(コンパクト)デジカメ 〜 買い時はいつか              2003.11.12

◆はじめに
 最近ちょっと(コンパクト)デジカメに関心持つようになって、いろいろ調べてみました。それで、せっかく調べたのだから内容を記録して置きたい、という気になったのです。調べたと言っても、メーカー各社のHPで製品系列を見たり、各マニアの解説サイトで、一般向けの技術的な内容を読んだ程度です。また、2年ほど前からよく言われている「デジカメはいつが買い時か?」という話題ですが、これについてもほぼ答えが得られたように思います。
 「買い時はいつか」という問題は、つまり最新型を買っても、半年後にはもっと高性能な新機種が出て、買ったものがすぐに旧型になってしまうという問題のことです。しかし、この点については、今ではもうそうは成らなくなった、と言えるようです。つまり買い時はもう来てしまったのではないかと思います。つまり、デジカメの高性能化は一段落した、と言えるでしょう。
 これは、デジカメに何を期待するか、どの程度の価格を予定するか、とかの問題に関係するので一概には言えませんが、一般消費者向けのコンパクトデジカメについては、性能的にはもう飽和してしまったと考えられるでしょう。

◆デジカメに何を期待するか
 これはおそらくデジカメを使っている人も明確には考えていないと思います。現実にどう使っているかは、人よってそれぞれ異なるでしょうから、ここでは、デジカメに必要な要件をどう設定するか、という問題になります。つまり、本論の前提条件に位置づけられるものです。

 デジカメはやはり、パソコンとセットで使用されるものでしょう。言い換えれば、パソコンを持たない人がデジカメを使うのは、あまり意味が無いのではないでしょうか。現実には、パソコンを持っていないがデジカメは使うという人も少しは居ると思いますが、そういう人はメモリーカードを写真屋にあずけて全数をプリントしてしまうのでしょうか。しかし、それではデジカメである必要は無く、むしろ従来のフィルムカメラの方がそういう用途には向いているように思います。
 つまり、デジカメはパソコンに写真画像を表示させる事も重要で、用途の半分を占めていると考えられます。もう半分は、従来と同じく写真プリントを得る事です。プリントはパソコンと一緒に買ったプリンターを使って自分で行う事もできますし、写真屋へ注文する事もできます。しかし最近は、自分で(インクジェット)プリントするのが一般的なようです。
 つまり、デジカメに期待するのは、撮った写真をディスプレーに表示できる事と、ときには、適度に美しく写真プリントを作れる事と、言えるでしょう。

◆必要な画素数
 結論的には、ここで求められるデジカメは、A4サイズのプリント(250×190mm)も考えるなら、上限が400万画素で、300万画素でも遜色なく、プリントしても2L(178×127mm)サイズまで、という考えなら200万画素でも良いと言えます。
 プリントはあまり考えなく画面表示が主という場合でも200万画素ぐらいある方が良いようです。また画面表示でも、スクリーン一杯に表示したいような場合は300万画素ある方が良いようです。

(以下にその理由について具体的に説明しますが、話が細かいので、読むのを省いてもらっても構いません。)
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 先に記した適度に美しいプリントとはどの程度のものかと言いますと、これには現実にいろんな考え方ができますが、具体的には、従来写真の2L(178×127mm)サイズ、もしくはB5〜A4サイズで、ある程度には美しい写真がプリントできる事と設定します。
 もっと具体的に言いますと、A4用紙にプリントすると仮定すれば、プリントサイズは約250×190mmで、これを200dpiでプリントするには約2,000×1,500pixel(300万画素)の画像が必要になります。あるいは、240dpiでプリントする場合は、2,400×1,800pixel(400万画素)の画像が必要になります。
 一般的に、プリントには240dpiあれば十分で、200dpiでも多少落ちますが遜色ないレベルと言われるそうです。これから考えますとプリント用途でも400万画素デジカメで十分で、あるいは300万画素デジカメでも使えるレベルと言えるようです。
 また、レベルを少し落としてプリントサイズは2L(178×127mm)までで良いと考えれば、240dpiでプリントするとしても、1,600×1,200pixel(200万画素)あれば良いとなります。

 次に、パソコンに写真画像を表示する場合について考えます。今のデジカメ画像は画素数が多いのが普通で200万画素機の場合は1,600×1,200pixelですから、ディスプレーに写真全体を表示すると普通は縮小表示になってしまいます。しかし、一般に画像をディスプレー装置に(鑑賞用に)美しく表示するには、ディスプレーのドットと1:1に表示するのが良いと考えられます。すると、ディスプレー装置のサイズにもよりますが、800×600 pixelぐらい、あるいは1,000×750pixelぐらいの画像に縮小編集するのが適当と考えられます。
 また、CCDの特性から、デジカメのオリジナル画像をディスプレードットに1:1表示してもあまり美しくなく、長さ1/2に縮小して表示する方が、画像は精密で美しく見える事が、経験的に分かっています。すると表示する場合でも、1,600×1,200pixel(200万画素)または2,000×1,500pixel(300万画素)の画像が得られるデジカメが必要と、結論付けられます。
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◆現在(2003年11月)のデジカメ、CCDサイズと製品価格について
 今、現在売られているデジカメをおおまかに分類すると下記のようになります。
 (1) 2/3型CCD  500万画素 ─── 価格10万円以上
 (2) 1/1.8型CCD 300〜500万画素 ─ 価格8万円前後
 (3) 1/2.7型CCD 200〜400万画素 ─ 価格4万円前後 (一部は1/2.5型CCD)
 (4) 1/3.2型CCD 200万画素以下 ─ 価格2万円以下

