第128回コーセーアンニュアージュトーク

大槻 
姿月 司会 の色でお送りします。

元宝塚の姿月あさとさんとオーケンの組み合わせ。一体何の関係が?と思いつつ、
恵比寿ガーデンホールにやってきました。チラシによると、「第128回は~夏の終りの
はかなさを 夢に包んで紐解いた 紫の月満開の下 >バリの紫の風」だそうです。
会場ではずっと特撮の曲が流れていました。物販はこのチラシのチャリティーポスター
¥200しかなかったし、CD販売しないのね~、と思ったり。売れないか。
時間になると700席くらいの客席は満員でした。しかし、ほとんどが宝塚ファンと思われ、
なんとなく肩身の狭い思い。ステージに椅子2つとテーブルが置かれてます。

「こんばんは。みなさまようこそおいでくださいました。128回ということで、顔なじみの
お客様もいらして、今日も暑い中お集まりくださいましてありがとうございます。私、
プロデューサーのまあくと申します。早速ゲストのお二人をお呼びします。お二人のトーク
の後、みなさんの質問に答える質問コーナー、そしてゲストからのプレゼントコーナーが
あります。それでは、ご紹介します。この方からです。初めてのご登場です、今日はバリ島
からおいでくださいました、姿月あさとさんです。」
「こんばんは~」「もう11年やってるんですけど、宝塚の方はいろいろ出ていらっしゃってる
んですよ。ずっとラブコールしていてやっとバリ島からおいでくださったということなんですけど。
いつ」
「昨日来ました」「何時間くらいかかるんですか?このガーデンプレイスまで」(笑)「すごい
ですよ~、随分時間かけてきました」
「こういう雰囲気というのは?」「ん~、ティーパーティと
かあるんで」
「じゃあもう慣れた感じ」「そうですね」「今日のお衣装とても素敵なんですが、
これはバリ島の特産品」
「(笑)そうですね、シルクでとても気に入ってるお店なんですけど、
布巻いてるだけなんですね。」
「あら、危ないですね」「そう、ぺろんちょしたらえらいことに」
「上のシャツもシルク」「エ?これですか?普通の綿」「どこから見ても綿ですね。私もちょっと
バリ島の」
「あはは」「バリ島のお土産を着てきました。では姿月さんのお相手をご紹介します。
この方です。大槻ケンヂさんです、どうぞ」
「どうもこんにちは。」「また、おおつきさんのお衣装は」「これはねぇ、いつもは虎壱というええと
ブランドがありまして、ガテン系の人が着る服なんですけど、昨日ライブで使っちゃったんで、
そこらへんにある服着てきました。」
「とっても素敵ですよ。そこらへんにある感じはもう、十分
しますけど」(笑)
「へへ、これが「狂」と書いてありまして(帽子のこと)これが放送禁止で
1回出たんですよ、NHK。」
「ここにぼかしかなんか入るでしょ」「入りました。放送後で見たら
全部ぼかしが入ってて」
「何か誤解しますよね」「先に言えよってねぇ」「脱いだら下はどうなる
んですか?」
「丸坊主です今」「ちょっと」「恥ずかしいんで、ほんと」「そんな大槻さんなんです
けど、姿月さんとは初対面って感じなんですよね?」
「そうですね、ほぼ。あの~、ひと月くらい
前でしたっけ?」
「そうですね、打ち合わせでご挨拶して。お久しぶりでございます」「はい」
「そんなところからお話していただきます。どうぞお座りくださいませ」

「どうしましょう(笑)」「どうしましょうねぇ」「バリ島」「はい。アハハッ」「行ったことありますよ」
「大槻さんご本も出していらっしゃって、私バリ島の話とか読んだんですけど、面白いですね」
「いや、あれは」「バリ島に行ってどこかに行った?」「いや、タイとインドじゃないかな」(笑)
「わかった、インドの話が書いてあってバリ島に似てますねって」「はぁ、言ったような言わない
ような」
「何言ってるかわかんなくなった」「今から7,8年前に、当時付き合っていた女の子、彼女
と行きましてね、大喧嘩して、すごかったなぁビーチのホテルでねぇ、殴り合いの大喧嘩やりま
した。」
「なんで、じゃあ、あまりいい思い出じゃないんですね」「全然いい思い出じゃないです」
「あらら」「姿月さんはどのくらいに」「約1年になりましたね」「ちょっと僕ビール飲んでいいですか」
「おもしろいですね、サッポロさんのビールとコーヒー」「いいですか」「どうぞ」「緊張しちゃうな」
「彼女の話ですよ」「いやいや、僕の彼女の話はどうでもよくて、バリ島ですよ。今乾季なんでしょ」
「割と涼しいです。帰ってきてびっくりしたんですけど、東京も意外と涼しくて、私今年は暑い気
しないで過ごしましたね」
「東京より暑いですか?」「今は乾季だから涼しいんですよ」「俺はクタ
とかレギャンしか行かなかったんですけど、どっちの方なんですか?」
「何がですか?家。こっち」
「そんな、高円寺とかじゃないんですから、こっちって言ってわかんないですよ。山とか海とか」
「ちょっと上のほうで、わかんないですよね」「バリ島というとイメージとして朝起きるとシャーマンの
おばあさんが」
「不思議なお祈りの声がずーっと聞こえてくるんですよね。」「ほんとに」「お祭りみ
たいのを年がら年中やっていますし、毎日盆踊り大会みたい雰囲気?」
「やっぱり呪術的、ちょっと
魔術的イメージが、そういうのって実際あるんですか?」
「私自身は見たことないんですけど。
お祈りしていて神様の方へ行っちゃったり降りてきた、て言ってナイフで自分を刺したりするんです
って。それでも何故か血は出ないんですって。」
「それは見た?」「私の主人が見たんですけど、
トランス状態て言うんですか、そういうのに入っちゃってというのがあちこちで。そういうのを聞いた
ら「へぇ」と思うことが。雨乞いとか、日本でもあるかもしれないですけど、外でパーティだから
今日は雨降らないで欲しいなとか思っていて、でも曇ってきて絶対降りそうだと言ってたら村の
酋長さんが来て、お塩とか盛ったらば雨が降らなくなったりとか」
