大槻ケンヂ弾き語りライブ「おまけのいちにち(その連続)」出版記念ツアー
2015.6.27 THUMBS UP 19:00~21:00


MCの内容、流れ等適当ですのであしからず。

ステージ奥にギター3本。ギブソン、マーチン。

オープニングSE:刑事コロンボのテーマ
外からオーケン入って来てスタッフさん先導で客席通って上手から登壇。お客さんのハイタッチに応じていました。

オーケン
:ピースメーカー黒パンツ、紺アロハ風兎花柄シャツ、黒ミント色柄Tシャツ、グレーハット。黒緑スニーカー。

ギブソンギターで。

「どうもこんばんは」
氷の世界。
蜘蛛の糸の前奏始めて。
「素人にありがちな、カポをしたままでした。ごめんなさいもう1回。やるぞっ!」
蜘蛛の糸。
動揺が少し見受けられました。

「ありがとう。報道にあったように、眞鍋かをりさんと結婚しました大槻ケンヂです。えっ?俺じゃない?吉井さん、イエモンの。これは間違えました。
昨日、ビッグダディに会いまして。おとといだったかな、緊急検証シリーズで。僕2,3年レギュラーで出てるんですけど。いや拍手するようなことじゃ
ないですよ」
パラパラと来たので。
「2日間連続で撮りまして。1回目が日本の怪村、2本目が子供に見せたくない妖怪決定戦。2回目でゲストが岩井志麻子さんとビッグダディ。
5時に夢中かよ!って。番組終わった後に囲みの取材というのがあったんです。よくあるじゃないですかミヤネ屋とかで。映画の公開で呼ばれた芸人さん
などが映画と全く関係ない話を聞かれてそこしか使われない、という現場を見てきました。おかしかったなぁ。妖怪についてで、マスコミの人がーっときて。
「質問ある方いますか?」誰も手を挙げない。どうすんのかなぁと思ったら一人が「えービッグダディさん」ビッグダディさんお名前違うんですね。ちゃんとした
お名前あるんです。タオル巻いてね。「ビッグダディさん、妖怪の中で最強は誰だと思いますか。2つ質問があります。もう1つは前妻の美奈子さんが再婚
されましたがそれについてはどう思われますか?」どう思われくらいのところでビッグダディさんが「それさ!1つ目の質問、いらなくない?」いや~慣れて
らっしゃるなぁああいう方はと思って。あぁわかったよ、って美奈子さんの今の旦那さんを紹介したのは俺だって、眞鍋さんを紹介したのは誰なんだ。
まぁいいですけどね、答えてらっしゃいました。何の話かと言うと、今日はライブです
よろしくお願いします」

