第4回 楽共セミナー『地域通貨(エコマネー)』    2001.11.03  金平 秀淑さん

              レジメ

    お金とは?

「物々交換の不足を埋めるために考案され、実施に移された交換の方法であり、共同体のメンバーの合意によって、交換の手段として受け入れられたもの。」

わが国では法により誰でもが受け入れることを定められている。・・・法定通貨

  1. 支払いの手段として受け入れられればそれは、なんでもお金である。
  2. 機能による定義
      1. 交換の手段
      2. 価値を貯蔵
      3. 価値の基準
      4. 投機的利益の道具・・・世界の流通しているお金の95パーセント以上が実際の経済の商品やサービスに対応したものではなく、投機の手段として金融上の取引に使われている。
      5. 支配の道具

    1. (1)と(2)は矛盾 交換の手段として財やサービスの流通を促進し経済の循環を促すものと価値を減らさず貯蔵し、貸し付けることによって、値打ちを増やすもの   
    2. 2種類のお金
      • 普段使っているお金(日本銀行券)
      • 利子の付くお金・・・信用創造(小切手や手形で融資されるもの)によって創られるもの

    3. お金が何故機能不全に陥るのか
      • 人為的に希少性なものとされ、モノやサービスとの交換手段にまわせるだけ十分には出回っていない。
      • お金を最も必要とし、最も有効に使う人のところではなく、権力の中心や、大きな富をコントロールしているところに向かうようになっている。
      • 貧しい人から富める人へと機械的に吸い上げられるようになっている。

    4. 利子について
      • 信用創造によるあらたなるお金の創造。
      • 借りたお金には利子というものがつく。
      • 預けているお金にも利子(「死の椅子取りゲーム」とも言われる)がつく。
      • 経済成長の絶対命令
      • 地球環境の破壊
      • 短期的利益の優先
      • 私たちが購入する全てのものにおいて、利払いが含まれている。それは価格の30から50パーセントを占めることがある。
      • 低所得者層ほど、利子収入を上回る利払いをしている。

      ☆お金とは信用の道具である。つまり、借用証書であり、お金の価値は発行者の約束を信じることから始まる。

      地域通貨とは?

      「地域の人々に対し、自分が供給するモノやサービスをベースに自らお金を発行する力を与えること」・・・地域通貨の基本理念

      • 補完通貨、自由通貨、自主通貨
      • 交換機能と価値の尺度機能にのみ限定されたもの
      • 利子がつかないお金
      • 限定した地域の中でしか流通しないお金
      • だれでもが始めることができる

      ・貯めることよりも使うことに目的がある(老化するお金=自然の生業に連動したもの:物が腐敗する様に金も腐敗し、価値が下がる)

      • 互いのしてほしいこと、できることをつなぐもの

      ふれあい・支えあいのきっかけづくり(さわやか福祉財団発行)では

      • 流通範囲・期間・目的に制限を加えた通貨ないし交換の仕組み
      • 国民通貨とは違い、必ず商品・サービスの取引に沿って移動する通貨(投機には利用されない)
      • 人々の互酬関係の下で循環する。
      • 価値の交換手段に特化したものであり、基本的にゼロ利子である。
      • 国家という公的なセクターが発行するものではなく、基本的に市民共同体といった共的なセクターが、地域の問題解決または環境改善等のため発行する

      地域通貨の社会的背景

      • 経済のグローバリゼーション化による

      1. 南北問題の拡大と地球環境問題の進展
      2. 投資家によって一定の収益をあげられないと見なされた地域の一方的な衰退
      3. 都市化などに伴う伝統的な地域コミュニティの崩壊

      地域通貨の目的

      • 地域経済の再生(地域資源循環型経済のために)や自立を促す
      • 地域コミュニティの再生(地域共同体の再構築)
      • 地域のニーズに応じて地域で創造した交換の手段を潤沢に創造できる。
      • 誰でもが地域で必要とされるために(自己の能力の再認識)(誰もが生費者)
      • 地域の生活・福祉サポート
      • 地域の人々が互いの持つ「力」「知恵」「時間」「モノ」などを交換し合い、互いに助け・助けられるという「地域支え合い」を実現する
      • 公共事業や補助金等の外からのお金に依存した「地域活性化」ではなく、内的パワーによる「地域活性化」の実現
      • 国民通貨では活用できないサービスや財貨の活用

      ☆心理的効果

      • 信頼関係に基づいた貨幣システムの中に身を置くことで、人への信頼感を取り戻すことになる。
      • お金を持っていない人でも同じ購買力を持つことができる。=対等な関係
      • お金が足りないということがないので、精神的な余裕ができる。
      • 負債に利子がかからないので、負債が膨らむことがない。
      • 誰がどのようなことができるかわかるため、安心した信頼関係ができる。
      • 自分の好きな(得意な)技術を提供して生計を補助することができる。
      • 老後の不安がなくなり、将来に備えて蓄えを必要とせず、安心して死ぬまでその地域で暮らすことができる。

