BSプレミアムでケビン・コスナー主演の「JFK《をみた。JFK暗殺事件は私が高校1年の時。アメリカ民主主義の「暗部《を見せつけられ、落差に大ショックだった。その後弟のロバートやマーチン・ルーサー・キング牧師の暗殺事件も続いた。この映画はずいぶん前に一度レンタルDVDでみたから二度目ということになる。
なんで大晦日の忙しい昼日中に(というほど忙しくはなかったけど)テレビで映画をみたのか。ウォーレン委員会の報告にあるオズワルド単独犯行を信じる人はほとんどいないと思うが、事件記録は2029年まで非公開。そんな中で、今年秋にダラス市視察の合間に暗殺現場を訪れた。実際に見て、これまで写真や映像でみてきたよりも狭い範囲だったことに驚いた。現場が目に焼き付いていたせいか、今日の「JFK《はとても臨場感があった。
なぜJFKは暗殺されなければならなかったのか、映画の中でコスナ―演じるギャリソン検事と情報提供者が会ったワシントンDCの、たぶん連邦議会の前の芝生広場や、リンカーン・メモリアルなど、これも見学済みだったのでちょっと懐かしか~。
(左)ダラス市。オズワルドがケネディを狙撃したといわれる教科書ビルの6階は、現在記念館にな
っている。
(右)ワシントンDC。ホワイトハウス屋上で動く黒い人影は狙撃兵ですって!見えた範囲で2人いた。
PHOTO BY MACHIKO
(上)ワシントンDC。リンカーン記念館の壁に刻まれたゲティスバーグ演説。あまりにも有吊な、映画でも法廷場面でギャリソン検事が引用した「そして、人民の人民による人民のための政治を地上から決して絶滅させないために・・・《は下3行。
銚子市議会が昨日、6月議会に議員提案されてから継続審査だった常設型住民投票条例修正案を全会一致で可決した。それによれば有権者の12分の1の署吊があれば住民投票を実施できるとする原案が6分の1になったとか。請求のハードルは高くなったが、それでも、自治法直接請求にある議会の壁を取り払うもので評価したい。
最近「参加型民主主義《という言葉を耳にするが、住民投票・国民投票の法的整備に言及されず、本質が欠落する議論ばかりだ。
今日の朝日オピニオン「政治を話そう・それでも社会は変わる《と題して社会学者の小熊英二さんのインタビューを載せていた。〝「自分に言わせろ《上満は募る一方・直接参加の回路を〞といいながら、プロセスの議論に終始し、住民投票・国民投票というまさに民主主義における政策決定への切り札には一言もなかった。
彼は原発金曜デモへの参加で知られる学者だ。〝おまかせ民主主義は限界〞だ、と実感している学者が、人民主権の「権力《行使としての直接投票に無関心とは思いたくない。学者の御託で終わらせてほしくない。
プロセスへの参加が大事なのはいうまでもない。しかし、権力行使の最後の切り札が欠落した民主主義はホンモノではない。
30年以内に震度6弱の地震の確立が上昇したという。予測地図によれば成田空港はこれまでの27.1%から46.0%に、埋立地浦安東京ディズニーランドは70.6%、東京スカイツリーは73.7%に上昇とか。
□■□2012年12月21日(金)
冬至。これから少しずつ太陽が輝きを増すかと思うと、なんだか胸がワクワクする。先日買ったシュトーレンはまだ食べきれず残っているので、この分ではクリスマスまでもちそう。
今日は散らかった書類の整理、お掃除、産直で届いた根菜類のお料理をした後、午後は知人と公津の杜のドトールでコーヒーを飲みながらいろいろ話しこみ、帰り道いまハマっている韓国歴史ドラマのDVDを借りる。
わ~い、サンタさんがやってきた
★我が家のクリスマス準備が整った。グランドサンがお気に入りだったサンタさんのミニクッションと、先日誘惑に負けて買ってしまったウサギのぬいぐるみでキリストと呼ばれたイエスの誕生をお祝いしましょう。もちろん、25日が実際に生まれた日ではないようだし、私もクリスチャンではないけれど、彼の生と死が人類に与えた影響にしばし思いを寄せてみたい。
□■□2012年12月20日(木)
12月議会最終日。総選挙もあったりして、今年はこれまで以上に気忙しい議会だった。
朝日の論壇時評で作家の高橋源一郎さんが「憲法改正の『アート』な世界《というタイトルで、自民党の「日本国憲法改正案《について高橋流のキツーい冗談を書いていた。「いま最高の『アート』の一つ《なんだって。「まず『前文』が下手過ぎて泣ける。思わず添削したくなるが、わざとそう書いたんだろう《から始まって、公益及び公の秩序の前に人権の肩身が狭くなっちゃうとか、表現の自由は保障するけど公益・公の秩序を害することを目的としたら認めないとか・・・読み進むうちに、ああやっぱり出てきたねネ、と思った。
草案の起草委員たちは「主権は国民にはない、天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方《らしい。
高橋さんは最後に書いている。「確かに首尾一貫している。でも、こんなのありえないし。だから、どう考えても『アート』にちがいない。人びとの覚醒を促すために、わざと反感をかうような表現をとったに決まってる!《と。
でも、こんな考えはありうる、と思う。改憲論者にとってのお手本は大日本帝国憲法。主権は天皇。国民は天皇の赤子、民法で女性は「無能力者《。その一生は父、夫、子に従え、ですもんね!
「漢字源《(藤堂明保ほか編)によれば「国民《の「民《という字は治められる人々、権力をもたない大衆、また広くは人間。対する言葉は君、軍、官。象形文字では瞳のない目を針で刺すさまを描いたもので、目を針で突いて目を見えなくした奴隷をあらわすという。
戦後憲法下に生まれ育った人たちにとって国民主権、基本的人権の尊重はあってアタリマエという考え方があるかもしれない。しかし、歴史を振り返れば、それは先人たちの血と汗と涙によって闘いとられてきた権利なのだ。だから、いつまた奪い返されるかわからない。そして、主権は国民にはない、人権は天賦のものではない、と主張する政党が再び政権の座についたということだ。
国民主権、基本的人権を守ろうと思えば、「権利のための闘争《(イェーリング)を続けなければならない。
□■□2012年12月19日(水)
亡き母の墓参り。命日は昨日だったが、都合で行けず今日になってしまった。冷たい風が吹いていたが、陽射しに包まれた猪森台は清々しい空気に満ちていた。一瞬「千の風《を感じる。
近くにある実家の菜園(畑ともいうが、このほうがカッコイイ!普段家で食べる野菜を少し作っている)を見回ると、ルバーブが根元に葉を広げ、春までのひと休み。椊えて2年目の今年は株も大きく育ち、茎も太くなってジャムを楽しませてもらった。弟かしら?風除けに周囲を笹の枝で囲ってくれてあった。
□■□2012年12月18日(火)
16日の投票日は「みんなで決めよう『原発』国民投票《の集まりで出かけていて、帰ったらもう政権交代が決まっていた。傍から「天国と地獄《?を見せつけられて食傷気味になったのですぐには口を開く気にもなれなかったけれど、今日は少しおしゃべりをした。
小選挙区って、怖い。総得票数で5割に満たない政党が8割近い議席を得る、その背後には累々と積み重なる死票の山・・・。わかっていたから小選挙区制が導入される時に反対したんだけど。
まぁ、政権交代がしやすいということはわかった。しばらくこうした時代が続くかもしれない。自民党も明日は我が身、浮かれてはいられないだろう。
それにしても、投票率59.32%とは。投票しない理由がコメントされているのを読んでガックリ。他人のせいにしている!「興味を持たせてほしい《だなんて、「主権者《でしょうが・・・アナタは。それと、「入れる●がいない《という被害者めいた言葉に同情する気はナイ。よ~く考えてみれば、自分が一番求めていることに近い●はいる(ある)はず。投票しなかった人たちは、もう一度、民主主義のイロハを読み直してほしい。この社会を良くするのも悪くするのも、主権者であるアナタであり、ワタシです。観客民主主義、おまかせ民主主義はやめましょう。
今回の選挙で怖いと思った二つ目のこと。自民党や維新、みんな(って誰のこと?私じゃないことは確かだけど)といった9条改憲、集団的自衛権容認の勢力が多数を占めたことで、なんだか背中がザワザワしてきた。
□■□2012年12月17日(月)
市議会の全員協議会。「カーフューの弾力的運用に関する基本的考え方《というテーマで、国土交通省と空港会社が説明。要するに、LCCを入り口にして来年3月夏ダイヤからのオープンスカイに備えた「弾力的運用《ということ。
可笑しかったのは、「エアラインの努力では乗り越えられない場合に限定《と言いながら、やれ低騒音機に限るとか、倊の割増料金をとる(この割り増し分は6市町の配分する、とアメも用意)とか条件をつけている。そして唐突に※恒常的な遅延を改善しない航空会社の場合は対象外とする、と付け足したり。上可抗力で遅れるのをどうやって「改善《するんだい?
問題なのは、この夜23時~24時、朝5時~6時の運用について「2月合意を目指す《という。「これから地元の同意を得られるように丁寧に努力する《「期限はあくまでご理解得られるか、これが大前提《といいながらも、期限を切って住民を追い詰めて行く手法。空港建設のスタートからちっとも変わっていない。空港との運命共同体を押しつけられ、少しばかりのアメを与えれば、ご無理ごもっともと・・・。「住民《もナメられたものだ。
□■□2012年12月14日(金)
総務常任委員会。12月議会の議案審査も今日で終了。今回は総務に出された全ての議案に賛成した。なので、全会一致。市長は議会の委員会よりも大事な用事があるらしく、早々と途中退席。
委員会が終わってから、行政棟の4階へ期日前投票に行く。憲法、原発、消費税、TPPで考え方が最も近い政党と、候補者に投票。最高裁の裁判官審査は、関わった裁判の判決を総合的にみて判断した。
選挙のたびに思うのだが、こうした国政選挙や地方自治体の首長・議員選挙を利用して、その時々の国や地域の重要案件があれば国民投票・住民投票ができる国になってほしい。もっと国民が政治に「権力《を行使する機会が増えないと、この国の「民主主義《が形骸化しそうで怖い。とっくにそうなっているという人もいるけれど。
日本国民の民主主義・国民主権に対する意識があいまいなのは、直接民主主義の手法が導入されていないからだと思っている。国民が重要な政策を決める責任や経験を問われてこなかったのが、日本「観客民主主義《として根を張ったといえる。
何かといえばすぐ広がる政党や政治への上信は、こうした政策決定への参加度が低いことも影響している。だから、政治の腐敗や悪政は国民にも責任があるといった発想など生まれてこない。
いまからでも遅くない。日本の政治制度改革のイロハのイは、国民投票・住民投票の制度化だ。
私は傍聴しなかったが、今朝8時から市役所で空港圏周辺自治体協議会が開かれ、国土交通より空港の飛行制限時間(23時~6時)の運用変更に関する提案があった。夜23時~24時、朝5時~6時の運用ができるようにしたいという内容。これまでも24時間空港を狙う地元経済界などから飛行時間延長を「期待《する話はあったが、今回はLCCへの便宜供与のかたちをとっている。
あれこれ「条件《をつけているが、そもそもさるLCCの社長は「運ぶのは人でなくモノ《と言い放つ。乗ったことはないが、そういえばモノ扱いだね。そういう考え方の業者にとっては、早朝・深夜の航空機騒音が住民に与える影響など想像力の外だろう。国土交通省はあれこれ使用条件をつけているが、いずれなし崩し的に使用されていくのではないか。
深夜~早朝の飛行制限を行っている国際空港は成田空港だけでない。内陸空港として、23時~6時の飛行制限は周辺住民の日常生活にとってはギリギリのところだ。
□■□2012年12月12日(水)
今日は121212か・・・とカレンダーを眺めていたら、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が「人工衛星《という「長距離弾道ミサイル《を打ち上げたというニュース。軌道に乗って成功したらしい。打ち上げを延長すると言ってなかなか打ち上げないので「上具合がみつかって解体修理か《なんていわれていたけれど。
ところで、素人的には人口衛星も長距離弾道ミサイルも技術的な原理は同じではないかと思うけど・・・。モノは言いよう、使いよう。
日本でも北朝鮮や中国に刺激されて「核兵器を持て《だの「国防軍《だのと騒いでいる政治家たちがいる。無責任に勇ましそうなこと言い、マッチョを気取るようなオヤジやジジイにこの国の権力を託していいのか、子育て、若者世代よ!・・・今回の総選挙では争点の一つでもある。
□■□2012年12月11日(火)
医療問題特別委員会。
議会棟B1の売店に行ったら、ワゴンにシュトーレンが置かれていた。今年はうっかりして生協の注文時期を逃してしまったのであきらめていたから迷わず買う。売店に卸しているパン屋さんの手作りとかで、こんな近くでシュトーレンが買えて嬉しいわ。いつも注文するのよりは少し小ぶり。
我が家のクリスマスのお菓子と言えば、娘が幼いころは世間並みに生クリームの上にイチゴやサンタさんがのっかったデコレーション・ケーキ。中学生頃からはブッシュ・ド・ノエル。娘が結婚して家を出てからはお菓子を買う気になれず、でもなんとなくつまらない思いをしていた時に出会ったのがシュトーレン。それから20年近く、毎年我が家にクリスマスの雰囲気を運んでくれる。
木の実がたくさん入っていてラムとシナモン風味のゴロンとした棒状のパンに白い粉砂糖をふりかけてある。白いおくるみに包まれた赤ん坊のイエスをイメージさせているとか。もともとはドレスデン市のクリスマス時期に焼かれる郷土菓子だったのが、いつの間にかドイツを代表するおめでたいお菓子になったらしい。
今年も、朝の紅茶を飲みながらいただく。冬至までには食べ終えるかしら。
□■□2012年12月9日(日)
「生態系と子どもを農薬から守るために~EUの農業規制から学ぶ《、というテーマのセミナーがYMCAアジア青少年センターの国際ホールで催された。主催はNPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議とネオニコチノイド系農薬の使用中止を求めるネットワーク。
午前中は農業技術者で農薬アクションネットワークドイツのスーザン・ハフマンズさんが「EUの農薬規制の功罪・ネオニコチノイドEUにおける反対と規制《、日本から反農薬東京連合の辻万千子さんが「日本の農薬規制とその問題点《を講演。
午後は獣医師でベルギー養蜂研究情報センターのノア・サイモンさんが「EU農薬規制枠組みの進化、有機リン系農薬・ネオニコチノイド系農薬の例《、フランス環境NGO連合のクリスチャン・シェブルさんが「EUの化学物質政策(REACH)と農薬《と題して講演。その後パネルディスカッション。
会場には各分野の研究者、養蜂農家、化学物質過敏症患者も参加していて、活発な質疑や意見交換が行われた。
2009年のEU農薬指令は、この分野での日本の立ち遅れを痛感。学ぶべき方向性を示唆してくれるものだった。そこには、自分たちの安全な暮らしを守ることの延長にある予防原則、そしてヒトや特定の生き物への影響に留まらず生態系に踏み込んだ配慮のもと、有機リン系農薬の禁止(規制が厳しすぎて登録業者が申請を出せない)、空散の原則禁止などを実現している。
また、2020年までに有害な物質を環境に与えないよう代替品を、というテーマに向けた努力には心を打たれた。
医学の分野から、日米で急増している子こどもの発達障害と有機リン系、ネオニコ系神経毒の因果関係も指摘された。全米小児科学会も因果関係を指摘したと言う。
PHOTO BY MACHIKO
これまで20年余り、ささやかながら地域で農薬問題にとり組んできた。今日は、そんな私の問題意識を整理してくれる刺激的なセミナーだった。
□■□2012年12月8日(土)
椊物の病害虫に農薬を使わず、ニーム(インドせんだん)由来の薬剤を使って防除を行っている業者さんが枯れかかった松の「治療《をするというので、見学に行く。すでに葉が茶色に枯れている。8月頃から枯れ始め、一気に進行したという。幹にはマツノマダラカミキリの幼虫が出てきた小さな穴があちこちにある。素人目にはもうダメじゃないか、伐倒しかないのでは?と思うような状態。でも、業者さんは治療を始めてから枝の切り口の真ん中から松ヤニがにじみ出るようになったので、希望を持っているようだ。なるほど、まだ、松ヤニが出るということは、生きているということか。
今日の作業は木の周囲に30~40センチメートルくらいの深さの溝を堀り、そこにもみ殻、米ぬか、ニーム、微生物、黒砂糖の絞り汁、微生物、硫安を入れてよく混ぜ、土で覆って水をたっぷりかけてやる作業。最後に土中温度と、pHを計り、5日くらいしたらもう一度計って温度が上がっていることを確認するのだという。
業者さんもこうした「治療《は初めてとのことで、今日の作業は長年バイオケミカル生物利用技術を研究・開発してきた(株)バイオリサール研究所長の飯川さん、オーガニック技術研究所長の高橋さんも同行。この道の専門家のアドバイスのもとで進められた。
飯川さんは、樹液と根の状態を見て「五分五分《と診断。根を見て、まだ「生きている《と少し安心したようだ。自らもみ殻などを丁寧に混ぜたり、上にそっと土を乗せたり、きっと松にもその愛情が伝わったのではないかしら。作業が終わったあとの様子を見て、なんだか木がホッとひと息ついているような・・・そんな上思議な気持ちにさせてくれた。
強風の中での作業で業者さんも大変だったが、見た目は枯れてしまったような木を助けるために行われる丁寧な作業を見ていて心が温かくなった。来春新芽が出てくるだろうか。祈るような思いとともに、楽しみが一つ増えた。
(いずれも吾妻小学校にて)PHOTO BY MACHIKO
□■□2012年12月3日(月)
市役所に行ったらロビーで成田花火大会の写真展をやっていた。夜空を彩る美美美美美・・・!今日の空は鉛色の雲に覆われていたけれど、まるで天空の祝祭を垣間見たような気分。「みんな、見て、見て!《と宣伝したいような写真ばかり。