「弾き語りのライブなんでね、僕もちょっとギターもあんまりうまくないのでお話でもしようと思って。そのビッグダディさん、囲みの取材を初めて見たと言いましたが
考えてみたら僕もありました。映画の試写でね、おじゃまんが山田くんの映画ってあった?あれジブリなんだよね。呼ばれて行ったですよ。終わって報道陣に
囲まれましてね、僕のタレント時代ね。わーっと囲まれて、今弾き語り時代ですかね、わかんないですけど。おじゃまんが山田くん?なんとか山田くんですよ
スタジオジブリの。「ジブリ君いかがでしたか?」僕はね、そういうね、いい間違いとかね、アーティストが持ってきたネタと違うところで笑うやつが
だいっきらい!ほんっとにきらい!
まぁいいですけど山田くんについてどう思われたか、あんま正直面白い映画じゃなかったんだよね、アワアワしながら、過去にお世話になった方が
プロデュースした映画でね。「う~んほんとによかったですね」みたいなことを適当に言ったの。そしたら「大槻さん!野村沙知代と」あの人だよまた名前
忘れちゃったよ。浅香光代、なんでわかるの!?すごくない?エスパー集団がいるの?野村沙知代って言って浅香光代ってすぐわかるの?エスパー
集団なの?横浜超能力協会とか。すごいね。突然「浅香光代と野村沙知代のバトルについてどう思われますか」聞かれてええっ!?すごく、自分で言う
のも恥ずかしいような、金網とか作ってノールールのバリトゥード、やったらいいんじゃないすか。つまらないこと言ってしまって地獄のように落ち込んだことが。
思い出しました。いやそれだけのことです。もう1個くらいあれってことがあったんだけど、まぁいいですか。こうやってだらだら喋ってると歌のないままで
終わってしまうので。・・・もう1個だけ話していい?みなさんは口が堅いですよね?眞鍋もういいです。なんでそんな食いつくのか。まなべちえみって言おうと
したしね今。昔ね、北原佐和子と真鍋ちえみともう一人でパンジーってアイドルくくりの3人がいたんだよ。下赤塚の踏み切りの所歩いてるの見たことがある。
高校の時、それはいい。何かといいますと、緊急検証シリーズ、まだオンエアなってないし、多分これはオンエアされないと思う。怪しい村を巡ってる方が、
怪しい温泉も行ってるんですって。某所のジャングル風呂、あるじゃないですかジャングル風呂。そこにワニがいる。えっ?そこは温泉の温度が38度で
ぬるい。だから一日中いられる。しかも混浴。それで女性を見るために1日中温泉につかってる方々がいらっしゃる。女性というのも、人間どういうものか
わかりません、見せたいという女性も結構いらっしゃって、ジャングル風呂にいらっしゃるんですね、みなさん固唾を飲んで聞いておられる。女性がそっちの方に
来ると、何もなかったように瞑想していた男たちが、ザバザバザバ、ザバザバザバ、水中を女性の方に向かって進行していく姿がまるでアリゲーター、ワニだった。
地獄絵図のような話を聞きましたけど多分あれカットだ。ということで、地獄に関わる歌を歌ってみようと思います」
