石井聰亙初期作品DVD-BOX発売記念トーク&サイン会
HMV渋谷  2006.10.29 18:10~19:30

※記憶を辿って書いてますので実際の内容とは限りません



オーケン 
スマイリー原島さん 石井監督 緒方明監督 

「これから11時までやりますので、よろしくお願いしますね」
とアハハなつかみで始まりました。
スマイリーさんの司会でしばらく石井監督とトーク。前日のイベントで全作品爆音上映して疲れが取れていない
とのことでした。イベントを重ね、トークがうまくなったと言われる監督。地元の言葉で話しかけられると
つい話もはずんでしまうとのこと。
「すごいと思うのが、DVDが出て、そのイベントをセンター街でやっているっていう」
「すごいですよ。上のDVDコーナーで、木更津キャッツアイとかやってる横で石井聰亙!ってコーナーが
できてる。びっくりですよ。 思わず写真撮っちゃいました」
「俺も撮った(笑)」

助監督をされていた、緒方監督が登場。当時の話で盛り上がりました。
「お二人はどういういきさつで?」
「地元の映画祭で監督に会って、「ボクも監督みたい作品撮りたいんです!」って言ったら「よーし、
俺んとこ来い!」って。九州なのに監督の家練馬ですよ。大学入って1週間くらいだったのに」
「まだ履修を届けてない時期ですね」
「それを急に出て行ったから親に捜索願出されて。それで行ったら監督は「ほんとに来たんか!」って。
当時はもっと痩せていて(大柄、お髭のダンディな方でした)おかっぱ頭に大学生スタイルで、
それが「髪切ってこい!」って」
「パンチパーマにしたんだっけ」
「まずリーゼントでした。それから眉を剃って、だんだんひどくさせられて。練馬の部屋で二人で寝て。
ビールケース持ってこいって、その上に布団しいて」
「一応それで上下関係つけるんですね」
「いやぁ、二人並んで寝るのもいかんだろうって」
「親御さんは心配したでしょう。どんどん見た目が変わって」
「しばらく俺が会ってもいやな顔されてたよね」
「監督になれてよかったですね。そうじゃないと親御さんは」

「監督は出演もされてますよね」
「全員出てますから。面白いのがグループの対決シーンで、両方に俺出てますから。見つけて
笑っちゃった」

「こんなに盛り上がってしまって、大槻くんを呼ぶのが遅くなりました。お待ちかねの方もいらっしゃる
と思うんで、早く呼びましょう」

オーケン:ドクロ帽子。皮ジャン。ピースメーカー縞パンツ。
ザ・仲直りDVDがモニターに。
「「ザ・仲直り」というライブDVDが出たんですが、あ、これはもう流さなくていいです~。止めてくださ~い」
と控えめなオーケンでした。
「仲直りって。ここにいる監督も仲直りみたいなものですが」

「石井監督の作品は大好きで、当時中野の映画館でやっているのを観ました。ボクのやっている
筋肉少女帯のPVも撮っていただいて」
「どういういきさつだったんですか?」
「監督は~を撮ってますか?撮っていない。勘違いがありました。それ観たとき「これ石井監督だ!」
って勝手に思って、「撮ってもらわなきゃ!」って思ってお願いしました」

「今日本たくさん持って来ましたよ。監督、ボクの作品撮ってくださいよ~」
「リンダリンダラバーソールいいですよ。バンドブームをこういう風に見ているんだって、すごく面白い」

「狂い咲観た時のボクはオタク系の人間で、ツッパリは敵対視していたんですが」
「そうそう。それがツッパリの話なのに観れちゃうんだよな~」

「急にわたせせいぞうのマンガみたく縦に文字が出てくるところがあるじゃないですか。あれはどういう意図で」
「あそこはあれで行くぞ!って思ったんだろうね。考えてやってない」
「もう頭がおかしくなっちゃってますからね」
「どんどんスタッフが倒れていって、よーし次!って振り返ったらみんな倒れてて煙がモクモクと
だけしていて、これはだめだ~って思ったのを覚えてる」

「小林稔侍が出ているのが不思議で、何故なんだ!って」
「大学の先輩で、ファンだったからだよ」
「えっ!?それだけで出てくれましたか!電話するんですか?」
「そう。××××ー××って番号まだ言えるよ。何回もかけたなぁ」
「まだジーコロやる電話ですね」
「会ってもらって、台本を見せて、お願いします!って。稔侍さんは台本読まないで、置いてあるのを
じーっと見て、俺らを見て、「わかった」って」
「もちろんギャラの方は・・・」
「ノーギャラだね」

