トーンカーブの使い方 まず読み込んだ画像をよく見る。下のサンプル画像について、 特に撮影時の露出が変とは思わないが、自分に意図した雰囲気よりやや明るめになっている。 つまりその日は雨で、どんよりした暗い日だった。だからやや暗めに仕上げる事とする。 参考程度に、一応、ヒストグラムを見る。RGBそれぞれのヒストグラムは下記のように得られた。 これからは特に撮影時の露出が変とは思えない。つまり適正露出だろう。 しかし写真としては、これよりやや暗めにしたい。その処理をトーンカーブで行う。 上は元画像だ。トーンカーブを少し変えると、下のように画像が少し暗くなる。この程度でよい。 カーブの右端を輝度255より少し落としたのは、白飛びした箇所を輝度251ぐらいに戻す為である。 トーンカーブで輝度レベルを下げたら、次は青レベルを少し下げる。それもトーンカーブで。 B線のみカーブをつける。これもリアルタイムで結果が確認できるから、これでOKとする。 以上でトーンの調整は終わり。今回はやや地味なサンプルで、トンカーブも穏やかになったが、もっと派手に仕上げたい場合はS字型のカーブにする。参考までに、それも下の方に載せて置く。 究極的には、主題とする箇所をどのくらいの輝度にするかを決め、それに合わせてトーンカーブで全体的な輝度バランスを整える、という使い方になるだろう。それでも、元画像から大幅に変える事はない。 また、自分の画像編集は、輝度レベル0と255は作らないという方針でやっている。その理由は、プリントする場合、完全黒と完全白があると上手く仕上がらないと思うから。 参考までに、トーンカーブをS字状にして、画像にメリハリをつけた場合のサンプルである。 コントラストのみ変え、彩度を変えていないが、見た目には「あざやか」になっている。 自分としては、ここまで派手にする事は勧めないが、雑誌などではこういう例も多い。 |