紙上出前講座


豊で住み良い町作り
上勝町の場合

 ごみ5R推進本舗の活動として、政策の提言活動にも力を入れていきたいと、820日には佐々木さん、瀬尾さん、森迫さん、渡辺さん、落合の5人で徳島県の上勝町へゼロ・ウェイスト研修に行ってきました。福山から車で約3時間半、山間の町は緑豊かな自然に溢れた心地よい空間でした。

<「ゼロ・ウェイストの町」徳島県上勝町研修報告>
(画像の拡大は画像をクリックして下さい)

 上勝町の研修、大変参考になりました。いろいろご配慮有難うございました。

 行政と住民が一体になって、地域の活性化、ごみ問題解決に立ち上がっている姿に、羨望を覚えました。ここまで住民を実践に駆り立てた、リーダーとそれを支えた方々は、この地をこよなく愛する人々であろうが、そのような方々を、如何に育てたのだろうかと考えながら、山間の景色を車窓から眺めました。

上勝町地区の棚田

 樫原村の棚田を見学した時、私は胸を打たれました。この地の生活は都会に住む私たちから見れば、大変過酷なものでしょう。この地に生活の礎を築いた先人は、自然と一体にならないとできないことを知り、それを人々は守りつづけたことが、棚田の石垣の一つ一つに刻まれているように思いました。何回か大雨に押し流されながら、自然に立ち向かうことが大変なこと、その妥協の形が、今の美しい棚田と道中の自然の美しさでしょう。人間と自然の営みの中に、真の愛を育てる地として、いつまでも残って欲しいと思います。

ゴミ分別35種

 このような土地柄だから、全国に先駆けてごみゼロの町が出来たのでしょうでは我々の福山市では、如何なものか。一人ひとりが自然を真に愛する気持ちで、責任を持った行動と実践が求められるが、これは大変困難な課題だと思います。だが、将来は必ず何等かの形で、実行しなければならない問題でしょう。

 ローズ・クリーンサークル関係も、ある程度頑張っているが、全体ではなく、私の個人プレイもあるので、この点が関係者に理解されて拡大できれば、夢ではないように思えます。

 いずれにしても、グループの拡大の方法は、行政と一体とならなければ大変難しい問題で、地道な活動に限界を感じています。つくづく上勝町の現状に羨望します。上勝町を目標に今後も微力を尽したいと思います。(報告者:ローズ・クリーンサークル 森迫清之)

<徳島県上勝町〜いっきゅうと彩りの里・上勝〜の試み>

 上勝町は、県庁から南西に40km(車で約50分)の位置にある。四国山脈の南東山地にあり、標高1439mの高丸山を最高峰とする山脈が重なり、東流する勝浦川は、深い渓谷をなし、その流域に僅かな平地が見られるほかは、大部分が山地で、山腹斜面に階段状の田畑があり、標高100mから700mの間に大小55の集落が点在している。

 総面積は109.68km 内85.6%が山林で、そのうち83%が杉を主体とした人工林である。

 町の人口は、2000人弱、この45年間に65%の減少となり、高齢化率は44%、過疎と高齢化が同時進行している四国で一番小さな町である。                        

小さな町が大変身

分別の実態

 木材と温州みかんが主な産物であったが外材の輸入の増大と昭和56年、異常寒波によるみかんの枯死などにより農業は大打撃を受けた。これを契機に、農家、農協、町、普及所などが一生懸命取り組んだ結果、彩農業、菌床しいたけ栽培など第セクターによる新しい産業が生まれた。  また、IQ塾(※@)やIQ運動会(※A)による人づくり活動など地場産業の振興やまちづくりが活発に展開されている

 平成15年には「持続可能な地域社会作り」を目指して、森林農地適正管理条例の制定、焼却・埋め立てによるごみ処理を限りなくゼロに近づける努力をするという「ゼロ・ウェイスト宣言」を行う。地球環境時代の先駆け地域として、全国的に、注目を集めている。

■活性化への取り組み ギミの行方は?

まず、町の課題を熟知し、まちづくりの基本構想
@
将来世代の公平性
A
生物と人間の共生
B
安定した経済と雇用
C
情報発信と直接交流
D
全ての活動を人作りに活かす。

をまとめあげた。     

その後、振興計画を策定し、職員の勉強会からはじめる。議論の末、町の活性化とは、「時代を担う若者定着」と位置付け、強靭な問題解決能力を中心とした人間形成のためのプログラム・システムを住民と共に組織し、活性化への取り組みを推進、強化している。このプログラム・システムがIQ塾やIQ運動会である。自分たちの地域を良くするために、自ら考え話し合い、それぞれの地域で特徴を活かした町づくりが進み、景観整備なども進んでいる。特に農林業のヒット商品「彩」「しいたけ」など第3セクターによる雇用創出は5社あり、適正に経営されている。

