2014年7月1日〜2014年12月31日





□2014年12月26日(金)

 先日県外でオンブズマン活動をしているという人からメールがあり、その人が成田市に情報公開請求した住民監査請求のなかで、添付資料になっていた「足立まちこレポート第71号」(「たいむ」第71・2009717日発行)の一部が黒塗りになっていたことについて、意見を求められた。
 スキャンして添付してくれたものを見ると、黒塗り部分は私の住所、電話・Fax、ホームページ・E−メールのアドレス。

   黒塗りで開示された「個人情報」

メールの内容は「この非公開部分については、議員が市政報告のため市民にお配りしている内容と思いますから、敢えて黒塗りにする事は、異常と思います。・・・ご意見をお聞かせ下さい」というもの。全国の監査請求案件を情報公開で開示請求していてこの黒塗りに出くわしたらしい。
 そこで、「個人情報は原則守られなければなりませんが、議会レポートの性格上、成田市情報公開条例に基づいて開示請求され、公開されたとしても私にとってなんら不利益はありません。この黒塗り部分に限っていえば、市がこれらを『個人情報』として非公開としたことは情報公開条例の硬直した解釈によるものと考えます」、そんな内容の返事を書いてその人に送った。
 それにしても、成田市のあまりの「硬直」ぶりには可笑しくなってしまった。

 蛇足だが、なんでこの「たいむ」71が・・・というと「市民自治と平和の創造」をテーマにした韓国スタディ・ツァー(2009年5月18日〜21日)の参加報告が掲載されている。
 主な視察先はソウル市議会・京畿道議会(水原市)、超党派の議員や市民による京畿市民社会フォーラムとの共同シンポジウム、韓国挺身隊問題対策協議会、希望製作所(主な仕事はコンサルティングやオルタナティブを創るシンクタンク。行政職員のインターンシップ受け入れや市長・議員など地域リーダー養成も行っている)、高学歴ワーキング・プアが立ち上げた共同研究空間「スユ・ノモ」(共同体的に運営されている現代のアカデミア。社会的にはセミナー、講座を開設)などを訪問し、意見交換や交流を行った。ほかにも、比例で女性割当制が導入されて誕生した女性議員の話を聴いたり、復元された清渓川(チョンゲチョン)を視察できてとてもラッキーだった。
 このスタディ・ツァーは、事前に議会事務局に企画書を提出し、政務調査費(当時)から参加費(交通費と食事抜きの宿泊費)を支出した。
 ところが、このスタディ・ツァーで京畿道議会へ行く前の昼食の時間帯を利用して日本軍慰安婦だったハルモニの水曜集会に行ったことを歴史修正主義者たちのグループが問題にしたのだ。なんと、「本当は水曜集会に参加するために韓国へ行ったのだから政務調査費を返還しろ」と監査請求を出してきたという。この思い込みがいかにも修正主義者らしい。その証拠として、この「たいむ」71号を提出したようだ。
 彼らの監査請求は棄却されて終わったのだが、一緒に参加した県議2名も監査請求されたというから、かなり組織的なものだったようだ。





□2014年12月22日(月)

 今日は用事があって2度市役所に出向く。2度目の帰り道、スーパーの駐車場に車を止めてふと空を見上げると、思わず息をのんだ。なんて美しい夕焼けでしょう!日が沈んだばかりで透明に澄んだ西の空に雲がかかり、茜色に染まっていた。刻一刻と暗くなっていく。買い物はさておき、隣接する陸橋(赤坂5号橋)へ急いだ。ここなら見通しが良い。急いでカメラのレンズを向けると、富士山が見えた。

    
   はなのき台方向、中央に富士山(右は拡大)。残照に浮かぶシルエット。

 全国医学部長病院長会議18日に開かれ、成田市で新設が検討されている国際医療福祉大学の構想は「内容が陳腐であきれた」と痛烈に批判し、改めて反対声明を出したという。
 その1点目は、特区で示されている医学部の特色である「国際性の重視」は既存の医学部・医科大学で同様の取り組みが進んでいるので、十分に対応可能であること。(特区における医学部新設の)「『既存の医学部とは次元の異なる際立った特徴』には該当しない」
・・・昨年9月の締切り日に特区に駆け込み申請したことを考えれば、さもありなん。

 2点目は、国際医療福祉大学は医学部新設についてこれまで「医師不足対策」を理由にしてきたが栃木県や神奈川県で計画して挫折、今回は「国際性」を掲げている点については「私学ならばどのような医療者を養成するかという建学の精神がある」のに「ご都合主義的に目的が出てくる」同大学の姿勢の問題。
 ・・・まあ、国際医療福祉大学にとって医学部は悲願?らしいから、設置できるなら何でもよいのだろう。小泉市長の医学部誘致の公約も、医師不足や地域医療の充実で同大学と意気投合?したといっていたのが、いつの間にか国際医療学園都市にすり替わった。思惑は同じでは?
 3点目は、計画では医学部定員140人中「国際性」枠が20人で、120人は通常の医師養成になるという見方を示し、「『普通の医学部を作りたい』気持ちが巧妙に隠されている」。当初計画にあった「世界トップレベルの研究者育成」項目が消えたという。
 ・・・議会で「国が示している特区医学部は医師不足や地域医療と関係ない国際医学部ではないか」と質問すると、市は歯切れ悪く「そうではない」と言い続けてきた。このあたりに市と大学の本音が隠されているのだろう。大学にとっても、成田市にとっても医学部新設が認可されてしまえば後はどうとでもなる・・・という声が聞こえてくる。

医療は岩盤規制の世界。本音や建前や利害がからみあって外からはよくわからない。特区医学部新設問題も思惑が錯綜?全国医学部長病院長会議では医学部新設が政治主導で進んでいることに危惧の念が示されたという。医学部新設の問題点を理解していない政治家の間で「特区の目玉」にしようとしているのではないか、と。
 「政治マター」であることは私にもよくわかる。






□2014年12月18日(木)

 昨日、国家戦略特区・東京圏の成田市分科会が内閣府(永田町)で開催された。ここで国際医療福祉大学が医学部の構想を示した。
 それによると、この医学部は「国際的医療人材の育成」が目的で、定員140名、うち20名は特別国際枠として、海外研修必修、英語教育を積極的に取り入れ、卒業時は英語で診療ができるレベルにまで教育する。
 付属病院は600床規模を想定し、外国人に質の高い医療サービスや最先端医療を提供するほか、日本の医療技術の海外展開を目指す。
 こうした構想を実現するために成田市は、医学部新設を規制している文科省告示の緩和、付属病院のために病床規制の緩和(印旛保健医療圏に不足病床がないため)、外国人医師の業務解禁その他、規制緩和を要望したという。

 小泉市長の公約であった医学部誘致は、はじめ「医師不足解消、地域医療の充実」を目的にしていたのだが、それが大化けしてしまった。市民が願う安心した地域医療環境とは直接関係ない「特区」が成田に出現することになる。

 昨年7月末、国際医療福祉大学と手を組むことでまず看護学部など医療系大学誘致となった。補助金額から開校日まで決めてからの議会報告で、しかも多額の補助金をめぐって議会が議論している最中の昨年9月、これまた議会へは事後報告で同大学と国家戦略特区として医学部新設を含む「国際医療学園都市構想」の共同提案を行い、特区指定された。

以後、区域会議、分科会へと進んだが、そこに地元自治体住民や議会の声が反映される仕組みはない。今後あるとすれば、莫大な事業費負担金の支出を市民と議会が認めるかどうかだ。
 最後に笑うのは国際医療福祉大学だけ・・・ということにならないことを願う。





□2014年12月13日(土)

 歴史民俗博物館で考古研究系教授西谷大(まさる)さんの「里山とは?―千葉県房総丘陵にみる自然利用の歴史―」という講演を聴く。歴博と県立中央博物館の共同研究のなかから、テーマは二五穴(にごあな)

房総丘陵は穴だらけ」なのだそうだ。小櫃川流域で今も残るトンネル(隧道)状の灌漑用水路は、幅二尺=60cm、高さ五尺=150cmから二五穴と呼ばれ、トンネル全体で700mに及ぶものもあり、水路の長さは5q〜10q。そのうちの8085%がトンネルになっていて、山の中を走っているという。現在使われている用水路は4本。
 先人たちは人の力で自然を改変して田んぼを作り、川から水を引くのに掘られたのが二五穴だ。手掘りで支軸なし。洪水に弱い(土砂やごみが詰まると使えなくなる)が、地元で管理できることから70150軒位で組合を作り、約150年間維持してきた。毎年2月半ばから穴の掃除を始め、3月から9月まで水を流してきたという。こうした灌漑方法は全国でもこの地域だけらしい。

  溝払いのようす   

   2月の溝払い(掃除)の様子・・・県立中央博物館ホームページより

フィールドワークや(トンネル掘りの)請負文書の解読などを通して、二五穴や里と山の関係から人々の暮らしを考察する、とても興味深い話だった。
「日本の水田風景は、どこも同じように見えるが、よく調べると地域で暮らす人々の歴史と知恵が詰まっている」(西谷さん)

 





□2014年12月12日(金)

 昨日で12月議会が終わる。市長選挙の公示は明後日(14日)だが、現職市長のほかに立候補者の噂はない。今回は無投票になるのかな。

市制60周年の冠をつけた主な事業も終わり、祭りの後の虚脱感?というわけでもないだろうが、「成田」は静か〜。
 昭和の大合併で市になった自治体は数多く、10年ひと昔というからどこもそれなりに60周年の節目を祝ったと思うが、成田市は暇なのか税金の使い道を探していたのか、まるで100周年のような大盤振る舞い。市長も安泰ときては締りのない成り金旦那政治がまた始まらないか、気がかり。

議会も今年は議長不信任決議案や議員定数条例改正案の議員提案でめずらしくエキサイトした。が、議会基本条例を全会一致で採択してシャンシャン。顔見知りの市民から「条例作って、ホントにできるの?」と聞かれたが、やるっきゃないでしょう。
 市民も「議会のお手並み拝見」ではなく、一緒に議会を変えていく覚悟をもってもらわないと。市民がチェックを怠れば、たちまち「アクセサリー」になってしまうだろう。

2日前に届いてケースに入ったままの産直野菜を仕込む。いつもと違うのは、お正月の準備に大根の葉を干したこと。太陽と風にたっぷりあて、最後はレンジでチンして海苔と揉み、お雑煮のふりかけにする。ものごころついた頃から母がパラパラとふりかけてくれていたから、私もそうしている。シュンギクや小松菜、ホウレンソウを茹でていると、あらッ!洗い桶の端からテントウムシがつつつ・・・と姿を現した。どの葉っぱに潜んでいたのかしら。茹でてしまわなくてよかった。

   とりあえず、野菜の葉といっしょにかごに入れたけれど・・。







□2014年12月8日(月)

  定期的にウオッチングしている産業廃棄物の安定型最終処分場2ヵ所を回る。タケエイはほぼ事業が終わり、山一は拡張された処分場がもう何年も口を開けたまま。

   

(左)タケエイの最終処分所を谷津田側から見る。(中)上から見る。手前の林道とほぼ同じ高さまで埋め立ててあり、重機で均しているので苗木を植えたらこの拡張事業は終わり?
(右)山一の最終処分場。右側は1期。中央の拡張工事は済んでいるはずだが、過去数年間この状態。

 土や枯れ葉の湿った匂いが立ち上る山道を歩くと、ときどき笹の間でカサコソと素早く動く鳥の影。人の気配に驚いたのかな?山栗のいが?が実を取り除いたばかりのように落ちているところをみると、めったに人が通ることはないのだろう。

 車を置いてある所に帰る途中、心地よい水の音に誘われて水路に下りて行くと、山際の水路を澄んだ水がサラサラと流れていた。穏やかな初冬の陽射しを浴びてミズスマシ(たぶん。それともアメンボ?ワカリマセン)が数匹、スイスイ泳いでいる。流れを上流へと遡ると、ところどころ山から絞られた水が合流し、その先は谷津田の奥の林の中に消えていた。

    底の砂粒が見えるほど透明な水

 ふと「ああ、今日は日本軍が真珠湾を攻撃し、米英に宣戦布告して太平洋戦争が始まった日だった・・・」





□2014年12月5日(金)

 午前中は議会改革特別委員会。議会基本条例を策定する作業は今日の特別委員会で終了した。11日の定例会最終日に委員長より提案される。午後は総務常任委員会で、すべての委員会審査が終わった。

 できあがった基本条例案は、「市民参加」でもう一歩踏み込みたいところもあった。例えば、委員会を傍聴する市民が希望すれば一定の条件のもとに発言ができるとか・・・。でも、成田市議会に限らず日本の議会の現状からして、まだそこまでは理解してもらえそうにない。これから条例を運用していく中で、議会と市民の垣根が少しずつ低くなってきたらそれも可能になるかもしれない。

市民オンブズマン全国大会や「開かれた議会を目指す会」などで議会改革の情報を集めて市民にも「たいむ」等で発信してきたが、成田市議会で市民に委員会の傍聴が「許可」されるようになったのは2008年の3月議会から。同時に一般質問の一問一答方式や試行的インターネット放送(庁内)も始まった。
 200612月の市長汚職事件をきっかけに、市民から「議会は何をしていたんだ」と厳しい批判の声が上がっていたこともあり、この時期の議会改革は事務局の担当職員が仕掛けてイッキに進んだ、という感じ。
 この間の議会基本条例制定に向けた流れは、分権時代を迎えたのに議会は相変わらず旧態依然として機能不全状態、行政のチェック機能もさびついて市民から「不要論」もでるなかで、生き残りをかけた自己改革といえるだろう。

 なぜか・・・行政の情報公開が進み、ネット時代の多様な方法で市民の声を集約し、施策に反映させることができるようになってきた。行政への市民参加が進めば、将来的には代議機関としての議会の在り方だけでなく、存続の是非すら問われる時代がくるかもしれない。まあ、私が生きているうちにはないだろうけどネ。





□2014年12月4日(木)

 明治の旧土地台帳以来ずっと印旛沼の一部として残った八代地先のヨシ原が、大規模太陽光発電施設メガソーラーに姿を変えようとしている。今日行ってみると、約14ヘクタールに茂っていたヨシが切り払われ、沼から一番離れた一部で地盤整備の工事が始まっていた。

  

