中古カメラの実態とその修理
中古カメラ(一般論)
カメラを中古で購入する場合は、やはりリスクがあります。
特にカメラボディは消耗部品が多いので、年数と共に使用不能に近づいて行きます。
メーカ側が修理を打ち切ると、修理専門業者でも部品がないので修理できなくなるそうです。
だから、ボディはなるべく新品で買うほうが良いと思います。
しかしボディに比べてレンズはかなり長持ちしそうです。
それに28ミリから135ミリの単焦点レンズなら、20年前の製品でも性能的には遜色ないと思います。
だから、レンズの場合は中古で買うのも悪くないものです。
しかし中古の相場より安いレンズは、絞りの動きが悪くなるなどのトラブルが多いようです。
だから値段がやや高めでも、信頼できる中古店で買うほうが安心できます。
または、いずれ修理するからと割り切って、相場より安いものを買うという手もあります。
買った中古カメラの実態
半年ほど前にカメラボディPentaxKXと、レンズPentax50mm/F1.4、ZoomA35-70mm/F4を中古で買いました。それ以前にも中古のレンズなら買ったことはありますがボディは初めてで、しかも今回のものは製品自体がいくぶん古く、いずれも多少「難あり」のものでした。
KXボディはファインダーにゴミが目立つこと、50mmはレンズがかすかに曇っていること、ZoomA35-70は3枚目のレンズに小さなカビがあることです。それでも中古店の等級ではAB級で、値段も相場ぐらいのものでした。(KXだけは店員からファインダーにゴミとコメントがありましたが。)
しばらく3ヶ月ほどそのまま使っていました。撮影結果には特に問題がなかったので、これなら使えそうだと思って、それじゃ一通り修理して本格的に使おうと考えたわけです。
(別に修理しなくても一応は使えましたし、写りも特にまずいことはなかったのです。しかし、本格的に使うからには一通りは再調整しておこうと考えたわけです。)
修理後は、レンズは問題なくきれいになりました。しかしボディにはまだ問題が残っていました。修理後しばらくして気がついた問題点です。今はボディは2度目の修理に出し、上がり待ちの状態で、結果はどうなるかまだ分かりません。 (4月26日)
以下はDiary風その途中経過です。
古いカメラの修理(3月12日)
中古で買ったPentaxKX、50/1.4、ZoomA35-70/4を修理しました。Internet取次ぎで有名な修理業者に出してみました。レンズ掃除ならカメラメーカーのサービスセンターでやってくれますが、ボディは古いのでメーカーではもう修理してくれません。しかし修理専門業者がある事は前から知っていましたので、思いきって出してみました。
料金はカメラメーカーのサービスセンターよりいくぶん安いようです。出来あがりについての厳密な判断はできませんが、特にまずい点もないようです。
元々使用不能という程ではなく、ファインダーが汚れていたり、レンズにかすかなカビがあったりしていた程度でした。修理後は露出計のズレも少なくなったようです。これで古いカメラも安心して使えます。
まだおかしい(3月26日)
修理後、テストも兼ねて何度か撮影してみました。そのときは別に問題はなかったのですが、3月に雪山へ持って行ったときにボロが出たようです。できた写真プリントを見てこれはまずいと思いました。山などへ撮影に行く場合は、だいたいカメラを2台持って行きますので、故障してもそれほど支障をきたさないのですが、故障に気づかない場合は予備カメラがあってもしょうがないですね。まれにこういう事もあります。
PentaxKXの故障はシャッタースピードのむらです。雪中で撮った写真を見て初めてシャッターの不具合に気が付きました。どういうふうにまずいかというと、写真の左側が少し暗い、つまりシャッターの開き始め部分が露出アンダーになっているわけです。
このカメラで1週間前に撮った写真には異常はありませんでした。つまり低温時にシャッターの動きが悪くなるようです。(雪中で撮ったときは気温はマイナス1度でした。)これは今まで気が付かなかったことです。それでその後また修理に出すことにしました。
こんな古いカメラを使わなくてもと、お思いかもしれません。確かにそうです。が、今は古いPentaxに凝っているのです。
またまたカメラ修理(4月2日)
またまた私のカメラ(PentaxKX)の調子が悪くなり、また修理に出すことにしました。
このカメラはしばらく前に修理したばかりなのですが、そのときはシャッターを修理対象にしていません(ファインダーの清掃のみ)でしたので、今度は別の修理業者に出すことにしました。
上野のカメラ修理専門業者に持って行ったところ、シャッターの油切れだから直せるとの事でした。それでも1ヶ月ぐらいかかるそうです。(最近、カメラ修理は繁盛していますねと聞いたら、最近は職人が少なくなっているからと言っていました。)
修理費の見積もりを聞いたところ若干高めなので、少しためらいましたが修理することにしました。思えば前のときは修理費が安すぎる気がしていたので、これくらいが適正なのかなと思ったりもしました。修理費に見合った修理がなされることを期待して待つことにします。
さて、その後はどうなることでしょうか?
