風と空と草の大地-モンゴル
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モンゴル予備知識
モンゴルと聞いてどんなイメージを描かれるのでしょうか?
ちょっとかためのお話も交えて、旅行記を読まれる前にちょっとご説明。
本に書いてある程度と、私が知っている程度のお話なので、ご存知の場合はご容赦ください。
なに、そんなに難しい話ではありません。私もそんな説明できませんし。(^^ゞ
一般
用語説明
世界地図でいうと
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正式国名、モンゴル国。簡単に言うと上にロシアがあって、下に中国があって、カザフスタンが地図で見ると左横にあります。
海はありません。北東アジア内陸部にあります。国土面積は156万6500平方キロメートル、っていってもどのくらい?
日本の約4倍もあるんです。もちろん川や山脈もあります。
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←クリックするともう少し大きい地図と
モンゴルの国旗の感じがわかります。
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首都はどこなん?
モンゴル国の首都は「ウランバートル」です。モンゴル語で「赤い英雄」という意味だそうです。
高層ビルもあるし、バスも走ってるし、団地もあります。
学校やスーパーもある普通の街ですが、ときどき屋根のあるバス停で、馬や牛が暑さをしのいでいます。
祭りになると、トナカイさんもいます。たまに馬に乗った人が車と平走したりします。
また、どうしてもゲルが好きな人も多く、つい公園にでもゲルをたててしまうようです。
唯一の国際空港「ボヤント・オホー空港」があり、モンゴルの玄関口でもあります。
最近は、派手でおしゃれなホテルもぞくぞくお目見えしていますが、空港の草っぱらに
やっぱり馬がいて、のんきに草を食べていたりします。
人々と言葉と信仰
モンゴル国は、ほとんどモンゴル人です。正式には、ハルハ・モンゴル人。
首都ウランバートルでは、日本と同じファッションの人も多くいます。
地方に行っても洋服を来ている人が多いです。お祭りや特別な日は、晴れ着、正装のデールを着ます。
日本と同じように年配の方は民族衣装、普段着デールを着ている方が目立ちます。
言葉は、公用語として「ハルハ・モンゴル語」です。
日本の言葉のルーツであるという研究もありますが、聞いている分には、さっぱりわかりません(涙)
そのような人々で、信仰心は厚く、チベット仏教の影響を強く受けています。
ウランバートルにあるガンダン寺は、その最高峰として、名高いお寺で訪れる人々は後を絶ちません。
暑いの?寒いの?
北海道と同じ緯度なので、確かに寒いです。ただし夏は暑い。朝晩の温度差が激しいところです。
特にゴビ地方などは、カラカラの乾燥した30度以上の暑さになり、夜は冷え込みます。
冬になると、夜にはマイナス40〜50度にもなるという話です。年間降雨量は、最多でも350mm台という少なさ。
また、夏季は日照時間が非常に長く、夜10時を過ぎるとようやく夕焼けになります。
360度フルスクリーン、満天の星空を眺めるには、いったん寝てから、1時すぎに起き出さないと
待てど暮らせど暗くならず、待ちくたびれて一番星が出るころに寝てしまうハメになります。(体験談)
政治的に
旧ソ連と仲良ししていた影響で、ついこの前まで社会主義国家でしたが、1992年1月13日「モンゴル国憲法」が発効し、民主国家「モンゴル国」が誕生しました。
民主化によってさまざまな変化があり、ウランバートルでは治安が良いとは言えませんが、ぜひともいいように変わっていって欲しいと思います。
放牧って
そんなモンゴルでも、昔からの放牧が行われています。主な家畜は、羊、山羊、馬、らくだ、牛の5種類。
草さえあれば、放ってしまうようで、いたるところに、これらの家畜がのんびり草を食べています。
遊牧民たちは、家畜たちのための良い草を求めて、家族・家畜・家ごと放浪します。
厳しい冬も1頭足りとも数を減らさず、大切に育てて増やしていきます。家畜から羊毛やお乳を取ったり、
お肉として売って生計をたてています。国有だった家畜も私有化されて、個人の財産となっています。
モンゴルでは、主に羊を食肉としています。羊を屠殺する時は、お腹を切ってそこから大動脈を手で切り、できる限り苦しませずに屠殺します。
血を一滴も垂らさず、血で大地を汚さず、命を落とした羊のために、1頭全てを利用します。
骨は子供たちの遊ぶ道具になり、羊毛や皮は生地になり、臓物はすべて食べ、血は大切なエネルギー元になるそうです。
