白髪鬼
2013.2.23 BlackHole 18:30~21:30
大槻ケンヂ
「筋肉少女帯/特撮」&和嶋慎治「人間椅子」 白髪鬼LIVE 2013.2.23 BlackHole
MCの内容、流れ等適当ですのであしからず。
左側オーケン、右側和嶋さんセッティング。
オープニングSE:
オーケン:黒スーツ、筋少赤半袖Tシャツ。ナイキシルバー黄緑ラインスニーカー。
「どうもこんばんは、白髪その1です」
人として軸がぶれている。
2番でも素敵と歌ってわからなく。
「わわわ、あれ?わかんなくなった」
途中からやり直してなんとか戻る。
「人として軸がぶれているという曲でしたー。2号は後で出てきます。あれ知ってる?結婚婚活サイトで知り合った
人を殺した女の人のホントの彼氏が捕まって、白髪ほとんど白髪のおっちゃんだったんだけど。42歳って俺より
5つも下かよ!と思いましたね。池の上陽水という人のよろこびとカラスミを聴いてください」
よろこびとカラスミ。
「すいません、風が僕の白髪に当たって、ゴーゴーきていて、なんとかしてください。なんともならない?
ここはできたてのころ、僕らがアンプを直したんですよ。空調の按配くらいなんとかしてくれていいじゃない。
あと1曲だけ歌います」
テレパシー。
「どうも白髪1号でした。2号を紹介しましょう。人間椅子わじー!」
和嶋さん、青のスリムスーツで登場して場内どよめき。
「スパニッシュギターの名手みたい」
「大槻くんスーツ着るっていうんで。あとでネタバレします。これは借り物で」
オーケン退場して白髪2号コーナー。
「大槻くんはすぐ曲やったんだ。ではまず」
孤立無援の思想。
「弾き語りでやるとテンポ遅くなっちゃって、今8分くらいやった。持ち時間いっぱいに。去年1回と弾き語りで
ソロ初めて、なかなか自分への挑戦ですね。折角来て下さったということで詩を朗読したCDを配ったんです。
詩の朗読も自分の中でチャレンジで、断言はダダイストというのを朗読して、一人ポエトリーリーディングっていうの?
この前ののほほん学校でもやってみて。そしたら先日お客様からお手紙いただいて、どうやら漢字の読み間違い
があったらしくて。自信満々でやったら、俺も変だなと思ったんですよ。扇子が貼り付けてあるクリスタルに心太が
ラブレターを書いた。人の名前だと思ったら「和嶋さん、これところてんですよ」ほんとありがたいですね。50近くても
わからないこといっぱいありますよ。今回はところてんバージョンで。こないだのほほん学校では心太のところは
省いてやったんですけど、その2行くらい追加で」
ダダイスト新吉の詩。「断言はダダイスト」朗読と演奏。
「高円寺や阿佐ヶ谷の駅前で青年が弾き語りやってますけど、今のやったら多分通報されますね。警官がきて
おそらく救急車が来ます。これもアートの表現のひとつだと思います。もう1曲やっていいですかね?性格なのか
1曲が長くて。たくさんのお客さんで、白髪になってよかったな。年は取るもんです。こないだののほほんで大槻くん、
その1に歌ってくれとリクエストされた曲を」
胡蝶蘭。
「お疲れさまでした。ではその1をお呼びします。すいません、その2いっぱいやっちゃいました」
「とんでもないですよ。胡蝶蘭って銀座のクラブ?でホステスさんのお誕生日に出す花でしょ?No.1とか2とか
がお誕生日だとずらーっと並ぶ、そういう曲じゃないの?」
「お金いっぱいかかりそうですね」
「大先輩の前で恥ずかしいです」
「デビューは1年先じゃない」
「デビューはそうだけどギターは20何年くらい、30年先輩の方がギター一緒に弾いてくださり嬉しいですよ。
お互い白髪だというね。共通アイテムが」
