2013年7月1日〜2013年12月31日




□2013年12月31日(火)

 思えば2013年は、安倍首相の胸に溜まった自己チュー史観やナルシシズがじわじわと滲出してきた1年だった、のではないか。その総仕上げが、26日の靖国参拝。まるでイタ●の最後っ●みたいだった。自分では「ザンキ」の念が消えてスッキリしたろうが、中韓はもとより米国まで「失望」させるほど「国益」を損なってしまった。

2013年の金融・証券市場は歴史的な株高・円安となった」(日経)という。でも、日銀の「異次元」の超金融緩和によるマネー氾濫の結果だろう。あの米国でも金融緩和からの「出口」戦略が不断に追及されるが、「時期を決めて性急にやれば高くつく(FRBイエレン議長)」というように、表明しただけで株価は急落する。本当に発動されたら大恐慌の地肌がむき出しになる。とはいえこのまま続ければインフレの爆発的進行が避けられないといわれる。
 要するに資本主義の賃労働と資本の矛盾であって、「異次元」世界で株や証券が踊りまくっても、実体経済がかかえる根本問題はどうにもならないということだ。それは過剰資本と過剰生産力の深刻な現実。
 しかし、今日の朝日オピニオンで社会学者の大澤真幸さんがいっているように「いつかは確実に沈むとわかっていながら、資本主義という船を下りることができない・・・この舟は必ず沈む。だけど外に船はない・・・」

それでも、景気が良くなったような気分で世の中明るくなったからいい?暗いよりは明るい方がいい。でも、足元をしっかり見ていかないとね。

 今日は今年最後の日にふさわしい、おだやかに晴れわたった本当に気持ちの良い一日だった。なのに私は市の急病診療所へ。
 1週間ほど前から右腋の下あたりが時々痒かったのだが、それが昨夜はヒリヒリと痛痒い。見ると小さな赤い発疹が数個、おまけに右の背中の一部が張ったような鈍痛。そんなの初めて。素人判断でヘルペス?
 ドクターは問診票を見ただけで「帯状疱疹ですね」、「ちょっと見せて下さい」と、ひと目見て「やはりそうです」。「先日隣に座った知人がヘルペスに罹っていたのですが、感染したのかしら?」「それは関係ありません」「その人、自分で作った松葉エキスを飲んでいました」「それも関係ありません」。ということでバルトレックスという薬を処方してもらった。





□2013年12月25日(水)

 成田市が医療系大学、医学部誘致を目指すのは、近年の看護師・医師不足を補うためだという。そのために自治体として一役かいたい、莫大な初期投資(補助金)をしても、将来元がとれた上に税収その他成田のプラスになるという。医療系大学誘致の説明の中で、「あの時誘致しておいてよかったと言ってもらえる」と、市長は自らの決意を確かめるように語っていた。「成田空港」をアナロジーしていたのかしら。
 その「志」をとやかく言うつもりはないが、厚労省が2年に1度行う調査で、医師数は2年前の前回調査(10年末)より2.8%増の303,268人で、初めて30万人を超えたという。(日経新聞)

 人口10万人あたりの医師数も全国平均は226.5人で全回調査に比べ7.5人増えた。とはいえ、都道府県別では最多が296.7人の京都、最低が埼玉の148.2人。厚労省は「医師数は今後も増える見通しだが、地域偏在は変わっていない」として今後「各自治体と協力して解消を進めたい」という。
 医師数が増えても地域偏在なら、それをどう解消するかは一義的には医療をとりまく制度の問題であり、医学部をつくれば解消するというのは短絡的ではないか。一自治体が少しばかり財政力があるからといってお助け?できるものではない。これは看護師も同じ。
 この調査では、12年末時点で女性医師数が19.7%の5万9.641人で1954年の調査以来最高を更新したという。女性の医学部入学者が3割を超えるようになったことと、出産・育児で離職しても職場復帰を支援する動きが広がっていることが背景としてあるという。
 日記にも書いたけれど、ふと、9月初めに新幹線で耳にした彼女の疲れ切った細い声を思い出した。元気にしているかしら?と、母ごころ。

   
  キリストと呼ばれる人の誕生を祝して・・・我が家にもサンタさんが大集合。右端のサンタさんはプレゼントの配達で疲れたのかしら、居眠り中。

 





□2013年12月24日(火)

 「市議会だより」の原稿締め切り。いつものことで締切り日まで持ち越して朝仕上げて事務局へメールで送る。自分の質問と執行部の答弁を要約するのに字数が足りなくて少し手間取った。

追われるように毎日が過ぎて行く。今日はクリスマス・イブ。だからというわけでもないがお店で花のコーナーが目に留まり、久しぶりにバラの花を買う。どの色にも惹かれるけれど、どういうわけか自分で買うのはだいたい黄色いバラ。なぜかはわからない。
 毎年のシュトーレンも、明日で食べ終わる。

   初めて見て、思わず?!
お花屋さんのレジのそばに・・・店員さんの話では中国産、ユズの仲間で「仏の手」というらしい。これは「神の手」による造形でしょう。






□2013年12月23日(月)

21日夜心筋梗塞で亡くなられた三里塚芝山連合空港反対同盟の事務局次長萩原進さんのお宅へ弔問。最後にお会いしたのは1124日市東さんの会主催のシンポジウム。帰り際に挨拶して別れた。あまりに突然のことで実感がわかない。4半世紀にわたるお付き合いだった。





□2013年12月21日(土)

 多古町の実家へ。18日が母の命日だったので墓参り。マーマレードをつくるのに甘夏ミカン、それとユズをもらって帰る。





□2013年12月20日(金)

 歴史と今を語り合う女性の会の忘年会。少し狭いけれど井戸端会議に最適の部屋があるお店をみつけて、今年最後の顔合わせ。
 食事とお茶やコーヒーで3時間余りがあっという間に過ぎてしまった。それぞれ夕食のしたくなどがあるからどこかで時間を区切るけれど、そうでなかったら眠くなって話のつじつまがあわなくなるまで語り合うかもね。なにしろ井戸端会議で鍛え抜かれた女性たちですもの。





□2013年12月19日(木)

  12月定例会が終わる。国際医療福祉大学へのキャンパス用地無償貸与議案の審査の関係で、終了は夜になってしまった。結果は反対4、棄権4で、ほかは賛成多数で可決。

 用地購入、用地売買、用地無償貸与と続いた約20億4千万円のキャンパス用地関連3議案はいずれも賛成多数で可決された。無償貸与期間は30年間。それ以降は20年ごとに延長。要するに大学がもう撤退するから使わないというまでず〜っと無償で貸すことになった。

特別委員会は途中長い休憩があった。今日の委員会で初めて、市側から「昨年12月(成田日赤買収話ではないが)大学といっしょに日赤本社へ行った」という職員の答弁があり、議員の中から「これでは市民に説明できない」と「継続審査」の声も聞こえてきた、そんな時の休憩だった。この休憩の間に特別委員会の協議会が開かれ、その後正副委員長に議長が加わって執行部との交渉が行われたようだ。
 待たされている間、私の直感では副市長が「成田日赤買収」問題でのこの間の「説明不足」を「反省」し、議員多数もそれを良として一件落着となりそうな予感。で、本会議で採決になった時に行う「反対討論」(議会レポートに掲載)をつくっておいた。
 結果は予想通りで、「これでは市民に説明ができない」といっていた議員も委員会再開後の副市長の説明に納得したようだ。特別委員会採決では反対2、棄権2、賛成多数で可決。
 それにしても、他の議員をさんざん待たせておいてどんな話し合いがなされたのか一言もないなんて、話にならないね。





□2013年12月16日(月)

 風の音が聞きたくて風土記の丘へ。コナラやクヌギ、赤松の枝を揺らしながら冷たい北風が音を立てて吹き抜けていく。林床に積もった落ち葉が舞いあがり、足元にからみついてくる。西に傾きかけた陽射しが印旛沼に反射し、眩しくて直視できない。すっかり葉を落とした樹木たちの間に燃えるような紅葉。12月も半ばというのに、秋の忘れものをみつけたみたい・・・。 

     歩きながらみつけた看板。3ヵ所に立っていた。


 坂田ヶ池の水鳥に会おうと寄ってみたら、あら〜、池の水がすっかり抜かれて泥がむき出し。思っていた以上に泥が深く堆積しているようだ。近くの枯れ枝をひろってきて刺しこんでも底に当たらなかった。

 
 

  浮橋から左右を眺める。来年ハスの花が咲くかしら・・・水鳥の餌になる小魚は・・・

 市の担当課の話だと、池から水路に流れる調整弁が故障して水漏れがしているのでいったん水を抜いて修理したらしい。ついでに、外来魚のブルーギルも400キロ駆除したという。修理も終わったのでこれから雨が降るごとに水が溜まっていくそうだ。周囲から絞り出された水が流れ込んでいて、細い水道(みずみち)もできていた。
 釣り場のあたりに水が溜まっていて、水鳥さんたちはそこで餌をさがしたり休んでいたりしていた。水面が狭まって、例年より数が激減。近くに印旛沼があるからそちらに移動したのかもしれない。来年は来てくれるかしら。

久しぶりに森の匂いを胸一杯吸いこんで、日暮れの道を帰る。もうじき冬至だ。





□2013年12月12日(木)

 昨日、最高裁は性同一性障害で女性から性別変更した男性も法律上の父と認める、という画期的判決。民法772条(嫡出の推定)と、性同一性障害特例法(2004年施行)を根拠に、妻が第3者からの精子提供で産んだ子に対し、血縁関係がなくても戸籍上の父子関係が認められた。  
 南太平洋にあるトロブリアンド諸島の母系社会を調査したマリノフスキーは、生物学的父と社会学的父の存在(役割)を明らかにしたことがある。家族にも歴史がある。いろんな「父」がいてもいいんじゃない?

民法第772条は「妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する」。読んだことはないがナポレオン法典にも「婚姻中に生まれた子はその夫婦の子」という規定があるらしい。人類社会が父系制に転換して以降も、父子関係はこういう表現しかできないわけだ。血統は母方を通して辿るのが自然であり、普遍的原理だと思うけどね。

 一方、男性から女性に性別変更した場合、代理母を使って子どもを産んでも戸籍上母子関係を認められないようだ。
 この件もそうだが、現実には様々な家族のかたちがあるのに日本は戸籍制度がネックになっているわけだ。






□2013年12月11日(水)

 人々が血と涙と汗でつくり上げた民主主義社会。そこで保障された意思表示の手段であるデモンストレーション。特定秘密保護法案に反対する連日の国会デモに直面し、自身のブログで「テロ」と同一視した自民党の石破幹事長。デモの権利もテロの定義も理解していないと批判されて削除訂正したばかり。
 今日は日本記者クラブで記者の質問(声は朝日新聞の星さん)に答えて「報道機関が特定秘密保護法で指定された秘密を報道する場合は規制の対象になりうる」と発言。
 秘密をもらした公務員は罰せられるが報道機関が正当な取材活動で秘密情報を入手するのは自由だし、報道しても罰則規定はない。なのに、この発言だ。
 2時間後に訂正したが、下半分が白眼になって「リスクを承知の上で報道するのは報道機関の責任」と悔し紛れの捨てぜリフ。

昨日は自民・公明で国家安全保障戦略に「愛国心」を明記することが了承されたという。これでは「愛」の義務化だ。愛せといわれるような「愛」は偽善でしかない。
 そのうち、「愛」には自己犠牲が伴う、どんなふうに愛しているか態度で示せ、それが愛の証しだ、などと強制される世の中になりかねない。まっぴらごめんだね。誰を、何を、どう愛するかは一人ひとりの心の自由だ。
 





□2013年12月10日(火)

 議会改革特別委員会。9月議会で設置されて以降、2度の協議会は行われたが初めての会議。

 ほおっ?!と思ったのは、成田市議会始まって以来ずうっと市長与党を自任してきた自民党系会派から議会の在り方についての原則論が出たこと。「二元代表制」の位置づけや、地方議会が「行政の追認機関」だといわれて批判されてきたことを変えるのも議会改革だと位置づけるような発言。
 議会改革の大前提であるこうしたことを、改革されなければならない議会を保守してきた会派に属す人たちから言われるとオヨヨ・・・と思うが、若い世代の発言を聞くと成田市議会にも変化の訪れを感じる。とってもグーね。
  「改革」といってもいろいろある。民主主義における地方自治の在り方や、そこでの住民の代議機関である議会をどんな方向に改革したいのか、これから活発な意見交換ができそう。





□2013年12月9日(月)

 午前中健康づくり特別委員会。午後大学誘致調査特別委員会。
 大学誘致調査特別委員会では公津の杜駅前の大学キャンパス用地売買契約議案が賛成多数で可決された。

 質疑の中で?と思ったのは、成田日赤「買収話」についてのやりとり。国際医療福祉大学は以前栃木の赤十字病院買収を計画したが実現しなかったという「話」もある。そんな中での成田日赤買収話。
 委員から「担当部長は知らず、知っていたのは副市長だけだったのでは」という指摘に対し、副市長は「大学と日赤(本社)の間の話。知っていたのは私だけでなく企画政策部長と担当者も知っていた。市長にも報告した。」
 一方市長は「(買収話は)はっきりした話ではない、単なる雑談みたいなもの、日赤(本社)の○と大学の△が懇意にしているうえで出たことでは。(なので)関心がなかった」
 と、答弁ではこの買収話が時期的には前部長の頃(4月以前)という説明だった。でも・・・私が耳にしたのは、成田日赤の買収話は4月末に国際医療福祉大学誘致が具体化し、その後の「5月頃のこと」だったように聞いている。それには5月にある前段があって、その後大学が日赤本社に「乗り込んで」行ったらしいが、そこには成田市の担当者もいたという話だった。
 だとしたら、市は成田日赤の「買収話」に相当に関わっていたということではないの?真相のほどは確かめたわけではないけれど。
 50億円も補助しようというのだから無関心ではいられないのかもしれないけれど、行政はそういう生臭い話に首を突っ込まない方がいい。相手は病院買収を重ねてのし上がってきた医療法人だからね。それに、補助すると約束した50億円は公金であることを忘れては困る。





□2013年12月7日(土)

 垣根の冬椿が次々と咲き始めた。ピンク、白、赤。白は獅子咲きという種類らしい。これから当分の間、自作の手びねりの花器に挿して楽しめる。
 いろいろな花器に挿してみたけれど、これが一番似つかわしい。もう、20年以上前に、知人の手ほどきで仕上げたものの一つ。
 冬椿には時々シジュウカラが訪れて遊んでいる。何をついばんでいるのかしら?水草の間でじっとしていることが多いメダカも、鉢に陽が差し込む頃には元気な姿をみせることがある。嬉しい・・・

   
                    PHOTO BY MACHIKO






□2013年11月30日(土)

