2014年1月1日〜2014年6月30日




□2014年6月30日(月)

 明日にも集団的自衛権の閣議決定という、切迫する中で抗議する人たちが総理官邸前に集まった。私は古い友人との約束で5時30分頃に着いたが、すでに多くの人たちが歩道に集まっていた。
 読経の声は日本山妙法寺の僧侶。今から半世紀近いベトナム反戦運動の頃も、大きな集会にはいつも黄色い袈裟姿があった。今日も総理官邸と道路をはさんだ正面に陣取り、外国人も含む数人の僧侶が経を唱えていた。
 参加者が増え始めたため、6時30分の予定を前倒しで集会が始まったが、なにしろ歩道が会場?なので延々と続く歩道の参加者には聞こえなかっただろう。それでも、市民団体、学生、福島の被災者、国会議員などの発言に「そうだ、そうだ、」の共鳴の声が響いた。
 少し離れたあたり、あちこちから独自のシュプレヒコールなども聞こえてきた。そうだ、考えてみればここに集まった人々は動員されてきたというのではなく、一人で、或いは友人と、或いは市民グループで、或いは職場の仲間と、声をかけあって集まってきた人たちがほとんどではないか。みんな、抗議の思いを込めて自作のプラカードを作り、声をあげた人たちなのだ。
 集会での国会議員の発言から、公明党が執行部一任を取り付けたという報告があった。明日5時から閣議が予定されているそうで、ついに平和憲法を骨抜きにする閣議決定が行われることになる。

マイ・フォト・ドキュメント 6.30 総理官邸前

   T字路正面の総理官邸

    すでに抗議の人々が集まっていた。

(左)反戦平和で知られる日本山妙法寺の僧侶。中には外国人僧侶も。
(右)官邸に向けて掲げられた横断幕。右手前後ろ向きの黒い背広の男性の腕には「警視庁」の腕章。

      
 
 (右)夕暮れ時を迎えた総理官邸(左)参加者が増え始めた

     

(左)抗議のシュプレヒコール。手作りのプラカードが揺れる(右)向かい側の歩道も人で埋まってきた

    
 
 ★道路をはさんで左右の歩道から抗議の声が渦巻いた。

     

(左)官邸に続く歩道も参加者で埋め尽くされた(右)あら、ZENGAKURENの旗が・・・私の学生時代は3つの全学連(全日本学生自治会総連合、だったっけ?60年安保の時は1つだったのが、その後分裂)があったけど、今は幾つあるのかな?それにしても、立憲主義の危機にあって、学生たちはどんな取り組みをしているのだろう。





□2014年6月29日(日)

 去年初めて実をつけた我が家のいちじく。こんなことってあるのかしら?去年と同じ先端の細い枝のほぼ場所に一つだけついた実が、去年と同じように急成長し、気付いたら熟していた。
  去年は嬉しくて眺めては楽しんでいるうち、小鳥のほうが先に味見してしまった。私に分け前が回ってきたのは、その時小さく固かったほかの枝の実が熟してからのこと。今年は私がいただきます・・・と梅雨の晴れ間に収穫。甘味は控え目だけどやわらかく、美味しかった。
 それにしても、どうしてこの実だけがこんなに大きくなり、ひと足早く熟すのか、私にはわからない。

     手のひらにずっしりのジャンボいちじく

中台に住む中学時代の友だちが丸々育ったニンニクとジャガイモをもってきてくれた。九州に住む娘さんが送ってくれたのだそうだ。彼女が成田に越してきてからカボスやナントカ(忘れた!)ミカンなどいろいろおすそ分けをいただくが、よく気がつくお嬢さんだ。きっと、お母さんに似たのだろう。





□2014年6月27日(金)

成田市婦人防火指導員協議会の平成26年度総会に出席した。今年度参加自治会・町内会は31で、87人の女性が指導員として委嘱された。
 婦人防火指導員は、ほとんどがサラリーマンのニュータウン地区に民間の消防団を組織することが困難であったために誕生した女性だけの組織。1979年結成というから35年の歴史があり、その間指導員を経験した女性は6000人を超えているそうだ。ニュータウン地区の家庭における防火・防災に大きな役割を果たしてきた。そのせいか、ニュータウンの住宅火災はほとんど聞かない。    

    PHOTO BY MACHIKO

松本サリン事件から20年。あの夜は行政視察の後で食事をして宿に戻り、ニュースでもと思ってテレビをつけている時に第一報が流れてきた。毒ガスがまかれて死者がでているという内容に、得体のしれない不気味さとおぞましさを感じたのを記憶している。
 翌年3月の地下鉄サリン事件後オウム真理教の犯行とわかるまで、第一通報者の河野義行さんを犯人扱いしたメディアの報道も、その後の在り方におおきな影響を与えた事件だった。

 




□2014年6月26日(木)

 6月議会最終日。全ての議案が執行部の提案通り採択された。無所属・市民の会とエコピースの会共同で、議案5号と10号に反対、秘密保護法の廃止を求める意見書提出の請願に賛成の討論を行った。(議会レポート参照)
 私も提案者の一人になって賛成討論を行った発議案「集団的自衛権を容認する解釈改憲を行わないことを求める意見書」は、残念ながら賛成少数で不採択となった。
自民党系議員の中には、「個人的には」と前置きのうえで「政府の進め方はおかしいと思う」という議員もいたが、文案を多少変えたとしても成田市議会でこの種の発議案を通すのはほぼ絶望的なことを改めて実感。
 集団的自衛権の閣議決定をめぐってめまぐるしく移り変わった自民・公明両党の協議は、一昨日大筋合意となっている。自民党に押しまくられながらも土俵際で耐えていた公明党だが、結局のところどこまでもついて行くつもりらしい。

東京都議会の「ヤジ」問題。「早く結婚した方がいい」とヤジり、追い詰められた鈴木某という議員が先日名乗り出て謝罪した。しかし昨日、ほかのヤジの発言者を特定することを求める決議案は否決され、「信頼回復と再発防止に努める」という決議をあげて閉会したという。しかしこのまま幕引きはないだろう。
 ・・・そして始まった。週刊新潮、文春など週刊誌の女性都議バッシング。彼女の「プライバシー」を書き立て始めた。事の本質をうやむやにし、性差別で儲けようとしている。あさましい限りだ。





□2014年6月23日(月)

 議会改革特別委員会の作業部会で担当する条文と逐条解説の検討。私が所属する作業部会は、議会改革の柱の一つである市民と議会の関係(市民参加、広報広聴活動など)。
 すでに全国で400以上制定された議会基本条例としては後発議会だが、利点は先進事例を参考にできること。せっかく作るのだから少しでも市民参加を推し進めたいものだ。

選挙管理委員会からの連絡で、農業委員会委員の選挙が行われることを知る。市内は4選挙区に分かれていて、選挙が行われるのは第2選挙区の中郷、久住、豊住、遠山地区。他の選挙区は定数と立候補者が同数で無投票。農業委員選挙で実際に選挙が行われるのは、極めてまれなこと。この23年間の間でも1回だけではなかったかしら?
 だいたい農業委員選挙とは名ばかりで、選挙を避け?地元の旦那衆でとりまとめて無投票という仕組みが出来あがっている。とても女性にお呼びがかかる世界ではなかった。舅や夫が農業委員を経験しても、「●●(屋号)の母ちゃん」。
 千葉県にも夫と力を合わせて農業経営に頑張っている女性はたくさんいる。農業分野で女性の役割を無視できない農水省のキモ入りで男女共同参画を進めようとしても、女性の農業委員は増えなかった。
 で、県の担当部が目をつけたのが各自治体の議会推薦枠。成田市でも4人の推薦枠がある。議員が農業委員から退いた前回の選挙で初めて、この枠に全員女性を推薦。成田市にも一挙に4人の女性農業委員が誕生した。今議会でも継続して4人を推薦。
 安倍政権の成長戦略に組み込まれた農業政策、TPP問題などで崖っぷちの日本農業。農業委員会の「役割」が問われている。





□2014年6月22日(日)

 東京都議会のセクハラヤジ?では、「(ヤジった議員を)特定し処罰せよ」というネット署名運動に参加したが、なんとわずか数日で7万も署名したらしい。都議会自民党の対応をみていて、「うやむやにするな!」ということだ。
 女性だけでなく男性をも蔑むこうした性差別主義者は東京都議会の野次った議員だけでない。エラそうに天下国家を論じている政治の政界に根強く存在する。男女平等を否定するような確信的性差別主義者でなくとも、差別を自覚できていない議員も日本の政治を下支えしている。

女性の社会進出を労働力の視点でしか位置づけられないような政権。「グローバル・ジェンダー・ギャップ・インデックス2013」で世界136ヵ国中105位の日本。経済力と人権感覚のギャップが哀しいほどだ。

 国の内外からの批判に、目ざとい新聞やTVもこぞって取り上げているが、いったい事の本質をどこまで追求しようとしていることやら。あの業界そのものが性を商品化し、性差別を煽っているのが現実ではないか。

   (6月9日) 
  日記をサボっている間に、マルベリーが熟し、小鳥といっしょに食べきってしまった。






□2014年6月4日(水)

 午前中議員団研修会。山梨学院大学法学部教授の江藤俊昭さんが議会改革の到達点と課題〜「住民自治の根幹としての議会」を創りだす?、と題して講演。後発ながら議会基本条例を策定中の成田市議会。前回の法政大学広瀬さん、そして今回の江藤さん、お二人ともこの10年全国の議会改革を理論的に牽引してこられた有名人である。
「面白くてわかりやすかった」という感想を聞く。全議員が、議会改革や議会基本条例のなんたるかを共有するよい機会だった。

 いつも思うのだが、こうした議員研修は市民にも声をかけていっしょに聴きたい。議員だけではもったいない。やろうと思えばカンタンなこと。議会改革の中で実現してほしいね。

研修会終了後に議会改革特別委員会からの経過報告のために全員協議会が開かれた。委員長が中間報告と質疑。

午後から6月議会の議案説明会。新年度予算の執行がスタートしたばかりなので、例年6月議会は議案が少ない。固定資産評価審査委員など人事案件4件を含む17議案と報告12件。





□2014年6月3日(火)

 一般質問のヒアリングがあって、国家戦略特区について担当課と話している時に「てっ!」。国家戦略特別区域協議会がまだ立ち上がっていなかった。国は「スピード感をもって進める」といわれていたので、既に4月あたりでスタートしていると思っていたのだが。
 協議会を構成する国と東京圏の都知事・神奈川県知事、そして飛び地の成田市長は決まっているのだが事業者を募集中とのこと。その締切りが今日3日らしい。医療系は病床規制撤廃、外国人医師、保険外診療に対応できる事業者。ここに国際医療福祉大学も応募するかたちになる。
 医学部については「成田市を軸に検討」以外、何がどうなっていることやら。私が特区医学部にについて関心をもつのは、その内容も財政負担もわからないままアドバルーンだけ挙げている小泉市長の行政運営に疑問だからだ。議会も市民も完全に置いてきぼりだからね。これは民主主義ではない。6日の全員協議会で報告があるというから注目したい。