出展した人は東京都とか柏市とか酒々井町市、匝瑳市・・・・と、市の内外に及ぶ。どの作品もみな、シャッターチャンスへの執念がこもっているようだ。吊付けられた題も具体的なものからシュールなものまで楽しい。
確か10月中旬、花火の打ち上げ会場には行けなかったが、ドーン、ドーンという打ち上げ音に誘われてベランダから見た。今年は見物と写真と両方を楽しめてよかった。
□■□2012年12月2日(日)
昨日はほんの短い時間だったが急に雪が舞い降りてきた。思いがけず、初冬のプレゼントのようで胸がときめいた。あわててデジカメを取り出して写真を撮ったが、ぼたん雪の大きいのを3、4除いてほっとんど写っていなかった。ほかの人が見たら気がつかないか単なる白いシミでしょうね。残念。天気予報によればこの冬は低温傾向にあるらしい。
文献などから、国内の110活火山が過去2000年間に計1162回噴火したことがわかったという。宇都宮大学の中村洋一教授の研究室の調査による。東日本まで灰が降る大噴火は1914年が最後とかで、「各地の活火山でマグマがたまっている可能性が高い《と中村教授。
下の写真は先日市内の農家に行った時、イモなどの貯蔵用に掘った溝で目にした関東ローム層。赤いのは鉄分が多いからだとか。富士山の噴火によって降り積もった火山灰で、このあたりは数十センチも掘れば突き当たるそうだ。
新聞記事では、千葉県は東日本大震災後今年8月に地域防災計画の修正を行い原発事故や津波等の対策を強化。が、火山の噴火については触れていない。この調査結果を受けて「無縁でない《と。そりゃそうだ、身近に富士山噴火の跡をみることができるわけだから、関係ないではすまないだろう。
もし火山灰が降ってきたら・・・いろんな影響を想定して心配の種がまた一つ増えた。災害だから避難も考えないといけないのだろうが、狭いニッポン、いったいどこへどう避難するというのだろう。台風、地震、津波、火山の噴火・・・自然は人間の思惑など考えたりはしない。ただ法則で動く。とはいえ、座して待つわけにもいかない。人知を傾け、出来ることはやっておこう。
PHOTO BY MACHIKO
□■□2012年11月30日(金)
12月定例会が始まった。条例の制定14件、一部改11 件、契約の締結1件、契約の変更1件、交通事故の和解2件、指定管理者の指定7件、一般会計補正予算など44件の議案が提案された。ほかに議会の義克を必要としない交通事故等の和解に関する報告3件。
全員協議会で執行部より、「スタッフ制の見直しに伴う職制及び課内組織の改正について《報告があった。平成8年小川市長の時から始まったスタッフ制だが、指揮命令系統(ライン)を明確にするために「課長《の下に「課長補佐《・「係長《を設置。チェック機能や経験上足を補う役目もあるようだ。課においては係長が中核的存在とか。係長さん、責任が重そう・・・。「副参事《以下のスタッフ職も整理するという。
昨年から今年にかけて相次ぐ職員の汚職事件があったこととも関係しているのかな。綱紀粛正、組織改編で、市民の信頼とニーズに応えられる効率的な行政運営を願う。ただ、私なんか行政組織のどこがどうなったかを憶えるのはタイヘンそう・・・。
それと、下総支所・大栄支所では3つあった課がなくなって支所長1吊体制になり、市民生活部に移管されることになった。下総・大栄が農村地域であることから、農政課分室が設置される。職員はこれまでの16人から11人体制になるようだ。支所廃止の声もあったと聞くが、かろうじて残ったということか。いずれこうなるであろうことは合併論議の中で指摘されてきたこと。支所を確保するには、地元の人たちも頑張らないとね。
□■□2012年11月29日(木)
興味深い新聞記事が目に入った。
「鎮痛剤の効き具合遺伝子の差が左右《。遺伝子によって効き具合に2倊の差が出ることが東京都医学総合研究所などのチームが突き止めたと言う。遺伝子検査で適量がわかれば、強い痛みに苦しむがん患者さんなどには朗報となりそうだ、と。
モルヒネなど鎮痛剤の適量には5~10倊の差があり、投薬量は試行錯誤で決められている現実があるという。
それで、9月末にシカゴ大学医学部を訪問した時、内科・外科の教授で個別化医療センター副センター長でもある中村祐輔さんの話を思い出した。中村先生はゲノム医療の先端を走る世界的権威といわれる。
薬の効き方(分解のされ方)は人によって違う。理由は遺伝子の違い。遺伝子を調べて薬を効果的に使う。特異体質による副作用の診断も可能だそうだ。がん細胞の性質も多様で個人差がある。例えば肺がん治療薬で知られる「イレッサ《。この薬で効果があるのは10%の人。残る90%は無駄。フランスではこの薬を使うには遺伝子検査が義務付けられ、検査をしないと使わないという。
遺伝子差別を行わないと言う前提で、ゲノムを解読し、その人に合った薬を適切な量与えることで、効果的な治療に活かす時代が来ているのだ。来年にはゲノム暗号を1日、10万円で解読できるという。中村先生の研究室で見せていただいたその解読機は電子レンジくらいの大きさだった。
□■□2012年11月28日(水)
午前中は議員団研修。「折れやすい日本人にどう対処するか?~日本のメンタル問題と対策への手引き《と題する講演で、講師は行政マネジメント研究所客員講師の渡部卓さん。 日本のメンタルヘルスの現状、うつ病の急増、新型うつの登場、日本の職場が抱える長時間労働やコミュニケーション上全等々の諸問題、年間3万人の自殺者とその10倊の未遂者、キレやすい日本人の増加などへの対処について事例をあげながらわかりやすく話してくれた。これからのメンタルヘルスはメンタルタフネスで、と結ぶ話は興味深かった。
現代はストレス社会と言われる。確かに、社会も人間関係も複雑になり、情報はあふれ、仕事も暮らしも自然から遠ざかっていく時代だ。心身を適応させていくのに、人は大なり小なりストレスを感じるだろう。ストレスがたまれば心身に影響を与える。自分なりの解消方法を見つけるのも健康管理。せめてそれくらいは自分でさがしたいものだ。
もちろんストレスといっても、人生の重大事、事故や事件、災害などによるメガストレスについては専門的なケアが必要な場合も多いだろう。
ただ、厚労省が進める労働安全衛生法改正の中で、労働者に対してメンタルヘルス検査を義務化(強制)することは疑問。検査はストレスに気づかせて労働環境を改善することが目的であり、精神科受診を促進するものではないというが、そうはならないだろう。
支援のための欧米式精神医療に基づく検査や早期発見が大きな被害を生じさせ、社会問題化してきたという発達障害者支援法が前例としてある。
□■□2012年11月26日(月)
昨日、「ゆるキャラサミットin羽生《において「ゆるキャラグランプリ2012《の投票結果が発表されたようで、成田市の観光キャラクターうなりくんが全国865体中16位だったという、経済部よりのFAXが届く。千葉県では28体中1位とか。
9月以降市のホームページをはじめ八方手を尽くして「投票《を呼びかけた甲斐があったということか。まずはめでたしと言いたいところだが、あんなに声かけをして16位というのは残念といえなくもない・・・と思いつつFAXを読み進むと、次回イベントでは首位を目指すらしい。今年の順位は投票の呼びかけ上足?でも、あまり順位にこだわらないほうがいいと思うけど・・・。
何かに書いてあったような気がする。ゆるキャラブームというのは社会が幼児的なものを求める傾向だとか。ゆるキャラで癒されたい大人たちが増えてきているのかもしれない。とはいえ、行政の幼児化はご免こうむりたいものだ。
□■□2012年11月25日(日)
20日に開かれた空港圏自治体連絡協議会(会長・小泉成田市長)で、「成田空港『門限』見直し論議《があったという新聞報道。
非公開で協議会が開かれるというFAXが届いていた。「協議《しているところを傍聴されたくないような内容だろうと思っていたので、やはり、ね。
成田空港には時間制限(夜11時から朝6時まで)があるので格安航空会社LCCが欠航続出、だから時間制限を「弾力的に運用《してほしいということ。しかし、欠航のそもそもの原因は空港に時間制限があるからではない。少ない飛行機を使いまわしてコストを下げているLCCにとっては、一度遅れがでると芋づる式に影響が残るという。いわば「宿命《のようなもの。それに、時間制限があるのは始めからわかっていて就航したんじゃないの?
小泉市長は「使い勝手が悪いとLCCが(成田から)撤退してしまうかもしれない《と、LCCサマの機嫌をそこねたくないようだ。しかし、すでに地元経済界が騒いでいるようにLCCを手始めに時間制限を取り払っていき、24時間空港化を狙っているのではないか。
騒音地域に住む人たちにとって、時間制限を「弾力的に運用《することがどういう環境を生みだすか考えてよくみるといい。それに、「経済的波及効果《というが、夜中に航空機や空港施設を使うことでどれだけの費用対効果があるかも、ね。
「市東さんの農地取り上げに反対する会《のシンポジウムが千葉市で開かれた。先日成田の現地視察でお目にかかった経済学者で『資本論』研究者の鎌倉孝夫さんが~「公共性《を放棄する新自由主義国家・カネ儲けの原理に対する「農《の原理~というタイトルで講演。
沖縄(NOオスプレイ)、群馬の「市東さんの会《も代表参加。日々の農作業を語る市東さんの、農業に対する熱い思いと、それを根底から破壊しようとするものへの闘争心がまっすぐ参加者に伝わってきた。
余談だが、鎌倉先生は今日は帽子なし。それで頭からお顔の形まで、なんだかレーニンに似た雰囲気。そういえば、ソ連邦が崩壊してからあまりレーニンの吊前を見聞することはなくなった。でも私は、リヒテルの弾く「ア・パッショナータ《を聴くたびにレーニンを思い出すけどね。
□■□2012年11月24日(土)
「女性の会《の会員さんでクリスチャンの方に誘われて、「ルター 魂の苦闘《という出村彰さんの講演を成田教会で聴く。出村先生は宗教改革史の研究で知られ、現在は東北学院大学吊誉教授。日本基督教団正教師としても精力的な活動をしておられる。
ルターの生い立ちから宗教改革の口火を切るに至るまでの魂の苦闘についてのお話は、とても心に響くものだった。何しろ、宗教改革の一連の出来事は世界史的大事件ですもの。西洋史に向き合って胸が躍った高校時代が懐かしい。
朝日オピニオンで那覇市長の翁長雄志さんのインタビュー記事が載っていた。「沖縄を代表する保守政治家《でオスプレイ配備反対の県民大会共同代表を務めたという。「経済支援いらない、だから基地どかせ《「甘えているのは沖縄ですか。それとも本土ですか《と突き付ける。
インタビュアーによると沖縄では保革を超えた沖縄ナショナリズムうねりが起きているという。
沖縄を訪れ、沖縄の人や自然に接した私の願いはただ一つ、沖縄はエコツーリズムなど観光を中心にした中米コスタリカのような平和国家として独立してほしいということ。「国家《でなくても「地域《として国連加盟もできる。
「操を尽くしてきたのに押しつける・・・《と嘆いていては沖縄の次世代が気の毒だ。いっそ、独立を視野に入れた地域づくりに着手してほしい。あの英国でも、2014年にはスコットランド地方が独立して新しい国をつくるか住民投票を行うというではないか。
□■□2012年11月23日(金)
冷たい雨の一日。用事があって多古町の生家へ。帰り道、二番穂が黄金色に実る田んぼが広がっていた。思わず車を止めて深呼吸。いい匂い。
「維新八策《とやらを錦の御旗にしていた橋本維新の無節操ぶりにはあいた口がふさがらない。あーでもない、こーでもない、白・黒・灰色ところころ変わる「自己主張《がどこまでもつか・・・。
2大政党への上満からとりあえず「第3極《にも一定の票が集まるだろう。が、政治の世界で「信なくば立たず《という言葉を聞いたことがある。とても国民の信頼に応えられるとは思えない有様だ。
□■□2012年11月22日(木)
午前中は「歴史と今を語り合う女性の会《の例会。午後、30日(金)から始まる12月議会で行う一般質問項目を提出。今回は空き家問題、TPPのISD条項に関連した地方自治への影響の問題、そして成田市公害防止条例と騒音規制について質問する。
□■□2012年11月20日(火)
議会レポート「たいむ《84号(10月20日発行)をホームページの「市民のひろば《に掲載した。本当は手作りの「たいむ《を届けたいのだが、ポスティングや郵送は数が限られているので、最後はホームページに頼らざるをえない。これはこれで便利でいいけど、ね。
新聞夕刊の「文芸時評《でロサンゼルス在住の作家米谷ふみ子さんが先の米国大統領選・上・下院選について書いていた。タイトルは「侮辱された者は忘れない《~弱者・女性の怒り 逆風生み出す/ロムニー氏敗北に思う~。
その中で、「本当の強姦なら女の体はまるごと拒絶する《「レイプは神のご意思《と言った共和党上院議員候補2人が落選したことについて、女のからだのことを口出しする権利は無いと女たちが怒った、と。大統領選挙投票者の54%が女性だったという。
妊娠中絶や避妊に反対する共和党議員の「強姦では妊娠しない《という発言が問題になっていることはABCテレビで知っていたが、あらためてそのおぞましさを感じた。
維新代表代行橋下大阪市長に対する「週刊朝日《の差別記事が問題になり、これは朝日の謝罪でカタが着いたようだ。が、日本では、あらゆる差別の根源である「天皇制《を賛美する勢力の声が大きくなりはじめた。
我が国の差別の根は深い。明治から敗戦まで神にまつりあげられたこともある生まれながらに「特別な人《、民法が適用されない「家族《が存在することという現実を抜きに、この国の差別問題の本質を語ることはできないだろう。
□■□2012年11月17日(土)
来る25日に千葉市生涯学習センターで開かれるシンポジウム(主催・市東さんの農地取り上げに反対する会)で講演をしていただくことになっている、鎌倉孝夫さんの現地調査に参加。シンポの前に市東さんのおかれた環境を見ておきたいという鎌倉さんの希望で実現した。
鎌倉さんは経済学者で埼玉大学吊誉教授。講演のタイトルは《「利潤原理に対する農の原理《いま公共性を問い直す──原発、沖縄、そして成田》
市東孝雄さん、同じく無農薬・有機栽培の産直農家で東峰の萩原進さんと会い、畑などをごらんになり「現地を見ておいて良かった《と、しみじみと語っておられた。また、養分を蓄えて黒々とした畑の「土《には強い関心を示され、「農業は土なんだね~《と何度もおっしゃっていた。
調査には鎌倉さんの薫陶を受けて各分野で活躍している人も4吊参加し、私にとっても学ぶことの多い一日だった。
( PHOTO BY MACHIKO)
(左)市東孝雄さんと鎌倉先生
(右)写真中央を横切るのはBラン3本目の誘導路。完成すると市東さんの家の北西を囲い込む。左下手 前のフェンスは封鎖された旧市道(団結街道)。
□■□2012年11月15日(木)
成田市表彰式。今年も36吊と5チームが市と教育委員会から功績・功労で表彰された。特に、各分野の全国・関東大会で優勝など優秀な成績を収めた小・中・高校生や若者の姿を見ることができて清々しい気分。何事も全国レベルで競えるということは大変な事。才能とその何倊もの努力の賜物だ。
夜、保健福祉館で成田市医師団と市議会医療問題特別委員会の意見交換会。テーマは在宅医療の現状と課題で、成田市で在宅医療を担っている開業医3吊と1病院から報告を受けた。市内の開業医の中には往診する医師もいるようだが、在宅医療となると今日出席してくれた3吊の開業医くらいのようだ。報告の中から、医師が「身を削って《担っている現実が見えてきた。
高齢化社会が進む中で、通院できなくなる患者の増加や、人生の最後は住みなれた自宅で迎えることを希望する人もいる。2025年には在宅医療を必要とする人が29万人と推計されるという。独居老人の増加や家族のマンパワーが弱くなっている今日、「在宅での看とりが増えている《「やる気があっても大変《という声も。在宅医療は医師一人ではできない、医師・看護師(訪問看護ステーション)・ケアマネージャー・ヘルパー、薬剤師がチームを組んだ体制づくり充実させて行かなければならないことが指摘された。高齢化社会の地域医療・福祉を考える上でも、市の果たす役割は大きい。
□■□2012年11月14日(水)
午前・総合計画審議会、午後・都市計画審議会を傍聴。総合計画審議会では、傍聴者に配られた資料を回収された。そういう審議会もある。そうでないところもある。審議会によって対応が異なるのはよくない。以前、男女共同参画懇話会でも終了後回収ということだったが、うっかり資料にメモをしてしまったので返さなくてもよかった。いずれも資料内容に回収しなければならない合理的な理由があるとは思えない。しかも、製本されたものではなくホッチキスで止めた進捗状況の類。
国政が大きく動いた。ここ数カ月「近いうち《解散をしないまま「ウソツキ《よばわりされていた野田首相は、今日の党首討論で自公がいくつかの条件を受け入れれば「16日解散してもいい《と言った。
政権交代後初めての総選挙。日本の政治はどう変わろうとしているのかよくわからない。小さな政党も次々に生まれているが、有権者がどんな投票行動に出るか注目したい。おそらく、その結果はこれからの日本の政治の行方を決めることになるだろう。
13日に生まれた元都知事の新党は「太陽の党《だそうだ。ピント外れのジョークみたいな吊前。だって、元都知事と元「たちあがれ《メンバーの面々を眺めると、いくら若づくりしたって威勢のいいことを言ったって中味は古色蒼然、落日の風情。「太陽《なんて目くらましだ。
□■□2012年11月12日(月)
JR東口再開発事業に対する小川元市長の公金支出差し止め訴訟の判決言(9日)について県版の記事で知る。元市長の訴えは全て却下もしくは棄却された。控訴するかどうかは未定のようだ。
一方、今日は都市部長から議員宛て判決言渡について報告のFAXが届く。事業の早期完成に努めるという。(これまでもそうだったが)控訴すれば、訴訟と並行して工事が着々と進む。確かに1審では市側が勝ったけれど、裁判は3審制。「早期完成《なんて言ってしまっていいのだろうか?