(左)次々に砂や砂利?を運ぶダンプが出入りしていた。(右)道路をはさんだ右側が予定地となっている。沼の堤防に隣接して新しく建設された円筒形の揚水機場の先には、アクセス特急の建設で営巣地を追われた絶滅危惧種サンカノゴイの代替ヨシ原がある。サンカノゴイやオオセッカなど稀少鳥類に限らず印旛沼を訪れるや渡り鳥にとって、生息環境はますます狭められ、棲みにくくなるだろう。

 昨年9月議会に地元八代区からこの施設建設にあたって大規模な「改良土」による埋め立てに反対する請願が出され、全会一致で採択された。埋め立てには周囲の地権者の同意や市の許可が必要なことから、業者は埋め立てをしないで建設する手法で臨んだという。「障害」は取り除かれたということか。市も今日の経済環境常任委員会では所管事務ではないので単なる現状報告ですませるようだ。
 大規模な埋め立てでひと儲けしようとしたことがはっきりしたとはいえ、もともとヨシ原だった場所。市が手を出せないから放置するのではなく、今後定期的な監視を続ける必要があると思う。





□2014年12月2日(火)

 衆議院議員選挙が告示された。630億円の税金を使って「アベノミクス」に行き詰まった安倍政権が仕掛けた「自己チュー 」総選挙、どこまで思惑通りにいくか・・・。

 アベノミクス「第1の矢」といわれる「大胆な金融政策」で日銀がお金を刷りまくって国債を買い占め、株は上がった。「株が下がっていない」と首相は自慢するが、日銀の「異次元」緩和が続く限りのこと。儲かっているのは株を持っている人と輸出産業だけ。円安で輸入原材料が値上がりして消費者物価に跳ね返っている。アベノミクスのおこぼれが国民にも回ってくるという「トリクルダウン」の兆しもない。
 「第2の矢」公共事業は税金を投入しても資材や働き手不足で事業が進まない。「第3の矢」は掛け声が放たれただけ。実質賃金は上がらず、物価が上昇する中で4月の消費税8%増税。いずれ10%となれば、国民は生活を防衛せざるをえない。非正規雇用も2,000万人に届こうとしている。

格差社会が進み、未来を担うこどもの貧困率は16.3%といわれる。「この道しかない」という首相や自公政権に日本の未来を委ねてしまってよいのだろうか。主権者である国民一人ひとりが選択しなければならない。総選挙は有権者の一票がものをいう「1票一揆」の時だ。
 首相は解散時「消費税増税の1年半先延ばしすることの是非を問う」などと言った。ふざけるな!という思いで選挙費用の成田市負担分補正予算に反対したが、選挙となれば私も1票を生かしたい。





□2014年12月1日(月)

日記をサボる快感に浸っているうち12月になってしまった・・・。1121日から始まった12月議会も、一般質問が終わり、今日から委員会審議が始まった。今日は交通対策特別委員会と教育民生常任委員会。

29日の「検証!成田空港と住民の暮らしシンポジウム」で採択された集会宣言を空港部に「申し入れ」。藤崎部長に成田市と同じ文書を国・県・空港会社に進達をお願いした。 成田市には75WECPNLのエリアに約3,000戸あり、人々の暮らしがある。厚木爆音訴訟の原告団は同じ75W以上の住民。しかも、被害実態は自衛隊機の騒音回数をはるかに超える。
 市は、「騒音対策」として防音工事や移転補償の域を出ていない。これでは、日夜騒音に晒されている住民の苦しみにどこまで寄り添えているか・・・。





□2014年1129日(土)

 成田公民館で「検証!成田空港と住民の暮らしシンポジウム」。主催は市東さんの農地取り上げに反対する会・成田。会は市東さんの農地裁判を支援する市民の全国組織で、私は名ばかり事務局員。
 毎年農や食などをテーマにシンポを行ってきたが、成田市での開催は初めて。騒音問題を取り上げたのも初めて。
 航空機騒音問題でどのくらいの人が来てくれるか気がかりだったが、会場の市民ホールには騒音地域はじめ約100人が集まってくれた。
 講師の松井利仁さんは現在北海道大学大学院教授で、去る5月に厚木基地の自衛隊機夜間・早朝飛行差し止めという画期的な判決をかちとった厚木爆音訴訟の「意見書」を書いた方。意見書は特に夜間騒音による睡眠妨害と健康被害の因果関係についてWHO欧州指令を根拠に指摘。裁判所が飛行差し止めに動いた。

成田市でも、騒音直下の住民が夜間騒音に苦しんでいる。騒音は「うるさい」というレベルで考えられがちだが、夜間の睡眠妨害が様々な健康被害を発症させることをWHOの指針に基づいて各種データをもとにわかりやすく説明し、参加者に新しい視点を提起する意義深いものだった。
 私も、騒音下住民への聴き取り結果などを報告させてもらったが、住民の声は松井先生の発言を証明するものだった。
 空港は確かに成田市やその周辺に経済的な効果をもたらしてきた。でも、それが騒音下住民の心身の健康を蝕まれて犠牲の下にあるとしたら、それは真の豊かさとはいえない。「成田市の発展のために」24時間空港にしろという人たちがいる。成田にカネが落ちると思えば騒音も気にならない、と公言する人がいる。カネか命か、騒音問題もまた人倫が問われているのだ。

松井先生は京都大学の准教授だった頃から、成田市や住民との関係が深い。住民の要請による調査や、市が平成1718年に京都大学と共同で実施した「地域の環境と生活に関する調査」で解析を担当するなど、成田市の騒音問題の実態を熟知している。その提言をどう受け止めるか、市民の命と暮らしを守る行政の姿勢が問われている。





□2014年11月20日(木)

 NHKのクローズアップ現代で10日に亡くなった高倉健さんの特集。その中で健さんが「人が人を想う、これ以上美しいものはないよね」と語っていた。中国のロケ先で。
 一方で晋さんが「美しい国」と叫ぶ。それが空疎に聞こえるのは私だけかしら?人あっての国。国を主語にして政治を歪めてはいけない。






□2014年11月19日(水)

 午前中は市の表彰式。教育委員会表彰では全国大会や関東大会で活躍したチームの表彰が多かったせいか会場は若いエネルギーにあふれていた。私も中学時代はスポーツ少女だったから、関東や全国レベルで優秀な成績をあげるのがどんなにすごいことかよーくわかる。心よりお祝いする。

12月定例会の議案説明会。議案は人事1件、条例制定2件、条例の一部改正8件、工事請負契約の変更1件、指定管理者の指定1件、市道認定1件、補正予算関連6件の計20件。報告(議会に報告義務のある物損・交通事故の和解)5件。

クリスマスのアドベント・カードをいただいた。12月1日から小さな窓を一つずつ開けて、クリスマスを待ちましょう。クリスチャンではないけれど、キリストと呼ばれるイエスの誕生(実際に1225日かは別として)は人類にとって記念すべきことだから。





□2014年11月13日(木)

 1991年6月議会から2008年12月議会までの、私の一般質問「通告」を「議会レポート」に掲載。残りは次の機会に。⇒15日に一括掲載完了。

 衆院の解散風が吹いている。代議士たちは国会審議も上の空、選挙準備を始めたようだ。しかし・・・本当にやるとしてもどんな理由で解散するのかは本人の口から出るまで憶測の域を出ない。消費増税10%の見送りとアベノミクスへの支持を求めて国民の信を問うとかいろいろとりざたされているが、いずれも任期半ばのこの時期に解散するだけの「大義」はないというのが大方の見方。
 更なる消費増税を後押しするために黒田日銀総裁が「バズーカ2」で大ばくちをうったものの、梯子を外された感がある。
 外遊から帰国したら小賢しい官房長官と辻褄合わせを練るのだろうが、解散総選挙が行われるとしたらアベノミクスが暗礁に乗り上げている現実から国民の目をそらす、「目くらまし解散」みたいなものではないか。国民をなめたらあかんぜよ

 垣根の冬ツバキが咲きはじめて、小鳥が蜜を吸いにやってくるようになった。メジロかしら?チッ、チッという優しい鳴き声の方向にじっと目を凝らして見たが、枝の間を渡る姿をチラッとみただけなので確認できない。





□2014年11月8日(土)

 午前中ニュータウン自治会連合会や地区社会福祉協議会の主催で恒例のニュータウン地区合同七・五・三のお祝い。来年小学校に入学するこどもを対象に吾妻小学校、新山小学校を会場に開催された。体育館にはこどもたちの声が響き、雲が垂れこめた晩秋の肌寒さをしばし忘れさせてくれた。
 これからの10年後、20年後の成田、日本や世界に思いをはせながら、幸多からんことを祈る。

   
  今年も会場に一番乗りした男女2人が代表してお祝いを受取る

 午後は国際文化会館で地域伝統芸能全国大会「日本の祭りin成田2014」の開催記念式典・表彰式に出席。主催は「地域伝統芸能による豊かなまちづくり大会NARITA」、成田市、(財)地域伝統芸能活用センター。成田市制60周年を記念して誘致した。ちなみに成田市の負担金は5,000万円。表彰式の後、成田祇園祭、香川良子・篠笛、ひろしま安芸高田神楽、龍神舞(台湾)を鑑賞する。

 

   
   成田祇園祭実行委員会が地域伝統芸能活用賞を受賞

 8日・9日は終日、国際文化会館はじめ市内参道の要所をステージに全国・海外の祭りや成田をはじめとする千葉県の祭りが繰り広げられる。祭り好きにはこたえられないイベントだろう。

 どの地域も伝統芸能を継承していくのは大変なようだ。さもありなん。日本のそれはだいたい稲作文化の暮らしの中で生まれ、育まれてきた(参考までに、ある学者が「天皇は稲作民族の大祭司」と書いていた)。稲作農業が崖っぷちの今日、廃れていくのは宿命かもしれない。日常生活と隔離した祭りを継承するのは至難の業だ。それでも祭り囃子が聞こえてくると血が騒ぐのは、まだ私たちの中に稲作民族の遺伝子がかろうじて残っているのだろう。





□2014年11月7日(金)

 自民党がカジノ解禁法案(旧日本維新の会、生活の党と共同提出)の今国会での成立を断念する方針を固めたという。臨時国会で本格審議に入り成立の見込みといわれていたが、政治とカネをめぐり閣僚辞任などで国会審議が遅れていることや公明党に慎重論が強いことなどから今国会での成立は無理だと判断したようだ。来年の通常国会へ先送りとなる。世論調査では、カジノ解禁法案に反対59%、賛成30%(朝日)、反対62%、賛成31%(毎日)と、反対が圧倒的。先送りなどせこいことをせず、取り下げてほしい。

 「・・・そもそも、カジノで成長戦略とは何か間違ってやしませんか。産業のない国ならともかく、博打で日本経済を活性化しようとは、その発想自体がはなはだ貧困で品性下劣である。・・・ギャンブル依存症を患う人は外国のパスポートを高値で手に入れてもカジノ通いをするだろう。胴元と闇商売が儲かる成長戦略である。『グッバイ・ジャパン』だ」(メディアウオッチ100第534号10月17日、米ハドソン研究所シニアフェロー磯村順二郎さん「カジノ解禁の非合理的議論」より)

「賭博は・・・一獲千金の夢に迷って市民生活ができなくなる人間が増えるほどもうかるというビジネス・・・国民が不幸になることで受益するビジネスを国が率先して行うという発想・・・」(観光振興の起爆剤、自治体財政にも寄与すると言うメリットなどについて)「・・・リスクが高いほど金は儲かる。一番もうかるのは戦争と麻薬。人倫に逆らうビジネスほど金になる。でも、いくら金がほしくても、あまり『はしたないこと』はできない。その節度が為政者には求められている・・・」(10月21日朝日新聞オピニオン・インタビューより、思想家・武道家
内田樹さん






□2014年11月4日(火)

 今年もボージョレ・ヌーボーの初荷が到着した。去年より1日早く、羽田空港に。販売の解禁は20日午前0時。去年も羽田だったので、これからは羽田になるのかしら。ずっと「成田空港に到着」というニュースに馴染んできたせいか、ちょっと寂しい感じ。
 日記をめくったら去年は「豊かな香りの成熟度の高いフルーティな味わいに仕上がった」ということだったが、今年は「華やかな香りと果実味豊かな味わいが楽しめる」(輸入元の一つサントリー)とか。その違い、ただのワイン好きの私にはよくワカリマセン。

 10月31日に発表された日本銀行の「バズーカ2」(第1弾は昨年4月4日)と言われる追加金融緩和策で株高・円安が続いている。追加緩和策の規模をこれまでに比べて10兆円〜最大20兆円増ということに加え、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用方針変更が投資家から歓迎されているという。
 でも、今回の追加緩和策はバズーカ1で時間を稼いでいるうちに経済を成長軌道に乗せるという、アベノミクス第3の矢のシナリオが実現できていないことへの目くらましや消費再増税への援護射撃みたいなものかもしれない。
 今日の参院集中審議で民主党の桜井充さんが「首相は、株が上がって国民の生活が楽になったと思うか」と迫ったが、安倍首相はその問に答えず、必至ではぐらかしていた。円安等による物価上昇と消費増税に圧迫されて国民の実質所得は依然マイナス。楽になろうはずもない。

   アスファルトのひび割れた隙間で育ったけいとう。パワフル!






