Acoustics Dream Night 秋のアンプラグド西へ 
2004.9.26 19:10~20:50 DREAM BOAT

ステージにでっかいブースカの頭ハリボテがあって、「な、何あれ?!」とみんな気になってました。
メンバーさんオーケン以外が会場に来てて、鉄ちゃんは物販のところにいたりしてました。
開場時間の7時を過ぎて、入り口のドアが開けられました。オープニングSEが流れてオーケン
入り口から登場。黒帽子、シャツ、ジーンズ、スニーカー。客席通ってステージにあがります。

「こんばんは」と一声ご挨拶。

ノーノーボーイ。
ちえちゃんから歌始まり。え?って曲はこれですかね。
子犬にしてあげる。

「こんばんは、大槻ケンヂです。今日、泊まったホテルに女の子がいっぱいいて、「あ、大槻さん!きゃあ☆」
「え?!きゃあ??」って、うれしいなぁ、って、みんなけばけばしい格好していて、どうやらみんな
プラスティックトゥリーのファンだったらしいと(笑)、さっきわかって、俺大サービスで何かピースとかしちゃって、
こんななってもう、グワシ!とかまで、さばら!とかしていたんですが、全員違うバンドのファンとわかって
がっかりしてるところです。でも、今日はありがとうございます」

「暑いですね、脱ぎます」とシャツを脱いで、中は長袖Tシャツでした。最近よく着ていた和柄のシャツと
似ているものでした。

「先日人間ドックへ行ってきて、尿酸値と血糖値が高いことが判明して、これも人生かなと思うんですけど。
ここは楽屋があまりないので、リハが終わってから近所の飲み屋さんに行ったんです。
喫茶店とかがあまりなくて、VELOCEとかしかないものだから。で、飲み屋に行ったらお店の人が
「大槻さんですね、サービスさしてくださいよ!」ってビールがガーン!
と来て、えー、尿酸値はプリン体といって、ビールにたくさん含まれている。これがひどくなると痛風になる。
こんなこと(ピース)してたのが痛風。まずいなと思ったのですが、折角なのでいただいて、「大槻さん!これも
どうぞ!」って出てきたのがお刺身でして、鰯と秋刀魚とハマチ?プリン体が入っててだめなんです。プリン体
地獄で、でもねぇ、据え膳食わぬは男の恥、ちょっと言葉が違いますが、いただかないと悪いなと思って
食べてしまったので、今日は突然足の親指を押さえてのたうち回るかもしれない。これが痛風の発作なんです。
・・・パッとした話しましょう。次は、ボクは特撮というバンドをやっていて、なかなか博多には来れないんですが
必ず来ますんで待っていてください。特撮の曲と、昔やっていた筋肉少女帯の曲を2曲。久しぶりなんで
恥ずかしいです」

シーサイド美術館。高円寺心中。ノゾミ・カナエ・タマエ。
楽譜をしっかり見るためか、座って歌ってました。他は立ってました。

「酒というのはよくないもので、こないだ飲まないでライブやったら、自分の音がクリアに見えて、あぁ、なんて
世界は綺麗なんだ、ってしばらく飲まないでライブやってたんですけど、今日は店長の好意で、これは断れない
ですよ。例えばこう、ブラジル系移民の綺麗なコが「抱いて!」って来ても「いや、俺はできねぇよ」そういうのは
断れるけど、「一杯どうですか!」「いや~すいません!」ほんとに、悪貨は良貨を駆逐するというか、言葉が
違いますが、すいません業務連絡で、「焼酎ロックで一杯くれませんか!」
ありがとうございます。ガラガラと氷の小気味いい音が、今聞こえました。ほんとにありがとうございます。
なんてオレは弱い!みなさん元気ですか?見ると女性の方が多くて嬉しいです。・・・いつかボクも、男を
抱くのが夢なんですけど。なかなか(笑)現実にはなりません」