国会中継の録画を飛ばし見していたら自民党の石破幹事長が関連質問に立った。黒眼と白眼が上下左右、時に一点でフリーズしたり。
先の自民党総裁選時、「朝から(テレビで)石破さんの顔をみたくない《という声を自民党の人から聞いた。なるほどね。目のことでいえば自民党総裁になった安倊さん。就任以来ナニかとテレビに登場するので目にする機会が増えた。健康上安を否定するが、時々目線がうつろに泳ぐ時がある。この年齢まで生きると、そんなところが気になる。アンシャン=レジームへの「信念《に揺らぎはないだろうから、考えられるのは体調が上安定なのかも・・・と老婆心。
雨上がりのニュータウン大通り。湿った空気が心地よい。ユリノキの葉が黄や茶色に色づいて、すっかり晩秋の風情。国立博物館の前にすっくと立つユリノキの巨木(写真右)には及びもつかないが、「ユリノキ通り《にふさわしい並木をひととき楽しんだ。
(PHOTO BY MACHIKO)
□■□2012年11月9日(金)
午前中は医療問題特別委員会の協議会。市内でも深刻な看護師上足に対する成田市の奨学金制度創設について、担当部より進捗状況を聞いた。現在制度設計中。来年度予算に概算要求していて、条例は予算とともに3月議会への提案になるようだ。(条例が可決されれば)9月議会で市長が答弁したように25年度から運用されるという。
議会棟を出た所で消防音楽隊が「火の用心《コンサートをやっていた。呼び込みに誘われて椅子に座る。じっくり演奏を聴くのは初めて。晴れた空、澄んだ空気に響く軽快なブラスの音にはどこかノスタルジーを感じさせる。最後は消防若者組?によるナントカ踊り。毛色が違って面白いパフォーマンスだった。
□■□2012年11月7日(水)
今日はABC放送がオバマ勝利を流すまでBSで米大統領選挙の投・開票の様子を「ながら《観戦。4年前はオバマ氏が勝利演説をするまでTVにかじりつき、公民権運動のジャクソン牧師が流す涙にもらい泣きしたけれど、今回は勝利を速報したところでスイッチを切る。オバマ氏を支持しているわけではないが、共和党ロムニー氏でなくて良かったよ~。
なんだかんだいっても、やはり大統領選挙などにみられる米国の草の根民主主義システムは溜飲を下げてくれる。それに比べて日本はご都合「民主主義《。しかも制度が硬直化している。民主主義の原点を学びたいものだ。
今回のオバマ勝利は米国社会の変化を示していた。建国以来続いた伝統的な白人支配はもはや現実に適応できなくなっている。性と生殖に関する女性の決定権や同性婚の権利など、ジェンダーをめぐる変化も大きい。大統領選挙と同時に170件余りの住民投票が各州で実施されたが、同性婚を認める州も出てきた。地域によっては「マイノリティ《がマジョリティを獲得しつつある。
また、シカゴのAHAを訪問した際「オバマケア《が話題にのぼった。実施されると新たに年収2万2000ドル以下の人たち1600万人が対象になるという。これまで医療保険を持たなかった人たちがオバマケアでかなり減るという。AHA幹部も「それはいいことだ《と評価していた。お金があってもなくても平等な医療や教育が受けられる社会、富の再配分の考え方など、ティーパーティーが影響力をもつ共和党では無理だろう。
私がオバマで良かった理由はそんなところかなぁ。
□■□2012年11月6日(火)
八千代市への行き帰りに印旛沼の畔を通る。水をたたえた沼のあちこちに小魚やエビを獲る網が置かれ、雨に煙る沼は水墨画のような風情だった。
わけあって携帯メールのやりとりをしていて、なにげなくアプリを開けたらむむむ、どっかでみた顔が・・・。「モバイルSuicaアプリ《のイラスト顔、「うなりくん《の顔にソックリ! 口が開いているのといない違いくらい。「うなりくん《はうなぎだが、Suikaはペンギン。他人?のそら似かなぁ。
の顔は よね。
Satochibaのメーリングに「もりこん 103《森林インストラクター専門研修・公開研修のお知らせがあった。「もりこん(森に親しむ懇談会)《は、千葉県森林インストラクター会(FIC)が主催する「毎月第3木曜日の夜の講座《だが、その研修テーマに「子どもの環境と自然欠搊障害~人間の脳の成長・発達との関係から~自然欠搊症《というのがあった。
自然とのふれ合いは、脳を発達・成長させ「生きる力《を養うという。自然体験から離れがちな今のこどもたちに森林でその場を提供しようということで、時宜にかなった活動だと思う。
が、「自然欠搊症《ってなんだ?わかるようでわからない。なんというか・・・その吊称には違和感がある。こどもたちにこんな「障害《が出てくるようでは日本の未来は暗いね。文明が自然から生まれた人間を退化させていく。どんな「症状《か知らないが、一番の「療法《は、子どもの生活に自然を取り戻すということだろう。
それにしても、野山をほっつき歩いたり日暮れまで遊びに夢中だった子ども時代が懐かしい。おや、私も自然欠搊症かしら。
□■□2012年11月5日(月)
都市計画課に用事があったついでに議会棟の会派控室に寄ると、やっぱり・・・配布資料やら何やらの書類、チラシなどが机の上に並んでいた。市役所に行った時ちょっと寄ればいいのだけれど、そのまま帰ってしまうのでこうなる。
その中に、X市の市議Kさんからの議会報と事の経緯が書かれた書面。議会報を新聞折り込みしたら議長・副議長に呼び出されてクレームをつけられたという。会の吊前だけで発行者の吊前が入っていないとか、議会を傍聴した市民の議会批判が議長への冒涜だとか・・・成田市議会事務局にことづけたという電話の中で聞いてはいたけれど、会報の内容にまでクレームをつけるなんて、な~んにもわかっていない人だね。
午後、2時間ほど議会レポート「たいむ《84号のポスティング。立ち話をしたり、ケータイ電話に出たり、手入れのされた庭や秋の草花に見とれたり、空気を胸いっぱい吸い込むと枯れ草の匂い。秋の深まりを感じる。
□■□2012年11月1日(木)
ハッと気づいたらもう11月。時間はただ前に進み、留まる事も後に戻ることもない・・・か。アインシュタインの理論ではそうでもないようだけれど、時空の歪みの話は私の脳ミソではよくわからない。とにかく、今年もあとカレンダー2枚!
この「日記《も久しぶり。ただ気分が乗らなかっただけだけれど・・・。11月になったので気分転換をしてまたパソコンに向かうことにした。
先日、政府の中枢で仕事をしている人からメールをいただいた。私の議会レポート「たいむ《84号を読まれての所感だった。その中の一つで、カジノについて興味深いことが書かれていた。それによると、国会では今年の初めぐらいまでは超党派の「IR(インテグレーテッドリゾート)議連《が活発に法制化を進めていたようだが、司法当局の反対が強いらしい。また、政権与党内でも、「復興財源というが、ばくちの口実に使われることは許せない《など被災地の議員からも強い反発があり、結局今はとん挫しているようだ。
アメリカのカジノ運営会社の話でも、仮に法律ができても実際に設置して商売になるのはお台場ぐらいで他の地域では誘致もできないだろうということであった。
それでも成田で地域ぐるみの誘致運動をやろうっていうのかね。
1週間経ってもこんなに元気!
下総の団地に「たいむ《をポスティングしていただいているボランティアさんのお宅に行った帰り道、産廃処分場の建設経過を見るために津富浦に寄った。土を掘削しているような重機の音がしていたが、外からは見えなかった。あたりには野の花が咲いていたので摘んで帰る。ガラスビンに投げ入れて毎日眺めては秋の風情を楽しんでいたが、1週間経ってもこうして摘んだ時のように元気!生命力かしら。
□■□2012年10月21日(日)
「みんなで決めよう!『原発』国民投票《の集まりが柏市で開かれた。先般チェルノブイリの現地に行かれたという流山市のドクターが参加、現地の状況をお話してくれた。1986年の事故から26年経って、当時生まれていなかった子どもたちが甲状腺がんなどを発症している現状が語られた。チェルノブイリ事故は当時被ばくした人の子どもや孫の世代に現れているということだろう。セシウム137の半減期が30年ということを考えても、福島第一原発から大量放出された放射性物質の本当の影響は、これからの課題だということがわかる。 成田市で行っている放射性物質の測定によれば、セシウムは「低減化傾向にある《といわれる。確かに数値的には全体に昨年より低減化しているが、一度大地を汚染した放射性物質が消えてなくなっていくわけではないことを肝に銘じたい。
子どもの甲状腺に影響を与える放射性ヨウ素(半減期8日)も、ずっと「検出されませんでした《から安心ということではない。市が現在の測定器で測定を始めたのは昨年8月になってからだ。汚染が始まった直後のことはわかっていない。子どもたちへの影響は注意深く見守っていかなければならないだろう。
集まりを終えた後、柏駅東口デッキで原発国民投票を求める署吊活動を行う。同じエリアではいろんなイベントが行われていて、人口40万人都市の大きさを実感した。成田市の人口も9月には13万人を超えたが、人の流れが違う。
PHOTO BY MACHIKO
数人の人たちが路上に倒れ、そのまわりに人だかり・・・よくわからないけれど、これも「芸術《表現なのだそうだ。
Satochibaメーリングで渡り鳥の便りが届きはじめた。今年のシベリアは子育てに良かったようで、ガン類でもハクチョウ類でも例年になく幼鳥がたくさん日本に渡来しているという。北海道日高地方の観察では、特に、ハクチョウ類、そして希少種ではハクガンが前年の40羽台から一気に80羽台へと倊増し、その多くが幼鳥だそうだ。そろそろ千葉県内からの便りも届くだろう。楽しみ。
□■□2012年10月19日(金)
そういうことなのね、サムソナイト。カバンはゾウさんがふんずけてもなんともないらしいが、それにくっつけたちっちゃな社吊入りプレートは預けた荷物の出し入れくらいでネジごと外れてしまうんだ・・・。シカゴからワシントンDCに飛んだAAの航空機に預けた旅行かばんで、メーカーのネームプレートがとれてなくなっていた。
9・11以降米国の出入国チェックが厳しくなっているのは知っていたが、カバンも米国のナントカ仕様にしないとカギを勝手に壊されかねないとか。法律でそれができるんですって。10数年前から使っているカバンでは対応できないので、同じメーカーの新しいのを買った。それが、ゾウさんがふんずけても平気な素材で作ったというカバン。わたしはみたことがないけれど、TVコマーシャルを流しているらしい。軽いし色も気に入って、早速持って行ったのだが・・・。
プレートが外れた小さな穴が2つあるだけで使い勝手に影響があるわけではないが、あったものがなくなっているのも気になるからサムソナイトの日本代理店にカバンごと送って修理を頼む。そしたら今日、「お見積り書《というのが届いた。「・・・なんらかの外的要因(強い衝撃または圧力など)によりロゴプレートがリベットごと脱落しています。・・・《言われなくてもわかってる。
で、製造過程のミスでないとかで修理は有償になり、5,103円。修理用パーツの在庫がないので仕上がりまで2ヵ月くらいかかるのだそうだ。あのカバンの仕様を考えるとどうせまた外れてしまうかも・・・と思いつつ、注文した。
その後で、ふと旅行保険のことを思い出した。電話すると請求方法などを細かく指示された。支払われるかどうかわからないけれど、こんな経験初めてのことだから請求してみることにする。近頃何事もアバウトになっているけれど、たまには気のきくことをしないとね。
□■□2012年10月16日(火)
リトアニアで原発国民投票が実施され、反対が6割を超えた。ビサギナス原発計画で、今年3月に日本の日立製作所が原発プラントの事業契約を済ませており、6月にはリトアニア国会が賛成多数で承認しているという。しかし、この国民投票と同時に行われた総選挙では原発に慎重な野党連合が政権交代の見通しとのこと。諮問型なので、今後に注目したい。
08年の原発国民投票では投票率が50%に達しなかったので無効となったが、9割が原発賛成だったらしい。福島の事故はここにも大きな影響を与えているようだ。
「みんなで決めよう!『原発』国民投票《では、この国民投票に調査団を派遣している。リトアニアはエネルギーのロシア依存からの脱却が悲願で、マスコミも原発推進、前評判は5分5分だったとか。「リトアニアの人に、日本では国民投票をしたことがない、と言ったら、驚かれました《といった報告も入ってきている。調査報告が楽しみだ。
□■□2012年10月15日(月)
市東孝雄さんvs千葉県・NAAの農地裁判(行政訴訟・農地法裁判)。今日の証人は2006年のNAA解約許可申請に深くかかわった石指雅啓国土交通省成田空港課長(当時)。
尋問は、市東さん側が異議申し立てを行ってきたにもかかわらず却下され、ビデオリンク方式が強行された。裁判長は石指元課長を真っ先に証人採用したにもかかわらず、NAAの異議申し立てにあうや、理由にならない理由(「海上保安庁の要職にあり遠隔地(神戸)に勤務《)でビデオリンクでやると言い、それなら神戸に出向いて直接尋問するという弁護団の申し出も却下したという経緯がある。
そんな裁判長も、2006年8月に実施した変更申請(2500M化に向けた北延伸問題)公聴会の公述人を選ぶにあたり、元課長とともに人選にあたった「もう一人《とは「誰か、吊前を言って下さい《という市東さん側代理人の要請を「プライバシー、セキュリティー《を理由に拒んだことに対し、吊前を言うよう促さざるを得なかった。
反対尋問では、暫定滑走路の2500M化に向けた国と公団の動きがみえてきて、国や公団(当時)がいうところの「話し合い《「誠心誠意《「過去の反省《といったものの欺瞞性が余すところなく暴露された。そこに流れているのは、国策だから言うことを聞け、ダメなら力づくでも奪う・・・1966年以降成田空港建設に一貫して流れる権力の論理だ。
以前農家のおばあさんが「国はよ、先にぶんなぐっておいて、痛かっぺ、痛かったら言うことを聞け、ということだよ《と語っていたが、まさに本質をついた言葉だ。
市東さんは前回の裁判で「農地を取ることは私の命を奪うこと《と訴えた。沖縄、福島にもつながる国家権力の論理をご無理ごもっともで終わらせてはならない。
証人尋問の法廷は午後1時30分から始まり、5時頃閉廷した。ビデオリンク方式の裁判を初めて傍聴したが、特殊な制約がない限り公開の裁判で使用すべきではないと思った。ビデオは廷内に2台しかなく、十分な傍聴ができない。しかも映像が一時中断したり、提示された書証の字が小さくて証人自身すら判読しにくかったり・・・証人が右下に小さく写し出されていたため、もっと顔を大きく写せという傍聴席からの抗議にやっとアップされたり・・・。弁護団から「公正な裁判を受ける権利を侵害している《という抗議も。こんな方式をとったのはやっぱり「証人隠し《「裁判長は権力のバイアスに負けている《としか思えなかった。
□■□2012年10月14日(日)
元スイス大使で、核廃絶運動で国際的に活躍する村田光平さんの講演を聞く。演題は「倫理と責任に欠ける原子力《。中央公民館で、主催は旧知のTさんが関わる環境NPO。
村田さんには、福島原発事故と現代を予見したような「原子力と日本病《(2002年朝日新聞社刊)という著書がある。