地獄のアロハ。
最初のアロハ~オ~エ~♪ご一緒に。
ギターソロ部分は
「ここで原曲と同じように僕やることないていでやっております。もうちょっとある。パイプ椅子もない」
と歌に入る。
「えー壮大なソロ回しをお楽しみください」
最後「ア!ロ!ハ!」とコード確認しつつの演奏に思わずお客さんも「頑張れ!」

「頑張る!」

香菜、頭をよくしてあげよう。

タンゴ。
オンリー・ユー。
横浜のあの店で。

どうもありがとうございました。座ります」
椅子セッティング。
「チラシを見ていたら、太平サブローさんが還暦、弾き語りでツアー回ってらっしゃる。水越けいこさん、僕の好きだった日活ロマンポルノでお姉さんの太腿という
ののエンディングに多分勝手に使われていた、その方も還暦で色々なとこ回ってらっしゃると聞いて、まだ49なんで今四十きゅって。頑張っていこうかと思うんですけど。
よろしくお願いします。今地獄のアロハ、聴いて頂きましたけども。こないだのほほん学校でも言いましたけど、今アロハ的なものを着ていますが、たまに自分の人生と
自分の作品が、自分の好きな物がクロスすることがあって。地獄のアロハ、平均年齢49くらいのおやじたちがアロハ着てはしゃいでる、ワニ的な地獄絵図、なわけです
けども。僕の好きな映画で真夜中のカーボーイというのがありまして、アカデミー賞も獲りましたね。ニューヨークでジゴロ、ヒモになろうとして、カーボーイ姿でやってきた
ジョンボイド、アンジェリーナジョリーのお父さんですが、ラッツォとつるむんだけど、とにかく金がない。フロリダにさえ行けばなんとかなるんだ、新天地が待ってる
んだって。最後バスでラッツォはなくなってしまう。最期の時にね、カーボーイの服全部ゴミ箱に捨てて、アロハを着せて自分も着て、そして去っていくという映画なんですけど。
あれは若い時に色々通過儀礼として体験して、そこから足を地に着けていくというね、シンボライズとして、カウボーイの服から地獄巡りをしたのちにアロハを着て。
アロハがこれから大人になっていく象徴なんだという映画だったんですね。地獄のアロハ、みなさんもMVを観て、失笑、爆笑、苦笑、されたと思いますけど。もちろん
僕も笑いました。たまたま僕の好きな真夜中のカーボーイという映画と、地獄のアロハという楽曲がクロスした気がするんですね。あれは色々ね、筋肉少女帯人間椅子、
そりゃ酸いも甘いも色々ありましたよ。色々あった2バンドが、血に足をつけて50代を迎える。それにあたってアロハを着るというねぇ~、真夜中のカーボーイ的なMV
だったんじゃないか。ふと思ったんで、それはこじつけと言ったらそれまで。メンバー辺りが、「そんなことないよ」言うと思うんです。「そういうことあるけど、そうじゃないと思う!(早口)」
色々ね。力説したところで一笑に終わったりすると思うんでまぁまぁ。意外に、人間椅子の方々の方が聞いてくれると。「あると思うよ!」」

