「ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!」トークショー
2008.7.5 シネマGAGA!
ゲスト:大槻ケンヂ/杉作J太郎
ポリス姿サングラスの方登場。「元気ですかー!」と猪木風の挨拶に会場ぽかーん。映画会社の方
だったようです。「この映画を大変押してくださる方」としてゲストお二人お呼びして、オーケンが話を
仕切っていったので司会はフェードアウトしていきました。
ゲスト登場してからしばらく取材フラッシュがすごかったです。どの雑誌に載るのか。
オーケン:紺シャツ。ジーンズ。帽子。ストライプの靴下が目立ってました。
「本作をご覧になった、杉作さん。いかがでしたか?」
「まず杉作さんの感想聞きたいんですかね」
「まぁ、おいおい話していきたいと」
「おいおい(笑)ていうか、何でご覧になったんですか?」
「
最初この作品を知ったのはGIAOの、ミッドタウンTVで、監督と主演の方来てましたよね」
「なんか、杉作さん、助けを求めているような感じなんですけど。ご覧になったんですか?」
「大槻さんはどうでした?」
「僕は観ましたよ。2回観てきました」
「大槻さんの感想を聞いてみたい」
「あらすじ話ましょうか?(笑)」
「何の話ですか」
「こういう映画の後のトークだからって映画を観てこなきゃいけないってことは」
「何ですか。よく覚えていますよ」
「どのシーンが」
「大槻さんの話聞いてるんですよ」
「水野晴郎さんがこないだお亡くなりになってしまいましたが、最後に観た映画なんです。警官
フェチだから気を利かせてぼんちゃんが最後に。水野さんの感想が「この映画は編集がよくできてる」
って言った。今わの際に。僕個人的に、前半が、僕たちフィギュアスケーターのような爆笑コメディを
イメージしてた方は意外だったと思います。僕もそういう映画だと思ってて。ショーンオブザデッドも
前作観ているんですが」
「あー、そうなんですか」
「ショーンオブザデッドが、ぶっちゃけ破綻してるんですよ。話が。ホット・ファズも。監督の作家性だと
思うんですが、破綻してますね」
「逆にそこが」
「
面白いですよ。前半金田一耕助みたいな話。連続殺人が起こって。中盤は、みなさん観ましたよね。
中盤から突然狂い咲きサンダーロードになるんです」
「おー、って。当たってるってことですか」
拍手もちらほら。
「
でね、街の警官が洗脳されてるんですよ。ご存知だと思いますが(笑)で、主役の彼が「お前ら洗脳
されてるんだ」って言うんだけど、最後の最後で突然洗脳が解けるの。そこら辺の「えっ?何で!?」
みたいなのが恐怖奇形人間みたい。お父さんがいきなり反省しだす」
「あー、じゃ、結構面白いんですね」
「狂い咲きのところも、みんなバンバン売っていくんだけど、みんな観てますよね?」
「ぶっちゃけた話、ここで観てないの僕だけだと思います」
衝撃の発表(笑)
「(笑)。僕が教えますって」
「観ようとはしたんですよ」
「映画ってその努力ですよね。何があったんですか?隣人に監視されていたとか?それがホット・ファズですよ」
「ほんとは観て今喋ってるはずなんですよ。気付いたらやったー、ってことです。大人だから今来てますが
子供だったら熱出てって」
「いや、僕説明しますよ」
「わかってきました。僕絶対大槻さんと感想同じだと思う」
「僕は1回観た時何で中盤以降こうなるんだ?って思ったんだけど、中盤以降めちゃくちゃなる映画って多い
じゃないですか。でも2回目以降そこが面白くなる」
「前作もそういう感じなんですか?」
「ショーンオブザデッドもね、これギャグのつもりなのか真面目にやってるのか。ギャグのつもりなら寒いし
真面目にならふざけてるし」
「石井輝男に似てますね」
「強引に自分のフィールドに持って行きましたね。かなりそういうところが。警官がばーって打っていくんだけど
相手がじーさんばーさんなの。年配の方なの。なもんだから、弱いものいじめしてる感じで、カタルシスがない
んだよね。それが最初観た時なんでだ?って思ったんです。2回3回観るとそこがいいのかなと。あとね、伏線
が伏線だと分かる。ケチャップ目に刺して「血だー!」ってふざけるんだけど、警察手帳を胸に挿したり。案の定
それが伏線なの。中学生でもわかる!監督わざとやってるのかな」
「全体通して面白くしてる」
「全体通してはてな?って。これ、署名運動で公開が決まって」
「それ何で知ってるんですか?」
「小耳に挟みましたよ?映画を当てるのは大変なんだなと。今日署名されたかた来てますか?」
半分くらいいたように見えました。
「あ、署名された方は、署名された時はまだ観てなかったんですよね。杉作さんと一緒です。署名しましょう」
「なんぼでもしますよ」
「映画って当てるの大変じゃないですか。杉作さんもいろいろ撮られて、当てるためには出演者を下北沢の駅前
に羽交い絞めにして」
「しますよ」
「僕、杉作さんの映画に出たんですけど」
「次回作はどうします?」
「ちょっと待ってくださいよ!その前に、下北の駅前で杉作さん自らサンドイッチマンやって、僕そこにたまたま
通りかかったんだけど、杉作さんとその一派の方全員に羽交い絞めにされて「大槻ケンヂさんが!映画の宣伝
してくださいまーす!」ああいう人みたいに、洗脳された人のいる村の話です」
「悪い人たちはいないの?」
「隣人監視同盟って、ウルトラセブンみたいですよ。村全体が洗脳されてるんですよ。で、この(相棒)警官オタクが」
「えっ!?警官じゃないんですか?」
「警官なんだけど!なんかなぞなぞやってるみたいじゃないですか。彼(主役)が凄腕なんだけど、凄腕すぎるから
飛ばされて、彼のところに来るわけ。あまりにも平和で、こういうことやったことない。事故は起こるけど殺人だと
誰も信じてくれない。特捜最前線ですよ!」
「犯人この人(主役)だ!」
「違いますよ!名推理ですけどね。特捜だったらこの人」
「田舎だから、みんなを洗脳して悪いことさして」
「特捜最前線だったらこれは」
「蟹江敬三!」
「こっちは警官オタクの気の弱い」
「本郷こうじ(?)。全体的に観たらあったかくなる映画?」
「全然ならない(笑)あっ!ホットファズっていうくらいだから?みなさん結構意外だと思ったと。結局前評判でワーッと
高くなったのは、ハリウッド大作しか日本で公開されなくなってきてるじゃないですか。ショーンオブザデッドもビデオ
スルーだったんですよ。これもレンタルのみになりそうな状況だった。それじゃいかんじゃないか!というので署名
運動に繋がって今日の公開になった」
「はぁ~」
「そこに、我々が呼ばれた。使命を背負って」
「最後の最後で、失礼しました・・・」
「僕の話を聞いて、日本の映画でテイストが近いんじゃないかと思われる映画は。連想ゲームみたい」
「印象として近い映画はあるでしょうね」
「それを、出して欲しいんですよ」
「前半と後半で違う映画ですよね」
「すいません。盛り上がってるところ申し訳ないんですが」
「助かりました~」
「杉作さんの映画への愛が」
「映画LOVEが」
「お時間が来てしまいましたので、これでトークショー終了さしていただきます」
突然の終了。15分くらいで終わっちゃいました。えー。
以上
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