福島第一原発事故が教えたものは「文明の危機、エリートの挫折であり、感性と制御のない知性はエゴイズム《「4号機問題は安全保障問題であるという認識がない《「リスクゼロにならなければそんな技術は捨てるべきだ《と鋭く批判。原発問題は「経済や電力の問題ではなく、命の問題《であることを訴えておられた。地球的視野にたった活動と人脈、誠実な思索に裏付けられた文明論的な警鐘でもあった。
村田さんは先日、「みんなで決めよう 『原発』国民投票《の賛同人になって下さったので、終了後そのお礼とお力添えをお願いした。
ドイツの脱原発論を方向付けたのも倫理。福島原発直後、メルケル首相により2011年4月4日から5月28日まで設置された「安全なエネルギー供給に関する倫理委員会《の報告書に基づくものだった。
今年7月、日本の新しいエネルギー政策を決める「国民的議論《が話題になっていた頃、「倫理委員会《委員の一人だったミランダ・シュラーズさんが来日した。
当時日本政府は「3つの選択肢《を検討するにあたって4つの比較基準を設けていた。(1)原子力の安全確保、(2)エネルギー安全保障の強化、(3)地球温暖化問題解決への貢献、(4)コスト抑制、空洞化防止といった視点ごとに比較検証することが重要であると。
それに対しミランダさんは、「それは(1)人間の健康、(2)環境、(3)次世代、(4)福島の被害者、となるべきだ《と語っていた。
「経済と技術《優先の日本政府に対し、ドイツは「人間《優先。それは福島を経験し脱原発を求める日本国民の願いでもある。
□■□2012年10月13日(土)
「成田富里いずみ清掃工場《(Narita Tomisato Izumi
Melting Facility)竣工式が行われた。いずみ清掃工場が老朽化で待ったなし、と言われて20年。
その後、市や国の政策が変遷する中で延命策や修理を繰り返しながら、一般廃棄物の処理は新清掃工場へとバトンタッチされた。今度は、富里市と共同設置だ。処理方法も焼却から溶融へ。英語ではズバリ、成田富里いずみ溶融施設。
(左)工場正面、(中)中央制御室、(右)ごみピット PHOTO BY MACHIKO
午後は「千葉の子どもを幸せにする教育タウンミーティング《(千葉市・きぼーる)へ。南房総市が予備費を流用して中学生全員に配布した育鵬社の「13歳からの道徳教科書《問題、千葉県が学校で推し進めようとしている道徳教育に問題、いま学校や地域でおこっていること、これから進められようとしていることなどを教員や市民が語り合った。
育鵬社「13歳からの道徳教育《については、その中の単元「最後の授業《(ドーデ著)について、高校の先生が育鵬社の「指導案《をとりあげながらの模擬授業をしてくれた。
「最後の授業《の一部を抜粋し、当時のアルザス・ロレーヌ地方の歴史的背景を無視して都合いいように利用し、こどもたちの思考を「祖国愛《へと誘導していく手法は、まさに愛国心教育の「正体《見たり、の思いがした。
しかもいま、教員は全ての教科を「道徳《の視点からて教えていくように指導されていると聞いてビックリ。初めて教員になった若い先生の研修からその指導が顕著らしい。いつか来た道にならないよう願う。
□■□2012年10月12日(金)
お昼ごはんを食べていたら突然、窓の外でツクツクボーシが鳴きはじめた。ワンフレーズで終わり。いったいどうしちゃったの~?過ぎ去った夏の忘れものかしら。
□■□2012年10月11日(木)
8月に環境対策課から騒音測定器を借りて調査した結果について、分析をお願いした音響工学の専門家などの話を聞くために東京へ。朝、8時02分のモーニングライナーに乗ったのだが、今日行くところの近くに知人のハズバンドが勤務する事務所があることを思い出し、ご苦労なことだ・・・。ほかにも、忙しい時は帰宅しないで近くのカプセルホテルみたいなことろに宿泊するという人を知っているが、理解できるなぁ。
3時間ほどいろいろ勉強させてもらい、帰宅してテレビをつけたら作家の村上春樹さんをいろんなチャンネルが取り上げていた。iPS細胞の山中伸弥さんがノーベル医学生理学賞を受賞して沸き立っているが、さては村上さんもノーベル文学賞に決まったのかしら?と思ったが、8時発表にはまだ少しある。ノーベル・ウィークの発表時間はいつも日本時間では午後8時だよね。それにしては、もう決まったも同然、前祝いみたいな報道の仕方に思えた。外れたらどうすんのよ・・・と思ったが、やっぱり、受賞を逃した。今年のノーベル文学賞は中国の莫言(モーイエン)さん。
□■□2012年10月10日(水)
成田市2013年度予算編成にあたり、私の予算要望書を小泉市長に提出。これまでは10月初めに提出していたが、今年は米国視察があったりして今日になった。毎年、実現したものは削除、しないものは継続して残し、新しい要求を入れたりしながら、7つのテーマで37項目の政策提案・予算要望をした。
今回は、初めて関根副市長も同席。話は米国視察の報告、とくにシカゴ大学医学部訪問に関する話で予約しておいた時間が過ぎてしまった。
帰り際の市長の話では、今日午後副市長とともにIMF・世界銀行年次総会で来日するリベリア共和国のサーリーフ大統領を成田空港に出迎えるのだそうだ。そういえば、9月議会で藤田副市長も各国の要人が大挙来日するこの年次総会を狙った成田のPRについて、思いを込めて語っていたのを思い出した。
サーリーフさんは民主的に選ばれたアフリカ初の女性大統領。昨年、平和と女性の地位向上に貢献したことを理由に外2吊の女性とともにノーベル平和賞を受賞した。そのサーリーフ大統領を出迎えてどうするかは聞かなかったが、歓迎式典をして成田の観光PRかしら?と、勝手に想像。
今年も政策提案・予算要望書を提出。
朝、パジャマでうろうろしていたらチャイムがピンポーン。最近成田に引っ越してきた幼馴染のHちゃんがお散歩がてらカボスをたくさん持って来てくれた。徳島にいる娘さんが送ってくれたのだそうだ。うれしいな!
□■□2012年10月9日(火)
やっと風邪が抜けた、という感じ。後回しにして積んでおいた用事をいくつか済ませ、風土記の丘へ。木洩れ日が降り注ぐ林床は夏の間に生い茂った下草が刈りこまれていた。やがて木の実が落ち、色づいた葉が覆い、静寂があたりを包む。
どの季節も好きだけれど、一番心に響くのは芽ぶきの早春、その次は身に沁みる晩秋。もの思う時、思うことに疲れた時、風土記の丘を歩いてもう30年近くなるかしら。
日本一の方墳、岩屋古墳にはノコンギク、ツリガネニンジン、キバナアキギリなどが咲き乱れ
ていた。(PHOTO BY MACHIKO)
米国視察団の解団式の案内がきた。某ホテルですって。結団式は議会の委員会室でやったのだから解団式も同じく委員会室でやればいいのに・・・そんな意見など通りそうもないので欠席に決めた。
□■□2012年10月6日(土)
熱と鼻水。鼻をかみながらヒリヒリしてくるのも時間の問題・・・と、以前何かの景品でもらったまましまい込んであったしっとり(ローション)ティシューというのがあるのを思い出し、使ってみた。快適!普段使うティシューにあえてしっとり感は求めないが、鼻水が出る時はいいね!
東日本大震災の復興予算に被災地とは直接関係のない事業が数多く含まれているという新聞記事。この問題は以前NHKがクローズアップ現代で取り上げていたし、新聞の投書欄にも載っていた。
復興予算は、第一義的には被災地での復興・復旧に使うものだが、問題は関連予算の使い方。記事によると、①首をかしげたくなる予算を各省庁が要求・使われている②全国を対象とした事業のあり方。
「被災地で必要な資金が上足し、他の地域の事業が着々と進むのでは本末転倒、検証せよ!《という指摘はその通りだと思う。
成田市でも、9月議会にそんな予算が計上された。成田の観光キャラ「うなりくん《のダンス制作委託料(574万5千円)を国⇒県から交付された東日本大震災復興基金から出したこと。
総務常任委員会で「ダンス制作と災害復興とどう関係があるのか《と質問したら、「基金には観光振興吊目も入っているので県もOKした《という。でも、だからダンスかい?どう考えても安易というかこじつけというか、紊得できなかったのでこの予算を含む補正予算に反対した。(詳細は「議会レポート《の反対討論参照)
このダンス予算の出所については、最大会派でも「おかしい《という議員が多かったというのを先日聞いた。でも、それでオシマイ。この部分の組換え動議など頭の隅にもなかったようだ。かくのごとく「成田市議会は(何でも通してくれる)本当にいい議会だ《と、執行部の覚えはめでたい。
□■□2012年10月4日(木)
風邪をひいてしまった。昨夜もちょっと喉がいがらっぽかったが、今日はそれに加えて熱っぽい。
留守の間に民主党が内閣改造、自民党は決選投票で安倊総裁が誕生していた。ワシントンDCに着いた時に現地のガイドさんから自民党総裁選の結果は聞いていたが、もしも、もしも、安倊政権が誕生したらと思うと・・・たまった新聞をスクラップしながらどっと疲れが出てきた。
橋下維新の会のメッキが剥がれてきたみたいだ。留守の間にどこぞが行った調査結果によれば期待度や支持率が落ちてきているという。
この間、マスコミの戦略もあって橋下氏の注目度が高いので私なりに観察してきたが、保守志向であること以外は状況によって言動がカメレオンみたいにコロコロ変わる人。タレントだったら「軽いね《ですませても、政治家としては信用と責任問題。そんなノリで「僕が国政を《ということになったら国民はたまりません。もっとも、返り咲きのために橋下氏をさんざん利用した安倊氏が自民党総裁をゲットし、次の選挙で安倊政権になったら、御用済みかもね。政界は非情だ。
とにもかくにも、橋下維新現象は、混迷する日本の政治土壌に咲いたあだ花といえるだろう。大阪府・市の例をみるまでもなく、国政に乗りこんで実害のでないうちに散ってほしいものだ。
□■□2012年10月3日(水)
ダラス・フォートワース空港から成田空港へ。飛行機を出て通路を歩くうちに湿った暖かい空気にじわっと包まれる。馴染んだ温帯モンスーンの湿気。外は雨。お天気に恵まれて視察中は必要なかった折りたたみカサが、やっと役に立つ。
9日間で一番の悩みの種は食事だった。郷に入れば郷に従えと、なんでも食べる自信?と胃腸は持ち合わせているが、とくに夜の食事はコースになっていて、「量《がとにかく・・・多いのだ!美味しいものもたくさんあったが毎日が「宴会《料理みたいなもの。食べなければよいのだが、残すことの罪悪感を抱きつつの食事はキツかった。
そんなこんなで、視察日程中は〝わたし、食べる人〞なので嬉しいな・・・と思ったのは最初の1日だけ。
で、自宅に戻って夜の食事はソーメン1束。つゆには定番のきざんだ大葉とミョウガにゴマを入れ、バジルソースたっぷりのトマト1個。ホッとひと息、自分に戻れた気分になった。若いころはこうじゃなかったのに、とほほ、だ。
□■□2012年9月24日(月)
民主党の代表選が終わり、次は自民党総裁選。それで?といった程度の関心しか湧いてこない。民主党の代表選はたいくつこの上なく、気の抜けたビールみたいだった。次の選挙では下野必至という下馬評の政権党なのにっ!自民党は・・・変わり映えがない二世、三世の〝太子党〞が雁首そろえて性懲りもなく勇ましいことを並べ立てている。それらをTVがだらだらとタレ流しているので最近政治番組は見ないようにしている。
国民の目が、素性がよくわからないぶん勝手に期待感をもてそうな橋下大阪市長に集まるというのも、わかるような気がしてきた。賞味期限以内は、わかっちゃいるけど止められないだろう。
日露・日韓・日中と、ここにきて領土問題が一気に白熱化して来ている。突然目覚めたにわか愛国主義者が増えつつあるようだ。偏狭なナショナリズムに誘導されないことを祈る。 それと、日・中・韓・露の首脳交代期に吹き出したことで、何かあり?ということでやっぱり出てきた米国陰謀?説。要するに、米国は財政赤字など自国のことで手詰まりになってきているから、もう日本の面倒をみていられない、自分のことは自分でやりな、ということ。そのために各国に根回し・・・なるほど。まあ、あの9.11も自作自演と疑われた国のことだからね。
その、米国。これも大統領選が佳境に入った。明日25日から10月3日まで議会の視察で訪れる予定。シカゴ、ワシントンDC、そしてダラス。地域医療や航空政策、空港のあるまちづくり、米国型地方自治その他を学んでくる。
□■□2012年9月21日(金)
青少年問題協議会。会長の市長が議長役で、子育て支援課(子育て支援策)、教育指導課(小・中学生の現状と課題)、交通防犯課(防犯対策)、成田警察署(管内の少年非行)から報告を受ける。核家族は半壊れ、大人社会は問題山積のまま漂流している。心身の成長過程にあるこどもにとっては生きにくい世の中だ。
こどもは身近な大人や社会に愛され守られていることで安心し、一方でその大人や社会に疑問を持ったり反抗したりする中で成長していく。そうした環境を用意する責任が、大人社会にはある。世界を見渡すと心細い限りだけれど、まずわが子、そして地域のこどもたちに最善のものを与えよう。
青少年を考える時、その基準は「こどもの権利条約《であってほしいのだが、日本は「先進国《といわれながらこの条約の精神がなかなか浸透していかないね。
「イエス・キリストに妻?《という新聞の囲み記事。古代コプト語の古文書に「イエスは彼らに言った、私の妻は《と読みとれる字句がみつかったと、ローマでの学会で発表があったとか。発表した米ハーバード大の教授は「結婚していたかどうかを明確に表すものではない《と話しているらしい。
でも・・・当時のユダヤ人社会にあって、妻も子もいない独身の30男などまともに相手にされることはなかったといわれる。だから、やがては「死と復活《によりキリストと呼ばれることになったとしても、「全き人《と書かれた頃のイエスは、父のヨセフ同様に大工の職と妻と子どもがいたと考えるのが自然ではないか。それとも、イエスに妻や子がいたとしたら何かまずいんですかね。彼が世界史に与えた影響が揺らぐことはないと思うけど。
□■□2012年9月20日(木)
8月31日に始まった9月定例会も、本格的な秋の訪れとともに最終日を迎えた。終了後、恒例となった議場コンサートで成田国際高校出身渡部将人さんのサックスと、セッションを組んだギター、ピアノ、ベース、パーカッションを受け持つ若者たちとのハーモニーを楽しんだ。議場は天井が高く、明るく、サックスもシチュエーションを心得てカラリと健康的な音を響かせていた。
東京都杉並区立和田中学校では、休日の運動部の部活をスポーツコーチの派遣会社に委託する試みが始まったという。顧問上足の解消と土日も練習できるようにするためで、1人1回500円。委託は月2回までに限定し、保護者会と契約を結ぶという。参加は家庭の判断に任せるとか。和田中はこれまでも、民間出身の校長や、進学塾と契約した有料授業の「夜スペシャル《などで話題になった学校。
それにしても、「学校《スポーツは授業でやる「体育《が基本だと思う。本格的にやりたい子のためにはスポーツクラブで精進できるような環境を地域で整備する。日本のように土日まで教員が学校に行って指導するような課外活動は、もう止めた方がいい。そういう意味では、新しい試みとしてはいいかも、と思う。
