いです」
「みたい?私もみたいに1票!」
「でもロックミュージシャンが落語にトライってあると面白いかもしれないね。永ちゃんの落語とか観てみたいもんな。
絶対面白い。枕からやめてってくらい面白い。するってーとなんだな、先日、なんて言わない。イエスタディ、って言われ
ちゃうよな。・・・内田裕也さんの、みたいね」
「私も内田裕也さんのこと考えてました」
「オチをさ、なんとかで、ロックンロール!絶対!裕也さんの政見放送ってあって、それかなりいいですよ。うん、それいい。
僕はできないですけど、ロックミュージシャンを落語家にしよう運動。布袋さんとか面白いね。座ってもでかい。進撃の巨人さん」
「大槻さんから進撃の巨人という言葉が。どうしましょう。今そのことに感激です」
「評判ですよなんか、正直見た事ないんですけど。」
「お忙しいですから!」
「あまちゃんか進撃ですよ。みんなが言ってる」
「じぇ、ですか?」
「観てないから、じぇえって何?あまちゃんはとにかく、尾美としのりさんが浮気していて、相手がオアシズの大久保さんって
キャスティングが素晴らしいってみんな言う。布袋さん、ベビベビベイビ、ですよね。大喜利もやって欲しいな。円楽さんの役は
今だれかな、永ちゃんで、布袋さんがいて、横に吉川晃司さん、コンプレックス揃っちゃった。何かあると「ビーマイベイビー言ってろ!」
ビーマイベイビ♪冗談ですからね!どちらも大先輩ですから。吉川さん同い年だけど兄さんですから。吉川兄さん布袋兄さん、いや
布袋師匠ですよ。布袋師匠って最高だね」
「大槻さんが言うと実現しそうな気がしますよね。言葉に力があります」
「稲葉さんが出てきて、稲葉さんだけ浴衣じゃなくて半ズボン。「いつになったら浴衣着るんだい」「ウルトラソゥッ!」その大喜利超みてぇ!
マーティフリードマンさんも入れましょう。日本語の達者な外国人で。「キミタチ何イッテルカ全然ワカンナイヨ」どかーん。」
「座布団運びでも使ってください私」
「山田さん役僕やります」
「とんでもないです。大槻さんは座布団いっぱい重ねられてください。大槻さんのお話ほんとすごすぎて、魔界の」
「魔界!何故魔界から」
「すごすぎて、進撃とか、内田裕也さんの落語とか」
「政見放送です」
「永ちゃんさんとかフリードマンさんとかやってくださって。みんなが行きたい魔界というか、そういう素敵なところ、というのですよ~」
「ロック大喜利、集めときます」
「ありがとうございます!」
「集めた時に「いや、普通に音楽やらない?」って言われる。「そうっすよね~」裕也さんだけ乗って来られても怖いな~。
「いつやるんだよ」怖いな~。二人会になったりして。「どっちがボケだよ」やめましょう。大先輩ですから」
「似てられますね。サービスいっぱい。色んな方のモノマネを」
「流れで」
「ありがとうございます。みなさんずっとずっと聞いてたいと思います。お忙しい大槻さんでいらっしゃいます。私のトークショーも
時間を区切らないと」
「帰った足でミスチル桜井君に「落語やろうよ!」と」
「大槻さんてお優しいですね」
「意外に斉藤和義さんとか朴訥としていいね。」
「江戸情緒の長屋の話とか」
「勝手に斉藤くんも言われてます。そろそろ行かなきゃ、綾小路翔くんとか普通にやってくれそう、うまそうだなぁ」
「大槻さんが言われると実現しそうな気がしますね」
「しますよ。それでフェスやりますよ。フジロックにぶつけてやりますよ。こっちはホントの富士山の麓でやりますよ。世界遺産の
ふもとで」
「酸素ボンベもあります。山を舐めるといけません」
「軽装で言ってはいけません」
「大槻さん、今日はほんとうにありがとうございます」
「ああ、ありがとうございました」
「大槻ケンヂさんでしたー!ロックフェスほんとにやりたいでーす」
オーケン退場。
「大槻さんのお話、私が言うのもなんですけど、お勉強させていただいています。落語のお話も、ロックと結びつけて、すごい~と
私もそういうお話がいつかできるように、モノマネができるように。個人的にですけど、大槻さんの口から進撃の巨人が出たことが
みなさんも驚きましたよね?私も声優のお仕事させていただいて、携わらせていただいた作品を言っていただけて幸せこの上ないと
思いました。今日は私もお客様のお一人みたいで幸せでした。さっきまでここに上がっていたとは思えないくらい、布袋師匠、永ちゃん
師匠のことがぐるぐる回って」
「小林ゆう第一回第二部か、あの筋肉少女帯、そして特撮の大槻ケンヂさんが足を運んでくださるという、それはそれは夢のような
ことだと思っています。こういったお力、エールをいだだいて、大槻ケンヂさんに感謝しています。そして、何よりこうして見させて
いただいています。先ほどは高座からだったので、ああ~、みなさま~、ありがとうございます。照明様スタッフ様、みなさんがいて
くださっての独演会です。今日は遠いところから、近いところからありがとうございます。次の独演会までに勉強しますので、今後とも
小林ゆうをよろしくお願いします。みなさまお気をつけて、困ってる方がいたらどうか手を差し伸べてくださいね。それではみなさん
またお会いしましょう~」
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