「どんどん白髪になりましたね」
「わじーはいつからしらがだったの?」
「確かに若白髪ではありましたよ。20くらいからちょこちょこあった。ダッシュは大槻くんが早かったよね。高円寺で
よく見かけたよ」
「20代からだっけ?長い頃はわざと白く染めてたの。白いスプレーで。特撮を始めた頃筋少2枚目シスターストロベリーで
キノコパワーってあるんだけど、PVを撮ってくれた人に20年ぶりくらいに街で会ったの。帽子かぶってたけど白髪で
あっち10mくらい駆けて来て「あああ!大槻くん、こんな白髪になっちゃって!!」いやいや、気に入ってるし、って。
気に入ってるでしょ?」
「僕もたまに美容院行くと」
「美容院派?なんで否定するの」
「床屋でもないな。安い美容院。染めませんか?ってよく言われない?」
「俺ヘアメイクさんに染めてもらってて。水樹奈々さんとか水木一郎さんとかやってるすごいとこなの。その事務所に
シャワーがないの。染めてもらうとこういうのつけて流しに行ってすごい辛い体勢で。ロンドンハーツの人気企画
やってるところなのに」
「行くと「青に染めませんか?」って言われる。なんでかって白髪は青とか紫がすごく映えるんだって。白髪鬼やったから
染められない」
「今度美容院行って染めよう。何色がいいですか?紫どうかしら。巣鴨にいるおばあちゃん。AURAのマーブルの色
だよね。緑にしてマーブルさんも入れましょう」
「遅れて来たビジュアル系だね」
「どうします?曲やりますか?」
「喋るとやっぱ面白いね」
「さっき話に出たんだけど、このライブハウスは俺たちが守ったんだという。何年前かここでライブやったんです。バーニーさん
ベースは高橋竜さんだったかな。エディとオーケンで。ワー!ってやってたらライターの動くゴールドライターンってアニメ、
知ってますか?それみたくあのPAが動き出しちゃって、危ない!ってお客さんで押さえて。倒れたら大惨事ですよ。
我々が守った、貸しがあるんだ。何をえばってるんだ」
「メガネお似合いですね。MCで話した?」
「初心者メガネあるあるで、数日後に踏んじゃって斜めってる。」
「よくあります。寝てると気付いたら引いちゃってることあるから」
「タクシーから降りたとき、あっちで業者の人が「落ちましたよ!」「はい?」って言ったらぐしゃって踏んじゃった」
「スーツとメガネと白髪ですか今日は」
「スーツとメガネなんですけど、スーツのグルーブ感が違うというか」
「言っちゃっていい?これ借りもんですよ」
「どこから借りるんですか!」
「人間椅子のナカジマノブ君から、今朝!昨日練習してて「衣装何にしよう」「俺はスーツ着るよ」「えぇ!?」練習の時は
二人でネルシャツ着ていい感じって。ゆずみたいでいい!って言ってて」
「パンツ、ズボンも一緒でしたね。上が色違いのネルシャツで。テキサスの田舎のフォーク好きでしたね。それじゃやばい
だろうってスーツに」
「今朝ノブくんにメールで。だからこれドミンゴスの衣装なんだよね
。しかも俺にぴったりしてる。ノブくん入らないよ。このまま借りてよう」
「メキシコ料理屋で頼んでもいないのに弾いてくれるマスターみたいですよ。京都でそういう店入っちゃって、すごくタコスが
食べにくかったです」
「テーブルまで来てくれるの?迷惑だねぇ」
「打楽器がいっぱいあって、みんなでポンポコやりだして。どうもそのマスターはスパニッシュ界でアイドルだったみたいで」
「国籍はどの?」
「全然日本人」
「近視になって、この距離は見えるんだけどお客様が見えない。ぼんやり、お美しく見えるんです。メガネ掛けると色んなことが」
「最初びっくりするからね。世の中こんな、美しいものも何かのものも」
