簡易ロンキーテスト


ロンキースクリーン
以前からロンキーテストをやって見たいと思っていたが、市販されている手ごろな物がなく、天ガのシートやJSPのアイピースなどをヤフオクで探していたが、たまたま、以前、誠報社?で販売されていたらしい、ロンキーアイピースを入手した。

出品者は、なんと、著名な彗星探索者で天文三冠のT氏・・(感謝!)

早速、ノギスとアイピースを使用して、2.54mm内に何本の線があるか数えてみたら、丁度10本だったので、どうやら、このスクリーンは100本/インチのロンキースクリーンを使用しているらしい。

スクリーン自体は、フィルムなどではなくガラスのようなので、そこそこまともな物のよう・・

31.7mmのアイピース仕様なので、眼視ではそのまま使用できるが、撮影もしてみたいので簡単な取り付け方法を模索していたところ、ビクセンの旧式のNSTの一部を使用すると、QV-2400に取り付けができることが判ったので、NSTの一部を付けたままで使用している。

早速、手持ちのジャンク鏡筒を簡易ロンキーテストしてみた。

本来は、恒星を使用するのだが、簡易的な方法として、遠くの鉄塔の赤い照明灯を使用してみたら、なんとかそれっぽく見えるので、ちゃんと見たいときには恒星を使用するが、簡易的に撮影するのは鉄塔の照明を使用した。

ただ、撮影ではけられの影響か、全体が見えていないようで、眼視でみるともう少し悪いが撮影して見ると中央部しか写っていないためか、比較的まともにみえしまう。

カートン60mm F6(ミニ6)
某氏のサイトのオークションで入手した際は光軸がずれていて、星が点像にならなかったが、レンズを分解して再調整(カケがあるので紙で絞りを追加)した結果、そこそこ使用できるレベルになった。

眼視で全体を見ると、外像が若干たる型になっているので、負修正のようだが、本来、撮影用に設計されたレンズらしいので、高倍率の眼視で使わなければ問題なさそう。

メーカ不明60mm F16.7
鏡筒は、カートンの60mm径fl=1000だが、ヤフオクで入手した際は「展示品」のシールが張られ、木星の縞さえ見えない最悪の鏡筒だった。

レンズを分解して確認したが、組み立ての不具合などは見つからず、レンズの間隔を微調整してみたが改善されず、このレンズはゴミとなってしまった。

#レンズが割れたかキズなどで組み合わせの違う前玉と後玉が付けられていた可能性が高い・・

ヤフオクで、同一仕様のジャンクレンズを入手して取り付けたら、ビクセンの60mmF15より見えるようになったので、現存する60mm長焦点はこの鏡筒だけとなった。

眼視では、画像より直線に見えるが、画像では若干の過修正となっているようだ。

木星の大赤斑やイオ・エウロパの影、ガニメデの木星面通過などが見えたので比較的まともなレンズだと思っている。

時期をみつけて、こと座ε(ダブル・ダブル)が分離できるか試してみたいが、ベランダからは見えないので、なかなか機会がない。

ビクセン80mm F11.4(80M)
ハレー彗星のシールが張られた、かなり古いジャンクの80Mだが、この鏡筒が木星を見るとかなりまともに見えており、比較的稼動率も高い。

ただ、ベランダ観望では、のぞく位置が高くなるニュートンのほうが使いやすいので、最近は出番が少し減っている。

ロンキー像は、予想以上に良好で、眼視でもまっすぐな線を見せてくれるあたりレンズと思われる。

ビクセン100mm F8ニュートン(100M)
これもヤフオクで入手した鏡筒でだが、以前持っていたK社の100mmF7ニュートンと同様に80mmアクロに負けているようなので、出番はなく部品取り用に死蔵している。

調べてみると、100Mは球面鏡のようだが、眼視でロンキー像を見ても、外像がたる型なので負修正のようだ。

ニュートンのロンキー像はなかなかうまく撮影できず、画像も中央が少しずれているようだがいくらかの負修正は判る。(眼視でははっきりと区別できる)

メーカ不明100mm F10ニュートン
鏡筒は、ケンコーの100mm F10だったが、見え方が気にいらず、ジャンクの鏡を入手して交換した。

出品者の記述では放物面らしいので、ロンキー像が気になっていたが、眼視では、まっすぐな像を見せてくれる

先日、観望会で、この鏡筒を始めてこと座ε(ダブル・ダブル)に向けてみたが、100mmのニュートンとしては以外なくらい、きれいに分離していたので、比較的まともな鏡のようだ。

ロンキー撮影は数回試みたがうまく写らない・・・ 【画像は未撮影】

初代ミードETX
自動導入が付いていない初代のETX(90mm F13.3マクストフ)で、以前使っていたころは木星や土星の見え方に満足ができなかったので、あまり期待しないでロンキー像をみてみた。

長焦点のせいか、眼視では、まっすぐなロンキー像が見えてちょっと意外だった。

最近、まったく出番がない鏡筒だが、少し見直すべきか・・?

ロンキー像の撮影は数回試みたが、ケラレがひどく、1枚では全てが写らなかった・・ (画像は2枚の合成)