 猪瀬東京都知事と徳洲会の5000万円問題。猪瀬知事は「5000万円は『向こうから持ちかけたでもなく、こちらからお願いしたでもなく・・・』」と。
 それで、話は違うが思いだし笑い。 11月7日の大学誘致調査特別委員会での質疑のこと。委員より国際医療福祉大学に対し「金額(土地無償貸与と建設費上限30億円補助の計50億円)の再考はないのか」と質問。大学に代わって市の担当部長が答えた。「(50億円は)あくまでも双方が協議してこの補助金額でいこうと合意したもの。大学側が決めたわけでもなく、市側が決めたわけでもない。・・・」それを聞いた時は私も、「はあ?」だった。

 気が付いたら我が家のミニミニガーデンが落ち葉の吹き溜まりのようになっていた。いずれ土を肥やしてくれると思うのだが、これ以上放置するのも気が引ける。そこで、一念発起?して落ち葉ひろい。小春の日差しが気持ち良かった。

 都立七生養護学校の性教育をめぐる上告審で、都議ら3人と東京都の敗訴が確定したという。知的障害のあるこどもたちが理解しやすいように先生と保護者が協力して作った教材をことさらに歪曲して取り上げ、「いま教育現場ではこんな性教育をやっているんです」とまるでわいせつ物のように批判した都議や国会議員たち。今も教育再生だのなんだのと騒いでいるのを見ると「恥を知れ!」といいたい。





□2013年11月29日(金)

 今日は2つの「あら〜!」があった。

一つは12月議会初日の議案先議。9月補正から継続審査になっていた大学用地の購入費約20億4千万円の補正予算の採決。市と大学が決めた着工までのスケジュールが、手続き上土地の手当ても決まらないまま宙ぶらりんだったのだから、一刻も早く進めたいのだろう。
 「あら〜」はその採決結果。数人の自民党系議員からも議案に対する厳しい声が聞こえてきていたのだが、開けてみたら反対は4人(共産党2・無所属市民1・エコピース1)、棄権1人。あとは全員賛成だった。しかし、最大会派は全員賛成だったにもかかわらず会派を代表した賛成討論ができなかった。
 議会にはたくさんの議案が提案される。時には相当の熟慮を要し判断に悩む議案が出されることもある。しかし最後は自分の信念と良心に従って結論を出す。もしそれが「会派」だから右を向け、左を向けと言われて拘束されたらどうだろう。私ならやってられないねー。まあ、これまでずっと1人会派でそういう苦労はせずに済んだけど。
 たとえ「会派」でも、最後の表決態度は議員一人ひとりの信ずるところに委ねるべきだ、というのが私の考え。そうでなくて同じでなければならない理由なんて大したことはない。

もう一つは、アイソン彗星が消滅しちゃったこと。太陽に最接近の前後で「核が分裂・崩壊して蒸発し」すでにちりの集団になってしまったらしい。こんなこともあるのねー。もうじき早朝に尾を引く姿が肉眼で見えるはずだった。ず〜っと待っていたのに拍子抜け。でも、待つ楽しみをくれてありがとう。





□2013年11月27日(水)

 議案説明会。景観条例の制定や職員給与条例の改正、指定管理者の指定、工事請負契約、私有財産の取得、一般会計の補正、専決処分の一般会計・下水道事業特別会計の補正など、一般会計・下水道会計の補正など24議案の提案及び報告1件。

 東京地裁で、60年前の新生児取り違えに慰謝料など3800万円の賠償命令が出た。賠償額3800万円という数字は、10年という時効をもとに算出されたものらしい。
 実の両親はすでに亡くなっているという。異なる環境で知らずに過ごした60年という月日は言葉に尽くせないだろう。実の弟たちが捜しあててくれたらしい。これからの人生幸多きことを祈る。
 
 判決文に「(両親との)交流を永遠に断たれた無念の心情は察して余りがある」とあったようだ。血も涙もある判決といえる。

 私は1972年に出産したが、それ以前に日赤産院で赤ちゃん取り違え事件などがあったこともあり、分娩室に続く休養室で生まれたての娘に自分の名前を書いて用意してあった腕輪と足輪?をとりつけたのを憶えている。へその緒とともに大切な絆としてしまってある。





□2013年11月26日(火)

 大学誘致調査特別委員会。用地購入費の補正予算は委員長を除く11名の委員のうち9名の賛成多数で可決された。
 議会に知らされる前に市と大学でつくりあげた工程表の範囲内でまず議会の第一関門は突破されたわけだ。委員会の構成は会派の構成によってきまるから本会議でも可決されるだろう。たぶん。
 このあと、用地取得、無償貸与といった契約議案が出てくる。用地購入には賛成でも無償貸与となると異論のある議員もいるようだ。入り口が開いてしまっているのにどのような議論が行われるのか注目したい。

 特定秘密保護法案が衆院に緊急上程され、賛成多数で可決された。舞台は参院へ。衆院のカーボンコピーと言われて久しい参院でどう審議されるのだろうか。せめて、参院本来の機能を発揮して審議してもらいたい。強行採決などもってのほか。
 国民からは「秘密保護より情報公開」だという声が上がっている。衆院審議でも問題点が浮き彫りになっているのに、安倍政権はその場しのぎの答弁で乗り切ろうとしている。拙速なことこの上ない。
 しかし、戦後の国民主権=民主主義に敵意を抱き、レジームチェンジを目論んでいる安倍政権のこと、この機を逃さず目指すレジームに近づこうとしているのだろう。

 そういう人たちに権力を与えたのは私たち国民。でも、まだレジームは民主主義。一票一揆で倍返しもできる。こんなことで戦後民主主義が潰されてなるものか。





□2013年11月22日(金)

8時30分より中台運動公園第3駐車場を会場に第32回成田市自衛消防操法大会。10事業所10チームが参加して屋内消火栓操法の技術を競った。

途中退席して1030分より成田市表彰式。市表彰では39名に功績彰、教育委員会表彰では3名に功労賞、14個人・チームに功績賞など、様々な分野から表彰された。

午後2時より大学誘致調査特別委員会。控室で質疑をTV傍聴。何人かの議員の発言内容から、どうやら今日は用地購入補正予算の委員会採決になるのかな?と思っていたが、継続審査となった。諸般の事情で今日の採決を避けたい会派もあったのだろう。
 次回特別委員会は26日午前10時より。29日から始まる12月議会の前に委員会としての結論を出すようだ。

 米国のケネディ元大統領が暗殺されて50年が過ぎた。当時高校1年で、NHK「青年の主張」千葉県コンクールに参加するためいつもより1時間早く起きた私は、母からケネディの死を知らされた。あこがれの米国の暗部を突き付けられたあの日のことは、50年経った今でも忘れない。

      

(左)ケネディ元大統領の墓の前で。中央左の大きいプレートが元大統領。隣りの小さいのが妻のジャクリーヌさん。彼女が隣に眠っているというのはこの時初めて知った。 
(右)白い十字架は民主党大統領指名選挙運動中に暗殺された弟ロバートの墓。兄の近くに眠る。(アーリントン墓地にて2012年9月29日)







□2013年11月19日(火)

 医療のギョーカイに詳しい市民の方から、表や裏や系列などについていろいろ話を伺った。狭い世界だね。

 朝日朝刊県版「23年度財政収支10自治体が赤字〜シンクタンク推計「歳出抑制必要」〜という記事。推計したのは千葉経済センター。去る8日には袖ヶ浦市の推計で17年度までに計58億円の財源不足という記事が載ったばかりだ。
 何も手立てを講じなければ・・・という前提で、赤字になるのは14年度に1自治体、18年度に1自治体、23年度には10自治体に増加するという。自治体名は伏せてあるが人口規模が示されていて、ひょっとしてあそこ?と、思わせぶり。理由は人口減と高齢化に伴う扶助費の増大で、袖ヶ浦も同じ。というか、この課題はどの自治体にも共通することで、いずこも正面から取り組んでいかなければならないことだ。
 成田市も当面は人口の微増が続く見通しだが、いずれドカンと高齢者人口割合が増える。今からその時を想定した財政運営を考えていく必要があるだろう。

シンクタンクというと、クライアントの意に沿った美味しい経済波及効果?を聞かされることが多い。で、あんまり良い印象を持っていないが、真面目な提言は聞くに値する。





□2013年11月17日(日)

その始まりは元禄10年(1697年)といわれる、伊能歌舞伎。大栄公民館で午前中三番叟と伽羅先代萩を観た。午後からの鎌倉三代記〜絹川村閑居の場〜は都合で観られなかったが、地芝居?の醍醐味といったものを味わうことができた。
 伽羅先代萩〜御殿の場・床下の場は、仙台伊達藩の幼い当主の身代わりとして我が子の命を差し出す乳母の、主君への忠義と母の情が義太夫の調べとからみあって、泣かせてくれた。
 役者はみなさん地元の人たちで、堂々とした女装の男性たちに混じって幼い当主と乳母の子の役は小学2年生と1年生の女児が見事に演じ切る。
 戦後の高度経済成長期1966年から上演の中断があったものの、地元の人たちの熱意で1999年に復活したという。合併後は成田市の無形民俗文化財として指定されているが、伝統芸能を守っていくには地元の人たちや保存会の努力だけでは難しい時代。市はパトロンとしての支援、市民は共に残し伝えようという理解と協力が必要。まずは一人でも多くの市民に観てほしい。

   伽羅先代萩

    舞台全景

                                                PHOTO BY MACHIKO






                       

□2013年11月14日(木)

議会改革特別委員会のB作業部会。市民参加の在り方、市民と議会の関係、議会の広報活動などを担当する。メンバーは私を含め3名で、先進市の例などを参考にしながら意見交換。

たいむ881015日発行)を「市民の広場」に掲載。次は89号となるところだが、2007年4月に発行した春季号をカウントしなかったために号ずれが生じていた。すぐに調整すればよかったのだがなんとなく放っておいてここまで来てしまった。で、次回は90号とする予定。
 これまでに発行した「たいむ」をすべてホームページに掲載したいと思っているが、私の手に負えないでいる。

晩秋を肌で感じるようになった。空気がキリリと気持ち良い。先日はアメリカフウの鮮やかな紅葉に息をのんだが、ケヤキもアメリカハナミズキもユリノキもニセアカシアも・・・季節の終わり、樹木たちはそれぞれの彩りで華やいでいる。





□2013年11月12日(火)

 NHK経営委員人事で長谷川三千子さんの名前をみて、ここまで露骨だとはあいた口がふさがらない。長谷川さんは埼玉大学教授だった頃から教科書問題などで国粋主義的な発言を繰り返していた人。安倍首相とは「同じ穴の×××」。こんなに極右イデオロギー色の強い人が皆さまのNHK?の経営委員とは。受信料を払う「皆さま」の身にもなってほしい。

 大臣がしどろもどろでなお不安(朝日川柳)。特定秘密保護法案の衆院特別委員会での森雅子・担当大臣の答弁。政府が理由に挙げているようなことはこの法律がなくても現行法で対応できると論破されている。だから、「なぜこの法律が必要か」と問われても具体的な例を示せない。安倍自民党の本当の目的を国民の前で言えない、苦しい答弁が続く。
 朝日新聞が9、10日に実施した世論調査では秘密保護法案に賛成30%、反対42%だった。またこの法案を今国会で成立させる「必要がある」は20%、「必要はない」は64%。そして法案に賛成の人も含め、多くの人が秘密にされる情報の範囲が広がる不安を抱いていることがわかった。国民を不安にさせるこの法案は廃案にすべきだ。

    風太のファミリー(千葉動物公園)
   疲れたのかな?それともお腹いっぱい?それともモノオモイ?それとも、こうしていたいだけ?
   動物園ウォッチャーのMIYOKOさんが撮影し、昨日送ってくれました。






□2013年11月9日(土)

 来年ニュータウン地区内の小学校に入学する子どもたちを招待して、恒例の合同七五三(ひもとき)が開催された。主催はニュータウン自治会連合会と同地区社会福祉協議会。今年の会場は加良部小学校と神宮寺小学校。

 こどもが氏族共同体の一員として生まれ、育てられていた時代には、こうした通過儀礼は共同体で行われてきた。成年(人)式もそう。社会が「発展」し家族が血縁の単位となり、こどもは個別家族に属するようになった。通過儀礼は家族単位で行われるようになったが、時代は変わっても地域でお祝いができるのはよいこと。こどもを地域の一員としてきちんと位置付けることが大事。現代においても「地域」は擬似共同体的な役割を果たしているから。

    (神宮寺小学校)
   千歳あめのプレゼントは男女それぞれ会場に一番早く来た子が代表して受取りました。
   来年入学する学校ごとに座り、それぞれの校長先生にも会って、春になったら小学1年生!







□2013年11月8日(金)

 議会改革特別委員会の協議会が開かれ、特別委員会の目的を「議会基本条例」の制定を目指す」とし、その工程について話し合われた。また、議論を深め、運営を効率的に行うために3つ作業部会が設置された。私は市民と議会との関係、議会の広報活動などを取り扱うB部会に所属することになった。
 1991年に議員になった時以降、一貫してテーマとしてきた市民参加のまちづくりの大きな柱である議会への市民参加について条例(案)制定の議論ができる時が来て嬉しい。これまで寄せられた市民からの議会に対する意見や、「開かれた議会を目指す会」、市民オンブズマン全国大会で出されていた議会改革の方向性、そして欧米の自治体などで学んできた自治の在り方などを参考にしながら、この特別委員会に臨みたい。

 協議会終了後、大学誘致調査特別委員会を途中から傍聴。今日は国際医療福祉大学から学長はじめ関係者が出席しての質疑が行われた。

 朝日朝刊の県版に、袖ヶ浦市が平成17年までに計58億円の財源不足に陥る可能性があるという試算をまとめたという報道があった。原因は税収減と高齢化への対応が挙げられていた。
 京葉コンビナートを抱え、普通交付税の不交付団体として県内でも屈指の財政力を維持してきた袖ヶ浦も、昨年の財政力指数は1.044。普通交付税の交付団体(財政力指数1が目安)になるのも時間の問題?

