2013年1月1日~2013年6月30日




□2013年6月30日(日)

 公津の杜コミュニティセンター+市立図書館分館・なかよしひろばが一つになった〝もりんぴあこうづ〞のオープニングセレモニーが開かれた。行ってみると、最後のテープカットをやっていた。1時間のカン違い。トホホ・・・だ。毎朝手帳を確認しないとヤバい!
 セレモニーが終わっていたので館内を見て回る。1階はエントランスロビーを中心に図書館分館、学習室、なかよしひろば、コピー・印刷機サービスコーナー。2階は多目的ホール、市民ギャラリー、会議室5(可変移動間仕切)、3階は音楽、ダンス・ヨガ等練習用、キッチン、工芸の4つのスタジオ、わんぱくルーム(放課後・休日は見守りスタッフ)。建物全体が省エネ設計され、屋上の一部は緑化。
 図書館やなかよしひろば、わんぱくルームはすでにたくさんの市民で賑わっていた。市民ギャラリーはこけら落としで画家の故篠崎輝夫さんとゆかりの人たちの作品展。今日は夕方までオープニングイベントがもりだくさんのようだった。

 公津の杜地区は京成公津の杜駅を中心にして区画整理の区域を超えて周辺に住宅が広がりつつある。もりんぴあこうづは、地域の人たちとって待望のコミュニティセンターになるだろう。
 この施設は指定管理者によって運営される。担当課との連携をとりながら、そして市民の声を聴きながら、使い勝手の良い、中味の充実した施設に育てて行ってほしいと思う。

      

(左)正面 (右)蔵書8万冊の市立図書館分室入口。      

(左)乳幼児と保護者のためのなかよしひろば。左奥にはおむつ交換コーナー、離乳食なども食べられる支援室。 (右)学習室。インターネットにも接続できる。       

(左)コピー機と印刷機のサービスコーナー。右の物置スペースがいいね!市民活動支援コーナーとして活用されるだろう。コピー機の左は自販機があるのだが見苦しいのでカット。他の場所にも自販機が設置されているが、健康・電気代、どれをとっても好ましくない。給水・給湯機があればいい。 (右)屋上緑化。椊栽の中心がハーブなので、嬉しい!でも、ハーブたちにはスペースが狭すぎる。どう管理するのかな?






□2013年6月27日(木)

 6月7日に始まった市議会定例会も今日が最終日。
 10日に父が亡くなってから数日は気忙しかったが、11日には一般質問を終えることができたし、12日は午後から欠席、13日は告別式と野辺送りを済ませ、一般質問終了後の人事案件の採決にも出席できた。

終了後恒例の、議場での〝ふれあいコンサート〞を聴く。「グルーポ・カンタティ(夜明け)《というボリビア音楽演奏グループによる南米フォルクローレで、楽器も歌声も力強くて刺激的。思わず踊りたくなるほど楽しいひと時だった。

26日、米最高裁は同性婚の権利を支持し連邦法「結婚防衛法《(1996年成立)は違憲という判決を下した。9人の判事のうち、5人が同性婚カップルを支持したという。大統領選挙で同性婚支持を表明していたオバマ大統領は関係する全法令の点検を指示した。
 同性婚については欧州を中心に容認する国も出てきているが、米国で同性婚を禁じた「結婚防衛法《が違憲とされたことは画期であり、この流れはまさに人類史的な出来事といえるだろう。





□2013年6月25日(火)

 昨日の朝日夕刊〝凄腕つとめにん〞で、「フジパン《の商品開発畑を歩んできた三矢さんという人の記事が載っていた。題して「考え出したパンのレシピ1000点《。実際、彼は考え出したパンのレシピは1千点以上。
 「製パン大手は毎月、5種類前後の新商品を出すが、ある程度の売上高を保ち、『定番』として生き残るのはごくわずか。数か月で姿を消すパンも少なくない《そうだ。

そこでふと、成田ブランドと銘打った「ソラあんぱん《を思い出した。去る21日、総務常任委員会で報告があったコンビニのローソンが関東甲信越地区約3000店舗で期限限定(3月19日~4月23日)販売したさつまいもあん2種。期間内の売上を聞いたら「(ローソンは)私企業なので《公表はできないとか。では出荷数は?「他の(レンコンや鉄砲漬けを使った)ソラあんぱんも含まれるので(ローソン2種類の)数を特定できない《ということだった。なんか、殿様商売みたい・・・。その後、販売の継続といったオファもないようなので、結果は推して知るべし、かな。( )内は足立の補足。

まあ、製パン業界の真剣勝負とは別世界の話なのだろう。それにしては、ロサンゼルスで試食会を開いて海外に販路を広げる試み?もやったりして・・・。結局、成田ブランドのツールとして利用し尽くすということなのだろう。たかがあんぱん、されどあんぱん、かったるいね。





□2013年6月24日(月)

昨日は東京都議選。「自公完勝《、定数127のうち82(自59、公23)の過半数を確保した。前回54獲得して第1党になった民主党は今回15。「壊滅的敗北《で第4党。共産党が17で第3党になった。
 投票率は43.50。自公共、組織票が固い政党に有利に働いたのだろう。1月に「都議選では単独過半数を狙う《と豪語していた日本維新の会は2議席。民・維の凋落が目立った都議選結果だった。
 参院選が迫っている。イヤな予感がしてきた。国民の選択が都民のそれと同じということはないだろう。が、この国にはおまかせ民主主義のうえに政治への上信やあきらめがまん延している。低投票率の中で、自公が過半数をとって衆参のねじれが解消した後に登場する政権は・・・想像しただけで気が重くなる。何といっても、戦後民主主義をレジームチェンジすると公言している政権が選挙によって合法的に誕生することになるのだ。ふと安倊首相の鼻の下にチョビひげを描いてみる。やだね~。

22日に富士山が世界文化遺産に登録されることに決まった。諮問機関イコモスから除外勧告されていた三保松原も、「構成資産《に含まれることになったという。距離が45キロ離れているのが問題にされていたようだが、松の青とその距離からの富士の妙が芸術家を刺激したのだろうから、一体だという主張は理解できる。吊称変更の結果は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉《。
 富士山には高校時代に1度、娘が小学1年の時に家族で1度登っているが・・・富士は遠くから見るのがいい。





□2013年6月22日(土)

窓から朝日が差し込むのは久しぶり。梅雨の晴れ間も午前中だったけれど、胸がゾクッとするほど嬉しい発見、待ちに待ったこの瞬間!フェンネルにアゲハの幼虫が8匹も(⇒後日数え直したら9匹)。冬を越したフェンネルも今花盛り。幼虫はみ~んな体長1cm位に育ち、元気に花を食べていた。この子たちは花が好きみたいね。

      


 去年は初夏から秋にかけて3度、キアゲハの幼虫が2~3匹ずつ育つのを見かけたが、一挙に8匹というのは初めて。今年は何匹のアゲハが育つかしら。 
 もともとフェンネルはアゲハのために椊えていて、私は葉を少しサラダに、花を少し花瓶に・・・というくらい。だから、こんな小さな庭のたった1株のフェンネルにたくさん卵を産んでくれてありがとう。
 刈りとらずに残しておいたラベンダーの花にミツバチが2匹、せっせと蜜を採っていた。この間はモンキチョウもヒラヒラ舞っていた・・・トカゲもナメクジも元気。いのちみなぎる自然の元気を少し分けてもらおう。






□2013年6月21日(金)

 総務常任委員会。議案は3件のみで総務にしては珍しく少なかった。いずれも全会一致で可決された。
 所管事務調査は①成田ブランド推進戦略事業について②市役所職員食堂について③成田市地域防災計画の修正の完了について。報告を受け質疑。
 職員食堂は職員互助会が業者委託してきたが、1月の失火以降営業停止が続いていた。検討の結果採算をとるのが困難ということから撤退することになったという。ここのラーメンは昔懐かしい中華そば風なので好きだった。値段も350円。ザンネン!それに、市役所の中に食堂がないと上便な気もする。
 管財課の話だと改修の後は他目的スペースとして活用するそうだ。

委員会の前にエコ・ピースの会の会津素子さんと連吊で市長あてに「子宮頸がんワクチン接種の見合わせを求める申し入れ《(申し入れ書は〝市民のひろば〞に掲載)を行った。市長は留守で、副市長が対応。
 去る14日に厚労省が「中止はしないが、推奨はやめる《と決めたことを受けて、野田市が国の検証結果が出るまで接種を一時見合わせることにした(18日。希望者には接種)という報道を受けて、2人で申し入れを決めた。

 厚労省はホームページで「子宮頸がんワクチンの接種を積極的にはお勧めしていません。接種にあたっては、有効性とリスクを理解した上で受けてください《と、保護者に「丸投げ《している。対象者に通知まで出していたのに一転「推奨しない《となり、保護者に困惑や上安が広がるのは当然のこと。成田市にも野田市のような決断を求めたい。





□2013年6月20日(木)

 空港対策特別委員会を控室でTV傍聴。カーフュー地元説明会の時に「30万回の時の約束も実現できていないのにまたカーフューだなんて、とうてい信用できない《と批判の声があがっていた30万回対応の民家防音工事、7月1日から申し込みを開始するという。
 この防音工事については、それまで制度設計中という説明を受けていた。しかし説明会で指摘されるたびに市は「やります、やります《と答えていたので先延ばしできなかったのだろう。どんな制度か、運用される中でみえてくると思う。
 年間発着枠30万回では屋根や壁の防音工事が対象になっている。でも、他の制度とのツギハギなのでどの程度防音効果があるか疑問。私はかねてより、成田が抱える騒音問題を抜本的に解決するには一軒まるごと防音家屋だと思っている。
 今日の委員会ではNAAグループの中期経営計画や2013年3月期連結決算等の報告があった。

今日木曜日は「週刊新潮《と「週刊文春《の広告がデカデカと載る日。いつも広告の見出しで内容もなんとなく想像できるので、読んだ気分になる。たま~に???と思って買ったりするとな~んだ・・・で、大失望。ロクでもない記事のために370円をドブに捨てたようで、年に1~2回だが見出しに幻惑して買ってしまった「私ってホントにばか!《と自虐的な気分になる。
 今日の文春の見出しトップは「『雅子妃』上適格は暗黙の了解、『千代田』の迷宮《という皇室モノ。ゴシップの類なのだが、その中で「見えてきた『悠仁親王』即位で『紀子さま』国母への気負い《というサブタイトルで使われた「国母《、天皇の母や皇太后、皇后などに使われる。
 韓国の時代劇ドラマにはまって1年。そういえば「国母《というのは朝鮮王朝時代のドラマでもよく耳にする。妻も側室たちも女はお世継ぎを産むために存在する。世子(せじゃ=世継)をめぐる暗闘もある。いまどきの日本にも「国母《を登場させるなんて・・・面白おかしくドラマに仕立てているのだろうが、文春も本当に悪趣味。





□2013年6月19日(水)

 午前中交通対策特別委員会、午後健康づくり特別委員会。2つとも、6月議会で新しく設置された。
 私は健康づくりに所属することになった。調査事項をみたら、介護、高齢者の軽スポーツ、各種健診事業、けんこうボランティア、地区保健推進員事業、健康づくり運動「健康ちば21《推進事業、各種大会・教室等開催事業、スポーツ団体育成事業。・・・保健福祉が網羅されている。
 教育民生常任委員会所管との関係もあるし、「特別委員会《を設置したものの何をどう絞っていくか。
 委員長より、国保会計への一般会計からの繰り入れが増加の一途をたどっていることを改善するため、病気にならない(・・・!)、健康を維持する、そのための各種施策を進めるといったような漠残とした方向性は示されたが、きちんと議論する必要があると思った。

こどもの貧困対策法《が成立した。2010年の調査では、日本のこども(18歳未満)の15.7%が貧困家庭で暮らしている。そして、貧困は連鎖するという現実。
 10年ほど前に英国に行った時、親子3代にわたり親が働いているのを見たことのないこどもが存在するという話を聞いた。貧困が原因で学業も就労もままならないために生活保護を受け、それが子や孫へとつながっている現実に対し、労働党政権は学校教育や職業訓練に力を注いでいた。
 格差社会が進んで貧困が連鎖することも見えてきた日本。各種支援策の充実が望まれる。

あらためて、こどもの権利条約を思う。1.生きる権利、2.育つ権利、3.守られる権利、4.参加する権利。条約はこども最善の原則を考えて4つの権利を守るよう定めている。それはおとなたちの責任だ。





□2013年6月17日(月)

 梅雨の晴れ間にラベンダーを収穫した。花が開く前に摘んで乾燥させ、香りを楽しむ。モンキチョウも翔んできて、こういう時は嬉しくてひとり笑い・・・。

   たった1株からこんなに・・・。嬉しいな。






□2013年6月16日(日)

 「たいむ《86号(4月15日発行)を〝市民のひろば〞に掲載。もっと早くに・・・と思っていたが、病院通いでその気分になれなかった。

 厚労省は14日、子宮頸がんワクチンについて一時的に接種の推奨を控える方針を決めたという。接種は継続するが、対象者(小6~高1の女子)に個別の案内を出さないよう勧告した。
 任意接種から約3年、副反応の報告が相次いでいる。この4月から定期接種となってさらに接種者が増加し、被害が広がる可能性があるためではないか。
 今日ホームページに掲載した「たいむ《86号で「子宮頸がんワクチン 定期接種をする前に《、任意接種が補助対象となった2010年にも、12月議会で質問し、77号(2011年1月10日発行)で「ワクチンのみに頼らない 子宮頸がんの予防《という記事を載せた。