□2014年11月2日(日)

 朝日新聞の「ニュースの本棚」で元東大教授の坂本義和さんが亡くなっていたことを知る。高校時代、図書室にあった「世界」か「朝日ジャーナル」(はっきり憶えていない)で彼の「神話にもとづく政策の清算を」(これははっきり憶えている)という短い論文を読み、国際政治学というジャンルを知った。そして同じころ論壇にデビューした当時京都大学助教授で後に教授となった高坂正尭さんの「現実主義者の平和論」を読み、いわゆる国際政治における理想主義と現実主義の論争の面白さに心を奪われた時期があった。

 当時はベトナム戦争で米軍の侵略がエスカレートしていた。1966年早稲田に入学(母は私が道を踏み誤ったと言い続けたけれど)、人生を変える世界観に出会うまで、国際政治の世界を論じるお二人にはたくさんのことを学ばせてもらった。懐かしい思い出だ。著書「海洋国家日本の構想」からパワーポリティックスの示唆を得た高坂さんはもうずいぶん前に亡くなり、そして10月に坂本さんも亡くなった。心よりご冥福を祈る。

4年前鉢植えで買ったユーカリがベランダよりも高く伸びてしまったので枝を思いっきり剪定。枝先を集めてリースを作る。立ち上る清々しい香りが疲れ切った脳みそを浄化してくれた。





□2014年11月1日(土)

 成田市制60周年のセレモニーが国際文化会館で盛大に開催された。50周年の時の内容は忘れてしまったが、今回は時代を担う若者の登場が新鮮だった。

 そういえば、私が市議に立候補しようと思ったきっかけは市制35周年と新庁舎落成を記念して「日の丸セット」を全世帯に配るという事業だった。長谷川市政の「お代官さま」「門前の旦那政治」を批判してのことだったが、1995年4月長谷川市長が任期を終えて庁舎を去る日に私を支えてくれていた後援会の女性たちが花束をお渡しすることになろうとは思ってもいなかった。当時問題になっていた「ボートピア」(競艇の場外舟券売り場)誘致で署名集めをしていた彼女たちにとって、市長として「成田市の将来を考えると好ましいと思えない」と言ってくださったことがどんない嬉しかったことか。
 後日、お電話で「あの時は慌ただしかったのでお礼が言えなかったから・・・」とご自宅にみんなを招待して下さり、築山を眺めながらお茶をいただいたっけ。





□2014年10月28日(火)

 健康づくり特別委員会で昨日長野県松本市、今日静岡県浜松市を視察した。視察内容は松本市が「健康寿命延伸都市」を目指した取り組みについて、浜松市が「健康はままつ21」、「食育推進計画」、「歯科口腔保険推進計画」における健康づくりの取り組みについて。

 松本市は、菅谷昭市長がチェルノブイリの子どもたちを現地で5年半治療にあたった医師として知られ、医療者の目で行政をとらえた政策を推進している。少子高齢型の人口減少社会の到来に対しては、命の質や人生の質を高める、量よりも質を重視。3.11大震災を経てH23年の総合計画では健康寿命延伸都市松本を市の将来像として掲げ、庁内の様々な分野が連携した取り組みが始まっている。掛け声だけではない、市長のポリシーを感じさせる内容だった。

 平均寿命が80歳台となった超高齢社会の日本(ちなみに、1900年の世界平均31歳、2014年は70歳以上)で、いかに健康で自立した生活を送れるか、それを実現可能にするための社会システムを作っていかなければならない時代になった。そこから、新しい産業も生まれる。

 松本市も浜松市も、政策を説明してくれる職員が全員女性だったのには新鮮な驚きを感じた。近年、視察先で女性職員から説明を受けるようになり行政においても時代の変化を感じさせる。もっと女性を!だ。

    浜松市で説明してくれた職員のみなさん
   浜松市は大都市別健康寿命調査で1位。その理由は?の問に@温暖で自然豊か、海の幸、山の幸、地場産が豊か。日照も政令市では全国1位、全国で5位。お茶、みかん、うなぎ、と聞いただけでも健康に良さそう・・・。A企業が多く、1次産業も盛ん。就労率が高く、いきがい、やりがいがある。そしてB医療体制が充実、を挙げてくれた。







□2014年10月16日(木)

カジノ解禁法案をめぐる動きが活発になってきた。この臨時国会での成立をめざすという。ギャンブル依存症や青少年への影響、治安、マネーロンダリングなど様々な問題を先送りして、早期成立を狙っている。公明党は論議が「未成熟」と慎重のようだが、慎重姿勢で存在感をアピールして最後は自民党についていくのだろう。

カジノは略奪型ギャンブル(Predatory amblingといわれる理由を、先日日弁連主催の集まりで静岡大学の鳥畑与一さんから聞いた。
 カジノは「『滅びるまで遊ぶ』、『有り金無くなるまで賭ける』ように、ハイテクを駆使して射幸心と陶酔感を煽り立てるビジネスモデル」なのだ。「ギャンブル中毒患者に収益を依存したビジネスモデル」。
 その仕組みは@ゲーム速度やギャンブル頻度と時間の長さによって「大数の法則」を追求 A賭けへの集中・熱中を促進する「ゾーン」やコンプ等による客の誘導 B偶然性への賭けであり、勝つ快感、負ける喪失感が大きく、脳内に刷り込まれていく(巨額の賭け金)。
 客を夢中にさせる技術も駆使されているらしい。オーストラリア政府生産性委員会報告(2010)では、宝くじ問題ギャンブラー発症率を1とした各ギャンブルのリスクはクィーンズランド州で競馬が1.4、テーブルゲーム2.1、スロットマシン6.9倍。ビクトリア州ではそれぞれ0.61.8スロットは13.5倍!
 米国でもカジノIRの閉鎖が続いている。ニューハンプシャー州はカジノ合法化を否決したそうだ。
 視察報告では、韓国の江原ランド(2000年オープンのIR)周辺は質屋や貸金業者が軒を連ねているという。車で来て、車や時計など金目のものを質に入れ、スッテンテンになって最後はバスや電車賃を借りて帰宅する・・・そんな人も多いのだろう。20年ほど前に成田にボートピア誘致の話が起こった時に聞いた「オケラ街道」を思い出した。
 また、これは朝日新聞の記者有論で高橋真理子さんが書いていたが、江原ではオープン翌年に「江原ランド中毒管理センター」ができたそうだ。

IR(統合型リゾート施設)というが、施設の実態は収益の8割がカジノとか。要するにカジノなしでは運営できない「リゾート施設」なのだ。こんな施設を成田に誘致して「経済活性化」や「雇用の創出」を図ろうとする人たちの道徳観を聞いてみたいものだ。





□2014年10月14日(火)

 2011年7月からたまっている「まちこの日記」を整理してもらった。以前から言われていたのよね、「整理したら?」って。でも、私ができるのはホームページを更新するまで。一緒にホームページを立ち上げてくれたパソコンの先生が転居する前に整理の仕方を教えてくれたのだが、メモしなかったのでお手上げのままだった。
 議会の某会派控室でそのことを話したら、「ボクも5年ためていた」という人が「業者に頼んだらすぐ整理してくれた。値段も安い」といったのを聞いて、私も!
 さっそく業者さんを紹介してもらって今年6月30日までの3年分を「記録」に移してもらって、ホントにスッキリ。どうでもいいようなことだかもしれないけれど、ず〜っと気になっていたのよね・・・。

 先日ノーベル平和賞のことを書いたが、今年の平和賞はタリバンのテロから奇跡的に生還し、脅迫に屈せず教育を受ける権利のために闘うパキスタン人のマララ・ユスフザイさん(17歳)と、児童労働などで搾取されているこどもの権利のために闘うインド人のカイラシュ・サティアルティさんの二人に決まった。絶妙かつ最高の組み合わせだ。
 9条平和賞のアクションに参加した人たちはみんな、9条が受賞しなかったのは残念だが、マララさんとサティアルティさんが受賞したことを心からよろこんでいると思う。私も心からお祝いしたい。

一番の気がかりはマララさん安全。マララさんは世界が守らなければいけない。マララさんは人類が守らなければならない人なのだ。

それにしても、よくも恥ずかしげもなくマララさんに平和賞受賞のお祝いを送ったものだと思うのが安倍首相。平和賞発表が迫って9条がノーベル平和賞最有力候補だという下馬評?に恐怖したのかしら、「平和賞は政治的」に決まると言って平和賞の価値を貶めた!もし9条が受賞したら安倍首相にとっては「悪夢」だったろう。だって彼の言う「みっともない憲法」の3つの柱(国民主権・基本的人権の尊重・戦争放棄)の一つだもんね。

私はいろいろな男をみてきたおばあさんだから言わせてもらう。これに限らず日本国にこんな胆の小さい男が首相でいるとは嘆かわしい限りだ。政治のイロハもわかっていない。選考委員会が平和のために誰を選ぶか、それを政治的だというなら政治的で良いではないか。すべてが政治につながっているのだ。選考委員会の爪の垢を煎じて飲んだらどうだ。





□2014年10月8日(水)

 昨夜発表されたノーベル物理学賞は青色発光ダイオード(LED)の作成と実用化で3人の日本人研究者に授与されることになった。その理由に胸が熱くなる。スウェーデン王立科学アカデミーは受賞発表文で「(青色LEDは)人類に最大の恩恵をもたらした」と記してあるという。会見では「15億人の(いまだ電気のない暮らしをしている)人々への恩恵」を挙げたそうだ。小さな太陽光パネルでもこどもたちが本を読める時代になったのね。

 10日には、ノーベル平和賞が発表される。先日はオスロ国際平和研究所(PRIO)の予測リストで、私も賛同署名をした「憲法9条持つ日本国民」がトップに躍り出たというニュースも。PRIOの予測はこれまで1度しか的中しなかったというけれど、でも、嬉しいじゃない!?
 ただ、もし受賞した時は誰が受け取るのだろう?まさか、「日本国民」を代表して安倍首相?!

今日参院で質問に立った社民党の福島瑞穂さんが安倍内閣の女性閣僚5人に選択的夫婦別姓への賛否について質問。松島みどりさんは所管の法相として少し角度が違ったが、他の4人は「内閣の方針に従う」。
 以下敬称略。さなえ、えりこ、みどり・・・女性大臣5人のうち、この3人は結婚してもそれまでの姓をそのまま「通称」として使用している。要するに、結婚して姓が変わるとそれまで築いてきた仕事やキャリアなどに不都合、不利だと思ったからだろう。
 自分のような女性が増えている現実を知らないはずない。「通称」を使えばいい、などと小手先のことを言わず民法を改正して選択的夫婦別姓を可能にすべきだ。





□2014年10月7日(火)

 全員協議会。昨日行われた議会改革特別委員会の協議会で確認された条例素案やパブコメへの回答を委員長が報告。協議の中で条文にある「会派」の構成人数を3人以上でなく2人以上にしてほしい、という意見が出た。
 全員協議会終了後に開かれた特別委員会の協議会では、県内でも会派を2人以上とする議会がかなりあり、3名にこだわる声はほとんど出なかった。そこで条例素案にある「3人以上」を削除し、数を入れずに提案することになった。将来的に会派代表者会議での協議を待つということだろう。

  会派は主に政党が中心になって結成されるから、政党とは関係がない私には必要性も感じなかった。むしろ寄らば大樹でポスト目当てだったり、切磋琢磨でなくなれ合いだったり、時には議案採決で会派拘束をかけるなど、弊害も目に付いていた。
 私は1人で「無所属・市民の会」を名乗っているが、これは条例で「政務活動費」が会派に支給されるというので便宜的なだけ。いわゆる1人会派で、正式には会派外、という位置づけになる。
 なんかおかしな仕組みなのだが、議会運営の大事なことを議会運営委員会の前に会派代表者会議で決めている。なので、会派外4人からも代表を出せるようにしてもらっているが、議運や会派代表者会議などの決まりごとは事務局から連絡してもらっていた時代もあってことを考えると、成田市議会も変わりつつあることは確かだ。
 





□2014年10月3日(金)

子宮頸がんワクチンを考える千葉県議会(超党派)の勉強会に参加。講師は薬害問題はじめ化学・医療ジャーナリズムに携わる元NHK記者で江戸川大学教授の隈本邦彦さん。「子宮頸がんワクチン・ここが問題〜薬害を追った経験から」と題して話を聞く。

 その後、ワクチンの副反応で苦しむ県内の被害者のお母さん3名が、我が子の深刻な症状を報告してくれた。それまで健康に暮らしていたこどもたちを襲ったのは、発熱、患部の異常な腫れ、ハンマーで殴られるような、あるいはキリで突き刺されるような頭痛、関節、筋肉の激しい痛み、吐き気、脱力感、倦怠感、呼吸困難、意識喪失、視覚・記憶・運動障害等々。1人で30種類以上の症状を抱える被害者も。3人とも20112012年にかけて半年間に3回、サーバリックスを接種している。とくに3回目の接種後から症状が顕著になったようだ。そして、今も悪化しているという。治療法もまったくわかっていない「娘が壊れていく感じ・・・」というお母さんの言葉が胸に重くのしかかる。

勉強会の後、保護者や集まった人たちで被害者連絡会千葉県支部を立ち上げた。私は、子宮頸がんワクチンについて成田市が県内自治体に先駆けて接種費用の助成を始めた2011年に議会で取り上げて以降批判してきたので、賛助会員になった。
 保護者が中心になって全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」(事務局0425941337を立ち上げたのが2013年3月25日。4月から国の補助(予算300億円)で小6〜高3までの女子に定期接種が始まる直前だった。
 深刻な事態が一挙に明らかとなり、厚労省は6月以降今日にいたるまで子宮頸がんワクチンの「積極的勧奨」を控えている。そもそも、症6〜高3までの女子だけを対象に、根拠薄弱な補助事業を実施する道義的理由は崩れた。中止すべきだ。
 本年3月31日現在、厚労省に報告されている副反応件数は2,475人。そのうち重篤な件数は617人にのぼる。去る9月13日、
厚労省研究班はこれに基づき2,475人に延べ7,676件の症状が確認され、その3分の1が中枢神経関連だったと発表した。1人で複数の症状が出ていて、最多は62種類も!その辛さ、苦しさは私の想像力を超える。治療法の早期確立を切に願うばかりだ。

     

 (左)勉強会 講師隈本さん  (右)全国被害者連絡会からの報告





■□2014年10月2日(木)

 昨夜開かれた東京圏国家戦略特別区域会議(第1回)に提出された資料のなかで、区域計画素案と成田市が提出の資料が担当部より議員あてに送られてきた。
 成田市関連では「エアポートシティ」構想は少し具体的なイメージが湧いてきたが、医学部新設を含む「国際医療学園都市構想」については、まだ昨年1018日日本経済再生本部決定の検討方針の域を出ていない。「国際的な医療人材の育成のための医学部等の新設に関する検討」については、「検討して結論を得る」とだけある。動きはあるのだろうが、いつごろを目途に結論を出すのかしら。特区が目指す「国際的な医学部の新設」と、成田市と国際医療福祉大学が手を握るきっかけであった「地域医療を担う医師養成のための医学部」がどう結び付くのか、いまだ不透明だ。

 いま、国際医療福祉大学には勢いがあるようだ。同大三田病院、系列の山王病院、三王メディカルセンター(いずれも東京都港区)で二国間協定に基づく外国医師の業務解禁の受け入れ医療機関に指定された。この間政界に足場を築きながら病院を買収してきたというが、その努力?が実を結んだということかしら。これで成田市に医学部新設となれば、悲願達成?いやいや高木さんのグランドデザインにはまだ先がある?
 まー、税金で運営される行政は、先が見えないようなことにはあんまり首を突っ込まない方がいい。