成田市の24年度の財政力指数は1.267。空港関連の固定資産税などで安定した財源はあるが、経常収支比率は83.6%で1977年以降最高となった。今後徐々にこの比率が上がっていけば当然財政運営にも影響が出てくる。
  この度の大学誘致での50億円の負担については市の財政に影響はないと試算しているが、市の説明だと同じ大学と一部共同提案している国家戦略特区構想と緊密な関係がある。医学部誘致を含めてどこまで財政負担が可能かについての試算は示されていない。「経済波及効果」といった獲らぬたぬきの皮算用では市民を説得するのは難しいのではないか。

ニュータウンの外周に植えられたアメリカフウの紅葉が始まっている。しかし、吾妻あたりで既に枝の伐採も。落ち葉が迷惑だという市民もいるようだが、住居のない場所まで伐採する必要はないだろう。最後の一葉まで楽しみたいものだ。





□2013年11月6日(水)

 都市計画審議会を傍聴。議題は生産緑地地区の変更、景観計画(案)、都市再生整備計画事業の事後評価について。担当課の話では12月議会に景観条例(案)を提案するとのこと。

 昨日朝、ボージョレ・ヌーボーが羽田に到着したという新聞記事。今年は21日午前0時解禁とか。これまで、ボージョレ・ヌーボー関連の記事は成田(空港)だったが、これからは羽田になるのかしら?
 今は昔のミニコミ時代、クライアントのレストランからこのワインを宣伝したいといわれた。初めて聞く名前。フランス航空勤務の知人が「ガメの新酒。飲むなら新しいうち」と教えてくれた。
 その時はこんなふうに年中行事になるとは思わなかった。でも初物好きの日本人、おまけに成田は時差の関係で、解禁となったヌーボーをフランス以外の世界で一番早く飲めるまちということで空港周辺のホテルも様々なイベントを行うようになり、一時期は初詣ならぬヌーボー列車まで運行されたこともあったくらい。最近はどうなのかしら?

 今年は「豊かな香りの成熟度の高いフルーティーな味わい」に仕上がったとか。でもその味・・・想像力を働かせたけれどよくワカリマセン。

    気がついたら車寄せの隅で野の花が満開に・・・

 




□2013年11月2日(土)

 「放射性物質汚染廃棄物の処理処分問題を考える」(主催・千葉県弁護士会、協力・廃棄物処分場問題全国ネットワーク)シンポジウムでかずさアカデミアパークへ。近づくにつれて心細くなるような場所だ。千葉県の3角構想の一つ(ほかに幕張メッセ、成田業務核都市)だが、県の投資額と活用状況を比較すれば失敗はシロウトにもわかる。

シンポジウムは、「低線量」放射線内部被爆からこどものいのちと人権を守ると題して岐阜環境医学研究所の医師松井栄介さん、関連して物理学者でドイツ放射線防護協会会長のセバスチャンさん、放射性物質汚染廃棄物をめぐる全国の動向と題して廃棄物処分場問題全国ネットワーク共同代表の藤原寿和さん、放射性物質汚染廃棄物をめぐる法制の問題と題して日弁連公害対策・環境保全委員会副委員長の弁護士山口仁さんが講演。質疑応答や各地での取り組みなどが報告された。
 3.11以降、廃棄物処分場問題に放射性物質というやっかいなものが加わった。県内外各地で活動している人たちに出会うのは久しぶり。

       

(左)松井英介さん()セバスチャンさん

         

(左)質疑応答と意見交換 会場からは福島県鮫川村焼却炉問題連絡会の発言も。

東金から木更津まで、初めて圏央道を利用した。料金は片道1550円。ほとんどが山や谷をぬって建設されているから、慣れると単調。途中、笠森あたりのトンネルが相当長かったのと、「動物注意」で2ヵ所、タヌキとイノシシの看板が印象に残ったくらい。
 基本構造は片側1車線。制限速度が70q(木更津に近づいたら80q)なので、流れに乗って80qくらいで走っていると、途中にある追い越し車線でほかの車がどんどん追い抜いて行く。行きは車も少なく気にならなかったけれど、帰りはすっかり暗くなっておまけに雨模様だったので怖かった。ノンストップはいいけれどスピードは苦手。





□2013年11月1日(金)

 第18回廃棄物処分場問題全国交流集会in千葉の第1日目。千葉県手賀沼流域下水道手賀沼終末処理場に建設された放射性物質を含む焼却灰の一時保管場所へ。
 3.11原発事故で放射性プルームが通過してホットスポットが出現した東葛飾地域(松戸市、柏市、我孫子市、流山市、印西地区環境整備事業組合)の4市1組合の要望で設置されたテント倉庫。H2412月から一時保管が行われている。1棟の大きさは15m×30m×5m。現在9棟建てられ、県が管理している。

 対象となった焼却灰は8000ベクレル/s以上で、搬入状況は松戸・柏・流山の3市で合計526.12トン。最大放射性物質濃度は柏市から搬入された53,600ベクレル/s。
 県は施設の見学を受け付けていないということで、門前で地元の広域近隣住民連合会より説明を受けた。

 保管場所は印西市発作地先で、手賀沼の埋め立て地なので地震による液状化の心配がある。また、そばを手賀川が流れ利根川に通じる。台風26号では幸い川は決壊しなかったが、あちこちに水溜まりができたらしい。耐風速も27.2m/秒で設計されているのでそれ以上だと破壊される恐れがある。竜巻は想定外だろう。とても指定廃棄物を保管できる場所ではない。
 この一時保管所は平成27年3月末で撤去し更地にするという協定が結ばれているというが、国が用意することになっている最終処分場は全く目途がたっていない。その場合は3市が持ち帰るらしいが、これまた保管場所がない状況。
 今のところ一番放射能の遮蔽率が高いのは30cm幅のコンクリート製のボックスカルバートだそうだが、何年もつか・・・。保存場所、保存方法、保存期間、いずれをとっても課題が重大すぎる。
 なお、樹木の枝葉などは燃やさず民間産廃業者が引き取りチップ化して処理しているが、「樹木は腐るが放射能は腐らない」。放射性物質と言うのはマッタク手に負えない代物だ。

       
   (左)一時保管所前で  (右)テント倉庫が並ぶ(手賀川堤防より) 

   ビデオで紹介された保管所の中(今年1月下旬)






□2013年10月29日(火)

 冷たい雨が降って、秋が一気に深まった感じ。台風の土砂降りに比べ、シトシトと風情があって心が鎮まる。
 今朝の朝日川柳に「気がつけば 戦争準備のことばかり それで19日の日経新聞「春秋」の切り抜きを読み返す。「ゲニウス・ロキ」(ラテン語)=地霊。「転じてその土地に宿る記憶、その土地ならではの雰囲気」として、神宮外苑にスポットをあてていた。

 8000羽の鳩が舞う1964年の東京オリンピック、そしてその21年前の19431021日に同じトラックで行われた雨の出陣学徒走行会。それから70年。「7年後の五輪を告げる横断幕が風に揺れ、サイクリングの男女がよぎっていく」。コラムは「忘れるな、あの戦争を忘れるなとゲニウス・ロキの声がする」で終わる。

自宅で決算特別委員会のライブを聞いていて「ん?」と思ったことがあった。医科系大学誘致事業の役務費・手数料(948150円)について何の手数料かと質問があり、例の「公津の杜駅前の土地の測量」という答弁。質問した議員もそれで終わり。
 まてよ、議会への説明では国際医療福祉大学の誘致話が具体化したのは4月末。用地は大学側からの希望で駅前に決まったと聞いている。流れからすればそれから測量などを行ったのだと思っていた。なんで24年度決算に入っているのかな〜。
 
あとで担当課に聞いたら、去年12月頃、いろいろな候補地の一つとして駅前空き地全体の測量をやったらしい。で、大学誘致が具体化してからあらためて今回補正で出した用地の範囲で測量を行ったとか。
 そーか、あの空き地は成田市も大学誘致の候補地として目をつけていたのか・・・。





□2013年10月26日(土)      

 台風27号も去った。10月に4つも台風が列島を通過するのは観測史上初めてらしい。暦の上では立冬も近いというのに・・・これも「温暖化」のせいかしら。
 先週日曜日、三里塚の集会に来た沖縄の知人に「沖縄でも温暖化って感じる?」と聞いたら「そーだなー、そういえば(沖縄に)近いところで台風が発生するようになったと思うなー」と言っていた。はぁ〜。
 26号以降地盤が緩んでいるので27号接近にあたり素早く避難所が設置されたが、短時間で閉所になってよかった。26号では市内で自宅裏のがけが崩れて1名亡くなった。山というより丘みたいなこのあたりの「山」も、時と場合によっては人の命を奪う。山を背にした住居は気をつけないと県や市も急傾斜地対策事業を毎年やっているけれど、地震同様、土地の歴史を調べたらいい。そうしたら知恵も湧くだろう。

ファミレスで午後のお茶をしながら、東京⇔名古屋のリニア新幹線に反対している知人から先日の院内集会のことやらいろいろ話を聞いた。
 そんな中で、昨日東京新聞が見開きでリニア新幹線容認ととれる記事を大々的に掲載したのがショックだったようだ。みせてもらったら、まるでJRの宣伝広告みたいだね、と納得。
 原発事故以降、脱原発の姿勢を鮮明に打ち出して愛読者を増やした東京新聞。それ以前から東京新聞の報道姿勢を評価するジャーナリストや編集者もいて、居酒屋などで「○○も××もダメ。もう、東京新聞しかない!」なんて極論を聞いたこともある。その東京新聞が・・・ねえ。
 でもね、東京新聞の親会社は名古屋を本拠とする中日新聞だから・・・東京でも中日新聞のビルに入っているし・・・。リニア新幹線では名古屋のシバリがあるんじゃない?ずいぶん前だけど関西の知人が言っていた。「中日新聞は保守反動、東京新聞は革新、両方を向いてうまいことやってるんよ。商売、商売!」だって。





□2013年10月25日(金)

 大学誘致調査特別委員会。控室でTV傍聴しようと思ったら電源が入らない、では議会のホームページでと思ったがこれもダメ・・・対応は事務局にお願いして久しぶりに委員会室での傍聴となった。
 行政視察中の23日に2回目の住民説明会が市役所で行われていたので、市民からどのような意見が出たのか、その報告に関心があった。市の新たな対応として、さらに「10人以上の出席が見込まれる団体(区・自治会・町内会等)」を対象に、希望すれば説明会を開催するとのこと。
 説明会について、今朝の千葉日報は「負担と効果に疑問の声」という大見出しだった。さらに市の目標として医科系大学(・付属病院)誘致を掲げていることを考えると、実現すれば更に将来的に財政負担が想定される。
 「市長の公約」といっても、これだけ巨額の財政負担をする政策なら、住民説明会をやった後、住民投票で民意を問うべきではないか。それが民主主義というものだ。
 今回も特別委員会に付託された補正予算(土地購入費)は継続審査となった。今後、大学に出席を求めて委員会を開催することになるようだ。

 安倍政権は「特定秘密保護法案」を閣議決定し、国会に提出した。「何が秘密かは秘密」という、権力にとって思いのままに情報操作できる悪法。 CIAを傘下にもつ米NSCの日本版「国家安全保障会議設置法案」とセットで今臨時国会で成立を図ろうとしている。さらに「集団的自衛権行使事態法案(仮称)」を来年通常国会に提案しようとしている。
 これら3点セットを下位法として、その上につくろうとしているのが「国家安全保障基本法」だ。日本国憲法を骨抜きにして「戦後レジーム」の転換を図る仕組みが揃うことになる。国民の一人として、この深刻な事態を黙って見過ごすわけにはいかない。





□2013年10月24日(木)

 22日(火)〜今日まで佐賀県の唐津市(ICTを利用した街づくり事業)、武雄市(交流サイト−SNS−を活用した情報発信の取り組み)、伊万里市(食のまちづくり事業)を行政視察。

 唐津市の場合は電気通信事業者フリービット(株)のコンパクトスマートシティサービスにおける実証事業に協力。総務省のICT街づくり推進事業の委託先選定プロジェクト選ばれ、この2者にコアラ+九州大学が加わっている。
 こうした実証事業ができる背景には、合併(20056)を機に情報格差をなくすため80億円をかけて離島含む全市に光ケーブルが設置されていたこと、同市にフリービットが大規模コールセンターを設置(2008)していたことがある。
 全市にはりめぐらされた光ケーブルを活用しICを使って、高齢者向け安心見守り・デジタルトリアージサービスや防災・減災・平時は唐津ブランド発信など、市民向け低価格スマートフォンによる「唐津スマホサービス」の提供を行うなど様々なメニュがある。
 3者システム構築に1億円余りかかるが事業者が受託契約しているため唐津市に負担はない。今後の実証段階を経てどのように事業化されるか興味がある。

「今はフェイスブックに風が吹いている」から積極的に活用する・・・市長さんの方針のもとで武雄市は従来の行政の手法から一歩抜けだした地域活性化を目指す情報発信が行われている。2010年からは職員間でツィッターの積極的活用、さらに昨年は「つながる部フェイスブック・シティ課」を拠点にして全国の自治体初で公式ウエブサイトをフェイスブックページに完全移行した。フォロワーは九州では「くまもん」に次いで2位。
 どこからも見え、つながりが近くなり、建設的な意見も集まりやすいそうだ。予算も圧縮。24時間365日、当初SNS疲れ気味ではあったが、現在は担当だけに負担が来ないようになっている。ただ、災害発生時などは担当課職員のマンパワーも必要になるらしい。
  武雄市というと、リニューアルして今年度から指定管理者になった図書館でも知られている。市役所訪問の前にのぞく。図書館と書店が融合し、借りることも買うこともできる。大手コーヒーチェーン店も入っていて、カフェ・スペースは市民でいっぱい。図書館のイメージを変えてくれた。これは、いいな!