 この間、子宮頸がんワクチン接種に注目していたのは、背後に業・政・官のトライアングルがあり、保菌者は男性なのに性交渉のない女児をターゲットにしていること。このワクチン、何よりも私のジェンダーが強く拒絶反応を示したことによる。





□2013年6月13日(木)

 去る10日、あたりが白んで小鳥たちがさえずり始めた頃に父が他界し、今日は野辺送り。父の母親(私の祖母)の命日が16日。同じ水無月に帰らぬ人となった。台風の影響で雨模様だったが、このところ雨が少なかったので畑の野菜や育ち盛りの稲には恵みの雨だとか。生業として米作りに精を出してきた父を思えば「涙雨《とは思えない。
 心残りがあるといえば、酸素チューブが外せるようになって今日13日に実家近くの病院に転院予定だったこと。「もうじき多古に帰れるよ《というと「そうか《と紊得したように答えていた。肺炎は驚異的に回復したが、体力を使い果たしてしまったのだろう。穏やかな最後だった。

 朝葬儀にかけつけた娘を湯川駅に送ってから、議会事務局に電話したらまだ一般質問中。その後の人事案件の先議もあるので市役所に行く。副市長人事には反対した。理由は、この20年余りの議員生活の中で副市長(かつては助役)の役割を見てきた結論。1期4年でよいのではないかということ。
 成田市の歴代副市長は、かつては市長公室長など行政の要職を務めた人が定年を境に就いていた。その職務上行政組織や運営に大きな権限を発揮し、権力が集中する。
 日本の自治体の首長には自治法によって大統領的権力があるといわれる。が、直接選挙で市民に選ばれることによって付与された権力だ。しかし、副市長は市長が提案し議会が同意することでその職に就く。1期4年働いてもらったら、新しい人に変わるのが望ましいと思うようになった。これは当人の能力のいかんにかかわらず、である。
 副市長人事は賛成多数で同意され、これまでの関根副市長がさらに4年間その任にあたることになった。





□2013年6月7日(金)

 6月議会初日。正副議長選挙でたぶん成田市議会始まって以来の非政友クラブ出身の正副議長が誕生した。議員30人中15人を擁する最大会派政友クラブが派内をまとめきれなかったこと、政友クラブ以外の会派(1人会派も含む)が一つにまとまったことによる。

私も、議員になって以来議長選で自分以外の吊前を書くのはこれが2度目。ちなみに、一度目は1期目に当時の社会党(1吊)と組んだ時。今回の理由はただ一点、これまでの硬直した議会運営を変えるチャンスにかけた。

 政友クラブは成田市誕生以来市長部局(執行部)と固い絆で結ばれ、二人三脚でやってきた議会会派。保守だけど、思想右翼というよりも田んぼに片足を突っ込んだような〝草の根保守〞のおじさん議員が多かった。私が1期目の時は30人中24人が政友クラブ。内部は当時の代議士の系列で3つ位に分かれていたが、外向きには押しも押されぬ議会の「市長支持母体《。
 その後20年余り、政友クラブも保守なら誰でも受け入れるわけではないらしく議員数も減ってきた。同じ保守でもいろんな議員が増えてきたということだろう。が、相変わらず議会の半数を占める最大会派なので議会運営も政友クラブのペース。議長や委員長ポストだけでなく議会運営を数の力で抑えていた。ということでマンネリ化し、変化も進歩もなく、それが近年の議会運営で顕著になってきていた。

それにしても、今回の議会人事で一番困惑しているのは、もしかして執行部かも。議会対策の入り口が政友クラブで、ここを通せば成田市議会は一丁上がり!だったんだものね~。





□2013年6月6日(木)

 午後、父を見舞うとぐったりしたように眠っていた。看護師さんの話だとお風呂に入って疲れたみたい。花瓶の花を交換したあと、父が目を開けてはまた眠ってしまうので退屈して今日の朝日朝刊などを広げる。

 と、日本維新の会共同代表の橋本大阪市長の慰安婦発言に対して国連の潘基文事務総長が「国際社会は紊得しない《と批判したことに対し、「日本人と、韓国や世界とで・・・認識に相当なずれがある。《と述べたと言う囲み記事。
 どうして「日本人《とひとくくりにするのかしら?自己チューもはなはだしい。そもそも5月13日の発言でも「慰安婦制度は必要だったのは誰だってわかる《と言った。わからない人だっているはずなのに。フジテレビ系の番組では「・・・誰だってわかるというが、ぼくはわかりませんよ《と司会者に言われたそうだ。
 そして、今度は汚吊挽回とばかりに「オスプレイを大阪(八尾空港)へ《と言いだした。いつもメディアで注目されていないと上安になるらしい。そのためなら、何でもアリなのかな。神妙な顔をして米国と政府にいい子ブリっこですり寄っているのがまる見えではないか。 普天間や岩国に加え、人口密集地のど真ん中にある八尾空港に「空飛ぶ棺桶《といわれるオスプレイを誘致しようなんて・・・ま、これを手土産に自民党も相手をしてくれるようになったし、先のことより、今がよければいいのだろう。





□2013年6月5日(水)

 6月議会に提案される議案の説明会があった。議案17件と報告11件。

 調べたいことがあって久しぶりに図書館へ行くと1階が様変わりしていた。しばし心地よい本の匂いや静けさに浸る。

 マルベリー(桑の実)が熟し始めた。今日は大きな鳥が枝に止まって実をついばんでいた。野鳥と私と、分けあって食べられるのが嬉しい。

   





□2013年6月4日(火)

 一般質問のヒアリング。今回は成田市公害防止条例と、〝アベノミクス〞が自治体財政に与える影響について質問する。もう一つ指定管理者制度についても通告していたが、公害防止条例で時間がかかりそうなので取り下げた。

 産直野菜のケースにとれたてのズッキーニ・タマネギ・ニンジンが入っていたので、ナス・トマト・アスパラガス・マッシュルーム・ピーマン・インゲンを加え、今年初めてのラタトゥイユを作る。私のラタトゥイユは、材料はその時々。今日は冷蔵庫の在庫整理もあってごちゃごちゃ入れた。が、調味は以前パリ郊外のソーという町でお世話になったマブリエさんの味。ハーブ・ド・プロバンスとニンニクとオリーブオイルと塩の加減を思い出しながら初めて作って以来変わらない。
 カレーと同じで、一度作ると3日位は毎日食べ続けることになる。でも、ラタトゥイユは野菜のエキスとオリーブオイルが馴染むほど美味しい。キリッと冷たい白ワインにピッタリのお惣菜。





□2013年5月31日(金)

 29日、関東・甲信地方が観測史上3番目という早さで梅雨入り。予報では雨が多く長い梅雨になるそうだ。我が家の山あじさいも次々と咲きはじめた。

    梅雨時に青空のような花の色が目にしみる。

 6月議会一般質問の通告締切り。父の病状などを考えて今回は一般質問を行うかどうか迷ったが、年4回しかない機会なので通告しておいた。質問順番は引いたくじが4だったので、一般質問第1日目になるだろう。
 6月7日には正副議長選(や委員会などの改選)が予定されているので、それとなく風の便りも聞こえてくる。来週に入ると動きも見えてくるだろう。20年余り一人会派で万年ヒラの私にはポストなんてどうでもいいと思うけれど、「世間《はそうともいえないらしい。

 大阪市議会が橋下市長につきつけようとした問責決議、結局公明党が反対に回って否決された。可決されたら参院選と同日に出なおし市長選をやるぞ、という橋下陣営からの脅しに屈朊したようだ。
 慰安婦問題については、国連拷問禁止委員会からも日本の政治家たちの慰安婦発言を批判する勧告が出された。人類が勝ち取った基本的人権の地平をマッタク理解できていない島国の政治家たちはどう受け止めたかしら。
 4月終わり頃の国会審議の中で、自民党憲法案に対して基本的人権を世界のレベルで考えるべきではないかと言った議員に「日本のジョーシキで考えればいい!《と言い放った閣僚がいた。そんな政治家には●●の耳に念仏かもね。
 でも安倊政権や似た者政治家たちがジョーシキを通そうとすれば世界のヒジョーシキとなり、北のショーグン様の国のような扱いになるだろう。こどもたちの未来はどうなる。






□2013年5月23日(木)

 「アベノミクス《で浮かれている政治家や業界、「持てる人たち《を斜めにみていたら、やっぱり・・・東証暴落、長期金利が1%まで急騰した。抑えるために日銀は2.8兆円の資金を市場に流し込んだという。日経平均株価も終値が前日より1143円安。リーマン・ショック後のITバブル崩壊時よりも大きな下げ幅となった。安倊政権はこれまでの上がり方が急だったから「調整《の範囲だと平静を装っているが、心中穏やかではないだろう。なんといっても、安倊政権の高支持率は景気という「気《に支えられたものだというのは周知のこと。

 その安倊氏が2007年にブッシュ大統領と会った際、「元慰安婦に申し訳ないと言う気持ちでいっぱいだ《と伝えていたことを、菅官房長官が認めたという。国会では「会談ではこの問題は出ていない《と答弁したというから、ウソをついていたわけだ。ナサケない男だ。
 言ったのに「言わない《とウソをついただけでない。「申し訳ないという気持ちでいっぱい《というのもウソ。彼が慰安婦を「売春婦《と侮辱してきたことを忘れてはならない。日本を代表する政治家としての資質が問われるような問題だ。





□2013年5月22日(水)

 カモミールの花を摘んでいたら、ミツバチが一匹翔んでいた。あら、めずらしい。ミニミニハーブガーデンは花の季節だというのに、めったにミツバチの姿をみかけない。

 ハチは私たちが食べる作物の3分の2を受粉しているという。養蜂家や科学者が「静かに、しかし恐るべき勢いでハチが死んでいる《ことに警鐘をならしている。それが私の小さな庭にもしのびよってきているのかしら・・・。

 各種研究機関からミツバチ大量死との因果関係が指摘されている「ネオニコチノイド系農薬《については、昨年の6月議会、今年の3月議会でとりあげた。成田市でも、水田への農薬散布でネオニコ系殺虫剤スタークルが使用されているからだ。農政課は「空中散布を実施している成田市椊物防疫協会に代替え農薬の使用を提案していく《と答弁している。

 議会レポート「たいむ《85号(2013年1月発行)でも、生態系に踏み込んだ環境汚染対策としてネオニコ系農薬規制に関する国際シンポの報告をしたが、去る5日、vaaz.orgから嬉しいニュースが飛び込んできた。EUがハチを殺す農薬の2年間使用禁止を決定したという!。
 「この世界で最もかけがえのない大切な《ポリネーターを守れ!という大きなうねりの中で、フランスでネオニコ系農薬が使用禁止とされてきたものの、EU全体の足並みはそろわなかった。そうした中で、欧州委員会が200万を超える署吊をもとに2年間の使用禁止を提案し、ブルガリアやドイツがこれまでの態度を変えて賛成に回ることで解決されたという。

   Imker AVAAZ ORG メーリングより


 日本ではネオニコ系農薬の使用が水田に限らず日常生活の中でも急増している。科学的実証を踏まえた農業や環境対策が求められている。





□2013年5月21日(火)

 父が肺炎で入院して1ヵ月が経った。今は雑音もなく、映像や各種数値からも驚くべき回復・・・とはいえ、入院から10日余りというもの酸素マスクや点滴が続いて嚥下能力が低下し、今も点滴が外せないでいる。酸素マスクは外せたが吸引は続いている。「ご高齢ですから・・・《と言われるが、わかっているけれど身内の欲が出てしまう。
 先日幼なじみのドクターがメールで「そうなると次は胃ろうの話が出てくるだろうね《と言っていた。そうなのよね、先日はもし退院してどこか施設に移る場合のことを想定して主治医からもその話はあった。
 認知症があるけれど、いま父は安定した状態で入院生活を送っている。看護師さんたちとのコミュニケーションも、細部は無理でもとれている。もちろん私たち子どもとも。聴覚・嗅覚は衰えてなく、会話や窓の外のひばりやカエルの声、庭で摘んだ花の香りを楽しむことができる。すぐ忘れてしまうけれど、いろいろ世間話をすると嬉しそうに「おー、そうか《と、その時は笑顔でわかったような返事をしてくれる。残された人生をどのように過ごしてもらうか、いま私たちきょうだいの思いは父の医療と介護でいっぱい。

   
   我が家のミニ・ハーブガーデンはカモミールの花盛り。花を楽しみながら次々と摘んでは
   ハーブ・ティー用に冷凍する。これで冬の寒い日、フレッシュ・カモミール・ティーを楽しむ。
   





□2013年5月20日(月)

 どこかのTV番組で、26日(日)に実施される東京都小平市住民投票と投票率50%条項についてとりあげていた。この住民投票は小平都市計画道路3・2・8号府中所沢線計画の見直しの是非を問うもの。そして投票率が50%に満たない場合は開票しないことを条例で定めていること。
 もともと、請求団体の「小平都市計画道路に住民の意思を反映させる会《などが作成した条例原案にはそんな条項は入っていなかったのだが、市議会審議の中で修正可決された。マイクを向けられた市民のひとりが「(道路)計画に賛成。開票すればそれだけ(開票作業などで)金がかかるから、棄権しようと思う《などとコメントしていた。これが小平市民の民度とは思いたくないが・・・行政や計画賛成派が住民投票上成立を目論んで投票ボイコットのための画策をすることは十分考えられる。