 詳細は近日中に内閣府地域活性化推進室のホームページに掲載されるそうだ。





□2014年9月29日(月)

 御嶽山の被害状況が少しずつ明らかになってきている。死者12人、心肺停止24人。重軽傷者69人。さらに、連絡がとれない登山客もいるという。
 これまでも各方面から指摘されてきたことだが、たんぽぽ舎のメルマガ最新版で広瀬隆さんはJR東海が計画しているリニア中央新幹線、そして安倍政権が再稼働しようとしている川内原発が「北薩火山群のど真ん中にある」ことに警鐘を鳴らしていた。

リニア中央新幹線はルートの8割がトンネルで、深度は地下40メートル。南アルプスも穴を開けて通す。環境破壊や事業の採算など問題点は山積しているが、御嶽山の噴火は新たな問題を突き付けた。
 地震予測で的中率が高いと評判の村井俊治東大名誉教授は自身のツイッターで「火山噴火は予測できなかったが、電子標準点に異常変動が前兆のように出ていた」と発言しているとのこと。村井さんは9月に「異常変動全国MAP」4ヵ所の1つに「飛騨・甲信越・北関東」エリアを「警戒ゾーン」として公表(週刊ポスト)していた。
 起きてからでは遅いのだ。リニア新幹線も川内原発再稼働も、中止してほしい。

臨時国会が始まった。近年よく耳にする「シームレス(切れ目のない)な安全保障」という言葉。まるで「安全保障」の枕詞みたいだ。それとも、ナントカの一つ覚え?首相の今日の所信表明でも。28日NHK日曜討論でも自民党幹事長が。でも、シームレスにやっていったら、気付いたら戦争に突入していた、ということになりかねない。ごめんこうむる。

東京圏の国家戦略特区会議が開かれることになったようだ。場所は記してなかったが、10月1日午後6時より。





□2014年9月27日()

木曽の御嶽山が7年ぶりに噴火。硫化水素や石も噴出しているという。紅葉を楽しみに山に登っていた人たちが巻き込まれ、意識不明の人など多数の重軽傷者が出ているようだ。襲いくる噴煙から逃れようとする登山客の映像が流されていたが、その衝撃はいかばかりだったろう。山頂付近は火山灰が降り積もり、不気味な光景が広がっていた。
 気象庁は警戒レベルを5段階の3(入山規制)に引き上げた。9月に入って一時地震活動が活発化していたようだが、それも収まりつつあり、噴火は予想できなかったようだ。

どこからともなくキンモクセイの香りが漂う季節になった。紫蘇の実をたくさんいただいたので塩漬けにした。それと、久しぶりにメダカに餌をやった。夏に家を空ける時、餌をどうしようかと思ってペットショップの若い店員に聞くと、「水槽を外に出しているなら水に蚊が赤ちゃん(ボウフラ?)を生むので、多分エサの心配はしなくてもいいと思います。」といったので、放っておいた。夏が過ぎ、蚊も弱ってきたのでそろそろ・・・と思って。でも、今日は餌をやっても寄ってこなかった。忘れてしまったのかしら?





□2014年9月26日(金)

 「成田市議会ではセクハラヤジあります?」という某TV局の記者からの問い合わせ。例の都議会性差別ヤジ以降何度かそういう質問を受けたことがあるが、う〜ん・・・「ヤジ」そのものが、ほとんどないのだ。
 他市では自分の発言が聞こえないほどヤジられた女性議員の話も聞いたし、ヤジがヒドいという議会の話も時々耳にする。その中には女性差別のヤジもあると聞く。それに比べ、成田市議会は私の経験の範囲だがヤジらしいヤジ?はめったにない。あっても単発で控えめ。身内の笑いをとるくらい。
 なんでかな〜と考えて、ふと思いついたのは議会の会派構成。成田市議会は長年保守系の政友クラブが最大会派として議会を牛耳ってきた。私の1期目は30人中25人が政友クラブだった。圧倒的多数でしかも草の根保守の議員が多かったから、他会派に対しても余裕の議会運営だった。市制60年、空港問題のほかに荒れる要素もなかったのだろう。
 でも9月議会では少しザワついた。保守系でも過半数を占める会派がなくなったことでなんでも「一丁上がり!」とはいかなくなったのが原因。議長不信任決議と議員定数削減の発議案の審議の時には複数のヤジが飛んだ。議長不信任では正副議長を除いて賛成15対反対13(不信任可決)、定数削減では賛成12対反対16、棄権1(削減案否決)と拮抗したので質疑の最中に少しザワっとした。でも、議事進行を妨げるようなことはなかったからやっぱり静かな議会なのだろう。

陰で何を言っているのか知らないが、議場でのヤジに限っていえばそんな状況なのでセクハラヤジの経験もない。記者も拍子抜けしたみたい。ほかの取材先を教えてあげた。





□2014年9月24日(水)

 認知症サポーター養成講座を受講した。認知症は85歳以上では4人に1人がその症状があり、現在210万人。誰でも起こりうる脳の病気で、自分らしく生きることを阻む。老後最大の不安だ。超高齢化が進む中でさらに増加が予想される日本にとっては、「最重要課題の一つ」といわれる。
 そうした時代背景をもとに「認知症を知り、地域をつくる10ヵ年」キャンペーンが始まった。今日の講座はその一環である認知症サポーター100万人キャラバンのキャラバン・メイト、生活クラブ生協「風の村・成田」が講師。地域で認知症の人や家族をサポートする人が一人でも多く増えるといいね。
 昨年96歳で亡くなった父に認知症の症状が出ていたので、自己流に少し体験したが、今日は体系的に「認知症」の症状、認知症の人と接する時の心構えや接し方、介護している家族の気持ちの理解などを学び、スタート地点に立ったばかり。これからは、外出の際には立ち止まり、周囲をそっと見回す時を増やしたい。





□2014年9月22日(月)

 議会改革特別委員会の協議会が開かれ、各部会が担当したパブコメの回答について全体で検討した。





□2014年9月21日(日)

 吾妻・はなのき台地区敬老会 70歳以上の高齢者を招待だから、私も遠からず招待状をいただくことになるだろう。吾妻小の子どもたちのコーラスではゆるゆるおばあちゃん顔になり、その後で登場したチンドン屋さんにはむかし追っかけていた頃の、子どもの目だろうな、たぶん。

久しぶりにDVDの「水滸伝」を借りる。ついに梁山泊に「替天行道」(天に替わり道を果たす)の旗が掲げられた。しょっちゅう殺し合いをやっていて血が飛び散るから目を背ける場面も多いが、ストーリーは飽きさせない。古今東西リーダー像はいろいろあるが、梁山泊を束ねる宋江やドラマ「三国志」の劉備のように義に篤いタイプはみていて好(hao)だ。長編なので、以前に見たあらすじを忘れてしまうのが難だけど。
 




□2014年9月19日(金)

独立YES,NO,どっち?英国からの独立の是非を問うスコットランドの住民投票に世界の注目が集まっている。現段階では、投票率は8割前後になっているらしい。独立反対がリード。今日の午前11時段階で賛成45.18%、反対54.82%。    
 1票でも多いほうで決まり、だという。投票前に一時賛成が反対を上回る調査結果も出たが、全体としては独立のリスクよりも英国にとどまる利益のほうを選ぶ声が多かったようだ。
 (20日の報道、⇒スコットランドの住民投票は、独立反対が55.25%で賛成の44.65%を上回り、英国に残ることになった。投票率は84,6%。)

 それにしても、こうしたテーマで住民投票ができる「民主主義」がうらやましい。国や地域の将来にかかわることは、主権者である国民・住民が決める。必要な情報が提供され、みんなで議論し、自らの意思で一票を投じる。
 日本でも、これまで住民の直接請求で住民投票を行ってきた自治体の中には、16歳以上や定住外国人にも投票権を認める条例を制定したところもあり、よく学び、よく議論して投票が行われてきた。住民投票の実現に向けて応援にいっ自治体では、負けても「住民投票をやってくれてよかった」という声が圧倒的だった。住民投票で地域が分断され、しこりが残るのではないかと言われてきたが、住民投票の結果だからこそ、の説得力がある。国民投票も同じだ。
 日本も、日米安保条約の存続や原発の是非を問う国民投票ができるような民主主義国になってほしいものだ。右も左も、「衆愚」の選択を恐れているが、どっちにしてもその結果と責任を負うのは国民なのだ。こうした課題に主権を行使できず何が民主主義だ、と思うよ。

議会改革特別委員会のB作業部会。パブリックコメントの回答について検討する。自ら条例を作った市民もいて、感動した!





□2014年9月18日(木)

 市議会最終日。執行部から出された議案すべてが原案通り採択された後、議員発議による市議会定数条例の一部改正(議員定数を30から28に削減)が提出された。
 提案理由の説明、質疑、間に休憩が入ってさらに質疑が続き、討論、採決が終わった時は5時を過ぎていた。結果は賛成12、反対16、退席(棄権)1で、不採択となった。政友クラブは12名中2名が反対、1名が棄権で割れた。

 私に言わせれば、この発議案は禁じ手みたいなものだ。市議会は昨年9月議会で、議会改革検討会の答申を受けて議会改革特別委員会を設置した。設置の前提として、会派代表者会議と議会運営委員会において「議員定数については(検討会において)意見の一致をみることが出来なかった。よって、設置される委員会では議会基本条例制定の検討を最重要課題とし、定数条例の改正等については、当面全議員の最大公約数に至る賛同が得られるまで、数に対する協議はテーブルにのせないこととする」という確認がされた。定数については、「在り方」は議論するが、「数」はとり扱わない、ということだった。
 
 議会基本条例制定をめざしてパブコメを実施し、10月13日には市民との意見交換会も予定されているそんな時に突然提出されたのが定数削減条例。自治法が改正されて上限がなくなったから定数について考える必要がある、議会改革特別委員会では定数の「数」については扱わないというので別に勉強会を設けて議論してきた云々という理屈だった。しかし、今の定数30ではダメな理由、合理的な説明はなかった。
 提案者の1人は、成田市の一般会計予算の1%を議会費に回せというのが持論の議員。例えば26年度当初予算は615億円なので6億1千万円になる。ちなみに議会費の26年度当初予算は4億5,675万4千円である。議員報酬は?と問うと、政務活動費込みで1議員あたり年額1,500万円とか。そういう人に行財政改革の視点といった提案理由を言われると、真意がどこにあるのかわからなくなる。


 私の反対討論は議会レポートに掲載。





□2014年9月16日(火)

 午前中は協議会、午後は委員会と、議会改革特別委員会。今日、前文を含めてすべての条文がそろった。
 担当の作業部会のどういう理由かわからないが、これまで白紙だった議員定数の条項も、11日の委員会で初めて1行入り、今日やっと逐条解説までそろった。やれやれ、だ。

8月29日に始まった9月議会だが、開会冒頭、議員定数を2名削減して28にするという定数条例改正の発議案を議長が「受理しなかった」という理由等で議長不信任決議案が出され、2日には正副議長を除く1513で可決されるなど、成田市議会としてはめずらしくドラスティック?に動いた。
 議会基本条例制定を目指して特別委員会の議論も大詰めを迎える中、委員会に所属し自らの部会が担当する定数条項を空白のままにしておいて定数削減発議案の提出者になる議員がいたりして、そりゃあないぜ、セニョール!だ。
 そんなこんなで、議長不信任決議での質疑や特別委員会でのやりとりでも私の理解能力を超える論理展開?や発言もずいぶん聞かされた。
 いずれにしても議員定数削減の発議案は最終日に審議されることになるだろう。

国会議員で私が唯一メルマガを配信してもらっている衆院議員の篠原孝さん(民主党)の9月16日号によれば、米国の民主党重鎮ジム・マクドーモット下院議員の話として、「アメリカでは11月の中間選挙があり、TPP15年1月まで何も動かない、それ以降も動かないだろう。なぜならオバマ大統領は政策を実行する力が残っていないからだ。共和党は、オバマの得点になるようなことは絶対に認めない。なぜならば、15年にはもう16年の大統領選を見据えた政治になるからだ。」とのこと。
 安倍政権が第3の矢としてTPP交渉の妥結を急いでも、「甘利担当相も安倍首相もアメリカの議会には何の影響力もない。民主党もTPA(貿易促進権限授権法)を通す気はほとんどない。TPPを政府間で年内合意とかしても、アメリカ議会は通すことはない。TPPはもうアメリカ議会ではどうにもならない。」と言ったんですって。
 それにしても日本の新聞の思わせぶりなTPP報道は何だい?まー、サラリーマン記者が政府広報を垂れ流しているんでしょう。






□2014年9月15日(月)

 「若者と女性の政治参画」という講演会。10代で市議になったデンマークの若者2人の話を聞く。主催はNPO法人日本・デンマーク生活研究所。
 保守党で元職のシーナ W.ソオンセンさん23歳。19歳で市議になり、今年1月1日に辞めるまで4年間の任期を務める。現在は国会議員を目指して南デンマーク大学政治学部に在学中。
 社会民主党のラッセ H.ピータセンさんは高校在学中の昨年の選挙で当選し、今年1月1日から市議になったばかりの19歳。6月に高校を卒業し、この1年間は市議と社会民主党の仕事を中心にやっていくという。大学はその後で、ということらしい。ニュートラルなところがいい。
 デンマークは、民主主義・高福祉・女性の社会進出を保障する男女平等のお手本のような国。女性議員も国政で4割、地方で3割以上。
 でも、若者たちにも言い分がある。彼らが市議になろうと思った動機も、メディアなどが若者たちをなまけものだとか政治に無関心とか見下す論調への反発や、市議会の平均年齢が50代半ば、各年齢層から代表が出てもおかしくないという思いや、議会に若者の声が反映されていないとか、いろいろあったようだ。
、そうした一般的な問題意識だけでなく、個人的にも市政や不公平な現実への疑問が立候補を後押ししたという。会場から「(10代で市議になった)お二人は他の若者にくらべて特別ですか?」という質問に対し、「私はふつう」(シーナ)、「僕が特別な人間になるにはどうしたらいいのかな?」(ラッセ)