伊万里市では食のまちづくり宣言のもと、地産地消の推進・食と「うつわ」の連携強化や自然、特産品などの観光や交流の推進・食育及び健康づくりを大きな目標にして地に足のついた事業を展開。伊万里焼のまちにふさわしく、学校給食(約5000食)でも陶磁器工業協同組合が開発した強化磁気食器が使用されている。

 




□2013年10月18日(金)

 恒例の北総地区市議会正副議長会議員研修会が開かれた。会場はビューホテル。この研修会はその名の通り北総地区で行われていたが、途中から香取・海匝地区の市議会が加わった。人数も増え、研修会と終了後の交流会を同時に用意できる会場はビューホテルしかないようだ。
 今回の講演は「分権改革と地方議会の役割」と題して、NHK解説副委員長の城本勝さん。政治・選挙・地方自治などを担当しているという。そういえば、テレビでみたことのあるお顔だった。なにしろNHKの現職だからニュースの解説を聴いているようで、ほとんどメモをしなくてもいいような内容だった。まー、講師は自治体学会に所属しているので視点がズレていなかったのはよかった。

  傍観者的ではあるが、このところ米民主党と共和党の崖っぷちの対立が気になっていた。10月1日から始まった新年度の無予算状態に加えて、デフォルト(債務不履行)危機が迫っていた米連邦債務。政府閉鎖もデフォルト危機も予想通りタイムリミット(17日)直前にひとまずセーフとなった。
 米国の債務は法令で定めた16.7兆ドルの上限にほぼ達しているという。この上限を引き上げなければ利払いのための借金もできず、デフォルトとなってしまうというわけだ。米国の財政事情や政治状況からして、これからたびたびこんな騒ぎがおこるのではないかしら。しかも米国債を大量保持する中国・日本その他の国や各国銀行、マネー産業などをも巻き込む。
 こうした米国の危機敵状況から、世界のドル優位と米国の覇権が揺らいでいるという声をよく耳にする。第二次世界大戦以降、米ソによる「パックス・ラッソ・アメリカーナ」へ、そしてソ連邦崩壊以降は「パックス・アメリカーナ」へと、米国の覇権は強大化した。21世紀になって以降、世界各地で政治、経済、軍事などで新たな混乱が生じつつあるのは米の弱体化の表れなのだろうか。ならばそこからどんな世界が生まれてくるのだろう。





□2013年10月16日(水)

 台風26号は暴風雨による甚大な被害を各地に残して去った。昨夜から今日にかけ、成田市でも相次いで防災情報が出された。大雨・洪水警報や土砂災害警戒情報、避難所として国際文化会館、桜田小、下総公民館、川上小などに避難所が開設された。各所は川上小を除いて午後6時に閉設。

 午後8時、市から午後4時30分現在の被害状況が送られてきた。人的被害は怪我3名、行方不明1名、避難者5名、物的被害は床上浸水5件、床下浸水20件、がけ崩れ60件、道路冠水16件、家屋倒壊3件、河川氾濫4件とのこと。

夜になって印旛沼の水位が上昇し、沼周辺の公津・八生地区住民に避難準備情報が出された。午後1150分には下方付近、角川付近の堤防が警戒水位に達したということで公津小学校に避難所が開設され、各自が身を守るよう注意喚起がなされた。こうした情報が逐一防災メールで発信されたので市内の状況が把握できた。

 朝、市民の方からの電話などで市内の要所を見て回る。R51の片側車線が渋滞していたのでどうしたのかと思っていたら、京成成田駅東側のり面が崩落したという。以前からホームに立つたび大地震を想定して不安がよぎったが、大雨で崩落したとは・・・。3.11の震度6弱の揺れなどで地盤が緩み、今回の雨で崩れたのではないかと、素人的に考える。
 1本松から新勝寺門前に向かう一帯は「馬の背」といわれる。かつては民家や商店、低層建物だったが、その後JR成田駅と京成成田駅を中心にビルが建ち始めていて、地盤は大丈夫かしら?と思っていた。また、京成成田駅東口のり面下の再開発地区には直下に立体駐車場、ホテルやマンションなど高層建物が立ち並んでいる。駅周辺の地盤は、かつて駅が造られた頃とは大きく変化していたのではないか。





□2013年10月12日(土)

「NARITA花火大会in印旛沼8th」を見物。このイベントは1市2町の合併記念で始まったように記憶している。毎年実行委員会から招待状をいただくのだが諸般の事情で行けず、今年が初めて。台方のニュータウンスポーツ広場周辺は大変な人出。このイベントが始まる前年あたりに佐倉市が印旛沼花火大会を中止したこともあって、いまや印旛沼の秋の風物詩といった感じ。 
 以前は八代地先で行っていた。台方に場所を移した理由はわからないが、野鳥たちのことを考えると台方のほうが沼からの距離があるのでよかった。途中通り雨が降って急に肌寒くなったけれど、期待通りに見事な花火大会だった。

        

   131012_2001~01 夜空に描くパステル画みたい

                      PHOTO BY MACHIKO





□2013年10月11日(金)

 午前中は大学誘致調査特別委員会があったようだ。というのは、私、この特別委員会が開かれるのを知らなかった。もともと注意散漫なのだが、それにも増して近頃「え〜っ?!」と思うことがあるから気をつけないと・・・。
 審査事項は9月議会に提案され継続審査となった用地購入費(約20億4千万円)を計上した補正予算だったが、採決にはいたらなかったようだ。傍聴出来なかったので委員会の音声データをUSBメモリにいれてもらった。

大学誘致に関しては今朝の朝日県版に大きく掲載されていた。すべてお膳立てが済んでからの議会報告に対し、記事中の市長コメントでは「土地取引は相手があり、公にできなかった。じっくり審議したいという議員の考えは、よく理解できる。情報公開に努め、同意を得たい」。
 しかし、土地取引といったって議会に秘密にしなければならないような案件とは思えない。それに、商取引なのだから交渉の結果売ってもらえなかったとしても仕方ないだろう。行政がこんな手法を使っていると議会も市民も不信感を持つかもよ。

  
 午後から議会だより編集委員会。これはちゃんとメモしておいたから出席。11月1日発行の市議会だよりが刷り上がってきたのでそれに関していろいろ。

昨夜、階段をチョロチョロと上ってきたトカゲと遭遇動きが少し鈍っていたのでタオルで捕獲し、外に出てもらった。トカゲを飼う人もいるみたいだが、そういう趣味もないし、どこにいるかわからないけれどどこかにいると思うとなんとなく落ち着かなかった。やはり、冬籠りは外でやってもらいたい。
  網戸から部屋に飛び込んできた1週間くらい前は黒っぽくてすばしっこかったのに、色あせて白っぽくなっていた。おまけにメガネをかけない私に捕まるところをみると、だいぶ弱ってきたのかもしれない。トカゲにとっても見つかってよかったのではないかしら?このまま我が家で冬を越したら、たぶん来春はミイラになっていたと思うよ。





□2013年10月10日(木)

 今日から「たいむ」88号作成に入る。週末・連休中に印刷までこぎつけたい。

わけあって旅行会社のクラブツーリズムのパンフをみていたら、南アフリカのこの時期はジャカランダが観光名物になっている。首都プレトリアは9月下旬から11月にかけて約7万本のジャカランダが咲いて街中が薄紫色に煙るんですって!南米アルゼンチンのブエノスアイレスでは11月が見ごろらしい。日本でいえば桜、琉球だとイジュの花咲く季節かな?私はイジュの香に包まれるヤンバルの初夏が好き。
 
 10年くらい前に議会の視察で行ったオーストラリアのブリスベーンで、あちこちにジャカランダが咲いているのを見かけた。でも、オーストラリアで花といえば中学時代にペンフレンドが送ってくれたスカーフに描かれたワットル。そればっかり頭にあったから、その時はジャカランダに特別な感慨はなかった。
 ところが帰って友人たちから尋ねられたのはジャカランダ。1枚だけど、ブリスベーン市役所に向かう車窓から写真を撮っておいてよかった!どうやら、女性はジャカランダの花が好きらしい。





□2013年10月8日(火)

 総合計画審議会を傍聴。議題は総合5か年計画2011のローリング内容について。9月議会総務常任委員会で報告されたものと同じ。

お昼を食べていたらどこからかツクツクボウシが・・・2フレーズであとは静まり返った。一瞬、夏の忘れものを思い出したような気分。去年も、確か10月の20日頃に聞いように思う。ツクツクボウシは夏の終わりを告げるセミと言われるが、もう10月。とはいえこのところ少し蒸し暑い。 
 蚊も元気。モタモタしているとあちこち刺してくる。先日は網戸にへばりついていたトカゲが隙を見てすばしっこく屋内に逃げ込み、どこかに隠れてしまった。ひょっとして我が家で越冬するつもりかしら?

昨日、京都地裁で「在特会」のヘイトスピーチに対し新たな街宣活動の差し止めと高額賠償を命じた判決。2009122010・3月に在特会が京都の朝鮮初級学校前や周辺で行った街宣活動の内容が人種差別撤廃条約にある人種差別にあたるというもの。京都地裁の判断を断固支持する。
 ヘイトスピーチを許してはならない。でも、ヘイトスピーチに込められた憎悪は、実はそれを発する者自身に向けられているようにも聞こえる。「あの人たちが憎いです!殺したいです!」と叫ぶ少女をみて、つくづくそう思った。
 敵をつくることで、憎悪をかりたてることでかろうじて自分の存在を確かめることができる、そうでないと自分の寄って立つ足元が崩れてしまうような社会で生きている、生かされている、そんな若者たちの姿も垣間見えるような気がする。

ヘイトスピーチは聞くに堪えない。しかし、それを巧みに利用する排外主義者、極右政治家たちがこの国の権力の座にある。そうして、この国をレジーム・チェンジしようとしている。最悪の社会状況だ。





□2013年10月6日(日)

 「みんなで決めよう『原発』国民投票」の千葉県賛同人会議で千葉市へ。会場は市内在住の会員さんが市民活力創造プラザの会議室を借りてくれた。もう一つの部屋では午前中に千葉市長と市民が市政を語り合う交流会が開かれたようだ。市長が日曜日にもこういうところに出向いて市民と市政を語り合う、いいね!あ、ここはコーヒー無料でお変わり自由。これもいいね!

ふと気付くと天地は秋。もう、どこにも夏の名残りはない。とにかく暑い夏だった。IPCCの人為的地球温暖化説を「そうかもな〜」と信じたくもなる。さらに、温暖化の未来はこんなものではないらしい。9月に出されたIPCC報告書案によれば、2100年には気温が最大4.8℃、海面が最大81cm上昇。温暖化による影響を回避するために各国政府の緊急対策の必要性なども報告されているという。
 「地球」にとっては暑くなろうが寒くなろうが、地が割れ山が崩れようが痛くもかゆくもない(なので私はあえて地球に擬人的な感情移入を避ける)が、そこに活かされている生きとし生けるものたちには死活問題だ。それに、温暖化が進むとしたら地球の動植物相もずいぶん変わるだろうな・・・たぶん。

しかし、地球の平均気温や海氷面積、太陽活動などのデータによってはいろいろな見方があるようだ。石油会社やエネルギー関連会社の肩を持つ気はマッタクないけど、この問題についてはこれまで通り自分なりのエコ生活を選択しながら冷静に対応していきたい。





□2013年10月1日(火)

 「広報なりた」10月1日号の表紙写真の解説を読んで???中学校の運動会の騎馬戦風景で、微笑ましい「合戦を模した遊戯」(「広辞苑」より)と思えば良いのだろうが、解説に「男気が激突」とあった。
 「男気」というのは広辞苑によれば「男らしい気質」「男だて」「侠気」。侠気は「強気をくじき弱気を助ける」。敵・味方が出合って戦う合戦とは違う。
 それとも、馬に乗った者を落としたりハチマキを奪ったりして「激突」するのが男らしいと思っているのかしら?

広報担当(だけでなく私たちも、ということだけど)は、使用する言葉にはセンシティブになってほしいと思う。なんでこんなところに男気なんて言葉を使ったのでしょうか?と聞いたら、担当課長さんの話では、いまTVの番組で「男気」ゲームみたいなのがあるのだそうだ。なんかすご〜く軽いお笑いの「男気」のようだ。いっしょにノリノリしちゃったのかな?

私がこの「男気」に反応したのには前段があった。先日ある中学校の運動会でみた横断幕「天まで届け ○中魂 主役は俺らの体育祭」だ。見渡したところたった一枚しか掲げていない横断幕に「俺ら」とは・・・。もとは「己」で「おのれ」と相手を卑しめて呼んだり、自分のこととして男女とも使っていたが、現代では主に男が同輩以下の者に対して用いる荒っぽい言い方。「俺」「乃公」とも書く(広辞苑)。やっぱり違和感。
 
 安倍政権になって政治もマスメディアもキナ臭くなってきた。「男」や「男」性を鼓舞するような言葉には気をつけないと。

   雨上がりに友人宅で摘んだ草花。我が家にも秋の風情。







□2013年9月30日(月)

 印旛沼漁業協同組合の事務所に組合長さんのお話を伺いに行く。同じ敷地の水産センターレストランには鰻や鯉料理を食べに何度か行ったが、組合事務所は4半世紀ぶりかしら。
 成田で仕事をするようになって間もない1984年、「漁協35年の歩み」(198412月刊)の編纂を頼まれてよく通った。ドアを開けると、組合長室から当時の組合長故小川善一さんがすっと現れそうな気がして、胸が熱くなるほど懐かしい。
 今日現れた小川組合長さんはその小川善一さんのご長男で7月に組合長の職に就かれたばかりとのことだった。悠々自適の老後を送っていらっしゃったところに突然の就任だったとお見受けした。面影が似ていらっしゃって、やっぱり善一さんを思い出してしまう・・・。
 それはさておき、今日は戦後の印旛沼干拓に関わる話を何点か伺った。「印旛沼開発史」には書かれていないところを知りたかったのでとても参考になった。

  2008年に漁師さんの案内で何度か通った角川河岸が近かったので少し寄り道してみると・・・
              
(左)2008年8月 沼側から見た県による水生植物を育成する事業。
 この事業と、近くの角川河岸のヨシ原造成で埋め立てに使用された「リサイクル」コンクリートで水質が悪化、魚やエビが大量死。
(右)2013年9月30日。現在の様子。ここで行われた事業の目的がよくワカリマセン。

   近くの田んぼで羽を休めるサギ。その立ち姿に我が背筋を伸ばす。

                 (PHOTO BY MACHIKO)






□2013年9月27日(金)

 久しぶりに法務局へ。それも2度も。9月議会で地元住民からの反対請願が採択されたメガソーラー建設計画予定地の大竹地先のヨシ原がどうしても気になって・・・。周囲は干拓で水田になっているが予定地は池沼、一部原野。現況はヨシ原が広がっている。なんとか残せないものか。

米軍が占領直後に撮影した航空写真を農業委員会で見せてもらった。それを参考にしながら予定地の歴史を知りたくて登記簿謄本、閉鎖謄本、そして旧土地台帳(記載は明治31年以降)まで辿る。
 ずうっと地目は池沼だった。昭和21年から始まった戦後の干拓事業で水田から外されたのはどういう理由だったのかしら?もう少し調べたらわかるかな。





□2013年9月26日(木)

 歴史と今を語り合う女性の会・例会。月に1度だが、学習や意見交換を通して得ることの多い貴重な時間。
 「今」への関心事となると、たちまち井戸端会議に切り替わる。今日は福島第一原発の「汚染水」を心配する声から始まった。安倍首相がIOC総会でおこなった舌先三寸「アンダーブロック」発言。2020年のオリンピック・パラリンピックをゲットはしたが、「金とウソで誘致した」と言われても仕方ないほど原発事故の現実は深刻。逃げずに最優先で抜本策を講じてほしい。

夜7時からもりんぴあこうづ多目的ホールで大学誘致に関する住民説明会。意見交換では、「(住民にとって)降って湧いたような話」、「これだけ大きな税金を使う事業なので市の説明責任の部分をもう少し努力してほしい」といった市の説明責任を求める声のほかに、「治安・騒音・交通問題などデメリットもある。メリットは市全体で、デメリットは地元(公津の杜)で、というのは避けたい・・・」、「(港区の公募プロポーザルを例に)公募すれば成田にもっと良い条件だったのではないか」、住環境はどう変わる?用地取得のスケジュール、医科大学誘致はどのくらいまで進んでいるのか、医学部設置の可能性はどのくらいあるのか、本当に成田に来ると確約しているのか、実習先は?といった質問があった。
 
 市の回答は従来どおりだったが、手を挙げた人全員が質問できるように配慮したことはよかった。次回は1023日(水)1830〜市役所6階。パブコメは10月1日〜20日まで。

    住民説明会

  PHOTO BY MACHIKO





□2013年9月21日(土)