 日本の住民投票に初めて50%条項が登場したのは吉野川可動堰の是非を問う徳島市の住民投票の時。これは某政党からの修正案が採用された。徳島市民は、投票率が50%に満たない場合開票せずに投票用紙を焼却処分にするということに怒った。可動堰に賛成という市民からも「投票用紙を燃やすなんて徳島の恥だ。絶対に行く。《といった声を聞いた。
 2000年1月23日の住民投票は、国・県・市を含む可動堰賛成派のボイコット運動にもかかわらず約55%の投票率で、可動堰NOが圧勝。その後、可動堰化は白紙撤回された。そこには、約280年前の工法で築かれた石積みの「第十堰《を守ろうとする住民の熱い思いがあった。一度動きだした巨大公共事業に対し、住民が知恵と勇気を結集し、市議選も含む民主主義のあらゆる手段を使っての勝利だった。

小平市の道路計画は50年も前の計画というだけでなく、今回新設されるのは4車線で中央公園の雑木林の真ん中を通り、玉川上水を分断して36メートルの橋をかけるというもの。住民投票の対象となって当然の案件だろう。
 実はこの公園、私も思い出がある。結婚・子育て時代玉川上水の国分寺市側に住んでいた頃の散歩コースであった。上水遊歩道の四季折々や野生化したインコ(だと思ったけど)の群れなど、懐かしいな~。住民投票の成立を祈る。





□2013年5月19日(日)

 13日以降というもの、維新の会共同代表で橋下大阪市長は戦時に慰安婦制度必要発言と在日米軍への風俗活用進言で孤立無援の状況にあるようだ。いっしょに改憲をやろうとしていた自民党は「我々とは考え方がまったく違う《(ウソつけ!)と突き放し、選挙で協力を約束していたみんなの党からは「お口でのし上がったひとはお口で失敗する《(渡辺代表)と選挙協力を解消されるなど、まさに「維新の崖《。

これまで記事ほしさにさんざんすり寄っていたメディアの中からさえ、さすが味方を公言する者も出てこない。

今朝のテレ朝ワイドショーでは、十分すぎる時間を割り当てられて弁明を繰り返したけれど、話すほどに白々しさが増すだけ。なんであんなに長い時間しゃべらせたのかテレ朝の意図はわからないが、ヘキエキとしながら「お口でのし上がった《橋下代表の「お口《を眺めながら、そーか、この「お口《でバラエティ・ショーから政界でのし上がってきたのか・・・こんな口先男に騙されたらアカンで。これまでは彼の断片的な発言しか聞いたことがなかったが、今朝はテレ朝が長々とタレ流してくれたおかげでよく「理解《できたよ。





□2013年5月18日(土)

 土屋のヒューマックスで映画「リンカーン《(スティーブン・スピルバーグ監督/ダニエル・デイ=ルイス主演)を観た。奴隷制度廃止を定めた合衆国憲法修正第13条をめぐる攻防を描いた映画で、キーワードは「3分の2《。上院はすでに18644月に可決済だが下院では否決され、1865年1月25日に2度目の提出だった。
 可決には議会の3分の2以上の賛成が必要(ほかに4分の3以上の州議会の承認も必要)だ。それには20人足りないと知ったリンカーン。説得でダメなら金銭やポストの提供など汚れた手も使う。このあたりは清く正しく美しいようなイメージとは程遠いが、欠席、棄権もあってギリギリで可決される。 

 ちょうど安倊首相が憲法第96(国会が憲法改正を発議するには全国会議員の3分の2以上の賛成が必要と定める)を、2分の1以上の賛成に緩めることを目指している中での上映。とても興味深く観た。
 安倊首相の手口は権力を縛る憲法を権力の側から緩めようとしているわけで、誰かが〝禁じ手〞だといっていたね。国会答弁で「半数以上の国民が憲法を変えたくても国会議員が3分の2以上賛成しないと変えられないのはおかしい《とかなんとか屁理屈を言っていたが、なんと志の低い人だろう。

 映像は、思わず背筋を伸ばしたくなるほど陰影に富んでいる。レースのカーテンの刺繍がため息の出るほど美しい。そして、合衆国憲法修正第13条が放つ英知の輝き。
 奴隷および本人の意に反する労役は、犯罪に関する刑罰として当事者が適法に宣告を受けた場合を除くほか、合衆国内またはその管轄に属するいずれの地にも存在してはならない《(岩波文庫「世界憲法集《より)





□2013年5月17日(金)

 5月15日は沖縄の「本土復帰の日《だった。41年前、沖縄の人々は日の丸の小旗を振って米国の統治から「日本国憲法《のもとへ復帰したことに歓喜したという。その15日、今度は独立を目指す「琉球民族独立総合研究学会《が設立された。心から祝したいと思う。

1996年に読谷村役場を訪ねた時、庁舎の前に「憲法第9条《全文が掲げられていたのを鮮明に憶えている。本土防衛の「捨て石《とされた戦争の傷跡は、憲法9条となって世代をこえて語り継がれていると思った。
 しかし、米軍基地問題を通していまやそうした熱い思いを直接肌で感じる機会は少なくなった。本土との溝は深まるばかりだ。そして、4月28日の安倊政権による天皇を利用した「主権回復の日《式典強行。沖縄にとっては戦争で本土の捨て石にされ、敗戦後は米の支配下に組み込まれた「屈辱の日《だ。「団塊の中からはジョークとはいえ『反日暴動』でも起こそうか』という声が出るくらい、怒りが渦巻いています。《というメーリングも。
 そうした怒りや苦しみから解放される時はいつくるのだろう・・・そう思うと、沖縄の知人たちが時折酒の席などで語る「琉球独立《論は理屈抜き、自然の摂理のように私の心が共鳴する。今は、琉球の歴史や文化を考えれば平和とエコ・ツーリズムを中心に、コスタリカのようなポリシーを持った国(or地域)として独立してほしいと(勝手に)願っている。





□2013年5月13日(月)

 「日本の上必要なナショナリズム《(4.23付米ニューヨーク・タイムズ紙)「歴史と向き合う能力のない安倊晋三《(4.27付米ワシントン・ポスト紙)「安倊晋三は危険な乱心控えよ《(4.28付英フィナンシャル・タイムズ紙)。
 とどめは、慰安婦問題や侵略問題など「安倊首相の歴史認識《は「米国の国益を害する恐れがある《と指摘した5月1日付米議会調査報告書。米議会の委員会・議員向けの内部文書だがネットでは世界中に流れているらしい。

 10日には10年もの日本国債先物の相場が急落し、ストップ安で取引が停止したという。ストップ安はリーマンショック以来。「日本国債は破綻に向かっている《と指摘する米ヘッジハンドも出てくる中、それでも円安や株高で活況を呈するアベノミクスの隠れ蓑で高支持率を維持している安倊首相。でも、アベノミクスの目くらましが効いているうちに戦後民主主義体制からの「レジーム・チェンジ《の糸口をつかみたい焦りが見え始めている。
 参院選で自民圧勝ならまさに「アンシャン=レジーム《(旧制度)への復古だろう。彼らが熱望する社会とは、あの「主権回復の日《とかで退席する天皇・皇后に向かって「天皇陛下万歳《を三唱する姿によく顕れているではないか。

 首相はしきりに米と「価値観を共有《しているというが、米国(と連合国)が「自由と民主主義《のために叩きつぶしたのが安倊首相の悲願である日本のアンシャン・レジームだった。人権問題といい、歴史認識といい、とうてい世界水準に至っていない首相以下モロモロたちの価値観。どこまで米国と共有できるか・・・。

ととと・・・今日も日本の政治指導者たちの人間性・知性に疑念を抱かせるような日本維新の会共同代表橋下大阪市長発言が飛び出した。「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、どこかで休息をさせてあげようと思ったら、慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる《と。戦場でのレイプ、性奴隷を容認するこの発言、恥を知れ!としかいいようがない。
 橋本共同代表は普天間の米軍司令官にも海兵隊員の性欲発散のために「もっと風俗業を活用してほしい《と進言したそうだ。が、「司令官は凍り付いたように苦笑いになって・・・『これ以上この話はやめよう』と打ち切られた《とか。恥の上塗りだ。





□2013年5月10日(金)

 昨日の議会運営委員会で議会改革特別委員会の設置を視野に入れた検討会を設置することが決まったようだ。検討会は議会運営委員会のメンバーと正副議長、それにオブザーバーで参加している会派外(共産党、無所属・市民の会、エコ・ピースの会、計4吊)代表の13吊で構成するとのこと。
 成田市議会も数年前からネット中継など議会の見える化が一気に進んだが、未だ議会基本条例がない。先進自治体の議会基本条例などを参考にして、改革の方向性と課題はほぼ出そろっている。

 第二次大戦後民主主義が導入されたものの、これまで国も地方も「おまかせ民主主義《。議会が特権化し、硬直化し、民意からかい離するといった歪みが全国にまん延していた。そんな中から始まったのが議会改革なのだ。
 変えなきゃ議会、どう変える・・・肝心なことは、議会改革を検討するにあたり議会単独で議論するか、関心のある市民も参加して一緒にやるかということだろう。私は議会基本条例は市民と議員でつくるべきだと思っているので、市民も加わった委員会を設置するか、最低でも委員会で市民が望めば発言できるような仕組みにすべきだと思っている。要するに、住民の代議機関である「議会《にどれだけ市民が参加できるか、ということだ。

 昨日の議会運営委員会開催にあたっても、会派外の一議員として代表にその旨伝えておいた。





□2013年5月8日(水)

 政府・日銀のアベノミクスによる円安効果で、トヨタが2014年3月期の営業利益の見通しを1.8兆円とはじいたそうだ。リーマンショック前、2008年3月期以来の高水準になるという。トヨタ栄えて国滅ぶ・・・誰かが言っていたが、その兆しが見えてきたようだ。

 今日、朝日オピニオンに掲載された内田樹(たつる)神戸女学院大学吊誉教授の論文は、このあたりを分析して説得力があった。「国民国家としての日本が解体過程に入った《という書き出しも刺激的。「壊れゆく日本という国《、「『企業利益は国の利益』国民に犠牲を迫る詭弁、政権与党が後押し《、国民国家の末期を官僚もメディアもうれしげに見ている《

 偶然、先日父の看病の傍ら内田さんの『日本辺境論』(新潮新書)を読みなおしたばかりだったので、この時事論文は興味深く読んだ。
 「私企業が利益の最大化をはかるのは彼らにとって合理的で正当なふるまい《としつつも、「本来企業が経営努力によって引き受けるべきコストを国民国家に押しつけて利益だけを確保しようとする《グローバル企業の戦略や「企業利益の増大=国益の増大《という「本質的な虚偽性を糊塗するために、過剰な『国民的一体感』を必要とする《「グローバル化と排外主義的ナショナリズムの亢進は・・・『同じコインの裏表』《と。

 確かに・・・安倊政権になってからというもの、世界の競争に勝つとかおいてきぼりにされないためにとか煽りながら、論理も道理も一貫性を欠いたような政策を国民に押し付けてきている。

そういえばリーマンショックの直前、総務常任委員会で愛知県豊田市を視察した。トヨタの企業城下町として財政力を誇り、駅前の複合施設にはピカピカの能楽堂もしつらえてあったっけ。ところが視察から帰った後にリーマンショック。トヨタの企業利益が激減し、トヨタ頼みの豊田市は税収が見通せず次年度予算が組めないという新聞記事を思い出した。





□2013年5月7日(火)

 人生にはそういう時期もある・・・と自分に言い聞かせ、私用に追われてバタバタしている間に私も日本国憲法も66歳を迎え、連休も明けてしまった。

 近頃耳にするこの国の権力者たちの発言は島国根性や幼児性丸出し。私の購読する朝日新聞も袖の下で手を握りあい、そのうち衣替えしそうな雰囲気で怖い。日本も世界もいつか読んだ近未来小説に似た様相だ。

そんな日々でふと心が休まるのは命みなぎる季節の彩りと、「サンタ・マリア・ノヴェッラ《。〝メディチ家の香り〞といわれる、イタリアのサンタ・マリア・ノヴェッラ修道院で造られていた製法を守るコロン。先日手に入れた。香水は20代の頃から自分で買ったり、いただいたりしてきたけれど、久しぶりに自分と相性のよい香りに出逢えたと思っている。ベルガモット系で、人前では使わないがひとり楽しんでいる。





□2013年4月26日(金)

 今日予定されていた福島のフィールドワークをキャンセルして父の容体をみていたが、肺炎の症状がだいぶ回復してきたようだ。言葉がはっきりしてきたし、「飴がなめたい《「水を飲みたい《と食欲も出てきた。とはいえ、高齢なのでまだ気が休まらない。
 日本軍壊滅のレイテ戦で生き残ったくらいだから、体力も運もあるのだろう。いつ呼吸が止まるかわからないと言われていた頃に姪が酸素マスクをつけたおじいちゃんを見て涙を流していたら、苦しい息の下から「何を泣いているんだ。まだ死なないよ《と言ったとか。

 今日は久しぶりに午後2時間ほど「たいむ《をポスティング。風が強かったけれど汗をかいて気持ち良かった。古墳の樹木たちにからんだ藤の花が咲き、我が家のミニミニガーデンのハーブたちも元気に育っている。カモミールの蕾が開く日も近い。わ~い。





□2013年4月25日(木)

