私にとって、天体の位置計算の原点となった本です。 特に、星座速見盤をJavaScriptで書く際に座標変換の方法などをかなり参考にしました。 恒星のみを表示させる場合には、この本の内容を参考にするだけでも事足りたのですが、惑星の位置計算ではケプラーの式を使用していたこともあって、JavaScriptでは使っていません。 著者は、彗星や小惑星の位置計算では特に著名な 中野 圭一 さんで、1983年の出版です。
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JavaScipt天文計算Scriptのレパートリーを増やす上で、いろんな所で参考にしたのがこの本です。 旧版の出版は1977年と古いですが、新装版は1998年の出版で、私が手にしたのはその後です。 天球の座標、大気差、時刻と経度、暦、天体の出没など、天体の位置計算に関わる多種の情報が載っています。
惑星の位置計算も載っていますが、入手時には軌道要素からの位置計算を理解できていなかったので、惑星の位置計算では参考にしていません
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題名も「天体の位置計算」と、JavaScript天文計算で最も参考にしている本です。 旧版は1980年の出版で1975年基準の計算が多く、増補版(1985年出版)では2000年基準への変更が追記されているが、惑星の位置計算に使用する式は2000年基準になっていないので、時刻に関連する部分は別の式を使用している。 この本の貴重な点は、海上保安庁水路部(旧名)発行の「天測暦」に載せられた、太陽、月、惑星の位置計算の式(略算式)が載っていることである。 この式を使用することで、軌道要素からの計算より高精度な計算が可能となる。「天測暦」は市販されてはいるが、流通ルートが特殊なこともあり、容易に入手できる本としては唯一の本と言ってよい。 当然、天体の位置計算に必要な天球座標や時刻系、2体問題による位置の概算も載っており、今から天体の位置計算を勉強するなら、まずはこの本を入手することから始めるのが効率が良い。
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初めてこの本を見たとき、日の出・日の入りの計算だけで本になることに驚いたが、著者が「天体の位置計算」の長沢 工 さんだったので妙に納得してしまった。 この本は、海上保安庁水路部(旧名)が開発した略算式を、2000年基準の式に変更してあることが特徴であるが、当然のことながら太陽と月の位置計算の式のみなので、「天体の位置計算」が不要になることはない。
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国内の惑星暦としては最高精度を誇る、海上保安庁発行の「天体位置表」です。オークションで入手したものですが、個人で買う本ではないのでめったに出品されません 以前から存在は知っていましたが、実物を一度見たくて興味本位で入手しました。 |
特徴は、時刻に力学時(TD)が使われているのと、赤経は秒以2〜3桁、赤緯は秒以下1〜2桁まで表記されていることです。(理科年表以上) |
天測で位置を測定するための暦「天測暦」です。 GPSの普及で天測の必要はほとんどないと思われますが、まだ海上保安庁からは発行されています。 天体位置表とは違い、実務に即したデータのみなので、表記されているのは赤経で秒まで、赤緯では0.1分までです。 日出時と薄明時間、港別日出没時なども記載されており、まさに船舶向けの内容です。 |
タイトルだけで判断すると一般的なこよみの本と勘違いしそうですが、惑星の位置計算で有名な「略算式」の開発元、海上保安庁水路部が手がけた由緒正しき?本です。 グレゴリオ暦の説明に始まり、12ヶ月の名前の由来や節期、雑節、干支など手元に置いておくすると、便利な情報も多く書かれています。 後半は、まさに略算式の説明が延々と続いており、最初にこの本を入手していたらJavaScript化も随分楽だったと思われます。 |