大槻ケンヂ 復活祭弾き語り編! ~声帯ポリープ手術から復活したオーケンがついに東京で歌います!
池袋BlackHole
2016.8.6 19:30~20:30
MCの内容、流れ等適当ですのであしからず。
後ろ立見椅子席ぎっちりで狭くて見辛かったです。
ステージは広々。下手側機材に布がかけられた状態。
オープニングSEでサルサっぽい曲。
オーケン:紺地金魚トンボ半袖シャツ、パンツ。黒ハット。
ジャカジャカかき鳴らし。
タンゴ。
「どうもこんばんは。5月7日に声帯ポリープの除去手術を受けまして、長野金沢奈良京都とツアー弾き語りやってきまして、やっと今日、東京帰ってきました!よろしくお願いします。
ありがとうございます。声が出なかったことを思い出すと今みなさんの前で歌っているのがなんか夢から覚めたような気持ちです。よろしくお願いします。」
蓮華畑。
生きてあげようかな。
語り部分で色々挟みながら。
「下界で見守っているのだ。大体この辺で忘れるんです」
「天を仰ぐ時だけ、今日みたいな日はね、紫外線に気を付けて」
「あまり甘い物ばかり食べ過ぎぬように、太りますからね。僕も糖質ダイエットしていて、ブランパンってローソンでふすまパンって糖質カットされてるパンばかり食べてます。今日ローソン
探したらなかったんですけど、たまたま成城石井かなにかで、違うふすまパンを売ってるというので今日はそれを食べようと思います」
「どうもありがとう!」
アザナエル。
指弾きで。
「どうもありがとう改めまして大槻ケンヂです
よろしくお願いします。今日は後ろの方立見で申し訳ないすいません。弾き語りを立ち見で見るっつーのはあんまり、ねぇ動きがないんで
申し訳ないですね。わぁっとアコギで乗せる方法もあるんですけどそういう曲は僕日本印度化計画と踊るダメ人間しかなくて、結構飽き飽きしてるんで、今日やらないと思うんで。みなさんの
中に、特にあの曲に思い入れある方、あれを聴くと泣いてしまう人がいたら、やってやらんでもない。ダーメダメダメダメ人間うぅ、思い出すわぁ~、おらぁこの曲で助けられたんだぁぁ、て
人がいたら、やらんでもないです。ま、気が向いたらですね。立って弾き語り見てらっしゃる方は、ちょっと動いた方がいいですよ、重心がね。前のやつら気楽でいいな!突然毒蝮三太夫に
なってますけど。ほんとに、5月7日に声帯ポリープの除去手術を受けまして、それから色々リハビリを受けまして、長野金沢奈良京都と弾き語りで回って、来週ついに筋肉少女帯で歌う
予定でございます。まぁはっきり言ってキエー!ウワー!みたい声出ないんですけど」
「えー?」な声。
「いやほんと出ないんですけど。えーって言われても、そこでコール&レスポンスしてもしょうがないでしょ。だからほんと今リハビリ中ですよね。だからアザナエルとかを長谷川さんに2バスで
踏んでもらいながら僕がアザナエル~♪どういうバンドだ。あそか、しかもアザナエルは特撮の曲だ。わかんないもん僕色々。やってまいりまして長野金沢奈良京都楽しい弾き語りツアー
でした。最後の日に一人打ち上げっちゅうんじゃないですが、一人打ちあがったわけです。京都の雰囲気のいい店、僕割といい店レーダーが発達していて、あんまり外すことないんですよ。
朝は女子力の高いカフェに、割とそういうとこ好きで、ポップのボサノバカバーみたいのを女の人が歌ってるような曲がかかってる、行くの好きなんですけど。割と長野金沢奈良外さずに
行ったんです。京都はいい感じの店、完全個室で、入ったんです「大槻さんですね。個室ご用意しました」そしたらね、お仕置き部屋みたいとこ。何だろう、1畳くらいのスペースで、こっちは
開いてるんだけど、格子みたいのがまた、D坂の殺人事件に出てくるような縞格子で、幅も60センチくらいしかない。その先が真っ白な壁なんですよ。だから、壁を見ながらひとりで飲む。
昔スティーブンマックイーンの出たパピオンて脱獄の映画、あれの反省房みたい感じでしたね。独房ですね、独房で京都で一人、飲んだんですひどいな~と思ったけどお料理は割と美味しかった。
2時間半くらい一人で、独房でべろべろ!なんだこのやろ、間違えたのわかんねぇんだ、みたいな感じで、でもわかりましたよ。今日は座ってらっしゃるお客さん立ってらっしゃるお客さん、
笑いは座ってるお客さんから来ている。立ってるお客さんは、足腰がいっぱいいっぱいなんじゃないですか。そうだよって言ったってしょうがないじゃないか!だったらあれだよ、後ろの方に
ゼリーとか撒きますか?ゼリーみたいのでぷわぷわ、ゆるゆるしたりとか、支え棒みたいのドンキで買ってきて、学校に入ってきた犯人を捕まえるさすまたみたいもの、全員を支えるとか。
お店の方もしできたら天井から1本ずつロープを垂らしてもらったらそれに掴まったりとかできると思うんですけど、言えば言う程、立ってる人がイラッとしてるような。もうちょっと触れないように
します。でも今日は!僕もずっと立ってやりますから!ツアー中は寄る年波には勝てないので座っていたんですけど今日は、みなさんと同じで立ってやりますんで。よろしくお願いします。
よーく見るとこっから下がマジックみたいに書割でね、掘りごたつみたいのに座ってやってたらね、ルパン三世の第二話目くらいに出てくる魔術師みたいでいいかなぁと」
「えー、始まりましたねオリンピック!何の興味もないですよ。猫ひろし以外。ほんと頑張ってほしいなと思ったら、昔中野サンプラザでサブカル祭りみたいのみうらじゅんさんとかリリーフランキー
さん見た方もいらっしゃるかも、清水ミチコさんとか安斎肇さんとか色んな方が出て、それでクイズ大会とかやって、リリーさんが優勝したのかな。打ち上げが中野で会って、猫ひろしさんが出て
いて、ポーツマスポーツマスを酔っぱらったリリーさんが6回くらい連続でネタをひと回し、結構な額の賞金をリリーさん持っていたのでその度に猫ちゃんありがとう!ってリリーさんも太っ腹だから
かなりの額がその日のうちに猫ひろしさんに移動して、猫さんがマラソンをやってるとまだみんな知らない頃ですよね。でもオリンピックまだ行ったからね。僕も40何歳までギターのぎの字も
触れず、頑張って、池袋ブラックホールまで来ましたよ!」
パチパチ。
「だからこのあとはおらもオリンピックだな!ギタリンピックみたいのを今から。あのね、猫さんが言ってたんだけど、大概のスポーツマンアスリートってのは、若い頃からずーっとやってるものだから
体が疲弊してしまってそれで選手生命が短いんだって。楽器もそうだと思うんだよね。メキメキ弾いてるやつはこれから全然弾けなくなる。僕は40半ばで始めたから、あと30年くらいして
筋肉少女帯のイワンのばかが今の3倍くらいの遅さになって。さんね~んごろし~を♪くらいになった頃に。みんなできないわけです。その時に俺がテケテケテケテケテケ♪テケテケテケテッ!