「シャッフルには室井滋も出ていますしね。最初に出てきた時気付かなくて、室井滋だってわかったら
これはちゃんと観ないとと思いました」


「武田久美子も出ていますよね。これはどうしてですか?」
「知り合いの事務所が、このコはこれから売り出していく、必ず大きくなるコだから出してくれって。
デビュー前で13歳だった」
「プロフィールにシャッフルは載ってませんから」
「デビュー前だからね」
「今はセレブになってるじゃないですか。ここに呼ばないとですよ」
「海外にいるんじゃなかったっけ」
「だからこそここに登場してもらわないと」
「貝殻用意して、お願いしますって」
「大槻の質問大会みたくなってるなぁ。どんどん疑問が解決されていく」

「許可とか取りに行っても、大学生が撮る映画だっていって相手にされなくて」
「それで殴り合いとか刀振り回したりとか始まっちゃうから、パトカー何台も来ちゃって」
「そりゃ通報されますよ」

「狂い咲が卒業制作というのはほんとですか?」
「そうだね」
「卒業制作なのに、提出して通らなくて、卒業がダメになっちゃったという」
「どうしてですか!?」
「40分の作品を撮るって課題だったから」
「あぁ~」「あぁ~」(納得)
「秋田は作品が通らないっていうんで100枚レポート書いてぎりぎり卒業したんですよ」

「この作品の中で、ギャラが発生したのはどこからなんですか?」
「あはは!それいい質問だよ」
「アジアの逆襲からだね」
「それだけですか!!」
「当時はフィルム買う金もなくて。フィルムなくなったから撮影中断になって。俺がビルの工事のバイト
して、3万とかになったら「監督!金もらいました」「よし!フィルム買ってこい!!」ですよ」

「泉谷しげるは名前があるのに出ていませんけど」
「撮影が長引いて、スケジュールが合わなくなっちゃったんです。「俺明日からツアーだよー」って」
「出演しないって最初から言っていたよ。音楽とかをやるんだって」

「どの作品観ても、「変!」って思いますよね」

「みんなだれでもバカなんだよ。俺は正直だから、バカそのままをやって撮ってるんだ」

「大友克洋さんには許可取ってるんですよね」
「これ撮ります、って台本を持っていったよ」
「事後承諾当たり前ですから」
「ボクのくるぐる使いも演劇のビデオがいきなり送られてきてびっくりしたなぁ、「やりました」って」

「監督の作品は全部本物の方を使ってますよね。今これを撮れっていってもいないですよね。
弱~い狂い咲になるんじゃないでしょうか」

「ツッパリ少年は今どうしてるかわかりますか?」
「普通の仕事してお父さんになってるんじゃないかな」
「会ったんですか?」
「上映会に来てたみたいで「僕ツッパリの息子です」って言ってたから、本人なんじゃないかなぁ」
「えっ!?彼はほんとにヤクザの息子かと思ってましたけど」
「違うよ」
「そうなんですかー!?」
「いやー、もう彼は絶対本物だと思ってました。今頃親分になってらっしゃるものと」

「これは言ってしまえば犯罪の記録ですよね。銃刀法違反に、道交法違反・・・」
「そのまま証拠になっちゃうっていう」

「こんなに長く喋ってしまって、ここが渋谷だということを忘れて、プラスワンのイベントのように
なってました。立ち見でみなさん辛いですよね。忘れてた、大槻のビデオを流さないと。
出ますか?」
「今朝ビデオが見つかったんです」

トゥルーロマンス上映。
「あれ?なんか真っ白ですね」
「家のビデオが壊れてて、確認できなかったので」
「さっきそこで見た時は観れてたよね。わかった、ここは設備が良過ぎるからだ。プラスワンみたいな
ところだと観れるかもしれない」

「そろそろということで、これから監督がサイン会をやりますんで。買ってくださった方いらっしゃいますか?
いますね、ありがとうございます。みなさんはその場にいて、監督がそちら向かいますんで」
「こっちからサイン出向いちゃうね」


無料なのに1時間強たっぷりトークでとてもお得でした。

戻る