「はぁ、恐らく塩と何の因果関係
もないと思いますよ。たまたまってやつだと思いますけど」
「まぁそういうのを信じてる人が多い国
なんでしょうね」
「へぇ~、あの、バリ島のビーチの髪結いおばあさん、あのおばさんたちが悪質
というか、しつこいんですよね。延々とついてくる」
「三つ編みとかをしてくれる」「三つ編みおばさん」
「あとこういう綿とか売ってくださるのとか、マッサージおばちゃんとかいろんなおばちゃんが海岸
にいるんですよね。初めはいくらだ、とか言ってたらば、1本やって終わりとか、ぼるんですよね。」
「そして延々ついてくるんですよね。ビーチからテリトリーがあるみたいで、ホテルのプールに一歩
入るともう来ないのね。水木しげるの妖怪みたいなんだよね。」
「そう。でも私そのおばちゃんと
世間話したりしてるんですけど」
「どんな話」「何をやってるんだ、とか喋る勉強になるんですよ。
本見ながらとか。結構趣味っぽくなってきて」
「はぁ~いいっすね。あとバリ島の若いにいちゃん
とかが、もうナンパしか考えてないでしょ。あいつら。俺ね、彼女とバリ島行ったらね、横に男が
居るのにね、普通にナンパしてくるからね。しかもナンパの方法が「俺はぁ、サザンの桑田の友達」」
(笑)「初対面で一言めがそれだもん。「知らないよそんなの。」「嘘じゃな~い」」「なんか、親切ぶる
人が多い。親切な人はホント親切。ちょっと張り切っちゃってる人がいて、やたら日本語が上手。
ちゃんとお仕事として勉強してる人はしてるんですけど、町の人は不思議なことを知ってるんです
ね。」
「ほぉ、しかし宝塚でやってらしてここからバリ島にってとこは、環境に対応するのって大変
じゃないですか?」
「全然大丈夫だったみたいです」「そぉ?そういうもんすか。僕宝塚って言うと
一般の知らない人のイメージがあって、隔離されたイメージがあって、そこから違う世界に行くと
いうのは相当大変じゃないかな」
「う~ん、今は偶然結婚してバリに住んでるんですけど、結婚しな
くても昔から外国に住みたいともっていたんですね。どこの国とは深く考えてなかったんですけど」
「深くないじゃないですか。どこの国って。ヨーロッパ方面とか、アジア方面とか」「そこまで何も
考えず、ちょっとまぁ年いってきたら外国に行こうって」
「それはずっと宝塚にいたから違う世界を
みたいってことで外国にって方向に気持ちが広がったんですかね」
「う~ん、外に出てみるのも
いいことだと思って」
「僕宝塚を、ビデオで、見ました。あの「砂漠の黒薔薇」(笑)
「何かウケてますね。あと「エリザベート」見ました。いやね、すごい!!」
(パチパチ)「あのね、
今こんな感じのGacktっているじゃないですか。あんなのメじゃないね。すごい!その宝塚歌劇団
の世界観というのはあそこにしかないですよね。」
「そうですね」「まずその、どこの国の話なんだ!
って」
(笑)「わからない!ってのが。あれいいですよ。」「その感覚が私も中学の時見て好きになった
んですけど。「何だこりゃ」って」
「思いました?」「思いましたよ。その感覚でしょうね」「姿月さんが
エリザベートでガーッていうね、聖闘士星矢かなって。」
(笑)「車田正美先生かなって。この髪の毛
はどうやってるんだ!って。あれはずらですか?」
「そうです」「すごい!あの世界観の構築という
か、すごいっすね」
「でも大槻さんの世界観はすごいあるじゃないですか。それもすごいと思います
よね」
「いや、これ掛かってる経費が何倍なんだろうと」(笑)「あれ1公演何ぼかかるんですか?」
「私はわからないですけど、かなりでしょうね」「何時起きですか?」「何時起き?」「メイクあれ
2時間くらいかかるでしょ」
「下級生の頃とかはもう、睫毛とかつけなきゃいけないんだけど、ヘタクソ
だから2時間くらいかかりましたけど、だんだん15年以上いたんで、30分くらいでできますね」
「30分で!いや~俺影響されちゃってね」(笑)「昨日ライブだったんだけど、立ち振る舞いがこういう」
(笑)(手を前に出す感じ。手扇子片手版みたいな。そういや、バーバレラの時やたらやってたような)
「あれ見たやつ全員影響されるね」「そうですか」「それでね、歌い方の腹式呼吸っていうのかな、
素晴らしいな、ピッチ感のジャストさというか、すっげーな、俺とかロックものなんで、全然そういうの
やらないんですよ、逆に。でも昨日はちょっとね、あぁ~~」
(笑)「誰か気づいてくれないかなって」
「さっきから会場に流れてたじゃないですか、大槻さんの曲、楽屋で聞いてて、これはどうやって
練習?あれもあれで難しいでしょ」
「むずかしいです。僕は元々中学でバンド組んだんですけど、
最初漫画家になりたくて、友達と漫画描いてたんだけど時間かかる割に誰も見てくれない、これ
だめだっつんで、違うことやろう、バンドどうだって。たまたま友達の家にエレクトーンがあったんで
すよ。」
「エレクトーン(笑)」「エレクトーンてエレキだよな、って訳わかんない、でそいつの部屋に
集まって、楽器持ってる人は持ってきて、持ってない人はドラムスティックだけで電話帳とか叩いて
最初僕ベースだったんだけど、ステージに出たんだけどあまりに下手でクビにされたの。でも俺
リーダーだったの。リーダークビにするなんてひどいじゃないか!って。そうか大槻、声なら出る
だろってボーカルにされちゃったの。なもんだから、そういう歌の勉強とか一切」
「でも譜面とか
音符とか読める」
「全然ダメ。俺ね、自分で困っちゃうんだけどね、何小節とか未だにわかんない
んだよね」
「それは何で歌が歌えるんですか?」「う~~~~」「聞き覚えとか」「エ?譜面で入り
ます?」
「はい」「はぁ~」「すごい、そっちの方がすごいことだと思います」「多分、同じ歌でも
使ってる脳が違うんだと思います。譜面から入る人ってそうですよね。」
「でも私そんなことできない」