どうしたらこうした若者がふつうに育つのだろう。デンマークの政治教育は学校の社会(科)。政治システム(民主主義、国の政治制度)を学年重ねるごとに徹底して教える。資源がない国にとって、子どもは国の資源という考えで教育しているという。
 世界のほとんどの国は18歳で成人となる。家でも学校でもそうした教育を受けて育つ。データによれば日本の若者は「18歳成人」に消極的らしいが、それは親をはじめ大人や社会が20歳成人という制度のもとで育ててきたからだろう。日本には国民投票法との関係で選挙権は18歳で成人は20歳からなどという人もいるようだが、それこそ大人の都合だ。

 






□2014年9月13日(土)

 赤坂ふれあいセンターと男女共同参画センターのオープニングセレモニーがボンベルタ・アネックス館B棟2階の会場で催された。
 ふれセンはともかく、長年要望してきた男女共同参画センターはいかにも成田市の男女共同参画に対する位置づけというか認識のレベルをみせつけられたようで、なんだかなーと思わないでもない。が、せっかくできたのだから活発な活用を期待するしかない。小泉市長のあいさつが終わった頃に会場を抜け出す。

 霞が関の弁護士会館講堂で開かれた「カジノ解禁推進法案について考える〜カジノを解禁することは本当に良いことなのか?〜」へ。韓国のカジノ調査団の報告や静岡大学人文社会科学部教授鳥畑与一さんの「シンガポールと世界から日本のIRを考える」講演は、海外の事例など最新のカジノ情報を知ることができてとても参考になった。
 成田市でも、カジノIRで経済効果を狙っている人たちがいて、誘致運動をやっている。IRといっても売上からみれば全てがカジノに収れんされるように付随しているようなもの。最終的には負ける商品で人を犠牲に利益を得ようという、反道徳的なビジネスを誘致しようなんて、何考えているんだろうね。と、つくづく思った。 

    PHOTO BY MACHIKO 
   カジノ解禁推進問題への関心の高さを示す集まりだった。





□2014年9月11日(木)

議会改革特別委員会。議会基本条例も大詰めを迎え、今日まで白紙になっていた議員定数の条項にやっと1行が加わった。ほかにいくつか残された課題を含め、条例の素案をまとめるにはもう一回、特別委員会が開かれることになりそうだ。建設水道常任委員会は控室にて「ながら」TV傍聴。

 米のオバマ大統領が、イラクとシリアで勢力を伸ばす「イスラム国」打倒のため「容赦ない」軍事作戦を、国民に約束したという。その取り組みはイラクやアフガニスタンでの戦争とは異なり、「米国の戦略部隊が外国領土で戦うことはない」。訓練や武器供与、無人機などによる空爆。

 世界各国から中東に武器が集まる。その背後には、戦争によって儲けようとする「死の商人」たちがいる。軍需産業に後押しされ、武器輸出や自衛隊の装備増強を図る安倍政権をみれば一目瞭然。
 政治家と死の商人が手を結んだら、武器は錆びる前に、性能が落ちないうちに、たまれば「在庫整理」しようとする。どこかでいかにもらしい理由をつけて使うだろう。戦争は、偶発的に勃発するのではない。明確な意思のもとに計画されるものだと、この年齢まで生きてきて思う。






□2014年9月10日(水)

教育民生常任委員会を控室にて「ながら」TV傍聴。今回、教育民生は議案10件、所管事務調査10件の報告があり、2時から始まって休憩をはさみ5時過ぎまでかかった。

調べものでネットに接続すると、2011年に高市早苗総務大臣と稲田朋美自民党政調会長が、「国家社会主義労働者党」の党首という男と日の丸の旗を背にしたツー・ショット写真が海外のメディアに大きく取り上げられているというニュース。ナチスを崇拝する「党首」はやや緊張気味だが、二人は満面の笑み。

「国家・・・党」というのは知る人ぞ知るナチス(国家社会主義労働者党の略)と同名。ヨーロッパではタブーだ。「どういう人物か知らなかった」と幼稚な言い訳をしているらしいが、そのまま信じる人はいないだろう。

先日スタートした安倍政権に女性が5人入閣したというのがニュースになった。新聞に掲載された安倍首相の両脇と背後を固める5人の女性閣僚をみて、今度ばかりは女なら誰でも、というわけにはいかなかった。ジャーナリストの齋藤貴男さんが「小渕さん以外は『国防婦人会』みたいな人たち」と言っていたが、暗澹たる思いを抱いたのは私だけではないと思う。
 女性の安倍内閣支持率は男性より低いらしい。女性活躍だのといかにも女性をもちあげようとしているのは口先だけだと、女の直感でわかっているからだろう。周囲を女性大臣で固め、首相に違和感をもつ女性層を懐柔しようという魂胆が丸見えだ。男性には目くらまし。





□2014年9月9日(火)

 南三里塚に用事があり、地元のNさんのお宅のそばにある防風保安林を案内してもらった。幅約15メートル、長さ約300メートルくらいの帯状で、真ん中が境界で半分が市の管理にある。中に土手があるというので下草をかき分けて入ってみると、中ほどに土手が築かれていた。

近くの字五十石には幕府直轄の野生馬放牧場であった取香牧の込(こめ・年に一度、牧の野生馬を集めて用途別に馬を分けるために土を高く盛り上げて築かれた場所。内部は追い込み部屋を含めて4つに分けられている)遺構が残っているから、この土手はそこにつながる野馬土手だったのだろう。牧の歴史をいまに残す遺構を目にして、嬉しかった。
 この防風保安林は昭和30年3月に県から指定されてから今日に至る。防風林は規制が厳しいので当時の姿を今に残し、生態系も維持されているように思われる。人が入ることはまずないので、土手の保存状態も良い。人の手が加わらない限りさらに幾十、幾百年、ひっそりとその姿を残していくことだろう。  

    写真中央の盛り上がっいるのが土手。

 

  午後は空港対策特別委員会を控室でTV傍聴。






□2014年9月8日(月)

 経済環境常任委員会を控室でTV傍聴。去る4日の本会議の議案審議で私が質問した「いずみ清掃工場解体工事」の入札について、委員会でも何人かの議員が質問。予定価格に対する落札率52.09%に関連して様々な角度から質疑を深めてくれた。そのうえで、前回一致で可決された。
 公共事業のミッションは「良いものを安く」。4億6,650万円の予定がほぼ半額の2億4,300万円で発注できるのだから、節税効果は抜群だ。入札に参加した他の3社との入札価格には1億4,200万円〜1億7,7543,000円の差がある。はた目にはダンピング。
 これだけの低価格入札となった原因は、この工事が国の補助事業で最低制限価格が設けられていないことによる。近年業界の圧力もあって最低制限価格が8090%に引き上げられてきている中で唯一、公共調達の競争原理について国の意思を示せる部分かもしれない。
  予定価格が半額で発注工事が適正に担保されるか、下請けへの不当なしわ寄せはないか、いくつか懸念材料は残るが、落札した企業は他県で同程度の解体工事実績があることと、期間中はコンサルが入ってチェックしていくというので、無地の工事終了を願う。何しろ、ダイオキシン等有害物質がつまっているからね。

昨日投票の名護市議選で移設反対の稲嶺市長を支える議員が定数2714名と、過半数を占めたという。同じく移設反対の公明党(2名)を加えると16名となり、名護市民は今回の選挙でも移設反対の民意を明確にした。
 住民の声を無視し、辺野古の海では海底ボーリング調査を進める政府に対し、住民の抗議行動が続く。

  辺野古のビーチに登場したちばる号(イエロー)とひんぷん号(グリーン)

「辺野古にカヌーを送る会」から嬉しい報告!みんなの思いが詰まったカヌー、第1陣が辺野古に届いた。「ちばる」は粘る、踏ん張る、「ひんぷん」は魔除け、悪霊を追い払うという意味。ウチナーンチュを乗せて頑張ってね!







□2014年9月7日(日)

 国際医療福祉大学の成田特別講演会が成田国際文化会館開かれた。会場に着いたら香山リカさんの講演は終わっていて、同じく時々テレビでもみかける和田秀樹さんの講演が始まっていた。ちなみに和田さんは国際医療福祉大学・大学院の教授だそうだ。神奈川県の黒岩知事も、かつて浪人中に雇われていた。特別講演2名にどちらも精神科医とはどういうことかしら?と、精神医療の世界をあまり信用していない私。まー、そんなことはどうでもいいことなんだけど。

 今日のイベントをみて、国際医療福祉大学の意気込みを感じた。そもそも会場スタッフの動員がすごい。加えて、成田市の手厚い後援ぶりも。16年4月に公津の杜駅隣に2学部5学科をオープンするだけでなく、成田市と共同提案の医学部新設を含む国際医療学園都市構想を展開しているだけのことはある。
 やはり、運命共同体になりつつあるのかしら?一般質問で、医学部を含む特区の(市の)財政負担にからみ共産党の馬込さんが昨年9月の国家戦略特区申請の際のヒアリングで大学側が「運営には成田市も関わる」と発言していたことを追及した。ヒアリング時の会議録だ。が、市側の元締めである副市長は、「(現在建設中の国際医療福祉大学同様)初期投資(土地と建物への補助)以外はいっさいありません」と断言したけれど、ないならないと、特区が具体化する前にはっきりさせておかないといけないことだろう。

   パネルディスカッション
  看護、理学療法、作業療法、言語聴覚、臨床検査それぞれの専門分野とチーム医療についてのパネルディスカッション。向かって右端がコーディネーターの北島学長、左端がプレゼンテーターとしてちばぎん総研。






□2014年9月6日(土)

 「はやて」に乗って盛岡市で開催される市民オンブズマン岩手大会に参加。「盛岡」というまちの名前に接するたびに、詩人が「こういうまちであなたと暮らしたい」と言ったという、昔雑誌で読んだ誰かのエッセイを思い出す。以来ずっと「盛岡」には親近感を抱いてきた。

今日の会場は駅のそばにあるいわて県民情報交流センター「アイーナ」。3Fから上には県立図書館、いわて希望プラザ(いわて未来づくり機構)県立視聴覚障がい者情報センター、環境学習交流センター、国際交流センター、子育てサポートセンター、高齢者活動交流プラザ(高齢者社会貢献活動サポートセンター)、男女共同参画センター青少年活動交流センター、NPO活動交流センター、岩手県立大学アイーナキャンパス(岩手県立大学と県民との交流の場)、ギャラリー最上階にホールや会議室・研修室が入っていて、情報・交流・活動の、拠点。

市民オンブズ岩手大会のテーマは「じぇじぇじぇ!秘密保護法・公共事業・政務活動費」。13時〜18時まで、間に15分の休憩をはさんで、公共事業需要予測報告、秘密保護法法令制定過程情報公開訴訟報告、講演「情報公開を勝ち抜こう〜秘密保護法に抗して」(清水勉さん)、カジノ解禁推進法案とカジノの弊害(ギャンブル問題)報告、地方自治法改正報告、落札率調査・自治体電力購入・売却調査、政務活動費調査報告、各地の報告(復興予算は災害便乗「裏金」化など)、包括外部監査の通信簿・表彰。
 ギャンブル分科会が今回初めて設置された。これまで取り組んできた弁護士の吉田哲也さんがリアルな報告をしてくれた。9月議会の一般質問で「依存症」を取り上げたが、先に報告を聞いておきたかった。

明日は岩手大学で秘密保護法、政務活動費、ギャンブル問題、地方自治法の分科会が予定されているが、用事があるため参加できず、残念。でも、今日の各種報告で現状や課題が見えてきたので参加してよかった。

  
 秘密保護法施行に向けた現在の動きについて、前日弁連秘密保護法対策本部事務局長清水勉さんが講演。

 






□2014年9月5日(金)

健康づくり特別委員会。「成田市歯と口腔の健康づくり推進条例」(2014・4月1日施行)に踏まえて、執行部より(仮称)「成田市歯と口腔の健康づくり計画」第1次計画(平成2731年度)素案が示された。

 成田市は3歳6ヵ月までの幼児の虫歯が県平均、他市と比べ多い状況にあるようだ。また、3歳児歯科検診結果では、虫歯のある子の1人平均虫歯数が13年度で5.6本、5本以上虫歯を持つ子の割合は22%。そして、虫歯のある子どもには市内で地域差があることがわかった。
 下総(44.8%)・大栄(38.4%)が高いのは、たぶん3世代くらいが同居しているからではないかしら?おじいちゃん、おばあちゃんはいろんな理由から孫がほしがるお菓子類を与えたがる。噛んで与えて虫歯菌を移すということもあるのではないかしら?
 私の母も、娘を連れて帰省するとチョコやキャラメル、アイスなどを用意して待っていた。食べ放題にしようとするので虫歯にならないように制限していると言うと、「こんなに喜んで食べたがっているのに・・・」と、まるで虐待しているようなまなざしを私に向けたものだ。でも、親子だから言いたいことを言えるしほんの数日目をつむれば済むこと。でも、同居しているとそうもいかないだろう。夫の両親だったら、なおさら言いにくい。だから、こどもの虫歯予防は、保護者だけでなくおじいさん、おばあさんも啓発が必要。

 それと、「計画」では子どもの虫歯予防にフッ化物(フッ素化合物)が有効だとして、学校で口洗を実施しようとしている。これは問題。日本弁護士連合会は「集団フッ素洗口・塗布の中止を求める意見書」(2011・1月)発表している。さまざまな角度からの調査に基づくものだ。市内では本城小学校が10年前から集団洗口をやっているという。他校との比較検証をしてほしい。もし、さしたる効果が認められないなら、やらないでほしい。最低限、保護者への説明と承諾が必要。
 フッ素は神経毒性をもった化学物質。脳神経細胞の基本的な機能に障害を及ぼすという。殺鼠剤やゴキブリ駆除にも用いられている。

 歯は、ものを美味しく食べるにも心身の健康のためにも、とても大事。





□2014年9月4日(木)

2日から始まった一般質問も今日で終わり。私は今日、依存症の予防と対策について質問した。3日間で18人が質問。
 質問第1日目の2日は冒頭に政友クラブと公明党15名が上田議長の不信任決議案を提出した。議長不信任決議は、成田市議会始まって以来のことらしい。まあ、議長が最大会派以外から選出されたのも初めてだから、時と場合によってはこういうこともアリだろう。主な理由は、2会派が提出しようとした「議員定数削減条例の一部改正発議案」を議長が「受理しなかった」ということらしい。議長にも「『受け取らない』でなく、『受け取れない』」言い分があるという。
 不信任決議は、議長・副議長を除く賛成15、反対13で可決された。拘束力はないから議長はそのまま続けるらしい。