ってやってね。怒られるんだこういうの怒られる。ほんのちょっと冗談で言ったことが、ツイッターや何やらで回って、すごく悪いことを言ったようになって怒られるので、勘弁してくださぁい。
今日は折角だから1曲ずつその曲にまつわるまめ、楽曲豆知識を。まず1曲目はタンゴ歌いました。タンゴ 僕と一緒に 踊り明かそう 夜明けを見るまでは。原曲も色々あって一番最初は
踊り明かそう 白い粉で。ていう歌詞なんですよ。まぁ諸問題あって。白い粉でを夜明けを見るまではに変えたことによってものすごく歌詞がロマンチックになったっていうね、稀有な例だと
思いますね。そして次に歌ったのは蓮華畑です。何故蓮華畑、かと言いますと、筋肉少女帯で今日ゲストに来てくださってる内田君が、曲を書いて来た時にもう仮のタイトルが蓮華畑だったんですね。
ててーんてんててて♪ってあったから、じゃ、蓮華でいいじゃん!で蓮華畑にしたんですね。たまに、仮タイトルや仮歌がそのまま引用していい歌になることがあります。電車のベラが作った
曲だけど筋肉少女帯の初期の曲のドリフター、とんでもない曲があってまぁみなさんご存じだと思いますが。あれもいかりや長介背が高い~♪というのはその日僕熱があって筋肉少女帯のリハに
行けなくて、内田君か、内田君だな。あとで聞いてみますけど内田君が適当に新曲だったんでいかりや長介は背が高い~と歌ってるのを聞いて、僕はこれはすごい!と思って、歌詞にもらった
という、俺2曲も内田君からパクってんだな。どうもすいませんっ。そして3曲目生きてあげようかな。いい曲ですねとてもいい曲です。この曲にちょっと似た、コンセプトの歌詞を、まぁこれくらいは
言っちゃっていいかな。曲調とかまだ言わないけど、今度の筋肉少女帯再結成10周年記念パーフェクトベスト、ベストアルバムの中に2曲新曲が入るんですけど、そのうちの1曲ちょっと
生きてあげようかな、な歌詞にまとめてみましたお楽しみに!」
パチパチ。
「聴いたらまた『甘いものを食べるな』言ってたらおかしい。そこか!っていう。そしてアザナエル、特撮の曲なんですけど、これ、旅に出て放浪する曲なんですけど僕が歌詞を書いて。この歌詞は
僕の記憶ではナッキーが自分で歌詞書いてきたんだよ。こんな詩にしたいって書いてきたのを僕が全然違うのにアレンジしたんだけど、でもやっぱり旅に出て放浪する歌詞、だったことを!
今日リハで歌ってて思い出しました!そんな感じです。じゃあまた、歌いますね」
あのさぁ。
海へでも行こうかね~♪
「おっ?今僕2番を2回歌いませんでしたか?最近、今日ご飯を食べたかも思い出せないので、そのくらいのことはあると思うけどどうでした?」
合ってるよの声が。でも確か海へでもを2回歌ってました。
「ということはつまり2番を歌ってたの僕は?だって3番は恋人でもいいしさだよ?夏の怪談だね!歌ってる方も、聴いてる方も、今が何番なのかわからない!空気を換えよう!
ギターを換えます!」
ギター交換。
「あれー?俺2番歌ってなかったの?1番は歌った?歌った。2番は?歌ってる時に突然?・・・お前だー!!いやいや、夏の怪談風にしようかなと思って。昔、僕は見てないんですけどほんとに
驚かないでよそういうの。水木一郎アニキとX
JAPANのトシさんと大仁田厚さんが3人で怪談をしてその時にお前だー!って言うので誰が一番怖いかってあったところ、ダントツでX JAPANのトシさん
が優勝した。それはつまり、紅だってことじゃないの?・・・お前だー!今日、あと1回お前だって言うと思います」
2番!どこかへ連れて行くよ~♪
3番・・・恋人でもいいしさ~♪とつけて歌って。
「
1回いいしさってみんなでいいません?ハモれる人いますか?この中に、音楽の素養のある人いますか?合唱部の方いますか?いいしさに対して3度でお願いします。行きますよ?いやユニゾン
でもいいです」
いいしさ♪
「やんなければよかったね。もう1回行くよ?友達でも」
いいしさ♪
「気味悪いねぇ。ワンモー!」
いいしさ♪ きめりゃいい♪
「サビね」
しばらく歌って。
「じゃあ最後のサビをみんなで歌いましょう」
あのさぁ~♪
「声が小さい!行きますよー」
あのさぁ~♪
「あのねぇ一人二人いい声で歌ってる。それもあのさぁー!この曲割とあのさ、切っちゃった方がいい。3回目をちょっといやらしく、あのね?って言うと、雰囲気出るんで行きますよ」
あのね?あのさぁ~♪
「もう1回ね、いやらしくー?」
あのね?あのさぁ~♪
「顔も!いくよっ!」
あのね?あのさぁ~♪
「ビューティフォー。最後のとこもいやらしい顔で」
ポロリポロリと弾いて終わり。ヒューヒュー。
「ちょっと芸風が、一時期のROLLYさんみたいに。というか最近の止まらなくなったROLLYさん。まだやるんだぁっていう」
おやすみ-End-。
揉み毬。
「ありがとう。あのさぁいい感じでした。ほんとにあのさぁー!って歌ってくれた人がいて、多分声楽とかコーラスとかやってらっしゃったのかなと思いました。素敵でしたよ?あのさぁは
ご覧になった方いるかもしれないけど、NHKのスタジオパークからこんにちは?でしたっけ、いわゆるオーケンテレビタレント時代、これを歌いながらスタジオパークに出たことがあるんですよ。
今Youtubeなんかで昔の映像見られたりするんですけど、それはまだ発掘されてないのかな。恥ずかしいんでいいですけど。おやすみ-End-これはあれだな、最近自分で書いた字が読めない
って。わかった、この歌は、聴いた人は曲の思い出例えば、わからないけど学校の帰り道に、みんなで聴いたとか、みんなで歌ったとか、ある日ラジオから流れてきて、この町のこういう所だった
とか、色んな思い出があると思います。作った側にしてみると、意外にその歌をどこで作ったか、っていうのが強い印象として残っているんですよ。それで前も言ったかもしれないけど、
例えば江ノ島オーケン物語、江ノ島の曲は、東京の下井草ってとこで作った。そういうようなことがありまして。おやすみ-End-という曲は環状7号線の、新代田、代田橋。新代田ってある?