「ちょっとお話しますね。大したことないんだけどちょっと喉の調子が悪くて、トローチを舐めたいんです。あれぇどこやっちゃったトローチ。トローチ待ちです。
トローチどこだろう。お客さんの中でトローチを!」
はい、はい、と色々なところから声が。オーケンポッケから出てきた
「大丈夫です、ありました。ごめんなさいね、すぐ歌いたいんですけど。なかなか喉を湿さないと。ああいう歌い方なんでね、鼻と喉の奥に僕炎症を起こしまして。
それを治さなきゃいけなくてお医者さんに通ってるんですけど。たまたま時間がなくて今日、行っちゃったんです、歌う前に。その治療と言うのが鼻の奥の炎症つうのは
投薬は無理、薬は効かない。出来るのは鼻か口から管入れて液をぐーっと塗布するしかないんだけど。ほんっとに痛いんだよそれが。わぁああああ!それに耐えて
今日やってきたという次第ですね。え?龍角散ダイレクトを持って来てくださった」
後ろからやってきて手渡すお客さんがいてびっくりΣ(゚Д゚;
「もうほとんど(笑)なんですか、齢70の、温泉場のライブみたいじゃない。お客様が龍角散を持ってステージに走り寄って。ワニの世界ですよ!さっき映画の話出ましたけど
今日は、おわりの(?)いちにちというエッセイ集の発売記念ライブなんです、ありがとうございます。新潟で突然サイン会が決まって、ど平日にライブやってきますよ。
よろしくお願いします。よかったらいらっしゃってください、会社をさぼって。エッセイを書かなくなって、書いてるあれね、しばらく最後のエッセイ集ですから。
エッセイ自体は書いてる。エッセイ集を出すのがしばらくない。エッセイ自体も書くことがなくて、最近あった話もこういうとこでしかできない。最近ね、セッションと言う
映画観ました。ジャズドラマーの映画で。音楽スクールがありましてそこのジャズ科、ビッグバンドかな。そこの鬼コーチが信じられないような指導をするんです。
ワンツースリーフォー言ってみろ、ワンツースリーパシッ!フォーでひっぱたくの。違う、速い。ワンツースリーパシッ!違う、遅い。みたいなことがあって。
ラモーンズってバンドがね、どんな曲もワンツースリーフォーで入るんですよ。曲のテンポ全く関係なく。あれ、ラモーンズあの学校入ったらずっと引っぱたかれてるよ。
だめだろ!って思ったんですけど。はっきり言って洗脳型のスクールなんです。そこに反発していろいろあって、ということなんですけど。賛否両論分かれていて。
僕は映画としてはとても面白かった。見応えあったしドラムも役者もうまいし。でもねぇ、音楽スクールであれダメだと思うな。あの先生に学んだ人は譜面通りには弾ける
ようになるけど、音楽を楽しんで演奏することはできないと思う。楽しんで演奏しない人の音楽ってのは、観てても全然楽しくないから。あれを作っちゃダメだと思うんだよね。
音楽でああいうの作るのおかしいと僕は思ったんだけど。面白いと思ったのがどこかの映画館でスタンリーキューブリックのフルメタルジャケット、ベトナム戦争の時の
兵士たちを鍛えるために洗脳を施す映画なんですね。たまたま同じ映画館でやってるんだけども、意図的なものじゃないかな。セッションは恐らくは音楽を描こうとした
んじゃない。まかり間違えば、クラシックの映画ならまだわからなくないんだけど。ジャズってそういうんじゃない、僕ジャズ知らないけど。何でああいう映画作ったか、
ほんとはね、軍隊の映画作りたかったんじゃないか、戦争の映画作りたかったと思う。戦争における兵士の洗脳教育というのは間違ってないみたいなことを、言わんと
したんじゃないかと思うんだよね。映画って、僕もいくつか映画に携わってるんで。信じられないくらい企画が変わるんですよ。何しろヌイグルマーが男から女になって。
武田梨奈ちゃんになったくらいですから。多分そういうような変化があって、セッションと言う映画ができたんじゃないかなぁ、ということを思いました。こういうことを
エッセイなんかに書いてみたいと思うんですけども、そういう機会も今はないし、エッセイの書き方変えてみたいなぁとちょっと思っていて。また後で出ると思いますけど
こういうライブなんかで語ってみようかなと思って語ってみました。今日は横浜のライブということで、横浜の町をちょっと本番前に歩きまして。人がわんさかいて、
女子高生の集団がわぁーっと歩いてきたんだけど、みんな頭に花の飾り、花の輪かぶって、歩いてるんだけどあれは何か地獄のアロハ的な?浸透したの?我々の。
わじーみたいにしよう、みたいな。あたしノブさんやる!あなたオーケンやってね、みたいな。ていうことでなく女子高生の間ではああいうのが流行りだしたんでしょうかね。
いや~驚いたね驚いた。素晴らしいね若い人の想像力というか、自由で。というようなこともエッセイに書きたいなぁと思うんですけど、うんまぁライブで話せばいいかも
しれないですね」