2度目の修理完了(4月28日)
ようやくPentaxKXボディの修理が終わりました。これで完動?、のはずです。
修理屋のオヤジさんは、いくぶん年配の人(修理するのはもっと若い人)でしたが、話し好きのようです。修理完了品を受け取って帰ろうと思っていても、いろいろ話しかけてきます。それでいろんな話が聞けました。
それによると、シャッター速度のムラを直すのは比較的簡単なようです。しかし、機械シャッターですから、スピードを機械的に調整(ネジを締めたり緩めたりするのか、そこのところは分かりません)する必要があります。そのときにシャッター速度の測定器を使うそうです。これが使えなければホントの修理屋ではない、というようなことを言っていました。測定器にはこのほかに、レンズの無限遠位置を調整するためのもの(コリメーターと言ったか?)もあるそうです。これらの測定器がないとカメラメーカーから、修理業者として認めてもらえないそうです。
(こういう話はこれくらいにしましょう。)
その後、家に帰ってから例のように、カメラのシャッター窓からテレビ画面をのぞいて見てみました。「うん素晴らしい、何ら問題ない、ように見える」という状態でした。1/1000秒もムラなく開いているようです。ただシャッター速度の絶対値は分かりません。この点については修理屋さんを信用するしかありません。機械式シャッターですから、高速側の絶対速度はそんなに正確ではないでしょう。左右のムラがなく、いつも同じスピードならそれで良いのです。
その後フィルム2本分撮影しました。1本は完全にテストのための撮影です。結果は特に問題ないようです。これでしばらく使って行きましょう。
修理屋のオヤジさんに、カメラはどのくらいもつか?と聞いたところ、PentaxSPを持ってきて、このカメラでもまだ使えるから、と言っていました。(なかなか答え方がうまいですね。)
このKXもあと10年は大丈夫と、自分ではそう思っていますが、先のことは分かりません。しかし、1年ほど使ってみればだいたい分かるでしょう。古いカメラはしばらく使わないでおくと、その後は調子が悪くなっているものですが、これは修理したばかりですから、多分そういうこともないでしょう。
なぜ古いカメラを使うかということ
それは第一に、そういうカメラでも十分に使えるからです。古いと言っても1975年頃の製品で、いわゆるクラシックカメラの部類には入りません。セミクラシックと言う人もいるようですが、むしろモダンカメラの初期のものと言うべきでしょう。なぜなら、その頃のカメラやレンズはそれ以前のものとはだいぶ異なり、むしろ現在の製品と基本的なところでは違いは少ない、と考えるからです。
1975年頃それ以前のカメラだと、やはり使いにくさを感じます。また別の見方をすると、50ミリレンズの場合は、現在の製品もその頃の製品とは光学性能は変わらないとも言われています。つまりその頃のカメラでも不便さを感じることもなく、また性能的にもそれほど変わらないから、ということです。
(スペックを細かく上げればいろいろ差はあり、そのことは認めます。)
見やすいファインダー、使いやすい露出計、正確なシャッター、良く写るレンズという点で、私は1980年頃でカメラは完成したと思っています。現実にはそれ以降もカメラは発展しているのでしょうが、先に記した4点以外の付加機能には関心のない者からみれば、最新カメラにあまり魅力を感じません。
AFやAEに全く関心がないわけではありませんが、ボタン操作や液晶表示などには抵抗を感じますし、分割測光にいたってはなぜシーン毎に他人に露出値を決めてもらわなければならないのか、という気がします。(分割測光の場合はカメラ設計者が各種被写体を想定して、それぞれの被写体パターンに応じて適正露出となるように、プログラムされているらしいから。)分割測光はそれ自体での便利さの追求というより、AF・AE操作からの必然性として発案されたのでしょうね。
しかし、あまり最新カメラを批判するつもりはありません。これは全く個人の趣味の問題ですから。
(2000/05/11)
最初に戻る