私はこの決議案には反対した。反対討論は「議会レポート」参照。議会運営委員会や会派代表者会議、そして議会改革特別委員会設置の際の確認事項(議会改革特別委員会では議員定数、報酬、政務活動費について議論をするが、人数や金額については出さない。議員定数問題は議員一人ひとりの身分に関することなので、議会基本条例制定後に全議員で議論する)のもと、2会派からも委員を出している議会改革特別委員会で条例案が出来上がろうとしているときに、なぜ突然「定数削減条例の一部改正」(2名削減で28名にするというもの)を出してきたのか。
 議会基本条例(案)の中で、定数条項を担当する部会(1名を除いて政友クラブ)が最後までこの条項を空白にしておいたのは、こういうことを想定していたのかな?今議会で削減を可決し、基本条例の中に入れたかったのかもしれない(もっとも、政友クラブ12名の中には定数削減には反対の議員もいるらしい)。

2会派議員の議案提案権を主張しているが、その前に議運や特別委員会という正式の委員会での申し合わせ事項をどうするかが先だ。議長が「受け取れない」理由がここにあるなら理解できる。





□2014年8月27日(水)

 議案説明会。25年度決算を含む31議案が提案された。

 民間を巻き込んだ有事体制づくりが動き始めたという新聞記事が目に入る。そうはなってほしくないけれど、10年前に有事法制関連法ができたのだからいずれ・・・という懸念はあった。
 陸自は6、7月に2つのフェリー会社と大型カーフェリー各1隻の契約を結んだ。災害時や訓練に優先的に使うというが、戦時には部隊や車両を運ぶことになる。ほかに「捕虜収容所」の運営の民間委託が検討されている。その対象は今後さらに増えていくだろう。自衛隊が戦争しやすいように、国民や施設・機関が支える戦時体制づくりだ。

輸送といえばフェリーの次は航空機だろう。米軍は兵士や物資の輸送に民間航空会社と契約を結んでいる。これまで戦場に近い国の国際空港が使用されてきたようだ。空港はチャーターした民間航空機で満杯になるとか。当然、24時間通関体制を組む。
 90年代に入って朝鮮半島有事が迫っているといわれた頃、米軍は作戦計画に基づいて成田空港(ほか7つの空港)の使用を求めているという報道があった。国際空港は重要な後方支援基地となる(戦争の相手からみれば戦略的な攻撃目標)。

さらに米国に倣っていくとしたら、将来的に自衛隊の戦闘員が不足したら民間軍事会社と契約するかも。そういう軍事会社が日本になければ、「同盟国」の軍事会社から戦闘員を調達するかもしれない。
 あらら・・・いろいろ想像していたら20世紀終わり頃に近未来小説みたいになってしまった。暴力的で争いの絶えない世界。21世紀は平和な世紀になってほしいと願っていたからとても違和感があったのに、なんだか似てきたみたい。
 始めたら行き着くところまで行ってしまうような戦争のできる国づくり。どこかで止めないと。まず、安倍首相の暴走を止めることから始めましょう。






□2014年8月23日(土)

ニュータウンふるさと祭のオープニングセレモニーに出席した後、東京へ。依存症の回復に取り組んでいるNPOが主催する治療プログラムの一つを見学させてもらった。

依存症の人だけでなく、ともに苦しんできた家族も依存症と向き合い、治療プログラムに参加していた。私の両隣は、依存症の子どもがNPOの施設で治療を受けているというお父さんであり、お母さんであった。
 10年近く前から、知人を通して依存症についていろいろ話を聞いていた。それは病気であり、回復可能なものだということ。自らもかつて依存症だったというNPO代表が「私たちにとって依存症からの回復とは、自分を好きになることだと考えています」というように、自分自身を肯定し、自分を取り戻していくためのワークショップだった。

先日厚労省の研究班が発表した依存症に関する報告は、全国紙が1面で取り上げるほどショッキングなものであった。ギャンブル依存症が536万人。病的ギャンブラーが成人全体の4.8%、男性で8.7%もいるという。ほかにアルコール、薬物、若い世代に増えているスマホ普及等によるIT依存症等々、まさに日本は世界一の依存症「大国」であることが数字で示された。

今日は電車の冷房が寒いくらいだった。毎年、ふるさと祭りは秋の入口を感じさせる。多古の実家では弟が土日の休みは稲刈りだという。





□2014年8月22日(金)

 議員団研修会。講師は元全国都道府県議会議長会議事調査部長の野村稔さん。以前、印旛管内市議会議員研修会でも名調子を聞かせていただいたことがあった。
 昭和36年に入局してから平成12年に退職するまで全国都道府県議長会一筋。仕事に対する情熱や思い入れの強さが迫ってくる。いわゆる地方議会の制度や歴史を知りつくした生き字引みたい。興味深いウラ話などを交えて話は尽きないようで、時間いっぱいの独演会だった。

9月議会の一般質問の通告をしてから、千葉へ。自治体議員立憲ネットワーク・千葉県の定例会があり、出席。設立間もないネットワークで、19日現在全国で334名、うち千葉県は30名の議員が加入している。
 今日は民主党の参院議員小西洋之さんから閣議決定された集団的自衛権の行使容認などをめぐる国政レベルでの話を聞く。小西さんは3月の参院予算委員会で安倍首相に対し「日本国憲法の中で一番大切な条文は何か。個人の尊厳をうたい、人権の保障を包括的に定めているのは何条か」と真正面から問いかけた人。首相は答えることができなかった。首相にとって「人権」は国家に従属するものでしかないのだ。聞かれてすぐ答えられるような大事なものではないのだろう。

小西さんが首相に答えてほしかったのは13条。「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由、及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」。13条は人権の「切り札」と言われるそうだ。

小西さんの報告では、国政の動きは完全に安倍政権のペースで進められている、野党にそれを止める力はない、止められるのは国民の運動だという。
 人権の切り札を持ち出したのだから民主主義の「切り札」である国民投票も位置づけてほしかったな〜。

 これまで護憲や平和運動にかかわってくる中で、同じ運動をしながらも「民主主義」に対する考え方が違うのではないかと思うようになった。なので近年、なんとなく腰が引けている。





□2014年8月20日(水)

明け方に発生した広島市の短時間で集中的な豪雨による大規模土砂崩れは、映像を通して自然の猛威に身震いし、わが身の脆弱さに曝された思いだった。亡くなられた方々のご冥福を祈る。被災された方にはお見舞いとともに1日も早く日常の生活が戻るよう祈る。

こんな災害がなければ、緑深い山並みを背後に開発された住宅街は快適な生活環境だったことだろう。
 日本列島は中央を山脈が南北に貫き、人々が生活する場所は制約される。海津波、山津波が押し寄せる地形がそろっている。そればかりでなく、短時間の集中豪雨は海抜50メートルに満たない「山」しかない成田市でも、昨年は数百か所のがけが崩れ、1名が亡くなるなど被害を被った。
 3.11の時、「家を建てる時はその土地の災害の歴史を調べ、安全な場所を探して建てよ、というのが先祖からの言い伝え」だと、市内の農家の方から聞いたことがある。心がけたいものだが、狭い日本、土地を選ぶ自由度には限りがあるのも悩ましい事実だ。

 夏休み中の安倍首相は、森元首相とゴルフのプレーをスタートしたもののマズイと思ったのか1時間で切り上げて官邸に戻る。そして、担当大臣などに指示をしたあと、なんと再び静養先に戻ったという。





□2014年8月19日(火)

 議会改革特別委員会。前回に続いて条例案の検討。委員会の前に協議会。議会基本条例に対するパブコメも集まり始めたようだ。

 昨日、防衛省は名護市辺野古の埋め立て予定地で改定ボーリングに着手した。「基地はいらない、辺野古にも、沖縄のどこにも」という多くの県民の声を押しつぶしての強硬策。安倍首相の強権政治もここに極まれり、だ。
 夜千葉で市民団体の事務局会議があり、辺野古で反対運動をしている会の仲間にカヌーを贈るプロジェクトの報告があった。この間の抗議行動でカヌーがボロボロになってしまったそうだ。「カンパよりカヌーがほしい」という要望があり、「辺野古にカヌーを贈ろう」となった。フェイスブックで呼びかけたら思いがけない反響とカンパが集まっていて、1艇の予定が2艇に増え「ちばる号」「ひんぷん号」と命名された。カヌーもテントも運べる水陸両用の軽トラックも贈れそうだという報告。

 ジュゴンが棲む北限、サンゴ礁に命みなぎる辺野古の海は、1996年に普天間飛行場の移設先とされて以降もっとも緊迫した事態を迎えている。




□2014年8月15日(金)

 朝の静けさを破るツクツクボーシの声、日暮れて涼やかな虫の声。

 敗戦記念日。又々聞き?だが月1回定期的に送られてくる市民団体の機関誌のコラムを読んで、真夏なのに寒々とした気分になった。
 Hitoshi kawashimaさんという、以前政財界の人たちのオペラ鑑賞ツァーで通訳のした方が7月2日(集団的自衛権容認が閣議決定された翌日)、フェイスブックで衝撃的な事実を発信。「いま現在、世の中で急速に進行している動きを目の当たりにしながら、記憶のかなたにそっと封印しておくには、話の内容があまりにひど過ぎました。・・・『ああ、やはりそうだったのか!』と・・・」
 10年以上前になるがそのツァーの中の食事の席で、現在は某大手鉄道会社の名誉会長で安倍首相の安保法制懇メンバーである人物が次のように言ったという。
 そろそろどこかで戦争でも起きてくれないことには、日本経済も立ち行かなくなってきますなあ。さすがに日本の国土でどんぱちやられたのではたまらないから、私はインドあたりで戦争が起きてくれれば、我が国としては、一番ありがたい展開になると思っていますよ
 今春の「叙勲」で旭日大綬章を授与し、「かつて国鉄分割民営化を主導し、現在は安倍首相の有力な後援者であってNHKの人事にも影響力を行使している」といえば・・・あの人だ。
 10年前も今も、不況を突破しようとする経済のトップリーダーたちの本音はこの発言の中にあると思う。その後ろに「死の商人」たちがうごめいている。それを安倍首相が代弁し、実現しようとしているのは、彼の言動をみれば一目瞭然だ。





□2014年8月12日(火)

 午前中は議会の図書室で調べもの。一人では時間がかかるので知人と分担したが、2時間ほどかかった。

 今年に入り、西アフリカでエボラ出血熱が過去最悪の事態となっている。WHO(世界保健機関)は「国際的緊急事態」を宣言。11日現在で死者が1013人、感染者は1848人にのぼる。   
 エボラ出血熱は1976年にザイールのエボラ川に接する町で猛威をふるい、人類史に初めて登場した。以来突発的に流行している。致死率は5090%と非常に高く、治療法もまだ確立されていない。空気感染はせず、感染したひとの血液や臓器、排泄物に接触しなければうつらない。これまでは隔離することで拡大を防ぎ、短期間で消滅してきたが、今回は都市部での発生で、山間部などの患者は特定できていないという。
 厚労省は、日本への上陸の可能性は低いとみているが、万が一に備えた警戒も強化したという。

エボラ出血熱といえば、平成1112月議会で核と感染症に対する防災対策について質問したことがある。その年は2月に成田空港内の厚生省(当時)検疫所が主催した感染症対応の訓練が行われ、エボラ出血熱など人類に脅威を与える感染症に対する訓練が行われた。エボラ出血熱は感染から発症までの期間が極めて短い。外国との玄関口である成田市の場合、救急隊員や市民への安全対策が考慮されなければならないからである。
 ちなみに成田赤十字病院はエボラ出血熱など1類感染症を治療する第一種感染症指定医療機関として県から指定されていることに加え、国の特定感染症指定医療機関となっている。
 「核」については、同年9月30日に茨城県東海村(成田市から約70キロ)の民間ウラン燃料加工会社JCOで発生した国内初の臨界事故に関すること。(質疑の詳細は平成1112月議会会議録を参照)





□2014年8月10日(日)

 台風の影響で出かけることもままならず。ビデオショップに『ハンナ・アーレント』が並んでいたのでさっそく借りて観る。昨年岩波ホールで上映されて以来ずっと観たいと思っていた映画。監督のマルガレーテ・フォン・トロッタと、主演のバルバラ・スコヴァは、『ローザ・ルクセンブルグ』(1986年)のコンビ。バルバラ・スコヴァは、ローザも感動的な演技だったが、ハンナも見事に演じ切っていた。

 ハンナ・アーレントはナチの迫害をのがれてフランスへ亡命、フランスがドイツに降伏すると米国に亡命したドイツ系ユダヤ人の政治哲学者。米国の大学で教鞭をとっていた1960年、アルゼンチンに潜伏していたナチス親衛隊将校のアドルフ・アイヒマンがイスラエルの諜報機関によって逮捕された。ユダヤ人をヨーロッパ各国からドイツやポーランドにある収容所に送る業務を統括していたという人物。アイヒマン逮捕のニュースは、私の遠い記憶にも残っている。
 ハンナは志願してアイヒマン裁判を傍聴し「ザ・ニューヨーカー」誌にレポート発表する。
 彼女は、「上からの命令に従っただけ」と繰り返す被告席のアイヒマンに悪の権化の怪物ではなく小心な小役人の姿をみた。彼の行為は、自発的に行ったことは何もない、善悪を問わず、自分の意思は介在していない・・・ハンナはそれを「悪の凡庸さ」と見抜いた。
 ホロコーストという世界最大の悪は「人間であること」を拒絶したごく平凡な人間が行った悪で、その人間には動機もない、信念も邪心もなく、悪魔的な意図もない。「人間であること」とは、プラトン以来「自分自身との静かな対話」であり、思考する能力。思考ができなくなると、平凡な人間でも過去に例がないほど大規模な残虐行為に走り得るのだ。
 レポートを「アイヒマン擁護」だと受け止めた人々や、裁判で明らかになったユダヤ人指導者の責任にふれたこともあり、誹謗・中傷・脅迫の嵐が巻き起こった。映画の最後、大学を追われるハンナが最後の講義で学生や教授たちを前に訴えた8分間は圧巻だった。