たまにモヤモヤさまぁ~ず2、奇妙なレストランのおじさんが出てくるとこ。そんな言い方されてもわかんないよね。その新代田の辺りでちょうど、何線?京王線?のとこに真っ赤な夕日が
落ちていてね、それを見ながら作った歌なんです。ちなみに僕の友人で筋肉少女帯のレティクル座妄想のジャケットなんか描いてくれたウラベ君という同級生、彼が亡くなってしばらくして
それを思い出しながらこの曲を新代田の夕日を見ながら作りました。そして揉み毬ですね、これは聴いてもらった通り温泉地にあるマッサージ椅子のグイグイ揉んでくれる揉み毬、あれについて
歌った歌なんですけど、僕一時期スパブームというのがありまして、ほんとに色んなスパ施設、銭湯に行きまくっていた時期があったんですよ。寂しかったんだと思うんだなぁ。筋肉少女帯が
活動休止して、それからしばらく間があって、特撮を組んで、30代になって、華やかりし20代があって、30代ちょっと頑張んなきゃな、って時だったから。でも仕事がガクッと減ったのかな。
人のいるとこに行きたくて、寂しいでしょ?銭湯とかスパ施設に行ってたんですけど。色々行ったよ、練馬のね、光が丘だかにある宝湯ってとこにスーパー銭湯、結構行ってたの。そしたら
テレビ局から電話があって、そのスーパー銭湯によく来る芸能人って、坂上二郎さんと大槻ケンヂさんを顔写真入りで紹介してもいいですか?って言われて、あ、見られてたんだ。二郎さんには
気付かなかったなぁ、と思って。でも、そのうち今あまり行かなくなったんですよ。色々理由があって、裸の付き合いというのはありますけど、知らない人に裸で語り掛けるのって結構怖いんですよ。
「大槻さんですかぁ?」マッパの時に話しかけられて、それが多くて。どうもロッカーのカギあるでしょ?あれどっちかの足首に巻いてるのがホモなんです。どうもそっちに巻いてた、うん、そんな
ことありましたね。あと脱衣所で、アルバイトの男の子ね、「大槻さんですかぁ!大槻さんの曲に救われましたぁ!」とか言うんだけど、俺スッポンポンなのよ。「あぁ、はい」タオルも中入れちゃって
どうしよう!手で押さえるのも何だし。「大槻さんの曲に救われたんです!大槻さんがいないと今の僕はいないです!」「あざーっす」そういう経験が多くて。あと僕男の人の裸が嫌いなんですよ。
分かってきたんだけど、なんかね、温泉とか気持ちいいじゃない?行ってたんだけどどうも何かね、ぞわぞわと来るものがあって、わかんなかったの何でだか。ようやく気付いたんだけど、
男の人のね、変な話なんだけどお尻が嫌。ほんとにふと気づくと銭湯ってお尻ばっかり見えるんですよ。女性はそういうことないと思うけど、男性の場合その辺ごろっと横になってる人もいるんだよ。
いるのいるいる、ねっ。大体男の裸が僕好きじゃないんですけど、それでも引き締まってたりすれば、まぁいいか。大概ぼよよんと。だから気付くと引き締まってる男を探してるわけだ。いや!
だから違う!」
あ~。
「違う!これは墓穴掘るパターンだね。蟻地獄パターンだね、言えばいう程。だらしない男の体が嫌だから、せめて引き締まってる男の体の方がまだいいなーと思ってるうちに気づいたら、
引き締まったクッ。テルマエ・ロマエ阿部寛的な、とか、細マッチョのウォーターボーイズに出てきそうな、やめよう?おかしい違う違う。違うからねそういうんじゃないからね。いいですよ別に
そういう方がいらっしゃっても。男性でも女性でもいいですけど、僕は!そういうんじゃない。僕はただ!だらしない男の人がいやで、引き締まった男の体を~。気付いたら探していたってことですよ。
おお~。お前だー!!はい、3回目も使ってしまいました」
じゃら~ん。
「その後にこの歌を歌うと、筋肉少女帯のMVの、とっても腑に落ちてしまう。そんなことを今思いました。氷の世界!」
氷の世界。
愛のプリズン。
ラップ部分でギター置いて。
「生き人形というのがございまして。捨てたはずの人形が、家の隅に。あれあれおかしいな!トントントントン!階段を昇っていく。あれおかしいな階段からカンカンカン!音がする。生きた人形、
生きてるわけがないトントントントン!一体・・・お前だー!!」
ボイパやりながら布のところに。
「これ何だろう。さっきから気になる、生き人形ですよね。怖い怖い。どうしよう、これに内田君が隠れていたら。いや水戸さん二人かな。いいところでバッとお前だ!そういうことなのかな。
怖いな。いーきな看守の!あれ何だろうこの間は」
ギターを持って。
「いー。ボンボンパー、池袋のサウナには!ごめんなさい、初めてこの曲を見た人は全然意味が分からないと思う。僕そういうのやなんです。人のライブとか行って、馴染みのお客さんには
馴染むんだけど初めて来た人には何をやってるんだこの曲?それで連れてかれたライブあるある。何かと言うと愛のプリズンという曲なんですけど、途中でラップになるんですよ。今は
ヒューマンボイスなんちゃらをやるけどもその前に話の流れで生き人形の怪談を入れてみたっていう、おちゃらけですね。戻りますよ?戻れなくなったな。いー、いーきな看守の、ん?BPM
どのくらいだったかな。いーきな看守の」
手拍子起こるのを止めて
「あのさ、僕がやってるのはヒップホップなんだよ。ラップなんだ。ジャパニーズラップを背負ってる、あ、言わない方がいいか。だからさ、手拍子はないんじゃないの?全員こういう風に揺れて欲しい。
あのさぁ~。はい」
???