「びっくりした。浅丘めぐみ超きれいと思ってたんだけど、きれいだけど、違ったきれいだった。曲行きますか?まず
あのさぁをお願いします」
あのさぁ。
オンリー・ユー。
「ありがとうございます」
「なかなか我々本番に強いですよ」
「まだギター始めて、でも3年くらい経ったかな」
「3年でそれはすごい上達ですよ」
「3年でベキベキベキーって、イングヴェイマルムスティーンとか3ヶ月くらいでああなったでしょ」
「それはないと思うな。子供の時から始めると確かに上達早い」
「ドラムがいいみたい。リズム感養って、結構うまくなるの多くて、でも大概中学くらいにほかの事始めて止めちゃうんだって。
飽きちゃうみたい」
「ドラムに飽きるなんてあるの?」
「ある程度できるからもういいやって」
「あら!贅沢ですなぁ」
「考えてみて、これからどのくらい伸びしろがあるのか」
「伸びてますよ」
「いやいや。フリになりますけど、山にでも篭って練習したいな」
「ふられてありがとうございます。今年人間椅子アルバム出そうと思って。曲作り、部屋にいるとストーブでぬくぬく
暖まっちゃってあまり進まないのね。山に行こうと思いまして」
「その発想、冬でしょ?山に行って曲できるの?」
「住宅環境が隣の音が聞こえてくるような所で、夜は弾けない。一日中ギター弾きたい、山に行ったらできるよ!と思って
すごく寒いから-30℃対応の寝袋をアマゾンで買って」
「-30℃は楽器は弾けないだろうし機材は動かないし」
「対応の買って。寝たらあったかいんですよ。テントもいいの買って、凍えたらやだし。「マニアックな楽曲で有名な」
「代表曲人間失格」とかって」
「検索ワード1位ですよね」
「で、1月中に揃えて、先週山行ってきました。奥多摩はもう泊まれないんで、ちょっとひよった感で房総に行きまして。
あったかいだろうと思って行きました。全然寒いわ。3泊したんだけど」
「えぇ!?一人で?」
「一人で。「ほんとに泊まるんですか?」ってさすがに言われた。「ご家族は?」「いえ一人」「一人!?」何回も。
房総半島そういう場所あるんですけど僕独り占めですよ」
「僕は結構寂しがりなんですけど、寂しくないんですか?」
「初日、まず帰ろうかと思った。寒くて。でも泊まることにしたし」
「空手で山篭りってあるじゃない。大山倍達がやったってことで。山篭り空手家って結構大変だってことで結局清里
になっちゃって。空手着にリュック背負ってるんだけどあとカップルばっか。館詰必要だとか」
「変に凝り出しちゃって。俺も圧力鍋持ってったもん」
「曲はできたんですか?肝心なところですよね」
「2日目一日雨だったんですよ。寒くて寝袋から出れませんで。岬にたった一人です。時々獣がうろうろするんだ。
夜中も変な音するし怖いよ」
「よくそんなとこ居れるね」
「心身の鍛錬にはなるんですよ。朝目覚めて手がかじかんで全然、ギター弾こうと思ったんですよ。弾けなくて。でも
頑張りました!指2本で弾ける曲作ったんです」
「何かがおかしい!」
「行った証を作りたくて。これは初心者でも弾けるよ」
「寝袋にマイクつけて寝ながらららら~♪歌うしかないもんね。僕は旅しながら曲作ろうと思って。詩が書けない時があって
人間以外の俺になれって曲になったんだけど。どうしても書けなくて、気付いたら名古屋のもっと先のスパ温泉タカラ
ってとこにいた。そこのサウナ、リラックスルームでできた。でも、曲どこでもできる」
「できるんだけど、自分を追い込みたくなるよね。俺はこういう状況が楽しいんだよね」
「井上陽水さんは奥さん石川せりさんを口説く時に「ダンスはうまく踊れない」デートでギター持って「そうね、ちょっと曲でも
作ろうか」」
「今真似してる」
