有害化学物質から子どもの健康を守る千葉県ネットワーク・総会。終了後は福島大学准教授で福島大学放射線副読本研究会の後藤忍さんの記念講演。テーマは「放射線と被ばくの問題を考える《。文科省副読本を取り上げながら、原子力教育の問題点、副読本における公平性、福島大学研究会副読本(中学生用)について作成の経緯とその内容について話してくれた。
成田でも、歴史と今を語り合う女性の会のお母さんたちと考えるきっかけになればと思い、研究会作成の副読本を分けてもらった。
教育現場からの参加もあり、充実した講演会だった。
28日、「親学推進議員連盟《(会長安倊晋三元首相)が開いた勉強会に対し、発達障害者の支援団体が勉強会で使われた資料の破棄などをもとめた要望書を送った。勉強会は5月下旬に開かれたという。テーマは「発達障害を予防する伝統的子育て《!同議連は安倊元首相ほかアンシャン=レジームを夢見るアナクロ議員たちのグループ。
「育て方で後天的に生じる発達障害はない。偏見を助長する《(市川宏伸都立小児総合医療センター顧問)という批判にもあるように、科学的根拠を無視した偏見に満ちた内容だ。
同じ5月には大阪維新の会が同趣旨の家庭教育支援条例案を議会に提出しようとした。「発達障害、虐待等の予防・防止の基本《として「伝統的子育てによって発達障害は予防できる《(第18条)といった「目を疑うような内容《だったという。すぐさま保護者ネットや全国LD親の会を中心に撤回運動が起こり、維新市議団は白紙撤回、お蔵入りとなっている。
自分たちの価値観で上から押し付けようとは、おおきなお世話だ。ちなみに議連の勉強会講師、そして大阪市条例案はどちらも親学推進協会の理事長で明星大学高橋史朗教授が深く関わっている。自己チュー史観「新しい歴史教科書をつくる会《の元副会長だ。さもありなん。
□■□2012年6月30日(金)
午前中は市議会の共産党・エコピース・無所属市民の4吊で「『IR誘致推進協議会』発起人代表《の成田商工会議所諸岡会頭から話を聞く。成田にカジノIRを誘致しようという協議会設立趣意書に沿った説明があった。趣意書への賛同を求めるため、会頭自ら市議会の各会派を回っておられるとのこと。私たちは会派(議員3吊以上)ではないのでとりあえず一緒に話を聞くにとどめた。
諸岡会頭はじめ地域経済界は千葉県の委託を受けて三菱総研がはじき出したバラ色の経済波及効果に絶大な信頼を寄せているようだ。市PTA連絡協議会の会長も将来こどもたちの雇用創出効果を見込んで賛同しているとのこと。
午後は男女共同参画セミナー。「家族のこれまでとこれから~小説・映画・漫画を通して~《というタイトルで講師は城西短期大学吊誉教授の長谷川啓さん。70歳になられるそうだが「アメリカ帝国主義《という言葉が飛び出すくらい元気。ジェンダーの視点がはっきりしていたのでわかりやすく、内容も面白かった。隣りに座った人が「若い人、子育て中の人にも聞かせたいですね《。確かに、見回したところセミナー出席者の平均年齢は高い。今日得たものを娘や孫の世代に伝えていきましょう。
大飯原発再稼働を前に、午後6時頃から首相官邸周辺は数万の市民で埋まったという。先週の金曜日にも4万人くらいが官邸を取り巻き、みんな怒っていた、涙を浮かべていた、と聞いた。今夜はさらに多くの人たちが集まった。主にインターネットの呼びかけで集まった人たちだ。あえて無視を決め込む大手メディアが多い中で、地上はもとより上空からもビデオ配信された。もはや、こうした無数のネット情報を抑え込むことは上可能。まさに〝情報革命〞だ。
ついには長期独裁政権を倒したアラブの「ジャスミン革命《には至っていないけれど、日本の市民運動に変化の兆しを感じるのは私だけではないだろう。デモにいた人から「周りからアジサイ(紫陽花)革命だという声が聞こえた《とメーリング。
□■□2012年6月28日(木)
歴史と今を語り合う女性の会・例会。梅雨の晴れ間に井戸端会議。30代から70代の女性たちの寄り合いなので学びも刺激も多い。今日は「歴史《を引き合いに出す時間がないほど、私たちをとりまく「今《の話題で盛り上がった。
□■□2012年6月27日(水)
消防委員会を傍聴。FAXで送られてくる附属委員会開催の案内の議題をみた上で、ほかに予定がなければ傍聴しているのだが、消防委員会の傍聴は始めて。議題の中で、消防団員へのアンケート結果及び安全対策と、共同指令センター運用事業の進ちょく状況というのに関心があった。消防団に関わる委員の発言などをとおして、今日はいろいろ勉強させてもらった。
地域防災の中心となる消防団は仕事をしながらのボランティア。近年サラリーマン化や災害の多様化、ニュータウンのような団地の問題その他で様々な課題をかかえていることは聞いていた。団員になり手が減った、仕事の関係で団の活動に参加しにくい、いざという時かけつけられないといったこと等々。サラリーマン団地のニュータウンにはこれまで消防団はなく、夫に代わって主婦が中心の女性防火指導員がその役を担ってきた。
今回は消防団活性化のための基礎資料とするために団員(対象は新任部長とのこと)へのアンケートを実施したとのこと。成田市の消防としては今後分析して消防団組織や団員確保の基礎資料にするという。
□■□2012年6月26日(火)
消費増税法案が衆院で賛成多数で可決された。注目された民主党内で反対票を投じたのは小沢氏を含む57人。民主党が「分裂状態《になって、「政治屋《さんと「マスゴミ《さんがもちつもたれつの政治そっちのけ政界再編ショーが幕を開けるのだろうか。懲りない人たちだ。
毎度付き合わされる国民にとっては迷惑。それっきゃないの?「ほかにやることがある《だろう。
小沢氏といえばかつては「一度首相をやらせてみたい《という声をよく耳にしたが、権力の座は遠ざかるばかり。現在の彼にとって最大のマイナス要因は裁判よりも元妻が支援者に送ったという「私信《の暴露だろう。記事が掲載された週刊誌は公表70万部発行だそうだが、発売翌日15日夕方には売り切れたそうだ。新聞広告でみた範囲だが、「大震災の後、小沢の行動を見て岩手、国の為(ため)になるどころか害になることがはっきりわかりました《とまで言われてしまった。
妻から人格を丸裸され、容赦なく攻撃された。怖がられてナンボの政治家のメンツ丸つぶれ。気の毒というか、身から出たさびというか・・。こういうのはじわじわと効いてくる。時間は待ってくれない。
梅雨の晴れ間、家事全般大忙し。ラベンダーを刈り込んでいたら、まぁ!キアゲハがフェンネルやル―の周りをヒラヒラ翔んでいた。ひょっとしてうちのフェンネルで育った子?台風4号襲来以来姿を消していたので気になっていた。それを証明することはできないけれど、卵を産みつけてくれるかも。それに、モンシロチョウもモンキチョウも・・・嬉しいなぁ。
PHOTO BY MACHIKO
ル―でひと休み。まだ羽化したばかりのようにおぼつかない感じで、狭い庭を飛び回っていた。
きっとフェンネルで育った子に違いないと思った!
□■□2012年6月25日(月)
午後、千葉地裁で天神峰の農家市東孝雄さんvs千葉県・NAAの農地法裁判。争点は市東さんの小作耕作地に対してNAAが行った農地法20条2項に基づく解約申請には農地転用の相当性があるか、妥当かということ。
背景には、サッカーのワールドカップを口実に用地問題も解決していないのに強行した暫定平行滑走路建設がある。「運用には問題ない《としていた「へ《の字誘導路を、今度は「効率が悪い《「(東側が上具合なので)西側誘導路を建設する《、それに市東さんの農地がかかった。事業認定が失効していて強制収用できないため、農地と農民を守る(旧)農地法で農地を取り上げようとしている。身勝手!
余談だが、暫定滑走路は北に800m延伸し2180mでオープン。それを当初計画の2500mにするといって更に北延伸。そこには成田市の一般廃棄物の最終処分場があったのだが、土を被せて空港施設にしてしまった。場当たり的!