「手をこうやって、参加型のライブじゃないのこれはぁ。俺たちのフェスだろ?やー、へいよー!リリックライム、ワッチューセイ!」
一部のノリの良いお客様が\生きているっていってみろー!/
「はい中途半端にありがとうございます」
続き。
「混ぜるな危険!」
混ぜるな危険。
「どうもありがとうー!立ってらっしゃる方も多少膝が動いてね。ライブハウス問題、風が直撃して寒い人とか、いらっしゃいますか?大丈夫ですか。じゃ、ゲストをここでお招きしましょう。
駆け付けてくださいました。内田雄一郎さん&水戸華之介さん、やー!」
内田さん水戸さん登場。
「ありがとー、あ、うっちーのマイクがないかな?」
布をめくって機材があらわに。マイク持って。
「こんばんは」
「よろしくお願いします。お暑い中ようこそ」
「すいませんねお待たせしちゃって」
「いやいや。もう、3曲で30分経ってた時には」
「ほんとぉ?」
「絶望的な気分に。後ろで立ってる人にはすごく気を遣うくせに、3曲で30分なんだぁ」
「ほんと?今何時?あっほんとだぁ。でも1度巻いたでしょ?」
「割とね。おしゃべりのテンポも速く。やっぱ、本数を重ねてきた感出てるね」
「もうね、弾き語りの初日が長野だったんだけど、ほんとに行って今すぐ歌いたい。お客様はね、盛り上がってくださったんだけど、俺はもう
手に持ってるのがギターなのか呪いの生き人形なのかわからないんだよ」
「え?頭が真っ白」
「真っ白!だって歌うのだってフルのライブやるのも何か月ぶりだったから。ほらポリープの」
「あぁそうか。妙にうまくなっちゃった。逆にちょっと気持ち悪い。いや、家ですごい弾いてんだろうなってわかっちゃう」
「弾いてるよ」
「でしょうね趣味ないもんね」
「ないない。銭湯行かなくなったから、趣味がもうないんだよ。水戸さん何か趣味あるの?あっ!二人はゲームとかやってんだよね」
「もちろん。ボードゲームとか」
「趣味ありすぎて困ってる」
「分散して」
「趣味何あるの?」
「ゲームと、俺スポーツ観戦もします。ロックミュージシャンでは割と珍しい」
「あのね、楽屋でスマホで野球観てるのは水戸さんと恭一さんだけ」
「いや、あとロティカのあっちゃん。こないだ楽屋で初めて出会った、楽屋でスマホで野球観てる仲間」
「楽屋でスマホで観たいほど野球が面白い」
「でもねぇもう応援してるチームが優勝する芽はないなと分かってる。もう確認なんですよ。誰が今出ててどのくらいやってるのか確認で観てるんだよねーあっちゃん
って盛り上がってんだけど、あっちゃん観ながら「あぁっ!エラーしたら声が出るんだよ」」
「そっか。内田君はスポーツは観戦しないもんね」
「うんそうね。プロレスも最近観なくなった」
「一時期うっちー家行くとねDVDみたいにプロレスが流れて」
「プロレスチャンネル入ってたからね」
「24時間ずーっとプロレス。たとえ世の中にどんな事件が起ころうとも。どんな凶悪な事件よりもなんか有刺鉄線で血だらけに」
「ものすごい情報がわんさか入ってきて」
「唯一ギター弾くのと女子プロはよく観に行く」
「今の女子プロ」
「声出せない間かなり行ったの。練馬に知ってる?ここねりって」
「プロレス用のライブハウスみたいの?」
「全然普通の議事場みたいな」
「今ねぇ公民館みたいなスペース、会議室とかで無理やりやっちゃうから、どこでもできちゃう」
「何かのインディー団体呼ばれて観に行った時がそういう所で、リング置いたら3列くらいしか客席がない」
「ないよ!ない」
「こっちの方行ったら1列くらいしか」
「新木場1stリングじゃない?俺は新木場コーストよりも全然愛着があるから。すごいんだよ、入って東西南北あるかわかんないけど、東西かは10列くらいある。南北かは
1列しかない。最前しかないの」
「ライブでも1列しかないって経験ない」
「呼ばれて行ったライブに1列しかなくて心が折れることは。あれは、そういうんじゃない」
「それはあり。1列しかお客さんいないって状況はあるけど、最初っから1列しかない会場ってないじゃない」
「だからあれは、ここはV系の若いバンドとか出るけど、あれいいなと思って。ホントに人気ないV系の子とかさ、最前しかなくてさ、15歳くらいの若い女の子が狂ったように。
なんかさ、たまらないじゃない。キュンキュン来る地獄絵図みたいな。もとから1列しか作らなければ、その子たちは」
「ステージすっごい広くしてね。そこまでステージ。北島三郎さんの息子さんがデビューした時の」
「したね。ロックでね」
「アメリカンロックでデビューした時の、業界コンベンション」
「よく知ってるね」
「北島さんの息子さんだからサンプラザでやったんだよね。アリーナ全部ステージ。中野サンプラザじゃなかったかな?どこだっけな。とにかく2階だけ関係者入れて。
まぁコンベンションだから人いないから」
「どんだけ歩き回れるの」
「
ちょっとしたフットサルくらい。下潰すだけそんだけお金かかるじゃない。その上来てくれた方に全員デニムプレゼント。アメリカンロックだから。北島さんがアイデア閃いたみたい。
お前がやってるのはアメリカンロック、よしデニムプレゼントしよう」
「あのー北島三郎さんも昔穿いてたもんね。内田君ところで」
「あいよ」
「どこから触れていいのか、僕の知ってる内田君は、空手バカボン時代に、原点回帰な感じなのかな」
「まぁそうですね」
「今のクラフトワークのコスプレではある」
「あっそうか」
「ほぼ通じてない」
「おかしいなぁ」
「あっクラフトワークか、人間解体か」
「そうそう、人間解体の恰好」
「そしたら水戸さんも同じような」
「水戸さんは今時の」
「電気グルーヴを意識」
「全然解釈が、電気グルーヴってそういう恰好してるの?」
「YouTubeで観たら。いやテクノってそんな素養がないから、どうすりゃいいんだろうって」
「ちょっと待って、今テクノって言葉出たじゃない。水戸さんも転んだの?テクノに」
「テクノが何かよくわからないままやってるけど」
「なんか最近テクノ化したんでしょ水戸さん」
「俺がしたというか」
「元は水戸さんが、誰かと2人でアコースティック1本とか、杉ちゃんと2人とか、弾き語りやってたんですよ。僕とだとベースと二人ってのどうかねぇ」
「ほんとだね」
「最初からそのライブに出てもらいたかったんだけど、3,4曲ならなんとかするけど20曲ベースだけでは」