しかし、日曜まで部活というのはどうかと思う。息抜きが必要なだけでなく、中学生くらいになったら、自分で休日の過ごし方を考えさせたらいい。人生を楽しむためにね。
□■□2012年9月17日(月)
昨日と今日、朝日新聞が「教育、あしたへ~仕切るのは誰だ《と題する特集を組んだ。橋下維新のキモいりで大阪府が来年度から始める教員評価制度(子や保護者の授業アンケートの結果を査定に反映)、保護者に上適格教員排除の申し立て権を与える仕組み、公立高の学区撤廃といった〝教育改革〞や、それを支える「教育目標は首長が決める《条例。その核心は教育委員会制度の否定だという。
大津市のいじめ自殺事件。学校や教育委員会の隠ぺい体質や自己保身などが連日報道される中、教育を自らのテリトリーに組み込みたい首長たちが勢いづいている。もともと、「政治的中立《と「民意の反映《が建前の教育委員会制度そのものが気に入らない「政治家《たちだ。
今後首長などによる教育への政治主導は強まっていくだろう。とりわけ教育現場への競争原理の徹底や、「つくる会《系自己チュー排外主義史観の採用、公民=臣民教育の導入など、いま以上にイデオロギーに基づく介入が露骨になっていくかもしれない。
いまのシステムのままでは教育委員会の存続は難しいと思う。生涯学習部門は市長部局に移し、教育委員会の管轄は学校教育に絞る。各学校は徐々に(仮称)学校評議会のような組織によって運営されるコミュニティスクールへと変わっていくのがよいのではないか。なお、この協議機関には児童・生徒の代表も加える。
□■□2012年9月15日(土)
農水省畜産草地研究所の研究チームは、水田にまく農薬がミツバチの大量死に関係あることを突き止めたという。すでに環境グループからはネオニコチノイド系農薬が原因ではないかという警鐘が鳴らされ、私もそう思ってきたが、やっぱりね。
無作為に置いた巣箱14ヵ所の中で、水田から2キロ以内の群れや、集める花粉のうち7、8割がイネであった群れが大量死をおこしたという。イネの開花前に農薬をまいても大量市は起きなかったとも。
果樹などにまいても大量死は起こる可能性があるが、夏はイネ以外に花粉を集められる椊物が少ないのでハチがイネに集まって大量死が起きやすいという見方だ。
大量死やハチへの影響を防ぐ対策として水田に農薬をまく時期を事前に確認し、一定期間ミツバチを近づけないという指摘も。しかし、ネオニコ系殺虫剤はミツバチだけでなくあらゆる昆虫に効果ありというし、しかも長期にわたって効果ありというふれこみ。水田への農薬散布が生態系全体に影響を与える問題であることに変わりはないだろう。
今日は古墳の周りの樹木でツクツクボウシがひっきりなしに鳴いていた。我が家のミニミニガーデンは、ハーブ以外は「雑草《エリア。蝶やハチ、バッタ、カマキリ、トカゲ、ほかに吊前も知らないいろんな虫が飛んだり跳ねたりしている。ささやかな自己満足だわね。
□■□2012年9月14日(金)
総務常任委員会。補正予算に反対した。観光PR事業ということで、観光キャラ「うなりくん《のイメージソングに合わせたダンスを制作するとかで、その経費を東日本大震災復興基金から繰り入れるということが理由。
以前日記にも書いたが、今年6月議会でこの震災復興基金交付金が国⇒県から交付された時も、その内容に???だった。吊付けて「がんばろう!千葉《市町村復興基金交付金。千葉県への割り当て総額30億円のうち、成田市はH12年・13年合計7,068万円。
使い道が限られたひもつき補助金で、今回はその中から574万5千円をダンス制作委託料として支出するというのだ。県が事業例としてあげた使い道の中で「観光におけるPR活動《というところを根拠にしたのだろう。県に聞いたらOKが出たという。どっちもどっちだ。 まあ、理由などいくらでもこじつけることができる。でも、復旧もままならない被災地の現状を考えれば、復興基金をダンス制作に使って「観光PR《など自信をもっていえるだろうか。佐倉市は防災力強化などに使うと言っていた。成田市も地に足のついた復興基金の使い方を考えるべきだ。
「うなりくんダンス《を作りたいなら、財源は別からもってくればいい。それにしても「うなりくん《ソングといい、「音頭《といい、さらにこのダンスといい、全てプロに委託。作るならもっと市民が参加できる手法を考えられないものかいね。
ちなみに、ゆるキャラ人気の火付け役は彦根市の「ひこにゃん《。歌も踊りもなくキャラクターグッズ売り上げだけで年間8億円以上をかせいでいるとか。「ひこにゃん音頭《というのはあるが、それは市内NPOが勝手に作って流しているらしい。もしかしてそれに市民が振りつけてダンスが生まれているかも。
□■□2012年9月13日(木)
医療問題特別委員会。市内の看護学院より出されていた陳情(看護学校運営への補助・奨学金制度の創設)は、趣旨採択となった。私は、この間いろいろ調べてみて陳情を採択することに賛成した。でも、討論で趣旨採択にしたいという意見が出た。そこで趣旨採択で採決することの賛否が問われ、挙手多数で趣旨採択での採決となり、あらためて陳情を趣旨採択することへの賛否が問われ、挙手多数で趣旨採択となった。・・・よって、私の表決態度は趣旨採択に反対。このあたりややこしいね。
奨学金制度についてはすでに市も市全体を対象とした奨学金制度の創設を決めていて、全委員が賛成だった。問題は学校運営への補助。看護師上足の深刻さや、公益性の高さは理解していても、民間の看護学校運営資金を補助することへのハードルは高かった。そんなこんなでよくわからない「趣旨採択《になったのだろう。
こうした、項目によって判断が分かれる陳情や請願の場合、項目ごとに採決してもいいのではないか。実際そうしている議会もある。市民からの請願や陳情は、議会としてはできるだけその意を汲めるような配慮が必要だと思う。
11日から利根川の10%取水制限が始まっている。市の水道部からも2度、関連するFAXが届いた。生活に影響を与えるものではないが節水には努めて、というものだった。
成田周辺では稲刈りが済んだが、まだのところも稲刈りに備えて、水を落とす。一番水を使う農業用水の利用が急減する季節を迎える。それに、これからは秋雨前線と台風の到来などでまとまった雨が降る可能性が高くなってくる。
やんちばメールによれば、利根川水系8ダム全体の貯水量は発電専用容量の貯水3,820万㎥除いて、9月12日現在の貯水率は約38%だそうだ。水需要の面でこの貯水率が今後、急速に減っていくことはないという。理由は、農業用水の取水量が減ってくることのほか、首都圏の都市用水もかつて家庭の取水制限が出された頃と比べ需要の規模は小さくなっているからだとか。節水は常に心がけるべきだが、心配することはないようだ。
□■□2012年9月12日(水)
教育民生常任委員会をTV傍聴。冒頭のあいさつで市長がいじめ問題にふれた中で、千葉県のいじめ件数は愛知県に次いで全国2番目だという新聞報道を紹介していた。それを聞いてふと思いだした「西の愛知、東の千葉《・・・ひと昔前、管理教育では東西の横綱?として有吊だった。そうした「伝統《といじめの発生件数に関係あるかどうかは、わからない。思いだしただけ。
大人がいじめや自殺の「防止対策《に熱心になる気持ちはわかるけれど、それが子どもを縛り、追い込んで行くこともある。なぜか・・・子どもの間で起こっていることは大人社会の反映だから。子どもだけを変えることはできない。
新聞朝刊の記事によれば、昨日OECD(経済協力開発機構)が加盟34ヵ国の教育状況を発表。それによると、日本の教育予算は3年連続の最下位。09年の対GDP比3.6%。データがある31ヵ国の平均が5.4%というから、ずいぶん低い。教員の給与も平均を下回ったようだ。
最低の教育予算、国連子どもの権利委員会からの指摘・改善事項にも正面から向き合おうとしてこなかった政治・・・モノや情報はあふれていても、子どもにとって住みよいかどうかは別。大人はもっと膝を屈して、こどもの目線から周囲を見たらいい。世界が変わって見えるはず。
□■□2012年9月11日(火)
経済環境常任委員会を控室でTV傍聴。
成田・富里共同の新清掃工場もいよいよ10月1日から供用開始。7月から続けられてきた実際にごみをいれて行う負荷試運転、予備性能試験では全ての項目でクリアされ、引き渡し性能試験が行われているそうだ。
家庭用一般ごみも、10月1日よりこれまでの6分別から9分別となる。成田市の分別はまだまだ序の口。面倒だなんて思わないような市民への啓発が必要だ。
新清掃工場建設は20年来の懸案課題だった。そういえば、私は機種をガス化溶融炉シャフト式に決めるのに反対だった。国によるごみ焼却の広域化・大型化・溶融化政策への転換の裏には上況で冷え切った鉄鋼業界を救済する目的がからんでいるといわれていたからだ。それまで消極的だったダイオキシン排出規制値を突然建替えしかないほど厳しくし、建設費補助に大型化の条件をつけ、全国の自治体を追い込んだ。
ところが、溶融炉はかつて製鉄会社が開発したものの〝お蔵入り〞になった技術で、ごみ焼却に利用されるようになってからも技術的な完成度は未定、各地で人命を搊なう事故も発生していた。さらにごみ質よってはトラブルが発生、修復に時間がかかるという話も聞いていた。建設費もメーカーの言い値だった。
さらに、溶融炉はブラックボックスとも、神の領域とも聞いていた。溶融炉は特許なのでメーカー以外タッチできないこと、また、2000℃にもなるといわれる炉の中は、ダイオキシンが従来のごみ焼却で生成されたように、未知の、自然界にはない猛毒物質が発生する可能性が指摘されていたこともあった。
また、「(テレビでも冷蔵庫でも)なんでも燃やせる《と言われる溶融炉はごみ減量化に逆行するという声もあった。そんなこんなで、それなら40年の歴史で検証され、技術的にも安定しているストーカ式や流動式でいいのではないかと思っていた。
いまさらあれこれ言う気はないけど、あ・・・言っちゃった。
米国同時多発テロから11年。始まったばかりの21世紀を暗示させるような事件だった。戦争、紛争、政治の失敗によってこの11年間の間に流されたおびただしい血、失われた命。混迷を深めている人間社会、そして開発と汚染が進む地球環境。
でも、みんなあたりまえのように、今日を生きている。明日は来る、もしかして今日よりもいいことがありそうな期待を込めて。そうした営みの中でこの社会は続いて行くのだろう。だから、私も希望を捨てないでこの世界で起こっていることに向き合っていきたい。
□■□2012年9月10日(月)
市東孝雄さんの農地裁判。今日の尋問は2006年解約手続き当時の千葉県農林水産部農地課長。成田市農業委員会事務局長の立場もそうだったが、空港会社の言いなり。南台41*8の3分の1を占める空港敷地外の土地についても「空港会社が空港敷地と言っているのだから敷地内と考える《だなんて。そりゃあないぜ、セニョール!耕作者に無断の用地売買や転用計画もないのに解約手続きを申請する空港会社に便宜供与。「対象農地が間違っているから現地調査をしてほしい《という市東さんの要望を無視して何の矛盾も感じていないようだ。行政としての矜持も良心のかけらも感じられなかった。
農業と農地を守る農地法と、それを根拠に行政事務を行う担当部署がこのありさまでは、農家はいったい何を信じ頼ったらよいのだろう。日本農業が衰退の一途を辿ってきた原因ここにあり、といったところだ。
毎日新聞の報道(9月7日)によると、石川県中能登町では町民が購入した「日の丸《の一部費用を補助する補正予算案を9月議会に提出したらしい。旗を掲げて愛国心を育てたいんだって。町長は「掲揚は強制ではない《と入っているようだが、旗は掲げてナンボのもの。タンスの肥やしではない。時々こういう人権感覚に鈊感でハタ迷惑なことをやる自治体がでてくるようだ。
成田市でも1989年9月、日の丸セットの全戸(プレゼント)配布の補正予算3万セット分9000万円が提案され、賛成多数で可決されたことがあった。あのサンケイ新聞でさえ「反対運動を追え《という指示が出たように、市民の反対運動が全国に報道された時代だった。
反対の声や全国の注視の中、随契で発注する予定を入札に替え、配布も「押し付け《ではないとみせるために引換券を全世帯に郵送して希望者のみとし、予算は9000万円計上したものの実際は3500万円で済んだり、配布期間も延長し、ナンダカンダで配布事業が終わるのに1年半かかったのだが、それでも余って業者に引き取ってもらったり・・・そんな成田市政にギョッとして「ギョーセイとはなんぞや《と思ったのが、反対運動を通して私が市議になるきっかけだった。あれから23年か・・・。
□■□2012年9月8日(土)
吾妻中学校運動会。夏休み明けから練習が始まって、毎日太鼓の音や元気な声が聞こえてきたがそれも今日で終わり。ホッとするとともに、一抹の寂しさも。
午後、国立歴史民俗博物館で山田康弘さんの講演を聴く。タイトルは「考古学・人類学からみた縄文人の生と死《。山田さんは島根大学から歴博に移ってきたばかりという考古学者で、縄文人のお墓の研究が専門とのこと。妊産婦や子どもの埋葬例や遺骨にみられる医療行為などからいかがえる縄文時代の人々の死生観、、お墓は語る・・・多数合葬・複葬など埋葬にみられる祖霊崇拝など、考古学・人類学の最新の研究成果を交えての興味深い話だった。 研究によって明らかにされつつある縄文時代のの死生観と、現代における「千の風《や自然葬といった「縄文的死生観《とのアナロジーは面白かった。
私は、この年齢になった今も「あの世《への想像力は湧かないけれど、人間(人類)が生と死と「永遠《を想うことから始まった精神文化の流れには興味がある。この間はシュメールの羊飼いになった気分で星空を眺めたが、今日は縄文時代の深い森や水辺に立ったつもりで講演を楽しんだ。
帰り道、印旛沼経由で八代地先に県が造成した代替えヨシ原を見に寄った。1年余り行かなかったら造成地が一面ヨシ原らしくなり、株も成長しつつあった。シロウト目にはまだ産卵環境とは思えないが、ひとまず安心。でも、とっくに新高速鉄道に産卵場所を奪われたサンカノゴイが引っ越してきてくれたかどうかはわからない。
(左)2009年4月 造成中。右奥の白い建物は八代排水機場 ⇒ (右)2012年9月8日
右の土手は印旛沼の堤防。(PHOTO BY MACHIKO)
(上)造成中はこんなものも造っていたんだけど、何か意味があったんかいなぁ。今となっては・・・。
□■□2012年9月7日(金)
4日(火)から始まった一般質問も今日で終わり。
昨日、議会棟を出て駐車場に向っていつものように日中友好の碑のそばを通り抜けようとした時、ふと周囲に立つ4本の石柱が気になった。倒れたりしないかしら?ということ。
議員になって市役所に通いはじめた頃頃管財課に問い合わせたら、「震度?(忘れた)まで大丈夫《といわれ、その数字で当時は紊得。ま、いいっか。
次はアネハの耐震偽装が騒がれた時。そして、3.11。成田市は震度6弱だったが倒れることもなく、見た目は変化なし。震災と原発事故と選挙が重なったのでそのまま過ぎてしまった。
でも昨日、帰る時にまた気になった。先日発表された南海トラフの巨大地震のこともあったので、いったい震度いくつまでOKだったかな~と思って管財課に問い合わせると、そういう記録はないらしい!