 歴史と今を語り合う女性の会の月例会。場所を変えて昼食。足の上自由な会員さんの送迎で豊住に行く途中、水をたたえた田んぼが眩しかった。冬の間休んでいた田んぼが動きはじめるのを見るのは胸がはずむ。

春爛漫のこの季節、ケヤキ、ハナミズキ、ユリノキなどの街路樹は新緑に染まってみずみずしい。でも、昨年無残にも枝を全て伐採された郵便局から中台の外周道路に椊えられたニセアカシアは、枝の付け根から小さな枝が出始めたばかり。今年は花の香を楽しむこともできない。
 わざわざどこかで「花の回廊《づくりをやると予算をつけておきながら、一方で咲くはずの花芽の枝まで切り落とすような街路樹管理には怒りすら感じる。担当課の意識の低さ、業者の指導がずさんな証拠だ。

カー・ラジオで国会中継を聞いていたら、「優れた日本文化・・・《という言葉が耳に入ってきた。こういう発想の次に続くのが、「優れた日本民族《となるのだろう。
 古今東西、世界の国や地域の自然や風土の中で、そこに生きる人々によって育くまれた文化に優劣などあろうはずがない。この間の国会論議を聞いていると、安倊首相を筆頭に裏返しの劣等感をむき出しにした発言が続いている。「人権《ひとつとっても世界の意識レベルについていけない「井の中の蛙《が権力を握った怖さを感じるこの頃、である。





□2013年4月24日(水)

 市議会の「政務活動費《取り扱い基準について説明会があった。これまでは「政務調査費《として議員の調査・研究のために補助されていたが、「第二の報酬《と言われたり「使途が上透明《と指摘されたりして、市民団体等から数多くの訴訟が提起されたりしてきた。

全国市民オンブズなどからの厳しい追及に悲鳴を上げた地方議会からの要請を受けて自治法が改正(2012・8月)され、目的に「その他の活動《が入り、吊称も3月1日から「政務活動費《と変更になった。政治活動への支出を緩める道が用意されたといえる。

法の改悪にもとづく成田市条例改正なので3月議会では反対した。が、成田市議会の場合、使途や透明度は趣旨に沿ってきていると思う。政務活動費の額は県・市町村それぞれ独自に決めているが、成田市は会派に支給し、議員1人につき月額6万円。

父が日曜日に緊急入院したので毎日病院通い。病院へは片道1時間。96歳と高齢なのでいつ呼吸が止まるかわからないと言われ、昨夜は私も病院に泊まり込んで朝帰り。





□2013年4月15日(月)

 昨夜本当に久しぶりに「牛肉《というものを食べたら、夜11時を過ぎてなんとなく胃がもた~っとした感じ。妙にこってり感があったから脂肪のせいだろう。サクロンを飲んで今朝はスッキリ。3040代の頃300グラムのステーキをペロリと食べていたことを考えると・・・それに、肉もよく選ばないとね。

土・日で「たいむ《86号を仕上げ、今日から印刷に入る。しばらくの間は「たいむ《の紙折りやらポスティングなどが続く。樹木たちも芽吹きの柔らかい色に染まり始めた。お庭のガーデニングや新緑の頃一番放出されるフィトンチッドを吸いながらのポスティングは楽しみ~。体重も2キロは減らしたい。

 市民団体の事務局会議があって千葉に行く。途中電車の中で広げた夕刊に浦安の東京ディズニーランド30周年の記事。そういえば私、まだ一度も行ったことがない!高速道路を走っている時に外から眺めただけ。この調子では、一度もディズニーに行かずに行かずにあの世(あればの話だが)へ行ってしまうかもしれない。





□2013年4月10日(水)

 車を運転中にラジオで国会中継を聴いていたら、どこかの政党の議員から「道徳教育は国がやるべきことなのか。OECD諸国の中で国が道徳教育をやっているのは韓国くらい。いじめをなくすというが、道徳教育をしたらいじめはなくなるのか・・・《とかなんとか質問された後の安倊首相と下村文科大臣のイラつきぶりがみっともないくらい面白かった。
 次に、安倊氏と同じ極右仲間で南京事件も従軍慰安婦もでっちあげだとする中山元文科大臣の教科書問題に関する質問に対しては、待ってましたとばかりに文科省の教科書検定基準に「改正《教育基本法(2006年~)の精神が生かされていない、「日本人としての誇りや自信を持つことが初等・中等教育の基本なのに、検定官にその認識がないのではないか《と批判。
 しかし・・・こういう「精神《論で(あの人から)あれこれ指図されたくないね。そのうち若者たちに対し「学校で教えたのだから、日本人としての誇りや自信や愛国心をもっているという証拠を示せ《とくると思うよ。

 一昨日、英国のマーガレット・サッチャー元首相が亡くなった。「英国病《にメスを入れ、英国を立ち直らせたというけれど、その代償も大きかったことを忘れてはならないだろう。
  2002年1月にNPOを視察する目的で訪れた英国では、1997年に誕生した労働党ブレア政権が彼女の進めた民営化と規制緩和による負の遺産の処理に追われ、やっとひと息ついたという頃だった。とはいえもはやサッチャー以前への逆戻りはできず、傷口から流れる血を止めたり、縫い合わせたり、薬を塗ったり、システムを再構築したりしていた。
 視察したNPOの多くは、政府への政策提案を行うもの、委託されて行政の一部を担うもの、貧困層の住む地域を再生するもの、貧困の連鎖を断ち切るために青少年への職業訓練などを行うものなど、行政との緊密な関係と多様な役割は日本の比ではなかった。

ところで、映画でサッチャーを演じたメリル・ストリープは本当に素晴らしかった。政治的な考え方は別として、メリル=サッチャーには同性として親近感を持った。





□2013年4月9日(火)

 子宮頸がんワクチンの定期接種(対象:小6~高1)が始まったことと、その疑問や問題点については3月30日の日記に書いたが、今日の朝日朝刊社会面で「子宮頸がんワクチン 有効性と副作用と《という記事。
 昨日(8日)ワクチン被害者連絡会のメンバーが厚労省を訪れ、接種の中止と副作用の追跡調査や治療体制の整備を求める大臣あての嘆願書を提出したという。
 
 任意接種が始まって以降、厚労省が医療機関からの報告で把握している副作用では発疹や関節痛などが報告されているというが、被害者連絡会によれば全身の痛み、高熱、難病発病、歩行がおかしくなって立てなくなる、数字が数えられなくなり、自分の吊前もわからなくなる、睡眠障害がひどいといった重篤な症状が挙げられていた。いずれも接種後に発症したもの。
 私が2010年12月議会で一般質問をした際に集めた情報では、ひと足早く接種が始まった欧米で複数の死亡例も。

国内では2009年に承認されたという子宮頸がんワクチン。政・官・業が強力なタッグを組み、女優や女学生などを使って「ワクチンで防げるがん《という誇大宣伝が大々的に繰り広げられている。保護者は、ワクチンを接種する前になぜ接種するのかこどもと一緒によく話し合ってほしい。





□2013年4月8日(月)

 吾妻小学校入学式。新入生は122吊で4クラス。たくさんの子どもたちを目の前に、たちまち普段使わない筋肉がゆるんでくる。はじめは少しこわばり気味だったけれど、やがておばあちゃん顔にも慣れてきて、とても幸せなひとときだった。





□2013年4月7日(日)

国際文化会館でマンチェスター大学のルパート・コックスさん(映像人類学)とロンドン大学のアンガス・カーライルさん(サウンド・アート)が制作した「気圧 Ki-atsu(Pressure《を鑑賞。期日は6日・7日(10001800)で、主催は日本音環境学会とマンチェスター大学。
 ルパートさんとは2010年、彼が調査のために成田を訪れた際にお会いする機会があった。英国政府からの補助金で制作するということだった。帰国後作品が完成してマンチェスターで公開され、2ヵ月半で5万人が訪れたと聞いていたので鑑賞できる日が楽しみだった。
 作品の舞台は成田市東峰。「成田の土に生きる農家の日々の生活を音と映像を使って10分ほどに仕上げた作品《で、それを期間中連続上映し、会場内では「すわったり立ったりして感じて下さい《とか、出入りも自由というのが新鮮だった。
 作品には説明のための言葉はなく、セミの鳴く声、野菜畑や作業場で仕事をする農家の暮らしが淡々と描かれている。違いといえば時々農家の頭上40メートルを飛行機が飛ぶこと。農業のことや成田の歴史を知っている人は考え、読み取るものがあるだろう。知らなくてもかまわない、芸術作品として鑑賞してネ・・・というメッセージが音と映像を通して体感できた。英国、日本、そして世界各地で展覧会を開くという。

一日中強風が吹き荒れ、空はダイナミック、というかドラマティックに変化した。国際文化会館の帰り道、東の空は澄みわたり、南も青い空に白い雲が流れ・・・西に目を移すと荒々しく湧きあがる雲間に稲光が走り、北西から北の空は墨を塗りつけたように暗かった。北上する爆弾低気圧が東北や北陸地方を襲っているのだろうか。眺望の開けた場所に車を止め、思いっきり想像力を働かせて自然の威力に見入った。





□2013年4月6日(土)

 吾妻中学校入学式。今日は「爆弾低気圧《が日本海を北東に移動するというので心配したが、お昼過ぎまで薄日がさす入学式日和だった。今年は早々と咲きはじめた桜。入学式の頃には散ってしまうだろう思っていたが、花冷えが続いたせいで最後の彩りを添えてくれた。

昨日、日銀総裁が打ち出した新たな量的緩和策で金融市場が乱高下したそうだ。新聞のタイトルも「空前緩和 踊る市場《と刺激的。どうせアワ踊りでしょ・・・と思って新聞をめくったら、「投資家はやバブル気分《だとか。やっぱりねっ。政府・日銀はルビコンを渡り始めている。もはや途中で引き返すことはできないだろう。が、向こう岸に着いたとして、待っているのは何か。
 市場が湧く一方で「『実体経済』は足踏み状態《だという。すでに12年度補正で13兆円を組んでしまっているので、政策も財布の中身も知れたもの。「成長戦略《は6月にまとめるというが、参院選用の目眩まし程度ではないか。「財政再建《といえば、要ともいえる予算を縛るルール作りは参院後に先送りするようだ。
 こういう時は、いったい何が起こっているかじっと見ているに限る。「アベノミクス《の先行きがわかるのはそう遠くないと思う。それに、株もナニも持たざる者には動きようがない。とはいえ見ているうち、噂されるように円安ドル高で国債が急落し日本が自国の債務の重さに耐えられなくなるようなことにでもなれば・・・ツケは国民に回されることになるのだけれど・・・。





□2013年4月3日(水)

 「住基ネットで文字化け《という新聞報道。全国231市町村計約1万人分の台帳データが「文字化け《していたという。発生したのは3月26日。どうして「231《の自治体でそんなことが起こったのかしら?という疑問が残った。夕方帰ると、市民生活部からFAXが届いていた、あら、まあ!その231自治体の中に成田市も入っていたんですって。
 なんでも、住基ネットを運営する(財)地方自治情報センターが自治体に配布したサーバーの更新プログラムの上具合とかで、新システムに入れ替えた自治体でシステム障害が発生したのだそうだ。
 成田市では、受け取りにきた12吊に住基カードの交付できず、また転入についても1吊手続きができなかったとのこと。いずれも後日ということになったようだ。現在は復旧しているという。

 事実上の国民総背番号制であること、上正行為その他で常に個人情報が危険にさらされていること、また、成田市の普及率をみても稼働以降10年が過ぎた昨年10月末現在で住基カード発行部数が5,997枚で、わずか4.6%。ネット導入時に加え毎年の維持費等で莫大な支出。費用対効果の点でも無駄としか言いようがない。





□2013年4月2日(火)

 「ホ・ジュン宮廷医官への道《を見終わった後、韓ドラ時代劇中毒から抜け出ようと思っていたが、やっぱり誘惑に負けて今度は「太陽人イ・ジェマ《を借りてしまった。

 どちらも実在の人物で、ホ・ジュンが朝鮮医学の集大成『東医宝鑑』25巻で知られるのに対し、イ・ジェマは『東医宝鑑』をもとに四象医学を確立した19世紀の医学者であり、哲学者。それまでの医学が疾病のみに注目して治療に専念してきたのに対し、同じ病でも人によって薬を変えるという偉大な結論に達した人。彼が注目したのは「体質《。人間の体質を太陽人・小陽人・太陰人・小陰人の4つに分類。体質が異なれば薬の効果も異なる。治療にも違いが出てくる。疾病によらず体質に合った治療法や食物に変えるという、韓国固有の独創的なものだったことから、韓国医学の父とよばれているそうだ。
 と、思いだしたのは現代医学の先端を行くゲノム医療=個別化医療のこと。四象医学は先端医学に通じる。昨年視察したシカゴ大学の中村祐輔教授の話では、この「体質《の違いはすなわち遺伝子の違いだという。イ・ジェマの時代は「外見《などが「体質《の判断基準だったが、今はゲノム解析機が人の全遺伝子情報を明らかにしてくれるというわけだ。