 




□2014年5月31日(日)

 アツツ・・・。今日も暑い1日だった。朝、マルベリー(桑の実)の収穫。これからしばらく朝のデザートはマルベリー。
 吾妻小運動会のオープニングを見物してから、反農薬東京グループの辻さんからの情報をたどって調査に出かける。今日は現場確認のみ。

 辻さんが送ってくれた新聞記事によると、下総高校生産技術科2年生のこどもたちがラジコンへりによる農薬散布を見学したらしい。香取農業共済組合が協力。状況はまだわからないが、実際に農薬を散布したとしたらひどい話だ。

   吾妻小運動会

  紅白のエールの交換。1年生も腕を背中に組んでお腹の底から大きな声を出し、本格的だった。






□2014年5月30日(金)

 6月議会の一般質問「通告」締切り。今回は成田空港、国家戦略特区、自治基本条例の3項目で質問をする。

 28日、日本精神神経学会が心の病の名称・用語で新しい指針を公表した。米国精神医学会の診断手引「DSM−5」が昨年5月に改定されたことにより混乱が生じないよう検討したという。
 報道によればこどもの時期に多い病気を中心に「障害」という言葉を使うのを減らしたそうだ。近年増加しているといわれる「発達障害」はその象徴だった。「普通より手のかかるこども」を「障害」児にしてしまった。私が以前から疑問に思っていたADHD(注意欠陥・多動性障害)は注意欠如・多動症となるようだ。しかし、名前を変えても「病気」という位置付けは変わらない。安易な薬物「治療」には反対。

「日本維新の会」が分裂。太陽系と維新系が抱えていた政策の違いが結いの党との合併をめぐって決定的なものとなったようだ。分裂を「分党」と呼び、好きだけど別れたなどと未練がましく格好をつけて・・・橋下・石原両共同代表別々の分裂会見はまるで演歌の世界。そんなもんじゃないでしょう?





□2014年5月28日(水)

 坂田ヶ池をぐるり1周する。前回訪れた時にハスが全く見られなかったので気になっていた。冬に池干しをした時刈り取ったのかと思っていたが、この時期になっても池の水面に一枚の葉も浮いていなかった。

     中央の浮橋の奥に広がる池のハスも全滅。

 もうずいぶん前にも池干しをしてブルーギルを2トン車で2台分捕獲したことがある。その時ハスを刈りとったけれど、初夏になると池のあちこちから葉が浮き出てきて翌年池は再びハスに覆われた。しかし、素人目にもその時とは池の様子が異なる。
 公園緑地課に聞いたら、自然に消滅してしまったのだそうだ。一昨年あたりから減り始めたらしい。専門家などに問い合わせ、原因を調査中とか。ミドリガメとかアメリカザリガニ説、或いは何かの病気?とりあえず今年は管理組合がハスの種を蒔いたそうだ。元気に芽を出してくれるかしら。
 それにしてもあんなに繁茂していたハスがわずか1年〜2年の間に姿を消すとは・・・でも池とつながっている水生植物園のスイレンは残っていた。

1周して肝を抜かれたのは目視で40cm前後の鯉の群れ。20匹位いたかしら?池の主みたいな巨大なのもいた。池干しの時に捕獲し、水が入ってから放したらしい。浮橋から餌をやっている人がいて、それに集まって迫力。これだけ大きくなるとブルーギルの餌食にならないとか、そりゃそうだろう。ブルーギルも近寄れないと思うよ。

 水面が鯉で盛り上がるほど。






□2014年5月22日(木)

 歴史と今を語り合う女性の会。今日は常連さんの欠席連絡が相次ぎ、出席者は3人。昨日たまたま本屋さんの店頭に積んであった「日本国憲法」(小学館)を3冊購入したのが資料袋に入ったままだったのでグッド・タイミング!
 帯にあるように読んでから考えませんか?大きな活字と写真29枚、目に優しく、読みやすい?というのが気に入った。ルビもふってあるし、語句の解説付。英文と明治憲法(大日本帝国憲法)も載っていて、500円+消費税。この本は1982年の初版から32年かけて累計113万部が発行されているという。
 3冊買ったのにはワケがあったのだが、まるで今日のために用意したみたい。女性の会で第24条男女の本質的平等条項については取り上げたことがあるが、さっそく、安倍政権が一点突破を企む9条解釈の変更などにもふれながら私たちの国の最高法規である憲法について話し合った。

 そういえば先日、自民党の幹事長が集団的自衛権解釈変更の根拠に憲法の「前文」を持ち出した時には思わずのけぞった。翻訳された悪文で馴染まないなどとさんざんけなしてきたのに、最後は「前文」頼みとは恥を知れ!と言いたい。

 政治危機が続いているタイで王国軍がクーデター。あら・・・確か成田市はアジアからの観光客誘致活動の中心にタイを位置づけ、様々な事業を展開しようとしている。今年は誘致にタイに出向いたり、タイのメディアなどを成田に招致と、直接プロモーションを計画している。大丈夫かい?

     13日にル―でみつけたアゲハの幼虫がこんなに大きくなった。





□2014年5月21日(水)

 画期的な判決が2つ。

1つは横浜地裁で厚木基地の自衛隊機夜間飛行差し止め判決。裁判所は午後10時から午前6時までの自衛隊機の飛行差し止めを国に命じた。損害賠償も基地騒音訴訟では過去最高の総額70億円の支払いとなる。  
 訴えていたのは、基地周辺でうるささ指数75WECPNL以上の地域に住む住民6,993人。差し止め時間(午後8時〜午前8時)や過去と将来の損害賠償は認められなかったが、判決は住民にとって大きな励みになったことだろう。
 判決内容で重要なことは、「睡眠妨害が健康被害に結びつく可能性がある深刻な事態」と認めたこと。この認識は、WHOの国際基準に沿ったものだ。
 米軍機の使用差し止めについては、「国が米軍に基地の使用を許可する仕組みでない」ことを理由に却下した。国の主権が及ばない米軍基地を沖縄はじめ国内各所に認める、日米軍事同盟の本質がここにある。

成田空港周辺のうるささ指数75W以上の騒音エリアには周辺全体で5469戸、そのうち成田市内には約2,990戸(4月1日現在)の民家があり、人々が暮らしている。H25年度から騒音の評価基準がW値からLdenに変わったが、すでにEUではLden評価の問題点が指摘され、環境騒音指令(END)においてLnight,outside(=家屋正面の屋外夜間騒音レベルの年平均)での評価が採用されている。夜間最低8時間の睡眠時間の確保と騒音レベルの閾値は40dBとなっている。40dBが夜間騒音によって悪影響が生じる下限値といわれる(「欧州夜間騒音ガイドライン・実務的概要」より)。
 航空機騒音直下に住む住民はこの判決をどう受け止めただろう。

もう1つは福井地裁が大飯原発再稼働を認めないという判決。その判決理由に鳥肌が立った。「生存を基礎とする人格権は法分野において最高の価値を持つ」として稼働差し止めの判断基準を設けたこと。電気代と「同列に考えるべきではない」ということ。
 東電福島第一原発事故から3年余り・・・いまだ事故そのものが収束していない、事故原因も究明されていないにもかかわらず、原発輸出や再稼働を勧めている安倍政権。景気、景気で何事につけ「いのちよりカネ」の風潮に押し流されがちな世の中で、国民への覚せいになることを願う。





□2014年5月20日(火)

 議会改革特別委員会が開かれた。条例の体系(骨格)も見えてきた。全国では議会基本条例をもつ議会が400ともいわれるなか、後発となる成田市議会がどういう条例を作り上げるか・・・責任も感じる。

 議会レポート「たいむ」91号(4月20日発行)を「市民の広場」に掲載。





□2014年5月18日(日)

 今日は千葉県里山条例で定められた里山の日。条例制定をきっかけに始まった里山シンポジウムも今年で11回を迎えた。

NPO法人ちば里山センターを中心に、県内で里山関連の様々な活動を行っている団体が一堂に会して第11回里山シンポジウムin君津が君津市生涯学習交流センターで開かれた。今回は台湾で里山活動を行っている団体も参加し、satoyamaネットワークの広がりを実感させてくれた。
 今年のテーマは里山・裏山・命山(いのちやま)、その恵みと創造?。そのキーワードは「見る、聞く、触れる、味わう、嗅ぐ」そして「作る、遊ぶ、学ぶ」。こども時代に里山や田んぼ、小川が遊び場だった私は、五感がムズムズしてくる。里山の豊かさや魅力を実感させるキーワードだ。

 命山?というのは、君津ではそういう呼び方があるとか。でも説明されてすぐ納得。日本人が稲作を初めて2000年、長い長い間、人々の暮らしの中で里山を育んできた。里山は、人々の暮らしとともにあった。薪などエネルギー源を供給してくれたし、山菜その他山の幸も与えてくれた。薪がプロパンガスに変わったのは戦後しばらくしてからのこと。

 今年は第3次千葉県里山基本計画が発表される。里山の荒廃が進み、さらに担い手もいなくなり、「有害」鳥獣が問題になっている。でも、歴史的・文化的に私たちの暮らしと里山の関係性を考えれば、「持続可能な自然との共存」を目指してみんなで考え行動していくことが大事だと思う。

なにはともあれ、里山に触れてみよう。議会レポート「たいむ」の91号でも紹介したが、公式HPはhttp://www.satochiba2.jp/

      
(左)里山活動団体のパネル展示 (中)ケビン・ショートさんの基調講演「里山の賑わいを創りだす力」
(右)ディスカッション「里山に託す私たちの未来」






□2014年5月13日(火)

 先日漆黒の羽根を広げたアゲハ蝶がヒラヒラ翔んでいるのを見かけたが、、花瓶に生けるハーブを摘もうとル―に近づくと、あら〜っ、枝に幼虫が!もう少し大きく育ってくれないと素人にはアゲハの種類がわからない。
 フェンネルにはまだのようだ。でも、アゲハはフェンネルも大好き。そのうち幼虫が姿を現すだろう。去年は9匹が丸々と育ったのに、ある時一瞬のうちに消えてしまった。もしかして、鳥の餌になってしまったのかも・・・今年はネットでガードしよう。

     

 トーベ・ヤンソン生誕100年を記念して、4月から松屋銀座を皮切りに「MOOMIN!ムーミン展」の巡回が始まった。来年5月まで、全国10ヵ所で開かれる。今は盛岡で開催中。松屋銀座店には行けなかったが、私も巡回中どこかでムーミンたちに会いたい。
 ムーミンとの出合いは1960年代終わり頃。児童文学研究会というサークルにいた知人から北欧の伝承、トロールに始まるムーミンの生い立ちなどを教えられた。学生の間でも話題になっていたみたい。薦められて初めて読んだのは刊行されたばかりの「ムーミン谷の彗星」。以来ムーミンの世界はとても親しい存在。娘が初めて抱っこしたぬいぐるみは青いムーミンだったし、今でもムーミンのアニメが放映されれば見たいと思う。
 





□2014年5月11日(日)