「一度やってみません?ロックはやると癖になりますよ」「むずかしい」「難しいっていうか、そんな
ことありませんよ」
「その時言いたいことを「何とかだ!」って言っていればいいんですかね」「あの
それはね、それはまたただの学生運動の、一応曲は決まってるんですよ。その中で3分半とか
4分5分とかだったら、その中でどれだけ、まぁ狂うか」
「でもじゃあ歌うたびに、私たち譜面が
ちゃんとあるのと違うと思いますけど、音程とか言ってることというのは」
「あのね、それはね、
ロックを解説しましょう。いろいろあって、スタイルに因ると思うんだけど、譜面きっちりに歌う人も
いなくはないんだけれど、元々メロディ、というよりもリズムを優先するから、非常に変な話なんだ
けども譜面どおりに歌うとか、美しく歌う、腹式呼吸でちゃんと歌う音楽がずっとあったじゃないですか。
それに対するアンチテーゼとして、反抗として生まれたカウンターカルチャーだから、元より美しく
歌うものは、ロックの道に反するという、60年代後半とかにね、年を取ったっていうことは全部
悪いんだっていうカウンターカルチャーが若いジェネレーションなんか、あと戦争に対する反抗から
生まれたものだから、ある程度狂っていないと、ネジが飛んでいないといけないっていう大前提が
あるんだけどね、生活なんかも乱れてないといけないとか」
(笑)「乱れてなければいけない」「あの
ドラッグをやらなければいけないとか、やっぱり60年代後半から70年代にかけてだけれど、そのうち
才能あるミュージシャンがドラッグで死んじゃったんですよ」
「やらなきゃいけない!って」「やってた
ら、ジミヘンドリクスとかジャニスジョップリンとか、死なないまでも頭おかしくなってどっか行っちゃった
人とかね。いっぱいいて、これはちょっとちゃんとやらないといけないな、っていうことになって、そっか
らはまた変わってきたんですけど、そうすると結構音楽がきちっとしてきたんですよ。そうすると、
おいロックってのはちゃんとやるのは違うんじゃないかっていって、79年ごろイギリスでセックス
ピストルズってパンクロックってものが出てきて、これはもうひどかったですね。」
「なんですか?」
「あの~楽器弾けるやつが誰も居ないバンド。さらにベースのシドビシャスは彼女を刺し殺しちゃって
自分もドラッグで死んじゃって、そういうような流れがあったりするんですよね」
「なるほど」「姿月さん
結構ロック好きだと思いますよ」
「ちょっとだけお話しましたけど、ロックにもいろんな種類があるのを
聞いてて、曲の名前とか話たらそれロックですよ~とかして、私がこれ好きだ!って思う曲もある
んですよね。ロックの中に。」
「あります?」「ロックって、想像では「やぁぁぁ!」って」「想像でも、
やああっていう人はあまり見たことない」
「表現自体ができないけれど、なんちゅうのかな、ロックの
中でもいい曲はあることを大槻さんに教えていただいたんですよ」
「たぶんね、姿月さんヘヴィメタル
とかパンクとかのイメージが」
「混じって感じちゃうんでしょうね」「ヘヴィメタルってあるでしょ、ぎゅるん
ぎゅるんって速弾きするようなやつ、うわぁぁっていうやつ。ヨーロッパ方面、ヨーロピアン様式美
ヘヴィメタルっていうのがあるんですけど、これは、かなり世界観的には宝塚的です。」
(笑)
「あの~エリザベートな世界」「あ~、なるほど」「ですよ。突き詰めるとロックもボーダレスになって
ロニージェームスディオという人がいるんだけども、この人の歌い方も腹から声出して「うわぁぁぁ」
って、「かーっ」って見栄を斬るんですよ。それでね、北島三郎に近い」
(笑)「サブちゃん。」
「いろんな種類があるんですね。でもふと思い出したんですけど、エリザベートの中で、「あー」って
歌う場面」
「あれカッコよかったな」「あれっていうのは自分の声の種類の中でもロック調の出し方
なんですね。腹式のオペラ調の出し方じゃなく、ロック調の歌い方してるときもありましたね」
「エリザベートのわーってのはロックですよ」「そうそう、思い出した」「宝塚でもいろいろスタイルが
わかれるんですか」
「そうです」「宝塚の何組によってスタイルとか違うんですか」「いやーどう
なんでしょうね、自分が下級生の時はトップさんによってカラーとかあるのかと感じてたんですけど
自分がならせて頂いた時自分のカラーって言うわけじゃなかったんで」
「そうすか、でもかっこよかった
なぁ」
「ははは」「注目はねぇ、姿月さんもさることながら、これ、宝塚ファンの前で言うのもあれなん
ですけど、あのヒゲっていうのがすごいショックがあって、いや~すごいなぁ」
「どういうショックなん
でしょうね」
「う~ん、ヒゲショックというか(笑)」「女の人だからですかね」「とにかく、女性が男装
したりするけども、実際ああいう人というのは世の中にいないじゃないですか。そこらへん歩いて
ないじゃないですか」
「あぁ」「宝塚にしか存在しない人、歌い舞い、踊るっていうのを、すごい、あれは
いいと思った」
「なるほど」「あのねぇ、ロックの世界でもとんでもない人多くてね、こんな面白いの
がいる、と思うんだけどね、宝塚のビデオはそれを超えました」
「ははは」「すんごいなぁ」「なるほど、
でもファン層とか違うんでしょうかね。よく、飛び込んじゃったりとかするじゃないですか、なさいます
か?」
「ダイビングっていうんですよ、俺はね、お客さんがわ~って人の波の中に頭から飛び込んだ
ことが、1回やったことあるんだけど、うわ~ってやってから気づいたんだけど、昔から水泳でも
飛び込みが苦手だったの」
(笑)「いっつもお腹打っちゃう人だった。あとで真っ赤にしてあがってくる
やつだったの。それができないと足から落ちるやつ居るでしょ。あれだったのね。足からえ~って」
「お客さんもちゃんと受けるんですね」「あれね」「誰も居なかったらおっこっちゃいます」「これはね、