「はなわの横で歌うようなもの。見たことない」
「お客地獄だろう」
「それは池袋手刀の昼出てるかもしれないよ。ベースとボーカルのなんとか人形。それはやっぱり」
「そこで、よしテクノだ!と思って、オーケンをうわー!と。ちょうどね、テクノブームが来てたので」
「へー」
「あれよ、ウィキペディアを見ると、テクノポップって見ると、空手バカボンが」
「えぇ?」
「空手バカボンは、人生のね、電気グルーヴの先輩扱いされてる」
「別に、ナゴムの先輩であって」
「ね」
「テクノの先輩では」
「まったくそうだよね」
「全然聞いてないわ」
「なんかねえらいことなってる空手バカボンて」
「空手バカボン絶対さ、ドイツとかにファンいるよね。イッヒリーベですよ。ビールにフランクフルト持って」
「何歌ってるかわからないままいいねーって」
「そうそう。全部歌えたりするよドイツ人のジャーマンオタクが、テクノ~♪テクノライディーン♪あの、空手バカボンてのは水戸さん、やってた頃まだ
東京出てきてない」
「そうね」
「その頃に空手バカボンの噂ってそっちには伝わってたの?」
「ははは!」
「何で?」
「君が思う程伝わってない」
「ええ!?」
「そんな、うーん」
「そんなに大笑いされた、立場ないなぁ」
「俺は聞いてたよ、名前は。変な名前ーってことだけで知ってたけど。まぁ筋肉少女帯ってのがあってのことで、みんなそんなに注目してない」
「二人のユニット水戸バカボンっていうの?内田バカボンなの?」
「俺もかなりバカボンをイメージしてたけど、現代の機材でうっちーが本気で作ったら、言う程バカボンじゃないんだよね」
「でもここにケラさんも居れば空手バカボン、俺が居たら、ケラさんの代わりじゃない。水戸リーノサンドロヴィッチですよ。ミトリーノ」
「この立ち位置そうだね」
「ホガー言う役ですよ。じゃ、今日は、二人でテクノサウンドを」
「テクノユニットで、何か」
「ごめんねこんな紹介。今日はお二人でテクノサウンドを聴かせてくれるそうで。すごくない?」
「地方フリーアナウンサーみたくね」
「申し訳ない」
「地方の限りなく営業ぽいライブ行くとそういうアナウンサー出てくる」
「
今日はテクノを!夏にぴったりな。言っちゃうんだよね。プチプチピコピコとビールの泡のような」
「それなりに作ってくるんだよね彼ら彼女ら」
「まぁいいですわ。お二人で今日は、来てくださいましたからね」
「
俺もよくわからないんだよね。呼ばれて一緒にやるのかと思ったら、途中で引っ込むので。2曲くらいやってって言われて。それならいっそオープニングアクトじゃないの?気を使って」
下がってマイクなしオーケン。
「違うよ今日の主役だよね」
パチパチ。
「限りなくやりにくい」
「
やりにくいのは、紹介してさがらない。ブランキージェットシティでさえやりにくい。二人ユニット名前ないの?」
「まだない」
「付けなきゃねぇって言ってそれきりだね」
「じゃあそんなお二人にやっていただきましょう」
うだうだしてやっと引っ込むオーケン。
「こんばんは。名前もないユニット呼ばれればどこでもやります」
「はい。ピコピコ言い出しますよ」
ブーンと鳴らして。
「アーユーレディ?」
「長い付き合いでうっちーのアーユーレディ初めて。こんな始まり方」
「アーユーレディ?行くぜ」
ロマンティックが止まらない。
「まだ全般的にはオリジナル曲といいますか、元々自分の歌のテクノアレンジが多いんですけど、今後こういうったカバー曲も増やして、完全営業対応できるように。
夢はねうっちーと2人で営業ツアー回る」
「営業にはぴったりだね」
「漁村の祭りとかに、二人だけで行って出る」
「そうすると、毎回地方のアナウンサーに紹介される」
「さっきみたい感じに。それを目標に頑張っていこうかなと。50曲くらいに増えたらその土地のご当地ソングみたく対応して。今は逆にオリジナルですいません。こないだ車でうっちーと
ミーティングして、カバー増やしていこうと。絶対ウケるって。今後どうぞ我々の活動お楽しみに。今日のところはオリジナルですいません」
100万ドルよりもっとの夜景。
「これからもがんばりますよろしく!」
内田さん水戸さん退場。
「どうもありがとうございました。内田雄一郎さん水戸華之介さんのまだ名前はないユニット。あ、ソフトバレエっぽかったよ」
「ソフトバレエ出てましたね」
ジャジャ~ン♪
「日本を印度に!」
\しーてしまえ/
「・・・。思い出がある、この曲を聴くと泣いてしまうという人。えっそんな、でもそういうことあるよね。あるある、うんある。よしやろう!」
日本印度化計画。
間にヘイヘイコール。
「あの、僕の夢は日本印度化計画の弾き語り、筋肉少女帯でもいいです。コール&レスポンスの時に小泉今日子さんに来てもらう」
パチパチ。
「やってみたいなーヘイ!ヘイ!ここのコードがわからないんです」
ジャラ~ン♪と弾きながらヘイヘイコール。
「内田さーん、ちょうどよかった。ADDE、これでいいの?ヘイ!あっこれでいいんだDでいいんだ。Gに行くのは合ってるよね?え?結局何?」
「ギターソロを挟むから」
「途中で色々違う。結局わかんないすいません。俺にカレーを食わせろ~間違った、日本を印度に言うの忘れたまぁいいか」
続き。
「なんかさっさと終わらせようとしてる気が」
高速になり終了。
「日本を印度にー!歌い切った」
踊るダメ人間。
いきなりサビから1回ダーメダメダメやって終了。
「やったーやりきった~。代表曲をメドレーでやっちゃった。ア~ヤリキッタヤリキッタ。よかっただいじょぶだった」
蜘蛛の糸。
Guru。
「ありがとうございま
した。本日はたくさんやりましたね。あれっどっから、あぁそうそう、また曲の説明をしますと、氷の世界をやりましたね。僕の曲特に初期の曲に語りが多いのは
井上陽水さんの氷の世界というアルバムに入っている、これは陽水さんの作詞ではないのですけど、赤塚不二夫さん関係のお仕事してた方、長谷邦夫さんの桜三月散歩道という曲があって、陽水さん
がたどたどしいセリフを語る。夏の夕方学校から帰ると僕たちはという、それがすごく印象に残っていて、それがやりたくて僕の作品に織り交ぜたのがあります。あとダウンタウンブギヴギ
バンド港ヨーコヨコハマヨコスカを子供の頃に聴いてものすごい衝撃を受けたのでそこから、来てるところがありますね。愛のプリズン、これは監獄学園プリズンスクールというアニメの