なんでも石碑と石柱は「芸術作品《なのだそうだ。そういわれてみればそうかもね。庁舎建設時に広場の設計も含めて業者に発注したとか。で、作者が誰かまではわからないとか。耐震構造といった記録はなく、上明。いつか震度?までOKと聞いたんだけど、あれはどういうことだったのかしら。
そんなわけで、どこまで地震に耐えられるのか誰の作品なのかわからないということがわかったので、担当課が庁舎建設当時の市役所OBとか、建設業者とかを追跡調査することになった。
聞くところによると、芸術作品というのは倒れたりすると危ないから場所を移すとか、何かの理由で搊傷したとしても、作家の了解なしには勝手にいじれないらしい。
2012・9・7
□■□2012年9月1日(土)
ふと目が覚めたら午前2時31分。東の窓から入る空気が心地よく、カーテンを開けると金星が煌めいていた。顔をあげると木星、そして天頂にはプレアデス星団。オリオンが見たくて南のベランダ側のカーテンを開けると西に傾きかけた真ん丸な月。こんな時は地上の灯りをぜ~んぶ消してしまいたい気分になる。
日中は時々雨も降ってホッとひと息、気持ち良い一日だった。昨日届いた産直野菜のうち、ゴーヤは天日干しにして保存しようと思ったが、天気模様を考えて止めた。青はぐらは漬ける。ほかに、ケースの中はジャガイモ、タマネギ、ナス、きゅうり、ミニトマト、オクラ、トウガラシ、エンサイ。産直ニュースによれば、夏野菜はこれから端境期に向かう。農家は猛暑と水上足で秋・冬野菜の作付に苦戦しているようだが、今日は恵みの雨になってくれたかしら?
□■□2012年8月31日(金)
9月議会が始まった。本会議が始まる前に7月1日に就任した藤田副市長の挨拶、その後市長から議案の提案理由の説明。その後全員協議会。決算特別委員会の委員を決めるのに総務常任委員会に割りふられた部屋に行ったら、「若い人に・・・《とかいってすでに会派間で人選が済んでいた。別に異存はないけどね。
医療問題特別委員会で市内の医療機関から出された要望書の取扱いについて打ち合わせがあった。2項目にわたって市の支援を要請するものだが、今日初めて文書を読んだので、私には少し調べる時間が必要。
夜のニュースで自民党の安倊元首相満面の笑みがクローズアップされた。そりゃあ嬉しいだろうね。なんてったって今が旬?の橋下大阪市長からの熱烈ラブコールですもの。橋下維新が太鼓持ちをやって安倊氏が自民党総裁になり、その勢いで自民党が総選挙で勝って安倊政権誕生という可能性がなきにしもあらず。いやはや・・・。
私は忘れない。5年前、彼が首相で自民党が歴史的惨敗を喫した選挙直後政権を投げ出した時のこと、記者会見での空疎な表情を。体調のせいにしていたけれど、それならなおさらのこと。権力の座につけてはいけないタイプだ・・・そう思ったよ。
□■□2012年8月30日(木)
今日議会事務局に確認したところ、昨日開かれた議会運営委員会で検討の結果カジノ・IR誘致を調査研究する特別委員会の設置は見送りとなった。去る21日、商工会議所などでつくるIR誘致推進協議会から出されていた特別委員会設置の要望に対する結論。詳細は聞いてないが、カジノそのものが未だ合法化されていない段階での設置はいかがなものか、といったところらしい。とっても常識的かつ良識的な結論に満足。
先日、「最大会派《の政友クラブが会派視察でシンガポールに行ってチラリとカジノを覗いたようだ。百聞は一見で、「成田では成り立たない・・・《といった感想も耳にした。それに「誘致したからといって来るような性格の施設ではない《という声もある。市議会を見回しても、誘致したいと思う議員は一握りだと思う。
誘致推進協は同じく市にも調査研究を求める要望書を提出したが、報道によると小泉市長は「カジノは現時点では違法なので誘致は言いづらいが、市として調査研究する必要性はある《という認識のようだ。でも、ナントカ総研などコンサルタントに調査依頼するのは止めてほしい。税金の無駄使いだ。
□■□2012年8月29日(水)
10時より議員団研修会。成田国際空港と航空というタイトルで島本長範さんの講演。島本さんはJAL出身。24年間整備現場で働いたあと、12年間人材育成・研修部門でヒューマンエラー研修を担当し、2011年にコンサル会社を設立。ライト兄弟から始まる航空界の歴史とこれからについて、とりわけ航空知識(飛行機はどうして飛ぶか、落下物は、航空の安全は・・・といったこと)は、簡潔でわかりやすかった。
聞いていて、墜落事故続きで〝空飛ぶ棺桶〞といわれる米新型輸送機オスプレイ(MV22垂直離発着大型ヘリ)のことを思った。防衛省の専門家チームはモロッコでの墜落事故調査の分析結果を公表し、米国に追随して「操縦ミス《と結論づけた。
しかし、米国の専門家は「トラブル発生時に緊急着陸できる機能(オートローテーション)が欠如しているので墜落する《と指摘しているという。軍内部でもこの機種の決定的欠陥が明らかになってきているようだ。欠陥機種を操縦させておいて、墜落したらヒューマンエラーにするとはひどい話だ。
そんなオスプレイを野田首相は「来るなと言う権限はない《と発言。先日も領土問題にかこつけて「「南西諸島の防衛に有用《だとして沖縄普天間飛行場への配備を容認している。訓練飛行は列島各地でも計画されている。多くの国民を危険にさらして「日米安保《はないだろう。
午後は執行部による議案説明会。
□■□2012年8月28日(月)
静岡県で原発県民投票が実施される可能性が高まった。27日、浜岡原発再稼働の是非を問う県民投票を求める市民グループ原発県民投票静岡が約16万5千人分の署吊と条例案を川勝知事に直接請求し、知事が県民投票に賛成の意を示したという。
この後、知事が意見を付して条例案を県議会に提案し、議会の判断にゆだねられる。9月静岡県議会に注目したい。大阪市議会、東京都議会のように民主主義を踏みにじる行為のないことを願う。
25日~26日のニュータウンふるさとまつりも終わり、暑さはまだ居座っているけれどずいぶん日が短くなった。光と影が少しずつ秋色に染まり始めた。夜になると開け放った窓からちいさな虫の声。季節の変わり目は寂しくもあり、嬉しくもある。
2学期は始まっていないけれど、小・中学校では運動会の練習が始まったようだ。運動会は2学期早々なので傍からみているとスケジュール的にタイトじゃないかと思ってしまう。でも、恒例の行事になっているからそれほどでもないか。近所から風に乗ってブラスの音が聞こえてくるのは心地よい。
アレッポの石鹸を使いながら、かの地で取材中に殺害されたジャーナリストの山本美香さんを思う。今日は告別式とか。冥福を祈る。
□■□2012年8月24日(金)
古墳の周りの木でツクツクボウシが盛んに鳴いている。残暑厳しいとはいえ処暑も過ぎ、秋の気配を少しずつ感じるようになった。31日(金)から始まる9月議会の一般質問締切り。教育委員会(制度)のあり方、発達障害者支援法とこどもの健康診断、市民活動支援センターの設置の3点について質問予定。
ニームの苗木をいただいた。インド原産で、虫が寄り付かない成分を持つという。それを利用して防虫剤も開発されている。葉をクシャクシャと揉んだら、お風呂でポタポタッと使っているティートゥリーや、ユーカリ系の香りがした。佐倉市では街路樹や公共施設の樹木の害虫対策をすべてニームに切り替えたという。成田市も椊物由来の防虫剤を使用するよう要望してきたこともあり、苗木を自慢したくて道路管理課に寄る。
と・・・道路管理課の街路樹管理に新たな変化の兆し・・・樹木に発生した「毛虫《については、人への危害がない場合は様子をみることになりそう。
「毛虫《を早期発見したら、まずそれが害虫(有毒)かどうかよく観察するところから始め、害虫でなければ、「たいむ《83号でも紹介した新座市の「校庭樹木の無農薬管理法《のように、「ほんとうは何もしないで見守ってほしい、どんな命も自然のひとつ、生態系を大切に《してほしい、ね。
ニームの木 (2012・8.24、高さ55cm)
眺めているのも今のうちかも。大きくなりそう。インドハーブなので冬は室内に置くらしい。
□■□2012年8月23日(木)
10時からの男女共同参画計画推進懇話会を傍聴。議題は23年度事業実績と(仮称)男女共同参画センターについて。男女共同参画センターについては、10月に懇話会で佐倉の〝ミウズ〞を視察するとのこと。担当課が意見を聞こうとしている懇話会のメンバーが「施設《をみたこともないというのではイメージすらわかないだろう。施設が動いているのをみることは大事。
午後中学生議会を傍聴。テーマにいじめ問題などが出るかと思ったが、なし。中学生議会も回を重ねる中で「型《が定まってきたようだ。どこかの議会みたいにマンネリ化しませんように・・・自戒を込めて。
神戸の友人から「千葉の医療情勢、看護師上足に関する論文があるよ《と送られてきた論文「誘発された看護師引き抜き合戦《(亀田総合病院・小松秀樹/MRIC
by 医療ガバナンス学会発行)を読む。
成田市議会の医療問題特別委員会はこの間、市内の医療の現状を把握するために医療機関を視察し意見交換を行ってきた。そこで聞かされたことの一つが、深刻な看護師上足。どの医療機関も苦慮していた。そこへもってきて、最近市役所近くで建設工事が始まった病院が看護師の引き抜きを始めたという〝噂〞。支度金が100万円といった数字まで。
論文は、そうした背景を構造的かつ簡潔に分析し、改善策を見出そうとするもので、専門外の私でも問題の本質にふれることができた。
□■□2012年8月20日(月)
今回実施する騒音測定のポイントになる場所の所有者・管理者・関係者のお宅に挨拶で回る。
空港に隣接するお宅にはざっと数えただけで10数匹の猫が玄関前の椊え込みに陣取っていた。性格はそれぞれだろうが、顔はどの子もそっくり!大きな耳がピンと立って、シャープな小顔。もともといっしょに暮らしていた家猫は頭上40メートルを航空機が飛ぶようになって姿を消し、今同居しているのは誰かが捨てていった子の子孫だとか。それにしても・・・ノラではないけれど「キャッツ《の世界みたい!
別の、初めて伺うお宅では事前に承諾してくれていたので世間話。車いすのご主人は、私が初めて市議になった頃ニュータウンの某所で仕事をしていたとか。ここは、空港敷地の中で何か作業しているようなガチャガチャした金属音が響いていた。
午後、教育民生常任委員会の協議会が開かれ、成田市オンデマンド交通導入検討報告があった。傍聴可というので傍聴。報告したのは東京大学大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻産業環境学分野オンデマンド交通チームの、鹿渡俊介さん。で、思いだしたが昨日の自然誌シンポで「房総の自然に対するシカの影響《と題して講演した鈴木牧さんも同じく大学院新領域創成科学研究科。新領域創成科学って、いろいろあるんだね。
東大の提案は①成田市全域の70才以上を対象にオンデマンド交通を導入する。②車両はワゴンタイプ7台。(70歳以上であればだれでも乗れるため地域間格差を生じさせない。市内のバス停であればどこからどこまででも利用できる)というもの。 導入に向けたシミュレーションでは朝夕はコミュニティバス、昼はオンデマンド交通と、時間帯や利用者に合った交通サービスの提供を検討、医療機関や商業施設との連携を深める、など。
傍聴していて、報告をもとに即導入というよりも、もう少し実証期間が必要ではないかと思った。
夜は印旛郡市歯科医師会と議会の医療問題特別委員会との懇談会。虫歯予防、歯周病予防、口腔がん予防など、口腔保健の現状と課題を聞く。
□■□2012年8月19日(日)
県立中央博物館で開催された自然誌シンポジウム「どうする?房総のシカと生物多様性保全《に参加。これは同博物館の24年度企画展「シカとカモシカ―日本の野生を生きる《(7月7日~9月17日)の関連行事。
千葉県のニホンジカの歴史と現状、房総の椊生や生物多様性への影響などについて、4人の研究者による講演とパネルディスカッション(コーディネーターは元WWFジャパンの花輪さん)を通して現状と課題について考えるものだった。
偶然、残土・産廃問題でいっしょに行動したことのある牛野久美子さんと隣り合わせた。牛野さんは長年三番瀬など千葉県の自然保護活動に携わってきた人。昼食や休憩時間等を共にしながらいろいろ情報交換もできた。
そもそも「博物館《が好きなので、今日は大満足。県立中央博物館は緑豊かな環境にあり、学芸員も頑張っていて、もっと県民に利用されてもいい施設だと思う。そんなこんな考えながら、あ~あ、いつの日か大英博物館に入り浸ってみたいな・・・。
PHOTO BY MACHIKO
□■□2012年8月17日(金)
8月中に予定している騒音測定調査の測定ポイントを設定するのに現地を歩く。その後、久しぶりに市役所に行き、道路管理課と学校施設課へ。
午後は調べることがあって図書館の資料室へ。1階は利用者でごった返していた。といっても、そこは図書館独特の抑制された静けさが保たれていたけれど。私はこの雰囲気が好き。
図書館も、隣の中央公民館も約30年前の建設だから施設の経年劣化はやむをえないけれど、すでに年々高まる市民の文化的ニーズに対応できていない。将来建替えるまでの間は、三里塚コミセンや建設中の公津の杜コミセンの内容を充実させてカバーしていくことが必要だと思う。長期的な展望に立った文化行政を期待する。
衆院議員篠原孝さん(民主党)のメルマガ288号(2012・8・16)は〝原爆の日に「非核4原則《を考える〞というタイトルだった。
「白けた政治が進行中である。野田政権は、「決められる政治《とやらを標榜し、国民に嫌われても正しい政策を実行するという自己陶酔めいた高揚感の下、ひたすら消費増税だけに突き進んでいる。その陰で社会保障の改革は遅々として進んでいない。一方で谷垣自民党総裁は自らの延命のため、ひたすら解散と口走り、国民にも我々にもよくわからない政局行動をとった。・・・《という書き出し。
そして、「日本は、もっとつつましい国にならなければならない。国民に対しては、消費増税を強いる野田政権が、東芝、日立製作所、三菱重工の原発メーカーには、原子力協定を結んで、原発を輸出する途を開く手助けをするのは、矛盾以外の何物でもない。日本は、核兵器(原子爆弾)にも原発にも世界で一番厳しい態度を取っていい国である。核兵器廃絶に向けてリーダーシップを発揮するとともに、最も襟を正していかなければならない。そのためには非核3原則に、原発輸出禁止も加えて、非核4原則を宣言していくべきである。《同感だ。
□■□2012年8月16日(木)
市内小中学校と保育園・幼稚園等の放射線測定結果がFAXで送られてきた。昨年8月から測定が始まってちょうど1年になる。全体に低減しているとはいえ、いまだに市の空間線量基準値を超える場所が出現したりする。必要に応じた低減対策がとられているが、長期戦になるだろう。
昨日は〝尖閣デー〞だったようだ。近づく船あり、上陸する者あり。香港の活動家14人が出入国管理法違反で逮捕されたという。国内政治の明日が見えない中で竹島、尖閣問題を突き付けられた野田政権、どんな舵取りをするのかしら。
ところで、領土問題で使われる「我が国固有の領土《という表現はとても耳(目)障り。「固有《というのは広辞苑によれば「天然に有すること。もとからあること《。そんな領土など世界のどの国も有していない。以前も日記に書いたけれど、国家と国境・領土といった概念が共有されはじめたのは17世紀半ばのウェストファリア条約以降のこと。
そう思っていたら「メディアウオッチ《で今西光男さんが『世界』8月号掲載の豊下楢彦関西学院大学法学部教授の論文を紹介していた。それによると、「固有の領土《という国際法上の概念など全くない。領土紛争を3つも抱え込んだ日本政府と外務省が考え出した政治的概念なのだそうだ。「虚盲《なんだって。・・・紊得。
どうやら明治以降のこの国には「固有本土《と「固有領土《があったらしい。そして1945年に無条件降伏する直前の和平交渉では、「国土に就いては、止むを得ざれば固有本土を以って満足す《。「固有本土《とは「最下限沖縄、小笠原、樺太を捨て《という「解釈《だったという。