 2日前、娘から紫陽花の鉢が送られてきた。このところ数年間カーネーションの鉢が続いたので、気分も変わって嬉しい。コンペイトウ?という品種で、よく見ればそんな感じ。今日は母の日。ブルーの花びらをみていると、受話器の向こうの今は亡き母の声が恋しい。

    

 北海道出身の知人から「ハスカップ」という果実を搾ったジュースをいただいた。シベリアを源流とする北方系のスイカズラ科落葉低木。名前はアイヌ語の「ハシカプ」に由来し、「低い木の枝の上にたくさん実のなるもの」といった意味らしい。アイヌの人々は不老長寿の実として珍重してきたという。さっそく、手作りのカスピ海ヨーグルトに混ぜていただいた。ベリー系の色と酸味で美味しい。

市民の方から日経新聞5月9日付記事がメールで届いた。神奈川県の黒岩知事が米国の大学医学部(メディカルスクール=4年制大学の卒業生が入学して4年間の医学教育を受ける)を誘致すると表明したという。相手はジョンズホプキンス大学、ダナ・ファーバー・がん研究所で、医療分野での協業に関する覚書も交わしたそうだ。
 ただ、ここを卒業しただけでは日本の医師免許の受験資格は得られない(日本の医学教育は6年間)とか、文科省が新規の医大設置を実質的に認めていないこと、日本医師会が特区関連医学部新設に反対していることなど、「実現のハードルは高い」ということらしい。
 成田市でも以前米国の大学医学部誘致など似たような話があって、市議会でも1昨年シカゴ大学を訪問した。その時お世話になった中村教授は、やるなら「オフィシャルな交渉を」と言っておられた。黒岩知事自ら渡米して交渉の先頭に立つ神奈川県に比べ、成田市は国際医療福祉大学に賭けたということ?

ところで黒岩知事はテレビキャスターから知事になる間の浪人時代、国際医療福祉大学に草鞋を脱いだ時期があったという。一宿一飯、渡世の義理はありやなしや。どうでもいいけど、今はどんなお付き合いなのかいね?





□2014年5月9日(金)

 限界集落?という言葉に侘しさを感じていたら、今度は「『消滅』自治体に衝撃」。集落から自治体へとエリアが広がったことで、話題性も大きそうだ。
 昨日、民間研究機関「日本創成会議」(座長・増田寛也元総務相)が独自に若年女性の2040年試算を公表。試算の基準は国立社会保障・人口問題研究所が昨年3月のまとめた人口推計データ。
 それによると2040年までに全国896自治体で子産み世代(2039歳)の若年女性が半減。介護保健や医療保険など社会保障の維持が困難で雇用も確保しにくくなり、「消滅可能性都市」になると指摘した。
 千葉県では26市町で若年女性が50%以上減るらしい。そんな中で成田市はあらっ!18.4%減。八千代市の11.3%減に次いで減少率が小さかった。減少率20%以下はほかに鎌ヶ谷市の19.6%。3市とも2040年の人口が2010年より増加している。成田市では141,426人と、約12,500人の増。
 この間成田市は人口の微増状態が続いていて、合計特殊出生率も1.47(H23)で県平均1.31を上回る。2040年頃までこうした状態が続いていくと見込んでいるのだろう。一方「消滅」可能性自治体は、このまま何もしなければということらしい。

日本全体が人口の自然減に突入し、すでに毎年20万人位ずつ減り始めている。人口20万人のまちが毎年消えていくと想像してみるといい。世界史的にみれば日本の経済、人口、なんでも右肩上がりの時代はすでに終わりだ。低成長や人口減の直接的な影響を少なくし、成熟社会へとソフトランディングさせていくための政策が政治に求められている。
 それに、出生率をうんぬんする前にまず女性も男性も働きながら安心して子を産み育てることができる環境整備が先だ。そういう政治(税金の使いかた)をしてほしい。





□2014年5月5日(月)

 議会レポート「たいむ」の早朝ポスティング中、イヤホンから地震のニュース。路上では揺れを体感できなかったが、立ち止まって様子をうかがうと電線のあたりでブオ〜ンと不気味な音が聞こえた。東京で震度5弱を記録したという。震度5は3.11以来とか。
 気象庁の会見によると、かなり深いプレートで発生したらしく首都直下地震との関連性は薄いという。

NHKBS1でシリーズ「病の起源」全4本一挙放送を見た。うつ病、脳疾患、がん、心臓病をそれぞれ特集している。
 ご先祖様はデボン紀後期に海から陸へあがった最初の陸生4足動物、その後恐竜全盛時代はネズミに似た小さな哺乳類として茂みや樹上で暮らし、700万年前に類人猿と枝分かれ2足歩行、農耕の発明、文明の発達といった出来事がきっかけとなっているようだ。だから、これらの病はにっくき敵?というより、進化の道を辿る過程で人類が獲得した「負」の要素なのだろう。





□2014年5月4日(日)

 実家から野菜が届いた。その中に今年初めて収穫したルバーブが入っていたのでさっそくジャムを作る。3年前に苗を5本植えたうちの2本が元気に育ち株もずいぶん大きくなった。

    

 お店にはいろいろなジャムが並んでいるがルバームのジャムは見かけない。日本では食習慣の中に入り込んでいないということだろう。ジャムは果実で作るという固定観念みたいなのが邪魔するのかしら。何しろルバーブでジャムにするのはゴッツイ茎だからね。酸味があり少し青臭いが、レモン汁を入れると気にならない。
 何かで読んだが、ヨーロッパ、特に英国人は外国に行くとルバーブのジャムを懐かしむという。
 先日Nさんからいただいた手作りママレードも残り少なくなった。イチゴの収穫にはまだ少し早い。しばらくはルバーブのジャムが朝の食卓に欠かせない。

我が家のミニミニガーデンにアゲハが翔んできた。全体に黒いのでカラスアゲハかもしれない。キアゲハ、アオスジアゲハの幼虫はこれまでフェンネルやルーに卵を産みつけ幼虫も育ったが、カラスアゲハだとしたら初めてのこと。嬉しいな!

4月19日夜1135分頃、JR西口駅の階段上から放尿して通行中の女性のズボンを汚し、器物損壊の容疑で逮捕された職員に5月1日付で停職1ヵ月の懲戒処分。既に示談が成立し4月25日付で不起訴となっていた。
 この数年の間に職員の不祥事が相次いで明るみに出た。公共事業をめぐる収賄、生活保護費の公金横領と職員給与横領の私文書偽造、そして今度の破廉恥行為。課長を含む職員が4人も逮捕されている。綱紀がたるんでいるとしか言いようがない。






□2014年5月1日(木)

 日記をさぼる快感に浸っているうちに4月29日の誕生日も過ぎ、また一つ歳を重ねた。

昨日、「成田第3滑走路実現する会」の設立総会が開かれ、今日その時の資料が空港部より議員宛に配られた。なぜ第3滑走路が必要なのか、「設立趣意書」はアレもコレもと理由をあげて体裁をとりつくろっている。
 噴飯モノとも思えるのが「勿論、成田空港は内陸空港であるため、航空機騒音や落下物などマイナスの影響が増える可能性がある。この解決を騒音下の住民の問題にするのではなく、成田空港周辺に住み続ける自分たちの将来の問題として、市民全体で解決していこう。」というくだり。
 空港容量30万回への拡大やカーフュー緩和など、これまで機能強化の推進を支え、「市民全体で」という名のもとに、中途半端な騒音対策や落下物対策で騒音下住民を泣き寝入りさせている現実を放置していいて、よくも「自分たちの問題」といえたものだ。
 それが建前に過ぎないのは続く文言で明白「騒音化も含めてこの地域の熱い思いを結集して・・・成田空港第3滑走路等の機能強化実現のための行動を起こすこととする。」舌の根の乾かない間、ならぬ行間も変えずに書き連ねる厚かましさ。本音丸出しだ。

ところで、またまた30万人を目標に署名を集めて国土交通省に提出するという。かつて2本目のB滑走路建設に向けても署名運動を行った経緯がある。理由はサッカーワールドカップで訪日外国人が増加するのに対応するというのが大きな理由だった。今度は2020年の東京オリンピックらしい。「滑走路を作ってもらいたかったら地域で盛り上げろ、そうしたら考えてやる」というのが国土交通省の指示であることは想像に難くない。
 羽田国際化にあられもなく焦る地元「経済界」、それを最大限利用してあわよくば空港を拡張しようとする国土交通省=NAA、どっちもどっちだ。





□2014年4月17日(木)

 午前中は議会改革特別委員会作業部会の打ち合わせ。

午後は中学時代の友人3名と食事を兼ねて夕暮れ時まで楽しいひととき。どこかで切り上げないと夜まで続きそうなパワー。
 それにしても彼女たちに限らず、同年代の熟女たちの話題と知識の豊富さにはいつも敬服。女たちの情報ネットワークはすごい・・・。

議会の会派控室には議員への様々な案内が届く。今日びっくりしたのは、地方自治体情報誌つな研ナビ?という案内。「議会質問にすぐに使える!質問ナビ」「執行部への提案に使える全国先進事例」「政務活動費をご活用下さい」と、いたれりつくせり。
 「らくらく質問会員」というのがあって、「地方議員の『あなただけ』に議会質問の『コツ』を教えます」「良い答弁を引き出せる⇒実績が上がる! ひと味違う、深みのある質問⇒評価も上がる! 執行部もタジタジ⇒株も上がる! 今まで誰にも聞けなかった⇒悩み解消!」と。「毎議会、年4回連続の登壇も可能!」「そのまま読めば、そのまま質問になる!」るんですって。
 そのまま質問文?というのを届けてくれるらしい。会費は4議会分で9万7,200円。

 以前チラっと噂には聞いたけれど、これだったのね〜。

    
  2階のベランダまで伸びてきたジャスミンも花盛り。その向こうは公津ヶ原古墳群の 一つ、小さな円墳。私は墓守の気分で毎朝「おはよ〜」です。   






□2014年4月15日(火)

 市議会だより編集委員会の後、議会改革特別委員会で流山市議会を行政視察。流山市議会の議会基本条例制定(平成21年3月24日・同年4月1日施行)までの経過と、制定後現在に至るまでの状況について、担当の議員さんから説明を受けた。
 流山市は、全国屈指の議会改革先進市として知られている。自治体議会改革フォーラムの調査では、昨年11月8日現在で都道府県25、政令市11、市265、町村149の計450の自治体が議会基本条例を制定しているという。条例は先進議会を参考にして作るのは簡単だが、問題はその後どう使いこなしていくかということ。
 その点、「作るプロセスで十分な議論が行われることで、議論に厚みができ、生きた実効性のある条例を作ることができた。宝(になっている)と思う」という策定過程と、条例を活かしていくために議員が市民とともに研さんを積んでいることを感じた。成田市議会もかくありたい、と願う。