 昨夜夜風にあたったせいか、どうも微熱が抜けず節々も重い。朝、もう一服葛根湯。

 午前中、保健福祉館で第2回吾妻・はなのき台地区の敬老会が開催された。全市で国際文化会館大ホールを会場にして行われていた敬老会だが、昨年から地区の開催になった。昨年はちょうど米国視察と重なったので出席は今回が初めて。70歳以上の方が招待され、アットホームで楽しい集いだった。

 それにしても、この国は高齢社会まっしぐら。敬老の日(9月16日)を前に総務省統計局が発表した統計では、総人口に占める65歳以上が25%となった。団塊の人口を考えれば当分加速する。
 「人類史上経験したことがない」と表現される高齢社会日本は目の前に迫っている。少子・高齢・人口減を織り込んだ持続可能な社会づくりに着手していかなければならない時代になった。問題は政治(家)。

私も昨年から「高齢者」。こどもや孫の未来を考えると80歳くらいまでは「お祝い」されるのを遠慮したいと思う。





□2013年9月20日(金)

 夏の疲れが出てきたようで少し熱っぽいので葛根湯を飲む。車の車検が終わったという電話が入ったので、引き取りに行く。明日でもよかったのだが、夕方から取香、天神峰、東峰、下総など騒音地域のフィールドワークで人を乗せるので慣れない代車では不安。

 空港周辺でのフィールドワークを終えて6時30分頃下総の宝船公園で待ち合わせをしている時、東の空に十六夜の月が懸っていた。360度見渡せる広々とした公園なので星座をさがすのには絶好の場所だが、周囲の灯りが邪魔をしていた。でも、雲がほとんどなかったのでよく目を凝らすと二等星くらいまでは確認できた。利根川を渡る風は湿っていたが気持ち良い。
 国際学会から帰国したばかりの北大の松井先生や、騒音地域の住民の方から貴重な話を聴くことができてとても充実したフィールドワークだった。

   PHOTO BY MACHIKO





□2013年9月19日(木)

 9月議会が終わった。無所属・市民の会とエコピースの会を代表して議案第8号(JR成田駅東口再開発ビルA棟舞台機構設備工事請負契約締結・・・一般競争入札なのに1社しか応札せず、落札率99.94%で契約)に反対、請願第3号(埋立て、盛土等を伴う大規模太陽光発電施設メガソーラー建設に関する請願)に賛成の討論を行った。討論は議会レポートに掲載)
 比較的粛々と運営されてきた成田市議会だが、6月議会以降動きが活発?になってきたように感じる。

議会改革特別委員会の協議会が開かれ、これからの委員会の運営について話し合われた。来年9月を目途に議会基本条例の提案を目指し、月1回程度委員会を開催していくことになった。
 議会改革の基本は議会の機能強化と議員の質の向上、そして市民に開かれた市民参加の議会をめざすこと。そのために活発に議論していきたい。





□2013年9月17日(火)

 本会議が開かれ、新たに議会改革特別委員会と大学誘致調査特別委員会が設置された。私は念願の議会改革特別委員会に所属することになった。

続いて市長より、国際医療福祉大学に無償貸与する大学建設用地購入のため203,800万円の補正予算案が提案され、大学誘致調査特別委員会に付託。本会議終了後ただちに大学誘致調査特別員会が開かれ議案審査が行われ、審査の結果全会一致で12月議会への継続審査となった。特別委員会の判断を評価したい。

今回の大学誘致で市が負担する公金は50億円を超えるだろう。市長の思いが大学誘致に詰まっていたにしても、国際医療福祉大学の誘致によって成田の未来がバラ色に輝いているとコンサルが太鼓判を押したとしても、大学開校までのケジュールがすでに整っていたとしても・・・議会として責任ある結論を出せるだけの議論はなされていない。行政とは別にひろく市民の声もきかなければいけない。

 台風一過、昨夕には風もおさまり、透明な空に月が煌々と照っていた。満月も近い。草むらから聞こえる凛として涼やかな虫の声に、夏の疲れも癒される心地。
 今朝、東の空がオレンジ色に染まり始めた頃ベランダに出る。南の天高くオリオンが懸っていた。先日、3040年前に比べ2〜3倍に膨張していると発表されたベテルギウスに目がいってしまう。天体観測により「変光星」といわれてきたベテルギウスだ。末期を迎えてふくらんだり縮んだりしていることによる。そういわれてみると、老眼・遠視・乱視の目にも輝きを増しているように見える。まるで赤いしずくがこぼれ落ちそうだ。





□2013年9月13日(金)

 総務常任委員会。2時開始で、終わったのは途中休憩をはさんで6時頃。審査議案は一般会計補正を含む5件だったのだが、所管事務調査で8件の報告があった。報告だけでも時間のかかる案件で、(1)総合5か年計画2011の主要事業におけるローリングの経過 (2)公共施設白書について (3)市制モニター制度について (4)(仮称)男女共同参画センターの整備について (5)成田ブランド推進戦略事業について (6)医科系大学及び成田国際空港を核とした医療産業集積調査について (7)国家戦略特区の提案について (8)大学誘致に係る市民に対する情報提供について、といったもの。

公津の杜駅前への医療系大学誘致に関する住民説明会が9月26日(木)午後7時からもりんぴあこうづ、1023日(水)午後6時から市役所6階大会議室で開かれる。パブリックコメントは募集期間が10月1日〜20日まで。周知は広報なりた、ホームページ、回覧など。

大学に無償貸与する駅前用地約20億円の購入に関する追加議案を17日に提案する段階なのに、一昨日(11日)締切りの国家戦略特区にはちゃっかりその大学と「国際医療学園都市構想」を共同提案するなど、成田市の将来を決める事業だというのになんかズレてるのよね〜。議会は決まったことの追認機関くらいにしか思っていないのだろう。だとしたら、議会にも責任はある。

地球を飛び立って35年、NASAの探査機ボイジャー1号が太陽系の扉を通り抜けて無限の宇宙に旅立った。昨日確認されたとNASAが発表。2020年頃には電源であるプルトニウムの寿命も尽き、写真を送る電力はなくなるという。1980年頃ボイジャーが送ってくれた土星の輪の写真、彼方に小さな青い点(地球)をみつけた時の感動を忘れられない。
 ボイジャーは地球外の知的生命に向けたメッセージを搭載しているが、次の恒星の近くを通過するのは4万年後だそうだ。そこに知的生命を宿した惑星がなければ、その次の恒星系・・・果てしない旅は続く。





□2013年9月10日(水)

 教育民生常任委員会をTV傍聴。所管事務調査では、来年4月開校の下総小・下総中学校の通称名が「下総みどり学園」に決まったこと、10月から公津の杜中学校給食共同調理場で食物アレルギー対応食(除去食)の提供がはじまるといった報告があった。

アレルギー対応食では、教育委員会によれば市内には食物アレルギーのこどもが317名(医師の診断)確認されているとのこと。最も多いのは乳と卵のようだ。10年くらい前に調べた時点でさえ、日本の小学校新1年生で何らかのアレルギー性疾患をもつこどもが4割いるといわれていた。暮らしは豊かで便利になった。医学が進歩して乳幼児死亡率を激減させた。しかし、化学物質の海の中でこどもたちには生きにくい世の中になったものだ。

 オリオン座α星ベテルギウス3040年前より2〜3倍に膨張している可能性があることがわかったという。観測した北見工大の三浦教授によれば「詳しいことはわからないが、この40年の間になにかが起きたことは確か」。
 ベテルギウスの寿命は約1000万年で、いつ「超新星爆発」を起こしてもおかしくない終末期にあるそうだ。あるいはもう爆発しているかもしれない。誓い将来、或いは今年・・・天文学者たちはベテルギウスから目が離せない。しかし、縮小や異変の兆候に関する報告は相次いでいるが、爆発の兆候はまだとらえられていない。今日爆発しても、その光が地球に到達するには640年かかる。或いは爆発の兆候をとらえたら、それは640年前の出来事なのだ。
 
 深夜には南東の空からオリオンがのぼってくる季節だ。それにしても、ベテルギウスが消滅してしまったオリオンなんて想像すらできない。






□2013年9月8日(日)

昨日、今日と龍谷大学・深草キャンパスで全国市民オンブズマン京都大会。今年のテーマは「このままやったら、あきまへんどすなあ 議員さん」。

昨年の全国大会は都合で参加を見合わせたが、今年は成田市議会にも9月会期中に議会改革特別委員会が設置される予定なので参加した。議会改革のほか、政務活動費条例透明度・入札・包括外部監査・電力購入売却調査・情報公開度調査の報告や資料など、今回も幾つか参考になるものがあった。

   シンポのテーマは議会改革
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昨日の往路は災難だった。佐倉から後ろの席に座った人が座るなり大いびきをかき始めた。ひと仕事しようとパソコンを開けたがそのいびきたるやハンパではなく、まさに轟音。東京までの約1時間、騒音被害に晒された。トホホ・・・。

 今日帰りの新幹線では、通路をはさんで斜め後ろに座った女性がドクターらしく、彼女がその隣の席の人に語る話が聞くともなしに聞こえてきた。幼いこどもを実家にあずけに行った帰りらしい。1週間、長い時は1ヵ月もあずけているようだ。「(仕事が)とにっかく忙しいんです・・・もう、疲れてしまって・・・帰ってこどもをみるのは大変なんです・・・主人も私と同じくらい忙しくて・・・主人の実家のほうが近いんですが介護のおばあちゃんがいるので預けるのは無理なんです・・・」もうヘトヘト、といった疲れ果てたような声に、女性のドクターがおかれた現実の一端を垣間見る思いだった。





□2013年9月6日(金)

 経済環境常任委員会をTV傍聴。八代地先のヨシ原(地目は池沼)を改良土?で埋め立て、盛り土してメガソーラーを建設することに反対する請願は、全会一致で採択された。採決にあたりなんと5人が賛成討論を行った。この種の請願にしてはめっずらしい。地区の91%が反対署名したという、地区ぐるみの重みだろうか。

 「成田市土地の埋め立て等及び土砂等の規制に関する条例」(通称残土条例)では、改良土?は条例にある土砂にも残土(土砂のうち採取土砂以外のもの)にも含まれない、要するに残土条例の範疇にはない。廃掃法の産業廃棄物にも該当しない悩ましい存在だ。担当課は今日の質疑で、業者が改良土の埋め立てにこだわれば条例に沿って対応(受理しない)すると答えていた。

 メガソーラーの設置予定場所はサンカノゴイの代替えヨシ原に隣接する約14ヘクタールのヨシ原のうちの11ヘクタール。ここは成田新高速鉄道を建設で営巣地を追われる絶滅危惧種サンカノゴイのため千葉県が堤防に沿って代替えヨシ原を造成していた頃何度も通った場所。
 当時はそこに広がる見事なヨシ原を当然のように沼と一体に見ていた。だから、誰かがその地を所有していて、いつか開発?という名の破壊にさらされるなど、考えてもいなかった。甘かったね。改良土35万トンで埋め立て盛り土、そのうえメガソーラーとは・・・やめてくれ〜!代替えヨシ原が順調に成長したのでこのところ足が遠のいていたが、そんな話が進んでいたとは。

 この事業予定地の大竹地区は印旛沼に隣接し、井戸水に頼る。また、沼は千葉から東京寄りの都市域に水道水(取水源としては日本一汚れている)を提供している。内水面漁場として小魚(いわゆる雑魚)・エビ漁も行われている。水の汚染があってはならない。そしてメガソーラーとなれば、野鳥の宝庫、県立自然公園として環境や景観への影響も大である。

 計画の行方が気になる。もし今回の計画が消えたとしても、あのヨシ原が民間の所有である限り、いつほかの開発計画が持ち上がるかわからない。

   

★今回の計画ではこの一帯に広がるヨシ原が埋め立て・盛り土によるメガソーラー計画予 定地八代機場より200810

   

左手が堤防。右手の土地がサンカノゴイの代替えヨシ原予定地。今回の計画地はこの代 替ヨシ原の右手に広がる。200810月)  

       

(左)上の写真と同じほぼ方向から見た造成中の代替えヨシ原。2009年4月)
(右)堤防の沼側にもヨシ原。この一帯でも営巣が確認されていた。〃)

                                       PHOTO BY MACHIKO

                  




□2013年8月30日(金)

 9月議会第1日目。市長から議案提案理由の説明があった。来週火曜日3日から一般質問、その後委員会審査が続く。19日が最終日。

 このところ気になっていた米英仏によるシリア空爆の動き。シリア介入反対のデモが行われる中、英国下院は29日夜、臨時議会で政府提出の動議を反対多数(285272)で否決。国連の調査の結論が出るまで英国軍によるシリア空爆を許可しないことになった。これを受けてキャメロン首相はシリア攻撃断念を表明したという。
 「国民の意見を反映した議会が、英国の軍事行動を望まないのは明らかだ。政府はこれに従って行動する」とコメント。国防相も「これが民主主義だ。英国は軍事行動に参加しない」と明言したそうだ。

シリア空爆の理由はアサド政権の化学兵器使用に対する制裁。しかし、今のところ政府軍が使用したという確たる証拠は出されていないという。03年のイラク攻撃の時は大量破壊兵器疑惑だった。英ブレア政権は米ブッシュ政権と手を携えてイラク侵略を始めた。日本も自衛隊をサマワに派兵した。が、イラクに大量破兵器はなく、デッチあげであったことが暴露された。イラクの二の舞は許されない。被害を受けるのは住民だ。

28日付けの国連UNHCR協会メールニュースでは、シリア難民のこどもが100万人を超えたという。政治の貧困が弱い立場の人たちを苦しめている。





□2013年8月29日(木)

 地域ケア推進会議が開かれた。25年度に3回開かれる、その第1回目。市役所6階は様々な職種から地域ケアに関わる人たちで埋まった。
 今日は「地域包括ケアシステムの構築に向けて〜静岡県富士宮市の取り組みから学ぶ」と題して富士宮市地域包括支援センター長土屋幸己さんが講演。認知症の高齢者の事例などをあげながらの話は具体的で、団塊のわが身に照らしていっそうわかりやすかった。

「不備」を承知で運用を開始し、「運用しながら改善」していくといってスタートした介護保険制度、崩壊の危機にある医療制度・・・そのはざまで展開されている地域ケアシステムの現状を学ぶことで、課題も見える。団塊の私がケアを必要とする頃、このシステムはどうなっているかしら?必要なケアを必要な時に受けられるかしら?

 17年前に北欧3ヵ国を視察し「医療と福祉は営利にしない」ことの大切さを心に刻んだ。しかし、日本の現実は異なる。介護保険導入時、「死なない程度に重度で長生きしていただく」という介護業者の声が新聞に載った。そうならないような制度的「改善」がどこまでなされていくか・・・。などと、心配して手をこまねいているわけにもいくまい。団塊の諸君よ!