ダイビングが起こるライブっていうのはパンク系、ワイルドな感じなんですけど、お客さんがおめかし
をして来たいバンドってあるんですよ。ライブでしか着ないような、見に行くときしか着れないような
一張羅を着てるお客さんがいるんだけど、そういうコたちは服が汚れるのはやなのね」
(笑)
「上から人が降ってくるでしょ、ぐちゃぐちゃってなるでしょ、やなの。よけるの!」(笑)「あれはホントに
かわいそう。何回も見た!うわ~って飛び込んだら女のコがふわってよける。そのまま彼は悲しい
顔しながら消えて行くの」
「痛いでしょうね」「しばらくすると、ちょっと泣いて」「泣いちゃうんだ」
「バンドによってはぴょんと飛び込むでしょ、すぐまた上がってきてまた飛び込むお客さんが。
何しに来たんだよ!っていう」
「すいません、お客さんが?飛ぶんですか?」「うん、それを延々と
繰り返してるという」
「大槻さんのファンで飛びそうな方は」「僕のバンドの方はそんなに飛ばない」(笑)
「それも種類がわからないのだけど、ご自分たちでコスチュームをやったりとか」「はい。でも
ああいうバンドは宝塚の影響ですよ」
「えぇ?」「今あるんですよ、そういう、逆なんだけど男が
中性的なメイクをして、女装してみんなでバンドによっては横並びになってカラオケかけて踊ってる
の。お前ら演奏しないのかよ、って。」
(笑)「ほんとにいますよ、寸劇が始まっちゃったりして。居ます。
で、そこにもヒゲが浸透してきてね、男が中性的メイクをして、さらにヒゲを描く!というのが今ロック
界で、あれ絶対宝塚の影響」
「そうかなぁ」「1回注意してくださいよ」「いろんな種類の人がいるけど
お互いにお互いが質問し合いっこですよね」
「そうですねぇ、どうかなぁ、どっちも不思議」「私と大槻
さん」
「例えばインドネシアに行って、近所の人とかバリの人たちに宝塚の映像見せたことあるんで
すか?」
「うちのお手伝いとかしてくれてる子とかは見たことありますね」「結構ぶったまげてたでしょ」
「いや、笑ってました」(笑)「どういうことだって」「不思議なんでしょうね、でも分かりますよ私のこと。
よく初めて見る方って誰が誰か見分けがつかないっておっしゃるんですよね。テレビだとこれだけの
画面だからわかるんですけど、劇場だとかなり大きいんですよ。そしたら見分けがつかないんですね。
あそこまでお化粧してると」
「そうでしょうね。でもファンの方はだれだれさんって」「だんだんじゃない
でしょうかね。1回見て、何回も見てファンになっていくというのが宝塚のファンの要素ってのがある
んですけど、その中で自分が気になる人ってのを好きになるんじゃないでしょうか。400人くらいいる
んですもん」
「400人!」「はい」「お相撲さんみたい。そんな例え方(笑)ほら、お相撲さんも最初わかん
ないからさ、みんな一緒に見える」
(笑)「おっしゃる通り」「ある時、あ、この人のつっぱりがいかしてる
わとか、なっていく」
「そうだ。多分そうだ、その通りです。それでいて組も何個かあるじゃないですか。
その初めて見る組の印象というのがすごい影響ですね。何の作品を見るか、何組を見るか。後々に
影響してくるんじゃないですかねぇ」
「最初に見るのって重要ですね」「それでいて宝塚日本物もある
んですね。そしたらみんなあおてんとかいろんな種類があるんですけど、それはそれで興味を持たれる
んじゃないですかね。なんじゃこれは!って」
「俺割と、エリザベートとかがいいな。やっぱファンの中
でも中東モノが好きとか」
(笑)「和モノが好きとか、ヨーロッパ行ってくんないと、中世行ってくんない
とやだとか」
「あるかもしれないですね。あとお芝居が好きとか、ショー、後で歌ったり踊ったりみたい
な」
「あ~、ショー素敵ですね。いや~、俺ショー派。中世でショー派」(笑)「絶対それもあるんでしょうね」
「ジャネットジャクソンの曲なんかも」「ありましたね。あ~、ちゃんと見てるんじゃないですか」「見てま
すよ!でも、英語の詩とか和訳しててたまに字余りなとこが、すごく僕気になるんですけど」
(笑)
「ロックの世界と同じですね」「あ~」「ロックも字余りで」「そこ共通点ですね」「ありましたね。でも
無理やりカバーとか原曲があるものに日本の歌詞付けたり多いんですね、宝塚って。だからそうなる
んでしょうね」
「僕はエリザベートの中でこう、怖い女の人にね(笑)」「お母さんだ」「あなた口をお開け
なさい~♪って
(笑)「「はい、歯を磨きます~♪」ってそこすごくツボに入ったんですけど、あれはいい
シーンですよ」
(場内大ウケ)「いいですよね、歯磨き粉のコマーシャルとか、どうでしょうかね。いい、
不思議なところ残ってらっしゃる。あと何残ってます?」
「やっぱあの髪がずらだったてのが。よく見る
とライティングで線が、まさか!って」
「でもあれ元の毛だったら普段もあのまま私帰んなきゃいけない
から、そっちの方が大変ですよ」
「だいたい公演は昼にやってるんですか?」「宝塚だと今はお昼なの
かな。東京は昼と夜とか、曜日によって違うはずです」
「空き時間とかどうされてる、やっぱないです
か?」
「お化粧変えたりとか、やっぱ汗かくので、それなりの直したりだとか。でもかなりしんどいです
一公演」
「そうですよね」「だからちょっと「あ~~」って。いろんな人がいる。食べなきゃやってらんない
ってず~っと食べてる人もいるし」
「そうですねぇ。あれ、扇千景さんて」(笑)「大先輩です」「投票は(笑)」
「そりゃまた別」
「そうですね」「たまに先輩っていらっしゃったりするんですか?」「見にいらしたり?
あぁ、いらっしゃいますね
「へぇ、えばっちゃってるでしょ。扇千景さん、「どうしてるの?」とか。「あな
たこうした方がいいわ」とか」
「そんな、お話できるような、方じゃないですからね。喋りかけてくださった
らお話できますけど、自分から「扇さん」とか言えませんね」
「そうですか。え、1年先輩でももう先輩!