「「そうねぇ、どんなのがいっか、ダンスは~♪」全然コード合わない。で、1曲作っちゃった、その場で。それで石川せりも
くらくらっと来ちゃったから、それいいじゃないですか」
「そうですね。山行ってる場合じゃない」
「誰に対して、岬を口説くのか。そういうやり方も、あ、ちょうど陽水さんの話が」
「曲行きますか」
「寒い世界、さながらそれは氷の世界だったんでしょう」
「ほんとですよ。朝起きる度に霜が下りてました」
氷の世界。
和嶋さんメインで歌。
蜘蛛の糸。
「業務連絡、僕のモニター自分のギターちょっと小さくしてください。なんて、知ってるようなこと言っちゃった」
「いい曲ですね」
「これは進研ゼミのCM曲。こんな歌歌っちゃだめだよね」
「これはルサンチマン的な」
「そうですよ。その時聖飢魔Ⅱとリンドバーグと筋肉少女帯だったの」
「リンドバーグと!」
「聖飢魔Ⅱとリンドバーグは多分明るい歌、聖飢魔Ⅱはわからないけど。CM撮ったんだけど、監督が沢尻エリカ
の旦那さんの高城さんだった。いい人だったよ」
チューニングしながら。
「あ、このチューニングメーターもらったやつ、いいっすよすごく」
「液晶で色がきれいなんだよね」
「氷の世界と蜘蛛の糸をお聴きいただきました」
「ティーンエイジャーの気持ちをよく、僕が言わなくてもご存知」
「隙間産業というか、こういうヒエラルキーの中でルサンチマンを感じながら生きている、ヤンキーでない層の気持ちを
歌った歌は当時なかった。あったかもしれないけど。ヤンキーじゃなくても尾崎豊的になっちゃった。盗んだバイクで
走り出すとか、気の弱い人できないじゃない。そういう人たちの曲ってないと思って、そういう人のために作った」
「楽器弾く人って割とそういう感じでしょ?僕もそうですよ。ヤンキーにもなれず、行動もできず表現でしか」
「バンドだと表現飛び越えてほんとに教会燃やしたりしちゃう人たち、ブラックメタルとか。見たよ、未公開映画特集で
アメリカではいっぱいドキュメント映画撮られてて、ほとんど公開されてないんですよ。すごくマニアックなのも
やってて、ブラックメタルの人の、北欧かどこかでは、キリスト教が新興してきて、おらが村の宗教をうっちゃって。
そういうの許せないって、教会ゆるすまじメタルってあって、その人たちガチで、ほんとに教会燃やしちゃった。
主犯格の人は頭がよくて、刑務所でもいい立場にあるらしいんだけど、日本でもハードコアパンクで一時期あったじゃない。」
「一時期バンドやるのこえーなーって。水戸ちゃんだって楽屋でこう(ぶるぶる)なったって」
「拳銃で敵のバンド、なんだそれ。敵のバンドっていないよね。バーンと撃って死んじゃって、その現場の写真を
別のバンドがジャケットにしたんだって」
「悪趣味ですね」
「よくない。次の人間椅子のジャケットはわじーが房総で震えてる写真を」
「ブルースの人みたい。生々しいですよ」
「生々しいのいいですよ。のほほん学校で公開してくださいよ」
「そういうこともあろうかと思って写真は押さえてありますよ」
「のほほん学校以外でなかなか出ないじゃないですか」
「こないだの免許証は10年温めに温めたものですから」
「アルバムの中に入れたらウケルのに」
「それはなんか目指してる方向と違うな。のほほんだからできたんです」
「もったいないからわじーのほほん学校とかやってくださいよ。ゲストで出ますよ。じゃあお客さんも、ノッてきたん
じゃないですか?これは何教?ヒンズー教だ。でもターバン巻いてるのはヒンズー教じゃないんでしょ」
「イスラーム」
「ま、宗教的なのはないですから。アムウェイじゃないですから。ただ、カレーを普及したいという。じゃあ行きますか!
