AndroidでSDR(SDR Touch)


SDR Touchを使うためには
SDR TouchはAndroidで動くSDR用のソフトで、使用するには以下の機器が必要となる。
(1)Androidスマホ等
・Androidのバージョン3.1以上(4.0以上がお勧め)
・USB HOST(USB OTG )対応
(2)USB OTG (On-The-Go) cable
(3)DVB-T dongle(ヨーロッパ仕様のUSBワンセグチューナ)
(4)受信周波数に対応したアンテナ

実際に動かしてみた機器は
・スマホ:T-01D(4.03にバージョンアップ済み)
・OTG microUSBケーブル
・USBチューナ(DVB-T+DAB+FM)
インストールするソフトは
・SDR Touch - Live radio via USB
・RTL2832U driver
・SDR Touch Key(有料のキー)

SDR Touch Keyをインストールしなくてもデモ版として30秒間は受信できる。
ただ、機能制限もあるようで、チューニングしながらの受信は難しかった。

●PC判SDRソフト(SDR Console)との使い勝手の差
・事前に周波数、変調方式を登録しておけば、似たような使い方ができる。
・USBでアマチュア無線を受信する際の周波数の微調整はPC版が使いやすい。

・スマホ本体の電池でUSBチューナに電源を供給するので、電池がすぐなくなる。
 T-01Dでは、残容量が70パーセント程度になると電圧不足のせいか、動かなくなる。
・T-01Dではしばらく使っているとスマホの温度上昇で使えなくなる。

FM放送の受信
まずは、室内でも楽々聞こえるFM東京を受信してみた。
FMラジオ並みとはいえないが、そのそこまともに聞ける。
このSDRは、50MHz以下から2200MHz程度まで受信でき、1MHzの範囲をFFTで周波数毎に分離して表示しているが、表示幅を狭くすると、電波の占有周波数帯幅が良く見える。



VHFエアーバンド(AM)
VHFエアーバンド(AM)は、民間の航空管制を聞いてみた
PC版のSDRで聞いているのと遜色ないレベルで普通に聞こえている。

UHFエアーバンド(AM)
UHFエアーバンド(AM)は、某航空祭のイベント中の交信を聞いてみた。
PC版のSDRと聞き比べてみたが、スマホ版でも十分に聞こえている(航空機間交信のみ)。

アマチュア無線(SSB)
144MHzのSSB(USB)を聞いてみた。 結構弱い信号も復調しているが、スマホの場合、周波数の微調整が難しい。
やはり、スマホ版は予め設定した周波数で聞くような使い方が良いかも・・
当然、スペクトルを見ながら、電波の出ている周波数に移動するのも可能だが、FMはともかく、AMやSSBでは表示範囲を広げで周波数を移動し、表示範囲を狭くして微調整するような使い方となる。