質疑の後、議場でスマートフォン採決を体験させてもらった。開かれた議会、市民にわかりやすい議会を目指して平成22年度以降TwitterやUstream、そしてスマホの議会への導入等全国に先駆けて行ってきたという。
 それも感心したが、もう一つ「おー」と思ったのが、本会議場。扉を開けると広い議場に窓が広がり、緑に包まれた流山の街並みが眺望できる。天窓から鈍い光が入るくらいで四方が壁に囲まれている成田市議会の本会議場に比べ、解放的で気持ち良く感じた。議員の席と傍聴席の落差が少ないのもよい。





□2014年4月13日(日)

 ニュータウン中央通りのユリノキが黄緑色に染まり、アメリカハナミズキが蕾を開きはじめた。春、爛漫。

 昨日の朝日社会面に、「東北の医学部先送り」という記事が載った。文科省は来年(15年)開校を目指していた東北地方の大学医学部について、16年4月を軸に先送りする方針を固めたという。医学部設置を構想していた2大学からの声があったことによる。
 主な理由は教員を全国から公募する準備に時間がかること。教員を医師の中から引き抜くことを問題にする日本医師会に配慮したとか。6月に予定されていた設置校の選定も数ヵ月延期となる見通しとのこと。
 いずれにしても、東北地方の大学に医学部を新設するということは政府・文科省にとって規定の方針。東北復興、地域医療に貢献するための医師養成が目的だ。
 記事を読んで、あらためて成田市に設置が検討されている医科大学の性格は限定されると思った。当然、東北と同じ医学部にはしない。だから「特区」、医療の規制を取り払った「国際医学部」(読売新聞)&付属病院ということだ。
 もし地域医療や医師不足に貢献するような医学部ではないことがわかった時、そこに巨額の税金をつぎ込むことを市民はどう思うだろう。

子宮頸がんワクチン接種で副反応が相次いだため、国は昨年から接種の推奨を中止している。そんな中、12日に開かれた小児科学会学術集会で、ワクチン接種後に痛みを訴えたこどものうち2名が全身に痛みのでる「線維筋痛症」と診断されとことを発表。日本線維筋痛症学会が3月から行っている調査ではこれまで同様の症例が20件報告されたという。
 発表した札幌医科大学小児科のグループは、「発症のメカニズムはわからない」としながらも「ワクチン接種後に線維筋痛症のような症状が出ることを知っておくべきだ」と呼びかけたと言う。
 厚労省の検討会は、ワクチンと痛みなど副反応の因果関係を否定。接種したこどもの「心身」の問題に封じ込めて、再び推奨しようと動いている。あさましや、おぞましや、だ。





□2014年4月11日(金)

 政治家の覚悟で死ぬんじゃたまらない(4月8日・朝日川柳より)。朝日新聞の全国郵送世論調査の結果が7日に掲載された。昨年同時期同内容の調査と比べ、この1年足らずの間に憲法や非戦への賛意が広がりつつあるという。
 安倍首相が意気込んでいる「戦後レジーム」からの転換、そのための改憲や解釈改憲、自衛隊国防軍化などに対し、この調査結果はすべての項目で大きな隔たりがある。

 憲法9条を変える方がよい29%、変えない方がよい64% 今の憲法を変える必要がある44%、変える必要はない50% 集団的自衛権行使できるようにする29%(そのためには、憲法を変える56%・解釈を変更40%。近隣諸国の理解が必要49%・必要ない46%)、行使できない立場を維持する63 武器輸出の拡大に賛成17%、反対77%。非核三原則見直すべきだ13%、維持すべきだ82% 自衛隊を国防軍にすることに賛成25%、反対68%。
 憲法を全面的に作り変えない限り「日本は新に独立を回復したことにならない」という意見について、その通りだ19%、そうは思わない75% 愛国心は、学校で教えて身につけさせるものだ38%、個々人に任せればよい55% よりよい国家にするために重要なのは、国家に対して国民が負う責任と義務を強める27%、国家が勝手なことをできない仕組みを整える68%。

      

白、青、青紫・・・我が家のローズマリーも花盛り。2月の大雪で半月も雪の下に埋もれていたなんて信じられないくらい、思いっきり咲いてくれた。ここの土と相性がとてもいいみたいだ。そうそう、4年前に拾ったドングリから芽を出したクヌギ(たぶん。でなければコナラ)も私の背丈近くまで成長した。






□2014年4月9日(水)

 昨日吾妻中学校、今日は吾妻小学校の入学式。吾妻小は、はなのき台を中心に136人の新入生。児童数でいうと開校以来第2のピークを迎えつつあるようだ。
 小学校の入学式では普段使わない顔の筋肉がゆるゆるしてきて、すっかりおばあちゃん顔になってしまう。嬉しいこと、悲しいこと、辛いこと、苦しいこと、いろいろなことを経験する中で、健やかに育ってほしいと願う。


 1月末にSTAP細胞で世界をアッと驚かせ、その後論文が「不正」とされて窮地に立つ小保方晴子さんの記者会見があった。マスコミというオオカミ(ハイエナみたいなのもいる)の群れに放り出された犠牲の仔羊のようで痛々しく見えたが、しっかり受け答えしていたところをみると、性根は坐っているようだ。

 論文が科学の世界で批判を浴びていることについて私はドシロウトだから常識の範囲でしかわからない。問題はあるのだろう。が、STAP細胞は存在してもおかしくはないと思う。
 なぜかというと、初めてSTAP細胞のニュースをみた時にふと思いだしたのはフランスの分子生物学者でノーベル賞を受賞したジャック・モノーの著書『偶然と必然』(1972年刊/渡辺格・村上光彦訳/みすず書房)。
 モノーは進化について分子遺伝学の視点から「・・・その結果必然的に、生物圏におけるすべての新奇なもの、すべての想像の源はただ単なる偶然だけにある・・・」と言っている。
 これを自分勝手にアナロジーすると、逆もまた真。細胞がストレスを受けて初期化することだってあり得ると思う。だって太古より、進化は神の手ならぬ宇宙の中で起こってきたのだ(神を信じている人ごめんなさい)。
 小保方さんの説明だと初期化するには「コツ」「レシピ」があるようだ。料理だってレシピ通りに作っても、全く同じ味になるとは限らない。それを科学の世界で誰もが作れるようにしようという入り口で閉ざされないことを願う。そして、偶然の発見が必然のセオリーとなるよう祈っている。






□2014年4月6日(日)

 千葉県放射性廃棄物を考える住民連絡会が設立され、千葉県弁護士会の講堂で総会と記念集会が開かれた。

    
   
                      ( PHOTO BY MACHIKO)

 東京電力福島第一原発事故は、半径300q圏を中心に、広範な地域や海域を放射能で汚染した。成田市を含む千葉県にも放射性物質のプルームが覆い、東葛地域にはホットスポットが出現した。成田市周辺でも2011320126月の間の各種測定により、1時間あたり0.10.2マイクロシーベルトのγ線空間線量率が記録されている。

 人々の記憶は薄れつつあるが、一度降り注いだ放射性物質が消えてなくなるわけではない。セシウム137の半減期は30年。そして原発事故はいまだ収束せず様々な放射性核種を放出し続けている。そうした中、汚染された放射性廃棄物問題は深刻だ。

 住民連絡会は、千葉県でも8000?/s以下の放射能を含む廃棄物が産業廃棄物最終処分場に持ち込まれて杜撰な処理がされていることや、8000?/s以上の指定廃棄物が一時保管所に保管されたままであることなどをふまえ、住民の健康被害を防止し、環境を保全するという共通の目的のもと、放射性廃棄物対策やその処理状況など情報を共有し、行政その他に積極的な意見を発信、共に行動していくという集会宣言を採択した。

 車のドアを開けると、花びらがまるで吹雪のように舞い込んできた。ふと見上げると満開の桜。一瞬、心が桜色に染まったような気分。





□2014年4月5日(土)

 折りに触れメールで動物園からのホットな写真を送ってくれる江弁須のMIYOKOさんからカピバラの写真。至近距離ですって。すべて世は事もなし、といったのどか〜な表情。あ〜いいな〜。
 「今日の上野公園は花見客でごったがえし、動物園も人だらけ」、パンダは今回あきらめたそうです。

    PHOTO BY MIYOKO M






□2014年4月4日(金)

 右下一番奥の臼歯を抜いた後、インプラントにするのに歯型をとる。舌の置き方や呼吸の仕方をわかりやすく説明してくれたので恐怖心?も去り、無事終えることができた。私、インプラントのオペより歯型をとるほうが怖かったの・・・。

 午後、お祝いの陶器選びに幼馴染が経営するギャラリーへ。車で1時間ほどだが、年齢とともにだんだん距離が遠く感じるようになった。ヤバイね。
 気に入った器を包んでもらい、途中で数人のお客が来て、みんな同世代の女性だったので帰る時間を忘れそうなくらい楽しいひとときだった。





□2014年4月3日(木)

 市議会の全員協議会。エアポート都市構想と国際医療学園都市構想が国家戦略特区の地域指定されたことについての報告があった。それに向けて推進本部を設置するという。市の職員も大荷物を背負わされることになったものだ。

 戦略特区に指定されて「名誉なことだ」という声も聞こえる。が、市長も自覚しているようだが、羽田国際化の進展でガックリしている成田周辺の自治体や経済界への「アメ」のようなものではないか。自治も自立もあったものではない。

 ところで、業界「相場」では医学部・附属病院の総事業費600億円〜700億円といわれる。だとしたら共同提案した成田市は一体いくら負担することになるのかしら。
 担当部長は「市の財政に影響はない」と自信たっぷり!しかし、ここに至っても、事業費や市の負担については不明。巨額の負担となるのはわかりきっているのに、自分の金じゃないから気楽なものだ。
 報道で知る限り医師不足や地域医療に貢献する医師を養成するような医学部と一線を画すという内容。それを質問すると、まだ地域医療に携わる医師養成の可能性が残っているという。国が正式にどういう医学部を指定してくるか、注目したい。

 特区は規制撤廃が前提。TPPの先取りといわれる。医療分野では外国や内外の金持ちに開かれた医療を提供することを目指している。
 少なくとも、特区医学部・附属病院は成田市民にとって身近な存在にはなりえない。誰もが安心して医療を受けられる国民皆保険制度も危うくなる。血税を使うなら、まず市民の声を聴いてからにすべきだ。






□2014年4月1日(月)

 どういうわけか、今日は朝から晩までE&Cメール、携帯電話、立ち話、コーヒータイム、そしてダメ押しは夜の固定電話と、さまざまなツールで国家戦略特区の医科大学に関する話。

 28日の日記にも書いたが、現在報道されている限りでの戦略特区・医学部設置の検討というその中味は、小泉市長が医科系大学を誘致する目的としてあげていた千葉県の医師不足の解消や地域医療への貢献といった次元の医師養成大学とは全く異なっていることがわかった。
 成田市が国際医療福祉大学と手を組んだ理由の一つはこの大学が地域医療に熱心だということだった。が、特区医学部は国内ではなく世界で活動する医師を養成しようとしていると思われる。その名も「国際医学部」?
 もし報道が事実なら、小泉市長は国から正式に認定された際には返事をいったん留保し、議会と市民にきちんと説明し、同意を得るべきだ。それなくして、この計画を進めることは反対。