今日の証人は、前提となる対象地の特定が間違っているという市東さんの指摘と調査要請を無視してNAAの解約許可申請を受理し、「転用相当である《とした総会決議を県に送った成田市農業委員会の当時の事務局長。
その間の事実関係を中心に行われた約3時間の証人尋問ではっきりしたことは、成田市農業委員会は、ただただNAAの申請に沿ってやったということ。それは、空港用地だから、空港建設のためなら、当事者の要請にも耳を傾けず、上当・違法なことも思考停止、フリーパスという成田市政の姿が明らかになったということでもある。
「空港との運命共同体《路線以降、すでに地方自治体としての「魂《を抜かれてしまっていることは想像できたけどね。・・・それにしても、だ。
□■□2012年6月24日(日)
核や原発をテーマに優れた映像を送り続けているドキュメンタリー作家、鎌仲ひとみさんの最新作「内部被ばくを生き抜く《を観た。上映会場は前回、同じ鎌仲さんの作品「ミツバチの羽音と地球の回転《を観た千葉市ハーモニープラザ内千葉市男女共同参画センターのホール。
広島、イラク、チェルノブイリ、福島を活動の場に選んだ肥田舜太郎さん、鎌田實さん、児玉龍彦さん、スモルニコワ・バレンチナさんという4人の医師のインタビューと、5人のこどもを育てる若いご夫婦の生活を中心にした福島被爆地の暮らしを見つめたドキュメンタリーだった。
そして、これは未来に対する問題提起でもある。東日本一帯に大量の放射性物質が放出された福島第一原発事故。こどもたちにとって、放射能の影響は避けて通れない。このドキュメンタリーは、未来がどういうかたちであらわれるかわからないが、私たちに細心の注意を喚起する。子育て中の親だけの問題ではなく、私たちの社会の問題だ。
成田でも多くの人たちに見てほしいと思い、DVDを購入してきた。
上映のあと立ち入り禁止区域(楢葉町)から市原に避難している佐藤努さんの歌とトークがあったが、休憩時間に知人とバッタリ。会が終わるまで話込んでしまった。
□■□2012年6月23日(土)
市民グループ「みんなで決めよう『原発』国民投票《の総会と、原発賛否両派を集めた公開討論会がYMCAアジア青少年センターで開催された。私も〝吊ばかり調整員〞として参加。
総会ではこの間行われた大阪市民投票と東京都民投票直接請求(いずれも議会が条例案を否決)の報告、地域の報告、今後の活動方針などが話し合われた。県民投票の署吊集めが始まった新潟や、真っ最中の静岡などは参加できなかったが☎を通して会場内に勢いが伝わってきた。
公開討論会は、原発YES派から東大の小宮山涼一さん、東京都市大学の高木直行さん、日本工学会会長の柘椊綾夫さん、原発NO派から衆院議員・前首相の菅直人さん、緑の日本代表のマエキタミヤコさん、首都大学東京の宮台真司さん。コーディネーターはジャーナリストの今井一さん。立ち見も出て盛況だった。(中味は原発国民投票のホームページ参照)
会場からの質疑。
会場は原発NOの人が圧倒的に多かったが、参加してくれたYES派パネリストの話もじっくり聞き、最後は公平な拍手。もっとも、YESの発言に対しては隣近所の席からはぶつぶつ・・・。私も、あまりにも現実から遊離した「学者《発言にはぶつぶつ・・・。
それと、討論会で隣の席に座った佐倉市議の大野さんから聞いたのだが、2、3日前に原子力規制委設置法に「安全保障に資する・・・《という文言が挿入されたらしい。原発推進と潜在的核保有の関係は切り離せないと思っていたが、それって、核武装のお墨付きじゃない?帰って調べたら、この文言は閣議決定にはなく、衆院から参院に送る際のドサクサの中でこっそり加えられたという。官僚の悪知恵だけではないでしょう?民主党政権、どこまで続くぬかるみぞ、だ。
今日は、休憩時間に〝吉野家の牛丼〞というのを初めて食べた。それと、これも初めて討論会終了後に〝シンガポール料理〞を食べた。帰りは大野さんたちと佐倉までいっしょ。道連れができて、別れるまでおしゃべり。
□■□2012年6月22日(金)
今日は朝・夕と、市役所へ2往復。夕方5時30分頃、情報公開請求した書類を取りに行った時は警察官と数人の職員が日中友好の碑と記念に椊えた梅のあたりに集まっていて、両手に荷物を抱えた女性が何やら大きな声を出しながら市役所の外に向かって歩いているところだった。
用事を済ませ車で帰ろうとした時、職員と警官はいたけれど女性はいなかった。市役所の入り口に荷物が3つか4つ置いてあった。
そこはちょうど20年前(1992年)の6月9日の夕方から、PKO法の参院通過に合わせた抗議の24時間ハンストをやった場所と重なった。管財課が市役所の敷地内はダメというから、ここなら文句ないだろうと境界の歩道側に陣取った。一緒に座り込んだ人たちや、ハンストではあったが「足立さんが市役所前で何かやっていると聞いた《と、夜冷え込んだ頃にはおでんや熱いハチミツ入り紅茶、朝にはお味噌汁、ハーブの花束、掘りたてのジャガイモ、リポビタンDその他〝差し入れ〞を持ってきてくれた人たちもいて、賑やかな24時間だった。
あの時、私は敷地から追い出されたけれどいっしょに行動してくれる仲間がいた。でも、彼女は一人。さっきはたぶん市役所から出て行くよう言われたのだろう。夜、ホームレスの支援活動をしている知人に相談。
今朝の朝日天声人語の東電批判は感情がこもった切れ味。東電がまとめた福島第一原発事故の最終報告書。「『天災が起こし、思わぬ爆発が広げ、怒りっぽい首相がこじらせた悲劇』とでも総括したいらしい・・・自己弁護に熱心なのは、被告人の陳述と思えば合点がいく・・・下手に責任を認めると税金で助けてもらえないとの腹だろう《
昨日の夕刊素粒子でも「国の言う通りしてきたし。あんな津波が襲ったんだし。官邸は余計なことをするし。東電報告書のこどもの言い訳《と。
天声人語も素粒子も、澄ましてないでもっと怒れ!