日本を印度にって言ったらみんなにしーてしまえって言ってもらいましょうか。アンプラグドだけど。しーてしまえと
言うのを引っ掛けで自分で言ってしまうという、ちょっと意地悪で楽しいんですけど、今日はコール&レスポンス
日本を印度にしてしまえ!気持ちいいでしょ?」
「テレビでも、子供が知ってるんだよね」
「子供らにやってやりたい。おにいさんが出てきましたよー。「わー、カレーのおにいさん!」「よし行くぞ。わかってるな!?」
日本を印度にしてしまえー!」「えっ?」ていう。やりたいよ。今日はちゃんと言っていただきます」
日本印度化計画。
「さぁー、じゃあみなさん。よくありがちな手拍子しますか。行きますよ、3,2,1,0!セイ!」
踊るダメ人間。
「ありがとーう。これ広島でもやりましたね。西本願寺?ナムロックで僕が出ることになって。わじーと、
マキタスポーツさんとみうらじゅんさん。わじーは次の日が」
「ファンクラブの集い」
「人間椅子のファンクラブの集いってどういうことやるんですか?想像がつかない」
「至って普通の、ビンゴ系くじ引きやったりプレゼント渡したり、普段やらない曲をやったりカバー曲とか。ライブの
一つの変形みたくやってます。昔は色々質問コーナーとかやったけど、なんとなくちぐはぐになりまして、慣れてないので」
「明日浅草の洋服屋さんで40人限定でオーケンの箱だけ押さえたってイベントやるの」
「それはまた微妙な。どういうことやるの?」
「何やるか決めてない。今ヒントいただきましたよ」
「明日って東京マラソンでしょ」
「そうなの。明日来られる方、マラソンで来てください」
「大槻君が聖火ランナーで登場、全然ダメだね」
「猫ちゃん明日走ってるんだ。速いからなぁ。わじーは運動どうなんですか?
「何故か長距離だけ速かったですよ。中学の時クラスで1番で、駅伝出すってクラスで速いやつ1人職員室来い
って僕行って、「君はいいや」って何故か僕、「足速いのにダメっすか僕」」
「なんでだろね」
「すごく嫌味な言い方なっちゃうけど、割と成績もよかったので、受験勉強やっとけっていう」」
「へえ~って、エリートじゃないですか!勉強はできるし運動もできるし楽器もできるし敵じゃないか!銃で撃つぞ!」
「運動は長距離だけはよかったんだけど、あとは一切だめですよ。球技が一切ダメ。動体視力が」
「僕はマラソン高校の時やったけど、スラっとして背も高かったので、足速いと思われてた。いざよーいドン、どん尻の方で
太った連中が後ろの方になるの。西村くんとか磯部くんとか、体育教師が川端先生ってヨーダにそっくりで。僕と争ってた
平井くんって、幻魔大戦の平井和正の息子だったの」
「SFエリート、サラブレッドですよ」
「親が、サラブレッドなんだけど子供はゴットマーズとか好きなオタクで、オタクが悪いわけじゃないけど、クラスヒエラルキー
でもあまり上位ではなかった。親が逆にコンプレックスだった。幻魔大戦映画なった時不良仲間に「おい、チケットよこせよ~」
「お前らにはやらん!」僕は蜘蛛の糸だったから、平井和正先生結構読んでたの。平井くんって平井和正の息子なんだ!