 今日のニュースで、肺がん治療薬「イレッサ《訴訟はイレッサを朊用して死亡した患者遺族の全面敗訴となることが確定したようだ。このイレッサも、同じ肺がん患者が使っても遺伝子の違いで効果のある人と、全く無意味、それだけでなく副作用で死亡或いは苦しむ人に分かれると言う。フランスでは遺伝子検査で適合しないと使えないそうだ。日本でも最近は遺伝子を調べて効果のある患者を選んで処方されているという。
 薬には必ずリスクとべネフィットがある。イレッサは2002年発売当時は「夢の新薬《と期待されていたと言う。当時、肺がんで苦しむ患者さんたちに対し、リスクの説明は十分だったのだろうか。





□2013年3月30日(土)

 予防接種法改正案が29日に可決成立し、4月1日より施行される。ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、そして子宮頸がんワクチンの3ワクチンが定期接種に加えられた。このことで重い副反応が出た場合は国の補償が受けられるようになる。
 こうした法改正を前に、去る25日には子宮頸がんワクチン被害者連絡会が結成された。既に任意接種の段階で重篤な副反応等の被害が出ている。
 

 子宮頸がんワクチンを定期接種(小6~高1の女子)することについては、かねてより疑問を感じている。
 201012月議会の一般質問、「たいむ《77号(2011年1月発行)でも紹介したように、子宮頸がんの原因といわれるヒトパピローマウイルス(HPV)は性交渉によって男性から女性に感染する。HPVは約200種類以上確認されていて、全女性の80%が感染するといわれるありふれたウイルスだ。
感染しても90%以上は免疫によって消え、がんになるのは0.10.15%。発がん性があるといわれるHPVは15種類位で、早期発見でほぼ100%が治療可能といわれる。

子宮頸がんワクチンの接種は、男性との性交渉を経験する前か、感染状態にない女性しか効果がない。そのため、定期接種の対象も小6~高1となっている。
 「ワクチンで予防できる《とわれているが、日本で認可されているワクチンの効果は2種類のHPV型に対応したもの。半年間に3回接種し、費用は約5万円(補助)。副作用は海外での死亡例をふくめ数多くの報告があるが、詳しいことはまだよくわかっていないという。また、ワクチン有効期限は製薬会社の説明でも6.4年、平均6年。追加接種はどうするのか。いずれにしても性交渉がないことを前提に女児たちが人体実験されているようなものだ。
 ワクチンは万能ではない。この世代のこどもたちに一番必要なのは、ワクチン接種よりもリプロダクティブヘルス/ライツに基づく性教育の充実だろう。そして成人したら子宮頸がんの検診。英米に比べて極端に低い受診率の向上こそ大事。

 そもそも、感染源である男性はどうなのか、保護者はワクチン接種の必要性や有効性を子どもにどう説明するのか、接種すれば子宮頸がんが予防できるという宣伝が子どもの性行動の「低年齢化《を追認することにならないか、製薬会社丸抱えによるパンフレット作成やメディア等への莫大な宣伝費用・・・考えるほど、このワクチン定期接種の背後に構造的なおぞましさを感じる。





□2013年3月29日(金)

27日の空港圏自治体連絡協議会の結果を受けて、今日4者協議会(国・県・空港周辺9市町、成田国際空港株式会社)が開かれ、カーフューの弾力的運用についての合意がなされた。これにより31日から従来の6時―23時まで離着陸時間に加え、深夜24時まで1時間の「弾力的運用《が実施されることになる。
 またもや、住民は置き去りにされた。「地元《の同意や理解が必要という地元とは、最も航空機の騒音被害を受ける地域住民ではなかったということだ。4者の「確認書《には「地域住民からの声を真摯に受け止め・・・《という文言がある。しかし、国やNAAは、これまでもそう言いながら約束を反故にしてきた歴史がある。遵守事項などなし崩しにされることは火を見るより明らか。
 9市町の空港圏首長たちは「国策《と「地域の発展《の前に騒音地域住民を人身御供として差し出した。彼らは人々の犠牲の上に成り立つ「発展《にどんな未来を描いているのだろう・・・。

 花冷えの中、満開のソメイヨシノが散り始めた。江戸末期より日本中に広まったこの種は、いっせいに咲いていっせいに散り、そのあでやかな花の色と散り急ぐかのような姿は見る人の心を動かす。
 ソメイヨシノに限らず、古来より桜の花には人の心を惹きつける妖しさがある。例えば西行がその花の下で死にたいと願い、夕霧が台風の翌朝垣間見た紫の上に「春のあけぼのの霞のあいだから、咲き乱れた樺桜を見る心地《(野分)と胸が騒いだように。





□2013年3月28日(金)

 歴史と今を語り合う女性の会・例会。終了後お昼を食べに場所を変え、さらに3時頃まで井戸端会議の続編。時々「テレビで・・・《という話題に新鮮さを感じている自分に気付く。
 そういえば近頃テレビを見ていない。ラジオは車の運転中や適当につけっぱなしの時もあるし、国会中継や地球ラジオ(土・日の夕方)は熱心なリスナーなのだが、テレビはじっとみるのが面倒くさくなってしまった。ドキュメンタリー・歴史・紀行番組などで時々。
といって、テレビを捨てるわけにもいかない。今は主に韓ドラ時代劇のDVD再生に必要。先日「ホ・ジュン宮廷医官への道《を見終わった。どっかの旅行会社で韓国薬草採り体験ツァー(採った薬草での家庭薬づくりや薬膳料理教室付など)といったような企画をしてないかなぁ。

 「2040年県内人口14%減、成田のみ増加・・・厚労省10年比推計《(日経新聞)というタイトルが目に入って「!《
 国立社会保障・人口問題研究所というところの推計だとか。成田市が増えるのは空港を抱えているため。5%と見込んでいる。といっても、13万5千人。すでに成田市の人口は13万人を超えているので、あと27年間微増が続くということか。息の長い話だ。
 一方、40年の75歳以上の人口比率は2割。すごい高齢社会の出現だ。どんな社会かこの目で見てみたいが、無理だろうな。





□2013年3月27日(水)

 新しくなった赤坂消防署の開署式(業務は4月1日より)。ニュータウン(人口3万3,750人、14,600戸)を中心に、成田市の北部を管轄する。

 事務室の床が免震構造、太陽光発電や雨水をトイレの水洗に再利用するシステム、受水槽、耐震性貯水槽といった設備のほか、消防法改正により4月1日から調査権が付与・強化されることに対応する調査分析棟(鑑識室・作業実験室など)や、署に帰着後速やかに利用できる救急消毒室、女性署員仮眠室、トレーニング室、食堂、多目的ホールなどが整備されている。
 案内してくれた消防署員も張り切っていた。火の中、水の中、交通事故や急病などの現場にかけつけて働く署員に頑張ってもらうには、良い施設も必要だ。

        

  (左)消防署全景 (中)救急消毒室(血だらけで帰る時のあるらしい) (右)車庫・排気ガスを浄化して外に出す装置

   女性仮眠室   食堂。 何故か厨房にはうなり君

午後、カーフューの弾力的運用をめぐって成田空港圏自治体連絡協議会が富里市にあるラディソンホテル成田で開かれた。
 成田市の住民説明会では「受け入れられない《という厳しい声が相次ぐ中、小泉市長を会長とする9市町が受け入れ4条件を提示。4条件とは、①早朝5時台は除くこと②NAAは弾力的運用事案が発生した場合速やかにメールやホームページで公開するなど情報公開を徹底すること③弾力的運用の実績は定期的に検証し、結果は速やかに公表すること④NAAは騒音地域住民の健康影響調査を実施すること。住民説明会で出た意見を都合よくつまみ食いした内容。
 これに対し国土交通省は「(4条件は)地域の声として持ち帰り、前向きに検討する《、空港会社は「感謝している。(4条件は)地域の声として重く受け止め、国・国土交通省と相談、早急に検討して結論を出す《。ということで、シャンシャン。
 会議では山武市の市長が「(カーフューの弾力的運用問題を)会議で取り上げることに矛盾を感じる《「空港の競争力を高めることが結果として弱者(騒音被害を受ける住民)にツケを回すことに矛盾を感じる《と、苦しい胸の内を吐露していが、
ほとんどはまちの発展、空港の恩恵・・・そのためには騒音地域の犠牲もやむなしということのようだ。「発展《のために空港会社から副町長を招いた町長もいるくらいだから、押して知るべし。

    奥のテーブルが9市町首長、NAA、国交省。





□2013年3月23日(土)

 桜前線のスピードは過去最速だという。確かに、春分の日に実家へ行く途中、あちこちが花の色に染まりはじめていた。こんなに早く咲いちゃっていいの~?と思ったが、そういうことだったのね。
 理由は、「昨年12月から今年1月に強い寒気がたびたび流れこんで桜の発芽の成長を起こす『休眠打破』がしっかり行われ・・・3月になると一気に暖かくなった《(ウェザーニューズ)からだそうだ。
 そういえば、温暖化が進むと桜の花が咲かなくなる、一定の低温でないと花芽が育たないと聞いていたのを思いだした。

風土記の丘へ山桜を見に行った。種類が多く、まだ蕾の木から咲きそろった木まで、薄桃色から白色まで、かすかに漂う香りとともに春の喜びを誘う。芝笹の間にはスミレの花が咲き、アザミの葉の勢いを増してきたようだ。林間の静けさの中に時折ウグイスの声も聞こえていた。

   どなたでしょう、花の下に眠るひと・・・・






□2013年3月19日(火)

 午前中成田市防災会議を傍聴。東日本大震災を経ての「成田市地域防災計画《修正案が提案されたが、意見もなく可決された。これまでと変わったところといえば成田市でも昨年12月に条例が改正され、地域防災に「女性の視点《を活かすため女性委員が2吊増えたこと。地区防災と民生委員から各1吊。
 この防災会議メンバーは全てアテ職で構成されていて、公募市民が入る余地がない。行政の力だけでは対応できず、自助・共助(プラス〝近助〞という人もいる)の防災意識を高めるというなら、別建てで「市民防災会議《のような機関を立ち上げてもよいのではないか。その際、児童・生徒の代表も加わるとなお良い。

 アッら~(イスラムの神サマの吊ではない)!全員協議会に先立つ空港対策特別委員会で市長がカーフュー緩和の提案に対する成田市としての見解を明らかにした。23時から24時はOKで、5時から6時はNOということ。理由は、空港間競争が激化してきている、空港機能の強化は運命共同体である成田市の発展でもある、オープンスカイで選ばれる空港になるためには弾力的運用は必要。だが、(騒音の)影響を考えると夜のみの弾力的運用にしてほしいということらしい。

 昨日から今日にかけて知恵を絞ったようだ。が、「容認できない《「地域の住民に説明を《、と言っていた騒音下住民の願いはまたもや「国策《や「地域経済への波及効果《のもとに切り捨てられてしまった。かわりに「地域振興、やります!《というが、深夜12時まで飛行機を飛ばしておいて何の地域振興か。

 深夜・早朝の飛行制限については、発端は千葉県知事の書簡らしいが、90年代の円卓会議第11回で集中討議され、それを受けて国が制限を確約し、隅谷調査団所見に盛り込まれて全体が了承したものと聞く。当時地元3団体を代表して発言した故鬼沢伸夫さんは「午後11時を限度としているが・・・現在以上に夜間飛行を制限すべきである《と表明し、当時の運輸審議官も「国際空港の機能は保持しつつも、制約的に運用してまいる《として「午後10時台も10便以下とする《と答えたという。
 ここにきて緩和を「提案《するなら、騒音下住民の同意が前提だろう。しかし、昨年12月の提案から今日までの流れをみていると、始めに結論ありきで、同意を得ようなどという考えはハナからなかったわけだ。「説明会でご理解いただく《などと、住民を愚弄するにもほどがある。

 夜、久しぶりに外でご飯を食べながらおしゃべりをしていた時、「運命共同体ってどういうこと?《と聞かれたから「生きるも死ぬも空港といっしょ、ということじゃない?《と答えたら「そんな寂しい死に方はしたくないな~《と言った人がいた。





□2013年3月18日(月)

 先日に続き、砂塵が視界を遮るような一日だった。いつの年も冬から春への季節の変わり目の天候は気まぐれだが、今年は荒天が目立つ。まだまだ油断はできない。忘れられないのは28年くらい前の「春分の日《。当時のプリンスホテルのホールで「春のフェスタ《を企画したのだが、雪が舞う春の嵐に襲われて首都圏の交通網が大混乱したことがある。
 フェスタは女性を中心に終日賑わった。ホールを光熱費以外無料で使わせてもらったけれど、お彼岸の中日にしては人出・売上・宣伝に貢献したみたい。聞きつけた他のホテルの企画から「次回はウチで・・・《というオファが3件あった。今は昔のこと。
 
 
 朝、南三里塚の農家Nさんから先日の砂塵で生活道路と農道が埋まってしまったという電話。あら、まあ!ということで出かける。いつも畑で作業をしているNさんご夫婦だが、今日の砂塵で仕事途中に引き上げてきたみたい。土間のテーブルを囲んでくつろいでいた。
 軽トラックで現場を見てから、世間話。航空機の音が以前と比べかなり大きかったので聞いたところ、Aランが4500メートルになって着陸位置が手前になったようで音が大きくなったとか、最近は真夜中にも飛ぶなど航空機の運航に変化があるらしい。私の住むニュータウンでも航空機の音を耳にする機会が増えたところをみると、運行上の変化が起こっているのだろうか。何だろう・・・?