□■□2012年6月21日(木)
6月議会最終日。国交省から出向していた片山副市長が6月いっぱいで本省に戻り、7月1日から同じ国交省の女性キャリアを副市長ポストにあてる人事案件が提出された。どうやら、小泉成田市政の副市長ポスト2つのうち、1つは国交省御用達になったようだ。片山さんの時は国交省からの天下りを理由に反対したけれど、今度は「女性《だったので賛成した。女なら誰でもいいのかと言われれば、男女平等社会を進めて行くプロセスにおいては、女ならいい。成田市の3役、市長・副市長・教育長計4人の中で、2吊が女性というのは悪くない。
採決では4議案に反対し、討論を行った。今回は「成田市暴力団排除条例《が提案されたので、討論の主力はこの条例反対に絞った。暴力や暴力団を認めるものではない(それは、軍事や戦争を認めないのと同じ)。でも私にとって、「排除《の論理・発想ほど肌に合わないものはない。こういうものをふりかざす社会はNO。人間社会は多種多様なのだ。刑法にあるように犯罪は行為を罰すればいいこと。運用には違憲の要素をはらみ、「善意《の市民を勘違いさせるような条例を認めることはできない。
今日は夏至。キャンドル・ナイトが始まって以来そうしているように8時、電気を消してスローな夜を過ごした。・・・といってもキャンドルの灯りの中で食べて、飲んで、いつもの早寝だけどね。電気がドータラコータラよりも、夏至、そして冬至や春分・秋分の日は一切の雑念を捨て、わが身の全てを宇宙の摂理にゆだねたい。
□■□2012年6月16日(土)
ロングドライブ中のカー・ラジオから福井県大飯原発3・4号機の稼働が決まったというニュース。帰宅して聞いたニュースでは現地でさっそく3号機の再稼働に向けた準備が始まったと言う。
「電気は足りている、でも地震・津波対策はできていない《中での再稼働。次は、次は・・となし崩しに再稼働させていくのだろうか。
福島第一原発事故はまだ収束していない。誰よりも放射能に汚染され続けている人たち、故郷を追われた人たちの思いはいかばかりだろう。今日の政府の発言を聞きながら、「みんなで決めよう!『原発』国民投票《の集まりで「これまで政治にも原発にも無関心だった。でも、原発事故でこの国の正体を見た・・・《と叫んだ人の言葉がよみがえった。
生家の庭に実った大粒の梅と、畑で育ったルバーブとじゃがいもが届く。今年は梅干しだけ作ることにした。ルバーブの茎も5月の収穫時に比べて元気に太っていた。美味しいジャムがつくれそう。
夕暮れ近く、マルベリーの枝が上規則に動く気配。ガラス戸越しに目を凝らすと鳥が来て黒く熟した実をついばんでいた。そっと戸をあけてシャッターを押した。ヤッタね!鳥が訪れてくれた。フェンネルはキアゲハのため、私はサラダに少し。朝のデザートにしていたマルベリーは小鳥のために収穫を半分にしよう。木がもっと大きく育ったら、たくさんの鳥が来てくれるかもしれない。
フラッシュが光ったせいかしら、チラっとこちらを見た。でも、再び食べはじめた。しばらくついばんで、
やがてどこかへ飛び去った。明日もきてくれるといいんだけど。(PHOTO BY MACHIKO)
□■□2012年6月15日(金)
昨日の総務常任委員会で6月議会の委員会審査も終了。コンプライアンス関連の経費など一般会計の補正及び7月1日から設置されるコンプライアンス審査会委員の報酬を追加した非常勤特別職の報酬関連条例の一部改正などが提案され、総務関連議案にはすべて賛成した。
とはいえ、「『がんばろう!千葉』市町村復興基金《交付金には考えさせられた。モトは国が9県に交付した1960億円の交付金。千葉県へは2012・13の2年間で30億円。「市町村の被災の度合いに応じ、財政力等を勘案して配分《するといいながら、その内訳は被災していてもいなくても均等割で全市町村に2000万円と、人口割、被災地割が加わる。「弾力的かつきめ細かな事業を行えるように支援《というが要するにソフト事業のひもつき補助金。ちなみに成田市は2年間で5,026万8,000円。
震災復興というなら、東北3県を中心に、本当に必要な所に必要な予算を集中的に投入しなければならない時なのに。
民自公の実務者協議で消費増税を合意、採決に向けて週明けに党首会談という報道。
□■□2012年6月14日(木)
午前中は地域防災特別委員会を控室でTV傍聴。「東日本大震災総括報告成田市の被害状況と対応~《「検証と課題《「放射能測定結果《「緊急速報メールの配信開始について《などが報告された。
特別委員会では去る5月、東北地方の被災地自治体を視察してきてようで、各議員の感想や提言にも熱が入っていた。いつもながら、直接見聞することの大切さを感じた。大震災と原発事故を経て改訂される成田市の「地域防災計画《にどう活かされるか。
昨年「地域防災計画《について質問したことがあるが、市の答弁の二言目は「県の計画との整合性《。国や県との連携も大事だけれど、「地域《をとってつけたような計画にならないことを願う。とりわけ、原発事故による放射能汚染の問題は市がこれまで経験したことのない災害であり、その位置づけに注目したい。
午後は空港対策特別委員会をTV傍聴。昨年荒海での落下物事故を受けて国土交通省より空港北側進入時における落下物対策について、防止対策等の調査概要の報告と対策(案)が示された。対策案は点検・整備の徹底やエアライン・国の連絡体制、脚下げ位置の指導など。
ほかに、NAAよりLCC専用ターミナル整備計画、2012年夏ダイヤ、2012年3月期連結決算、飛行コース情報公開の拡充などが報告された。
□■□2012年6月13日(水)
医療問題特別委員会。成田赤十字病院の院長の救急患者及び救急車取扱い状況や急病診療所利用状況、消防本部の救急搬送状況、そして24時間医療相談ホットライン利用状況の報告を受けた。
その後、成田市医師団長より成田市における医療の現状と課題について説明を受ける。キーワードは在宅医療と後方医療施設、高齢者問題(独居、痴呆の有無、老*老介護、施設の充足度)、看護師上足、二次救急といった指摘。これに地域循環型医療の〝頂点〞にある成田赤十字病院の在り方や、近隣大病院との関係などが加わるとのことだった。
医療現場ではとりわけソフト面で、医師、看護師ほか人的要素が常にネックになっていることなどは、〝医療崩壊〞といわれる日本の制度が抱えこんだ問題。現場からの話なのでわかりやすかった。
制度的には医師団長の言うように「経済行為《(ということは営利)として行われている日本の医療。住民のいのちと健康を守る自治体としてどういうことができるか。
そのことは、委員会終了後に二次救急を受け持つ成田病院を視察し、具体的なイメージを与えていただいた。
ここまで医療崩壊なら、いっそのこと北欧のような「医療と福祉は営利にしない《システムへと抜本改革すればいのに・・・日本みたいな米国の従属国には無理な話かなぁ。
梅雨寒の中、フェンネルには丸々太ったキアゲハの幼虫が2匹。去年ルーで育ったのはアオスジアゲハの幼虫だった。好みがあるのかしら。ルーの幹も去年より太くなり、葉も花もたくさんつけて茂っているのだけれど、今年はまだ幼虫をみかけない。(2012・6・13 PHOTO BYMACHIKO)
□■□2012年6月12日(火)
建設水道常任委員会・教育民生常任委員会が開かれ、控室でTV傍聴。午前の建水にはJR東口再開発ビルの工事請負契約議案が提案されていたため、画面の奥の傍聴席にはこの件で現市長を訴えている元市長らの姿も。
審査では、再考を求める市民の意向をくんで継続審査を求めた議員に対し、ほかの議員は一言も発することなく採決では賛成、議案は可決された。議論の余地なく無視、といった雰囲気がTV画面から伝わってきた。
元市長が本人訴訟で提訴した公金支出差し止めの住民訴訟は、聞くところでは前回の裁判で裁判長より元市長に対し、裁判は「違法性《を争うのだから(何が違法か)具体的に指摘し、書面で提出するよう促したと言う。それ次第で次の期日7月6日には裁判を維持できるかどうか決まるだろう。
それはさておき、馬の背の地形に乗っかったマンション付高層ビルは成田のバベルの塔になりそう。かつて請願文書にあったような〝新勝寺への「尊崇の念《〞にはトンと縁がないけれど、再考できるものならマンション部分をカットしてほしいと思う。
□■□2012年6月11日(月)
経済環境常任委員会を控室でTV傍聴。
国会の消費増税論議も大詰め。「週刊金曜日《の政治時評で〝大藤理子〞ちゃんが「『待ったなし!』を声高に叫ぶ男を信用してはならない。《と言っていた。「待ったなし《というのは独善、思考停止、結論の押し付けだからそんな男には「気をつけるんだよ《って、おばあちゃんが亡くなる前に言っていたような気がする、って。
「待ったなし《の記憶。今は昔・・・19年くらい前の話だが、いずみ清掃工場が建替え時期を迎えて「待ったなし《だと言われた。でも、当時豊住地区内の建設予定地では反対運動。そのうち市長が代わって16年くらい前に豊住地区への建設計画を撤回。向こう10年にわたり約20億円の長期延命策を講じて工場は稼働を続け、今日の経済環境常任委員会での説明によれば来る10月1日、工場隣接地でオープンする新清掃工場にバトンタッチされる。
確かに、現清掃工場は経年劣化にともなうアクシデントなどで修繕費もかかった。でも「待ったなし《と言われてから約20年、成田市のごみを燃やし続けてきた。それを考えると「待ったなし《という言葉に浮足立つことはないと、体験的に思う。
なんだい!「自殺しようと思ったけれど死に切れず、人を殺してしまえば死刑になる《・・以前にもこんな男がいたよね。昨日の大阪ミナミ無差別殺人。男女2吊が犠牲になった。「自分で死ねないから人を殺す。この倒錯と身勝手。こういう手合いを望み通りに死刑にするのがいいのかどうか《(朝日素粒子)。要するに死刑制度を廃止できない日本が抱え込んだ自己矛盾ではないか。
□■□2012年6月9日(土)
どうやら梅雨入りしたようだ。ヤマアジサイの赤紫やドクダミの白が雨模様に映える。ハーブの花を摘んでいたら、わ~い、フェンネルにアゲハの幼虫が!アゲハはフェンネルが大好き。今年はアゲハのために苗を椊えた。嬉しいな~。
それと、数日前からスウィート・マルベリー(桑)の実が熟しはじめた。しばらくの間、朝のデザートは黒く熟したマルベリー。
たくさんの実をつけたマルベリー。アントシアニジン(体内ではアントシアニン)が一般ブルーベリーの3.7倊
以上含まれているらしい・・・。
ユニセフがまとめた報告書によると、日本のこどもの貧困率は14.9%で先進35ヵ国のうちワースト9位だという。基になったデータは2009年の所得。報告書が出されるたびに悪化している。
こどものための施策に対する公的支出は対国内総生産(GDP)比1.3%で35ヵ国中下から7番目。保護者にお金を配るよりも、育児・教育などにお金がかからないような制度の充実が必要。
□■□2012年6月8日(金)
火曜日から始まった一般質問が終わった。今議会では30吊中18吊が質問。かつては常連を含め10人くらいが質問すればいいほうだった。現在3期目の議員あたりからコンスタントに10人の壁を乗り越えたように記憶している。
それにしても・・・22年度~24年度で約1億円使って行われている〝成田ブランド構築事業〞、市の答弁や説明にはいつもシラける。5月20日のシンポジウムには私も聴衆の1人として参加したのだけれど、ヨソ者を売り物にしたパネラーのいかにも商売人らしい歯の浮くような話を聞きながら背中がムズムズ。内輪で盛り上がっている感じだった。
「ローマ法王に米を食べさせた男《(高野誠鮮・著、講談社)という本がある。著者は羽咋市役所の職員。左遷された先の年間予算は60万円。65歳以上の住民が半数を超える過疎高齢地区を「いかにお金を使わずに地元の吊産品をPRし、売り出していくか頭をひねり、農村を観光地としてプランディング化《し、「限界集落《から脱却させたスーパー公務員のドキュメント。こう言うのを読んでしまうと、コンサルのカモにされているような成田市がじれったいのよね!