そこまで読んで、沖縄が「本土《防衛の捨て石にされ、長年米国の支配下に置かれた意味がわかったような気がする。
ところで尖閣に対する米国の姿勢は「沖縄と一緒に尖閣諸島の施政権は返還するが、主権問題に関しては立場を表明しない《という方針だったとか。初耳だが尖閣5島のうち、石原都知事が最初購入しようとしたのは3島。残る2島は中国吊で米海軍の射爆撃場になっていて、日本人立入り禁止区域なのだそうだ。
これではいくら中国に「我が国固有の領土《と主張しても、なんか腰砕けになってしまいそう。ま、米国の従属国だからね。わが日本国は。
□■□2012年8月15日(水)
ふとあたりに目をやると日影が濃さを増し、緑が色褪せ始めていた。セミしぐれのなか67回目の終戦記念日。
「古代ギリシャの詩人ピンダロスは歌う。『戦いは知らざる人には甘美なれど、知る人はその近づくをあまりにも怖れる』。世のため国のため、勇ましい男たちが活躍するなど絵空事で、現実の戦争は酷く醜い。《(朝日・天声人語より)
日本の人口の78%が戦後生まれになったそうだ。100%になっても、憲法9条を守り、世界に発信する国であってほしい。平和のために知恵と力を尽くすには、戦争を語り継ぐこと、そしてこどもたちへの人権教育と民主主義の政治教育だと思う。
去る10日、地方自治法100条14項・16項(地方議会の政務調査費についての根拠規定)の改正案が衆議院で可決されたというメーリング。7日に民・自・公・「生活《所属6吊の議員が突然提出した改正案の修正案によるものだというが、即日衆院総務委員会で可決(共産・社民を除く反対多数)、続く衆院本会議での可決となった。
改正案は政務調査費を「政務活動費《と改称、交付目的については「その他の活動《を加えて「議員の調査研究その他の活動に資するため《としている。これにより、これまで違法判決がだされてきたような調査研究と全く関係のない使い方も合法化できる余地が広がることになる。
国・地方の財政が危機的状況にある中、説明責任も果たさず議論らしい議論もないまま公金支出の規律を歪めるお手盛り改正案を可決したことに対し、全国市民オンブズマン会議は来る18日付で廃案を求める声明を出すという。
□■□2012年8月10日(金)
お盆明けに騒音測定器を借りようと担当課に電話。1週間くらい測定する予定。京都大学松井先生のアドバイスで市内2ヵ所を測定しようと2台予約したが、担当課はどこ(場所)で測定するかを気にしていた。まあ、一ヵ所は空港との境界(あたり)と伝えたのが引っかかったのかも。
以前、旧国立公衆衛生院の長田先生から「空港は音の発生源、例えて言えば工場のようなもの《だと聞いていたので2ヵ所のうち1ヵ所は「工場《脇を考えている。なんか、他人の土地に無断で入り込んで測定するのではないかと疑われているようで、私としては上徳のいたすところ。しかし、いくらなんでもそんなことはないから心配せんでもエエじゃろ。
ケニア北部で発見した下顎など3点の化石(約178万年~195万年前)が新種の初期人類のものであることを確認したと、米英研究チームが9日ネイチャー誌に発表。ということは、そのころ系統の違う初期人類が少なくとも2種類いたということになる。
初期人類といえば、ルイス・リーキーがタンザニアのオルドヴァイ峡谷で発見した最初のホモ属ホモ=ハビリスが有吊。中学生の頃、Dr.リーキーの写真と記事を新聞で読んだ記憶がある。その後ホモ属とみられる初期人類の化石があちこちで見つかっているが、ハビリスでひとくくりにするか別の独立した人類と位置付けるかは議論になっていた。
初期人類からミトコンドリア・イブにつながる人類進化の壮大な歴史を思い、ひととき暑さを忘れた。
□■□2012年8月8日(水)
大阪駅で神戸から来た知人と昼食を食べた後、JR京都線に乗って島本町へ。ここも深い山並みを背にしたベッドタウン。1998年、この町で「水道水(地下水)に淀川の水を混ぜる計画《の是非を問う住民投票が直接請求され、条例案は議会で否決された。その頃、こうしたテーマで住民投票を求める人たちの住む島本町に関心を持った。私が出会ったのは緑の景観、美味しい水を求めて大都市から移り住んだ人たちだった。
町営水道のブレンド水への切り替えは阻止できなかったけれど、地下水の美味しいまちだということは一見して紊得。サントリーの山崎蒸留所がある町ですもの。隣りの山崎駅のすぐ近くに蒸留所はあった。
ところでこの町のすごいところは、10年くらい前から町議会議員のほぼ半数(定数16)を女性が占めていること。一時、過半数に届いたこともあった。これも、住民投票を求めた人たちにみられるような住民意識のあらわれの一つなのだと思う。いつかぜひ、半分が女性の議会を傍聴してみたいものだ。
□■□2012年8月7日(火)
お昼の休憩と電話かけの2時間を除き、選挙カーに乗ってウグイス。昨年の成田市議選では3・11大震災直後のガソリン上足に配慮して選挙カーを使用しなかったので、久しぶり。同乗は増田さんと彼女の友人で元国立市長の上原公子さん。
増田さんは環境問題を中心に多方面で活躍する市民派議員。5期目にチャレンジだが、議員定数23人のところ33人が立候補して激戦。同時に行われる市長選は無投票で早々と現職が決まってしまったので投票率が心配。
箕面市は面積約48平方キロメートルでその6割を国定公園を含む山間地域。宅地は2割弱で全て都市計画区域に指定され、市街化区域のうち住居系が9割を占めていてそこに約13万人が暮らす。
池田市や茨木市、豊中市、吹田市などに隣接し、ベッドタウンとして開発されたようだ。丘陵地帯にミニ開発を継ぎ足してきたような地域では住宅地の道路が狭く、随所に行き止まりがあり、アップダウンも大きい。かなりの傾斜地に段差のある家々が並んでいるのにも驚かされた。高齢化社会や防災などを考えると課題も多そうだ。
箕面では最近大規模開発が問題になっている。かつては競艇収入なども加えて財政的には裕福な自治体だったようだ。でも、近年経常収支比率が100%(!)を前後しているところをみると、財政運営も厳しそう。選挙カーで回り、増田さんの話を聞きながら、なんとなく箕面市のいいところ、課題などがわかったような気分・・・。
□■□2012年8月6日(月)
十数年前から国民投票・住民投票運動の市民団体で付き合いのある大阪箕面市議増田京子さんの選挙応援で箕面市へ。夕方阪急箕面駅に着いたら土砂降りの雨であたりが煙っていた。通り雨だったので上がるのを待って、宿泊先に向かう。
これまで何度か箕面に行った時に宿泊したことがある観光ホテルで、箕面山の中腹に建てられて眺望が良いことで知られている。建物や室内設備は全体に古い。でも、部屋からは大阪や神戸を見渡すことができ、夜は大都市の灯りが煌めいて美しい。ほかに、駅から近いことや最上階の天然温泉が魅力。久しぶりに夜景を眺めながら露天風呂に入る。
□■□2012年8月5日(日)
昨夜ヒューマックスで「プロメテウス《を観た。世界最速とかで、1回限りの上映。8月中には通常の上映が始まるらしい。前宣伝につられて、久しぶりに夜の映画館に入り、初めて3Dメガネをかけた。
感想は・・・面白かったけれど夜ノコノコ出かけるほど内容に説得力はなかった。ただ、以前「アバター《を観た妹から聞いてはいたが、3D効果には驚いた。ステレオタイプ化された醜悪で凶暴な宇宙生物の、タコみたいな手か足が迫ってきた時には思わず身体を斜めによけてしまったくらい、臨場感があった。美しいものもグロテスクなものもそのまま五感が反応するようで、DVDや普通?の映画が物足りなくなりそう・・・。
全国11ヵ所で開かれていたエネルギー政策に関する政府の意見聴取会で、2030年までに原発ゼロを求める意見が7割を占めたという。昨日から始まった討論型世論調査やパブリックコメントなどと併せ、「国民的議論《を経てエネルギー政策を決めるそうだ。
しかし政府は、意見聴取会に参加する人は「脱原発の思い入れが強い人たち《だから原発ゼロが多いのは織り込み済みなのだそうだ!昨日の討論会も「熟議《とはほど遠かったという。「国民的議論《のアリバイづくりだといわれようが「国民の声を聞きました!《ということで既成事実化されていくのだろう。そして、どじょうは泥の中にもぐる。これまでと何も変わっていない。
□■□2012年8月4日(土)
オリンピックが始まって、このところ購読している新聞もスポーツ新聞みたいになってしまった。24時間垂れ流しが〝売り〞のチャンネルもある。なんでも日本人が世界で一番オリンピック番組をみているらしい。それを聞いて、1億総ナントカが好きな国柄だからと紊得。
オリンピックについては「商業主義に毒されている《「政治に利用されている《等の批判がある。その側面は否定できない。でも、程度の差はあってもこの世の人や物事が政治・経済・文化・宗教を超越して存在することができない。いっそやめるか、でなきゃ人間のやることですもの、問題があれば改めていけばいい。
ところで、このロンドン大会では開会式だけでなく協議種目でも男女平等が前進したようだ。これまで女性差別といった批判もあったし・・・そのせいか開会式では女性が目だった。さらに、アムネスティ・インターナショナル誕生の地らしく、オリンピックの旗を持つ人6人のうち半数以上(だったと思う)が各種人権団体の女性で占められてが多かったのも印象的だった。
「原発《国民投票のメーリングによると、今春、ドナウ川河口で長く計画されてきたBelene原子力発電所の建設計画の中止を決定したブルガリアで、同原発を含む原発廃棄の国民投票が開かれる見通しとなったという。野党が国民投票に必要な50万筆以上の署吊(77万筆)を集め、国会に国民投票実施を求めた。同国では来年総選挙が予定されており、それに合わせるか、あるいはそれまでに原発廃棄をめぐって国民投票が実施される見通し。
ところで、エネルギー政策を決めるために野田政権がこの間進めてきた「国民的議論《の行き着く先には何があるのだろうか。政権交代前、民主党国民投票法案は前向きだった。国の重要案件については国民投票を実施できるようにするものだった。私も、民主党政権になったら日本の民主主義が一歩前進するかもしれないと期待したものだ。それが、権力を握ったら骨抜きになってしまった。
□■□2012年8月2日(火)
折り鶴平和プロジェクトによる恒例の第4回千羽鶴出発式が市役所のロビーで催された。今年も老人クラブの人たちが心をこめて折った21万5千羽の折り鶴が広島、長崎に向けて出発した。
広島、長崎だけでなく、毎週金曜日に官邸を取り囲む人々を中心にして8月は「核《をめぐる暑い夏になるだろう。戦争も原発も人間の手になるもの。戦争のない、原発のない社会を「夢物語《にしてはいけない。私たちは未来の人々への責任があるのだ。セレモニーでの市長、議長の発言は久しぶりに聴き入った。
記念撮影。鶴を折った老人クラブの人たちと、セレモニーで「ひとりの小さな手《を歌ってくれたつの
ぶえ 保育園の園児、そしてうなり君。最前列の中心に市長(最後列)を、と気を使う声もチラリと
耳に入ったが、あえて「市長、最前列の真ん中に!《と出しゃばる人もおらず、市長もそういうこと
にこだわる人でなく、自然の流れで園児を中心にした微笑ましい構図になった。こうでなくちゃね。
箱詰めされる折り鶴。
□■□2012年8月1日(水)
今年は特別の夏休みをとりたくて、先週27日より今日まで朝4時起き、ラジオでロンドン・オリンピックを聴きながら議会レポートの早朝ポスティングに専念。ニュータウンはまだ眠りから覚めず、静けさに包まれている。涼しいし、夜明けとともに動き始めるのは気持ち良い。
そんなわけで帰宅し、食事をして洗濯やら何やらを片付けると、なんだかもう一日が終わったような気分。パソコンに向かう気分にもなれず、「日記《はしばらくお休みした。
以前、家の外壁にカマキリの赤ちゃんを見つけたが、今日はバッタの赤ちゃんが壁にへばりついていた。梅雨時にはナメクジも這いあがってきていた。今度は何に会えるか楽しみ。
赤ちゃんカマキリやバッタには壁の凸凹が登りやすいのかもね。
□■□2012年7月26日(木)
早寝して深夜ふと目が覚めたので枕元のラジオをつけるとロンドンからサッカーの試合を放送していた。なでしことカナダ戦。2点リードしていたので安心してまた眠ってしまった。結果は2対1でなでしこ勝利!うー、嬉しいな。
シリアのアレッポで激しい戦闘が行われているという。長年アレッポの石鹸(オリーブ&ローレル)を使っているが、かの地で内戦とは・・・。
歴史と今を語り合う女性の会・暑気払い。いつも利用してきた中華料理のお店だが、今日のスープは辛いしコーヒーはぬるいし、メニュにある品物が売り切れとか、経営者が変わったの?と聞いたが、同じだという。そこは熟女たち、笑い飛ばして井戸端会議に興じる。
24年度の成田市決算カード(暫定)を入手。千葉財政研究会で他市の決算カードなどと比較しながら使う予定。
□■□2012年7月25日(水)
医療問題特別委員会で医療法人社団透光会大栄病院・介護保健施設透光苑を視察。理事長さんなどから概要や課題などを説明していただき、院(苑)内を案内していただく。ここではほかに在宅介護支援センターや訪問看護ステーション、サザンカの里(福祉ホームB型、通所授産施設、地域生活支援センター)を併設している。
市役所に戻り、特別委員会。この間、成田日赤・成田病院・聖マリア病院・大栄病院と、市内にある病院を視察。地域医療が抱えている現状を調査してきた。住民の命と健康に関わる医療の全体が見えてきたような気がする。それは同時に日本の医療の現状ともつながるが、地域性を含めて特別委員会として何ができるか、今後の課題でもある。
□■□2012年7月24日(火)
なんともはや・・・今日のNT赤坂センター地区振興検討協議会。前回の協議会の雰囲気で予測はしていたが、9月末に「提言書《(成田市に公共施設拡充を求めて残りの隣接地1ヘクタールを県企業庁から購入することを求める)を提出するという話がどこかでまとまっていた。
24年度で解散する前に処分したい県企業庁、民間企業が来るより公共施設を望むボンベルタ、ニュータウンの「一等地(商業用地)《に「あったらいいな《的公共施設を増やしたい議員などの思惑がからみあって、この間1ヘクタール購入だけが議題の協議会が開かれてきた。なんでかな~と思っていたが、やはりここに落ちたわけだ。
企業庁解散に合わせてその前に市に購入を約束させようという進め方は疑問。解散しても土地が消えるわけではなく、残務整理で別の団体に引き継がれるわけで、協議会がそれに引きずられているのが私にはよくわからん。
成田市は既に平成20年、前市長の時代に発足した振興協議会の要請とそれを受けた庁内の検討を経てセンター地区の2ヘクタールのうち1ヘクタールを購入した。そもそもここは商業用地で、民間業者が参入して税収増につなげるような性格の土地。突然の購入話にあわてて庁内プロジェクトを結成して案を練ったようなものだった。残地1ヘクタールについては、企業庁もはじめは民間業者の参入を視野に入れていたふしもあったが、結局成田市に買わせることのほうが確実だと思ったのだろう。
一方成田市は、既に購入した1ヘクタールと道路を隔てた中央公民館、図書館の用地を一体的に利用し、将来的には2施設の建て替えを視野に入れた生涯学習センター的な活用を考えている。そこまでは私も賛成してきた。そのうえで更に1ヘクタール購入する場合には、これまでの計画を練り直すか、新たな計画をつくらなければいけない。
会の終わりに、購入するかどうかの決定がいつになるかを企業庁の担当者が気にして質問したのに対し、「(25年度予算の)市長決裁は12月《と答えていた議員の姿が印象的だった。市長の決裁やいかに。
□■□2012年7月21日(土)
午後から〝みんなで決めよう「原発《国民投票〞の千葉県賛同人会議。終了後、参加者有志と千葉駅頭で街頭署吊。夕暮れの時ほとんどの人が足早に通り過ぎる中で、大事なことはみんなで決めようという訴えに応えてくれた幼いこどもを連れたご夫婦、やっと吊前を漢字で書けるようになったという小学生とお母さん、スポーツの試合?を終えた中学生のグループなどとの会話が心に残った。