主題歌。作曲がナラサキさんナッキーで詞が僕なんですけども「大槻さんは、この歌詞どのくらいで考えたんですかぁ?」えー何度か言われます。「トラックを作るのはものすごい大変なんです。
大槻さんこのダダッダッダッ脱走脱走、これどのくらいかかったんですか?」2時間です。えー混ぜるな危険、これは途中でダナウェイ、ボニークライド、つまり二人で一組悪さをしたり
腐れ縁の二人にしようとして、シド&ナンシーになったんだけど、後方に分かる人多いと思いますスタスキー&ハッチ、ご存じですか?刑事スタスキー&ハッチ、スタさんハッチ、そういう
刑事ドラマがあったんですよ。リメイクで映画にもなってます。あれだな、相棒とか、なんだ、舘ひろしさんの、あぶない刑事ね。あれトミーと松も実は歌詞の候補にあったんです。でも
男女にしようと思ってシド&ナンシー、ボニー&クライドになったんですね」
「日本印度化計画踊るダメ人間たっぷり今日はやりました。これは特にないです。蜘蛛の糸、これみなご存じかと
思いますが第二章というのがあって、ちょっと孤立感に追い詰められて電波が来ちゃってる男の人の歌なんですけど、第二章の方は明らかに犯行を行ってるんですね。それで一回
第二章で歌ってみようと思って、まぁ10数年ぶりに自分で聴き直したら、これダメなやつだろおい!ダメだよこの子、こういうことしちゃあ!と思って、まぁいつか歌うことあるかもしれないですけど
僕の中では蜘蛛の糸第二章は、封印しています。いつかいつか、彼が更生したら、歌えるようになると思います」
「そしてGuruですね、これご存知でしょうか、オリジナルはアンダーグラウンドサーチライUGSという僕のユニットだったんですけど、その時にピアノ弾いてくれてたのがエディ三柴理さん、
ベースはBOOMってバンドの諸田コウさんそうなんです、BOOMの諸田さんが弾いてるんですよ。ちなみにGuruは僕が最初すごく単純な鼻歌で持ってった曲なんですね。それをミュージシャンの
方がコードを拾ってくれて、それで広がって行ったんですけど、そのコードを拾ってくれたのが後で知ったんですけど特撮でずっとベースを弾いてくれていた高橋竜さん、竜ちゃんが実は
コードを拾ってくれていて、ある時何かでGuruを聴いていて「あっ、その曲僕がコード拾ったんですよぉ」って判明したということが、ありました。そんなこんなでしょうかね。今日はほんとに
長い間ありがとうございます」
「大丈夫ですかお客さんねぇ、見えないでしょ大体。そこに鏡置くとか。昔通信販売で何だろう、スカートの中が見える鏡、いや昔の少年ジャンプの裏とかにそういうのいっぱい売ってたんですよ。
あとフランケンシュタインとかのマスク。あれが欲しくて欲しくてしょうがなかった。いやフランケンシュタインのマスクの方がね。何で欲しかったんだろうああいうものが。少年時代というのは
わかりませんね。5月の7日に声帯ポリープ除去手術を受けまして、しばらく歌えなかったんですけど入院中に色んな事考えましてね、僕も50歳になってこれから60代とか、どういう風に
生きていこうか。もしも!また歌えるようになったら、もちろんバンドもやっていきますけどラウドなサウンドやってきますけど、僕なんかギター1本持ってフラフラ色んな所旅して歌って回りたい
なぁと。もうね、それはギターが趣味っていうか好きなんで、旅も好きで、たまに独居房みたいなとこに入れられて、そういうのも含めて面白いじゃないですか旅って。だからそういうのやりたいなぁと
思ったんですね。あ!そっか俺のやりたいことは、ギターを持った渡り鳥だなぁ。あっと思ったのが今年うちの親父が80相当な高齢で亡くなったんですけど、親父が小林旭のファンで、
ずーっと僕は子供の頃小林旭を聴かされていたんですね。嫌いじゃなかった実際いいなぁと思って。僕は親父とすごい仲が良くなくて。最後の最後まで打ち解けることなかったんですけど
親父の好きな曲はギターを持った渡り鳥という曲だったんですね。赤い夕陽よ燃え落ちて~♪ギターかかえてあてもなく~♪って曲だったんですけど、考えてみれば親父も総白髪で
真っ白になって、似たくなかったなという親父にどんどん似てくる上に、自分のこれからの生き方というのが、旭、と親父は呼んでいたんですが、小林旭を通じて1本繋がってしまったという、
遺伝子ってやつですかね、怖いですね。そこが面白いとこだなと思ったりもしました。じゃあ最後に、香菜、頭をよくしてあげようという曲、最後の一人でも生きていけるように~♪という
所がしばらくどうしても出なくて、今日も歌ってる段階でどんどん声が出なくなってきつつあるんでまだリハビリ途中なんでね、最後の生きていけるようにというのがきっちり出るようになったら、
まぁ、大槻ケンヂは一人でも生きていけるんでしょうねこれからね、ギターを持った渡り鳥として。そういうわけで最後の一人でも生きていけるようにの部分がちゃんと歌えたらお慰み。
今日はありがとうございました。歌わせてください、香菜、頭をよくしてあげようー!」
香菜、頭をよくしてあげよう。
よ、お、に~♪出ました。
「今日はどうもありがとうございました」
~アンコール~
オーケン登場。
「ありがとうございます。
そうですね、練習中の曲やろうかな。練習だからこれは。ずうっと本番じゃない。これからそう言おう。人生最後の時だけ本番だったらいいんじゃないの?何だろそんな
フランス映画の主観みたいな。シネシャンテで上映できなかったみたいな。そうだ僕これからそう言おう。結局、ミュージシャンというのは死ぬ時の最後のラストステージ、その時が本番だったら
いいんじゃない?あとはずっと、練習よ。あぁいいなこれいい。名言もらいましたぁ。ライジングサンってイベントで椅子筋少、筋肉少女帯人間椅子あります。練習してきます。筋肉少女帯のメンバーも
人間椅子も本番だと思います。僕以外は。僕は練習のつもりで臨みます。いいですよね?よくない、本気出しますよ。がんばるぞー!」
パチパチ。
週替わりの奇跡。
「ありがとう。ごめんね、不変のは出ないんだよまだ。悔しいなぁ」
最後だけやり直してちょっと出た。
「ん~、もう1回だけやらして」
再チャレンジ。
「正直、これが出るようになるのかって恐怖感があるんですよね。これが出ないと筋肉少女帯、歌えないからね、う~。いや!なんとかしますよ!」