 ソモソモこの特区提案は、成田市の意思で狙ったというよりも、当時(戦略特区への)自治体からの提案が少ないというので知恵をつけられ尻をたたかれて駆け込み申請したようなものだ。議会へも申請の結果報告だった。
 成田市と国際医療福祉大学とどこかの後押しで勝手に進めてきたことだ。この際議会と市民の声を聴いてから、進めるかどうか決めるのが筋だろう。これ以上行政トップの暴走は許されない。

赤坂公園の桜が満開を迎えた。いつもは人影がほとんどないすり鉢状の公園にはたくさんの人がくり出していた。私も、信号待ちの車の中でちらりとお花見。街路や野山にはこぶしの花もこぼれそうに咲いている。いのちみなぎる季節の到来だ。わくわくするな〜。





□2014年3月29日(土)

 市民ネットワークちば・同千葉県主催で、浜矩子さんの講演会を聴いた。浜さんは国際経済学が専門で、メディアで経済動向の辛口コメンテーターとして活躍。
 「アベノミクス」についてはアホノミクスとなり、いまやドアホノミクスと批判に鋭さが増す。その奥にある彼女の哲学に、そうだ、そうだ、と思っている人が多いようで会場は満杯。チケット売り切れ、整理券を配っていた。

アベノミクスはグローバルジャングルの生態系をかく乱する

 浜さんは昨年6月の成長戦略スピーチを例に、人間不在、貧困や格差への言及なし、世界や成長という言葉を頻繁に使ってグローバル時代とは親和性のない世界制覇をめざす戦略だと突き放す。
 では、グローバル時代とは?グローバルジャングルという言葉で表わされるように、誰も一人では生きていけない、誰もが誰かから借りて生きて行く世界。我一番というのはそのジャングルの共生の生態系をかく乱する行動であり、迷惑。・・・(このあたりでアホノミクスかしら?)

 日本はふんどしも土俵も借りながら一番になろうとしている。資本輸出大国なのに自国通貨を安くする政策を進め、貿易赤字がふくらんでいる。(自力に限界がある国なら理解できるが)特区政策は典型的な他人のふんどし、と。
 こどもは成長する。でも、大人が無理やり成長しようとすると死に至る。国債の買い支えも異次元まで行ってしまっているので帰って来れるかどうか・・・(ここまでくるとドアホノミクスかな?国民を道連れにしても進む気のようだ。)

 そこで、こうした流れをどう阻止していくかというと、浜さんは目指す合言葉として「シャアからシェアへ」=奪い合いから分かち合いへ、目指す場所として多様性と包摂性の出合う場所を提案する。
 政策としては、成長ではなく成熟戦略、貧困解消(率を下げる)、分配政策の平等性という。ホント、みんな気持ち良く暮らしたいよね。

    PHOTO BY MACHIKO






□2014年3月28日(金)

 特区医学部で地域医療に貢献できるか

 報道によれば、どうやら安倍内閣の成長戦略といわれる国家戦略特区の地域指定に、成田市も選ばれるようだ。「東京圏の特区は東京都、神奈川県、千葉県成田市を指定」「日本医師会が反対している医学部の新設は成田市を軸に東京圏で進める」とあった。

 「一般の医学部と一線を画す」というのは医師会や全国の医学部の反対をかわす目的もあるのだろう。新たな医学部は世界の大学や研究機関で活躍できる医療人を育てる、卒業生の多数が新興国などで日本の高度医療を提供し、医療の発展に貢献することを目指すという。そのために、卒業生が一般の臨床医ではなく設立方針に沿った活動をしているか検証も行うらしい。

 というような記事を読んでいると、医師不足を解消するために地域医療に貢献する医師の養成を目的とした医学部を誘致する、という成田市の考え方はどうなるのだろう。

 まだ国から正式な通知は来ていないという。来たら議会にも説明があるだろうが、このプロジェクトは国・市・大学との間で1年以内に具体化させることになっている。そのスピードに議会が、市民が、また追認を強制されるようなことがあってはならない。





□2014年3月27日(木)

午前中歴史と今を語り合う女性の会・例会。場所を移して昼食を食べながら午後2時まで。あらかじめ用意した資料はメディアウオッチに掲載された「『慰安婦』を新たに裏付ける公文書発掘」、「オーストラリアで白人女性が証言」という記事と、週刊金曜日掲載の北原みのりさんのコラム「メディアの仕分け人」でとりあげた、3月8日国際女性デー国連ウィメン日本協会の「意訳」への違和感について。もっとも、井戸端会議が盛り上がって、資料を乗り越えてしまった。

それにしても、国連ウィメン日本協会の「意訳」は違和感どころではない。今年の国際婦人デーの世界共通テーマは「quality for women is progress for ll 」。北原さんによると「直訳すれば『女性への平等はすべての人々の進歩』」なのに、日本協会はホームページでこれを「女性の進歩は世界の人々の進歩です」と訳してあったらしい。「Equality=平等」も「progress=進歩」もひとくくりにして情報操作・意識操作をしようとしている。その後あちこちから指摘されたのだろう、後で訳を変えたようだ。しかし、ひどい話だ。

男が先、女が後・・・男女差別を無意識のうちに刷りこむ、学校での男女別名簿

 そんなこともあったせいかその夜、某所で小中一貫?の市立下総みどり学園(4月開校)で小学校から男女別名簿を採用すると聞いた時はガーン!下総地区は学校統廃合で小・中を一ヵ所に統合して教育を行うことになっている。21世紀の、国際空港都市成田を展望する教育を願っていたが、これでは先祖がえりだ。

 理由を聞いて頭に血がのぼった。相も変わらず「保健」を理由にあげたからだ。もっとも、混合名簿を使用したくない理由としてもっともらしく挙げられるのがこの保健(と、ほかで聞いた驚くべき理由に、中学生だと思春期で異性を意識する時期だから混合名簿は好ましくないとか、混合だと(式歌など)合唱の時に男女別に移動しないといけないからとか!!!だ)。
 混合にすると保健で男女を分けないといけないから手間がかかるというのだ。それなら、保健の時に使う別名簿を作っておけばいいことだ。必要ならどこでもそうしている。「手間」を理由に男女平等教育のスタートともいうべき混合名簿を退けるなど、話にならない。






□2014年3月26日(水)

 東京高裁102号法廷で、市内市東孝雄さんの農地裁判控訴審第1回の口頭弁論が行われた(VS NAA・千葉県)。市東さんは冒頭でスライドによる10分の畑の説明を含め、30分にわたって意見陳述を行った。
 「そもそも空港会社がなぜ、私の畑の地主なのか? 解放されずに残された小作地は小作人に買い取る権利があり、小作の承諾なしには売買できない、──これが農地法の大原則であることを、解放闘争を闘った故三浦五郎さんから教えられた。判決は根本的に間違っている」
「判決は、『成田空港の用地買収に知事の許可は不要』、だから『売買について小作人の同意もいらない』というが、これは話のスリカエであって、絶対に納得できない。これでは父も私も、明日には空港になる土地を知らずに耕していたことになる。農家なら10人が10人、あってはならないことだと言う」
(shitou-nouchi02.net)より

 私は都合で裁判終了後の報告会に参加。会場の参院議員会館講堂は午前中から傍聴にかけつけた人たちでいっぱいだった。
 親子3代、90年以上耕された農地をあろうことか「農地法」で奪おうとする。こんな理不尽なことがまかり通ってはならない。

       

   (左)午前中のデモ (右)裁判終了後の報告会で市東さんと弁護団。(photo by mochizuki)





□2014年3月24日(月)

 3月議会も20日で終わった。最終日の討論は、議会レポートに掲載。注目された国際医療福祉大学に対する建設費補助30億円のうち、26年度分15億円については一般会計予算が可決された後、政友クラブから「附帯決議」が提出されリベラル成田が加わって採択された。(賛成16:反対10:棄権3)
 3月議会が始まって以降、県補助金分3億7千万円の減額修正とかの話も聞こえていたので、減額修正が提案されたら修正には賛成してもいいかなと思っていたけれど、結局土壇場で腰が引けたようだ。ポシャった。
 それで附帯決議となったが、予算特別委員会では否決された。が、そこは数の論理。本会議で再び提出された。「附帯決議」といっても、この度の大学誘致問題をめぐる議会の「限界」を自ら認めたような内容で、強制力もない。
 一学校法人への50億円と言う巨額な補助金に対する市民の厳しい目に対し、簡単に賛成もできず、とはいえ反対もできずに悩んだ議員もそれなりにいたことは知っている。だから、議会も頑張ったという証拠を残したかったのだろう。しかし結局、「ナンダカンダ言っても最後は通してくれる」という成田市議会の伝統は守ったわけだ。そういう「議会」のメンツに付き合う気はないので予算同様反対した。

 が、私が議員になってから23年間というもの、議案への附帯決議というのは初めてなので、まー、こういうのを「議会も少し変わった」というのかしら?

春分の日を境に東の窓から朝日が射しこむようになった。これから秋分の頃まで、朝日とともに目覚めることができて嬉しい。
 今日はウグイスが一羽、垣根の間をチッチッチッと鳴きながら渡り歩いていた。以前メジロとウグイスを間違えたが、これは確かにウグイス。今年はよく冬ツバキにメジロが訪れて花蜜を吸っているのを見かけたから違いがわかる。そのうち「キョ、キョキョキョ、ケキョ!」とか、さえずりの練習が始まるのでしょう。
 インドハーブのニームも無事冬を越し、ブルーベリーやマルベリーも新芽が開きはじめた。胸躍る季節。
 でも、夕暮れ時に沈丁花の香りが漂うと亡き母が恋しい。本当に悩ましい季節だ。



□2014年3月23日(日)

 芝公園で行われた「市東さんの農地を守ろう全国集会」(反対同盟主催)に参加。芝公園は学生時代以来だから、40数年ぶり。集会といえば当時はもっぱらアジ演説だったが、集会前のライブ、フリートークなどすっかり様変わり。その後の銀座目抜き通りのデモも新鮮。
 私は歩道を行く人たちに農地裁判控訴審へ向けたチラシを配りながら、解散地点の有楽町駅近くまで歩く。
 広い通りを見ていると、学生時代機動隊にサンドイッチされながらも、時々振り切ってジグザグデモやフランスデモなどで気合を入れていたことや、デモ指揮上手なY君のことや、機動隊に追われて転んで膝をすりむいたことや、片方脱げてしまった靴を捜していたら機動隊員がいっしょに捜してくれた(みつかった!)ことなど、いろいろ思いだすこともあった。





□2014年3月15日(土)