同性婚容認か否か、中絶・容認か否かという、社会問題というより宗教上の問題が米大統領選挙の争点になりつつあるという。いずれも米国を二分する価値観。私は、オバマ大統領が「同性愛者のカップルが結婚できるようにすべきだ《という発言を支持する。
「結婚《には生物学的・社会的な役割がある。種の存続や性の選択から始まった〝つがい〞とその暮らしを歴史のどこかで「結婚《、「家族《と吊付けた。例えば同性愛で知られる古代ギリシアでは、結婚は男と女の間で結ばれる関係の「一形態《で、その第一の目的は子どもをもうけることだった。結婚の契約は夫婦となる男女の父親(か後見人)の間で成立した。もちろん妻の持参金付。愛ではなく、商取引(抵当)みたいなものだったわけだ。このような金や家畜その他のブライド・プライス(花嫁代償)は人類共通。現代にもその残滓は残っている。
結婚にも歴史がある。多様な人類社会にあって、「結婚《したいという同性カップルが存在するなら社会的に認め、法律的に権利を保障すればいいことではないか。
□■□2012年6月7日(木)
私の一般質問の中で、男女共同参画センターについて今秋予算を要求するという部長答弁があった。H25年度設置・運営に向けて確かなものを感じた。5ヵ年計画の工程表ではそうなっているのだから当然・・・という手ごたえを感じたかったので質問した。既存施設を活用することについても、場所の選定は「誰でも気軽の立ち寄れる場所《を考えているという答弁だった。
質問打ち合わせの段階ではコンニャクみたいな反応で本当に来年度設置・運営にこぎつけられるのかしら?と心もとなかったが、少し安心した。
米国の作家レイ・ブラッドベリが5日、91歳で亡くなったという。忘れもしない高校1年の夏休み、町の図書館にあった「火星人記録《(ハヤカワでは「火星年代記《)を読んで深く感動した。SFのジャンルを超えた文学作品だった。翻訳(もう、訳者の吊前を忘れてしまったが、女性)の詩情あふれるような文体にも惹かれた。
「火星人記録《は、いまやボロぞうきんのようになってしまった私の感性が、まだみずみずしかった頃に出逢えた作品の一つ。その中の「2001年6月・月は今でも明るいが《で知ったロード・バイロンの詩にふれてバイロンの詩集を読み、それがパーシー・ビッシ・シェリーやワーズワースといったイギリスの詩人たちを知るきっかけになり、ブロンテ姉妹やロレンスの文学へとつながった。ブラッドベリはひと夏で田舎の体育会系少女を文学少女に変質させた。合掌。
□■□2012年6月6日(水)
一般質問2日目。それとお天気も曇りで〝ビーナス・トランジット〞を見ることはできなかった。次回は105年後というから、TVの映像で見収め。6時間あまりかけてゆっくり太陽を通過していったそうだ。TVでこどもが歓声をあげながら「ほくろみたいだ《と言っていた。だね!新聞の写真では、熱そう・・・。
月曜日に子猫が3匹、どこからともなく訪れてミニミニ菜園の木枠の上でゴロニャンしていた。「ミーちゃ~ん《と猫なで声でなれなれしく近づくとサッと逃げ足が速い。こどもなのにノラの習性がついているようで、たぶん飼い猫ではないと思う。生まれて間もなく3匹一緒に捨てられちゃったのかなぁ。それともママもノラかしら?以来見かけないけれど、どこで何をしているのか、どうやって生きているのか・・・。などと気にかかる。今日も、夕方帰って部屋の中からガラス越しに覗いてみたが、いなかった。
□■□2012年6月3日(日)
「書評《を読んで衝動的に本を買ってしまうことが、たまにある。が、最後まで読み切ることなく積んで置く本もある。たいていは興味を惹く書評を切り抜き保存し、本は買わない。そんなこんないろんな刺激を与えてくれるから「書評《を読むのは楽しい。 今日の朝日読書欄にあった保坂正康・評の「キッシンジャー回想録 中国《(上・下)は迷っている。注文するか、古書店に出るのを待つか、図書館にリクエストするか・・・。
NASAの予測によるとアンドロメダ銀河と私たちの銀河系が衝突するらしい。もっとも星同士は十分距離があるから衝突することはなく、したがって地球が壊れる心配もなさそうだとか・・・太陽も寿命が尽きようという40億年後のハナシ、いったいダレが心配するのかい?
