ソフトウエアラジオ


地デジチューナ本体(DVB-T+DAB+FM)
一部の無線家に流行っているソフトウエアラジオを実験してみた。

USBワンセグチューナの一部で試せるようだが、一番感度が良いといわれている「DVB-T-DAB+FM」(ヨーロッパの地デジ用)をヤフオクでゲット。

検索して見つけたインストール手順などを参考にして試行したが、WinXPなので、32ビット版のドライバを入れたら動かない・・・

ダメ元で64ビット版と思われるドライバを入れて「SDRSharp.exe」を動かしたら、あっさりと動いた。

構成機器
付属のアンテナは地デジ用なので他の周波数には感度が悪く、集合住宅の室内ではFMくらいしか聞けなかった。

アンテナ用のコネクタが「MCX」という特殊な物なので、「MCX-BNC」変換コネクタをヤフオクで探し、ついでにクリップで付けられる「BNCのアンテナ基台」を見つけた。 アンテナは、以前からDJ-X3S用に使っているワイドバンドアンテナ(70MHz〜1000MHz)RH975を使ってみたら、室内アンテナなのにアマチュア無線がそこそこ聞こえた。

感度は、DJ-X3Sには負けているが、わずか2000円程度のUSBチューナだけだと思うと驚異的!

HRO用アンテナ
ワイドバンドアンテナ(70MHz〜1000MHz)RH975では50MHzの受信ができないため、HRO用に50/144MHz用のアンテナを入手した。サガ電子のホイップだが、430MHz以外ではほぼこちらが常用となっている

FM放送の受信
まずは、室内でも楽々聞こえるFM東京を受信してみた。

ステレオ放送にすると通常のFMラジオ並み(以上?)にクリアな音質。

ノートPC(ThinkPad X60)で受信しているが、音質も意外と良い。

このSDRは、50MHz以下から1700MHz程度まで受信でき、2MHzの範囲をFFTで周波数毎に分離して表示しているが、表示幅を狭くすると、電波の占有周波数帯幅が良く見える。

試しに、FM放送(占有周波数帯幅 200KHz)を見てみると、音声により、FM特有の占有周波数帯幅の変化が良く判る。

簡易スペクトルアナライザとしても使えそう・・・

予想外だったのが、音声が流れていないときのFM放送のスペクトル。

ステレオ用の副搬送波(38KHz)のn次がちゃんと見えている。 これにはびっくり!

テレビ放送(画像にはならない)

テレビ放送は占有周波数帯幅が5.7MHzなのと、OFDMで変調されているため、帯域幅全体に電波がでている。

18CHのテレビ神奈川を受信してみたが、一度に2MHzの範囲しか受信できないので、複数の画像を張り合わせてみたが、となりのチャンネルとのガードバンドがはっきりと見えている。

アマチュア無線(FM)
まずは、室内アンテナでも聞こえる439MHzのレピータのFM局を受信してみた。

音声もクリアで、感度はDJ-X3Sには負けているが、そこそこ実用の範囲内かも・・

そのうち、室外にアンテナを付けてみたいが、集合住宅では常設はできないので、富士山に向けて430MHzの小型の八木程度を仮設する程度が限界か?

昨年、20年ぶりぐらいに開局(旧コールサイン復活)しており、一応、144MHzと430MHzの免許はあるが、開局後、ハンディ機で1度電波を出してみたのみ・・・

アマチュア無線(SSB)
30年くらい前に、144MHzと430MHzのSSBを中心に運用していたので、久々に聞くSSBの音が妙に懐かしい・・・

SSBやCWはDJ-X3Sでは聞けないので、当面はこちらでの受信がメインになりそう。

SSBの復調は周波数の微調整が面倒だが、ちゃんと合わせるととてもクリアな音になる。

フィルタ幅もソフトで自由自在なのは画期的かも・・・

アマチュア無線(CW)
SDRでCWをちゃんと聞けることに感激!

今も、コンテスト中のCWをSDRで聞きながらHTMLを秀丸で書いている。

CWは感度が良く、画面では電波が出ていることが判別しにくい程度の弱い信号でもちゃんと復調してくれる。(画像の右側のCWを受信中)

アマチュア無線50MHz(CW)
下限の周波数を調べるため、50MHzの受信をしていたら、コンテスト中のCWが複数聞こえてきた。

50MHz帯も実用範囲内のようなので、Eスポシーズンが楽しみになりそう・・・

AMも聞こえた
アマチュア無線でもAMがほとんどないので、AMがちゃんと聞こえるか気になっていたが、ようやくAMが聞こえた。(いまだにAMを使う貴重なバンド)

28MHzも受信できた
SDRの下限周波数を確認するため、以前ら28MHzのを時々チェックしていたが、初めて28MHzを受信できた。
ローカルらしくかなり強い信号で、USBのまま受信したがちゃんとCWとして聞こえた。

ソフトをSDR Consoleに変更した
SDR#より実用的なSDR Consoleに変更した。
利点は、最大4波の同時受信ができること、周波数のメモリを簡単に使えること、SDR#より感度がそさそうなことなど、ほとんどの機能でSDR Consoleが良い。
ただ、例外は、ACARSの受信。SDR#だとちゃんとデコードして画像になるが、SDR Consoleだとデコードできない。FMステレオの音もSDR#が良いので、音質だけはSDR#が勝っているか?

ACARSを受信してみた
航空機のデータリンク情報を画面に表示できるACARSの受信を試行してみた。
SDR Consoleだとどうしてもデコードできなかったが、SDR#に変更してみるとあっさりと受信できた。

NOAAの画像受信をチャレンジしてみた
ベランダのホイップアンテナでは無理だろうと思いながらも、NOAAの電波の受信にチャレンジしてみた。
日本に近いパスでは電波は受信できているが、信号が弱く画像にはならない。南側のベランダ受信なので、日本列島を南から北に通過するパスを選んで試行すれば良いが、休日のみの試行ではなかなか良いタイミングがない。

なつかしの50MHz AM
1973年に開局したころ、RJX-601(50MHz 3W AM機)で数年、JCC集めをやっていた。
屋根上の3エレ八木でも、普段は数十km程度しか交信できないが、Eスポ発生時は、大阪以北とはほとんど交信できた。
3年間でJCCも200市程度とAJD(県内の山岳移動で)は完成していた。 6エリアからのネックは、5エリアだったが、県内の1000m級の山岳移動でなんとかQSOできた。
とても懐かしい50MHzのAMだが、毎週日曜日にロールコールが行われているようで、画像はロールコールの信号を受信しているところ。