老人性難聴
老人性難聴は、加齢とともに聞こえにくくなる現象で、ほとんどが高音性難聴(検査では4000Hzが聞きにくい)です。65歳以上では40%、75歳以上では65%、そして85歳以上では80%になります。両耳とも難聴があれば、家族からテレビの音が大きいと言われます。治療法は補聴器しかありません。私は、65歳ころから人間ドックで聴力検査を受けると左耳に少しの難聴がありました。父も左耳に難聴がありましたので、これは遺伝だろうと思っていました。70歳を過ぎると右耳にも難聴があることが分かりました。私の場合は、検査で1000Hzが聞こえにくい低音性難聴です。両耳が難聴になると、妻にテレビの音が大きいといわれることが多くなりました。そこで、難聴の助けとなる装置を幾つか購入しまして試してみました。最近は、広い会議室での人の話が聞き取りにくいことが多くなりましたが、老人にとってすべての情報を脳に入れる必要はなく、補聴器なしで過ごしています。90歳近くの指揮者がオーケストラの指揮をしているのを見ると、本当に聞こえているのかなと思う。



 1、耳掛け集音器 
 
周りが静かな環境ではよく聞こえますが、食器などを置く音が結構大きく聞こえ不愉快になります。電池の持ち時間も気になります。値段は数千円で手ごろですが推薦できません。

2、デジタルワイヤレス ステレオスピーカー 
新聞などでこの商品(2.4GHzデジタルワイヤレス ステレオスピーカーシステム)の広告をよく見かけます。1万数千円です。テレビのイヤフォンジャックにワイアレス送信機(白い箱)を接続すると音が電波で飛びます(黄色矢線)。この電波を離れた場所に置いたスピーカーで拾い、音として出します。高額な割には、音がよく途切れること、音質も悪いので、推薦できません。子供たちが1年ほど前にプレゼントしてくれましたが、今は没になっています。


 3、ワイヤレスオーディオトランスミッター
 
Bluetooth送信機(Bluetoothワイヤレスオーディオトランスミッター、2千円少々)をテレビのイヤフォンジャックに接続し、電波を発信させます(黄色矢線)。Bluetooth スピーカ(TaoTronics Bluetoothワイアレススピーカー、3千円)とペアリングさせます。音質もよく、難聴の方におすすめです。電源も繋ぎぱなしにしておけば、テレビのスッチを入れるとスピーカーから音が出ます。ただ、Bluetooth を使ったことのない人は、最初の設定に助けが必要だと思います。
このBluetooth Speakerはカドミウム電池を使用しており、一年後についに充電できなくなりましたので、新しいBluetooth Speakerを買うことにしました。


 4、パナソニック ポータブルワイヤレススピーカー

値段は1万円ほどかかりましたが、リチウム電池になっており、出だしの音が途切れないなどの音質の改良がなさています。Bluetoothは何の設定なしで繋がります。このスピーカーは、まだBluetoothの欠点(出だしの音が途切れるなど、接続が不安定など)が残っているのが残念です。


   
 Bluetooth発生  Bluetooth スピーカー(青ランプはBlue Tooth 受信用ランプ)

 
5、ソニー SRS-LSR200 テレビスピーカー
次に見つけたのがソニー製品である。Bluetoothとほぼ同じ波長を使っているが、接続が安定しており、
音の途切れがないなどかなりの改良がなされている。約2万円と高額であるがお勧め品です。
 


(2016/12/23)、(2020/11/3追加)