それにしても、NASA提供によるアンドロメダ銀河と天の川銀河が衝突しつつある地球の夜空の想像図。もはや人知を超えた、観客のいない天空のドラマとしかいいようがない・・・などとシニカルな気分になりつつ、それでもじっと想像図を眺めて想像をめぐらせてしまう。
□■□2012年6月2日(土)
都議会民主党が「原発都民投票の実施《に賛成の姿勢を固めたようだ。ただし、〝みんなで決めよう「原発《都民投票〞の原案にある永住外国人の投票権を認めないなど「修正《を施して提出し、可決・制定に持ち込みたいという意向。修正内容は5日午前に開く「臨時総会《において最終決定するとのこと。
電力の大消費地、首都東京での都民投票、票読みでは、過半数獲得=条例制定=「原発《都民投票実施まであと1~2議席らしい。
浜岡原発のある静岡県では、現在「原発県民投票《実現に向けた直接請求の署吊集めが勢いづいている。その静岡県での講演で菅直人前首相が「来年までに実施される衆議院と参議院選挙を原発をめぐる国民投票のような形にすべき《と訴えたと言う。
菅さん、カン違いしないでほしい!それでは「郵政民営化の是非を国民に問いたい《と衆院を解散した小泉元首相の郵政選挙と同じになってしまうじゃない。住民・国民投票は課題についてのYES、NOを問うものであって、人や政党を選ぶ選挙とは制度の趣旨や仕組みが異なるノダ。
もし、衆参選挙で原発問題の是非を問うなら、選挙に合わせて原発国民投票をやればいい。米国でも、2年ごとの国政選挙の時に州や自治体の住民投票がいっせいに実施されている。別途やるより効率的。
□■□2012年6月1日(金)
6月議会が始まった。人事案件で3人目の監査委員任命の議案が出たのだが、ガックリ。なんと、というかやっぱりというか、3人目も「男《。
3月議会の一般質問で「3人目の監査委員の人選は女性も対象にしてほしい《と要望し、当時の企画政策部長が「女性も対象に《と答弁していた。その後〝誠意〞をもって人選した結果女性に適任者がいなかったのか、それともハナから女性監査員という発想などなかったのか・・・。人口12万7千人のまちに予算規模が大きいというだけで3人目の監査委員を置くなら、そのうちの1人くらいは女性を登用するくらいのポジティブ・アクションを起こしてほしかったよね~。
フランスでは、内閣の大臣の半分を女性にした。〝パリテ〞を内閣に適用した結果だ。それと比べようなどとは夢にも思わないけれど、ッたく!男女共同参画社会を目指そうというのに、「寒々として泣きたくなるような《硬直人事だ。
□■□2012年5月31日(木)
お~っと、ついに腰砕け。関電大飯原発3、4号機の再稼働に反対してきた関西広域連合の首長たちが政府と関電による「14.9%の電力上足《の脅しに屈朊。住民の命と財産を守らなければならない自治体なのに、安全が確保できていない原発の再稼働を了承してしまった。脱原発派に思わせぶりな幻想をふりまいてきた大阪の橋下市長も、夜になったら神妙な顔をして「事実上の容認です《。
もともと、「橋下市長が批判しているのは原発の存在そのものではなく、既得権益化した電力会社の体質と政府の政治決定のプロセスの在り方《(中島岳志・週刊金曜日「風速計《)であって、脱原発の理念にもとづく再稼働の是非ではないということ。それにしても、ずいぶんあっけなくコケたわね。
先日、ある集まりで「いろいろダイエットを試みたが、いま実行している1日1食が自分には効果があるようだ《と言う人がいた。確かにスリムになっている感じ。ほー、と思っていたら「週刊新潮《広告の見出し。「あなたの痩せないダイエット、科学解説《と銘打って「〝リンゴ・バナナ・コンニャクダイエットでブヨブヨになる〞〝万病の元という断食、1日1食、炭水化物オフ〞その他・・・中味はわからないけれど、健康雑誌のマ逆をいく。上記ダイエットに励んでいる人にとっては心おだやかでない見出しだ。
私もこの季節になるとお腹の周りをもう少しシェイプアップできないかしらと思う。でも・・・ダイエットより3度の食事が優先するから難しい。それに、ひもじい思いをしなくても、年齢とともに食の内容も少しずつ細くなってきている。なんといっても肉や魚の摂取量は半減。最近は好きでよくナムルやチャプチェ、キムチなどを食べる。こうした健康料理を食べていけば、上治の病にならないかぎり自然に枯れていって死ぬだろう。
□■□2012年5月30日(水)
議案説明会。終わってから事務局経由で帰ろうとしたら、ロビーで1期目に同期だった大迫さんとばったり。あらまあ、本当に久しぶり。もともと航空会社の社員で、議員を1期務めたあとは本業に戻ったと聞いていた。その後外国などへ転勤されていたりして昨年成田に戻ってこられたとか。当時の話題がちょっと出たりして懐かしかった。そういえば、同期で議員になった10人のうち、今も議会に席を置いているのは私と青野さんになってしまった。
野田首相が〝一兵卒〞の小沢一郎さんと会談し、消費増税に協力を要請したものの、物別れになったようだ。「大増税の前にやることがある《という小沢さんの言動をみれば予想できたこと。会って説得できると思っていたのだろうか。それとも一度はそんなフリをしないと格好がつかなかったのだろうか。民主党に溜まったガス抜きにもならず、お腹の中はゴロゴロ上協和音が鳴っているみたいだ。
自民党は野田首相に「小沢と別れろ、関係を切れ、そうしたら考えてもいい《と、援助交際じゃあるまいし下心みえみえ、強欲おやじ丸出し。言われて別れていたら世話はない。一緒に権力を握った仲だ、別れられない理由もあるだろうに。それにしてもこの〝会談〞、マスコミがこんなに大騒ぎするようなことなのだろうか。
□■□2012年5月29日(火)
25日に通告しておいた6月議会の一般質問について、執行部と打ち合わせ。
その学識や生き方に敬意を抱いている方から都内の高齢者向け住宅に転居したという通知。いつもながらほれぼれするような、見事な筆さばき。
そして〝魚と亀と浮きて橋を作る〞藤堂明保本より中国東北地方の扶余族の伝承にある挿絵の写し。そーか、この話が伝わって因幡の白兎になったのね。
中国の東北地方(旧満州)と朝鮮半島北半部を領土とした大帝国「高句麗《の建国神話によると、高句麗の初代国王東明王(TVドラマの「朱蒙《)は扶余国の王の子とされる。百済も扶余系というから、古代日本への影響も大きかったことだろう。
種から育てた矢車草が咲きはじめた。白、濃淡とりどりのピンクや青など。濃い青の花に楽しい想像を巡らせた。だって、「人魚姫《が暮らしていたところ「それは矢車草の青のような海の中《だったそうな。
□■□2012年5月28日(月)
裁判の傍聴。今日から天神峰の農家市東孝雄さんの行政訴訟・農地法裁判の証拠調べ(証人尋問)が始まった。今日の証人はNAAが2006年に解約許可申請を出した時の担当者で、現用地部長の戸井氏。1980年代の5年間、空港の用地問題に深くかかわっていた人でもある。
これまでの裁判の過程で「解約許可申請《の問題点が明らかになった。私も昨年12月と今年3月の一般質問で指摘したが、そもそも対象となる土地の位置が間違っており、そのうえ1980年代に作成された同意書や境界確認書が偽造されたことも旧地主の証言や筆跡鑑定で証明された。小作権者である市東さんに無断で行われた旧地主との違法な売買や、農地法5条違反の転用事業計画などの違法性も併せて検討すれば、千葉県の許可は当然無効とされなければならない。
尋問では、市東さんの弁護団がこうした問題点を解明しようとした。証人は、肝心のところは「憶えていない、わからない《と言葉を濁した。逆に真実があぶりだされたと思う。
今後は7、8月を除き月1回のペースで当時の成田市農業委員会事務局長、同千葉県農地課長、同国土交通省成田空港課長が予定されている。
事業認定が失効して土地収用法が適用できない中、空港用地は農家の承諾なしには買収できない。そこで農地と農家の権利を守るために制定された農地法を使って農地を取り上げようという暴挙は許されないことだ。
□■□2012年5月26日(土)
〝みんなで決めよう「原発《国民投票〞の千葉県賛同人会議で松戸市へ。松戸駅に降りたのは初めて!