「ちょっとあの、トローチ入ったまま歌っていいですか?歌いにくいかな、どうしよう。ポケットティッシュ的なものを。中国の陶器の壺にカーッペッ!」
ステージにティッシュ差し出す人もいたけど、スタッフさんが探してウェットティッシュBOXがテーブルに置かれました。
「すいません」
帰れない二人。
おやすみ-End-。

やつらの足音のバラード。
途中で止まったりがあり。
「ありがとうございます。バンドだと間違えてもバンドが演奏してくれるんですけど、僕はよきところで戻ればいいんですけど、弾き語りだとそういかないんですね。
うーん、ショックです。こういうこともいつかエッセイに書きたいな~と思います。エッセイ集を何故辞めたか、エッセイも25、6年書いてまして、文体とかそういうのが
限られてくるんですよ。僕の文章パターンができてるなと思って、それを一度破りたいという気持ちがあって。50も近くなって最近思うのは、笑い乞食はやめていこう。
お客さんや読者に笑ってもらうことによって注目を浴びよう、喜んでいただこうというのがあるんですけど。段々笑うことが優先されるようになって、まず笑わさなきゃ!
ワニの話を始めたりね。ナイロン100℃のケラリーノサンドロヴィッチさんが笑い乞食になっちゃいけない、というのを聞いて、ああ俺は笑い乞食になってたな。
笑い乞食でないMC、表現の方法、そういう風にしたいなと。僕は中島らもさんであるとか笑いも含むエッセイが大好き。当たり前普通のこといいますけど、ダントツに
文章として読みやすくて、読んで気持ちいい読み気持ちいい文章、僕はそんなに読む人間でないけども。沢木耕太郎さんはいくらでも読んじゃう、文体が気持ちいい
んですね。もっかい読み直そうと思って。あと色川武大、阿佐田哲也さんですね。麻雀放浪記書いてる人ですけど、怪しい事件簿じゃなくてなんだっけ。怪しい来客簿、
ありがとう読書家だね。再発したんだけどとてつもなく面白い、文章も読み気持ちいい。沢木耕太郎が若い頃に書いたもの、僕が高校か大学の頃に読んでるんですよ。
だけど、沢木耕太郎さんの本はいくらでも読めるんで、小説は別ね。いくらでも読んじゃうから、読んだか読んでないかわからないというのがいっぱいあるんです。
思い出せないからまた読んだら若い頃バックパッカーをした深夜特急というのがあるんですけど、それと同じルートを辿った若者が行方不明になってしまって
お父さんお母さんが尋ねてくるってミッシングという短編ね。これ強烈に覚えていて、あ、これ読んだ、と思ったんです。意外にタイトル見て覚えてなかったんですね。
それは野球やって将来有望視されてる若者が、突然母親の元に来て、「お母さん、今日はこの映画を観よう」大学生の息子がロバートレッドフォードのナチュラル
という映画。若い頃犯罪に巻き込まれてしまって、マイナーリーグに入ってそこを優勝に導く映画。最後犯罪がばれそうになってもうだめだって時に会心のホームランを
打って勝つという。それを観た青年が「お母さん、これだよね」彼は複雑な境遇にあるんだけども志、プロ野球選手になる決意をした。大変な境遇の中でプロ野球選手に
なって、それが彼のナチュラルだ。ものすごい感動するエッセイなんですよ。確かにあ、昔読んだ、その時野球全く知らないけど猛烈に感動した!ていう記憶があった
んです。もう1回読み直してすごいことに気が付いて、彼のとても厳しい境遇というのが、彼のお父様がスポーツ選手、スーパースターで、その二代目であるがゆえに
二世であるが故にお父さんを越えられないだろうという苦しみ。お父さんというのが野球をやってらした、もうお分かりでしょう、お父さんは長嶋茂雄、息子は長嶋一茂
なんだ。ほんとに感動したエッセイが、もう一度読み直したら、一茂の話かよ!しかも彼の感動した映画がナチュラル、天然って意味ですよ!うわーっていうね。
当時は一茂さんも今のような天然なキャラクターでなかったし、世の人もそういう風に思ってなかったし。今タレントさんとして面白いようになってるじゃないですか。それが
彼のナチュラルというエッセイが、今全く違った意味合いを持って僕の目の前にある。それが恐ろしく読み気持ちいい沢木耕太郎の文章で書かれているというショック。
これ何が言いたいかと言いますと、立ち上がりますけど。時が経てばどんな作品も違う意味を持つ、ということなんですね。時代によって笑ったり感動したりそういう
驚きがあるんだってことを、立って、歌うよ 」

立って歌う準備。の間、素振りジェスチャー。
「今から20年前、苦境があってこれ飽きたという時期、もう1回歌い直してみたら意味が違ったって意味。そういう意味で僕にとってのこれは、ナチュラルですよ
日本印度化計画。日本を印度に!」