と思ってダダダって「僕は君のお父さんの小説みんな読んでるんだよ!」って言ったら、パーンと心を閉じたね」
「ダメなんだ」
「ダメだね、思春期だから。一切言葉を。なんか大変だね。なんの話だっけ。曲行きますか」
「ギター変えますか」
「変えます。一瞬楽屋戻っていいですか?社会の窓が開いていて」
オーケンいなくなり。
「妙な展開になってしまいました。アドリブに弱い人間です。あれですね、いい感じに行けてますね。1回限りに
したくないですね。東名阪くらいやっちゃっていいんじゃないか。聞くところによると大槻くんも若干レコーディング控えて
るみたいで、僕もなんで。そういうことが終わって割とフリーな時間が持てるようになったら」
オーケン戻ってきて。
「え?レコーディング?」
「これは喋っちゃいけない話だった?」
「いろいろバンドやってるから、あるようなないような。あ!そうなのよ、僕の書いた小説が映画になるんですよ。
縫製人間ヌイグルマーがヌイグルマーZに。主演がしょこたん」
「知ってます」
「世俗に疎いんじゃないですか?AKB何人言えますか?」
「いや・・・大島さんはいたかな?」
「今もいます」
「紅白歌合戦見て、すっごいこの子可愛いって子はいた」
「えっ!誰?誰だろ、ヒントを」
「きっと人気上位の人ですよ。お人形さんみたい人。笑顔が足りない感じの人ですよ」
「笑顔が足りない!目はぱっちり。・・・ぱるるかな?笑顔が足りないの?」
「ソロで色んな広告出てるよ」
「俺に笑いかけてない!とかいうんじゃなく」
「テレビと会話はしてない」
「ライブで、お客様が普通に声かけて、昔からあったんだけど、テレビ観て普通に喋ってる人いるじゃない。そういう感じを
受けることってないですか?って言わなくていいですね」
「社会の窓は」
「ホックのやつだからやってるうちに取れると大変なことに」
「ジッパーがいいですね」
「ジッパーがいい。ジッパー刑事っていたらおかしいですね。わ!水かと思ったらポカリだった」
「だからさ、東名阪くらいやりませんか?」
「いいですよ。いや、僕がお願いしたいくらいですよ。ギター暦何十年の方に一緒にやっていただいて、じゃあそれまで
僕はキープザ白髪ですね。東名阪の名古屋くらいで一緒に床屋に行って」
「急に紫に」
「ぎょへっ!いいんじゃないですか?色々、金髪鬼」
「江戸川乱歩から離れていきますね」
「括りで行くといいかもですね。眼鏡団とか。眼鏡の歌を、あれ?僕だけ面白く?」
「視力はいくつ?」
「目だけはずっと1.0より落ちたことなかったんですが、どんどん悪くなって」
「老眼じゃないの?俺結構」
「近いのは見えるので。あ、食べた後にすごい睡魔に襲われる」
「俺も。晩飯食ったら何もできないんだよな」
「なんにもできないでしょ。あ、眠い団って。晩飯食ったら眠いズってやりましょう」
「ここ3年くらい。夜長いはずなのに短い!」
「寝たら2時間くらいで起きちゃう。こないだとんねるずテレビ出てる時に「おれらも年取った」木梨さんが「や~、食べると
何にもできないしね」悲しそうに言ったの。どうやらアラフィフの世界は夕食の後何もない感じ。飯を食ったら寝るだけさ」
「晩飯の時間ずらそうと思って。8時だとすぐ眠くなっちゃうから、9時か10時に」
「逆に5時に食うってやったのね。そしたら、だめだった。ずっと眠いの。いや、笑ってるけどね、何もできないんだよ?