って感じ」
「お友達感覚にだんだん仲良くなりますけど、やっぱり何かって時は上下関係ははっきり
してますね」
「ロックの世界も」「あるんですか」「や、えっとねぇ、ありますけどね」「ご挨拶とか」「内田
裕也さんとかに、イベントとかに出させていただいた時とかは、「お願いします、お願いします」とか」
「失敗とかしちゃったりとか」「えっとねぇ、その時裕也さんはお酒をたくさん呑んでらして、すごく、
ドキドキしたんですけど、いい方でしたよ。その後安岡力也さんに挨拶に行って、その時筋肉、今特撮
ってバンドなんですけど、その時筋肉少女帯というバンドで、「筋肉少女帯です、よろしくお願いします」
「あ~、あ~」力也さんが司会をされていて、「次は、筋肉もりもり少女帯」僕楽屋でズコー!!って
こけたんだけど、さすがに力也さんにもりもりって言われたら、今日は筋肉もりもり少女帯で行こう
って思いました」
(笑)「そういう感じの上下関係ですね」「でも力也さんもすごいいい人だったな。結構
この先輩は怖いって噂が回ってくるんですけど、何か言うと殴られるぞとか。そういうのって大概伝説
じゃないですか、実際会うとやさしかったり。たまにほんとに殴られてる人とかいますけど。ほんとに
怖かったんだってことも」
「なるほど、なるほどです」「もうライブ見に来ませんか、是非、面白いですよ」
「ほんとは昨日お邪魔させていただこうと思ってて、ちょっとお仕事で行けなかったんですけど、是非
行きたい。どうやって見たらいいんですか?黙って、椅子とかあるんですか?」
「あの~会場によって
で、昨日はなかったなぁ」
「ど、どうしたらいいんですか?」「多分こう壁の所で見ていただければ」
「立ってるというのは早い者勝ちなんですか?」「早い者勝ちです、前の方来ると酷い目にあいます。
昨日もすごく良かったですよ。2バンド出たんですけど、1バンド目に出たのが、女の子がボーカルで
何があったのか知らないけど、歌ってる間ず~っと泣いているんです。で、ものすごく重い空気が張り
詰めていて、俺後で聞いて、楽屋にいたんで、ステージえ~って出て行って、まあ凄く盛り上がりま
した
「すごく興味があります。ちゃんといいお客さんになれるように、がんばらないといけないですね。
まず何着ていけばいいかわからないし」
「あ、全然」「何着ていってもいいですか」「えっと、う~ん」
「どういう方が多いんでしょうかね」「う~~~~ん」(笑)「こういう感じ(オーケンの)」「こういう人は
あまりいない、まぁ無難なのは、ロックっぽいTシャツとかが無難。割とこうひらひらっとした服で、
来る女の子も多いですよ」
「気になってたんですけど、こういうの「狂」とかドクロとか書いてありそう
なのに、ねこちゃんなんですね(オーケンのTシャツの袖)」
「全然可愛い格好もOKです」「わかりました」
「ダイビングしてくださいよ」(笑)「いや~~、支えるの、リフトとかしてたんで大槻さんが跳んできたら
が-って持ち上げるのすごいできると思います。回したりとか。大槻さん、私に向かって跳んできて
ください」
「人生観変わるみたいですね。でもね、どんなロックバンドが集まってるイベントなんかでも、
姿月さんがエリザベートの格好であのまま出てきたらね、誰もかなわない」
(笑 拍手)「絶対に、みんな
「うわっ」って顔する。昔ね、クイーンてバンドがあって、フレディマーキュリーってボーカリストがオペラの
人とアルバム作ったりする人だったんですよ。彼がエイズで亡くなったんですよ。その追悼イベントで
世界中からいろんなロックアーティストが出てきて、最後の最後にライザミネリが出てきたの。で、
結構刺青とか入れてるのがいたんだけど、ライザミネリが出てきてウィーアーザチャンピオンとか
歌ったらね、すんごかったな。圧倒的な迫力だった。ハードロックな人とかもね、このおばちゃんかな
わないな、って顔してた。しかもライザミネリが間違えたの、曲を。構成を間違えて早く入ったの。ライザ
ミネリ全然気にしないね、「うぃ~~♪」って言うとバンドもこうやって合わせてましたよ」
「なるほど」
「そういう感じでどうですか?」(笑)「ぜぇったいね、XJapanにも勝てますよ!」(パチパチ)「絶対。
すんごいもん」
「あはは」「共演見たいなぁ」「どなたと?」「そうだね、今ロック界で宝塚テイストがある
のはGackt、マリスミゼルってバンドがあるんですけど」
「すごいですよね」「そのあたりにがっ!と
うちでもいいですよ、特撮。宝塚はないですけど。うちのピアニストがいて、彼はもうずっとクラシック
で、譜面とかばりばりなので」
「興味はあるんですよね。私,大槻さん」「バリ島まで行きますよ、じゃあ」
「でも大槻さん飛行機が」「飛行機嫌いなんですよ」「飛行機が嫌いで旅行やめられたとか。なっちゃった
んですよね、なんでか教えてくれないんですよね」
「あのねぇ、飛行機で具合が悪くなっちゃって、それが
トラウマになっちゃって、意外に繊細なんですよ」
「じゃあ日本とかでも電車で移動ですか。飛行機乗ら
ないんですか」
「そうですね、あ、北海道とか。いいですよ、ツアー。あの、宝塚では移動公演とか」
「ありましたよぉ、1ヶ月くらいいろんなとこ回るんですね」「外国なんかも」「ありましたね、私は香港に
いったんですけど、こないだドイツとかニューヨークとか、行ってるみたいですよ、じゃないや、そうです。
だんだん、なんでしょうかね、辞めて1年とか経つとわかんないんですよね、情報誌とか毎月愛読して
るかなんかじゃないと、分からないですね、今何やってるか」
「ちょっと前まで海賊モノやってたみたい
ですよ」
「エ?何?」「いや、ポスターとか見たんですけど。あれ、違った?やってましたよね?」「辞めて
からもすごい仲良くしていただいてるんで、おしゃべりしたりとか、いろんなこと聞いて、は~んって」
「はぁ~、いやいや。大体みなさんおいくつくらいで退団時期っての決まってたりするんですか?」
「ううん、自由ですね。今私ははっきりとはわからないんですけど、一番上で理事とかになってるんです
けど80歳近い方が」
「公演の方には出てないんですよね」「こないだ出てらしたんじゃないでしょうかね。
あれって踊ったりとかなさらないけど、日本舞踊とか、お芝居だけ出るとか、そういうグループの方も
いらっしゃるんです」
「へぇ~。宝塚に入団しようというのは、ある種自分の人生をちょっと決めようって
時じゃないですか」
「今考えてみるとですね、私は15歳で音楽学校ってところに受かったので入れた
んですけど、中学校の時すごいファンだったわけですね。あそこに入りたいというだけで、自分の将来