「しーてしまえ」

日本印度化計画。
とても力の(長渕)入った歌でした。
つづけて。
踊るダメ人間。
間奏で。
「えー今夜は新たな気持ちで歌っております」
中断。
「でもやっぱ飽きたなぁ。面白い?ありがとう。昔SRSって番組でね、藤原紀香さんといつも一緒だった。藤原紀香さん色々言われてるじゃない?正直僕の印象
言っていい?・・・大きい。大きいんだよ、でっかいの。全てのパーツがでっかいからなんだろうね。でかいなおい!って印象かな。それでね、長嶋一茂さんもよく
来たんですよ。その頃ナチュラル読んで一茂さんのことだと知ってたら沢木耕太郎さんの話ふったんだけど、知らなかったからなぁ。打上げで座敷のとこに行って、
珍しく革靴履いてて。外出たら靴がでかいんだよ。な~んか靴がでかいなこれ。後ろからね、「大槻さん待って!」ハッと振り向いたらね、長嶋一茂がね、裸足で
走ってきて「それ僕の靴!」「え?ああごめんなさい!」長嶋一茂さんに靴を返した。僕長いからね、変な小ネタもってんだよ。これか、ワンツースリーフォー
お・ど・る!ああ心こもってない。Dってコードなんですけど、込めにくいんですよDって。Fとかだとセーハが入って。すごいコードのせいにする。セッションの人に
ぶん殴られるね。心を込めてもう一度、ワンツースリーフォーお・ど・ってる♪何がおかしいか。燃やしたって~あ~ちち~♪」
ふざけたあと飛ばしてダーメダメダメのとこやってまた止まる。
「印度もダメ人間も飽きた飽きた言ってるじゃないですか。ダメ人間言ってなかったけど最近言うようになった。これフェスでは定番じゃないですか。フェスの初見の
人たちは心を込めて歌ってると思ってんだろうねあれね。キャキャケケケ!特にワールドハピネスのお客さん。ケーケケケ!お~ダメ人間として♪」
ちょっと続き歌って唐突に「ダメー!」で終わる。
「込めてますよ。込めてないわけないじゃないですか。心込めず歌ってるミュージシャン見たことありますか?いませんよ。そういう芸じゃないですか。
芸じゃないですよ僕は」

人として軸がぶれている。

「今日はどうもありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。最後の曲ですじゃあな」
じゃあな。

「ありがとうございました。じゃあアンコールに入ります。座ります」
座りセッティング。マイク通さず話。
「やっぱりじゃなとか心がこもってていいでしょ?いつか心のこもった俺にカレーを食わせろとダーメダメダメダメ人間聴きたいね。おらが一番聴きたい。
新潟で聴けるんじゃないかな。夏の魔物だったり」

「そうなんですよ、新潟でサイン会してきます。もう一度飴、あ、じゃあ折角なのでこれ(龍角散)。飲んだ途端泡吹いて倒れたり。八つ墓村の最初の殺人みたい。
八つ墓村ってあんなに残酷ですごいのに殺人は地味なんだよね。お茶飲んで泡吹いて死ぬっていう。もうちょっと派手に殺せよって」
結局自分のトローチに。
「そうなんです、新潟に行ってきます。ライブもやって、もしかしたらゲストがいらっしゃるかも。新潟の方が来てくださるかも。Negiccoじゃないです。NGT48でも
ないです。なんかあるんですよね?新しいアイドルさんが。そこも何かアイドル来てらしたな。終わってみんなでいえーい!って。昔はアイドルとかミュージシャンは
遠い存在だったんですけど、これからドンドンライブ終わった後はハグ会があったりとか。腕相撲大会とか。そういうのが必要になってくる、それが普通じゃん?
時代になるのかもわかりません。僕はちょっとそういうのは。でもなんか、サトケンさんのベースのソロのアルバムは、電車が終わって飛ぶように売れてるのを
見てさ、あれもなんかこう。弾き語りのさ、自主制作で売って、それを自分で。あのねぇ、複雑なところで僕らの頃は自分で物販売るってやっちゃいけないっていう、
バンドブームだったから。お高い商売だったから。なんだけども今はみんな物販並んだりとかさ、やってるじゃない、CD売れない時代というのもあるし。最近はそういう
のも悪くないなぁ~。僕はプロレスが好きでね、プロレスなんてのは、リング調整のため20分の休憩に入ります、って物販のところに行くと普通にジャイアント馬場が
座ってるからね。普通にいたんだよね。馬場だぁ!と思ったのでああいうのもいいな。ショックだったのは橋本真也さんて亡くなったプロレスの人、正月の4日、
新日本プロレスは東京ドームでやる前後楽園ホールでやってたんです。その時は顔見せ興行で、ぶっちゃけあんまり力入れた興行じゃない。トーナメント戦を
やるんだけど、橋本真也さんはエースなんだけど、結構最初の方で負けて、ロビーに行ったらスーツに着替えた橋本さんが「もう俺帰るから、じゃあね!」あ、
帰りたかったんだ、って」