      地域通貨の種類

          1:タイムダラー(時間預託制度)

           2 : LETS方式 (地域交換交易制度)

          3:借用証書(手形)方式

      ・・・振り出し取引

          4: 紙券方式(おうみ)

      発行元での分類

      個人での振り出しや発行方式・・・レッツ、WAT・・・借用証書、通帳

      主催事務局の発行によるもの・・・タイムダラー、オウミ・・・チップや紙券

      相互信用システム・・・通帳方式で口座を管理し、取引を記録する(LETS

      地域通貨・・・・・・・独自の紙幣を発行することにより、発行された紙幣が自ら交換の

      輪を広げていく

            • 地域通貨の発行は、地域内での「モノやサービスの流通」とマッチしたものでなくてはならない。

      地域通貨立ち上げモデル

      1、 地域の事業者が「コミュニティー・サービス・クーポン」で代金を受け取ることに合意。(自らが発行したディスカウント・クーポンを代金として受け取るのと同じ)クーポンでの収益の一部を、運営組織への寄付(定額や定率制)に回すことを確約させる。

        1. 事業者側の参画により運営組織は資本を手にする。運営組織はこれを元手に「クーポン」を作成する。償還は事業者がするので安心
        2. 運営組織は地域づくりに取り組むグループや団体に「クーポンを交付する」グループや団体はこの「クーポン」を人件費や物品購入費、サービス購入費に充てる。
        3. 「クーポン」を手にした人はシステムに参加する地域の事業者のところで代金の支払いに使う。やがて、参加事業者以外の地域の人も「クーポン」を引き受けるようになる。代金支払いに使えるとわかっているから。
        4. 事業者が「クーポン」で売上の一定部分を運営組織に寄付した時点で、循環の輪は完成する。その時点で償還の義務は無くなり、「クーポン」も役割を終える。
          • 「クーポン」はいろんな人の手を渡って参加事業者にたどりつく。
          • 「クーポン」は地域づくりの資金を集めるだけではなく、地域経済全体に利益をもたらすことになる。
          • 公式通貨(現金)は公式通貨(現金)でカバーされなければならず、付加価値部分を地域通貨で支払いを受ける。各事業者は、自らが供給する「モノやサービス」の値段を設定し、販売に当たってはその一部を公式通貨で、残りを地域通貨で受け取ることになる。
          • 参加事業者が受ける利益

          • 営業促進
          • 地域社会の好感
          • 広告宣伝
          • 地域環境の改善
          • 地域経済の強化

           

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              ワークショップ(ファシリテーター養成口座より抜粋)

          ごみ(環境)問題と地域通貨

          13:00 アイスブレーキング

               ・自己紹介、他己紹介、地域通貨の可能性

          13:15 私にとってのごみ(環境問題)とは

                  KJ

          13:50 休憩

          14:00 各グループ発表

          14:30 地域通貨を使った問題解決プログラムを作ってみよう

                ブレーンストーミング(司会者と書記をつくる)

          15:15 各グループ発表

          15:45 振り返りシート記入と総括

          16:00 終了

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          地域通貨を環境やごみ問題に活用案例

          • ごみ減量化=公的支出の減額による利益を地域通貨でカバーできないか
          • リサイクルの循環の中に市民が入り、その報償として、地域通貨を発行・・・・・トレイリサイクル等
          • グリーンコンシューマーを育てるために
          • マイバック運動のポイントとして
          • 清掃ボランティアの報償として
          • 環境に優しいサービスやモノを地域通貨で表現
          • ビンやアルミ缶の交換媒体を地域通貨とすれば、基本的に限定された地域の経済の活性化に貢献するのではないか。
          • ペットボトル等に対して地域通貨を与えれば逆効果となるかも?
          • 使うよりも使わないことに対する利益に対して地域通貨をどう使うか。
          • 環境活動をしている団体に対して地域通貨で補助を行う。・・・コミュニティクーポンの活用

          インタビューゲーム

          あなたの一番すきな場所はどこですか?

           

          あなたが惑星地球号の一員であると意識するときはどんなときですか?

           

          あなたにとって、ごみとはなんですか?

           

          あなたにとって、一番関心のあるごみ問題はなんですか?

           

          50年後、あなたの住んでいる町はどんな町になっていたいですか?

           

           

          ふりかえりシート

          わたしが気づいたのは?

           

          わたしがうれしかったのは?

           

          わたしががっかりしたのは?

           

          わたしにとって必要だとわかったのは?

           

          わたしがこれから実行しようと決めたことは?