のお仕事になるとかどうやって生きていこうとかいうのを超越した憧れ、っていうので受けたんですね。
2年間学校行って、それから初舞台っていうので、お仕事として舞台に立つんですけど、劇団入って
から、お給料頂いてからおぉ、って思ってですね、だから将来の計画ってところまで考えないで受けた
んですね」
「その頃多感な時期で。はぁ。周りで私向いてないかしら、ってやめて行く人は」「居ますよぉ」
「それでまた全然違う道へ入っていったりとか」「居ますね」「わかんないですね、人間の人生って」
「はい、私が宝塚に入って30で辞めたんで15年いたわけじゃないですか。15歳の時って30まで
宝塚にいるって全然思ってなかったですから、半分半分過ごしたわけですね、人生の、すごいなぁと
思いますね」
「15歳、あ、バンド組んだのそのくらいだ。宝塚に入ってたらなぁ」(笑)「そうじゃないって」
「今になったらそれが素晴らしいお仕事として、よかったなぁと」「自分もまさかこんなことになってるとは
思わなかったですからね。その頃イーストウェストってロックのコンテストがあったんですよ。世良正則
さんとかがいた。それの関東地区予選に出れたらいいなとか思って(笑)すごいちっちゃい夢だったです」
「ちゃんと夢っていうかなんとかが好きっていうのが大事なことなんでしょうね」「そうなんでしょうね。
今しみじみしてしまいました。あの、劇やってる方以外の運営してる方には男性も」
「いらっしゃいます。
照明さんとか大道具さんとか事務所の方とか、おとうちゃんというのがいて、各組に一人ずついて、
なんかお父さんの役割をして」
「ファンの方は女性」「そうですね、でもわかんない。女役の方っていう
のは男の方もたくさんいるのかもしれない。女役の人にも女性として素敵~とか憧れとかいっぱい
いますしね」
「俺ね、ビデオ見てたら男役の人に惹かれるな」(笑)「なんか、憧れちゃう。かっこいいなぁ、
とか、なんでしょうなぁ(笑)あの、メイクなんてのは」
「自分でするんですね、でもちゃんとした決まり事
とかなくて、使ってるものもばらばらだし、土台っていう、ファンデーション?はいろんな種類もメーカー
もあるし、人それぞれですね。試してみて自分に合う合わない」
「やっぱりKOSEさんのはのりがいい
ですか」
「そうでしょうね。アイシャドーとか細かいものとか、自分で選ぶから使ってる人かなりいると
思いますよ」
「ロッカーもみんなKOSEさんですよ(笑)あの、今日二人で何かやりましょうということで
砂漠の黒薔薇を(笑)嘘です」
(パチパチ)「是非お一人で」「いやいや、あの、姿月さんからリクエストが」
「私まず初めてお会いした時に聞いたことが、やっぱ大槻さんといったら書いてらっしゃるじゃないですか」
「ヒビをね」「今日割とまっすぐメですね。今日は黒と白の2色使い、やっぱりKOSEさんですか?」
「KOSEさん使ったことないです、はい」「ご自分で書かれてるんですかって質問したら、自分で書いて
るって、書いてくださいってお願いしたら」
「書きましょう!!ファンの方に怒られるんじゃないかもぉ~」
(H田氏が鏡を持ってくる)「ドキドキしちゃうなぁ」「なんなんだろ~、大槻さんの」「ちょっと、えーって」
(顔触ろうとしたら、きゃーって声もあがって大変)
「何も悪いこと」「姿月さんからの、リクエスト。ご理解ください」「やっぱり興味ありますよね、大槻さん」
「俺ねぇ、椅子持ってうろうろしてる(笑)あの、ひび割れメイクを書いてくれとよく言われるんです。
今まで僕」
「書いたことがない!」「いや、何人もの人に」(笑)「歌手の小沢健二さんとかね、いろんな
方に書きました」
「いや~すごいことだ」「ちょっと髪の毛を」「今日の大槻さんのメイクはどういう意味が
あるんでしょ」
「ただのひび割れです。ちょっと上のほう向いていただいて。ちょっとだけ入れますね」
「ヒビが割れてるということを表したいんですねぇ」「そうです。ごめんなさい、ちょっと失敗しちゃった」
「下睫毛が多くて研ナオコさんみたくなってるわけじゃないんですね」「ちょ、ちょっと待ってください。
研ナオコさんマラソン凄かったですね。あ、ご覧になってないでしょ。」
「何をでしょ」「日本では研ナオコ
さんがマラソンで、終わった後、ミイラになって」
(笑)「ちょっとね、目も当てられないくらいに。もうね、
研さんこの世のものとは思えない」
「でもすごいい方ですよね」「あ、脇に一本これくらいで」「ア?
何だコリャ!」
(笑)「これはひび割れてる、わかんない」「ここからもう一本分かれて」「これは私の
何を表現、ひび割れてますって感じ。しわとかじゃなくて」
「こんな感じですね。いや、拍手するほどの
ことじゃなく、一応しまりましたね。どうですか?」
「なんかかっこいい」「いいですよお」(「こっち向いて
くださーい」「見えなーイ」)
「そんな怖い言い方しないの!「見えませ~ん」とかね。「見えなーい!」って
いうのは、やめませ~ん?」
「まぁファンの方というのは、また椅子持ってうろうろよっこいしょ」「これで
私の夢がかないました。はぁ~、まあくさん、書いていただきましたよ~」
(まあくさん登場)
「どうですか、あちらで見てたんですけどあまり見えない」「後で写真に」「撮りましょう。ちょっと持って
てください」
(マイクを大槻さんに持たせる)「そんな扱い」(2ショットをパチリ)「かっこいいですよ」
「ほんとに思ってるんです私。ファンの方で真似したりするんですか?」「最近いないけど、よくいれて
る人多かったです」
「そうか、下だけなんですね、上には」「バリエーションは無限にあるんだけど」
「何で変わるんですか」「最近上に入れないですね。めんどくさくなっちゃった(笑)」「この後質問コーナー
があるんですけど、そのお顔で大丈夫でしょうか?」
「ぜ~んぜん」「ほんとにいっぱい頂きましたので
お時間ある限りどんどん紹介していきたいんですけど、さっきちょっとお話聞いていたんですけど、
ちょっと話しててください」
「エ?どうですか~、ほんとに周り見渡すと若いからから、からからだって(笑)
いろんな、広い客層ですね」
「そうですね、下は10代から60代まで。大槻さんのファンというのは
やっぱり20代ですか?」
「そうともいえないかな、15歳くらいから45歳くらいまでいらっしゃる」
「ちょっと席替えをしてくださいますか?はい、ビールを持って頂いて」(オーケンが右側に。わーい、
顔がよく見えるようになった)
「川崎市からお越しの○さんからのご質問です。「お二人にご質問します。
今年の台風で、何か被害に遭われましたか?」ひどかったですねぇ」
「いなかったんじゃないですか?