 月曜日〜木曜日まで、予算特別委員会だった。予定通りなら13日の最終日には総括質疑、討論、採決と進み委員会は終わるはずだったが、国際医療福祉大学への校舎建設費補助金関連予算新年度分15億円をめぐって審議不十分ということで委員会は18日に延期となった。
 校舎建設費に関し、総務費審査の際に示した受注会社と他の2社との見積額が示されたが、最終日の総括質疑の段で担当部より、2社中1社の見積り額が大学のミスとして146億円から115億円に訂正された。これに対し議員より様々な意見が出された。ちなみに受注会社見積りは65億円、他の2社中1社は103億円だった。
 受注会社と他の2社の差がありすぎること、一度示された金額がミスを理由に訂正されたことへの不信など、例え民間同士のことでも、上限30億円の補助金を支出する以上、議会にとってはどうでもよいことではないということ。 

 こうなった根本的な原因は、昨年7月29日に初めて議会に大学誘致が説明されて以降、事業は市と大学でどんどん進め、議会が求める資料提出はいつもギリギリ。議論する隙を与えず突破してしまおうという強引な手法があると思う。そもそも、財政運営における民主主義がない。間違っている。

 昨日は議会改革特別委員会。少しずつ基本条例のかたちが見えてきた。どちらの委員会にも所属しているので少し慌ただしい1週間だった。

 今日は掃除や洗濯、ミニミニガーデンの土起こし。先日溜めておいた雨水をメダカの鉢に入れる。2割くらい交換。しばらくして餌をやると10匹が水草の間から姿を現して盛んにつついていた。それと、苺が白い花をつけているのに気付いた。嬉しいな。フェンネルの株もまた一回り大きくなった。今年は何匹のアゲハを育ててくれるかしら。

  

  






□2014年3月5日(水)

 空港対策特別委員会と大学誘致調査特別委員会が開かれた。どちらも家でいろいろ内職をしながらネット中継を聞く。

 羽田に4本目の滑走路ができて、夏ダイヤ(3月31日〜)から成田の国際線が週63便、羽田に移る。出席したNAA幹部によれば「影響は少なくないが足元を固める」とのこと。国際線と貨物に加えLCCで活路を見出していくようだ。滑走路1本の頃はまことしやかに「そのうち貨物空港になる」と語られていた。いまは「貨物とLCCの空港になるんじゃないか」(元エアライン社員)。
 それはないと思うが、経済効率と利益優先の社会だから適合しないものは淘汰されていくだろう。以前ヒースローとガトウイック両空港を視察したが、2つの空港でハブ機能をもたせていくのかもしれない。
 成田の地盤沈下に危機感をもった経済最優先団体が、3本目の滑走路だのカーフューの更なる「弾力化」だのと国に要望書を出したが、とんでもない話だ。同じことを騒音下の住民の前で言えるか、と聞きたい。

大学誘致調査特別委員会では、市民からの請願が反対多数で不採択になった。将来の財政不安やこの間の住民無視の進め方、進め方そのものの問題等を指摘し、大学の校舎建設費補助金は支出しないで、という趣旨だったのだが。先日開いた協議会では、意見陳述を希望する請願者に対し、議会からの聴取以外は「前例がない」として取り上げなかった。硬直した対応で残念。

1週間位前から、去年買ったパソコンのメールとワードが動かなくなってしまった。幸い古いパソコンが使えたので乗り切ってきたがトロくてジリジリ。遠隔操作で修復してもらえるというので頼む。原因を説明してくれたがアナログ人間にはチンプンカンプン。ま、なおったからいいや。





□2014年3月4日(火)

 健康づくり特別委員会と交通対策特別委員会が開かれた。
  午前10時からの健康づくり特別委員会では「成田市歯と口腔の健康づくり推進条例」全会一致で採択された。人の口の中まで条例化するのもなんだかな〜という思いがないわけではないけれど、条例に沿った定期的な啓発は大事なことだと思う。
 日本人の85%に虫歯があり、40歳を過ぎると全身病につながるという歯周病にかかりやすくなる。歯が何本か抜けて治療方法が入れ歯かインプラントしか選択できなくなって実感するという。かくいう私も、4月に右下一番奥の臼歯をインプラントにする。トホホ・・・だ。
 80歳で日本人は自分の歯が9本(平均)しか残らないのに対し、スウェーデンでは21本もあるそうだ。その違いは、スウェーデンなど欧米は定期予防やクリーニングで歯ができるだけ長く持つようにしているという。その受診率はスウェーデン90%、米国80%、日本はたった2%。
 担当部からの報告で、成田市では3歳児健診で罹患率が27.8%。県平均を8%上回っている。最も低い印西市は12.9%。
 一生の虫歯体質は2歳半までに決まるらしい。感染しやすいのが1歳7ヵ月から3歳の間だそうで、虫歯の原因菌の主な感染経路は両親。親の歯の治療やクリーニングとともに、噛み与えやスプーンなどの共有はしない、砂糖の入ったお菓子や飲み物を控えるなど、親のいっそうの注意が必要になってくる。

 成田市の条例も、市民が健康な歯をできるだけ長持ちさせ、長寿社会でアクティブな生活を続ける一助となることを願う。




□2014年3月3日(月)

  今日で一般質問が終わった。明日から14日まで、各種委員会審議が行われる。夕方、議会棟を出ると清々しい香りが漂ってきた。見ると、庁舎前の紅梅が満開。写真右側に並んで植えてあった白梅は2月7日の大雪で根元からポッキリ折れてしまい、今は紅梅のみ。そのせいか例年になく見事に咲いたように思えて、しみじみと眺める。近くにある日中友好の紅梅(と思っていたら、4日によく見ると蕾からこぼれはじめた花びらが白い!管財課に聞いたら年によって色が変わるらしい。マジ?!)は、これから。

 土曜日(正確には金曜夜)から体調を崩して、昨日夜から食事を控えていたのでお腹が空いた。夜、体調も回復したのでお粥を作って食べたら美味しい。むかし馬喰人先生が、究極の美味は新米を良質の水で炊いたお粥に天然の塩を少し・・・だといっていたのを思い出す。私は実家のお米と手作りの梅干しで、有り難くいただいた。

     
   (左)市役所正面より (3月3日)  (右)昼下がりの陽射しをを浴びて・・・(4日、控室より)    






□2014年2月27日(木)

 昨日は会派の代表質問、今日から個人の一般質問が始まった。市長の施政方針を受けた会派代表質問は一括方式で、注意欠陥多動傾向の私には質問・答弁ともにじっと耳を傾けるのは忍耐を必要とした。
 改めて市長の施政方針を読むと、「施政の各分野で山積する諸課題に対しましては、駿馬のごとく、ひるむことなく、様々な障害を乗り越え、果敢にそして迅速に突き進み・・・」、駿馬とは「すぐれてよく走る馬、すぐれてよい馬」、ひるむ(ことなく)は、該当するものとして「恐れてたじたじとなる、身がすくむ、おじける」とある(いずれも広辞苑)。
 誰が書いたか知らないが、勇ましい。かくありたいと願う市長の思いは理解できるが、願わくば市民のために立ち止まる勇気も併せもってほしいものだ。民意を恐れることは決して恥ずべきことではない。

 今日の一般質問で安倍政権による教育委員会制度改悪についての質問があった。「国の制度改正にいたる契機は理解できるが成田市及び教育委員会にとって制度改正の必要性は感じていない、教育及び教育委員会制度の継続性、中立性は何よりも大切なこと」だと、市長、教育長がともに答えていた。市議会議員時代に歴史修正主義教科書の採用を強く訴えていた市長だが、問われて自らの「政治的中立性はしっかりと堅持していく」と答弁。市長になって私が質問した時も、(個人の見解はそれとして)市民の代表として個人の考えを押しつけるようなことはしない」と答えていた。その決意を忘れないでほしい。

 先日来、都内の公立図書館や書店で「アンネの日記」やホロコースト関連の書籍が破られていることが発見されたという報道が相次いでいて、胸が痛む。
 以前、「ホロコーストはなかった」という趣旨の論文を乗せたことで廃刊になった雑誌があった。ナチスによるホロコーストを否定したい考えの人間による犯行かもしれない。
 日本でも、南京大虐殺はなかった、でっちあげだ、濡れ衣だと主張する人々が政権の中枢にいる。そうすることで、日本人としての「誇り」を取り戻したいという、的外れで歪んだ発想だ。
 現実を直視できない人、起こった事実を認めることを拒否する人、最近そういう人たちの声が大きくなりつつある。この国の右傾化、排外主義がこうした事件の背景にあるのだろう。





□2014年2月22日(土)

 ネットで購読している「メディアウオッチ」に、米ハドソン研究所上級研究員の磯村順二郎さんが「壊死が進行する社会」という記事を書いている。ハドソン研究所は、共和党系のシンクタンクと聞いている。確か安倍首相も訪米時にここで威勢のいい講演をしている。
 その磯村さんが、安倍首相周辺のNHK会長や経営委員、首相補佐官、内閣関与などの問題発言を「『個人的見解』という不思議な理論」で責任もとらされていないことをとりあげ、彼らの発言が注目されるのもインタビューの対象になるのも「『地位』という看板があるからだ」として「任命責任者であるのもかかわらず、『個人的見解』にコメントする立場にないという首相官邸の方便」に疑問を呈している。
 旧ソ連・東欧諸国の崩壊が「国家機構や社会の壊死が進行し、それに対処できなかったからでもある」ことをあげ、日本の「病状は自壊に向けて急速に悪化しているようである。一内閣の崩壊で済めばよいが、国家の根幹までもが崩壊しかねない。その自覚がないことが恐ろしい」。コワ〜イ指摘。
 加えて、「・・・指摘しなければならない日本のメディアまでもが『お友達』となってしまっては・・・余命いくばくもないと考えざるを得ない」とバッサリ。読んでいてため息が出た。

 「口軽で品格に欠けた」取り巻き連中の問題発言を「個人的見解」として容認している安倍首相に対し、海外からも日本の国益を損ねているという声が聞こえてくる。湯水のように発行される国債で維持してきた株高も先が見えてきたようだ。4月に消費増税を控え、舌先三寸で乗り切れるかどうか、安倍内閣も今年は正念場のようだ。

春がすぐそこまで来ていることを実感させてくれるような、気持ち良い一日だった。
溜めておいた雪解け水が温んだのでメダカの鉢の水を半分入れ換える。去年から水の交換は雨(雪)水だけ。室内の水槽で飼っていた時と比べ、ほかに餌を2、3日に一度やるだけなのに生存率が高い理由は、もしかしてこれ?





□2014年2月21日(金)

 定例議会が始まる。市長の施政方針。ん?12月議会に続いて今回も一般質問で予定している国家戦略特区・国際医療学園都市構想が一言も入っていない。
 3月には指定地域が決まるというのに・・・。もし指定から外れれば、この構想はおクラ入りとなる。その場合医科系大学誘致は?となると、去年は「あくまで目標は医科系大学誘致」と言い張っていたのに、これも施政方針に「医科系大学誘致」は一言もない。何かあったのかな〜?