牛の糞は、よーく乾燥させると燃料になり、燃やしても匂いません。遊牧民たちは牛の糞を乾かす事も
大切な仕事です。また、らくだの糞は、お香代わりになるそうです。
自然の中で自然にできたものを利用している遊牧民たちの知恵には驚かされるばかりです。
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| 遊牧の情景。 |
家畜についていく。 |
ゲル
伝統的家屋ゲル。モンゴルでいたるところに円筒形の天幕を目にします。「ゲル」はモンゴル語で、家というそのものずばりの意味。
小さな物置用のゲルや、大家族用の大きなゲルまでさまざま。中国名では、「包(パオ)」と呼ばれていますね。
組み立て・分解が可能で、大人二人で2〜3時間で組み立てることができます。
分解すると全て荷車1台に納まってしまうというシロモノ。遊牧民たちは、季節によって、家を分解して夏営地といわれる草の豊富な場所から、
寒さが和らぐ山の南斜面の冬営地まで、数百メートル、時には数百キロメートル移動するのです。
木とフェルトでできていて、格子状の木の組み合わせで円を作ります。その上にハナとよばれる棒を円の中心に向けます。
円の中心には、丸い天窓を2本の柱でささえているものがあります。そこにハナを差し込んでいけば骨組みは完成。
フェルトの布で覆えば完成です。
玄関を南側に作り、玄関から入って正面は日本でいう上座。神様や大切な写真がかざられる場所でもあります。
向かって右側が女性や子供、左側に男性や客人が座ります。
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| ゲルの中。 |
ゲル全体像。 |
ゴビ
モンゴル国の南方の大草原、複数の県をまとめて、ゴビ地域と呼んでいます。
ナーダム祭
モンゴル国の革命記念日である7月11日に、毎年国中あげての最大のお祭り「ナーダム祭」が催されます。
ウランバートル内にあるスタジアムで開会式が行われたあと、3種目のスポーツが行われます。
モンゴル相撲、弓術、少年少女競馬です。地方でも小規模であっても、同じようにお祭り騒ぎです。
国立のデパートでも前日くらいからお休みなんですもの。
☆モンゴル相撲
日本の相撲と違うのは、土俵がないというところ。技も多いらしいですね。
スタジアムでは、各地から集まった強豪たちが総勢512人で戦い、トーナメント方式で戦います。
回を重ねると強い人は対戦相手を指名できるそうです。
鳥が舞い下りてくる仕草は、勝った証拠。悠然としたその仕草に男の強さを感じます。
☆弓術
年齢に関係なく、弓の天才たちが集まって競います。私が見た時は、本当に小さい3〜4歳の子もいました。
☆少年少女競馬
6〜12歳までの少年少女たちが、馬を走らせる競技です。馬の年齢によって、15〜30キロメートルを走り抜ける
大人顔負けの迫力。スタート地点までの移動を含めると、最長の6歳馬は、60キロメートルを疾走することになります。
出走場は総合すると1500頭くらいから、時には何万頭も。
モンゴルでは、4歳から女の子でも当たり前のように馬に乗る、騎馬民族末裔ならではの競技です。
デール
モンゴル民族衣装「デール」。遊牧民たちは一生に数枚を大切に着ます。お正月や結婚式などの正装はデールを
着ます。
基本的に男女の区別はなく、襟を左前に合わせて右肩でボタンでとめて帯をしめます。
夏は絹や木綿、冬は毛皮をプラスして寒さを調節しています。
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| 馬を借りた方。 |
バス運転手さん。 |
馬頭琴
民族楽器の一種です。2弦のバイオリンみたいなものです。モリン・ホールとも言います。
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←この頭の部分の拡大がこれ。→ |
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| koshiご購入の馬頭琴。 |
馬頭琴拡大図。 |
馬乳酒
モンゴル人みんなが大好きと言われている飲み物。アルコールは2〜3%ですが
酸味がきつく、お乳くさいものです。スーティ茶と同じくらいに、大人から子供
まで飲みます。
夏の間に、豊富に取れるお乳でも貴重な馬のお乳を発酵させて大量に作ります。
とにかくすっぱくて飲みにくい、お酢のすっぱさではなく、ヨーグルトなどの
酸味が強烈になったようなもの。どれだけすっぱかったかというと、これくらい。
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Last UPDATE:1997-08-07
Mitsuko Shikata