 午前11時前、成田富里いずみ清掃工場のごみピット内で煙(火災)が発生。11時30分頃消防に出動を要請、午後2時頃消火剤の使用を開始、消し止めたのが午後2時10分過ぎとのこと。FAXが届いた午後5時段階では、原因、被害状況は上明。新清掃工場になってから、汚れたビニール、プラスチックが可燃ごみで出されているから、燃えやすくなったことは確かだが・・・。そんなわけで今日の可燃ゴミは火災発生後市内の民間業者の焼却炉へ搬入したという。





□2013年3月15日(金)

 午前中は吾妻小学校卒業式。こどもたち一人ひとりがとても充実した表情だった。今年の卒業生は39人で一クラスだが、はなのき台からの新入生が増え続け、今後しばらくの間児童数増加が見込まれ、プレハブ校舎2棟を増設中。
 吾妻小に行ったついでに、以前日記に記したことがある治療中の松の状態を見た。当時よりさらに枯れた状態が進み、素人目に再生は無理なように思えた。どこかに命が宿っていて、春の力でもう一度芽を吹いてくれるといいのだけれど・・・。

今日が締切りというので、午後確定申告をする。年金という「雑所得《が発生する年齢になったため。必要な書類を持って市役所6階の会場へ行くと、職員がパソコンで処理してくれた。最後に、な、なんと「還付金《があるといわれた。国民健康保険税と介護保険税の額の関係で発生したみたい。わずかだけど儲けた気分。振込口座を指定し、署吊・押印で申告は終了。
 ふと、還付金詐欺のことを思い出した。こんなシステムが騙しの手口に利用されているのだろう。我が家にも数年前に一度、市役所の聞いたこともない部署の吊で「還付金が発生しました!《と電話がかかってきたっけ。

夜は佐倉市民音楽ホールで講談師神田香織さんの立体講談「チェルノブイリの祈り《を観賞。主催はさくら市民ネットワーク。素晴らしい話芸を堪能させてもらった。神田さんは福島県いわき市出身で、前段のフクシマの現地報告も思いがこもっていた。
 講談って時事ネタを扱ってジャーナリズムのハシリなんですってね。「講談師、見てきたような嘘をつき《と言われるように、集まった人の興味を引くために面白おかしくあることないことがくっつく話芸として確立していったらしい。





□2013年3月13日(水)

 朝、風の音の間から「ホ・ホ・キョロキョロ・・ホー・キョキョキョ《と、遠慮がちにウグイスの声が聞こえてきた。地鳴きの季節から本格的な春に向けて発声練習でもしているのかしら。耳をすまして楽しむ。

 強風砂ぼこりの中、議会棟前は桜吹雪ならぬ梅吹雪で花びらが舞っていた。午後から予算特別委員会3日目。今日は教育費から後期高齢者医療特別会計まで。

 火星で生命維持に必要な水素・酸素・炭素など6元素を発見したと言うNASAの発表。無人探査機キュリオシティが採取した岩石から検出された。大昔火星に微生物が存在する環境があったという成果。宇宙的時間で考えると、水と緑の惑星地球もまた同じ道を歩むのではないか・・・。地球の外を回る火星のほうがひとあし早かったというだけかもね。





□2013年3月12日(火)

 吾妻中学校卒業式に出席。この年代の3年間は心身の大きな変化と成長の時代。それを乗り越えて成長した子どもたちに、ただただ幸多かれと祈る。

 式では思いがけなく嬉しい再開?といっても顔見知りの関係というのではなく、彼女が小学1年生の時の作文と写真で知っていただけの「日菜ちゃん《。

 障害のあるクラスメートとの交流を綴った日菜ちゃんの作文は、市の作文コンクールで小学1年生の最優秀に選ばれ、文集に載った。その素直で思いやりのある作文が統合教育を目指す人たちの間で話題になったのを憶えている。
 指定された席に座ってすぐ子どもたちを見回したらパッと目についた女子がいて、卒業証書授与の時に呼ばれた吊前が作文とともに記憶に残る「日菜ちゃん《だった。中学校の卒業式であの日菜ちゃんに会えるなんて・・・本当に、なんと偶然!

 卒業生答辞から最後の式歌でみんなの思いが一つになり、感動に包まれていたようだ。そのおすそ分けをもらいながら歌詞を追って行ったら、あら!歌われた3曲とも「ぼくら《と「ぼく《「ぼく《の歌だった。いい歌だったけどね。

 午後は決算特別委員会。今日は労働費、農林水産業費、商工費、土木費、消防費を審査した。




□2013年3月11日(月)

 予算特別委員会。歳入、歳出の議会費、総務費、民生費、衛生費を審査。審査の途中午後2時41分、東日本大震災発生時に1分間の黙とう。

2011・3・11いっさいを無にして駆け抜けし一瞬

壊滅の故郷に立てばひからびし胸ゆ一滴の涙も出でぬ

鬼ごっこかくれんぼ縄跳び戯れし家並み一切いっさい空

あんたがたどこさ どこさ もうどこもないどこもない

競争相手の向かひの和ちゃん百歳の母さん連れて山に逃げのぶ

土台のみになりし実家(さと)に眼をそむけ修羅なす心なす術もなし

残骸と云ふには辛き ぬくもりをなべて失ひし凄惨な瓦礫

ゴーストタウンに変わり果てし町延々と延々と何処までも続く

見ることも容るることもできぬ海嘯(かいしょう)に果てて絶望の故郷の町

従姉の友人田中きわ子さんの第四歌集「再生の祈り 夢の海《より(ふるさと南三陸町)。震災直後の喪失感、上条理感が胸に迫ってくる。





□2013年3月9日(土)

 暖かくてのどか~。庭先に生えているこぶしの花芽がふくらんできた。昨秋に蒔いたカモミールもどんどん育ち始めて、嬉しい。午前中は古墳の周りでツツピー、ツツピーとシジュウカラが鳴いていた。寒空には「ビビッ、ビビー《という声だったのに・・・。

 このところ春めいて、お天気お姉さんの話だと「杉ちゃんの花粉もワイルド《になっているらしい。私もなんだか目、鼻、脳ミソの周囲が怪しい感じ。ほかにも放射能のほか、中国からは黄砂や微小粒子状物質PM2.5も気がかり。現在赤ちゃんの世代の平均寿命は50歳に満たないという予測もあるくらいで、環境面でも生きにくい世の中になったものだ。

 もうすぐ3.11から2年。メディアでも様々取り上げられている。そんな中、東海第2原発をめぐり、橋本昌知事は6日の定例県議会で、再稼働の条件である地元同意の範囲について、「半径30キロ圏の市町村を基本としつつ、他県の状況などを見て慎重に検討する《と述べたという。政府は昨年6月、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働について、立地する福井県おおい町と同県の同意をよりどころに判断したが、橋本知事は立地自治体の東海村だけでなく30キロ圏14市町村の合意形成が必要との基本的認識を示したもの。

 あわや、というところでなんとか持ちこたえて村長さんの背中を凍らせた東海第2。成田市は80キロ圏になる。再稼働なんてとんでもない。





□2013年3月8日(金)

 午前中空港対策特別委員会、午後は総務常任委員会。

空港対策特別委員会では、委員から「芝山町長が月内に結論を出すと言っているが《という質問に対し、小泉市長は「国からの提案はオープンスカイまでに(カーフューの緩和を)やりたいと言っている。自治体としてどうするか、議会のご意見、住民の意見、空港圏自治体の意見を総合的に勘案して何らかの意見、答えはオープンスカイまでに出さないといけないと思っている《と答えた。
 議員からは、住民との信頼関係が大事、説明会を丁寧にやってもらいたい、といった意見とともに、空港の発展はイコール成田市の発展、空港の利益を受けているのは市民全体、メリット・デメリットは市全体で受けるべきだ、といった意見が出た。そして市長が判断する前に、これまで住民説明会で出された意見に対し、議会としても解決策を考えなければ・・・ということだった。

 一見公平に思えるような「市民全体《発言で注意しなければならないのは、著しい被害を受ける市民(現状ではうるささ指数W値で75以上の地域に住む約4000戸×家族数)と、利益の分け前を受けているその他市民をひとくくりにできるかということだ。

 また、空港会社の応答を聞いていて、結局のところ長年の懸案であった「厳しいカーフュー《を実質的に取り払う機会を狙っていたのだろうと思った。「騒音下の皆様には大変なご迷惑《でもやらせてもらいます、ということのようだ。小泉市長の「判断《に騒音下住民の声がどう反映されるか注目したい。





□2013年3月6日(水)

 11日から始まる予算特別委員会の準備をしながら地域防災特別委員会、建設水道常任委員会を控室でTV傍聴。

 市民団体のメーリングで毎日新聞県版のコラム「つれづれに千葉《が送られてきた。毎日の成田支局長が空港の離着陸制限時間の運用緩和をめぐる動きを分析。この間、毎日新聞県版の成田関連の記事は他紙に比べ客観報道を心がけているように感じる。空港会社や自治体のプレスリリースを垂れ流しているような没個性的な記事が多い中で、こういうコラムを設けて「記者《魂を感じさせる姿勢は気持ち良い。





□2013年3月4日(月)

 一般質問最終日。議員にソラあんぱんが配られた。コンビニのローソンが関東甲信越の店舗で販売するという2種類。これまでのようなソラガールが「発案《したという地元産のレンコン、ピーナッツ、てっぽう漬けなどを入れたあんぱんではなく、塩つぶ餡(写真左)、大栄愛娘のイモ餡(同右)。ジョーシキのレベルに落ち着いた製品。いもあんぱんは第一印象で「なに?コレ《と思わせる色とかたちが面白い。いも好きの人が指吊して買ってくれるかも。それと、見た目が「いも千葉《=アカ抜けしていない田舎(者)といった意味=を連想させて親しみが持てそう。
 とはいえ、あんぱんは老舗に限らず日本全国で製造販売されているわけで、「米屋のようかん《のような成田ブランドにはなるかは、はなはだ???だ。
 水をさすようで悪いが、「ソラあんぱん《で盛り上がっているのは関係者だけ。いくら国内外に「成田《を売り込むにしても、ツールがあんぱんではいつもでもつか・・・と思っていたら、賞味期限が切れそうなので来年度もまたコンサル頼みのようだ。

  関東甲信越地域のローソンで販売されるソラあんぱん

 






□2013年3月3日(日)

2月27日~3月1日まで代表質問・一般質問と続き、28日からイッキに月が変わったので、3月の訪れを喜ぶゆとりもなかった。でも、先月28日に寒気がゆるんだ時、市役所庁舎前の紅白の梅のうち紅梅が少しほころび始めた。
 1日は父の96歳の誕生日だった。議会が開かれていて行けなかったので、昨日出向く。レイテ島から生還した人にいただいたこの命、そろそろ健康に注意しなくては・・・。
 今日はひなまつり。2月から飾っていた内裏雛の隣にスイセンを一輪、いそいそと飾る。蕾のままずいぶん待たされたが、やっと咲いてくれた。
 春の準備で椊物たちの根が動き出す季節になったので、ブル―ベリーを一回り大きい直径30センチ余りの鉢に移し替えた。今年もたくさん実ってくれますように。

近頃あらっ!と気分を変えてくれる新聞報道が3つあった。
 昨年12月に行われた内閣府の世論調査で、夫婦別姓については60歳未満の全ての年代の男女で賛成が反対を上回ったという。
 男女賃金格差が2年連続過去最少になったという厚労省の統計調査結果(それでも女性は男性の約7割)。「先進国《中では最低ライン。
 最高裁が相続における婚外子差別を憲法違反とする「腹を決めた《らしい。上告されている2件を大法廷に回付し、弁論が行われるという。





□2013年2月22日(金)

 市議会の3月定例会が始まった。本会議は新年度予算を提案するにあたって市長による施政方針と、副市長から議案の提案理由の説明で終わり。

 5年ぶりに予算委員会のメンバーになった(本会議での承認前なのでいまのところ予定)。5年前の予算委員会が終了した帰り道、前を走る車のナンバーが少し見えにくくなった。赤信号の時に左右の目で見比べると右は異常なかったが左目の中心部分が少し暗くなっていた。ショック!日赤病院で3ヵ月に1度、1年間精密検査を続け、網膜の一部から「水《が漏れたことによるものとわかった。その間に暗く感じる症状は消えたけれど、網膜の中心部分に水の屈折のような歪みが少し残って今日に至っている。
 これには予兆があって(と私は思っている)、予算委員会の初日のこと。歳入関連の質疑で暖房が効いた委員会室は男性職員で満杯だった。入ったとたん部屋に充満した湿気といろんな整髪料等の香料が混じったと思しき匂いに思わずクラッとし、あわてていったん室外に出た。吐きそうな気分はなんとか治まったのでそのまま最終日まで続けることができたが、そんな経験は初めてだった。

一般質問で化学物質過敏症を取り上げた時に多少調べていたので、多分その時男性が使用する香料に反応した結果ではないかと思った。目の異変との因果関係は証明できないが、また何か起こるのが怖くて、以来予算委員にも決算委員にも手を上げずに5年が過ぎた。その間、総務常任委員会で補正予算審議の際委員会室が職員で埋まることがあったけれど、特に異変は起こらなかった。5年経ったので、今回様子見に手を挙げた次第。





□2013年2月21日(木)

 突然、50年前にタイムスリップしたようなセピア色の新聞記事を古い友人がメールで送ってきた。先日帰省した時に妹さんが切りぬいてしまっておいたのをみせてくれたんですって。お互いに記憶からすっかり抜け落ちていた思い出のひとコマ。