□2013年8月28日(水)

 10時から議員団研修会。「議会改革の課題と議会基本条例の意義」というテーマで、法政大学教授・自治体議会改革フォーラムの廣瀬克哉さんが講演してくれた。地方自治・議会改革ではよく知られた方である。
 成田市議会でも9月議会の会期中に議会改革特別委員会が設置される予定。そんな中、廣瀬さんの講演を通して議会や議会改革とはどういうことかを議員間で共有できたことはよい機会だった。

      議員団研修」だけど、希望する市民も参加できたらいいね!

 午後1時から議案説明会。執行部から24年度決算を含む22議案と8件の報告。その後で開かれた議会運営委員会では医科系大学誘致にからむ追加議案提出の可能性も示唆されたようだ。

 50年前の8月28日、人種差別撤廃を求めて集まった25万人近い人々がワシントンDCで大行進を行った。リンカーン・メモリアルの前で、マーチン・ルーサー・キング牧師が「私には夢がある」(I Have a Dream )の一節で知られる歴史的な演説を行った日でもある。その報道に接し、16歳だった私も感動で鳥肌がたった。
 その後公民権運動は大きく前進したけれど、先日公表された米国でのアンケートでは、警察の対応を筆頭に、様々な事例を挙げて人種による差別はまだ残っていると答えた人が多かったという。私たちも、人種を含むあらゆる差別に対して、センシティブであり続けたい。

      

(写真左)ここでキング牧師は演説を行った  (同右)50年前の今日、中央のワシントン記念塔から演説が行われたリンカーン記念堂まで、人々で埋め尽くされた。 (PHOTO BY MACHIKO






□2013年8月27日(火)

 一般質問の打ち合わせ。その中の地域エネルギービジョンの中で取り上げていた保健福祉館への太陽光パネル・太陽熱温水器設置についてうかつというかドジというか・・・ズッコケタ。あの木造平屋の瓦屋根に太陽光パネルなどを乗せることできないのだそうだ。重さに耐えられない。屋根瓦の下は発泡スチロールですって。
 それには構造上の理由があるようだが、太陽光パネルや温水器どころか、屋根に乗ることもできない。建設から十数年、これから様々な改修が必要になってくる。手も金もかかるだろうナ。
 保健福祉館が建設される時、当時の市長の強い思い入れで木造平屋建てになったいきさつがある。当時、市長が参考にしたという福岡県宗像市の保健福祉館を議会の委員会で視察。中央棟が2階建てになっていた。私は、木造は賛成でも平屋というのは・・・と考えていたので、本館だけでも2階にと要望したが市長が平屋にこだわっているということでダメ、それなら将来必要な時に2階を増築できるように・・・それも、結局建物の強度の関係で2階を乗せることはできない、増築するなら横出ししかないということだった。
 しかし、太陽光パネルも乗せられない造りとはね!

まだ明けやらぬ頃、セミの合唱にかわって「チッチッチッ・・・」と、虫の声。ふるさとまつりの頃から、日影の色が濃くなり始め季節も夏から秋に移り変わりつつあるのを感じる。





□2013年8月26日(月)

 松江市教委は今日開いた臨時会議で「はだしのゲン」閲覧制限を小中学校に求めたことについて「手続きに不備がある」として撤回、「(制限を要請した)昨年1217日以前の状態に戻すことが妥当」と全会一致で決めたという。
 「手続きの不備」とは、閲覧制限の要請を教育委員に諮らず事務局の一存で行ったというもの。

 しかし、「手続きが不備だったから撤回」で「一件落着」にしてはいけない。なぜ松江市教委は「『反日的』マンガを撤去せよ」という自己チュー(ご都合主義)史観の信奉者やそれに同調する一部市議の圧力に屈してしまったのだろうか。高知県某市の市議もヘイトスピーチで問題になっている排外主義団体に連なる男を連れて市教委を訪問していたらしい。誰からどんな脅しを受けていたのかも含め、この間の経緯について、松江市教育委員会には市民に対する説明責任がある。

 この閲覧制限問題は全国の注目を集めている。私もキャンペーンに賛同したchange.orgは「生きろゲン!」ネット署名を行い、9日間で21,000筆を超えたという。今日は署名と3千数百のコメントをプリントし、松江市教育委員会に提出し、教育委員会議を傍聴。





□2013年8月24日(土)

 今日と明日ニュータウンで成田ふるさとまつり。オープニング・セレモニーに出席。舞台で恒例の鏡開きの後杉の香りがする升酒をひと口いただき、おまつり気分。ふるさとまつりも34回を迎えた。盛りだくさんの催しや参加者に混じって自衛隊も登場。「国防軍」予備隊がおまつりに参加するくらいだから、平和なんだね。

 夜になって、遠くからまつりのいろんな音?が聞こえてくるのは心地よい。

さまざまなふるさとを持つ人たちが成田に移り住み、ここで生まれたこどもたちやさらに移り住んで来る人たちによって新しいふるさと成田が創られていく・・・地域や文化は固定したものではなく、常に様々な要素が混じり合って変化していく生き物。そうした中で残るものが伝統や文化となって地域の歴史に刻まれていく。それもまた、ひと所に留まるものではない。
 まー人類史的にいうと、現生人類(ホモ・サピエンス)による6〜8万年前の「出アフリカ」以来連綿と続く人類移動の一形態ですネ。はじめは自然条件以外はさえぎるものがなかった。そのうち生きて行くために集団の約束が生まれ、「国」が形成されると拘束されて不自由したけれど、資本主義の発達とともに居住移転(移動)の自由が保障されるようになった。ヒト・モノ・サービスの流通こそ資本主義の大動脈。いびつなところもあるけど、個人的には移動が自由な時代に生まれてよかった。





□2013年8月23日(金)

9月議会一般質問の通告締切り。(仮称)男女共同参画センター、医科系大学誘致、地域エネルギービジョンについて質問する予定。

市議会だより編集委員会。表紙写真の公募の具体化について話し合う。さら「市議会だより」に限らず議会広報を充実させていく仕組みなどについてさまざまな提案があり、どこまで可能かこれからが楽しみ。

議会レポート「たいむ」87を「市民の広場」に掲載。1面:議会を変える弾みとなるか〜「慣行」を破り、最大会派以外から議長を選出、2面:6月議会足立まちこの一般質問とコメント、3面:市長あて「子宮頸がんワクチン接種を見合わせる申し入れ」、近頃の成田市入札事情、4面:EU(欧州連合)2年間の使用禁止へ〜成田では今年も水田への空中散布が続くネオニコチノイド系農薬、もりんぴあこうづサービスコーナーの紹介、編集後記。





□2013年8月21日(水)

 本会議場を使って行われた中学生議会(市民協働課主催)を傍聴。今年で10回目を迎えた。市内の市立10、私立1の計11校から各校代表2名が順次登壇。壇上から1名が質問し、それに対する答弁は市長部局から市長、教育委員会は教育長。さらに自席に戻ってからもう1名が関連質問を行い、関係部長が答弁するかたち。
 市長と教育長のみの答弁だった頃と比べて工夫がみられて良い。質問、答弁とも簡潔を心がけていることがわかり、傍聴人としては聞いていて楽だった。私もかくありたい・・・。
 かねがね、各校質問項目の決め方、生徒の関わり方が気にかかっていたが、今日は質問項目に関する下調べを行ったという生徒もいて、その成果も質問に活かされていることがわかった。
 それはそうと登壇する時いったん立ち止まり、左右執行部席・議長席に向かって計3回、降りる時も同様の「礼」には・・・。市議会でもやる人が多いけどね。こういう儀式が必要なのかな〜。まー、旗に深々と頭を下げる国だからこれもあり、か。
      

(左)議場風景。執行部席は全員うなりくんマークが入った色違いのポロシャツ姿 (右)質問する中学生。    よく見たらここにもうなりくん。プログラム表紙もうなりくん。
 それにしても、最近市の報告書にもうなりくんをみかけるようになった。子どもがお気に入りのシールをあっちこっちにベタベタはっているような感じ。市の観光キャラを売り込みたい気持ちはわかるけれど、「節度」があってもいいのでは?

 この間の報道で気になっていた東電福島第一原発の汚染水漏れ。今度は保管タンクから高濃度の放射能汚染水が漏れていることがわかった。東電は19日の段階で漏れた量を120リットルと報告していたのを昨日300トンに修正。1日でこんなに変わるってどういうこと?
 今日、原子力規制委員会は評価を19日のレベル1(逸脱)からレベル3(重大な異常事象)へと見直した。300トンに含まれる放射性物質は24兆ベクレルと推計。
 海に漏れ出る可能性もある。タンクの汚染水が漏れた場所と原因は特定できていないという。同型のタンクは約350基あるそうだ。
 原発事故そのものが収束していない中で、汚染水も溜まる一方。何が起こっても既成事実として国民に押し付けたまま、原発再稼働を進め、原発を海外に輸出しようとする政府。これでいいワケないだろう。





□2013年8月20日(火)

 旧知のTさんから自然エネルギーに関する興味深い話を聴く。かねがね「原発反対を言うなら代替えエネルギーを普及させていかないとダメ」と自らの生活にも課している人。
 リタイアしてからというもの、自然保護団体に入り、ご本人に言わせると環境「愛護」運動に深くかかわっている。以前、なんで保護でなく愛護かと聞くと、保護という言葉は上から目線で嫌なのだそうだ。
 ここ数年、団塊がリタイアして地域に戻ってきている。私も同世代のせいかニュータウン地区でもなんとなく「おじさん」が目に付くようになった。これからのまちづくりには欠かせない成田市の人材資源でもある。行政は、地域主権を実現していく上でその力を発揮してもらう手立てを考えているだろうか。手をこまねいている場合ではないだろう。





□2013年8月19日(月)

 成田市保健福祉審議会を傍聴。議会の健康づくり特別委員会に所属したのだが、特別委員会としての具体的なイメージがつかみにくかった。大分・福岡3市の視察(7月30日〜8月1日)を経て、今日の審議会も参考になった。
 配布された資料の中にあるが、市が「総合保健福祉計画」で位置付けている「健康づくり」事業というのは集団健康教育、健康相談(一般・こころ)、健康診査(一般・胃がん・大腸がん・子宮がん・肺がん・乳がん・歯周疾患)、A型機能訓練、訪問指導ということになっている。「健康づくり」を冠して設置された特別委員会が目指すところとの整合性を確認しておかなければならないと思った。でないと、事業の実績報告などが中心のひどくたいくつな「特別」委員会になってしまう。

 いつもこの時期になると美容院に飛び込みたくなる。我慢の限界が近づいてくる。髪が多いので暑いうえに重苦しい、こんなに暑いとプロにすっきりカットしてもらいたい!まー、飛び込みたい衝動を2、3日我慢すると忘れてしまう。そして、蒸し暑さも徐々に退いて行くから不思議。
 もともと他人に髪をいじられるのは苦手なので、パーマをかけたり段をつけた時期を除いて自分でカットしてきた。おかげで、今年も変わり映えのしない髪型で秋を迎えそう。





□2013年8月18日(日)

 酷暑は続くが、とりえずの夏休み?気分は今日で終わりにする。陽射しはもう秋色。気分を切り替えないと・・・。

 松江市では、市教育委員会の指示で昨年12月より市立小中学校が「はだしのゲン」(中沢啓治さんの被ばく体験を描いた漫画)を閲覧制限しているという。図書館の書架から撤去し、こどもたちが自由に見ることができない常態だという。もちろん貸し出しもなし。 

倉庫にしまい込んだ理由は「旧日本軍がアジアへの人々の首を切り落としたり、銃剣術の的にしたりする場面」の描写が「残虐」と判断したからとか。きっかけは昨年8月市議会に出された「ありもしない日本軍の蛮行が描かれており、子どもたちに間違った歴史認識を植え付ける」と撤去をもとめた歴史修正主義を語る市民からの陳情。
 市議会の教育民生委員会(陳情は委員会審査のみ)は「議会が判断することには疑問」と全会一致で不採択だったが、「大変過激な文章や絵があり、教育委員会の判断で適切な処置を」と言われての「配慮」らしい。

「ゲン」は単行本で650万部を超すベストセラー、世界約20ヵ国語に翻訳され、政府も核不拡散条約(NPT)加盟国に英語版を配布したこともあるそうだ。
 「ゲン」で育ったこどもたちに何と言う?要するに松江市教委は政治的な圧力に屈し、子どもたちから学校にある図書を選ぶ自由や考える機会を奪うという、非教育的な「処置」に逃げたということだ。

アブラゼミの大合唱が続いていたが、ミンミンゼミの声が大きくなってきた。朝の静けさを破ってヒグラシも鳴きはじめた。先日ラジオで聴いた話では、セミというのは世界で3000種類位確認されているそうだが、アブラゼミのように翅全体が茶褐色で不透明というセミは世界でも珍しいという。へ〜え、こどもの頃から見慣れすぎてセミの代表と思っていたけれど・・・。 





□2013年8月9日(金)

 執行部がセッティングした栃木県大田原市にある医科系大学のキャンパスを視察。サービスエリアでトイレ休憩しながらバスで片道3時間余り。朝8時に市役所を出発して、帰ってきたのは7時過ぎだった。

大田原市といえば、2005年7月に「つくる会」系教科書(扶桑社版)を採択して以降ずっとアナクロ自己チュー史観をこどもたちに押し付けたり、子宮頸がん(HPV)ワクチンが承認・販売されるや翌年にはいち早く小6女子(334名中希望する329名)にワクチンの「集団接種」を実施。私にはあまり良い印象がない自治体。

それはさておき医科系大学誘致に関しては企画政策部の所管。日記でも書いたが議会へは7月末に突然具体的な説明があったばかりなので、まさか9月議会で何かの議案を補正で提案して判断を迫ることはないだろう。が、とにかく議会では総務常任委員会が審査するので予備知識を得るために参加する。大学の概要についての説明や、各種施設を視察させてもらい、やはり百聞は一見・・・で医科系大学誘致のイメージが湧いてきた。

 最後に大学病院を案内していただいて、「わ〜い」と嬉しかったのは2階バースセンターのここ!

  
  ?助産師が中心になって運営する院内助産院。医療介入のない自然分娩に特化したもの。

  
  ?ここで産まれた赤ちゃんたちの写真に囲まれて・・・手前にはテーブルとイスのスペースも。
  






□2013年8月2日(金)

 (仮称)男女共同参画センターについての報告があるというので男女共同参画推進懇話会を傍聴。報告を聞き設計図面を見ると、センターというよりコーナーといった位置づけになってしまっている。男女共同参画に対する成田市の意識レベルを思い知らされた。がっかりを通り越して怒!