日本に、結構大変だったんですよ。東京がね、台風よりも高円寺が実家で、阿波踊りが雨で大変。
そんなんでいいのかな。バリの方で台風は」
「雨季に凄くてうちの前の電線切れたり」「うわ~」
「電線あるんですか?」「ありますよぉ」「失礼しました。自然な生活って素敵じゃないですか。ダーリン
と二人だけってのね」
「ははは」「続いて昭島市からお越し、大槻さん、音楽活動以外にやってみたい
ことはありますか?」
「以外のことばっかりやってますけどね(笑)」「特にって書いてあります」「まぁ、
そうですねぇ」
「宝塚ですか?」「宝塚!まずは。僕は本もやっていて、それが今度映画になったんで
すけど、できればいつか、それはあの~、友松監督って方が監督なんですけど、1回自分で撮って
みたいですね」
「監督を」「プロデューサがいいですね」「是非その夢を実現していただきたいと思い
ます。続いて、「姿月さん、大槻さんはこづきわたるさんに似ていると思いません?」」
「似てない~」
「大槻さん、どんな方かわからない、お写真がちょうどあるんで」(パンフかなにか)「いや、似てる
と言われても、どうなんでしょうね」
「全然似てない」「ねぇ、こづきさんの方が全然綺麗ですよ。ちょっと
そういわれると」
「下級生に似てる人がいる」「ほんとに?」「面影はありますよ」「ううん、ない。全然
タイプが違いますよ。でも大槻さんも二枚目顔ですよね」
「そうですね!」(笑)「ほんとにほんとにお綺麗
な顔して
「時代が時代ならね。日活とかで、古いわい!」「目元が涼しい感じで」「あ、う~やめとこう。
あの、杉良太郎さんとか」
「あ~よく言われます、言われません!!」「切れ長な、あ、今口元が」
「ポリスメ~ンとか」「なんだかよくわからなく、大槻さんこづきさんにも似ているという」「似てない」
「続いて、「宝塚を退団してから宙組を観劇したと思いますが、どんなお気持ちでしたか」」「ついこな
いだだとベルバラですね」
「どうでした?」「あ、お友達~がいっぱいって感じ」「あとは?」「お友達
がいっぱい」
(笑)「みなさんがんばって、みたいな。感無量みたいな胸がいっぱいとかそんなことは?」
「それは違いますねぇ」「たまには宝塚も」「見てますよ」「ほんとにクールな感じで、「お友達がいっぱい」
続いて、大阪からお越し「お二人に質問します。どうやったらお二人のような素晴らしいプロポーション
を保てるのですか?」」
「姿月さんはあれだけど、俺はねぇ。あの~運動とかは」「してますねぇ」「何」
「マイブームは腹筋」「アブスローダ2とか」「やったことあります。かなりすごいですよ」「すごい!」
「効果が?」「すごい筋肉使うんですよ」「お二人とも持って」「俺はドンキホーテで安いの買った。そした
ら3日で壊れたよ」
「あれは戻る力が凄い!」「お薦めですか?」「いいかもしれない」「現在やってる」
「いや、私は主人のしんちゃんの実家のお母さんの家に行った時にやったんです」「ずっとやってること
とかございます?」
「僕ライブの前にジムに行くんです。自転車こぎとか有酸素運動30分くらいすると
ライブが凄く楽」
「私運動って踊ったりとかで、ああいう自転車こぎとかは全然違うみたいで合わなか
ったです」
「最近あれがいいみたいです。30度くらい傾斜になってるただの板。それに立つと足首が
伸びる。¥4500くらい(笑)階段でやれよっていう。あれ買おうと思ってて」
「結構ご熱心なんですね」
「健康器具好き、昔買ってたのが、ダイヤルぐるぐる回すと足がだんだん開いていく開脚マシーン」(笑)
「あれは邪魔だったなぁ。ロックは体力ですから」「姿月さんは特にやってないそうで、生まれたて、
生まれたてじゃないか。お母さんもでかい、あ」
(笑)「背が高い」「生まれた時から背がでかいんです」
「ほんとにそのまま何もしなくていいや、っておめでとうございます」(笑)「つづいて、「オーケンさんへ
15年くらい前学園祭で声援を送っていました私のこと覚えてますか?」」
(笑)「何さん?あの~ファン
の方に街中で声掛けられて、その相手は当然自分を知ってるだろうってわ~って声掛けられると
頭の中でいろいろ検索して、困ることがありますね」
「そういう臨場感がうれしいのかも」「いやぁ、
覚えてますよ」
「髪の長い、ね。エ?長くない、あの方ね」「あ~」「続いて、携帯の着メロは何ですか」
「僕はプルルル、アンチ着メロ。まじめな話してる時「ゲ・ゲ・ゲゲゲのゲ~」」(笑)「むか~~って」
「5種類くらい分けてるんですね。遊園地みたいのとか稲妻みたいのとか。曲みたいのじゃないですね」
「続いてずんちゃんのようにお掃除大好きになる片付けのこつを教えてください」「掃除が趣味なんです
ね。何故って帰って来た時に汚いのが嫌なんです」
「性格がきちっとしてらっしゃる。平気でしょ?大槻
さんは」
「もう掃除だけはね~だめ。家帰ってほんとにやな気持ちになる」「だから、片付けておいたら
やな気持ちにならない」
「掃除って才能でしょ?俺何時間やってもきれいにならない」「いらないものを
捨てましょう」
「そこからですか」「それがコツ。捨てられないですよね~」「わかります」「今バリでとん
でもない広いお部屋なんですけど、片付けていらっしゃるんですか」
「今、転勤族なんですね。引き出し
の中にカラーボックスのケースごと入れて、蓋閉めたら転勤できるみたいな」
「日々こまめに」「見回り
ますねぇ」
「旦那さん誉めまくりでしょ、君はいい妻だねみたいな」「はい」「あ~」「急に嬉しそうに。
いい旦那さん見つけたら掃除上手になるんじゃないですか?」
「宝塚の方と結婚するって一般的に
ないことですよね」
「でも卒業して」「そうですけど、俺の周りにないだけかな」(笑)「知り合いのギタリスト
が「結婚するんだ」「誰と?」「宝塚の人」「えぇっ!!」って、びっくりどういうこと?って思っちゃう」
「宝塚の人っていいお嫁さんになるって、大槻さん」「きちっとしてそうですね」「そうですよね?私も含めて
ですよね?」
「ははは」「続いて「大槻さんは運動が苦手でスキップもできないそうですが、今でもでき
ないのですか?」」
「やんないよ、もぅ」(パチパチ)「人生においてスキップって特にロックをやっていて
必要ないですよ」
「スキップってこういう簡単な?」「俺そういうこと言ったことあるかなぁ、記憶にない。
今度、楽屋で」
「姿月さん、不得意なステップってありました?」「あ~、アキレス腱が短くて、膝抱えて
座るのが」