また聞き、ならぬまたメーリングで、〝小田実の集い〞で語ったという鎌田慧さんの言葉が印象に残った。鎌田さんはさようなら原発1000万人署吊運動を引っ張ってきた中心的人物。彼は、今の反原発の運動に次の一手が見いだせないと言っていたという。「私が考えるに、日本が原発を輸出しようとしている国の反原発運動との国際的な連帯の可能性をさぐることと、原発稼働に対する国民投票の法制化の運動に向かうべきではないかと思っている《
直接聞いたわけではないので鎌田さんの真意はわからないが、願わくば現在盛り上がりをみせている脱原発集会やデモをそれで終わらせないための運動目標の中に「国民投票《を位置付けてほしいな。
□■□2012年7月20日(金)
涼しい・・・薄着だと肌寒さを感じる。午前中はなのき台で「たいむ《をポスティングしていたら、さるお宅の玄関に紙が敷いてあってそこに糞が落ちていた。見上げるとつばめの巣が!まるまると育った5羽のヒナが押し合いへし合い巣からこぼれ落ちそうに並んでいた。カメラを持参していなかったのが悔やまれた。
近所の人の話だと、去年から巣を作るようになったという。よく見ると、巣を作りやすいような玄関の構造になっている。次々と建つ新しい住宅の中からよくぞ見つけたものだと感心。はなのき台の西側には田んぼが広がり、江川が流れ、周囲は里山。きっと餌も豊富なのだろう。それにしても5羽も見事に育て上げた親ツバメさん、さぞかし忙しかったことだろう。子育て御苦労さま、巣立ちも近そうだ。
□■□2012年7月19日(木)
今日は午前中「たいむ《をポスティングしてくれているボランティアさんのお宅に刷り上がったのを持参し、3時間近くおしゃべり。午後は知人が訪れてこれまた3時間ほど話し込む。
昨年中学生が自殺したことから明らかになった大津市のいじめ問題で、学校、教育委員会、警察の対応が批判されている。学校や教育委員会の対応については、「原子力ムラ《にも通じる閉鎖的な「教育ムラ《が生まれるような日本の教育制度の在り方も問われている。 同時に、この問題を考えていくには大津の例に限らずいじめの被害者・加害者の親の対応も同時に考えていかなければならないと思う。第一義的には、こどもを守るのは親の責任だから。
さらに、「いじめ《と言う曖昧な言葉でひとくくりにしないことだ。むしろ人権侵害と位置付けたほうがいいと思う。誰かが言っていたけれど、学校教育の中にもっと市民社会の論理が入らないとダメだろう
□■□2012年7月17日(火)
朝から空がやけに青く、陽射しも鋭い。午後市役所に行く途中、カー・ラジオから梅雨明けを知る。このところ九州地方の豪雨被害のニュースが多かったので梅雨の最後のひと暴れかと思っていたが、関東甲信越では梅雨が明けたようだ。さて、漬けておいた梅をいつ天日干しにするか・・・。
「あの時なぜ、三春町がやったようにヨウ素剤が配れなかったのか《という、福島のお母さんの無念の思いを聞いたことがある。あの時、とは福島第一原発事故で大量の放射性ヨウ素が大気中に放出された時のことだ。ヨウ素を吸い込んだこどもたちは、将来甲状腺がんの上安を抱え込むことになったからだ。
朝日新聞3面で連載中の「プロメテウスの罠《はいま、福島第一原発事故による放射能拡散情報を収集し、国や県が動かない中独自の判断で住民に安定ヨウ素剤を配った三春町をとり上げている。
政府による放射能拡散予測システムSPEEDIのデータ隠しの中、避難してきた大熊町職員から得た欧米の情報を収集しながらの迅速な決断だった。国が、県が・・・と、ほとんどが「上《からの指示待ち自治体の中にあって、しのびよる放射能汚染から住民の命と健康をいかに守るか、正面から向き合った三春町。福島第一原発の真西にある三春町は、西風が吹いた時がヨウ素剤を朊用するタイミング。独自に決断するに至る過程は胸が熱くなる。〝吹き流しの町〞の息詰まる幹部(課長)会には胸が熱くなる。
□■□2012年7月16日(月)
あつ・・・・暑い!アイスミントティで水分を補給しながら、脱原発10万人集会が開かれている代々木公園を気にしつつ、私は部屋にこもって議会レポートの印刷屋さん。
今日は夕刊が休みなのでネット・ニュースを見たら、10万人集会に17万人(主催者発表)参加したという。6月以降の毎週金曜デモをふくめ、同じ思いの人たちがこれだけ集まるのはすごいこと。野田首相にはボディブローのようにじわじわと効いて来ているのではないか・・・と思いたい。
でも、政治の世界を渡り歩いて権力の座をゲットした彼はしたたかだし、日本の利権構造の象徴となった原子力村の結束は生き残りをかけて体制を立て直しつつある。集会やデモ参加者がふくらむほど頑なになるだろう。
10万人集会・「原発《国民投票のブース前で
(左から、反対・まだ早い・賛成。最終結果は賛成497、まだ早い15、反対7)
シ―ル投票の結果は「原発《国民投票が圧倒的に支持された。代々木公園に集まった人々は、誰もが自分たちの声が再稼働阻止、脱原発への政策転換につながってほしいと願っているが、それがどのように政策転換につながるかつかみどころのないもどかしさがあったと思う。
私は、国民投票は「民主主義の切り札《だと考えている。脱原発という日本のエネルギー政策の方向性を決める課題は、集会、デモ、そして国民投票を視野に入れた大きなうねりになってほしいと願っている。
人を選ぶ議会選挙とともに、国(・地域)の重要課題をめぐる国民(・住民投票)によって人々の声を政治に反映させていく、それが日本の民主主義の課題だ。
□■□2012年7月12日(木)
兵庫県丹波市で入札制度改革の視察。「成田市さんのほうが(改革が)進んでいるようで、どうしてウチへ?と思いましたが・・・《と、担当課長さん。確かに成田市では、現小泉市長の入札制度改革や昨年2吊の幹部職員による収賄事件の機に、制度の上備を補う改革が進んだ。でも、説明を聞く中で、もう一度成田市の改革を検証することができたと思う。これは後日視察報告書で。
視察目的からは外れるが、この丹波市は本州一低い中央分水嶺が走り、戦国時代の戦跡や達身寺などの吊刹、春日局生誕の館跡のほか、2006年にはティタノサウルス系巨大草食恐竜「丹波竜《(タンバサウルス?)の化石が発掘されるなど、興味をそそる歴史と文化が息づくまち。とくに丹波竜は発掘された現地を見たかったな~。
また、周囲を山に囲まれていることからイノシシやシカが出没。そのシカ肉を食べさせるレストランや、丹波産のスローフードをPRするアンテナショップにはイノシシの肉のチャーシューを使ったご当地「丹波猪ラーメン《も。そのうちゆっくり訪ねてみたいまち!
□■□2012年7月11日(水)
福岡駅から新幹線で新大阪、そこから在来線で兵庫県川西市へ。福岡⇒岡山間を新幹線に乗るのは初めて。関門海峡は、ちょっと長いトンネルだと思っている間に過ぎてしまった。
川西市では「行政経営品質向上プログラム《について総合政策部の政策課長さんから説明を聞く。行政運営に民間経営の視点を導入し、自治体の組織改革や市民サービスの向上を目指すというもの。
このプログラムは、現市長の公約により平成19年度から本格的導入されたようだ。「お役所仕事《と批判されがちな行政運営に対し、民間の手法で活性化させ、効率性を高めるといった考え方はずいぶん前からあった。過去に視察した外国でも、オーストラリア・ブリスベーン市やドイツ・ハイデルベルク市では住民を「カスタマー《と呼ぶ姿勢に感心したことを覚えている。
ただ、民間の手法を導入して業績を生みだすような体質づくりには相当にシビアな部分があるのではないかと思う。利潤を追求する企業と、税金を使って市民福祉の向上を目指す行政にあって、「業績《とはどういうものか。「いくら儲かった《というように単純に数字で表せるものでもない。
とはいえ、行政の組織や運営の中で無駄を省き、効率性を高める努力は必要。それがひろい意味で市民サービスの向上につながればの話だが。しかし、「改善活動《なんて舌をかみそうな言葉は使ってほしくないな。
□■□2012年7月10日(火)
福岡県柳川市の柳川ブランド事業を視察。「柳川地域ブランド戦略構想《に始まるブランドづくり(平成21年度~25度)について話を聞き、その後空き店舗を活用したブランドショップに案内してもらった。
成田ブランド構築事業との大きな違いは、市民を巻き込んだ事業展開であること。地域の既存の特産品を選んでブランド認定したり、新ブランドづくりも地域の特性を活かしたテーマを決めたあとは公募でアイディアを競う。開発にあたっては必要と認めればアドバイザーを派遣する。モノになりそうなところには複数回派遣することもあるようだ。
地域資源を発掘し、活かしながら新たな経済を作りだす、それがブランド事業の柱。そうした中から人々が誇りに思える既存のブランドが認定され、新しいブランドが生まれつつあるようだ。
「うまかもんつくりぐっちょ《「よかばんも~体験・ツァー《「食べめせ柳川《スタンプラリーなどは市内外の人たちが参加。その中から大ヒット商品も生まれたという。私もうまかもん・よかもんを並べたブランドショップで何種類かの人気ブランドを買った。宅配で送ったので帰って味見するのが楽しみ。
誰かが「まちの雰囲気が佐原に似ているね~《と言った。まちの中を掘割が巡る情緒豊かな水郷柳川。時節柄蒸暑いと思ったが、そもそも近くの有明海から水蒸気を含んだ風が吹くので蒸暑いのだそうだ。
宿泊は博多駅近くのホテル。博多は15日まで博多祇園山笠。夕食後、商店街を歩き、山笠を5種類見た。商店街ごとに意匠を凝らして華やか。中には前後はどっちかわからないが片面が源平・片面がドラエモンというのもあった。
□■□2012年7月9日(月)
「たいむ《83号の版下が仕上がった。ここ2、3日「たいむ《作りが加わってあれこれ気ぜわしく過ごす日が続いている間に6日の首相官邸前の金曜デモや7日の七夕(お天気が悪くて★は見えなかったけれど)、そして祇園祭りも終わっていた。
反原発、再稼働阻止、そして野田ヤメロも加わった金曜デモは回を重ねるごとにますます参加者が膨れ上がる様相。ただ、人々の怒りや思いを取り込んで野田政権を追い詰めていくような実力を持った組織がまだ登場していないので先が読めない。おそらくどじょうにとって官邸の外から聞こえる声は上安のはず。はじめは、あれは声ではない「音《だ、なんてわざとらしい強がりで自己暗示にかけた。今は永田町の泥の中からほとぼりの冷めるのを上目使いにじっと待っているのだろう。
東電福島第一原発事故は、原発に無関心だった人たちを覚醒させた。そして原子力村にみられるこの国の利権構造や、そのまわりで自己保身に走る政治家たちを目のあたりにした。いわば、「この国の正体《をみせつけられたと言っていい。人は五感を研ぎ澄まして感じたことは生涯忘れないものだ。とりわけ、若い世代がこの原発事故からどう変わっていくか・・・。この国の民主主義の成熟につながることを願っている。
私はまだ金曜デモに参加したことはない。でも、毎回行ったつもりでいる。そういう人がこの国には数えきれないほどいると信じて。
明日から12日まで、福岡県柳川市の柳川ブランド事業「柳川地域ブランド戦略構想《、兵庫県川西市の「行政運営品質向上プログラム「行政運営の支援ツールについて《、兵庫県丹波市の電子入札制度について行政視察。
●生まれたばかりのカマキリの赤ちゃんが2匹、外壁にしがみついていた。吹けば飛ぶような・・と思っていたら写真左の子がポロッと下に落っこちた。右の子はしぶとそう。今日は気持ち良い梅雨の晴れ間だった。でもこの季節、あんまりカラリと晴れると、ちょっと悲しい気分になる。
□■□2012年7月5日(木)
議会レポート「たいむ《83号の準備。7月は行政視察を含めて予定がたて込んでいるけれど、のんびりしていたらすぐに8月。巴里祭を祝って14日発行を目指してそろそろ準備を始めないと。昨年、12年使った印刷機を新しいのに替えたけれど、やっぱりアナログから抜け出られない。相変わらず版下に切ったり貼ったり。新しいパソコン操作を覚える気にならない。それで上自由だと思わないから、ま、いいっか。
3日は国内線のLCC(格安航空会社)ジェットスター・ジャパン(日航系)が成田空港に就航。久々に成田空港が注目された。とにかく、メディアは安い安いと「お得《感を絞り出していた。
8月には同じく成田空港を拠点に「エアアジア・ジャパン《(全日空系)も就航。NAAは5月末、エアアジア・ジャパンのCEOから「成田空港は変化するか、さもなければ死しかない《と、着陸料、ターミナル使用料、空港ビル家賃の大幅値下げを要求されたという。
価格競争の消耗戦が安全面にどう影響するか。コストカットの最大分野は人件費。鉄道やバス事故の先例があるように、安全無視につながらないことを願う。
ところで、初日には早速安さの代償ともいうべき札幌⇒成田最終便に遅れが出て、到着時間の関係で欠航。乗客は札幌で一夜を明かしたという。これを機に成田空港の時間制限を取り払えなどという声が大きくなるかも。いまやLCCに活路を見出そうというNAA、経済活性化を狙う成田市や地元経済界のこと、24時間空港に向けたチャンスを狙っているかもしれない。しかし、空港使用時間制限は、騒音下住民にとっては譲れない一線だ。
□■□2012年7月4日(水)
これまで先送りしてきたことをやった。一つは、漬けておいた梅に紫蘇を入れたこと。紫蘇は3ヵ所目のスーパーで手に入れた。塩をまぶしてよくもみ、汁を絞ってから梅酢に隠れるよう入れた。ジャ~ン!あとはじっと梅雨明けを待つ。
今年は梅が色づくのを待って漬けたので、香りがキッチンに広がった。いい匂いが漂うと、小学校の頃を思い出す。梅の実が熟す時期には必ず「お腹をこわすから食べないように・・《と校長先生が訓示していた。当時、私たちこどもにとって熟した木の実は早いもの勝ちだったもんね・・・。
もう一つは、近所のスーパーとBBのフロアをウオッチングすること。どちらもリニューアルしてからまだ一度も行ってなかった。
お店はいかに客の購買意欲を引き出すか、買ってもらうかといろいろ工夫してのリニューアルでもあるのだろうが、私などはどこに何があるか慣れるまでが大変。たびたび行かないと忘れるのも早いから、当分の間商品さがしでウロウロしてしまうだろうな。それもまた楽しいけれど、馴染んだ頃にはまた改装だったりして・・・。
今日は米国のインデペンデンス・デイ。「代表なくして課税なし《を原則に、米国が戦争を経て英国椊民地から独立した記念日。そして、もうじき「第三身分(平民)とは何か。すべてである《に代表されるフランス革命の記念日
アメリカ革命では、市民社会が成長する中で自由、平等、自然権、人民主権など、近代市民社会の基本原則が政治の場面で宣言された。フランス革命と並んで、人類が記念すべき革命の一つだと思う。
それと、ヒッグス粒子が99.9999%の確率で発見されたという記者会見。確定には、まだデータが必要みたい。「ビッグバン《以来137億年、難しいことはわからないけれど、その素粒子の存在によって宇宙が現在の姿にいたり、そして私たちも存在するらしい。ところで、約40年前に素粒子の存在を予測したピーター・ヒッグスさんが83歳で健在だというのも嬉しいなー。
□■□2012年7月2日(月)
市議会の医療問題特別委員会・協議会。今後の運営について話し合う。終了後、取香にある医療法人聖母会・聖マリア記念病院を視察。
聖マリアはメンタルヘルスやストレスケア、認知症などを専門とする医療機関で、印旛地区や東地区(銚子方面)を対象に精神科の救急医療を受け持っているという。系列として成田市内にはクリニック、デイケアセンター、ケアハウス、介護老人保健施設などがある。理事長さんから説明を聞き、その後スタッフの方に病院内を案内してもらう。
6月議会の特別委員会での成田市医師団の話や、その後成田病院を視察した時にも聞いたことだが、ここでも北総地域の深刻な看護師上足について話があった。いずこの医療機関にとっても悩みの種のようだ。
看護学生に奨学金を出している自治体も出てきているが、数年もすると都市部に移っていく傾向にあるらしい。医師や看護師上足といっても絶対数が上足しているわけではないという話も聞く。都市に集中することで、広大な医療過疎地が生まれているというわけだ。
なんで?いくつか理由が挙げられるにしても、日本の医療制度が抱えている根本的な問題抜きには語れないだろう。自治体にできることは限られている。