「ツアーいろいろやってます。京都でやって、次の日なんばグランド花月って、吉本新喜劇のやるところで
「最強漬」ってケンドーコバヤシ、こっちの人はわからないかな?バッファロー吾郎って関西有名人、
円ひろしみたいな関西では有名、みたいな人たちが、あとキン肉マンのゆでたまご先生。二人なんだよ
ゆでたまご。藤子不二夫みたいな。次の日にピースメーカーのイベントが、それにも出てきまして、その時
ボク熱が出てしまって、すごく具合が悪くなって、やばいなと思って心配性なんで「体温計買ってきて」って
マネージャーに頼んだんです。「体温計いろいろありますが」「安いのでいいよ安いので」¥2700の
体温計買って来て、「にせんななひゃくえん!!」・・・ボクケチなんです、くあああ!ってなって、「¥2070でした」
って言った瞬間「あああ、え、ほんと?」六百何十円分ほっとした自分が居て、情けなかったんですけどね。
博多ではね、天神で第三世界なんとかってお店があるんですが、タピオカきなこミルクを飲みながら、
みなさん「時をかける少女」ってご存知ですか?大林宜彦監督という方がいるんですが、最近突然ハガキが
届きまして、ロッキン・ホース・バレリーナを読んでくれてるらしくて、「今から読みます」って手紙が来て、
なんだよそれ、って。尾道ってところで、いっぱい映画を撮ってる所なんですが「尾道で大槻さんのロッキン
ホース・バレリーナを、
今から読みます」えー、何だ?」
「実は数年前にも「映画に出ませんか?」ってお手紙いただいていて、その頃は事務所の人がボクに言わなくて
全然知らなかった。2通も頂いていたのに返事をかけなかったので、絶対この旅で書いてやろうと思って
博多の第三世界~ってお店で返事を書きました。監督の映画、ふたりとかを
「今から観る所です」
とかね。それもいじわるかなと思って。普通に書きましたけど」

「1曲目は、スパイダースって、堺正章さん、セカンドタンバリンっていて、井上順さん、ギターがかまやつひろし
さん。こないだかまやつさんとライブをやりまして、すっかりムッシュファンになりまして。中でも
ノーノーボーイがいい曲だと思って。是非歌わせてください、いいですよってなって。さっきマネージャーに
TUTAYAでCD買って来てもらって、慌ててコピーしてやりました。かまやつさんの曲に「どうにかなるさ」って
あるんですけど、さっき、昼間中州を歩いていたら、どうにかなるさが流れてるの。でも妙にメロディも歌詞も
違う。何かと思ったらサウナプラトンってとこの曲で。「サウナ~プラトン~♪安く~泊まれる~♪」って
いや~驚いたね。中州にありますプラトン博多。多分かまやつさんの曲パクってます。曲行きましょうか。
ボクの好きな作家に中島らもさんという人がいたんですが、過去形で、こないだ階段から落ちて死んじゃいまして
残念ながらお亡くなりになってしまって。今度追悼イベントががあるんですが、らもさんと必ずと言っていいほど
プカプカという曲を歌っていたんです。今回のツアーはらもさんの追悼の意味も含めて。ボクがお酒止めてたのに
飲んでしまうのはらもさんの呪いですね。ひどいね・・・折角やめたのに。このブースカ見えますか?」
ブースカを持ち上げて、何か説明するかと思いきや、また置いて「じゃ、曲いきます」(爆)。

