クローズアップレンズ
 最近はマクロレンズがはやりで、クローズアップレンズはあまり使われていないかもしれませんが、なかなか使えるアクセサリーと思います。
 クローズアップレンズは接写のために使いますが、撮影倍率をそれほど期待しなければ、それなりに使えます。撮影結果つまり画質については、カメラ雑誌などで言われている程に悪くはないようです。
 同封の説明書にもF5.6以上に絞るようにと書かれていますが、F2.8程度でも十分使えます。つまりクローズアップレンズを使うと多少の像面湾曲が発生するようで、平面を撮影しようとして中心部でピントを合わせると、周辺部は多少ボケます。それで説明書ではこの欠点を目立たなくするためにF5.6以上に絞るように、と書いているようです。

 私の場合、クローズアップレンズは85mmから200mmまでの単焦点レンズの、最短撮影距離の短縮に使います。これらのやや古い単焦点レンズの最短撮影距離はだいたい焦点距離の10倍で、最短距離としてはややもの足りない気がします。それでこの最短撮影距離と同程度の焦点距離を持つクローズアップレンズを使うわけです。これで、最短撮影距離が短縮できます。
 例えば105mmレンズの最短撮影距離は1.2mぐらいですが、これに焦点距離1.0mのクローズアップレンズをつけると、約1.1mから0.6m(注:被写体とフィルム面との距離)の範囲でピント調節できるようになります。つまり、最短撮影距離は0.6mぐらいになり、このときの撮影倍率は約1/4.2となります。
 このように、クローズアップレンズの助けを借りることにより、無限遠から0.6mまでがほぼ連続的に撮影できるようになります。105mmレンズ+クローズアップレンズで0.6mに接近すると、約15cmの範囲がフィルムいっぱいに写りますので、接写にも使えます。

 ちなみに、この105mmレンズに焦点距離50cmのクローズアップレンズをつけると、撮影距離は約0.6mから0.48mの範囲となり、最大撮影倍率は約1/2.8となります。私の場合はクローズアップレンズでは、この程度の撮影倍率が限度と考えていますが、拡大撮影用のクローズアップレンズもあるようです。

 ただクローズアップレンズでは、撮影倍率の変化が少なく、この点では明らかにマクロレンズにはかないません。クローズアップレンズ使用ではレンズが1枚ふえ、原理的にはレンズ収差が増大する方向にあるので、気分的にいやな感じを持つ人が多いかもしれませんが、撮影結果を見ればそう画質が劣ることもなく、もっと見直されてよいように思います。
 画質低下をできるだけ少なくしたい場合は、1群2枚の色消しタイプのほうがよいようです。


     クローズアップレンズと撮影可能な被写体サイズ
 Closeup Lenz焦点距離 f=1.0m(1号)  f=0.5m(2号) (号数はケンコーの場合)
 タクマー105mm     28cm - 15cm  15cm - 10cm
 タクマー 55mm      ----    28cm - 12cm
 タクマー 35mm      ----    45cm - 21cm


 タクマー35mm/F3.5は元々45cmまでしか寄れませんので、最短距離としてはかなりもの足りなかったのですが、クローズアップレンズをつけると28cmまで寄れるようになり、これで他の35ミリレンズ並になったと思います。
 なお、200mmレンズの場合は、焦点距離f=2.0mのクローズアップレンズを使います。
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