ダイアリー(2003年)


 山のガマガエル ニキ  2003/05/16(金) 19:12

 去年の夏、大日平山荘に泊まったとき、夜、玄関の土間にたくさんのガマガエルがいたのを思い出した。その時は濡れ物を干したり、荷物を片付けたりで忙しく、また早いうちに寝てしまいたかったから、あまり見ている暇もなかったが、考えてみればゆっくり見ていてもよかったのだった。
 聞くところによれば、玄関は終夜明かりをつけているので、蛾や蚊トンボなどがいっぱい集まってきて、それを目当てにガマガエルも集まってくるのだそうだ。

 2,000m弱の山にはガマガエルは珍しくなく、谷川岳のふもとなどでも見かけたが、一般に山のガマガエルは痩せたものが多いようだ。カエルの置物のような腹のふくらんだものは、山では見たことがない。背中側から見れば、まっすぐでふくらみのない胴体のカエルばかり、のような気がする。あれはやはり食べ物が少ないからなのだろうか。
 大日平のガマガエルも痩せたものが多かったような記憶だ。それとも冬眠あけ直後で痩せていただけなのか?

 山登り経験は長いのだが、野生動物を見た記憶は少ない。ここ25年の間にニホンザルだけは何度も見たが、その他としては(魚と鳥以外では)、野ネズミが1回、タヌキが1回、シカが1回、リスが2回、サンショウウオが1回、それくらいだったと思う。クマ、カモシカ、モモンガ、ムササビ、テン、ヤマネ、これらは皆無だ。あまり関心が無かったせいもあろう。
 つまり若い頃は岩山や雪山など山自体に関心が行き、その後も関心は植物が主だったから、野生動物とは縁が薄かったようだ。これからはもう少し動物にも関心を持って見てみようか。

 注)大日平は北アルプスの北部にある。


 ある書き込みから (原発について) ニキ  2003/07/18(金) 19:29

 再びこんにちは。チェルノブイリ原発事故の話、読ませてもらいました。私は原発には必ずしも反対ではないのですが、実態は危険な存在なのかもしれません。
 肯定理由についてですが、単純に考えてエネルギー源として有効ではないかという事です。それに現に日本の発電量の何割かを担ってしまっている事。情緒的に反対を唱えるのは簡単ですが、反対にはエネルギー使用減量の決意も必要でしょう。
 それでも原発はメリットよりデメリットの方が多いのであれば、やめる方が良いのかもしれない。(ちょっと判断がつかない。)

 私としては、エネルギー使用全般について問題あると考えています。つまり、二酸化炭素排出問題です。これは電力使用だけでなく、石油など化石エネルギーの使用全般についての問題です。これの為近い将来、人類への重大な危機が来る可能性があります。
 二酸化炭素排出問題を考えると原子力エネルギーの利用は有効な対案となります。原発が安全である事が条件なのは言うまでもありません。安全な原発はそもそも無理なのか?難しい問題がいろいろ含まれているようです。
 個人的にはクーラーもやめ、20〜30年前のエネルギー水準に戻すのも悪くないとは思っていますが、....

 続きは、こちら をどうぞ。

 ───(追加 2007/09/14)───────────────

 上記は内容がいくらか分かり難い点もあるので、最近、解説を書き加えた。 CLICK 出来るだけ分かり易くと心掛けた。


 アカマツ林とマツクイムシ ニキ  2003/08/21(木) 19:47

 広島県や島根県など中国地方の松林はマツクイムシで全滅したか?結論として、マツノザイセンチュウとマツノマダラカミキリの被害により大打撃を受け、激減したと言える位かもしれないが、全滅はしなかったらしい。中国地方の松枯れは、1975年頃より始まり、1985年頃には終息に向かったそうだ。(しかし島根県では、2001年にもマツクイムシ対策として農薬の空中散布を行ったらしい。)それでも全般的には、中国地方では終息したのだろう。現在(1990年前後)では被害の中心は東北地方に移っているとの事だった。

 マツノザイセンチュウは元はアメリカ産で戦後やって来た帰化動物で、マツノマダラカミキリは在来種だそうだ。実はマツクイムシという害虫は存在せず、実体はマツノザイセンチュウとマツノマダラカミキリの共同作用を言うそうだ。
 マツノマダラカミキリはマツの幹を食害するが枯らす程でない。マツノザイセンチュウはマツを枯らすが別のマツには移動できない。しかし、マツノザイセンチュウはマツノマダラカミキリにくっついて別のマツに移動する、こんな具合だそうです。

 なぜ終息したか?強い病害作用を及ぼすマツノザイセンチュウが猛威を振るい、近隣の松を全滅させた結果、自分自身も生存不能になってしいまって、病害作用の穏やかなマツノザイセンチュウだけが生き残る事となった。また、同害虫に弱いタイプとその環境にある松は全滅したが、強いタイプとその環境にある松が生き残っている。従って、これら生き残った松とマツノザイセンチュウとは、生物群としては共存できる関係になったと考えられる、との事だ。つまり、松の木としては依然として松枯れの可能性はあるが、全部が害を受け全滅するという程の事は無いらしい。それでも、松が優勢を占めるほどに松林が広がれば、再発する可能性はあるそうだ。

 なお、マツクイムシによる松枯れ被害は、山林より公園や景勝地の場合が深刻らしい。つまり1本でも枯れると、公園や景勝地の価値が減ずるから。兼六園でも被害を受け始めたので、2003年にはMEP系農薬の散布を6回ほど行ったとの記述があった。来年も行うそうである。
 山や海岸の松林の場合は、むしろ松の木が多過ぎるから被害が広がる、という観点から、別の樹種(椎の木など)を植林する方法で対応するらしい。しかし山林に対しても、薬剤の空中散布をするケースもあり、一部から問題視もされているようだ。
 また、松の木の樹勢で害を受けたり受けなかったりするらしく、肥沃地にあるものが必ずしもマツノザイセンチュウに強いとは限らず(これは周囲の広葉樹などに根張りや水争いで負けているかららしいが)、尾根筋の岩石地にある松の方が強い場合もあるらしい。さらに、前年の気候状態などの影響も強いらしく、つまり、前年が旱魃や長雨だったりすると、翌年は弱って、マツノザイセンチュウにやられ易いそうだ。

 アカマツは植林されるものか?過去にアカマツは植林されたケースもあるらしい。目的は森林美化か、薪材確保か?窯業(登り窯)ではアカマツの薪が適しているらしいから。しかし、今ひとつはっきりしない。植林されたかに見える松林も、本当は二次林かもしれない。クロマツは海岸などに防風林や景観林としてよく植林されるが、木材利用としての植林ではない。
 植林しなくても、伐採跡地や崖崩れの跡などには、勝手にアカマツがよく生えるそうだ。裸地に侵入して二次林を形成したアカマツ林も、土地が肥え下草が生えるようになると、アカマツの自然更新は行えなくなるそうだ。理由は下草のある土地では日光不足でアカマツの苗木が育たないから。従って、次第に照葉樹林や雑木林に変わって行くらしい。



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