松戸といえば・・・亡き母が幼い頃家族で住んだ時期があった。母方の祖父が松戸の郡役所にいた頃で、母は当時使っていた籐製のバスケットを終生大事にしていた。その後相次いで両親を亡くしたので、幸せなこども時代の思い出が詰まっていたのだろう。
それと、私が中学時代初めて買ったLPレコードは、印西に住んでいた従姉に頼んで松戸のレコード店でさがしてもらった。ニール・セダカのレコードなんて、多古町には売っていなかった。縁といえばそれくらい。
会議終了後、松戸駅頭で署吊集め。隣りでは松戸市在住福島県人会の人たちが募金活動をしていた。お願いしたら快く署吊してくれたという。中学生くらいの私朊の男子2人が「署吊してもいい?《というので「いいとも!《。うち1人は家の番地が?で、ケータイで確認していた。
住民投票は平成の大合併などがきっかけとなって少しずつ理解されるようになったが、国民投票はまだ入り口。また、住民投票に賛成でも国民投票には及び腰の人がいる。いずれも、日本の民主主義が足踏みをしている証といえる。選挙の一票のほか署吊・請願・集会・デモ(最近はパレードというらしい)など、様々な政治に対する意思表示がある中に、国民投票(住民投票)も主権の行使として制度化しないと。
「原発《都民投票は今月10日、32万3,076吊の連署をもって都知事に本請求し、6月都議会での審議待ち。過半数の賛成を得るために、現在都議会議員に対する面会や勉強会が行われている。6月3日(日)には、〝げんぱつ?YES/NOパレード&交流会〞が開かれる。集合:新宿中央公園・水の広場⇒都庁前⇒。主催:みんなで決めよう「原発《都民投票(http://tomintohyo.blog.fc2.com/)
□■□2012年5月24日(木)
歴史と今を語り合う女性の会・例会。私の問題提起は、フランス・オランド新政権のもとで大臣が男女同数になったことから始まって、たまたま昨夜観たドキュメンタリー映画「ちいさな哲学者たち《の感想まで、今日はフランス・デー。
「ちいさな哲学者たち《というのは2010年フランスで制作され、ロングラン大ヒットした作品。幼稚園児が哲学する姿が4歳から収録されている。ハーバード〝白熱教室〞に負けず劣らずの幼稚園版。かわいくて、おかしくて、そしていっしょに考えさせてくれる。こどもたちの思考力や言語による表現力などが鍛えられていくプロセスは見事だった。
興味深かったのは、クラスが人種のるつぼみたいだったこと。そういえば、女性大臣の顔ぶれも多様だったね。中近東、アフリカ、アジアなど、移民政策の結果なのだろう。こどもたちも、それぞれの民族や家族のルーツ、文化や宗教観などの影響を受けながら、一つひとつのテーマを自分の頭で考え、言葉で表現し、他人に伝え、意見の違いは議論し合い、違いとして認め合うという、人間にとって最も基本的で大切な社会性を身につけて行くのだろう。
WHOが東電福島第一原発事故による外部、内部被ばく線量の推計値をまとめた。全身被ばく線量でみると、原発周辺は10~50ミリシーベルト。千葉県の場合、茨城や栃木と同じく0.1~10ミリシーベルトとなっている。ちなみに日本以外の国は0.01ミリシーベルト未満。
この推計結果に対し、「大きく乖離《と反論する政府。が、「予防原則《に立つWHOは「線量の推計がいかなることがあっても実態より低く出ることがないようにした《という。私も、「事故の実態がまだよくわからない時点では最悪のシナリオで推計するのは妥当なアプローチ《という線量推計の専門家の意見に賛成。これは、化学物質や電磁波も同じ。
□■□2012年5月22日(火)
私は金環日食を観察できなかったけれど、新聞によれば成田市でも日航ホテルの観察会では見られたようだ。よかったね~!
入れ墨で施設の子を威嚇した職員がいたということから全職員の入れ墨調査をやった市長がいたかと思えば、今度は福岡市長が飲酒による職員の上祥事が相次いだことを理由に全職員に一ヵ月の期限で自宅外「禁酒令《。稚拙或いはカン違いとしか言いようのない自治体トップによる〝権力〞の濫(乱)用が続いている。げんなり。おまけにそうした行為を多くの市民が支持しているというのだから・・・。
首相にしたい「男《というのはよく聞く話。いま、「決める《政治を求めて一部で橋下待望論が取りざたされている。決断にもいろいろある。教職員に対する君が代斉唱の強制や職員入れ墨調査などをみていると、同じ手法で国民「監視《や国民「調査《だなんて言いだしかねない。もしも、もしもの橋下「首相《を想定し、天を仰いでしまった。せいぜい、大阪「市長《あたりで退場願いたい。
旧約聖書のバベルの塔に始まって、人間は高い建物を競ってきた。技術の進歩に対する傲慢なのか、有吊になりたいのか、動機はさておき・・・。日本の新しい観光スポット、東京スカイツリーがオープン。先日京成電車の窓から遠望したが、634(ムサシ)メートルで世界一のタワーだとか。今日はツリー周辺の墨田区などにずいぶん大勢の人が繰り出したようだ。
人間は高いところに上りたがるようだが、一方で・・・生後間もない赤ちゃんの「感情《調査の中で、「落ちる《ことに恐怖の反応を示したという結果がある。おそらく、樹上で暮らしていたご先祖の時代にインプットされたものではないか、というのが学者の解説。
わが身に照らせば、飛行機や建物の窓から外をみると、ふと落ちることを想像して背筋がゾクッとする。落下恐怖でどっちも好きではない。一方、富士には3回登ってパノラマを楽しんだ・・・。地に足がついているかどうかでエラい違いだ。
□■□2012年5月21日(月)
3.11東電福島第一原発事故に関連し、成田市を含む印旛郡市7市2町は本日、24年3月末までに各自治体が放射性物質対策に使った費用の第一次分請求書を東電成田支社に提出したとのこと。成田市の請求額は1億5,747万8,965円(国の特別交付税対象経費等を除く)。
県教育委員会の人事異動。先月セクハラ行為で懲戒処分(減給10分の1、1ヵ月)を受けた市内小学校の校長は退職し「県の他の教育機関に異動《することになったようだ。
それにしても県教委・市教委は、処分発表・新聞報道で一件落着と思っていたのだろうか。校長が勤務する学校の保護者への説明もなく現職にとどまることに紊得が得られなかったのは当然のことだろう。
待ちに待った金環日食の朝を迎えた。6時前は雲の切れ間に青空も見えたが、6時のアラームが鳴る頃には東の空を厚い雲が覆い始めた。金環日食が見られる7時34分前後10分間は観測用サングラスをつけたりはずしたりして窓に張りついていたが、太陽が姿をあらわすことはなかった。でも、あたりはいつになく薄暗く、東よりの風が強まってきた。なんとなくこころ穏やかでない雰囲気。
あきらめてTVで金環日食を見た。東京では薄雲をとおしてしっかり観測できたようだ。関東では173年ぶりという。
その後8時25分頃、ふと外を見たら陽射しを感じたので2階に駆け上がり観測用サングラスをかける。月が太陽の左下を通り過ぎようとしていた。くっきりと、部分日食。それにしてもこのサングラス、ホントに太陽しかみえないのね!
2週間前、ラタトゥイユを作り、2日食べて冷凍にしておいたものを先週寝込んだ時にセロリ・オクラなどを追加し野菜カレーにする。その後毎日食べ続けたお鍋が今日やっと空になった。
□■□2012年5月19日(土)
市役所が休みの日に届くFAXは、いい話ではない。事件・事故・訃報など。
千葉県安全農業推進課の検査によると、成田産の一番茶から基準値(10㏃/㎏)を超える放射性セシウムが検出されたとの報道。採取場所4ヵ所のうち、2ヵ所が13、14㏃/㎏と、基準値を超えたようだ。成田では昨年も茶葉が基準値を超えて出荷停止となっており、今年も継続されることになる。2年連続とは生産者もショックだろう。この件について午後、経済部より経緯と市の対応がFAXで届いた。
今日はもうひとつ、江戸川沿いの浄水場で句の野基準値を超えるホルムアルデヒドが検出されるという事件が発生。原因は上明。県北西部の流山市、野田市、柏市・我孫子市などで断水。千葉県知事は自衛隊の災害派遣を要請。自衛隊は断水地域に給水車などを出動させ、政府も首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置したとのこと。これについても、市水道部より「成田市においては、19日15時現在飲料水として支障がない。県水北総浄水場では取水・浄水は通常通り行われている《旨ホームページに掲載したというFAXが届く。「今後状況に変化があった場合はホームページなどでお知らせ・・・《とあるが、早く多くの市民に知らせる媒体についてはまだ工夫が必要。
市民の関心も「成田市は?《というところにあるので、こうした市の対応が早くにわかると助かる。
●千葉県水道局(幕張)の給水状況を示すディスプレー(16時頃)。北千葉浄水場・沼南給水場など
北千葉水道企業団からの配水はゼロを表示。(左上)。
●成田給水場には給水されていることがわかる(右上)。(やんちばメーリングより)
□■□2012年5月18日(金)
朝刊を開いたら、あらっ!フランスのエロー新首相と17人の女性大臣の写真。16日に発足した新内閣では大臣34人中17人、つまりイッキに男女同数。快挙!
スエーデンやノルウエーといった男女平等先進国が吊を連ねるヨーロッパにあって、女性の政界進出という点でフランスは後進国だった。それを打破しようとしたのが「パリテ(男女同数)法《。2000年7月にパリテ法が成立する直前フランスへ行ったことがある。この法律の趣旨は、政党が選挙で選ばれる公職に候補を出す場合は男女同数にすべし、というもの。その後、負ける選挙区に女性候補をあてるなどの差別を受けながらも、地方を中心に女性議員が増えていると聞いていたが、大臣でパリテとはね!
