カメラとレンズのテスト方法
中古などでカメラを買ったらまずテストする必要があります。ここでは簡単にできるテスト方法を
ご紹介します。一眼レフの場合を想定しています。
ボディ
・シャッタースピード
シンクロスピードと最高速スピードの確認をします。簡便な方法はレンズをはずしてカメラの裏
蓋を開け、テレビに向かってシャッターを切る方法です。この場合はカメラの裏から直接目で確
認します。これが難しい場合はフィルムをつめてストロボ撮影をすればよろしい。必ず最高速シ
ャッターも試してみることが重要です。
・露出計の点検
他のカメラまたは単体露出計と比較すればよろしい。ただし普通は測光分布が違いますから、
壁や曇り空など一様の明るさのものを測る必要があります。古いカメラだとメーター指示がずれ
ている場合が多いので、この場合はフィルム感度設定をずらして使用すればよいのです。これが
できないカメラは中古では買わない方がよいでしょう。
レンズ(28mmから200mm程度の場合)
フィルムをつめてテスト撮影を行いますが、ここに記したことはそれ程厳密なテスト方法ではあ
りません。しかし、それでもかなりのことが分かりますし、またこれ以上のテストは一般には難し
いものです。
フィルムはISO100のネガカラーを使用し、信頼できるラボに出し、さらにポストカードサイズの
同時プリントで注文します。(プリントで確認するのが一番簡単です。)
・シャープ感
無限遠、5m、1mぐらいの距離を、開放、1段絞り、2段絞りぐらいで撮影します。明るすぎて開
放では写せない場合は偏光フィルターなどを使ったり、曇り日を選んだりします。
これでだいたいのことは分かります。開放の場合は無限遠はシャープ感がないのが通常です。
1段絞り以降の場合はほとんどシャープに写ると思います。100mm以下のレンズでシャープ感
のないレンズはあまり無いようです。(もっと厳密に調べたい場合は六つ切りに引き伸ばす必要
があります。)
135mm以上の場合はブレやすいので注意します。手持ちでは厳密には1/250秒でもブレるも
のです。近景ではあまり目立ちませんが、遠景の場合は注意して見比べれば、ポストカードサイ
ズでも差が分かる場合もあります。(これは近景より遠景の方が絵が微細であるためです。)従
って135mm以上の場合は三脚を使ってテストする方が良いでしょう。
望遠レンズがシャープでない場合はブレが原因である場合が多いのですが、これをレンズ性
能のせいと思っている人も多いようです。(撮影するときはほとんど手持ちという主義の人でも、
望遠レンズの性能確認の場合は、三脚を使うことをおすすめします。)
・歪曲収差
大きなビルの壁面をいくぶん遠くから写します。このとき壁面に対して垂直にレンズを向けるこ
とが肝要で、また壁面が全部入りきらないように写す必要もあります。厳密にはある程度の歪曲
はあるものですが、実写で気にならない程度であればそれで良いのでしょう。
・ボケ味
これはちょっと難しいのですが、シャープ感と同じように、5m、1mぐらいの距離を、開放、1段絞
り、2段絞りぐらいで撮影します。距離については好みで変えればよいでしょう。至近距離の場合
は、F8−F11程度に絞り込んだ場合も必要でしょう。
さらに被写体の背景も変えてみる必要があります。明るい背景、暗い背景、人工物など単純な
背景、樹木など複雑な背景という具合です。同じレンズでもきれいにボケる場合もあれば、きた
なくボケる場合もあります。
(補足)それに背景の距離を変えてみることも重要ですね。つまり主要被写体に近い背景を選んだり、
遠くの景色を背景にしたりするわけです。遠くの背景の場合は問題ないと思いますが、近くの背景の
場合は、つまりボケ方が中くらいの場合ですが、たぶんこの場合のボケが一番問題になるでしょう。
ボケの良し悪しを調べたい場合は条件を変えて徹底的に撮影してみる必要があります。ボケがきたな
いからと言って、これをすぐレンズのせいにするのはいかがなものでしょうか。つまり、ボケがきたなく
なるような条件を、撮影者自身が選んでいる場合もあるわけです。
普通に撮影する場合はあまりボケを気にする必要はないでしょう。背景のボケは結果であって、
重要なのは主用被写体の方でしょうから。接写の場合はボケも重要な要素だと思いますが、こ
の場合は絞りを開ければだいたいは美しくボケるものです。
・色調
このテストの場合はリバーサルフィルムが必要です。しかし色調の評価はいろんなレンズを使
った経験のある人でないと難しいでしょう。本稿の対象外です。
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