「何の話かと言うと、あとは、新潟に行って、そのあと北海道に3公演やってきます。心を込めてやるんじゃないかと。あとはワールドハピネスとか、特撮だ!
色々やってるんでわかんなくなっちゃうんです。こないだは吉澤嘉代子さんとROLLYさんで東京うたの日コンサート、井上陽水しばりでやってきたんです。
それはすごく良くて、吉澤嘉代子さんのお父様が僕と同い年違う、ROLLYさんと同い年か。嘉代子ちゃんが子供の頃から陽水を聴いて、ずーっとお父様が
井上陽水を聴いていた。俺思ったけどね、井上陽水とね、松任谷由実をずーっと聴いて育った子は絶対いいものを持つと思いますね。歌詞であるとか、やっぱ
歌詞の部分だね。間違いなくそうだと思う。だから逆に言うと陽水とユーミンずーっと聴いてなんにも芽が出ない人っつーのは才能がないんだよ。でもそれは
努力とかで補強できることだけどもね。では大槻ケンヂや筋肉少女帯をずーっと聴いて育った人間は、どうなるのか。もうちょっとすると明らかになるんじゃないか?
今はお子さんとか筋肉少女帯を聴いて僕のとか、今度うしおととらって漫画の主題歌歌わしてもらって、あとプリズンスクール、監獄学園ね、ナッキーが作曲で
僕が詞を書いて、そういうので育った、プリズンスクールはありゃ大人しか観れない。そういう人がもうじき、筋少と大槻ケンヂばっかりお袋が聴いていたんでそれで
育ってきました、って出てくると思うよね。そういうやつがさ、世の中に出てきた瞬間にさ、日本印度化計画、踊るダメ人間はもう飽きました。って言ったらそりゃ
ショックだわ。じゃあもう1曲」
トローチ紙に出して。
「感謝知らずの女って歌ったんだけど、今日もやってみようと思って。感謝知らずの女ってまぁすごい歌詞の歌なんですよ。何をあげてもどんだけ愛してあげても
あなたは感謝知らず、感謝知らずの女。いや井上陽水はほんとすごい歌を作るな。さっきの沢木耕太郎さんの本の話に戻るんですけど、果たして陽水は、単純に
そんな高ビーな女について歌っていたんだろうか。ということを吉澤嘉代子さんと歌ってる時にふと思ってね。もしかしたらこれは、陽水さんの信仰心というのは
よくわからないですけども、もしかしたらこれは、神様について歌ってるのかなぁ、という気もしましたね。感謝知らずの女は、どれだけ尽くしても酷い目に遭わせる
形而上の存在、神様とかそういう人間ならぬ存在のことを、もしかしたら陽水さんは歌っていたのかなぁ~なんてことも考えました。全くの見当違いかもわかりません。
ちょっと歌ってみるので。みなさんどうぞ考えてみて」

感謝知らずの女。

「何時?・・・1曲飛ばします」
\えーーー?/
「その曲は、何だと思います?レッドウォーリアーズのバラとワイン、うそうそ。嘘をつくにも何でそんな嘘をつくんだ。わからないですけどね。わかりましたやりますよ」
弾き始めたけど止めて。
「あの、感謝知らずの女は言った人はいないと思いますが、これはみんな言っただろうと思います。夢の中へ、ご一緒に!」