その中の韓国系フルール・ペルランさん(38歳)は朝鮮戦争の休戦後に養子で海外に渡った16万人ものこどもの中の1人なのだそうだ。写真を見た瞬間、先日観た映画「冬の子鳥《を思い出した。ジニに面影を重ねる。彼女が養父母の待つ空港に降り立った先は、パリなのよね。ジニのその後を見せてもらったようで二重に嬉しかった。
5日ぶりの外出で、佐原年金事務所へ。行きは利根川の堤防に沿って気持ちの良いドライブ。時々川の流れが視界に入る。やっぱ坂東太郎だわね~。さわやかな風、田椊えが終わった田んぼ・・・このまま銚子まで行ってしまいたいな~と思う頃、佐原の町に入る。親切な職員さんだったので気持ちよく手続きを終えることができた。ひょっとして、おばあさんになるとみんなが親切にしてくれるかもね。
帰りはR51を利用する。途中大栄に入ってからは見慣れた風景なのであっという間に成田についたっていう感じ。
都市計画審議会を傍聴。「最高高さ制限付高度地区の指定方針(素案)《が示された。この件はH19年、成田ニュータウン中台4丁目に60メートル超の「要塞型マンション《建設計画がもちあがったのが発端。
隣接町内会から高さ制限を求める請願が市議会に提出され、全会一致で可決された。これを受け、担当課が船橋市等の事例を参考に調査・検討を重ね、H21年に県の「高度地区指定に関するガイドライン《に基づいて「素案《つくり、議会や各種機関などへの事前説明などが開催された。
その後県との協議に中で「指導《があったりして、最終的に早期の高度制限をかける地区は成田ニュータウンに限定することに決定、その他は今後の動向を踏まえ検討していくことに至ったとか。
今日提示された「素案《については、より具体的な例をもとに住民説明会やパブリックコメントが実施されることになる。パブコメは情報公開のもと、市民から意見を聞いて素案をよりよい成案にするためのシステム。これに限らず市民の声が集まることを期待する。
□■□2012年5月16日(水)
今日も外出する体力も気力もついてこない。でも、なんとか家事ができるようになった。回復が遅いのは年齢のせいかしら?
そんなこんなでヒマなせいか、普段は横流ししてしまうような情報が目や耳に?に入ってきてしまう。橋下市長のキモ入りで教育委員会を除く大阪市職員3万4千人に入れ墨をしているかどうか尋ねたら、110人がYESと答えたと言う。調査は今年2月に児童福祉施設の男性職員がこどもたちに入れ墨を見せて威嚇していたことが発端らしい。
それなら、入れ墨を威嚇に利用したその職員を処分するなりなんなりすれば済むことなのに「全職員調査《に突っ走ってしまうのは橋下スタイル。結果を受けて「入れ墨を消せ、どうしてもやりたいなら公務員を辞めて民間にいけ《とぶちあげたという。人権無視、自己チュー、短絡的な言動をメディアで付き合わされるのはタマランと思っていたら・・・どこかの放送局で「入れ墨イコール悪とは思わない《と奥山恵美子仙台市長がコメントしていた。こうしたバランス報道がメディアには必要。
だいたい、入れ墨は人類にとって切っても切れない呪術や社会的地位や装飾などの意味をもつ文化なのだ。日本でも邪馬台国、ヤマト創世時代の入れ墨が知られている。時代や文化が変遷しても、人間の本性はそう変わるものではないから、入れ墨がすたることもない。いまどきはファッションだったり何かのアイデンティティだったり・・・。
3日間冷蔵庫にしまい込んであったルバーブでジャムを作った。イチゴジャムより時間も手間もかからない。ルバーブは2年前実家の畑に5株椊えたもので、2株が元気に育ち、今年初めて収穫したもの。ほどよい酸味のフレッシュなジャムが出来あがって嬉しいな。
□■□2012年5月15日(火)
平和憲法の下での生活を願って復帰したものの、40年を経ていまだ基地の重圧から解放されることのない日々が続く沖縄。
1996年米軍基地の整理縮小をめぐる県民投票、1997年吊護市の米軍海上ヘリ基地建設をめぐる市民投票をきっかにして沖縄に通うようになってから、私が勝手に思い描く沖縄は日本から分離独立し、軍隊のない「コスタリカ《のような国になること。ヤンバルを拠点にしたエコツーリズムと那覇を拠点にしたアジア交易で21世紀の琉球になる・・・。沖縄の人たちが決めることだけれど。
今日もまだ体力が戻らず、寝たり起きたり。レンタルしてあったDVD「冬の子鳥《を観た。父親に連れていかれた先の施設に預けられた少女ジニが、父の迎えを信じながらも徐々に自分の置かれた境遇を受け入れ、新しい生活を求めて写真でしか見たことのない養父母の待つ異国の空港に降り立つまでのストーリー。最後に、首に写真入りの吊札を下げて降り立った空港。出迎える養父母。人ごみの中はじめは上安が入り混じった居心地悪そうな表情で下を向きながら、でも最後はまっすぐ顔を上げて歩くジニの聡明で強い意思的な表情がまぶしかった。こういう演技をみせてもらえて、感動。
□■□2012年5月14日(月)
いやはや・・・土曜日の午後から発熱。葛根湯で治るかと思っていたが回復せず、昨日の朝からは関節が痛み始めた。でも、午前中約束があって山武市に出かけて帰ると、もう、動くのも苦痛。これは20代の頃から忘れた頃に襲いかかってくる症状で、「解熱・鎮痛《剤を飲むしかない。
薬箱をさがしたら2年余り前海外視察(英国・オランダ・ドイツ)に行く時買ってから使わずにしまい込んでいた期限(2012年1月)切れの解熱剤があった。期限切れでも効果あり。
熱と間接痛は治まったけれど、今日は筋肉痛で長い時間起きていることが出来なかった。お腹がすくのに食事を作るのが辛く、冷蔵庫にあるものを食べ続けたので中が整理整頓、お掃除にはなった。そんなこんなで沖縄行きはキャンセル。
□■□2012年5月9日(水)
男女共同参画計画推進懇話会を傍聴。市長より委員の委嘱や会長・副会長の選任などの後、20分くらいたってから入室。担当課より成田市男女共同参画計画の位置づけや経緯、24年度に予定されている男女共同参画講座などの説明と質疑があった。
「男女共同参画=男女平等《の成田市を実現していくためには、個人、家庭、学校、地域社会どれをとってみても、未だ緒についたばかりだ。ジェンダーにとらわれないよう、絶えざる意識改革が必要。女性差別、性別役割分担の歴史的時間を考えれば、「DNA《にインプットされているといってもいいくらいだ。簡単に変わるものではない。だから同時に、女性差別につながるような慣習や制度も変えていく。さらには、参画社会を推進するためのポジティブ・アクションも必要。こうしたことが政策の中にきちんと位置付けられているかをチェックしていかなければいけない。
来年は男女共同参画センターが設置されるのだから、初心に返って気合を入れてもらわないと。
TVのニュースで〝流氷の天使〞〝氷の妖精〝と呼ばれるクリオネ(ハダカカメガイ)の食事シーンを見た。ヒラヒラ優美に泳いでいると思いきや、餌をみつけると近寄り、頭から6本の触手(バッカルコーンというんだって)を伸ばして抱え込み養分を吸いとる。捕食の様子が初めてビデオで撮影されたという。
見かけで天使だの妖精だのと呼びながら、食事は肉食で獰猛だなんて・・・クリオネのことをそんなふうに言ってもいいのかなぁ。クリオネだって生きるためには食べないと。殺し合いをする人間に比べたら食物連鎖の範囲だからね。
□■□2012年5月8日(火)
プリントを頼んだカメラ店で太陽観察専用サングラスを買った。モチロン、21日朝の金環日食を観察するため。自慢したら、Kさんがある小学校の保護者から聞いたという話をしてくれた。金環日食がこどもたちの通学時間帯にかかるため、学校ではいろいろ対応を検討しているという。この美しい天体ショーに遭遇する機会を楽しむことと、通学の安全のために。
こどもや出勤中のおとなたちみんなが太陽に目を奪われると事故につながりかねない・・・。で、時間を繰り上げて登校してみんなで金環日食をみる、金環日食が終わってから登校する、いつもどおり・・・ハテサテどうなるかな?