プカプカ。町のスケッチ。香菜、頭をよくしてあげよう。

「ボクは電車ってバンドもやっていて、博多には来てないなぁ。4人でやってたんですけど、今回ボクが
辞めることになって。あまりにメンバー間のオヤジギャグが酷くてね、いやになって辞めるんです。
酷いんです。ボクは38歳になって、心はまだ17歳なんですけど、気が付けば尿酸値も上がって、
若くねぇなぁ、と思ったんですけど、ボク以外のメンバーは心も体も40代で、何て言うのかな、言葉が出ない
って時があるでしょ、彼らは「言葉がデズニーランド」とか言うんですよ。「えぇ?!」辛くなって辞める
んです。特撮の方はまだやってます。4年くらいになるのかな。筋肉少女帯は20年くらい。空手バカボン
は4年くらいやったかな。ボク本も書いてるんです。気が付けばもう15年くらい書いている。最初に書いた
のは新興宗教オモイデ教で、それから数えると15年くらいになる。最新刊はロッキン・ホース・バレリーナ
という青春小説で、18のバンドが博多まで来る話で。まだ買ってない人いますよね。今日サイン本売ってます
んで是非読んで欲しいんですが。博多の人に相談!最終目的地が博多なのね、最後は博多の人が
たくさん出てくる。一応オレは博多に住んでた、生まれだったかな、その人に言葉の監修してもらって、
博多の人絶対そういうの怖いんだろうな、と思って。そしたらね、ロッカーズって映画あったじゃないですか、
あれの博多弁の監修したって女性と会ったんだけど、ロッキンの博多弁はめちゃくちゃだ、って言われて
「えええ!」・・・オレ全然わかんないからさ、イコール武田鉄也くらいだから。「饅頭は見てないとこで
捨てなさぁい」それくらいだからさ。だから読んで添削して欲しいの。版を重ねて、単行本の時は
できないんだけど、文庫になるときは直せるのよ。博多の人は是非博多弁チェックして手紙ください。
よろしくお願いします。「そうですね」って言葉を「そうずらよ」とか書いてますから。って言っていろんな
土地で嫌われてるんです」

「小説また書いてます。来月からダヴィンチって雑誌で縫製人間ヌイグルマーという小説です。
今日ちょっと持ってきたんで、頭だけ読みます」
縫製人間ヌイグルマー第1回朗読。
「酔っ払って呂律が回らない!」と言いながら、「生麦生米生卵!」とか早口言葉を入れながら読んでくれました。

「楽しみにしていてください。あと光文社ってとこでホラー小説のアンソロジー異形コレクションというのがあって、
中島らもさんが死ぬ直前に短編を載せていたんですが、ボクのところに偶然話が来て、らもさんの後にボクが
何かの因縁かなと思って。これは、最近メルヘンチックなのが多かったので、今度エロいの書きます!
「アタシ、たまってるんです」とかそういうの書こうと、違います。楽しみにしていてくださいね」

「あと、私は変な映画を観た!って本も出ています。あと、宣伝ばっかりになっちゃうんですが、このメンバーで
沖縄に行ってレコーディングしてきたCDが出てますんで。あの~いくらお金出したっていいんですよ。生き金
死に金って言ってね、体温計¥2700は払えない。最近どんどんケチになっていく・・・曲行きましょう!」

ちょっと待ってね、と水を飲んだり。
「特撮だとうわー!って感じだけど、アンプラグドではまったりとしていて、その雰囲気が結構好きだなって。
お客さんもまったりとしながら、その間にいろんなこと考えてるんだろうな・・・。歌いますか、歌いますね」

