カントウタンポポ

Nikon NewFM2 AiNikkor 85mm/F2 FujiColor100

普通に見かけるセイヨウタンポポ(ヨーロッパ原産、帰化植物)ではなく、
日本原産のタンポポです。 関西ではカンサイタンポポと言うらしい。
その他の地域ではどう言うのでしょうか?

図鑑によれば、地方によって多少の変異あるため、自生地によってエゾタンポポ、
トウカイタンポポ、カンサイタンポポと呼ばれ、それぞれ別の種であるとのことです。
しかし、大きな違いはないようです。





 (以下は写真とは全く関係がありません)


 新前橋駅

 野に新しき停車場は建てられたり
 便所の扉風にふかれ
 ペンキの匂ひ草いきれの中に強しや。
 烈々たる日かな
 われこの停車場に来りて口の乾きにたへず
 いづこに氷を喰まむとして売る店を見ず
 ばうばうたる麦の遠きに連なりながれたり。
 いかなればわれの望めるものはあらざるか
 憂愁の暦は酢え
 心はげしき苦痛にたへずして旅に出でんとす。
 ああこの古びたる鞄をさげてよろめけども
 われは痩犬のごとくして憫れむ人もあらじや。
 いま日は構外の野景に高く
 農夫らの鋤に蒲公英の茎は刈られ倒されたり。
 われひとり寂しき歩廊の上に立てば
 ああはるかなる所よりして
 かの海のごとく轟き 感情の軋りつつ来るを知れり。


  歩廊:ほうむ、 軋り:きしり         萩原朔太郎 「純情小曲集」 より


 せんえつながら、ここで少し解説を

 萩原朔太郎は、何度か故郷前橋から旅に出たようです。
 新前橋駅ができてまもなくの頃でしょう。新前橋駅は前橋市街から離れた所にあります。
 タンポポはきれいな花で人の心をなごませますが、農夫から見れば無価値な雑草にすぎません。
 詩人である自分も、故郷ではばかものと思われていると、感じていたのでしょう。
 のちに、萩原朔太郎は故郷前橋から逃れるように、東京に移り住んだそうです。

  (作者の死後50年で著作権は消滅するそうです。それで、ここに引用しても問題はないはずです。)

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