テレビも観れない、本も読めない」
「3行くらいですーっと」
「昨日もそうですよ。警部マクロードってコロンボのあとくらいのドラマ借りてきて、宍戸錠が声やってる。わー懐かしい、
観ようと思って、ご飯食べちゃった・・・。マクロード出てきたあたりでぐらんぐらん」
「経験者じゃないとわからないよね。暴力的な睡魔」
「暴力的睡魔!暴力睡魔!暴力睡魔ーズ。全員ご飯食べて寝ちゃうっていう」
「本番前にご飯。」
「ぶっちゃけみなさんどうですか?ご飯食べて何も出来ない人手挙げて。あ~やっぱいるんだ~。わじー挙げてて
びっくりしましたよ。わかってますよ」
「釣られて挙げる人いるかと」
「じゃあそういった意味を込めて。どういう意味でしょう。せつなさを歌う、1曲は特撮の揉み毬って歌なんですけど。
タイトルだけ、違う?」
「1曲で終わる感じじゃないですか?」
「終わるね、終わる」
「もしかしてご飯食べちゃった?」
「楽屋でホックを。ホックじゃないね。ボタンだ。」
揉み毬。
「アルペジオまでやっちまったらよ、おらぁもうギター弾けねぇ。ちょっと演劇的過ぎましたか?」
「急に芝居がかった。対応できる人じゃない」
「温度差がありました。もう弾けねぇ、ギター置いちまったぁ。もう無理だ」
「そんなこと言わずに」
「いやいいですよ」
「おねげーしますよ。どこの人なんでしょ」
「イタリアの、デニーロの、ゴッドファーザーパート2の頃のデニーロで。俺は無理だ。Vシネの安い演技にしか
ならないですね。僕はもうギター置くよ。あとはわじーのギターで歌いたいな」
「わかりました。ここからはサイモン&ガーファンクルな感じで。人間椅子の曲もやっていいですかね。白髪鬼
ふさわしい曲で、人間失格!」
人間失格。
二人でハモリあり。
「ソロ長くやってしまいまいました」
「見入ってました」
フランシーヌの場合。(新谷のり子)
「これはわじーから是非にと」
「ええ。やってみたいと」
「すごい歌ですね。ずっとフランスのシャンソンか何かの日本語訳と思ったらそうじゃない」
「そう。真ん中で大槻くんに語りをやってもらったけど、世界平和を訴えパリの真ん中で焼身自殺した
人の歌なんです。」
「フランシーヌ、ルコンテさん」
「それが日本の新聞に載って、それを見た作曲家の方がそれを是非歌にしたい。」
「何十万枚ヒットしたんでしょ?」
「確か60万枚くらい」
「だってこの歌うちの親父がよく歌ってた!これ女性が焼身自殺、精神科にもかかってたけど、ベトナム戦争で
心を痛めて、っていう歌。言うたら人間椅子や筋肉少女帯が扱うテーマじゃないですか。ということは我々も
60万枚売れる可能性ありますよ!あるんだよ!」
「新谷のり子さんの最初のシングル曲」
「伸びしろありますよ」
「ところがね、60万枚売れました。新谷さんは学生運動やってたんだよね。それで歌うことに。2枚目が
さよならの総括」
「連合赤軍そのままじゃないですか」
「大変危険ですよ」
「総括っちゃだめですよ」
「人殺しの歌ですよ。みなさんポカンとしてますけど」
「総括って言葉は、お前ダメだ!って自己反省させてリンチして殺すんだよね」
「浅間山荘でね」
「僕の知ってる総括って歌に入れたのは新谷さんと、野坂昭如さんが総括!って。それと僕のやってた特撮
がアベルカインで総括!って使ってるんです」
「さよならの総括が全く売れなかったんですよ」
「フランシーヌの場合的なので我々も」
「出るんですよ、こういうテーマでも」
「人間筋肉少女帯椅子でカバーして」
「それは売れないんじゃないかな。みなさんに「日和ったか」と言われてしまいます」
「うちらむちゃくちゃ日和ったら「日和ったか!」って怒られるんですかね。YMOが君に胸キュン歌った時みたく
そう出たか、って思われないかな」
「う、うん。いつも通りの筋少特撮でいつか来ると思うよ」
「いつですか。もう50ですよ。オーケンの場合はいつ来るんですか」
「オーケンは安泰じゃない。映画化もあり」
「お時間もあれなんで行きますか。最初はジャックスの曲ですね。クスクス笑いながら言うことでもないですけど