ののの歌。蜘蛛の糸。花火。

「寒くない?寒いよね」と前のお客さんに声をかけてました。
「ボクものすごい寒がりなんで、クーラー直撃してる人を見るといてもたったもいられない。高杢問題と
ともに、映画館ってなんであんな寒いんだ!どういうことだ!去年HEROって映画観て、照英じゃない方ね。
あまりに寒くて、真夏に貼り付けホカロン貼って、なぜ真夏にオレ持ってるんだ!照英の方もすごく
面白い。みんなに言ってるんだけど誰も見に行かない。ほんっとに面白いよ!ヴィレッジより絶対いい。
みなさんどうですか?楽しんでますか?楽しんだら物販買ってくださいよ。頼みますよ。なんかあと話
あったかなぁ。全部チラシの方に、フライヤーって言うんだね。それに書いてありますんで。
さっき楽屋で杉良太郎の「君は人のために死ねるか」って曲を聴いて、全部飛んじゃったんだよね(笑)」
ここで曲アカペラで披露。
「いや、別に拍手とかはよくて。世の中にはすごい曲あるなぁ。たまにオレが逆立ちしても書けない
歌詞ってありますね。安岡力也さんのマイボディガード。安岡力也さんといえばホタテのロックンロールで
有名ですが、昔ニューイヤーロックフェスティバルで内田裕也さんが力也さんに「おい力也、ホタテ
やるかホタテ」すごいな、って思いまして。「ボディーガードやるか?」力也さんの曲にマイボディーガード
って曲があるんですが、「I’m a Bodyguard. 心優しき無頼漢♪」ってすごいなって。オレこういう詩
書けねぇ!杉良太郎さんもそうだし、安岡力也さんも、桑名正弘さんのサードレディ、松本隆さんが
書いてるのかな、「最初はじゃじゃ馬、二度目は野良猫、サードレディ、そうさお前は第三の人♪」
すげぇ!自分とほぼ関わりのないミュージシャンで、たまげる詩があるね!最近はどかーん!って
来た詩はないなぁ。今特撮、電車は辞めて、アンプラグド、あともう一つバンドやりたくて、じゃなんで
電車辞めるんだって、いろいろありまして。アフロファンクってやりたくて。ノッてるんだかないんだか
わからない。全然伝わってない?ボクがよく行く飲み屋でゾンビって曲がかかってたの。「ゾンビがどうした~」
ってアフリカの人が歌ってるんだけど、「すげぇかっこいい!」って思って、でもお店の人に聞いても
誰の曲かわからない。こないだエチオピアじゃないな、ナイジェリアかなんか、タンザニア?の
飲み屋に行ったら「ゾンビ~♪」って「ゾンビだ!何て曲ですか?!」って「これはフェラクティという人で」
「何てジャンルですか?」「アフロファンクです」ボクじゃがたらって2曲カバーしてるんですけど、
その2曲はアフロファンクぽくないんだけど、フェラクティの影響を受けているらしいって最近わかって、
わかるの遅いんですけど、こういうのやりたいなぁ~って。昔からファンクってやりたかったの。
女の人が「ふぁ~ふぉ~♪」ってボーカル「うあ~~」ベースが「ボンベンベン!」わかる?やりたかったの。
言葉がわからなくて、高校の頃、気づいたらパンクになってて。やりたかったの。横に18歳くらいの
女の子「ふぁ~♪」今度アフロパンクで来るかもしれない。特撮はいつ来るんだって。楽しみにしていて
ください。でも、小説いろいろオファーが来ていて、来年の7月から書く小説までも決まっていて、
大変なんです地味な作業で。だからこそ音楽で羽目を外して、小説の方で金を稼いで、音楽は道楽で
いいんじゃないか、そうだ、そうしよう!決めました。昔からそうだったんですけど、歌の方は趣味で
ずっとそうだったんですけどこれからも趣味でいきます。よろしく。ほんと今日はありがとうございました。
あと3曲」

おやすみ。Guru。青ヒゲの兄弟の店。

~アンコール~
「どうもありがとう。第二部。って言っても2曲くらいしかないですが。
電気楽器でやります。アンコールとか、めんどくさいのね。待ったりするの。
みんなさ、楽屋行ってタバコかぷか~とか、うあ~とかやる人が。オレは「早く!行くよ!行くよ!」
てね、せっかちなの。お客さんが「アンコール」とかやってるの申し訳なくて。それでケンカになったり
しましたが。あと2曲歌ったら去りますんで、お手紙とかあったら今頂戴」
お手紙オーケンが客席に取りに来ました。

「東京の方で月蝕歌劇団がステーシーをやりますんで、東京に来ることがあったら観に行ってください。
では、バンドでやります。別に立たなくていいですからね」
ちえちゃんがエレキギターで、朝ちゃんがドラム。鉄ちゃんがベースで。

企画物AVの女。犬を手離す。

最後の曲歌い終わったら、まだ後奏続いてるのにオーケンが客席抜けて帰って行きました。
その後もノリノリで演奏でした。カッコよかった。

客出しの時、話に出ていた杉良太郎の曲がかかって爆笑。




~福岡観光レポ~
ライブ終わってから親不孝通りを歩いて、居酒屋へ飲みに出かけました。名物屋台に行きたかったんだけど
8軒中6軒日曜はお休みだそうで。2軒は出てたらしいけど気づかなかった私。
今は親富孝通りになってるようです。

次の日は天神をうろうろ。でも調べないで適当に歩いてたので迷って疲れただけになっちゃった。
ラーメンは結局空港で食べました。¥550でおいしかった。紅しょうががテーブルにドンブリどっさり
置いてあって、白ゴマもお好きなだけかけてください、って言われるままにどさどさかけて食べました。



戻る