「ヤンキー座り」「それは足開くから、閉じたまま座るのができなくて、後ろにひっくり返っちゃう
んです。かかとがある靴だとできるんですけど」
「アキレス腱が短いことって」「宝塚で自分の体が人と
違うのを発見するのが多いです」
「いろんなポーズで、当然足つることもあるんですよね」「あります」
「意外なアキレス腱があるんですね。続いて「姿月さんへ、男役を辞めて1年半ですが、男役が抜け
切れてないなぁと感じることはありますか」」
「実生活はないですね。なにが変わって何が変わってない
のかも」
「ちょっと呼ばれてくわっと振り向くとか」(笑)「それはぁ、前からそんなことしてないですよ」
「スカートはいた時に足開くとか」「しますよ」「別に意識はしていないということで。続いて「筋肉少女帯
の大槻さんとして、昔からテレビで見たりして、とっても大好きなのですが,実はどんな歌を歌って
るのか知りません」」
(笑)「そうなんだよね~」「もしワンフレーズでも歌っていただけたらきっと帰りに
CDを買って帰ります」
(パチパチ)「今筋肉少女帯はやってないんですよ。脱退して特撮ってバンドで」
「私面白いなって思ったのが大槻さんの歌って、題名が面白いですよね」「文豪ボースカとか、ぬいぐ
るみが文豪になったって歌なんですけど(笑)自分で言って変なのって思った。」
「電車の歌面白かった」
「特撮のほかに電車ってバンドもやっていて、パーマのブルースとか(笑)歌うのは恥ずかしいんで。
まじめな歌もあるんですが、たまにこう、俺の中ではまじめなんだけどお前のパーマは失敗だって
曲(笑)」
(パーマの歌詞読み上げ。ウケてました)「いや、うまいですよ」「素晴らしい才能ですよね。
是非CD買いましょう」
「あの、カッコイイ歌も歌ってますので、たまにこういうのも。特撮というバンドで
9月にアジテーターというアルバムが出ます」
「全員買ったら千何百売れますね」「そうすね。なかなか
買わないんだな」
「姿月さんは」「今練っていて秋か冬に出ます」「そちらも合わせてお買い求めで」
「もう一つ、姿月さん、11月のミュージカル楽しみにしています。役は男性、女性、子供、ニューハーフ
ですか?」
「見に来たらわかります」「タイトルは」「ドーン」「似てますか?パーマに」「いきなり出て
歌いたいですね。無理か」
「役柄としては」「人間です」「よかったですね。もう一つ、オーケンさん、
モー娘。の中で一番誰が好きですか?」
「モー娘。はねぇ、加護あいですね。知ってます?」「どの人が
加護さんか」
「4人新しく入ったんですよ」「綺麗な顔の人ですか?」「加護ちゃんはちいさいこ。でも、
お父さんお母さんとしては、娘を宝塚に受けさせようか、モー娘。受けさせようか、悩んでる親御さん
いると思いますよ。難しいですね」
「姿月さんは?」「いや~こないだ初めて主人と宝塚を見に行った
んですね、主人は私が宝塚って全然知らなくて」
「全然見てない。はぁ~」「私が辞めてから初めて
見て、大槻さんのように「面白い」と興味を持って、自分の子供が出たら面白いって」
「旦那は,旦那様
は」
「旦那は」(笑)「入れたいんだ。姿月2世ですよ」「私はあんまり」「内情を知ると」(笑)「見てると
楽しいですよね。大槻さんも、特撮パート2みたいな」
「実際Charさんの息子さんがバンドやったり、
古谷一行さんの息子がラップやったりとか。ロックは2世が増えてきました。娘が宝塚、いいな。」
「まじめにね、まずご結婚を」(笑)「なんかこう、居ません?宝塚の人」「結婚したいですか?」「そろそろ
僕も身を固めたいかな」
「最後になんか煮詰まった話に。なんか後輩で、娘役さんはかわいいですよ」
「デートとかも高級感があるじゃないですか。だからね、いろはにほへととか連れて行くとまずいかな
とか思うわけよ
「何ですか?」「居酒屋!」(笑)「つくねください、よろこんで!!とか。まずいのかな
って」
「全然大丈夫だと思います」「行ったことないでしょ」「いろはにほへとは」「いいですよ、むらさき
とか」
「庄やとか。ロックものはどうしても、貧乏でどうでもいいような居酒屋へ行ってがーって呑んで
おお暴れして出入り禁止とか。考えちゃうな。もう宝塚の女性と付き合う気になってる(笑)」
(笑)
「なっちゃった。どこつれてこうかな」「でも、暴れるのとか見るの楽しいんじゃないですか?」「我もし
付き合うならば、いきなりショックを与えるのがいいんじゃないですかね。お客さんとかダイブしてる
ようなライブに連れていって「何これ?!」「こういう世界もあるんだよ」」
(笑)「その後庄やに連れていく
「よろこんで!!」「喜ぶの?」そういうショックを与えて」
「是非それを夢で終わらないように」「がんばり
ますよ!!」
(パチパチ)「どうもありがとうございましたここで近況スケジュール紹介。オーケンは
アジテーターとSTACY映画と、ステーシーコミックのことを紹介。
プレゼントコーナー。KOSE商品と、姿月さんがCD1枚。オーケンがヨギナクサレとヌイグルマーを
プレゼント。サイン入りだそうで、もらった人いなぁ。明らかに宝塚ファンの人だったけど。
「姿月さんのファンだと思うな。一応聞いてみてくださいよ」(笑)「適当に2枚分けてください」
姿月さんのCD見て「髪型とかメイクで印象変わりますね、かっこいい」「初めてゆっくりお話して、
どうでしたか?ご感想を聞いてお見送りしたいと思います」
「ファンになりましよ」「私もです。ほんと
面白いです」
(笑)「姿月さんも負けてませんよ」「こういう機会がなければ宝塚のビデオをちゃんと見る
ことなかったですよ。知らない文化を見るのも面白いですね」
「私もいろいろ教えていただいて」
「これをきっかけに2人でコラボレーション、していただきたいと」「僕、バリ島とか行ったらよろしく
お願いします。旦那さんの転勤で違うところに」
「早く来て下さい」「どうもありがとうございました」
姿月さん、スカートの裾を踏んでしまい、大変なことに。がんばって布支えてるんだけど。「見てない
っすよ。大丈夫ですか?」
「あのー、マイク持ってもらっていいですか」「ごめんなさい気づかなくて」
ちらっと中が見えちゃってお客さん「あぁっ!」「はい落ち着いてー、みなさん落ち着いてねー」
(パチパチ)ささ~っと行ってしまう姿月さん。「皆さんさようなら~」

以上

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