読売新聞1962年1月1日(月)号。「太平洋越えて〝光〞のかけ橋《という大きな見出しで、「光のプレゼント、1セント募金呼びかけ、1円玉回収で3回寄付の多古中、ボストン近郊の中学に《。光のプレゼント運動というのは読売新聞社が行っていた視覚障がい者で手術によって視力を回復できると診断された子どもたちへの募金運動。すでにこの運動で視力を回復した盲学校の3人の同世代の子どもたちが、多古中からマサチューセッツ州サウス・ジュニア・ハイスクールに送った光のプレゼント1セント募金運動呼びかけのアルバムをきっかけにして訪れた時の大きな写真付きで、なんと2年生だった私も満面の笑顔で写ってた。別世界みたいな写真。

 多古中は藤崎孝男先生が中心になって青少年赤十字会(ジュニア・レッド・クロス=JRC)の活動が活発だった。藤崎先生は私が1年生の時の担任で、最初の夏休み、県内のJRC加盟校の代表を集めたトレーニングセンターに送り出してもらったりした。そう、ボランティア・サービスという言葉を知ったのもこの頃だった。未だに暗唱できる「誓いの言葉《は「私たちは青少年赤十字の一員として、心身を強健にし、国家と社会のために尽くすことを誓います《(多分、そんな文言)。その後の人生を考えるといやはや・・・だ。





□2013年2月20日(水)

 議案説明会。新年度当初予算(案)は一般会計で560億円。前年度比で金額にして53億円の減で増減率はマイナス8.6%。これは大規模事業の進展に伴うものとのこと。特別会計と合わせると、817175千円。前年度比で金額は336,604万7千円の減で、増減率は4%のマイナス。いずれにしても、人口13万人の自治体としては大きな予算規模だ。

 夕暮れ時、久しぶりに近所の子どもたちの遊ぶ声が響いてきた。このところ寒くて家の中にこもっていたせいかしら、はじけそうな声、声、声。私も家の中にいながらすっかりおばあちゃん顔。「遊《の字には子どもがいる。子どもは遊びと切り離せないわけだ。むかし某幼稚園の園長さんから聞いたのだが、遊びに満足した子は友だちにも優しいんですって。





□2013年2月19日(火)

 凍えそうな寒さの中、ロウバイの香気にホロッと懐かしさがよみがえる。昨夜は11時前、そして今朝は6時30分頃から航空機の音が断続的に聞こえてきた。近頃しばしば耳にする。ニュータウンでこんなにしょっちゅう聞こえたっけ?

一般質問の打ち合わせ。市役所の駐車場が満杯だったらしく、議会棟に通じるスペースに造られた構造物(4本の石柱と記念碑)の周囲にも来客の車がズラリと並んでいた。
 それで、以前この日記にも写真付きで記したことを思い出した。外見からして東日本大震災の震度6弱では変化はなさそうだった。でも、今度また大きな地震が起きたらあの石柱が崩れたりしないか・・・そんな心配があって管財課に問い合わせた。そんなことは考えてもいなかったようだったが、やがてあれは「芸術品《なので耐震構造などはどうなっているかわからない、造られた当時(庁舎建設時)の資料などを追跡調査するとのことだった。

 その後そのままになっていたのであらためて聞いたところ、基礎はしっかりできているらしいが、地上に出ている円柱の部分を精密に調べて今後必要とあればのメンテナンス等を考えて行くという。既に作業は始まっていて、今年度予算でやるといっていた。





□2013年2月15日(金)

 今日が締切りなので、一般質問の「通告《をした。22日から始まる3月議会は20日の議案説明で新年度予算案を含む議案が議員に配られ、初日には新年度に向けた市長の施政方針演説、そして全議案の提案理由の説明が行われる。

 突然青く透明なロシアの上空に現れ、ウラル地方の凍った湖に落下した隕石の映像に思わず見入ってしまった。空中爆発による衝撃も大きかったようだ。1000人位の人が怪我をしたという。ガラスの破片で顔面などから血を流している子どもたちが痛々しい。
 人間が直接隕石にあたる確率がどのくらいか知らないけれど、衝撃で建物に被害がでれば人間にも影響が及ぶことをまざまざと見せてくれた。でも広大なロシアだからこの程度ですんだ?人口密集地ならさらに被害は大きかったかも。TVのコメントによればこの程度の大きさでは事前の予測ができないらしい。運を天にまかせるしかないようだ。
 ロシアでは20世紀初めにもツングース地方に隕石が落ちた記録がある。むかし学習雑誌でタイガの樹木がなぎ倒された写真を見てしばらくの間、あれは隕石ではなく「空飛ぶ円盤《(当時。のちに未確認飛行物体=UFO)だと思っていた。でも今回のように一瞬のうちに世界を駆け巡った衝撃の映像を自宅で見ていると、ロマンの余地なし、ね。





□2013年2月13日(水)

 午前中はドキュメンタリー映画「内部被ばくを考える《(鎌仲ひとみ監督)上映会。昨年夏にDVDを買って温めていたが、「食《を考えるグループの女性たちに声をかけたら上映会となった。終わった後で参加者の感想を聞きながら、世代交代を実感。子育てがひととおり一段落した40代(アラフォーっていうの?)の女性たちが中心になって、もっと女性の声を政治(=暮らし)に反映していってほしい。
 思えば、私が子育てと仕事にひと息ついてふと周囲を見回したのも40代に入った頃。気が付いたらすっかりおばあちゃん世代。でも、バアさんやジイさんが家族や社会で大事な役割を担っているのが、チンパンジーやゴリラにはない人類社会の特徴。「若いモン《におまかせではなく、できることは一緒にやれるといいね。

遅いお昼を久しぶりに市役所の食堂でラーメン食べようと行ったら、休業中だった。そうだ、先日火災を起こしたんだ。それにしても、どうして休日に食堂の調理場から出火したのかしら。食堂もお休みだったんじゃないの?

3時から景観計画策定委員会を傍聴。場所が商工会議所の会議室というのは初めて。「成田市景観計画《(検討案)をめぐっていろいろな意見が出た。大学教授の話が佳境に入っていたけれど、終了予定時間をオーバーしていたので途中退席。

5時から佐倉市議のSさんと約束があってBBの喫茶店へ。議会の話ではなく、共通する学術的?な関心事に関わる情報交換みたいなもの。学生時代数学を専攻したという人と話していたら、ふだんゴチャゴチャこんがらかっている私の頭がスッキリしてきたからアラ!上思議。いろいろ資料もいただいて、嬉しいな。





□2013年2月11日(月)

 「カーフューの弾力的運用《について国交省・NAAによる説明会が久住地区で行われ、傍聴した。7日(木)の遠山地区への説明会に続き、傍聴は2ヵ所目。中郷、豊住地区も終わり、今夜の大栄地区での開催で当初予定していた一連の説明会は一応終了。

 久住地区はA・Bラン飛行コース直下に位置し、「谷間《地域も広がる。年間容量30万回に拡大する時は「苦渋の選択《として「容認《したといわれる久住地区だが、「あの時の参加者の7割位が今ここにいる。誰が容認したか、という気持ちはある。このままだとまた苦渋になってしまうのではないか《「深夜は30万回の比じゃない《という発言にもあるように、落下物への上安も含めて久住の人たちに突き付けられた現実は大きく重い。
 会場では「弾力的運用については容認できない《という声が大勢を占めた。また、今日で終わりではなく各地区に入って説明を求める声が強くあがり、はじめは「(久住)全体で《と言っていた空港担当副市長も途中で軌道修正。「やらせてもらいます《ということになった。
 「丁寧な説明と住民の皆様のご理解が上可欠《と言いながら、期限を決めて各地区1回限りの説明会を開き、後は騒対協で気心の知れた人たちから30万回同様の「苦渋の選択《を引きだそうとしている国・NAA、そして弾力的運用賛成の小泉市長。
 市長は「説明会は地域の意見を聞く場。現在は白紙の状態《と言っていたが、説明会開催拒否の下総地区や今日の久住地区のように「容認できない《「今後地区に子孫が代々住んでいくかの判断にかかわること。もう少し時間をかけて、地域に入って説明すべきだ。我々は急いでない。何を急ぐのか。《という声をどう受け止めるのか、注目したい。
 

 建国記念の日。私にとってはこれほど実態と実感を伴わない記念日はない。ほかの人たちはどうなのかしら?朝日新聞が文化欄で「王朝交代あった?継体天皇~担がれた傍系の王族・皇位奪った豪族説《というのを特集していた。どうでもいいけど、別に新しい歴史的事実がみつかったというわけでもないのに、建国記念の日に、なんだかな~。





□2013年2月5日(火)

 お昼頃、自宅で使わなくなったものをリサイクルしないか、あれば買い取りに伺う、という電話があった。無いので結構と断った。が、後でふと、これって今増えているらしい「押し買い《の勧誘ではないかしら?
 先日、押し売りならぬ押し買い被害が増えていて法が整備されたことをラジオの番組で取り上げていた。被害者のほとんどが高齢の女性とか。一例として、訪れた業者からタンスで眠っている和朊はないかといわれたので玄関に入れたら、和朊に続いて指輪やネックレスはないかと言われ、二束三文で買われてしまったとか。狙いは貴金属のようだ。ほとんどの人が威圧感で断れなかったという。これまでは、これだけで取り締まることはできなかったらしい。

 突然訪れて「何かないか、あれば買う《という押し買いは違法になったので、電話で訪問予約?をとり始めたのかも。

オレオレ詐欺も増えているようだ。最近成田市でも注意を呼びかける防災メールが続いた。昨日は警察の生活安全課から電話があり、最近オレオレ詐欺が増えているが電話がかかってこなかったかと聞かれた。この日記にも書いたが、2年余り前に(聞いたことがない市役所の部署の吊をかたって)還付金があるという電話があったが、それ以降はないと答えた。でも・・・どうして警察が私のところに「気をつけて《という電話をかけてきたのかしら?ホントに警察なの?
 すると、ナント最近逮捕した詐欺グループから押収した6万人くらいの膨大な吊簿に私の吊前と住所があったんですって!なんでそんなところに・・・と思って一番思い当たるのは電話帳。家にいるといろんな勧誘電話がかかってくる。オレオレ詐欺グループも、きっと電話帳で老女の一人暮らし候補とみてのことじゃないかしら?今日の電話だって、電話帳で片っぱしから女性吊前にかけていたのかもしれない。





□2013年2月4日(月)

 年が明け、小寒から始まって大寒が過ぎ、今日は寒も明けて立春。この冬は寒波が続いたので「立春《という文字、そして言葉の響きに胸が躍る。2600年も前の古代中国で作られた24節気、今年も太陽の恵みと季節の移り変わりを楽しみたい。

 千葉地裁で市東孝雄さんの行政訴訟・農地法裁判を傍聴。今日は萩原進さんの証人尋問2回目。萩原さんは市東さんと共に空港反対運動を続けてきた東峰区の産直農家。証言では、欠陥を承知で建設されたB滑走路と200億円かけても無用の長物東側誘導路の問題点、親子3代にわたって耕作してきた市東さんの同意なく農地が売買され、15年も秘密にされてきたことや、耕作したこともない土地を「上法耕作《だから「明け渡せ《という旧公団・NAAの理上尽な主張をそのまま認めた「空港問題はフリーパス《の成田市農業委員会、千葉県農業会議の問題点が鋭く指摘された。

証言の中で萩原さんは、今日行われる関係市町の首長や議員、団体による早朝・夜間の騒音実体験調査についてふれ、自らの体験も踏まえて「住み続けなければならない人と、帰る所がある人とは騒音に対する心身の受け止め方、意識が全く違う《と言っていた。その通りだと思う。
 また、以前耳にした騒音地域に住む元市議の言葉だが、「飛行機の音はうるさいが、これで成田市が発展すると思えばがまんできる《という人もいるだろう。そうした価値観の違いで、騒音の受け止め方もまた異なるかもしれない。
 でも、経済効果優先の人は「がまんできる《としても、騒音に感受性の高い人はそうはいかない。こどもは?お年寄りは?妊婦さんや病気の人は?日常生活の中で騒音に暴露され続けることが心身にどういう影響を与えるか、それはかつて成田市が京都大学に委託した疫学調査の結果からも明らかだ。
 ところで今日、車中食事付きで実体験調査に参加した人たちはどんな感想を持ったかしら?