 夕方「たいむ」87号をポスティングしていたら、とあるお宅の前で掃き掃除をしていた女性から声をかけられた。「足立さん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど・・・成田に看護大学ができるんですって?」「ご存じでしたか?」「私のまわりでみんな言ってるわよ」・・・!
 去る7月29日の全員協議会で執行部より市長が公約していた医科系大学誘致に関する報告があった。現在某医療福祉大学が看護学科を中心に成田への進出を希望していること、「デリケートで不確定要素を含むので取扱いに注意してほしい」(副市長)「(例えば)ブログなど(に書かないように)」(議長)と言われたので、おかしな話だとは思いながら配慮して「日記」に記すことを控えていた。
 しかし・・・なんということはない、市民の間ではとっくに話題になっていたのだ。そういえば全員協議会でも、候補地に関係するスポーツクラブの中から話が広がっていると指摘する議員もいた。
 重要な政策を議会が知った時はすでにお膳立てが整っている(今回は議会報告の前に市民の間に噂が広がりはじめていた)、議会軽視というより、これが成田市のやり方。既成事実を作ってしまえば「(議会は)なんだかんだ言っても、最後は議案を通してくれる」とふんでいるわけだ。「たいむ」87号にも書いたが、いまだに「(議案を)全部通してくれる本当にいい議会」と思われているとしたら、議会もずいぶん舐められたものだ。





□2013年8月1日(木)

 7月30日より今日まで健康づくり特別委員会の行政視察。行き先は大分県由布市(健康立市をめざした取り組み。健康マイレージ事業、温浴視察を利用した健康増進事業・医療費抑制について)、福岡県宗像市(「健康むなかた21」「健康むなかた食育プラン」における健康づくりの取り組み、宗像ユリックス施設概要について)、福岡県糸島市(健康づくり推進条例、健康増進計画「健康いとしま21」について)。健康づくり特別委員会は6月議会で設置された新しい委員会。ということで健康づくり先進市の視察となった。
 それはそうと、福岡は気温が35℃。私の体温の平熱との差が1℃もなく、蒸し焼きになりそうだった。

 帰ってきてたまった新聞を見ていたらネット依存の中高生が52万人もいて日常生活に影響が出てきているとか、副総理・財政・金融担当大臣麻生氏が「憲法改正はナチスの手口に学べ」という発言で大騒ぎとか。
 本棚から林健太郎著ワイマル共和国−ヒトラーを出現させたもの」(中公新書1963年刊)を取り出す。いつもは本棚の片隅で埃をかぶっているが、政治や社会が何かキナ臭いと感じる時に何度か読みなおしてきた。古い本だが、世界一民主的と言われたワイマール憲法下でナチスがどのように権力を握ったのか、そのあたりを知るには今も最適の本だと思っている。当時一級の資料を駆使し、ドキュメンタリー・タッチで書かれた文章もわかりやすい。
 いま我が国においては、極右政治家たちが戦後民主主義体制の転換(レジームチェンジ=革命))を「国会」の場で行おうとしている。それをナチスの手法から学ぼうとしていることを国内外に知らしめた麻生「失言」(本音)であった。






□2013年7月26日(金)

 午前中は家の水回りの配管清掃。5月頃お風呂場の排水がスムーズにいかなくなり、業者さんを頼もうかと思っているうちにまた回復した。今日聞いたら、お風呂の排水管は30年も前のものなので材質の関係で錆がついたりして流れに支障が出てくるのだとか。いつまでもつか・・・。替えるとしたらユニットバスなのでお風呂の中を全部とっかえることになるらしい。

 午後、議会レポート「たいむ」87号を郵送。姪の真澄ちゃんが発送までを全部手伝ってくれたので、私は郵便局に持って行くだけ。

 今日も朝採りの大きなトマトとナスとシシトウを持って来てくれた。トマトはバジルとパセリを刻み、ザータル(ハーブのザータルを乾燥してすりつぶし、酸味のあるシューマック、ゴマ、塩、オリーブオイルとあわせたもの)とイタリアン・ハーブソルトをまぜ、オリーブオイルをドバっとかけて食べるのが好きだ。

 プリンターの紙詰まりがどうしても治らないので製造元に修理に出す。今は運送業者さんが玄関から持って行ってくれるので助かる。それにしても、見た目はシンプルな構造なのにどこのトラブルなのかしら。





□2013年7月25日(木)

 6月議会では法で定められた審議会等へ委員の改選もあり、初めて民生委員推薦会の委員になった。その推薦会が今日開かれ、推薦候補者の審査が行われた。一斉改選とかで、成田市の定数は7名増員で、未推薦地区をあわせて再任・新任187名。候補のみなさんは地域で幅広く活動しておられる人ばかり。同時に、主任児童委員推薦候補者の審査も行われ、いずれも同意された。

 民生委員といえばかつては「名誉職」と言われていたが、いまどき仕事の内容や量を考えると、ボランティア精神が旺盛でないとできない仕事。敬意を表したい。





□2013年7月23日(火)

予定より3日遅れで「たいむ」87号の印刷に入る。手伝いをしてくれる姪が実家の畑や庭のハウスで朝採りしたトマト、ナス、キュウリ、オクラ、カボチャ、トウモロコシ、モロヘイヤ、ルバーブなどを持って来てくれた。

     
    さっそくトウモロコシをゆで、ルバーブでジャムをつくり・・・新鮮な野菜は幸せな気分にしてくれる。   

メディアの選挙総括はステレオタイプ化されていて刺激がない。それにひきかえ、今日の朝日オピニオンに載った内田樹(たつる)さんの論文「複雑な解釈」は、参院選に限らず、日本の政治をめぐる状況の本質を合理的に分析していて納得。ちなみにサブタイトルは「百年の計より目先の得、非効率という知恵疎んじ、一枚岩の政党選んだ」「それが正しい解を導くとは限らない」。
 内田さんは、アベノミクスによる円安効果で輸出企業の業績が注目されていた頃の5月8日のオピニオンでも「解体過程に入った国民国家」日本を論じていた(日記参照)。これは近頃新聞を読むのがおっくうになってきた私の知的好奇心を刺激してくれた。次の寄稿が楽しみな人だ。
 主張の切り口が曖昧になってきているようで気にな朝日新聞。その中でいま一番好きな企画が「オピニオン」。ここがヘンになったら購読をやめようと思っている。





□2013年7月22日(月)

 参院選はメディアの予想通りに終わった。自民圧勝、民主大敗。記者OBのgebataさんに言わせると、近頃は競馬予想紙と化したマスコミ報道が選挙を支配している、と厳しい。
 また、これだけ横並びで世論調査の洪水にさらされると、もう決まり!と思って選挙に行かなかった人もいたと思う。案の定定投票率は52.61%。昨年12月の衆院選は59.32%。国政選挙の投票率が今後もこのレベルで続くとしたら日本の民主主義(政治制度)の将来はどうなるのかしら?国政に限らず、知事や市長選挙などでも50%を切ることが多く、40%を切るひどい例も目に付く。

 どこでも投票率アップのための努力はしていると思うのだが、「行かなきゃ」と思わせるインパクトが必要。それを促すのが主権者教育ではないか。
 よく知られていることだがオーストラリアは投票に行かないと罰金。以前、国政選挙期間中にオーストラリアに行ったことがあるが、空港にも投票所があった。投票しやすいよういろいろ工夫した上で、それでも投票しない人は罰金、ということなのかもしれない。
 それはさておき、日本では主権者意識を育てるような民主主義教育が行われていないのではないかと心配になってきた。

 私は今回新しい政党「緑の党」を応援した。国政に登場するにはあらゆる面でまだまだ脆弱だが、克服しながら日本でも「緑の思想」を浸透させていってほしい。
 落選して残念!と思った人が何人かいるが、その一人が山形選挙区の舟山康江さん。本当に惜しい!国会審議で彼女のTPP批判は冴えていた。TPP問題のこれからを考えると、場所を変えても活躍する姿をみたい。






□2013年7月18日(木)

「歴史と今を語り合う女性の会」の暑気払い。お付き合いのある富里や香取の女性市議も来てくれて、例によってお昼をはさんで3時近くまでよもやま話で盛り上がる。
 今日は渡邊純君がママと一緒に参加してくれた。障害があっても高校生になろうと来春の受験を目指して頑張っている純君を頼もしく思う。最後までおばさんたちの井戸端会議に付き合ってくれて嬉しかった。

かつて文化人類学徒を志した時代があった。その頃の人間社会や文化に関する考え方は今も変わらない。しかし慣習で女性の性器切除を正当化すること(⇒ユニセフは7月22日、世界で女性器切除を経験した女性は1億2500万人以上にのぼり、このままだと今後10年でさらに3000万人以上の女児が経験することになるという報告書を発表。アフリカと中東29ヵ国における20年間のデータを集約したもの)や、女性に教育はいらないという宗教は、いかなる正当性を主張しようと間違っていると思う。どれも「男の論理」だ。
 去る12日に16歳の誕生日を迎えたパキスタンのマララ・ユスフザイさんが国連本部で行った演説が世界を変えようとしている。高校時代、弁論部の顧問の栗田先生から聞いた先哲の言葉、「知は力なり」を思い出した。
 それを牽制するかのように昨日(17日)、女子教育の権利を訴えたマララさんを襲撃し、瀕死の重傷を負わせたタリバーン幹部がマララさん宛て公開書簡を出したという。それは人類が到達した基本的人権にとって容認できない傲慢極まりない内容。「銃撃はショックだった。起きなければよかった」としつつも「帰国してマドラサ(宗教学校)勉強しろ」という。
 愚か、としか言いようがない。しかし、彼女の演説に拍手喝采した人々の国のほとんどで形を変えた「男の論理」が支配している。これが世界の現実なのだ。





□2013年7月17日(水)

 八ツ場ダム住民訴訟(千葉県)の控訴審が東京高裁で結審。県民1337名の住民訴訟から始まり、千葉地裁に提訴してから9年が過ぎようとしている。
 地裁の不当判決後審理の場は高裁に移ったものの法廷は開かれず、法廷外で十数回にわたる進行協議が行われた。
 この間、八ツ場ストップをマニフェストに掲げる民主党政権が誕生。いったん中止宣言が出たものの紆余曲折を経て事業継続が決まった。そして八ツ場推進の自民政権誕生。司法が政局を窺っていたと言われても仕方ない裁判停止状態だった。
 去る6月にやっと法廷が開かれ、原告が申請していた証人尋問が行われ、利水で嶋津暉之さん、治水で大熊孝さんにより八ツ場ダム建設の虚構が完膚なきまでに論破された。そして本日の結審。原告控訴人を代表して元佐倉市議の中村春子さん、弁護団から廣瀬理夫弁護士外2名が意見陳述。廣瀬弁護士は「・・・事実を虚心坦懐に眺め、その事実の持つ重みを十分吟味し、科学的手法に基づく、合理的司法判断をし、歴史の批判に耐えられる判決を出して」欲しいと結んだ。
 判決言渡は10月30日。「国土強靭化」政策の中で八ツ場ダム建設を推進する自民党政権。厳しい現実の中で高裁が司法の独立を貫けるか注目したい。





□2013年7月16日(火)

 2006年から使っていたパソコン、壊れたわけではないが使い勝手が悪くなったので新しいものに替えた。今日は業者さんにホームページビルダーやらいろいろセットしてもらった。私が使うのはほんのわずかの機能だが、操作を習得していくのは超アナログ人間にとって大の苦手。

 これからの議員はホームページで発信していくことが必要だと言われたのは、21世紀が始まった頃。で、パソコンを買ったのだがどうしたものかとモタモタしているうちに米国で911同時多発テロが発生。インターネットの威力を思い知ったのはその頃。ブッシュ政権がアフガンを攻撃し始めた。米国在住の友人やそのまた友人などからの同時多発テロ後の米国各地の様子や、市民運動のメーリングを介して様々な人たちからアフガン攻撃のなまなましい状況がリアルタイムにメールで送られてくるようになった。「攻撃を控えて米軍から撤去命令がでたので今、移動中・・・」という国連組織の職員からの転載メールもショックだった。その時、インターネットの威力を知った次第である。

 初めてパソコンを手にして「壊れたらどうしよう・・・」とおっかなびっくりだった時、私にホームページ開設を勧めてくれた市民運動仲間から「いまどきのパソコンは足立さんがいじったくらいでは壊れません」と、バシッと言われたことがある。確かに、私のパソコン歴は13年3台目だが、一度わからなくなってしまって遠隔操作してもらった以外サポートセンターに相談する程度で済んだ。この新しいパソコンもまた長いお付き合いになるだろう。





□2013年7月10日(水)

 しかし、暑い・・・これでは亜熱帯を通り越して熱帯じゃない?太平洋高気圧にチベット高気圧が重なって2層の高気圧が上空を覆っているらしい。

 旧知のTさんから声をかけられて環境サークルの集まりに参加。「環境と民意」をテーマに2時間、冷房も効いていて暑さを忘れさせてくれた。
 それにしても、環境問題に関わると必ずといっていいくらい立ちはだかるのが行政の壁。そして「民意」の切り札国民・住民投票を目指そうとすると思い知らされるのが硬直した「議会制民主主義」の壁・・・。

市は16日より住基台帳カードを利用した住民票・印鑑証明書等のコンビニ交付を始めるが、当日某コンビニで開始セレモニーをやるという通知。市長・議長あいさつ、テープカットなど。そこまでやるんだ?
 そういえば3月にそらあんぱん?を販売するコンビニでもセレモニーをやった。なんでもセレモニーで運気上昇?か。しかし・・・暑苦しいね!

父の葬儀で5年ぶりに会ったすぐ下の妹が初めて、どういう風の吹きまわしかお中元を贈ってきた。浜松に住んでいて、そこの老舗っぽい名前のウナギ屋さんからで、嬉しいな!





□2013年7月7日(日)

 今年の梅雨は始まりも早かったが明けるのも早かった。昨日梅雨が明けたようだ。キアゲハの幼虫9匹はフェンネルを茎だけ残して食べ尽くし、どこかに消えて1週間。夏の訪れとともに、私のミニミニハーブガーデンにもモンシロチョウやモンキチョウ、ミツバチたちが集まるようになった。

風土記の丘の考古学講座で七夕にふさわしい講演を聴いた。「北斗七星の聖地を中心に」という演題で、講師は千葉県文化財課主任上席文化財主事西野雅人さん。市原市稲荷台古墳が北斗七星のように並んでいることに気付いたところから、古代のオリエントや中国にはじまる天文学をひもときながら、キトラ古墳天井壁画にみられるように朝鮮半島経由中国天文学からの強い影響を受けた日本古代の星信仰・・・日曜午後の眠気が吹っ飛んだ。
 故意に割られた高価な緑釉陶器や灯明杯などの出土品から、7つの古墳で祭祀が行われていたことは明らかだという。なぜ、北斗七星の祭祀が上総国という地方にあるのか、古代上総国に北斗七星が舞い降りた聖地があったかもしれないという推論は、成田市でも稲荷山で七星剣が出土したことを考えると、素人にもなるほどと思わせる。また、千葉氏の妙見信仰につながる可能性についての指摘も興味深い。
 ・・・難しいことは抜きにして、今夜はシュメールの羊飼いになったつもりで星を眺め、果て知れぬ宇宙に思いをはせることにしましょう。

 「朝鮮王朝三代悪女」の一人に挙げられた鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)が主人公の韓国歴史ドラマ『女人天下』をみていたら、彼女の夫が親戚の高官から「ところで側女(そばめ=ここではナンジョンのこと)を迎えたそうだが・・・」と言われ「じぇ!」と目をむいて驚くシーンがあった。思わず、NHKの朝の連ドラで一気に流行語になった「じぇ」を思い出した。韓国語ではどういう意味かしら?それと、この時代の王様は中宗。「チャングム」が医女として仕えた同じ王様なんだけど、チャングムはどこかで登場するのかしら?