 思考を停止した人間は誰でもアイヒマンのようになりうるかもしれない・・・ハンナの政治哲学は今を生きる私たちすべての人間にも警句だと思う。

 日本の今を見てみよう。「戦後レジームを転換する」と叫ぶ安倍自民党政権の押せ押せムードの中で、どうせ言っても仕方ない、考えるだけ徒労だ、今の生活が良ければいい・・・人々がそう思って「政治」から目をそらしてはいないだろうか。役人たちは上ばかり見ている。陳腐で凡庸な悪がこの国の政治を危機的状況に追い込んでいく土壌は、私たちの中にもあるのだ。





□2014年8月8日(金)

 昨日通りがかりにギョッ!印旛沼の堤防に隣接した大竹機場の隣に円形の鉄骨が組み立てられていた。以前通った時には目に入らなかったが、久しぶりに通りかかると鉄骨の中に高さで半分ほどのコンクリート製の建物の姿が見えた。とりあえず現場に行って工事の看板をみると、農業用揚水機場で、事業主は農水省関東農政局印旛沼二期農業水利事務所。 電話番号をメモし、今日事務所に電話をかけてみた。
 周辺地域の水田等に水を送る「吐水槽」なんですって。コンクリートを積み上げて行って、完成すると27メートルの高さになるらしい。工事期間は平成27年3月30日まで。
 施設の隣は成田スカイアクセスの建設で営巣地を追われるサンカノゴイなど稀少鳥類のための代替えヨシ原で、千葉県が約7億円をかけて造成した2ヵ所の内の1ヵ所。既にヨシや水生植物が茂っている。その手前には、戦後の干拓や土地改良事業でも残されたヨシ原が広がる。 
 ちなみにこのヨシ原にはメガソーラー計画がもちあがったが、大量の「改良土」を埋め立てることから昨年地元住民の反対請願が市議会で全会一致採択され、以後動きがストップしている。

 それにしても、こんなところに高さ27メートルものコンクリート製の建造物とは。印旛沼を訪れる鳥たちが驚かないかしら?影響がないといいけれど。

   2014・8・8
  建設中の揚水機場(左は県営大竹機場)。建物の先は印旛沼。手前は約14ヘクタールのヨシ原。






□2014年8月6日(水)

 今日は昨日までと異なり、陽射しの中に秋色を感じた。季節が少し、動きはじめたようだ。
 69
年前の今日、人類の知能が創りだしたものの中で最もおぞましく、邪悪な兵器が広島上空でさく裂し、その地に生きとし生けるものを一瞬のうちに放射能と炎熱の海に包んだ。そして9日には長崎。

 核兵器は広島や長崎を破壊し多くの人々の命を奪っただけでなく、まきちらされた放射性物質は生き延びた人々や新たに生まれた命をも蝕み、今も苦しめている。同じ8月の15日、天皇制軍国主義に染め上げられた日本は力尽きて連合国に無条件全面降伏をした。それから69年目を迎えたいまも、被ばくさせられた人々はあの戦争をかかえて生きているのだ。
 先日沖縄に行ったが、沖縄で開発行為を行う人々が遭遇するのがハブと人骨と砲弾の多さだという話を聞いたことがある。ハブはさておき、人骨と砲弾は、本土の捨て石にされた沖縄戦によるものだ。
 アジアの解放、八紘一宇を掲げた無謀で愚かな戦争がいかに多くの、自国民のみならずアジアの無辜の命を奪い、傷つけたことか。

 「平和宣言」の中で広島市長は「憲法の平和主義のもとで69年間戦争をしなかった事実を重く受け止める必要がある」と指摘した。
 





□2014年8月5日(火)

 午前中議会改革特別委員会のB作業部会で担当する条例案の再検討を行った。

 午後、わけあってロングドライブをしたが、運転中ふっと睡魔が襲ってくるのを感じてヤバイ!車道から外れて木陰をさがし、ひと休み。
 今日は4時起きで「たいむ」のポスティングをしたので、疲れがでたようだ。先日買ったばかりの「英国ポタリーへようこそ」〜カントリー・スタイルの器と暮らし」(井坂浩一郎著・世界文化社)をめくっているとほどなく、うつらうつら・・・居眠りをしたらスッキリ。
 周囲の水田では稲穂が垂れはじめていた。月末には稲刈りも始まるだろう。今年も実り豊かでありますように・・・。






□2014年8月2日(土)

 30日〜1日まで沖縄県名護市、浦添市、宜野湾市、糸満市の4市を総務常任委員会で行政視察した。夏休みのせいか往復の機内には親子連れも多く、こどもたちと乗り合わせることができておばあちゃん気分を楽しませてもらった。
 台風12号の影響で、特に昨日は日中強い風雨に見舞われて空の便も欠航が相次いだ。予定どおり帰れるか心配したが、夕方になって雨も小降りになり降ったりやんだり、3時間遅れで離陸となった。成田に到着したのは1045分頃だったかしら?なんとかカーフューを避けることができた。

 今回の視察目的は、名護市が地域情報化とICT推進、浦添市が自治体の電子化と作業効率化『総合行政システム事業』、宜野湾市が男女共同参画事業と支援センター『ふくふく』の運営、糸満市がふるさと納税についてであった。(詳細は視察報告書参照)

 総務常任委員会の視察で、今年の4常任委員会の行政視察は全て終わった。例年は常任委員会や特別委員会の視察は9月議会終了後だが、統一地方選挙の前年は全体に前倒しとなる。特別委員会と議会運営委員会の視察は9月議会終了後の予定。
 百聞は一見に如かず、というのは一理ある。でも、2泊3日はなんとなく締まらない。1泊2日で視察先2ヵ所位に分けて行けば参加しやすく効率的ではないか。委員会の委員全員での2泊3日の視察という慣行(例外あり)もそろそろ検討の余地があると思う。視察のための視察にならないよう、今後議会改革を進める中で「行政視察のあり方」を話し合う時期ではないか。

      

宜野湾市の男女共同参画センター (左)ここを活動拠点とする登録サークルのロッカーを担当課長さんが案内してくれた (中)授乳室 (右)授乳室の内部
利用者の要望が反映された施設だった。






□2014年7月26日(土)

 全水道会館で日本の水政策のキーパーソン?といわれる東京大学・生産技術研究所教授沖大幹さんの講演「水危機 ほんとうの話」(同名の著書あり)を聞く。講演の後、沖さんと水源開発問題全国連絡会共同代表の嶋津暉之さんの対談も興味深かった。八ツ場ダムをストップさせる市民連絡会などの共催。  
 国の政策は官僚がつくり、専門家がお墨付きを与える。沖さんは政府の水政策(各種審議会)に深く関わり、今日集まった八ツ場ダムやスーパー堤防などに反対する人たちとはシビアな関係。
 それを知った上で来てくれるのだから、自信と良識のある学者なのだろう。講演では地球規模での水問題と社会経済の関係について難しい問題をわかりやすく話してくれた。気候変動(地球温暖化)に関しても、政府間パネルに直接関わっている専門家らしい話が聞けた(私はどちらかというと温暖化懐疑論に興味があるのだが・・・)。
 対談「これからの水行政と河川行政について」では、さすが水政策のキーパーソン。日本の水政策の問題点を指摘する嶋津さんからの質問に対しては政府答弁を聞いているようだった。
 沖さんは豊富な情報量を提供してくれるのだが、問題は「では、どうするか」。なぜ、自然(生態系)を破壊し、人を追い払い、巨額な税金を使うダムなのか、スーパー堤防なのか、導水路なのか。ほかに代替えがあるのではないか・・・。
 水の惑星からのスタートは同じでもどこから道が分かれるのか、話しを聞くよい機会だったと思う。蒸し焼きになりそうな暑い日にでかけた甲斐があった。 

    
   講演はアンブラ家の水くみから始まった。水くみは女性とこどもの仕事。1日5往復の水くみで健康リスクだけでなく時間コストがかかり、女性の社会進出やこどもの教育機会が奪われている・・・水はためるのも運ぶのも難しい・・・水の地産地消・・・気温が高いと水蒸気も多くふくまれるので強い雨が降りうる・・・温暖化の緩和策、適応策と社会対策・・・「水」を再認識させてくれた。






□2014年7月23日(水)

 浦安市議広瀬明子さんの裁判を傍聴した。広瀬さんとは直接面識はないが、以前浦安市が委託した業者の所在が成田市にあったため電話で問い合わせを受けたことがあった。
 この裁判は、広瀬さんと、彼女に相談した市民Aさんが市内の社会福祉法人から名誉棄損で訴えられている事件。Aさんは以前その事業所に勤務していた。   
 いきさつはAさんが自分の勤務実態と給与明細との関係に疑問をもって広瀬さんに相談、広瀬さんが情報公開制度などを使って調査したところ、浦安市の公金支出の在り方に疑問が生じてきたので議会での質問やブログにも掲載していたという。こうした活動が名誉棄損にあたるのだという。
 議会での追及では1昨年の9月議会で懲罰(戒告処分)を受けている。

今日は午前と午後、計5人の証拠調べだった。傍聴席は35で、抽選の結果当たりを引いて傍聴。午前中は社会福祉法人関係者2名の尋問を聞いた。初めて傍聴する裁判だったが、主尋問で原告代理人が事実関係を確認していく過程では、被告席のAさんが何度も首をふることがあった。真実を語っていないということなのだろう。
 被告(広瀬さんほか)代理人の反対尋問の中では、Aさんの勤務実態の把握方法など原告側の主張に相当な無理があるのを感じた。

お昼に弁護士会館でコンビニ弁当をたべながら旧知の人たちと情報交換。午後からは浦安市の担当課長と、広瀬さん、Aさん計3名の尋問が予定されていたが、用事があったので帰る。

私も何度か経験があるが、市民から相談や情報の提供を受け、調査したうえで問題があると認めた場合に議会質問を行うのは珍しいことではない。問題点を広く市民に知らせることもある。どう取り扱うかの判断は議員それぞれだが、いずれにしてもそれは議員の使命だ。それが名誉棄損だと訴えられるとは・・・この裁判の行方を見守りたい。





□2014年7月18日(金)

 会派代表者会議に「会派外」代表の代理(ややこしいね)で初めて出席した。ここでは会派間の意見調整や合意形成が行われる。
 成田市議会では3人以上(2人以上という議会も多い)で結成されたものを「会派」と認めている。私は1人会派(無所属・市民の会)。1人なのに会派を名乗るのは、自治法上政務活動費の支給先が「会派」とされているため。
 成田市議会では私のような議員は「会派外」として位置づけられ、「会派外」をひとくくりにして幾つかの特典がある。現在会派外は共産党2とエコピースの会・無所属市民の会各1の4名。で、ここから会派代表者会議への出席もその一つ。

どこの議会でも、会派とその代表者会議というのは、議会を動かすエンジンみたいな役割を果たしてきた。同じ政党の党員や支持者、政党は別でも共有できる利点がある、といった理由で会派が結成され、各種委員会の委員は会派の人数で振り分けられ、議会の議長や委員長は多数派が有利なのはいずこも同じ。
 長い歴史の中では、「同志」的なつながりが災いして利権の分配先になったりもしてきたが、近年全国各地の自治体議会で策定されてきた「議会基本条例」(成田市でも現在策定中)の中では、「議会内の政策形成主体」(会津若松市議会)と高らかに謳われるようになった。
  地方自治法で「会派」が出てくるのは政務活動費の支給先としてのみ。議会基本条例で決意のほどを市民に示さないとね。

   昨日からミニミニガーデンに姿をみせたキアゲハ。蜜を吸ったりひらひら舞ったり、姿を消したり。夜はどこで眠っているのかしら?


□2014年7月17日(木)

 メダカの餌やりに出ると、キアゲハがおぼつかなげに翔んでいた。チェリーセージの花や蕾に止まったり、フェンネルに移ったり、ユーカリに結んであったナイロンテープに止まったり・・・まるで翔ぶ練習をしているみたい。羽化したばかりかな?

 議会だより編集委員会の後、中学校時代の同窓生3人とお昼を食べながら3時間余り楽しいひととき。1947年生まれのベビーブーマーで、8クラスもあり、クラスも部活も同じだったことはないけれど、思い出に残る人たち。近年そのうち2人がはなのき台と中台に越してきて、旧交を温めるようになった。
 私は用事があってお店で別れたけれど、彼女たちは場所を移して5時過ぎまで続きを楽しんだらしい。まー、それぞれの人生話題が尽きません。

 市内天神峰の市東孝雄さんがおじいさんの代から約100年耕してきた農地をめぐる裁判で昨日、東京高裁第7民事部(菊地裁判長)は成田国際空港会社(NAA)の抗告を棄却する決定の通知。前回は差し戻し、今回棄却された意味は大きい。
 焦点はNAAが土地明け渡しの証拠として提出している同意書と境界確認書。市東さんは筆跡鑑定や公図・耕作の実態をもとに一貫して偽造されたものであると主張し、その間の経緯を示すNAAの内部文書を提出するよう求めてきた。そういうものはないとするNAAに対し、裁判所は隠匿文書が存在すると判断したことになる。
 市東さんの農地を農地法で取り上げようとする論理は、そもそも7年前にNAAが成田市農業委員会に申請した時点で破綻していた。にもかかわらず、最後は裁判所が法をねじまげても味方してくれる(はず)という姿勢で高をくくっているのがみえみえだった。
 「耕すものに権利あり」という農地法の原点を支えに理不尽と闘う市東さんの農民魂、弁護団の渾身の弁護活動、そして支援する人たちにとって、高裁の理にかなった決定は嬉しい知らせだ。今後の耕作権裁判や控訴審にどういう影響を与えるか注目したい。





□2014年7月16日(水)

 議会レポート「たいむ」92号にとりかかる。避暑に行きたいような蒸し暑い日が続くので消耗していたが、20日に印刷を終えるにはいつまでも後回しにするわけにはいかない。などと、まー、何事もいろんな理由をつけながらこんな調子。今さら変えるわけにもいかない。
 先日、親切な人が「たいむ」を1号から91号までスキャンして編集し、さらにプリントして自家製本(見本)を作ってくれた。メモリに入れてあるのはそのうちホームページに掲載しようと思っている。

 7日〜25日まで、ジュネーブで国連の自由権規約委員会第111会期が開かれているが、昨日と今日の2日間は6年ぶりに日本の人権状況を審査。人権後進国といわれる日本。委員会が日本政府に対してどのような勧告を出すか注目される。
 自由権規約(市民的及び政治的権利に関する国際規約)は社会権規約(経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約)とともに最も基本的かつ包括的な国際人権条約の一つ。1966年に採択され、76年に発効。日本は79年に批准している。
 自由権規約委員会は、締約国が規約に規定されている人権を保障しているか、そのためにどのような対策を講じているかを定期的に審査する。
 審査前に政府は委員会に報告書を提出し、委員会も政府の質問を出すことになっている。NGOも、自国の人権状況を委員会に提供できる。政府の報告書を審査する前に、委員がNGOと会合を持ち、直接情報を受ける機会がある。