 このように上勝町では、住民が主体となり、行政がバックアップする形で、ごみ問題にも取り組んでいる。実質44種類のごみ分別も住民自らが、町にたった1箇所ある、ごみステーションへ持ち込み分別する。分別したごみがどこでどのように処理されるか、どのようなものに変わるのかが掲示されている。ごみ処分場の職員は2名のみ、町ではごみ収集車も走らない。一人一日あたりのごみ排出量、2002年度は、資源ごみ279g焼却ごみ74g合計353g、リサイクル率は79%だ。福山市の一人一日あたりのごみ排出量、1,130gと較べ、いかに少ないかがわかる。福山市のリサイクル率は14%だ。福山市は平成16年度からはRDF発電でリサイクル率は上がるが、環境先進国ではRDF発電のようなサーマルリサイクル(熱回収するリサイクル)は、リサイクルに入れないのが常識である。

このように排出量やリサイクル率の差は、福山市では、燃やせるごみと燃やせないごみ(埋め立て)、プラスチックごみというように焼却処理(RDF)するということを前提で分別しているが、上勝町では資源になるかならないかで分別。資源になるものはどのようにしたら資源にしやすいかで更に再分別しているから生じるのである。ここのところが理解できないと、ごみは減量できない。ごみ問題は永遠の課題となる。

そしてもっと大事なことは、町づくりの基本構想がしっかりしていること。「自分さえ良ければ良い」から見事に脱却し、時間と空間を一つに捉え、全てのものを公平にみて、そこからの政策策定を行っていることが、豊かで住みよい町づくりに大きく寄与している。また、住民に今抱えている問題をしっかり提起し、共に解決に向けて、取り組みを強化していく姿勢が、Iターン者を殖やし、町の課題を克服していく決め手となっているようだ。町づくりは人づくりと考え、IQ(いっきゅう)一休さんのように知恵を使い、体力を使い、意識改革をして豊かで住みよい町にしていくIQ塾、IQ運動会は福山市でもシステムとしてプログラムされることを期待する。(報告者:ごみ5R推進本舗 落合真弓)

<活動報告〜「家族環境小学校inみゆき」他>

618日・629日・720日・87日・91日家族環境小学校INみゆき実行委員会・役員会開催:家族環境小学校開催に当たっての事項を検討いたしました。

「inみゆき」での会合風景決定事項は

日時:2005123()10001500雨天決行

会場:御幸小学校 体育館・グランド その他

イベントメニュー:御幸企画分、ごみ5R推進本舗分企画分

参加申し込み:別紙用紙にて申し込み、締め切り930

5R分企画については、落合までお問い合わせください)

経費・予算:協賛金、助成金を持って当てる

その他:エコマネーについて・役割分担について他

78日・722日ごみ55R推進本舗定例会:家族環境小学校の企画について話し合いました。

菜の花プロジェクト・チッパ−マシン・リサイクル工作・水質実験・ごみ分別・フリーマーケット・食事などワークショップ形式でしていくことに決定。出展()やお手伝いいただける方はご連絡ください。

715RDF製造工場見学・大野町町議と懇談

大野町の町議4名が福山のRDF製造施設など見学研修に来られました。行政の話だけではなく市民団体の話も聞きたいとのことで、懇談しました。市民派の議員さんだけではなく、保守系の議員さんもご一緒でしたが、本当に熱心に町づくりについて語られ、研修された姿勢には敬服いたしました。

新着!環境ニューズ

 ごみ5R推進本舗としても政策提案
していきたいと思います。皆様のご
提案をお待ちしています!

()環境情報普及センタ http://www.eic.or.jp/index.html より

16年度のNGO/NPO・企業の環境政策提言の募集

 国民、NGO/NPO、企業、行政等のパートナーシップによる環境保全の取組を推進するため、NGO/NPOや企業などから環境に関する政策提言を提案いただき、行政に反映していく「NGO/NPO・企業環境政策提言」を平成16年度も実施します。

 応募された政策提言は同委員会で選考し、優れたものについては「NGO/NPO・企業環境政策提言フォーラム」(12月に開催予定)の場において発表していただきます。またいくつかの優れた提言について、環境省が提案団体等とともにその実現に向けてのフィージビリティ調査を行い、政策化を図ることとしています。(今年度実績2件)

募集期間 平成1697日(火)〜1026日(火)〔郵便必着〕

☆ 応募資格 NGO/NPO及び企業

☆ 応募方法 平成16年度「NGO/NPO☆ 企業環境政策提言」応募用紙に必要事項を記載のうえ、下記の応募書類提出先まで郵送で提出。

※募集要項および応募用紙については、環境省及びこのホームページよりダウンロードできるほか、全国9ヶ所の地方環境対策調査官事務所にて入手できます。

※応募表・詳細につきましては、下記のホームページをご覧ください。

 → http://www.geic.or.jp/geic/partnership/teigen/h16/index.html

■お問い合わせ先
NGO/NPO・企業環境政策推進委員会」事務局 (環境パートナーシップオフィス内)
 電 話:03-3406-5180 FAX: 03-3406-5064 メール:epo@env.go.jp        担 当:有田、門松

 編集後記上勝町の新聞紙など古紙は紙紐で縛られていた。この紙紐は「糸ひもちゃん」と言う、上勝で生まれたブランド製品とのこと。紙紐ならプラスチック紐のように産業廃棄物にならない。このようなこまやかな気配りと製品にしてしまう実行力。これ、なんと!行政ウ−マン(女性)のアイディアだとか・・・見習いたいですね。(O)
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