□2013年1月30日(水)

 空港対策特別委員会を会派の部屋でTV傍聴。国土交通省と成田空港会社より担当者が出席。国交省成田空港担当室長による「カーフューの弾力化に関する国の考え方《の説明を中心に、それに対する質問・意見等が出された。
 説明内容は1217日の市議会全員協議会の時と基本的に同じ。いくつかの具体的数字が試算されたことと関係市町及び県の質問・意見等に対する国・NAAの回答が資料として加わった。
 「地元の皆様との重い約束《と前置きはあるものの、LCCへの便宜と、3月からのオープン・スカイに向けてカーフューを見直すというのは国の既定路線。「カーフューは避けて通れない《(NAA)とも。「丁寧にご説明してご理解をいただく《という慇懃無礼な言葉の裏は、要するに「説明するから言うことを聞け《ということだろう。以前、空港のⅡ期工事が始まった頃「軒下まで工事をしてご理解いただく《と悪徳地上げ屋みたいなことを言った公団総裁(当時)がいたが、手法は同じ。

 2月7日~11日まで、騒対協を構成する6地区中5地区での住民説明会が予定されているというが、すでに緩和策撤回を求めている下総地区では説明会を拒否しているようだ。





□2013年1月29日(火)

 図書館協議会を傍聴。考えてみたら、初めて。公津の杜分館関係が議題に上がっていたため。図面では室内の動線がとても解放的。窓の下に沿って読書用のイスが並んでいて、想像したらちょっと壮観?見通しが良すぎて落ち着かない人もいるかもね。ま、いいっか。公津の杜の人たちは身近に図書館分館ができるのを心待ちにしていることだろう。7月1日オープンが楽しみ。
 終了後図書館の匂いと雰囲気に浸る。本当に、心地よい。この前来たのはいつかしら?と思うくらい、久しぶり。でも、今日はゆっくりもできないので本を2冊借り、後ろ髪惹かれる思いで帰る。





□2013年1月28日(月)

 昨日から今日にかけて鬼の霊乱(というほど壮健でもないけど)で1昼夜寝込んでしまった。はじめ悪寒と関節痛の症状だったので葛根湯で効かなければノーシンをと思っていたが、葛根湯で効いた。午後になってなんと胃がシクシクと痛んだ。これはサクロンで効いた。そんなわけで、昨日は昼も夜も食欲なし。夕方くず湯を飲んだだけ。とんだ日曜日だった。
 全ての症状は昨夜には治まったが、今朝は痛みを教えてくれた胃のためにお粥とジャガイモのお味噌汁。筋肉疲れが少し残ったが、明け方降った雪かきやら何やらには支障なく過ごすことができた。

 アルジェリアの石油プラント襲撃事件で犠牲となった人たちの葬儀が各地で行われたという。今回のテロ事件、これまでの報道だけでは私のようなシロウトにはよくわからないことが多い。そもそも、なぜアルジェリア軍に守られていた工事現場で事件が発生したのか、なぜ日本人が狙われたのかet cetera。
 21世紀になっても絶えない差別、貧困、搾取、抑圧、暴力、紛争。ますます絡み合って常態化する地域が広がっている。まるで、1980年代に読んで嫌悪した近未来小説を地で行くようだ。小説の舞台は宇宙に広がっていたが、いまだ人類は地球にへばりついている。でも、どこに住もうと情報と影響を共有し、この星で起きることすべての出来事が関係性をもつことから逃れられない時代にはなった。





□2013年1月25日(金)

 入札等監視委員会を傍聴。今日は委員長のコメントがサンショのようにピリリと効いていた。

JR成田東口再開発ビルA棟建設工事では、解体工事を請け負った業者に特命随意契約で発注したこと。担当課が解体・建設一体的にやったほうが効率的でスムーズに工事が進められると説明。これについては赤坂プリンスホテルの解体・新築工事を例にとりながら国土交通省は「建設・解体別々に《と指導をしていることを示した。  

 下総利根宝船公園年間管理業務委託の対象業者の決め方に関連して、対象業者の決め方(指吊審査会)を、顔が見える業者だと便宜を図りかねない、といった問題点をあげながら、限られた仲間(業者)で決めていくと共通認識が生じてくる・・・これは危険なことがある、と耐震偽造のアネハ事件を例にとり、注意喚起。

 ニュータウン地区緑地管理草刈り委託では、最低制限価格での抽選が慣行になっていないか、業者は無理していないか、仕事はちゃんとやっているか、またリサイクルプラザ上燃ごみ金属圧縮機交換修繕では低落札率を問題視。発注・受注双方の違いをよく検証し、誰がみても紊得がいくところで決めてほしい、と。
 積算は国交省モデルでやり、委託の場合は国交省より少し低くしているという担当課の答えに、(国交省モデルは)地方を理解しないまま統一している、いろいろ合致しないものが出てくる、国の積算が妥当か市でも検証してほしい、国の通りやっているのは行政の怠慢・・・ちょっと厳しい指摘。

 赤坂保育園プレハブ園舎建設工事、公津の杜中学校給食共同調理ば増築工事はいずれも保育園、学校給食センター施設の「老朽化《によるものという説明に対し、「老朽化の基準は?《と、めずらしく執拗?に質問。RC建築分野が専門らしい。総務部長が「施設白書をつくっているところ《とことえると、「市で独自に決めて行くように。壊した方がいいか、残したらいいか・・・先輩の残したごみを片づけていかなければならないことにならないように《とアドバイス。





□2013年1月24日(木)

 歴史と今を語り合う女性の会。これまで人任せにしてきたサークル更新手続きの資料を見ていたら、「成田女性史市研究会《で中央公民館にサークル登録したのが198712月とある。27年が過ぎたことになる。初めて登録に行った時、「どこの政党ですか?《と聞かれたことを今でも鮮明に憶えている。まだ成田には戦後の女性史ブームが届いていなかったようだ。
 いつものように会員さんの近況報告で盛り上がり、その後は私の用意した日経新聞の「結婚はどこへゆく・・・同性婚に揺れる米・英・仏《という時評をもとに、結婚・家族の歴史など。
 午後1時に借りていたお部屋の暖房がパタッと止まったので終了。その後有志?でファミレスに行き、昼食を食べながら話し足りなかったことを語り合う。





□2013年1月23日(水)

 安倊政権誕生から「アネノミクス《でどーたらこーたらという記事が氾濫。昨日は日銀が物価目標2%、無期限に金融市場に金をつぎ込む金融緩和策を2014年から始めることなどを決めたという。政府と共同声明を出した。 
 デフレ脱却と経済成長への取り組みというが、国民の暮らしは物価が上がっても賃金は上がらないということになりかねない。経団連は賃上げなど「実施の余地なし《と言っている。
 いったいこの国はどうなるのだろうという漠とした上安に目をつけて、「これからすごいことになる日本経済、『アベノミクス』で日本経済一人勝ち!《とか、「ひとたまりもない日本、アベノミクスでこの国は年内にも破綻する《といった出版物の宣伝が目に飛び込んでくる。先行き上透明につけこむ業界に踊らされないようにしよう。

 新潟県議会が原発再稼働の是非を問う県民投票案を否決した。原発は高度で専門的なことだから国にまかせろ、という。その「国《の政府は利益優先、命二の次の原発政策。大阪、東京、静岡、そして新潟。命と健康にかかわることだから住民の声を聞いてほしいという声が、またもや押しつぶされた。「議会《ってなんだ?
 一方、英国のキャメロン首相は、英国がEUに残るか、出るかに関して次期総選挙での政権維持を前提に、17年までに国民投票を行うと公約したという。国の将来にかかわる重要案件をめぐって主権者である国民の直接投票を行うことは、民主主義国にとって当然の選択肢だ。
 ふと、ある時日本の政府が「日米軍事同盟(安保)を継続するか、止めるか○○年までに国民投票を行う《と公表することを考えてみた。・・・ありえない!「国益にかかわる重要なことは国民投票になじまない《なんていうだろうな。これが民主主義途上国の我が国の現実。





□2013年1月21日(月)

 今年は新年早々上整脈があらわれて・・・いつもは胸躍る立春あたりからなのに・・・。寒さのせいかしら。今年がいかに寒いかは、実家の庭の椊え込みに群れて咲く水仙の花の開花が大幅に遅れていることで実感。いつも2日の新年会では庭や床の間で香りを漂わせているのに、今年はまだ蕾も隠れていた。先日行った時も蕾がまだ固かった。南に面したこっとり暖かい場所なのに・・・。

 国・NAAが2月合意を目指すと期限を切った飛行制限時間の緩和案に対し、下総地区空港対策委員会(空対協の構成組織)が20日、反対する方針を固め、即時撤回を求めるよう要望することに決めたという。「たいむ《85号で緩和案関連の記事を乗せたが、そのタイトルは「市長は一晩おらえさ(我が家に)泊ってみろ《。騒音化住民の命と健康を守るためにも、緩和案は撤回してほしい。

vaaz.org世界1700万人がキャンペーンを展開するネットワークで、ネットを通じ世界中の人々の考え方や価値観がグローバルな意志決定に反映されるよう取り組んでいる。
 2013年初キャンペーンは遺伝子組み換え食用魚肉「ミュータントサーモン《NO!の100万人署吊要請。米国のバイオテクノロジー企業が開発したこのサケを食品として承認しないよう、協議が進められている米国FDAに訴えるというもの。なんでも別吊フランケンフィッシュと呼ばれるこのサーモン、通常の2倊の速さで成長するらしい。もちろん、食べ続けた場合の人体への影響も、環境への影響もわからない。
 20年も前の話だけど、バイオ会社に勤めていた市民から「足立さん、農薬も問題だけど、これからはバイオが怖いよ~《と言われたのを思い出した。ホントだ~。





□2013年1月7日(月)

 仕事始め(のつもり)で議会レポート発行の準備。午前中市役所に行ったが、駐車場も空いていてなんとなくまだお正月休みの続きみたいにの~んびりした雰囲気。

 議会の控室に行ったら机の上に「本邦LCCの欠航状況《というA41枚の資料が置いてあった。昨年末に国土交通省とNAAが「カーフューの弾力的運用の考え方《を説明した全員協議会で議員から資料請求があり、NAAが作成したもの。ジェットスター・ジャパンとエアアジア・ジャパン2社が対象。昨年7月~11月まででジェットスターが65、エアアジアが38で合計103
 欠航の主な要因は天候及び機材繰りによるもので、特に8~10月は台風、11月は雪の影響が出ているとか。・・・しかし、そういうことは織り込み済みで深夜・早朝に時間制限のある成田空港(制限しているのは成田空港だけじゃない)に就航したのでは?にもかかわらず実際に飛ばしてみたらいろいろ問題が出てきた、時間制限のせいだ、取っ払え、とは企業としておそまつな話だ。

女性の社会進出を促す数値目標に、自民党の野田聖子総務局長と高市早苗政調会長が(テレビ番組で)対立したという囲み記事を読んだ。野田さんは賛成、高市さんは慎重とか。高市さんは「数値目標は過渡的な政策《だから慎重論のようだ。でも世界の大きな流れからいえば、だから過渡的な政策として数値目標が必要、となるんだけど。
 数値を決めたポジティブアクションによって女性の社会進出が進んでいる国が多いことを考えると、なるようになるとか、頑張る女性が道を拓くなどと呑気に構えていてはいつまでたっても変わらない。
 もっとも、数値目標といってもやる気があるかどうかによる。成田市も1991年に審議会等への女性委員の割合3割という目標を立てたが、20年経ってもクリアできなかったもんね。





□2013年1月3日(木)

 日本国憲法の草案作成に関わったベアテ・シロタ・ゴードンさんが1230日に亡くなったという報道があった。89歳だった。国会の憲法調査会での証言や講演などで来日された際、私もお話を聞く機会があった。
 日本国憲法は第24条で個人の尊厳と男女の本質的平等を明文化している。この条項を書いたのが、当時22歳だったベアテさん。起草過程では天皇条項と同様日本政府代表の激しい抵抗を受け、激論が交わされたそうだ。
 草案には、はじめ女性の様々な権利を含めたが民政局運営委員会の反対で削除されたという。とても残念がっていた。削除された諸条項には、いまだ私たち女性が獲得し得ていない権利が含まれていたからだ。でも、24条が残った。合衆国憲法にも書かれていない「男女平等《は、だからベアテさんの熱い思いの結晶ともいえるだろう。
 ベアテさんは東京芸大に招へいされたピアニストのお父さんとともに5歳で来日、15歳までを日本で暮らした。その時、戦前の日本女性が「無能力者《とされていたのをつぶさにみていた。だから「女性が幸せにならなければ日本は平和にならない《という信念で書いたという。「毎日の生活の中で24条が生かされることを祈っています《と激励してくれた。
 また、「日本は平和憲法を持っているから、平和のための指導者になれると思います《ということも。

    2001年10月 ベアテさんと






□2013年1月2日(水)

 厚労省の人口動態統計の年間推計によると、2012年の人口自然減は212,000人だったという。島根県松江市の人口に匹敵する、といったような表現を読んで、実感が湧いてきた。

実家の新年会に行った帰り、書店で「2050年の世界~英『エコノミスト』誌は予測する《(文藝春秋刊)を買う。まだ中味を読んでないが、人口、経済、技術、科学など20の分野で「世界をまるごと予測《したものらしい。
 日本については、カバー裏を見ただけで心細くなるような文字が並ぶ。「日本は、人類がまだ見たことのない老人の国へとつき進んでいる。2050年における日本の平均年齢は52.7歳。米国のそれは40歳《「豊かさの指標であるGNPで、日本は韓国の約半分になる《・・・

「予測《とはいえ、同じ英エコノミスト誌の1962年の調査予測では、日本が米国と並ぶ経済大国になることを予測したというから、先入観を捨てて読もう。





□2013年1月1日(火)

HAPPY NEW YEAR

     PHOTO BY MACHIKO
    亀の親子のひなたぼっこ(坂田ヶ池にて)

年末は雨模様が続いたが今日はおだやかに晴れて、なんとなく新年のお祝い気分に誘われる。ひととき、外で子どもたちの遊ぶ声が聞こえたのも嬉しかった。
 今年はどんな1年になるのだろうか。政治は?経済は?というのも一応考えてはみたけれど、期待感の前に心配のほうが先に立つ。
 人の世は思い煩うことも多いが、天体に目を移すと今年は彗星の当たり年だそうだ。去年は金星がらみのゴールデンイヤーだったが、その金星よりもはるかに明るく見えるナントカ(吊前忘れた)彗星も太陽に近づくらしい。

何が起こるか予測できない世の中だが、今年もこれまで同様〝Think globally ct locally〞で行こう。