 これらについて寸評しますと、次のようになります。あくまでも主観です。
 (1)は高性能ですが価格が高く、ここまで出すならその上の一眼デジカメにする事も考えられます。また、本論での400万画素までという設定に対してオーバースペックです。(2)は性能的にはフィットしますが、8万円という価格は気軽なもので無い、という見方もできます。(3)は画素数的には十分ですが、CCDの小ささが気になります。画質的にどうかと言えば、今の私には判断しかねます。

 それでも、メーカーや販売店の状況を見ますと、今は(3)が主力製品のようです。(2)は確かに良いのですが、それが必要な人には既に行き渡ってしまった、と考えられるのでしょうか。また値段の高さもあって、今はあまり売れ筋ではないようです。
 (3)は画質より、むしろ小型軽量化や、ファッション性に重点を置いているように見えます。少し無理すればいつでも買える価格とも言えるのでしょう。従来8万円まで出す気のなかったユーザー層には、よく売れているのではないでしょうか。
 この型の初期の製品は200万画素でしたが、メーカー間の画素数競争のためか、しだいに多画素化して行きました。しかし(無根拠ですが)1/2.7型CCDでは300万画素が限度ではないかと思います。なお、(4)はここでは検討の対象外としています。

◆最新の製品はデザインや小型化優先、しかし性能的にはダウンしている
 2000〜2002年は、上記の(2)が主流でした。大雑把には、2000〜2001年は300万画素、2001〜2002年は400万画素、いずれも1/1.8型CCDが主流だったと言えるでしょう。
 しかし2003年の今年は、500万画素の新製品はあるものの、主流は1/2.7型CCD機にダウンしています。ファッショナブルで小型の1/2.7型CCD機が主力商品となっています。この結果1/1.8型CCDの300〜400万画素機はあまり売られていない状況です。(売れていないと言うより、売られていないという事に注目すべきでしょう。)

 また、上記(2)の製品は、多くは絞り優先などマニュアル撮影できるものでした。しかし、(3)は手軽に使えるものというコンセプトからか、(露出補正できるのは当然としても)絞り優先の撮影など出来ないものが多いようです。つまり、性能優先で考えれば、明らかにダウンしています。だから、性能重視する立場から見れば、買い時はもう過ぎ去った、とも言えます。

◆性能的に良かった製品は、2001〜2002年製の400万画素機、または300万画素機
 本論で設定した性能のデジカメを求める場合、1-2年前の製品が良いようで、具体的には次の製品が上げられます。
 ・ニコン  Coolpix990、995、4500
 ・キャノン PowershotG1、G2、G3
 ・オリンパスCamedia3040、3100、4040、4100
 ・パナソニックDMC-LC5
 他にソニー、フジ、ミノルタ、ペンタックス、京セラ、リコーなどありますが、あまり知りません。
 (個人的にはペンタックスのファンで、Optio330RS、430RSには関心ありました。)
 しかし、上記はもう売られていなくて、メーカーのカタログにもありません。現在、1/1.8型CCDの製品はほとんど500万画素となっているようです。(パナソニックだけは製品カタログにあるようですが、店頭ではあまり見かけません。)
 1/1.8型で500万画素にすると画質が落ちると主張する人も居ますが、この点は分かりかねます。しかし、パソコンに取り込んだときデータとしてやや重く、扱いが面倒という気はします。個人的には、500万画素はオーバークオリティでないかと思います。

 以上ですが、本論で求める理想のデジカメはもう過去の製品となってしまいました。マイナーな販売店に流通在庫がある場合もありますが、普通には新品の入手は難しいでしょう。
 今後、新製品として、小型軽量で1/1.8型CCDの400万画素デジカメが復活するかどうか。メーカー側は1/1.8型も1/2.7型(または1/2.5型)も性能的には変わらないと考えているかどうか。いや、やはり1/2.7型CCDはコストダウンの為と思います。
 価格的に可能なら、やはり1/1.8型、2/3型、4/3型と、より大きなCCDのデジカメが出てほしいものです。しかし、デジカメの発展はもう頭打ちとも考えられます。
 価格が10万円を越えるようなら、やはりAPSサイズ一眼デジカメの方が良いに決まっています。が、それは本論で設定したスペックを越えていますから、一般消費者向けデジカメは4〜5万円、高くても7〜8万円ぐらいが限度ではないか、と考えます。

◆後日追加  (2003年11月24日)
 その後、調べてみますと、キャノンは 1/1.8型400万画素機をラインナップしているようです。しかも、実売り価格は5万円前後で、なかなか立派なものと思います。IXY Digital シリーズなどにあり、今後も続けそうに思われます。
 しかも、PowerShot S45という機種が本論にぴったりマッチするデジカメでした。残念ながら、少し前に発売中止されたようです。売れ行きが今一つだったのかな?と想像しますが、500万画素機の同シリーズのS50に代えられたようです。良いものが必ずしも良く売れるとは限らない、という例ではないかと思います。(一般消費者はものの価値を知らない?)
 個人的にはキャノン製品にあまり関心無いのですが、コンパクトデジカメに関しては、オーソドックスで良い製品をそろえているようです。
 同じように、フジも 1/1.7型400万画素クラスの製品を継続しています。実売り価格もやはり5万円前後です。キャノンもフジも CCDを自社グループで生産していますから、そこが強みでしょうか。
 一部訂正します。 キャノンはCMosセンサーは作っていますが、CCDは作っていないようです。

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