夢の中へ。
1番歌って止めて。
「夢の中へ歌ったら何かあるんですよ普通。ど定番ってやつでね。行ってみましょう。ワンツースリーフォー」
手拍子したらすぐ止めて。
「ね、これだとすごく世界がださ~くなるでしょ。ど~しようもない、そこがすごい。僕ね、名曲のすごさって何だろうって考えた時に、踊るダメ人間に関しては
ボーカルが飽きててさえ何万人がダメジャンプをやるところ?素晴らしいと思うよね。夢の中へはフォークの代名詞ですけど、ダサいんですよね。観てらんないダサさ
なんだけど、記号としてそれは正解なんだよね。それによって場が和むみたいな機能をこの曲は持ってるんです。確かに持ってる。だからやるべきだと思うんだよね。
やろう!自信を持ってみんなやろう!横浜の夜に、ダサいフォーク喫茶みたい感じになろう!行こうワンツースリーフォー!」

手拍子入れて続き。「はい!」「夢の中へ♪」コール&レスポンスも。
戦え!ヌイグルマー。

「ありがとう~。最後に立って歌いますね。いやぁ今日お医者さん行っておいてよかった。歌うと大丈夫だね、特効薬が効きました。というかみなさんの温かい、
何で笑うの?」

感謝されることに慣れてないもので。

「だからなんでそういうところで笑うの?こういうことを言って泣かすらしいよ世の人は。僕の周りは」
変なポーズして笑わせる。
「僕の周りのミュージシャンはMCスタイルが。普通のコンサートは挨拶してちょっと笑わせてしんみりさせていいことで終わる。そのセオリーでやる人がいないね。
僕の周りって言い方もあれだけど、見たことないでしょそういう人。何でそのスキルがみんなないかな。そういう人同士が集まるんですかね。でも僕は抜きん出て
やりますよ。次みなさんに会うとき、笑わせて泣かせるよ。泣かせる話を最後に何かしたいなぁ。・・・、・・・思い浮かばないなぁ~」
ぽろぽろ指弾きながら。
「曲でね、泣かすんじゃないですけどそういう風に持ってく方がいいですね。さだまさしさんみたいな曲作ろう。関白宣言みたいな。関白宣言ってご存知です?
雨宿りはご存知?あ、そこで色々アタシのさだまさしが違うのね。俺のさだが違うのね。」

ノゾミカナエタマエ。

「どうもありがとう。今日はほんとにどうもありがとうございました。おまけのいちにち(その連続)発売記念ツアーとして弾き語りをやってますけども、次新潟でやって
東京編はあるかどうかわからないので、横浜編ができてとっても嬉しいです。このサムズアップさんは円形になっていてね、ぐるーっと見られる感じで、ぶっちゃけ
非常に緊張する所なんですけども、今日は何でしょうね、横浜の風のせいなんでしょうか、こう、楽しく出来ました。映画の話でもいいましたが、やはり演奏者が
楽しんでいないと、お客様楽しんでいただけないんじゃないか。という想いが僕の中にあります。それを大事にしていこうと思います。踊るダメ人間と日本印度化計画の
話とこれ以上矛盾した話はないですね。この人間のパラドックス、一つの人間の内の中にあるナチュラル、ね、あれだけ感動した話が「一茂なの!?」思わず二度読み
してしまうような、この感覚、こういうのを今回横浜でみなさんは味わったんじゃないの?」
パチパチ。
「よかったな」
サムズアップ。両手でもう一度。
「いんじゃない?おいおい、サムズアップだけにサムズアップしたと思われちゃあ困るな。俺はこう言いたいんだ。指圧の心は~♪押せば命の泉湧く今日はどうも
ありがとうございました。最後の曲ですあのさぁ」

あのさぁ。

ずっと指弾きで最後ピック弾きしながらご挨拶。
「今日はどうもありがとうございました。また是非来てください」

サムズアップ。
「ありがとうございましたー」

追い出しSE:SIGN

客席通って店の外へ。お客さんの顔見ながらゆっくり退場してくださいました。



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