□2014年7月15日(火)

 昨日・今日の2日間、断片的ではあったがラジオとテレビで集団的自衛権の閣議決定をめぐる国会質疑を聞く。で、肝心なところをはぐらかして空疎な言葉を繰り返す安倍首相の声を聴きながら、自衛隊員を戦場に送り出す最高責任者の資質を考えた。
 確かに、国際情勢は混とんとして暴力化している。しかし、中東をみればパンドラの箱を開けたのは、米国ではないか。歴史を振り返れば、世界をアメリカン・スタンダードにすることなど不可能なのに。地にはびこる我ら人類の社会はそんな甘いもんではおまへんえ。
 目先の緊張感に即反応して浮足立つのは歴史の教訓を学んでいない人たちだ。特に安倍首相は、短命に終わった第1次安倍内閣の時も今回と同じ危機感丸出しの言辞で国民を巻き込んだ。誰かが言っていた、安倍首相になるとなぜか「危機が高まる」と。
 危機は思慮のない即物的・好戦的な指導者のもとで作られる。安倍氏を首相に選んだことを後の日本国民が後悔することになる前に、私たちは日本国憲法の原点に立ち返るべきだ。
 憲法9条は国も、国民も、強い意思と政治哲学がなければ堅持出来ない条項だ。今回の集団的自衛権は外務官僚が後押ししたという。湾岸戦争で巨額の軍資金を出したのに評価されなかったことがトラウマになっているらしい。日本国が敗戦の苦難の中から非戦の誓いを立てたことの意味を、広く世界に伝え抜くことを怠った外交官たち。日本国の「非戦」という価値観外交の失敗を反省せず、血を流せば認められると思った外務官僚。憲法9条をもつ日本国の代表なのに、本当に、恥ずかしい。

今日の参院審議では、軍事オタクの元自衛官議員がカン高い、落ち着きのない声で首相を援護、まだ足りないもっとやれとけし掛けていた。いつからか首相の隣に座った麻生大臣がヘラヘラ笑っていた。質問者の近くに座る自民党の片山さつきさんが欠伸をしていた。国権の最高機関たる国会の、寒々として泣きたくなるような光景だ。





□2014年7月14日(月)

昨日行われた滋賀県知事選挙で前民主党衆議院議員で無所属の三日月大造さんが当選した。安倍=自民党政権が閣僚や党幹部を投入して総力戦で臨んだアベノミクス経産官僚を破っての快挙。
 原発隠しのアベノミクス候補に対して、三日月さんは嘉田知事の卒原発を継承し、さらに7月1日に強行された集団的自衛権閣議決定に抗議する訴えも県民の支持の共感を得たようだ。福井原発銀座の30キロ圏に琵琶湖の一部がかかる。再稼働を急ぐ政権下にあって、原発問題を封じて知事選をやろうとは、アベノミクス候補は県民を愚弄している。盛んに経済波及を論じていたそうだが、県民は「金より命」を選んだ。思い知れ、だ。
 驕る安倍=自民は久しからず・・・これが「
STOP ABE」につながってほしい。

 今日はフランス革命で民衆が蜂起した記念すべき日。封建制など旧制度(アンシャン=レジーム)の矛盾が深まる中、
1789年5月の三部会(第一身分の聖職者、第二身分の貴族、第三身分の市民や農民=平民の代表)召集を契機にフランス革命は始まった(とされる)。
 6月には憲法制定をめざす国民議会が成立。それまで議員が中心だった革命は7月14日、兵舎で小銃と大砲を奪った民衆がバスティーユ監獄を襲撃、占拠することでフランス中に大きな衝撃を与え、地方にも波及して行った。

 革命が進展する中で、8月には国民議会が「人権宣言」を採択。人間の自由・平等の権利、自由・財産の安全および圧政に対する抵抗の権利、国民主権、法の支配、言論・出版の自由、私有財産の不可侵など、近代市民社会の基本原則が謳われている。
 革命ではその後おびただしい血が流れ、ナポレオンの登場とともに欧州大陸を征服・服属させていく時代に入る。そして、世界史もそれまでが単調にすら思えるほどドラスティックな展開を見せ始める。近代の始まりだ。
 毎年のことだが、今日はフランス革命が人類社会の政治や思想に与えてきた影響に敬意を表して、ワインで乾杯。ところで、いつまでを「フランス革命」というのかしら?





□2014年7月9日(水)

 昨日は茨城県取手市議会、今日は福島県会津若松市議会を議会改革特別委員会で視察した。どちらも議会改革では先進市といわれる。議会基本条例制定過程や運用状況についていろいろ学んだ。
 特に会津若松市議会は、市民参加型の政策形成のサイクルによってこれまでの「議会」イメージを大きく変える試みが行われている。いつの頃からか形骸化してしまった戦後民主主義を支える住民自治の原点を取り戻そうとする壮大?な実験のようにも思われた。  議会基本条例が施行されたからといって一朝一夕には議会の体質を変えるのは難しい。しかし、条例に沿って議会改革を進めて行くことで議員の意識も少しずつ変わらざるを得ない。変われない議員は淘汰されていくだろう。なぜなら、議会改革は議員だけでなく住民自治そのもののテーマであり、住民と議会の相互作用によってはじめて可能だからだ。

2006年5月に初めて北海道栗山町で議会基本条例が制定されて以降、全国で400を超える議会が条例を作った。が、後続議会の条文はどこも似たり寄ったり。議会改革度は、どこに魂を入れるか、どう条例を活用するかによって決まる。住民の代議機関として議会機能を強化していくために、そして市民参加を拡大していくために、どれだけ真面目な努力をしているかということ。
 成田市議会も、これまで本会議や各委員会のネット中継など、開かれた議会を目指す改革を進めてきた。先進議会の視察から得たものを条例やその活用にどう活かしていくか、責任を感じている。

      

 会津若松市議会本会議場・・・大正12年築の庁舎3階にある。(右)議員席の後方は傍聴席。議員席と傍聴席の落差がほとんどない。こういう議場は初めて見た。大正デモクラシーの影響かしら?と、勝手に思う。これから議場を建て替えるところは、議員席と傍聴席を限りなくフラットにすべきね。





□2014年7月5日(土)

動物園ウオッチャーMIYOKO(江弁須)さんからよこはまズーラシアで撮った写真が送られてきた。今日のような悪天候だと「展示」していない動物には会えなかったようだ。そのぶん「室内展示」している動物もたくさんいて、お客さんとの距離が近かった動物もいたそうだ。

で、雨のおかげでステキナ出合いがあったという。以下、MIYOKOさんのメール。 「チンパンジーの大人&子どもです。この2人が親子かは謎ですが(私の見解では親子ではないと思います。見ていて、なんとなく違う気がしました・・)、大人が子どもと遊んでいる姿は、私たち人間と一緒のように感じました(*^^*)
子どもチンパンジーは、カメラを向けるとポーズをとったり、近づいて来たりと、これもまた人間の子どもと同じ(^^)
写真は、大人のチンパンジーがよそみをしてしまってますが、子どもチンパンジーがカメラ目線です。」

MIYOKOさんが撮った写真はいつも、「可愛い!だけでない、何かを考えるきっかけ」を与えてくれる。

     PHOTO BY MIYOKO M






□2014年7月4日(金)

 入札等監視委員会を傍聴。
 3人の委員のうち1人が入れ替わり、新しく建築が専門の大学名誉教授が委嘱された。新委員長が「談合の芽を摘むこと、発注者の意識・・・」と、委員会の役割を述べていたが、専門家委員によって、「発注者」の刺激になるのは確かだ。マンネリ化を防ぐ意味でも委員が時々入れ替わることは歓迎。監視機能が活性化することを実感した。
 審議の対象となる成田市の契約状況は、昨年10月1日〜今年3月31日まで半年間に、建設工事292件、業務委託229件、物品購入等129件との報告があった。

2000年頃から強まってきた自治体における入札改革の流れ、それへの業界の反動や2011年の東日本大震災、そして2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて社会経済状況が激変する中で、公共事業の入札がわかりにくくなってきている。そう思うのは私だけかしら?
 一見、人為的な要素を排除したかのような電子入札システムの広域的な構築、情報の共有化が進んでいる。が、そこに至るまでのプロセスはギョーカイの手中にある。
 かつては民間より2割高といわれる公共事業で甘い汁を吸っていた業界が、いまや「公共事業は割に合わない」というところも出てきているという。議会にかけられる契約案件では、1回目応札者なし、というのが目に付く。6月議会に提案された2件も一度予定価格を決めた後、年度替わりで労賃や資材が高騰したのが理由らしい。積算し直して予定額をアップし、やっと1〜2社が応札という。これはもう、入札以前の要素が働いているとしか思えない。
 どっちもどっちなのか、どっちがどっちなのか・・・ワカリマセン。どうあっても、「競争力が働いているか、競争力を意識させる入札が行われているか」(委員長)という「入札」の原点をどこまで確保できるか、行政には市民への説明責任があるのだ。公共事業が多い成田市の職員は忙しいだろうし誘惑もあるかもしれないが、職責を果たしてほしい。





□2014年7月3日(木)

 また、「政務活動費」が問題になっている。議員の政務調査費の使途をめぐってはここ十数年、全国で数多くの住民監査請求や住民訴訟が行われてきた。その結果マスコミで批判されたり、裁判で返還請求が続くなどネをあげた地方議員からの強い要望で自治法が改正され、政務調査費が「政務活動費」と名称を変え、使途が拡大した。それでも、絶句するような使い方をする議員が後を絶たないということだ。

去る1日、年間195回の日帰り出張をし、政務活動費から交通費約300万円を支出していたことの内容を問われて記者会見を開いた兵庫県議。会見途中支離滅裂なことを言いながら号泣した。そのあられもない姿が国内はもちろん世界を駆け巡った。
 「号泣」は本人の資質の問題として、信じがたいのはこうしたことがまかり通っていること。年間365日のうち、195日も陳情活動などで出張することが現実的に可能なのだろうか?しかも行き先の最多が城崎温泉。交通費300万円分のその時々の領収書もなければ、報告書もないらしい。この県議は去年も同じような出張を繰り返していたというから、兵庫県議会では問題とされてこなかったのだろう。

 「政務活動費」が議員の第二報酬と言われて久しい。議員報酬をお手盛り値上げできなくなって、その代わりに政務活動費を増額する話は聞く。成田市議会でも、現行の月額6万円(年72万円)に上げる時はそうした理由だったように聞いている。ただし使途が決まっているので報酬のように自由には使えない。議員が使途に沿って有効に使うよう心がけるのは当然だが、市民も本来の趣旨に沿って使われているかについて監視が必要だろう。





□2014年7月2日(水)

 7月に入り、雲の間から照りつける陽射しが眩しい。7月といえば、昨年7月29日、突然国際医療福祉大学の誘致計画が議会に報告された。それから8ヵ月ほど、議会はこの誘致問題に揺れた・・・というか、いろいろ試された。
 今後同じ大学との「特区医学部」構想が具体化してくると、あらためて成田市議会の真価が問われるかもしれない。いまは嵐の前の静けさか、それともすでにガス抜きされてしまっているのか・・・。
 市民の方が2つの情報を寄せてくれた。
 一つは、まだ発表されていないようだが、東京電機大学の千葉ニュータウンキャンパスが北千住に移転するそうだ。大学は千葉ニュータウン駅から徒歩5分のところにあるが、都内から遠いと敬遠され、入学志願者が減ってしまったという。移転はその解決策とのこと。
 もう一つは、群馬県の東洋大学生命科学部板倉キャンパスが、「志願者がいなくて大ピンチ」なのだそうだ。東武日光線には「板倉東洋大前駅」という駅までできているのだが、理由は田舎だからと学生に敬遠されているらしい。

情報を寄せてくれた方は「千葉ニュータウン中央駅は公津の杜駅よりは都内から時間的にだいぶ近いはずなのに学生らに人気がないとなると、国際医療福祉大学成田キャンパスも・・・」
 看護系大学が増える一方、少子化の波が押し寄せている。成田キャンパスに学生が集まるメリットは何だろう。どの大学も生き残りをかけている中で、国際医療福祉大学の経営手腕をみてみたい。





□2014年7月1日(火)

 今日も終日総理官邸前は抗議の声と人の波に包まれた。夕方、安倍内閣は集団的自衛権の行使を認めるための憲法解釈変更を閣議決定。ポイント・オブ・ノーリターン・・・今日という日を迎えて、2人の人からこの言葉を聞いた。

さて、私たち国民の次の手だ。9条の条文が変わったわけではない。国民投票もせず、一内閣が勝手に解釈を変えただけだ。だからまだあきらめなくてもよい。立憲主義を否定した閣議決定の撤回を求め、閣議決定違憲訴訟や国民的な撤回運動を、或いは国民投票を求める運動など草の根的に広げていくことになるだろう。
 自衛隊が海外で戦闘行為ができるようにするには10を超える関連法案の改正が必要で、国会でまともに議論すれば数年かかるという。次の総選挙の頃までかかるかもしれないその間に、知恵を絞って安倍政権と闘おう。

 しかし、国際情勢は明日何が起こるかわからないように流動している。中東、アフリカなど紛争地は暴力が支配している。安倍政権が目論んでいることが白日のもとに明らかになる日は遠からず来る。
 「我が国にとっての明白な危険」とは何か?それは首相が判断する。となると、首相の危機意識次第で緊張が高まるということだ。そんなあいまいな基準のもと、自国が攻撃されてもいないのに外国へ行って戦闘行為を行うのだ。自衛隊員に殺し、殺される覚悟はできるか、国民は大切な人を戦場に送り出す覚悟ができてるか。入隊者が減れば、兵士を確保するために徴兵制が布かれるかもしれない。そのためにこどもたちへの「愛国」教育がいっそう強まっていくだろう。


 軍事がまかり通れば、特定秘密保護法のヒミツは際限なく広がっていく。9条を骨抜きにした論理で、基本的人権も少しずつ奪われていく・・・国民が主権者として考えることをやめたら、安倍自民党のおもうつぼだ。日本がそういう国になるのは耐えられない。