パチパチ。
「じゃあ、もう1回ゲストお招きしましょう。内田雄一郎さん水戸華之介さんどうぞー」
「声出ないよー」
「いや出てる出てる」
「いやー頑張るけどさ」
「キー下げればいいんじゃない?それも下げちゃえ。ベコンベコンで」
「ロバートプラントとか、レッドツェッペリンのね、何音下げっつったっけ、四音くらい下げてる」
「陽水さんの」
「氷の世界?」
「全部の曲やるって、高い声出る人なのに、下げてにょ~ん♪」
「年相応がいいよね。出る出ない以前に。もうあーーー!ってやんなきゃいけないポジションでもない」
「そうなんだよね~でも楽曲がそうだからね」
「楽曲も今のやり方でいいと思うんだけど、出た年あの年代というのがさ、盛り上げて何ぼな競争の中で出ちゃったじゃん」
「うんうん」
「それが抜けないんだよね」
「そうなんだよな~」
「バラードとかセットリストに入れ込みにくかった、80年代とか。バラードやるとみんな死んだようになる。とりあえず何かスタスタって」
「ひどかった、昔の」
「自分ではいい曲だと思うのにバラードやるとこうぼーっと抜け殻のように」
「今でも筋少とか特撮では激しい曲しか入れられないよ怖くて」
「バラード枠がすごく少ないよ。若い子のライブ観に行っても、バラード2曲続けたりするのね平気で」
「やる!」
「ドキドキするよ。PA席で観てるこっちが。大丈夫かおい大丈夫か?」
「あのさぁ、余程セールス売れているバンドだからいいけどさ、俺スピッツ観に行ったことある。それがZEPP東京オールスタンディングなんだけど、えっとねスピッツの
一番激しい曲が、何とかだったダッダダッダ~♪筋少だったらセトリに絶対入れないよ?あったとしても。変なノリになるから」
「スタスタスタじゃない」
「ダッタタッタ~♪が限界なの」
「それででもお客さんはいいんだ」
「バラードみたいのでぎゅうぎゅうのZEPPでこう。だから今日のお客様もね、スピッツだと思ってくれれば。くるりもそうだったなぁ、びっくりした」
「パンクの最後の世代なんだと」
「そうだね」
「パンクロックに影響を受けた、スピッツくらいからその次の世代に入るけど我々世代はまだ」
「乗せてなんぼだった」
「気絶してくれって、酸欠で。ていうスタンスでやってたから、アコースティックライブでもできないもんねなかなか、どっかで盛り上げないとお客が怒っちゃうんじゃないか」
「逆にアコースティックで盛り上げなきゃなというのをやろうと思って、1回影山ヒロノブさんがアコギ1本でさ、まぁ弾くとこ沢山あるから、ガンガン曲やって、さいたまスーパーアリーナで
アニサマってのやって、2万8千人わーって、そういうのやりたいなと思ってんだよね。釈迦とかもアコギで」
「この人たちも結構いい年齢なってるはずなので、多分こっちが思ってるほど要求してないんだろうなというのも薄々分かってる。そんな1曲目から6曲までズタズタズタって
やられてもなぁっていう、感じてないわけじゃないんだけど」
「わかる」
「ある種の貧乏性みたいな」
「筋少はバンド側も、何ていうのかな、強迫神経症っぽい慌てたようにやらなきゃっていう恐怖観念があるよね」
「あるねぇ」
「空白恐怖症みたいな」
「いやこの世代はほぼあると思う。レピッシュとかニューロティカにしてもやっぱバンドブームのあの世代みんな未だにね、バラードをやりにくい何かを持っている」
「みんなでレイドバックしようよ」
「色んな人のライブ見て思うに、曲もそんな頑張って繋げなくていいみたいなの」
「えっ?」
「なんかジャーンて終わるじゃん、別にMCとかで繋がなくてもいいみたい」
「それは思ったのが、人のライブ行くと、MCをおざなりにしてる人がたくさんいる!ああほんっとにさぁ」
「おざなりではないよ、それが普通なの」
「何て言うか、仕込んでこないの」
「いやいやいや」
「言いたいことすごいわかる!」
「あなたたちがちょっとあれなの」
「違うよ、笑わせるとかそういうことじゃない、MCに笑いが必要じゃないのはわかってる」
「フフフ」
「笑い乞食になってる」
「分かってはいるんだよ。笑わす笑わせないじゃなくて、何を喋ろうか」
「そうそう!」
「つまんない話でもいいから、ここは何を話すかっていうのは一応持って出ないと」
「うん」
「こことここの間繋がんないじゃんて思うんだけど、決めてない」
「決めてないし、何て言うのかな、多分思ったんだけど、ある一定層のいい男いい女で、すくすくと育って、音楽の才能があって、というやつはそうだね!あの~つまり、ネタを
仕込んでこなくても、みんなからいじめられたり無視されたり、孤立したりしないんだよ。誰も彼にネタを求めてないから。なもんだからそのまま来てるから」
「だって音楽とか歌を聴きにお金払ってるんだもんね」
「悪いとは言わないけどあっ、そうやって育って来たんですねっていうルサンチマンというかさ」
「そういうタイプのやつに限って、インタビューとかで『僕ライブ好きなんです』とか言う」
「言う、言う言う」
「マジかお前って」
「そこの違いが一番わかるのはね、カウントダウンTVをご覧の皆さんこんばんは、あれでわかる。あれはご覧のみなさんこんにちは!とかやるじゃないですか。「カウントダウンT・・・」
そういうの?挨拶してんだよ?って。ラッシャー木村だってさ、新日本プロレスに殴り込んできた時「こんばんはー、皆さんこんばんは!」」
「絶対ラッシャー木村は練ってきてんだよね。あの挨拶は前の晩からね、木村なりにね、喋ること決めてあがってるんだよ。それくらいの姿勢でやるべきなんだよ。ほんとに考えてない」
「で、そういうアーティストのお客さんってのは、それでいいって言うんだよ、気にしない」
「ほ~」
「あれは不公平だよ」
「ちょっとした言い間違いとかですごい笑ったりする」
「あ~わかる」
「今日ちょっと噛んだ、みたいなことであははは!そんな面白れぇ?」
「でもね、僕のお客さんは割とそういうことあってね、俺がよく噛むからなんだけどね、京都かでね、香菜、頭をよくしてあげよういい曲なんですよ、タイトル言ったらわははー。変な笑いが
起こる。俺が、香菜、頭をしてあげようって言っちゃったらしいのね。そんなのさ、脳内で変換すればいいじゃない。タイトルわかってるんだからさぁ、何でそこで笑うの?って思って」
「変な面白さが」