国家戦略特区関連でいえば、特区とは言ってないがそれらしいのは「本市への医療産業の集積を図るため、医療機器産業の核となる期間を本市内に構築することの可能性について、産官協働で調査を実施」というところ。
 これは「エアポート都市構想」の中の国際企業も含めた企業誘致促進の中にある「医療技術・サービスが獲得する海外市場の増加を目指す」(なんか、ヘンな文言)という部分に関連するかも。

で、私が勝手に想像したのは、もしかして国家戦略特区の中で成田市が提案したものの中で指定される可能性があるのはエアポート都市構想のこの「日本再興戦略KPIへの貢献」に関連するものではないか、ということ。特区の地域指定に向けて事前のヒアリングも始まっているようだし・・・。ま、そのうちはっきりするでしょう。





□2014年2月20日(木)

 2001年にインターネットに接続して以来初めて、プロバイダーを変えた。でも、メールやホームページのアドレスはそのまま。こういう時につくづく思うのは、自分が何ごとにつけ変化を嫌う人間だということ。まー、自分で面倒なことはしたくないだけだけど。
 カンタンなのにものすごく負担を感じながら一応モデムの設定を終わり、インターネットもつながり、メールの受信もできた。ととと・・・メールの送信ができない!受付時間も過ぎたので明日にする。

 「美(ちゅ)ら通信」47号が届いた。エコネット美?は、沖縄県名護市の海上ヘリポート基地問題をきっかけに地元の人々によってスタートした。以来ずっと会員。
 ヌーファの森を背にした嘉陽の海辺を拠点に、じんぶん(知恵)学校が初まって17年になる。夏休みにこどもたちを集めたじんぶん学校、修学旅行の受け入れ、シーカヤックの日の出ツァー、森のトレッキング、その他やんばるの自然を目いっぱい楽しむ企画が満載。基地に頼らない地域づくりを着実に進めている。
 ヌーファのパパイアが豊作、鈴なり状態だというので、早速注文。来年は嘉陽の海から昇る日の出を見たいな〜、じぃじにも会いたいな〜・・・通信を見ながらゆるゆるしたひととき。





□2014年2月19日(水)

 午前10時より正午まで議会改革特別委員会。その前に、9時より協議会。議会基本条例策定に向けて、各作業部会からの中間報告。
 午後1時より定例会の議案説明会。ぶ厚い予算書が配られた。14年度当初予算のうち、一般会計は615億円(昨年は560億円)で、前年比9.8%で3年ぶりの増。特別会計とあわせると総額870927万9千円という、人口約13万1千人の自治体にしては毎度の大きな予算。

 議案説明の後の全員協議会で職員を公金横領・私文書偽造で懲戒免職にしたという報告。総額930万円の返還を求めて刑事告訴するという。
 公金横領は生活保護費。総額は880万円。手口は、ケースワーカーをしている時に担当していた中で支払わなくてもよくなった保護費を返還ぜず、操作して支払ったかのようにして着服していたようだ。
 私文書偽造は、ネットを利用して自分の診断書を偽造し、病欠扱いにして職員給与50万円を不正受給したというもの内部調査でわかったという。






□2014年2月18日(火)

 一般質問のヒアリング。定例会を控え、議会棟が人の行き来で賑やかになってきた。今日気がついたのだが、市役所の庁舎前に植えあった紅白の梅の木のうち、白梅がない!近年、生気がなかったので気になっていたが、ついに枯れてしまったようだ(あとで管財課に聞いたら、先日の大雪で、地上から出ていたところの幹がホッキリ折れてしまったのだそうだ)。梅は成田市の木に指定されている。また新しい白梅を植えるのでしょうね。

梅といえば、先週産廃最終処分場を見回った時に農家でいただいた梅の花が満開。寒波も遠のき、輝きを増しつつある陽射しを浴びてメダカが気持ちよさそうに泳いでいる。数えたら今日は7匹。まいておいた餌に寄ってきて小さな口をパクパクさせて可愛い!このまま外で冬を越してくれそうなので嬉しい!お店の店員さんの話だと、ヒメダカは寿命が2年くらいらしい。春になったらこどもを産んでくれるかしら?





□2014年2月14日(金)

 21日から始まる定例議会。今日は一般質問の「通告」締切り。@特定秘密保護法と市民の安全について、A国家戦略特区・国際医療学園都市構想について、B第3次動植物生態調査について、以上3項目で質問することにした。

 「歴史は繰り返す。1度目は悲劇として、2度目は喜劇として」。これはマルクスの言葉だったかしら?国会質疑で「最高責任者は私なんです!」と気色ばんで叫ぶ安倍首相をみながら、怒りを通り越して冷笑が先に立つ。でも、災いは忘れた頃にやってくる。これは安倍という「最高責任者」の人災になりかねない。
 誰を政治のリーダーとするか、株が上がったの下がったのと一喜一憂している場合ではない。日本はいま、民主主義国家としてのクライシスだ。

冬から春を迎える季節は気まぐれだとわかっていても、こんなに荒々しいのは珍しい。立春を迎えた4日以降の寒波に耐え、ドカ雪や暴風雨にさらされ、動物的感性でじっと息をひそめて過ごしている。あらためて自然の中で生かされていることを実感した。





□2014年2月2日(日)

 一昨年に住民から「原発住民投票」の直接請求があった際、実施費用約6億円が無駄だと言って主権者住民を愚弄し、請求には反対意見を付して議会に提出した橋下大阪市長。自分のためならいいらしい。
 橋下市長が辞職して出なおし選挙を行うそうだ。大阪府・市議会の維新は過半数割れ、頼みにしていた公明党からも袖にされ、行き詰ってしまった大阪都構想を「再選」という民意を背景に打開しようという狙いだという。
 相変わらずのこうしたパフォーマンス、もう誰も驚かないのでは?政党からは、ひとりでやらせておけ、という声も。対抗馬が出なければ選挙は無し。投開票にかかる無駄遣いはないわけだ。





□2014年2月1日(土)

 国交省は2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて検討中だった羽田5本目の滑走路建設について断念する見通しのようだ。有識者会議(首都圏空港機能強化技術検討小委員会)が、海の埋め立てには環境アセスの手続き等で間にあわないとの見方を示したことによる。
 去る1月15日、千葉県経済同友会や成田商工会議所など県内の経済団体が国交省に対し、成田空港に3本目の滑走路建設を検討するよう要望書を提出した。やはりこの有識者会議で「検討項目に加えてほしい」というもの。
 羽田5本目は時間的に間に合わないということだが、成田3本目についてはそもそも検討課題になっているかどうかもわからない。

 
 新聞報道にはA・Bランに並行して3本目という報道もあったが、どこにそんな用地があるというのだろう。思いつきもいいところ。当初計画にあった横風用のCランは凍結されている。Cランの飛行コース西側は三里塚本城地区など。いまは開発が進み、住宅地が広がっている。
 騒音と落下物の危険にさらされている住民を置き去りにして、24時間化や3本目の滑走路建設を打ち上げる動きは許せない。






□2014年1月30日(木)

 昨年12月議会最終日翌日の20日付で印旛市郡医師会より議長宛てに提出された「成田市の医学部新設に対する反対意見書」が今日議員に配られた。
 休会中に受理したので3月議会の議会運営委員会を経て配布される予定だったが、市民からこの「意見書」の開示請求があり、開示する前に議員に配布となったようだ。
 反対意見書」は、成田市が国際医療福祉大学と共同提出した国家戦略特区(医学部及び付属病院を含む国際医療学園都市構想)の医学部新設計画に対して「全会員の総意として反対することを表明する」としている。
 続いてその理由(医学部新設に反対する日本医師会と同じ内容)が述べられたうえで、成田市からも国際医療福祉大学からも医学部新設について「何の説明も相談もなく、医療連携など微塵も考えている様子が窺えない」「・・・このような大学の医学部新設には断固反対であることで意見が一致した・・・」と、厳しい。
 これだと、同じ内容で市長にも提出されているかもしれない。国家戦略特区が認可されるかどうか行方はまだわからないが、成田市は医療系大学誘致にとどまらず「あくまで目標は医学部誘致」としている。
 昨年7月末以降の経緯をみていて、成田市は国際医療福祉大学との関係を深める中で行政としての一線を越えてしまったように思う。どうなることやら。

小保方晴子さん(理研)の「STAP細胞」に胸がドッキン!!!マウスの細胞の環境を少し厳しくするだけで万能細胞を作製することに成功したという世界的大ニュース。なんでも紅茶程度の弱酸性液に25分間浸し、培養すると1週間位で万能細胞ができるのだそうだ。
 前カンブリア時代のどこかで誕生した(或いは隕石などで運ばれてきた?)原始生命も、地球の様々な条件の中でこうした刺激(ストレス)を受けながら複雑化していったのではないかしら。





□2014年1月29日(水)

 群馬県みどり市の広報特別委員会が行政視察で成田市議会を訪れた。視察目的は「市議会だよりについて」。事務局と市議会だより編集委員会の正副委員長で対応。で、私も参加。
 みどり市の広報委員のメンバーがネットで検索している時に成田の市議会だよりが目にとまり、「読みやすい」ということで作成のプロセスを聞きたいとのことだった。
  みどり市は議会基本条例のもと広報特別委員会が設置され、議会だよりだけでなく、議会報告会その他開かれた議会をめざす広報活動全般を担当しているようだ。成田市議会も、議会基本条例制定を目指す中で広報活動の位置づけが議論されていくことだろう。

安倍政権は教科書に尖閣・竹島を領土として記述し、こどもたちに領土意識をたたきこもうという考えらしい。
 せせこましい話だなぁとうんざりしていたら今日の朝日新聞(文化)に京大名誉教授の山田慶兒さんの『海路としての〈尖閣諸島〉−航海技術史上の洋上風景』という著書が紹介されていた。尖閣は「共有の道しるべ」?
 中国明代の1405年から鄭和が大船団で東南アジア、インド、東アフリカを歴訪したが、その航海に参加したらしい船乗りの航海指針書(英オックスフォード大図書館蔵)に、文献上初めて魚釣島など3つの島々の記録があるという。清代の航海指針書もこの3つの島に言及。当時使節が行き交っていた中国南部・福建〜琉球航路の記述の中で、尖閣諸島は船乗りにとって目印として特別な位置を占めていたことがわかるそうだ。
 中国と琉球の船乗りたちはお互いの航海指針書を共有していたという。島は航海の道しるべ、共有財産だった。「その歴史を知ってほしい。英知と勇気を持てば道は開けるはず」と話しているそうだ。

そうだよね。何度でも言うけれど、現生人類のご先祖さまがアフリカを出た時、国境なんてあったかい?