アングラのど定番ですね。渋さ知らズがいろんな人に歌ってもらってカバーするアルバムがあるんだけど、三上寛さん
が夢は夜ひらくを歌ってすごいなぁと思って聴いてたら間奏になって「ポォー!コォー!」自分の歌になってた」
「どこにいても自分のやり方で」
「今度教わりに行きましょう。じゃあ、いろんな方が歌ってらっしゃる、マリアンヌ」
マリアンヌ。
~アンコール~
遅めにお二人登場。
「ありがとうございます~。わじーをやけどさせようと思って。」
「楽屋で大槻くんとトイレの取り合いになって」
「僕ねぇ、死んでゆく牛はモーをノイズ調で弾くんだけど、わじーに参加してもらって」
「大槻くんのそれはすごくいいと思って。でも僕がそれに絡むとどうだろう」
「わじーの黒歴史として」
「リハでやってみたんだけど、どうしても僕フレーズ行っちゃうんですよ。すごい違和感あって」
「ちゃんとしてるからなぁ。このセッションは石川浩司さん以来」
和嶋さん試奏。
「そんなAC/DCじゃなく、ツェッペリンでもなく」
「これはキャプテンビーフハートにクラプトンが間違ってセッションしてしまったような」
死んでゆく牛はモー。
「なんか、うまく弾けたような弾けなかったような」
「お客さんポカーンとしてました」
「いい経験さしてもらいました。非常階段のような」
「積み上げてきた今日のいい雰囲気が全部なくなった」
「次回これ最初にやりませんか?やらないわけじゃないよ。これは一つの、修練の場だね。お客さんにとっても。
白髪鬼これやった方がいいよ。だんだんうまくなってきたり」
「芸が練れてきたりね。阿吽の呼吸で」
「それ目指しましょう」
「白髪階段とかやりましょう。白髪の人いっぱい呼んで、ミュージシャンじゃなくても。白髪と言えばって誰だろう」
「五木寛之?格調高いね」
「五木寛之に死んでゆく牛はモーを」
「そんな感じで白髪鬼、みなさん楽しんでいただけたでしょうか。ノイズも含めですよ。」
拍手。
「和嶋さんの告知的なことは」
「アルバム発売を目指しています」
「いつ頃」
「夏には。だから真剣に曲作りを」
「猛烈に寒い曲作っちゃったでしょ。夏発売なのに」
「手がかじかんでる歌をね。ちょっとMC長いかもしんないけど、言うと、米ソで宇宙開発競争してたでしょ?
アメリカが先に月に行ったけど、ロシアもかなり宇宙船飛ばしてて、無人って言ってるけど実は有人で失敗して
太陽の周りを回ってるという」
「なんで最後にムーな」
「今日はそんな感じなので。そういう宇宙をずっと回ってる人の曲を作りたいなと思って作りました。それを寒い中で
作ってたの。ちょっと今頭おかしい人になってる?」
「整理しましょう。太陽や月の周りを回ってる」
「人工衛星になった人」
「それは死んでるんですか?」
「おそらく途中で死にますよね。それを真冬の房総で」
「こわ~い」
「山から下りたらさ、ロシアに隕石落ちて、びっくりした!なんだこのシンクロニシティと思った」
「たまたまですけどね。僕のもいいですか?明日オーケンの箱だけ押さえたがあって、ヌイグルマーと、あと何か
あったかなぁ。そういうとないですわ」
「筋肉少女帯でツアー回ったりとか」
「筋少のライブが3月にあります。かぶってますか?」
「いや、4月なんで」
「今日は橘高さんかどなたかが。不死鳥はわじーは出ます?僕も出ます。その日も橘高さんが」
「水戸さんのアルバムに参加してる人が出るのに、橘高さんがいないなと」
「ねぇ。ライブなんだね。ではそんなとこで白髪鬼またお願いします。神出鬼没に現れると思います。じゃあ最後に
明るく、筋肉少女帯の歌で香菜、頭をよくしてあげようを歌っておしまいです。今日はどうもありがとうございましたぁ」
香菜、頭をよくしてあげよう。
「どうもありがとう、白髪鬼でした!」
最後、ステージ袖で和嶋さんがオーケンの手を取りバンザイ。
追い出しSE:SIGN
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