「そうなのよ、それは思った。それを独居房で俺は思った。たまに一人で飲んでるとへへって笑ったりなんだよぉー脳内で変換しろよぉーって思ったりしました!」
「さぁそんなわけで内田さん筋肉少女帯で一緒ですけども、来週あれだ」
「来週あれだね」
「北海道だ。その次の週が筋肉少女帯人間椅子」
「そうですよ。またね」
「俺絶対とろろの脳髄って出ないと思うんだけどどうしよう」
「チューニングを下げて、全弦。半音下げみたいのあるけどこっそりだよ?1.5音くらいみんなの下げといて。これべろんべろんだな」
「わかるわそれ」
「チョーキングもうネック超えちゃった」
「わかるそれは。内田君練習しといてくださいよ」
「えぇー?」
「第三期ディープパープル方式で」
「多分伝わらない」
「わかった!ボコーダーを使うよ。ぼぼぼぼ」
「低くしてどーすんの。高く歌いたいんだよ。馬場さんの満州の歌みたいじゃない」
「何だそれ」
「馬場さんが歌ってんだよそういう歌。そりゃいいけど内田君なんだ、NESSとかもあるのかい?」
「ええ?」
「ないの?」
「あるよ」
「最近で」
「いや、ないよ。しばらくしてからだね」
「水戸さんは」
「9月からかな。アコースティックのツアーが始まるのと、花吹雪がある」
「そうね」
「夏はねー8月はもういいやと思って、ライブとかやんなくても」
「オーストラリア人かそれ。ギリシャ人以上だね」
「この時期手前くらいがラジオとか行くと「夏は好きですかー?」昔のDJみたいのに聞かれる。いや好き嫌いじゃなくて無理!これくらいの年齢になると。好きとか嫌いとか
言ってられるの若いやつの特権で、無理なの」
「俺は単純にステージ中毒で、ステージに出るしか生きた心地しないの。空いちゃうともうダメなの」
「酸欠のあれじゃなくて?定期的に酸欠にならないと気持ち悪いってやつじゃなくて」
「えっ?・・・え?」
「ライブって酸素薄くなるじゃん」
「なりますね。歌もなります」
「特に歌は、呼吸してるから。脳が酸欠で、それがいつの間にか癖になってるっていうって聞くんだ最近」
「ええ?わかったそれで?」
「だから俺はこういうプレイヤー機材の発展にはすごく気になってるけど、実は裏ッ側でエアコンも進歩している。80年代に比べると」
「してる」
「今ね結構酸素があるの」
「西口の新宿LOFTなんて夏にクーラー壊れてた」
「あと昔のELL」
「ああ」
「完全なかったでしょ。あれでやってきた我々と、今のライブハウスって酸素あるよね~ってやってる若い子で」
「あ~わかったすごく」
「ライブ自体が変わってくるの」
「若いロキノン系の髪がこうなってるあああ」
「酸素あるよね今日も!」
「わぁ~。確かにあいつらね、酸素がある前提で歌ってる!ああ~すごいわかる~」
「音楽性に実はすごい影響してるエアコンの進歩が」
「いやでもそうかもしんない!」
「ライブスタイルでも。あともう一つ気が付いたのが、このモニター類の進歩。俺らが始めた頃って歌とか聞こえなくて当然でしょ」
「全く聞こえない!うん、筋肉少女帯なんて全く聞こえなかった」
「だからその中で聞こえるように一番出るところでうわー!って言わなきゃいけないしあるいはアー!って」
「ボヨヨーン!」
「それでやっと聞こえた」
「叫んでたのは自分に聞こえるためでもあったんだよね」
「俺らの歌は1曲の中で使ってる
幅が割と狭いはずなんだよ。それはこのシステムの中で通るところを探して作ってたから」
「ああ~わかる」
「でも今の子は、Aメロこんな低いとこからサビでオクターブすごい上がったりするじゃない」
「僕らノ~♪」
「
その上さらにファルセットとか使うじゃない、サビで。僕らの愛は永えンー♪僕らはいつも行くンーだよー♪」
「そんな真夏のね、池袋のどまん中で、地下で50過ぎたミュージシャンが、若いバンドマンがねいくらディスったところで、あいつらには聞こえやしないよ!」
「ディスってるんじゃないんだよ。モニターが聞こえるっていう環境が音楽に与える影響」
「そうですね、よくわかります」
「
そんな曲作ろうと思ったことないでしょ、サビで。僕らはえいえンー♪聞こえないもんそんな曲作っても」
「
そこで僕が思ったのはデビッドボウイがジギースターダストとかですごい声出して歌ってたじゃない。タラタタタターター!って歌ってたんだけど、40過ぎからもんもももあ~♪
って声しか出さなくなったの。それは自分がこの声じゃダメだと分かったから」
「変えて。なおかつモニターが良くなったから、それでもいい」
「だから、これからどんどんいいよ!筋少激しくやってくれよ。俺はうにょうにょ歌うから」
「ああ」
「それが成立するようになって」
「二人のユニットを見て、ソフトバレエ的なものを感じた」
「誰がオカマじゃ」
\えー/
「あれ?そんなに?」
「ほら、Endsの彼みたくぼぼぁぼぁ~♪丘の上一人座って♪」
「それそれ!それでいこう」
「ダ~メダメダメダメ人間♪」
「沈んでるなと思ったらファルセット使うんだよね。ニーンゲン♪」
「なんかちょっと、色んな人を」
「伝わるから、この機材は」
「そんな水戸さんはライブの予定、告知お願いします」
「9月くらいに」
「あ、花吹雪だ。わかりました」
「あと10月はアコースティックのツアーね」
「え?何のツアー?」
「耳も悪くなったの」
「ごめん、え?」
「アコースティック」
「俺今ゴシックのツアーって聞こえて、水戸さんゴスになんだぁと思って」
「冒険しすぎでしょ。急に色々手を出し、テクノだけでもいっぱいなのに」
「でもソフトバレエから次に」
「僕らはえいえんー!」
「アコースティックで行きましょうオンリーユー。あ、みなさん今日はありがとうございました」
「あ、ごめん」ギター取り換え。内田さんアコースティックベース。
「こっそり半音下げといたよ」
「いや嬉しい。ミュージシャンであるじゃない。あっごめん、間違えちゃった、アハハみたいの。俺今できてありがとう~」
オンリー・ユー。
水戸さんと交互に歌。
池袋のあのブラックホールで、僕らは暑い夏に語り合ったものさ。
「今日はありがとうございましたー。水戸華之介~、内田雄一郎~。大槻ケンヂでしたー
皆さん暑い中ホントありがとう感謝します」
追い出しSE:SIGN
オーケン復帰おめでとうございます。
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