□2014年1月28日(火)

 NHKといえば公共放送。国民から受信料を「徴収」している。籾井ナントカという新会長の就任会見を垣間見て受信料を払いたくなくなった。これでは「放送法を遵守」できないだろう。
 また、
「個人的見解」(持論)として、従軍慰安婦についてもオランダの「飾り窓」を例にしてしゃべってくれたのでどんなレベルの人かわかった。
 そのNHKに経営委員として送りこまれた安倍(首相)シンパの長谷川三千子さん。男女共同参画基本法が出生率を低下させた、性別役割分担こそが少子化を解決する、雇用機会均等法などの「誤りを反省して方向を転ずべき」というコラムをサンケイ新聞に掲載したらしい。あらら、男女共同参画は誤っているから方向転換しろっていうの?
 まあそういう考えの人もいるとは思うが、偏見、差別、アナクロニズムに満ちた意見を最近よく耳にするようになった。孤立の道を歩む安倍政権のレジームチェンジが着々と進んでいるのだろうか。
 それにしても・・・会長も、それを選んだ経営委員も、これで「皆さまのNHK」、国民主権に則った運営ができるだろうか。

 ところで、朝日新聞に掲載された長谷川三千子さんの記事の共同執筆者に懐かしい名前。丸山ひかりさん。千葉支局にいた頃は前成田市長の汚職事件を追い、文字通り夜討朝駆け?で取材活動をしていた。肩肘張らず自然体なのに情報に食い込んでいく、記者魂をもった人。
 また、先日はやはり朝日に「北原みのりさんと訪ねる靖国神社」という特集が組まれていた。丸山さんも北原さんも私には娘の世代。こういう女性たちの感性が眩しい、活躍が嬉しい。





□2014年1月22日(水)

 子宮頸がんワクチン接種で副反応が相次いだ問題で設置された厚労省の検討会は20日、接種後の長期的な痛みはワクチン成分が直接の原因ではなく、「接種による痛みや腫れで心身の反応が引き起こされ、恐怖・不安などが身体の不調として現れ、慢性化した」もので、「心身の反応以外説明できない」という意見で一致したという。
 接種後の副反応として昨年3月までで1968件、そのうち重篤なものは死亡1名、アナフィラキシーショック、運動障害、痙攣が出る急性散在性能脊髄炎、手足の筋肉がマヒするギラン・バレー症候群など358件。極めて深刻な症状が発症している。これも恐怖や不安による不調が慢性化したものなのだろうか。
 厚労省はこの間自治体に対し、ワクチン接種の推奨を控えるよう指示してきたが、この意見一致を根拠にまた接種推奨が再開される可能性が高まったとのこと。利権の巣窟、年商400億円ともいわれるワクチンビジネスに連なり、無責任で不適切な判断をしないでほしい。
 ところで検討会の座長は、成田市が誘致しようとしている国際医療福祉大学の副学長桃井真里子さん。8月に市議会で栃木県大田原市の国際医療福祉大学を視察した際、学校側から紹介された小児科医で子宮頸がんワクチンの推奨者。
 大田原市は2010年、小6女児に学校でワクチンの集団接種を行っている。日本にワクチンが導入されたのは治験が始まって5年程度の2009年。安全性が確認されたとは言えない状況で学校での集団接種とは、人体実験のようでおぞましい限りだ。学校での接種はその年だけとのこと。
 「子宮頸がんは健診でほぼ100%発見され、適切な治療で概ね100%治癒するのでワクチンを接種しなくても子宮頸がんにはならない」(13年4月・厚労省国会答弁)それならワクチンを打つ必要はない。
 それに、24歳までの子宮頸がん死亡者数はゼロ!なのに、小6から高1までの女子が性交渉でHPVに感染することを想定したワクチンを接種させようとするなんて・・・。こどもたちに必要なのはリプロダクティブヘルス&ライツの性教育だ。

天気予報通り、朝起きたら雪が積もっていた。でも、晴れて空気が暖かなので融けるのも早かった。バケツに雪を入れ、融けた水でメダカの鉢の水を3分の1ほど取り替えた。陽射しで温んでくると、メダカたちが表面に上がってくる。気持ち良さそ〜。メジロが冬ツバキの間で何やらついばんでいた。去年はsatochibaメーリングで「メジロが姿を消した!」というメールが流れていたが、今年我が家のミニミニガーデンではよく見かける。嬉しいな。





□2014年1月21日(火)

 入札等監視委員会を傍聴。委員が選んだ10件のうち一般競争入札4件、特命随意契約3件、随意契約(見積競争)2件、指名競争入札1件。
 今回もそうだが、委員会のたびに随意契約の不透明な部分、わかりにくい部分に対する質問がある。年度当初という理由の随意契約については、これまでも改善を求める意見が出ている。入札でいろいろな業者が関われるように、というコメントも。
 随契でも、「広報なりた」印刷の特命随意契約がプロポーザル方式で行われたことに対しては委員長が評価。
 また、調整池の草刈りでは人件費として1人1万7千円計上して支払っているところまではわかったが、現場の作業員に幾ら支払われているか(担当課には)わからない、とのことだった。確かにそこまでの把握はしていないのだろう。ピンハネを防ぐにはやはり、「公契約条例」を制定して労賃を保障すべきだと思った。

委員が入れ替わるのかしら(増員なら定員の条例改正が必要)。私たち傍聴の席から離れた机に中年のおじさんが資料一式を広げていた。委員と同じペットボトルの水が置いてあったので、勝手に想像。





□2014年1月19日(日)

 議会レポート「たいむ」90号の印刷や郵送の準備。

「たいむ」では国際医療福祉大学への校舎建設費補助金(30億円)は新年度の当初予算に計上されると書いたのだが、市民の方から「どうなるんですか?」というメールをいただいてちょっと気になったので市に確認してもらうと、やはり当初予算に組んだという。
 それだと通常は予算特別委員会での審査になるが、大学誘致調査特別委がまだ設置されている。予算書の中から大学への建設費補助金だけ取り出して調査特別委員会で審査することは自治法上できない。で、どうするかは議会で決めることになる。

沖縄県名護市の市長選挙で基地反対の稲嶺さんが再選された。名護市民は明確に辺野古への基地建設に反対の意思を示した。すでに19971221日実施された市民投票でも新たな基地建設に「ノ―」が多数を占めた。名護市民は、15年を経て改めて新しい基地の建設を拒否したということになる。
 一刻も早い普天間飛行場移設を望む宜野湾市民も、普天間から辺野古への移設には胸を痛めていた。だから「最低でも県外へ」というのが、多くの沖縄県民の願いなのだ。

豊かな亜熱帯の自然に恵まれた沖縄が「基地の島」と呼ばれる…良い場所はみんな米軍基地が占領し、住民はその周辺で暮らさざるをえない・・・こんな理不尽なことはない。沖縄は日本から独立し、軍隊のない平和な島として自然を活かした観光事業などで栄えてほしい。

年末年始にしんどい思いをした帯状疱疹も治まってきた。まだ少しピリピリ感が残っているので昨日は1ヵ月分の線維筋痛症とかの痛み止めを処方してもらった。神経痛が長引く人もいるらしい。
 知人が「流行ってるのかしら?最近私の周りで帯状疱疹になった人があなたで4人目」というメール。私は「感染はしないらしいね。年寄りが増えると帯状疱疹にかかる人も増えるんじゃない?」と答えておいた。





□2014年1月15日(水)

 議会改革特別委員会で埼玉県所沢市議会を視察。平成21年に議会基本条例が制定されるまでの取り組み、制定後の経過について担当の議員(当日は議運委員長ほか2名)から説明を受けた。
 策定過程での市民参加、議員間の意見調整、運用過程での議会報告会や政策討論会その他、参考になった。現在成田市議会では今期中の条例制定を目指して、まず議会改革に関する議員アンケートを集計中。

 戦後、民主主義の政治制度が採用されて自治体議会が設置され、その後の経過の中で議会の硬直化や議員身分の既得権化が進んで市民意識とのかい離が批判されてきた。戦後も来年は70年を迎える。肝心なのは民主主義を発展させるための議会「改革」。新たな既得権を生みだしてはいけない

 今日は病み上がりもあって端っこで話を聞いていたが、議会基本条例の中に入れるかどうか、どこまで入れるかで議論がある市長等(執行部)の反問権。所沢市議会基本条例では市長等は委員長の許可を得て当該議員に対し論点整理のために反問が許されているが、それを行使されたことがある議員の説明を聞いて、似たような経験を思い出して可笑しかった
 1999年3月議会のこと。「選挙で選ばれる市長は退職金をもらうべきではない。私はもらわない」と言っていた市長(当時)の1期目任期終了間際、もらわないためどういう対応をとってきたのか質問したことがある。再質問に対し、「私は公益のために仕事をしてきた。足立議員は公益のために何をしてきたか教えてほしい」と逆質問。今なら反問?
 手続きをとらずに4年過ぎたことを責めるつもりではなかったし、政策的には共有するところの多い方だったからそれなりに敬意をはらっていたのだが、気に障ったらしい。
 CATVも入っていなかった時代で、市長に近い長老議員が「ケーブルテレビが入っていなくてよかったよ」と胸をなでおろしていたっけ。

 当時の一般質問は一括方式。いまは併用して一問一答もある。反問権を認めたら緊張感があってよい。市長(等)だって、言い返したいこともあるだろう。

 所沢市役所には、正門から庁舎や塀に沿って孟宗竹が植えられていた。いろいろな市役所を訪ねたが、ミニ竹林が囲む庁舎は初めて。聞いたら20年くらい前、庁舎建設時の市長さんの意向だったとか。当然ながら春になるとタケノコが顔を出す。誰がタケノコ掘りをするのかしら。

    

(左)所沢市のトコろんが迎えてくれた。(右)本会議場の一問一答席。傍聴席は背後の高い壁の上。議員席との高低差にびっくり。






□2014年1月6日(月)

 帯状疱疹に老体をかく乱され、年末年始はさんざんだった。胸から背中にかけて赤い発疹が十数個、時々ピリピリチクチク痛かったり痛痒かったり。
 31日、急病診療所で抗ウイルス薬を4日分(お正月休みの間だけ)しか処方してもらえなかったので、4日(土)に診療している医院で残り3日分と、新たに軟膏、しびれるような痛みを抑える飲み薬を処方してもらった。
 それにしても、原因ウイルスは水ぼうそうのウイルスだそうで、水ぼうそうに罹った際に生き残ったのがず〜っと体内に潜んでいたらしい。でも、自分では水ぼうそうの記憶はないし、両親亡きいまは聞くすべもない。
 薬を飲み終える頃には痛みも消えてくるといわれたが、ホントに今日はずいぶんラクになった。
 あ、レイ・ブラッドベリの「火星年代記」では、火星人滅亡の原因は水ぼうそう。人類が持ち込んだものだった。

 今日の朝日1面で「看護師紹介250億円市場・・・原資は診療報酬」という記事。病院が紹介業者に払っているということだ。一昨年、近在に建設中の病院が看護師集めで支度金100万円という話も耳にした。真偽のほどはわからないが、市内の病院は引き抜きを警戒していた。
 「資格があるのに働いていない『潜在看護師』は約70万人」。主な理由は労働環境。看護師はほとんどが女性。結婚・出産・育児と、看護師の仕事が両立しにくいということだ。
 こういう記事を読むと、要するに医師不足だの看護師不足だのと騒いでも、元をたどれば国の医療や労働の制度や環境に原因があるということではないか。

北欧のように、(いのちに関わる)「医療と福祉は営利にしない」という制度設計ができないものか・・・。






□2014年1月1日(水)

   HAPPY NEW YEAR  2014    

    PHOTO BY MACHIKO

    九十九里浜より太平洋を眺望