□2013年7月5日(金)

 入札等監視委員会201210月1日〜2013年3月31日に実施された契約582件(建設工事299件、業務委託120件、物品購入等163件)の中から3人の委員(元大学教授・弁護士・司法書士)が選んだ10件について審議。

 審議に先立ち委員長より、(委員会)発足当時は主に談合チェックが課題だったが、その後(入札改革が行われる中で)価格競争が進んだ。果たしてそれで良いのか(品質は確保されているのか)も心配になって、議事を進めてきた。不正をシステムで治すのは無理。防ぐのは人間。職員も企業も人間の良心に基づいて行動しないと不正は防げない。そのうえで一番大事なのは透明性と客観性。そこでは当然説明責任が求められる・・・という発言があった。含蓄のある指摘だ。

 今回の審議で委員がこだわった?と思われるのは同じ建築コンサルタントと契約した2件で、審議番号3の下総小及び児童ホーム新築工事監理業務委託と、同5の公津の杜小学校給食共同調理場及び児童ホーム増築工事実施設計業務委託。
 3については、平成22年に同コンサルは同じ事業の実施設計を落札率27.85%で受注している。今回の管理業務委託は特命随意契約で予定価格に対し100%で契約。5の実施設計の一般競争入札で、やはり同コンサルは一般競争入札で落札率56.77%で受注している。

 3では委員(司法書士)より同じ業者に設計と管理を発注しているのだから設計+管理を一緒でもよいのでは?という質問。市は発注時期が別なので予算執行上慣例で分けてきた、と説明。これに対し委員から予算上の理由だけ?言い値でやっているのでは?発注の工夫ができるのでは?といった意見。
 5では、同じ業者が3で設計を安く、管理を高く受注していることから設計と管理の問題について指摘があった。
 いずれも、市は事務事業の効率化や事業への深い理解をあげ、同じ業者のなったのは結果としてそうなっただけで適正だと思っているという答えに終始。

10件の審議終了後の講評で委員(弁護士)より、管理業務について質問したのは(同じ業者がいずれも)設計で低く落札(3では管理で満額受注)していることから、設計と管理業務が結びついているとしたら疑念が生じる。どうするか考えてほしい、という発言があった。





□2013年7月3日(水)

 「安食バイパスに枯れ枝が覆いかぶさっていて折れて道路に落ちたりすると危険」という電話をもらって、確認に行く。確かに、竜角寺台近くにそれと思しき場所があった。市の道路管理課によれば安食バイパスは県の管理だそうで、現地確認の上、県に連絡してもらうことにした。

 竜角寺台まで行ったので、グリーンシャワーを浴びたくて風土記の丘を一周する。静寂を破って響き渡るウグイスの声に誘われて遊歩道を進むと、あら!まあ!一匹の妖しげに美しいガがヒラヒラと翔んできて目の前の茂みに止まった。ぼってり太い触角、頭部は朱色、黒くつややかな羽にくっきりと斜めの白い帯。ホタルガだ。しばらく見とれた後慌ててカメラを取り出そうとしたら、私の動きを感知したのか翔び去ってしまった。ク〜!

 24号墳(前方後円墳)周辺は上空がクヌギで覆われているが、まだ林の上に空が広がっていた30年ほど前から私の好きなスポット。ここには24号墳を囲むように3つの小さな墳墓(円墳)がある。家族かしら?その1つ、23号墳の調査が終わり、近く公開されるらしい。

 途中、樹冠のほうからえも言われぬ香り(たぶん花だと思う)が降り注いできたが、出所を突き止められなかったのは残念。

 風土記の丘は下草刈りが始まっていた。既に済んだあちこちには蕾がふくらみ始めた山百合が揺れていた。山百合は生い茂った草を突き抜けて純白の大きな花を開き、草いきれに負けない力強く美しい香りを放つ。山百合を刈らずに残してくれるのはよいが、まわりの草をきれいに刈りとられてなんだか心細げに見えた。  ければ????????つも「帰国してマドラサ(宗教学校)勉強しろ」という。
 愚か、としか言いようがない。しかし、彼女の演説に拍手喝采した人々の国のほとんどで形を変えた「男の論理」が支配している。これが世界の現実なのだ。





□2013年7月17日(水)

 八ツ場ダム住民訴訟(千葉県)の控訴審が東京高裁で結審。県民1337名の住民訴訟から始まり、千葉地裁に提訴してから9年が過ぎようとしている。
 地裁の不当判決後審理の場は高裁に移ったものの法廷は開かれず、法廷外で十数回にわたる進行協議が行われた。
 この間、八ツ場ストップをマニフェストに掲げる民主党政権が誕生。いったん中止宣言が出たものの紆余曲折を経て事業継続が決まった。そして八ツ場推進の自民政権誕生。司法が政局を窺っていたと言われても仕方ない裁判停止状態だった。
 去る6月にやっと法廷が開かれ、原告が申請していた証人尋問が行われ、利水で嶋津暉之さん、治水で大熊孝さんにより八ツ場ダム建設の虚構が完膚なきまでに論破された。そして本日の結審。原告控訴人を代表して元佐倉市議の中村春子さん、弁護団から廣瀬理夫弁護士外2名が意見陳述。廣瀬弁護士は「・・・事実を虚心坦懐に眺め、その事実の持つ重みを十分吟味し、科学的手法に基づく、合理的司法判断をし、歴史の批判に耐えられる判決を出して」欲しいと結んだ。
 判決言渡は10月30日。「国土強靭化」政策の中で八ツ場ダム建設を推進する自民党政権。厳しい現実の中で高裁が司法の独立を貫けるか注目したい。





□2013年7月16日(火)

 2006年から使っていたパソコン、壊れたわけではないが使い勝手が悪くなったので新しいものに替えた。今日は業者さんにホームページビルダーやらいろいろセットしてもらった。私が使うのはほんのわずかの機能だが、操作を習得していくのは超アナログ人間にとって大の苦手。

 これからの議員はホームページで発信していくことが必要だと言われたのは、21世紀が始まった頃。で、パソコンを買ったのだがどうしたものかとモタモタしているうちに米国で911同時多発テロが発生。インターネットの威力を思い知ったのはその頃。ブッシュ政権がアフガンを攻撃し始めた。米国在住の友人やそのまた友人などからの同時多発テロ後の米国各地の様子や、市民運動のメーリングを介して様々な人たちからアフガン攻撃のなまなましい状況がリアルタイムにメールで送られてくるようになった。「攻撃を控えて米軍から撤去命令がでたので今、移動中・・・」という国連組織の職員からの転載メールもショックだった。その時、インターネットの威力を知った次第である。

 初めてパソコンを手にして「壊れたらどうしよう・・・」とおっかなびっくりだった時、私にホームページ開設を勧めてくれた市民運動仲間から「いまどきのパソコンは足立さんがいじったくらいでは壊れません」と、バシッと言われたことがある。確かに、私のパソコン歴は13年3台目だが、一度わからなくなってしまって遠隔操作してもらった以外サポートセンターに相談する程度で済んだ。この新しいパソコンもまた長いお付き合いになるだろう。





□2013年7月10日(水)

 しかし、暑い・・・これでは亜熱帯を通り越して熱帯じゃない?太平洋高気圧にチベット高気圧が重なって2層の高気圧が上空を覆っているらしい。

 旧知のTさんから声をかけられて環境サークルの集まりに参加。「環境と民意」をテーマに2時間、冷房も効いていて暑さを忘れさせてくれた。
 それにしても、環境問題に関わると必ずといっていいくらい立ちはだかるのが行政の壁。そして「民意」の切り札国民・住民投票を目指そうとすると思い知らされるのが硬直した「議会制民主主義」の壁・・・。

市は16日より住基台帳カードを利用した住民票・印鑑証明書等のコンビニ交付を始めるが、当日某コンビニで開始セレモニーをやるという通知。市長・議長あいさつ、テープカットなど。そこまでやるんだ?
 そういえば3月にそらあんぱん?を販売するコンビニでもセレモニーをやった。なんでもセレモニーで運気上昇?か。しかし・・・暑苦しいね!

父の葬儀で5年ぶりに会ったすぐ下の妹が初めて、どういう風の吹きまわしかお中元を贈ってきた。浜松に住んでいて、そこの老舗っぽい名前のウナギ屋さんからで、嬉しいな!





□2013年7月7日(日)

 今年の梅雨は始まりも早かったが明けるのも早かった。昨日梅雨が明けたようだ。キアゲハの幼虫9匹はフェンネルを茎だけ残して食べ尽くし、どこかに消えて1週間。夏の訪れとともに、私のミニミニハーブガーデンにもモンシロチョウやモンキチョウ、ミツバチたちが集まるようになった。

風土記の丘の考古学講座で七夕にふさわしい講演を聴いた。「北斗七星の聖地を中心に」という演題で、講師は千葉県文化財課主任上席文化財主事西野雅人さん。市原市稲荷台古墳が北斗七星のように並んでいることに気付いたところから、古代のオリエントや中国にはじまる天文学をひもときながら、キトラ古墳天井壁画にみられるように朝鮮半島経由中国天文学からの強い影響を受けた日本古代の星信仰・・・日曜午後の眠気が吹っ飛んだ。
 故意に割られた高価な緑釉陶器や灯明杯などの出土品から、7つの古墳で祭祀が行われていたことは明らかだという。なぜ、北斗七星の祭祀が上総国という地方にあるのか、古代上総国に北斗七星が舞い降りた聖地があったかもしれないという推論は、成田市でも稲荷山で七星剣が出土したことを考えると、素人にもなるほどと思わせる。また、千葉氏の妙見信仰につながる可能性についての指摘も興味深い。
 ・・・難しいことは抜きにして、今夜はシュメールの羊飼いになったつもりで星を眺め、果て知れぬ宇宙に思いをはせることにしましょう。

 「朝鮮王朝三代悪女」の一人に挙げられた鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)が主人公の韓国歴史ドラマ『女人天下』をみていたら、彼女の夫が親戚の高官から「ところで側女(そばめ=ここではナンジョンのこと)を迎えたそうだが・・・」と言われ「じぇ!」と目をむいて驚くシーンがあった。思わず、NHKの朝の連ドラで一気に流行語になった「じぇ」を思い出した。韓国語ではどういう意味かしら?それと、この時代の王様は中宗。「チャングム」が医女として仕えた同じ王様なんだけど、チャングムはどこかで登場するのかしら?






□2013年7月5日(金)

 入札等監視委員会201210月1日〜2013年3月31日に実施された契約582件(建設工事299件、業務委託120件、物品購入等163件)の中から3人の委員(元大学教授・弁護士・司法書士)が選んだ10件について審議。

 審議に先立ち委員長より、(委員会)発足当時は主に談合チェックが課題だったが、その後(入札改革が行われる中で)価格競争が進んだ。果たしてそれで良いのか(品質は確保されているのか)も心配になって、議事を進めてきた。不正をシステムで治すのは無理。防ぐのは人間。職員も企業も人間の良心に基づいて行動しないと不正は防げない。そのうえで一番大事なのは透明性と客観性。そこでは当然説明責任が求められる・・・という発言があった。含蓄のある指摘だ。

 今回の審議で委員がこだわった?と思われるのは同じ建築コンサルタントと契約した2件で、審議番号3の下総小及び児童ホーム新築工事監理業務委託と、同5の公津の杜小学校給食共同調理場及び児童ホーム増築工事実施設計業務委託。
 3については、平成22年に同コンサルは同じ事業の実施設計を落札率27.85%で受注している。今回の管理業務委託は特命随意契約で予定価格に対し100%で契約。5の実施設計の一般競争入札で、やはり同コンサルは一般競争入札で落札率56.77%で受注している。

 3では委員(司法書士)より同じ業者に設計と管理を発注しているのだから設計+管理を一緒でもよいのでは?という質問。市は発注時期が別なので予算執行上慣例で分けてきた、と説明。これに対し委員から予算上の理由だけ?言い値でやっているのでは?発注の工夫ができるのでは?といった意見。
 5では、同じ業者が3で設計を安く、管理を高く受注していることから設計と管理の問題について指摘があった。
 いずれも、市は事務事業の効率化や事業への深い理解をあげ、同じ業者のなったのは結果としてそうなっただけで適正だと思っているという答えに終始。

10件の審議終了後の講評で委員(弁護士)より、管理業務について質問したのは(同じ業者がいずれも)設計で低く落札(3では管理で満額受注)していることから、設計と管理業務が結びついているとしたら疑念が生じる。どうするか考えてほしい、という発言があった。





□2013年7月3日(水)

 「安食バイパスに枯れ枝が覆いかぶさっていて折れて道路に落ちたりすると危険」という電話をもらって、確認に行く。確かに、竜角寺台近くにそれと思しき場所があった。市の道路管理課によれば安食バイパスは県の管理だそうで、現地確認の上、県に連絡してもらうことにした。

 竜角寺台まで行ったので、グリーンシャワーを浴びたくて風土記の丘を一周する。静寂を破って響き渡るウグイスの声に誘われて遊歩道を進むと、あら!まあ!一匹の妖しげに美しいガがヒラヒラと翔んできて目の前の茂みに止まった。ぼってり太い触角、頭部は朱色、黒くつややかな羽にくっきりと斜めの白い帯。ホタルガだ。しばらく見とれた後慌ててカメラを取り出そうとしたら、私の動きを感知したのか翔び去ってしまった。ク〜!

 24号墳(前方後円墳)周辺は上空がクヌギで覆われているが、まだ林の上に空が広がっていた30年ほど前から私の好きなスポット。ここには24号墳を囲むように3つの小さな墳墓(円墳)がある。家族かしら?その1つ、23号墳の調査が終わり、近く公開されるらしい。

 途中、樹冠のほうからえも言われぬ香り(たぶん花だと思う)が降り注いできたが、出所を突き止められなかったのは残念。

 風土記の丘は下草刈りが始まっていた。既に済んだあちこちには蕾がふくらみ始めた山百合が揺れていた。山百合は生い茂った草を突き抜けて純白の大きな花を開き、草いきれに負けない力強く美しい香りを放つ。山百合を刈らずに残してくれるのはよいが、まわりの草をきれいに刈りとられてなんだか心細げに見えた。

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