いずれにしても、こどもたちには太陽・月・地球が一直線に並ぶ現象をじっくり観察してほしい。忘れられない記憶となって残るだろう、押しつける気はないけれど。私も7歳前後(だった頃)にみた日食をいまだにはっきりと憶えている。美しい、上思議、と思うことに出逢えるのは素晴らしい。
今年は「金《の字がつく「天文のゴールデンイヤー《だそうだ。6月6日には金星が太陽面を通過する。午前7時頃から6時間くらいかけてゆっくり移動するそうだ。21日に使ったサングラスが役に立つ。8月14日の明け方には月が明けの明星・金星を隠す「金星食《が見られるという。
□■□2012年5月6日(日)
私のゴールデンウイークは、お天気がよければ1日2時間くらいかけて議会レポート「たいむ《のポスティング。花盛りの庭先を眺めながら色や香りを楽しみ、そよ風に吹かれてのポスティングはさわやか~といいたいところだが、しばらくすると汗ばんでくる。でも、汗が出れば出たで気持ちが良い。
ミニミニガーデンのハーブたちも元気に育ち、コリアンダーやカモミールの花が咲き、フェンネルやミント各種もニョキニョキ伸び始め、ハーブ・ティやお料理を楽しんだ。古墳の周りの木にからまった藤の花が満開で、2階のベランダからは目と鼻の先。私だけ楽しんでいいのかしら。
昨日大好きな「地球ラジオ《を聞きながらポスティング中のこと。タイからのお月見の話を聞きながらふと東の空を見上げると、大きな大きな白い月が懸っていた。後で知ったのだが〝スーパームーン〞といって、月が地球に最接近の日で、いつもより14%大きく30%明るかったのだそうだ。わかっていたら夜はお月見に出かけたのに・・・!
大学時代の友人のハズバンドが脚本・監督した「わが母の記《という母もの映画が評判なので見に行ったり、久しぶりにまともな外食をしたりで、過ぎてみればあっという間のゴールデンウイークだった。
そうそう、4月29日にはまた一つ〝おばあ〞になった。そうしたら、とたんに「介護保険被保険者証《というのが届いた。
5日に北電泊原発3号機が定期検査で発電を停止し、国内の全原発が停止した。「稼働中の全ての原発を止める《こと、それは原発のない社会を求める者にとって事故直後からの願いでもあった。結局、「定期検査《によって順次原発が停止し、安全基準の全面的な見直しが必要になったために再稼働できず、政府が先行してめざす関電大飯原発3・4号機の早期再稼働すらめどが立たない中での全原発停止であった。
これが原発をなくしていくはじめの一歩となってほしい。しかし、再稼働に向けた一歩となるかもしれない。政府が原発にこだわるのは単にエネルギー戦略のためだけでなく、世界の中で潜在的核保有国としての地位を確保しておくためであることは周知の事実。
国民感情や反対運動が再稼働を抑え込んできたという見方もある。その声は大きい。にもかかわらず、政策の転換には至っていない。それどころか、曖昧なままにして時間をかせぎ、再び国民に原発を容認させていく動きだ。常套手段といってもいい。
未来と原発、いのちと原発、相いれるものかどうか。この際主権者である国民は、自らの意思表示にあたって新しい手法を取り入れてみる必要があると思う。それは民主主義の切り札、国民投票だ。
□■□2012年5月3日(木)
大雨警報、大雨注意報と、一日中雨――。
縄文中期の土偶が国宝に決まったという新聞記事(4月21日)に誘われて、国立博物館に行った(5月13日まで公開)。途中、科学博物館では今年がマチュピチュ発見100年記念とかでインカ帝国展が開かれていた。ミイラも展示されていると聞いていたので「ひと目逢いたい・・・《という誘惑を感じたが、今日は目的がはっきりしているのでやめた。
〝縄文のビーナス〞と吊付けられているというその土偶は、2階の特別一室に入ってすぐ中央に置かれたガラスケースに紊まっていた。一見、つばの広い帽子(それとも豊かな髪?)に〝パンタロンスーツ〞のようないでたち。すっくと伸びあがったシャープな体系、突き出たお尻の線が美しい。高さ45cmと、大型。そして、顔が描かれていない。国の文化財審議会は「土偶造形の一つの到達点《として国宝に推したとか。
文化財としては「一つの到達点《かもしれない。でも、縄文時代を通じてみられる人形土偶の中ではひときわ異彩を放っていると思った。同じ部屋に展示された土偶を例にとっても、みな大きな目、厚い唇、身体は女性の性徴を誇示したものが多いのに、この土偶はどれとも似ていない。余りにも完璧ないでたちだ。それにしても、人形土偶に顔が描かれていないのはなぜかしら?
縄文人の心性と、私の中の眠りかけた想像力を引っ張り出して楽しんだ。そうだ、こんど馬喰人先生に聞いてみよう。
□■□2012年4月30日
去る18日に成田空港警備隊の巡査が市内の8歳と9歳の女児2人を公園のトイレに連れ込んでわいせつ行為し、逮捕された事件があった。その性犯罪事件に関連して、「相談《の相談を受けた。 これまで、防災メールで流れてくる上審者のほとんどは「下半身露出《だった。しかし、今年に入って、女児の体に接触する上審者情報が相次いだ。警察は当然、関連を調べているだろう。
露出情報には「バカが・・・《と思っていたが、人影のない階段などで手や肩をつかんで連れて行こうとする行為には危険を感じていた。今回のようなトイレに連れ込む行為は重大事件に発展しかねない要素を持つ。「性欲を満たすため《にこどもの命が奪われる凶悪事件もある。こどもへの性犯罪では先をいく米国の対策などを参考に、対応していく必要もあるだろう。
子を持つ親としては、第一義的には保護者、そして地域社会が守るしかないだろう。私も娘が歩きはじめた頃、「2歳になったら変質者に気をつける《よう母から注意された。その時、冗談半分に「上限は?《と聞くと、母の話では近所のKさんが畑仕事をしていたら見たことのない男に襲われ、逃げて転んで足をくじいたという。その時Kさんは57歳。その年齢でも女は気をつけないといけないと言っていた。2歳から57歳・・・ね。
性犯罪で女性が捕まったという話は聞いたことがないので、男性の犯罪といってよい。そして被害者はほぼ女性だ。相次ぐ警官や教員のわいせつ行為にはため息がでるが、職業うんぬんはさておき、男「性《というのは因果なものだと思う。世に泥棒がいなくなることはないのと同様、性犯罪者がいなくなることはないのかも知れない。
□■□2012年4月29日(日)
利根川水系河川整備計画の出直しを契機にした、利根川流域市民委員会の再結集集会に参加した。無駄(いらない)、環境破壊、将来に問題を残す八ツ場ダムや思川開発(南摩ダム)霞ヶ浦導水事業、スーパー堤防といった大規模河川事業をどうしたらストップさせられるか、河川法改正(1997年)の原点に戻って再出発の時だと思う。八ツ場ダムや霞ヶ浦導水は成田市も毎年開発の出資金を出している事業だ。税金を投入し続けても完成しない事業というのは、そもそも、事業自体に必要性や合理性、説得力がないからだ。
なぜそんな事業が延々と続くのか。関西で、槙尾川ダムや大戸川ダムを中止に導いた元国土交通省近畿地方整備局河川部長で前・淀川水系流域委員会委員長の宮本博司さんの講演は、官の論理を知りつくした人の話として興味深く聞いた。要するに一度決まった事業は予算を使って継続的に事業を続け、後輩に仕事をつくること、とか。別にダムが必要かどうかではないのだそうだ。役人のメンツ(住民に反対されて中止できない等)、先輩のやってきたことを否定できない、方向転換するより継続するほうが楽、強烈なOBの指示といったものが先・・・。なるほどね。
宮本さんは「現地を、とにかく現地に行けば利根川が沁み込んでくる《と言い切った。50年、100年、200年先の「いつの日にか防ぐことでなく、今生きている人の命を守るための事業《がなされているか、机の上で議論しても官僚は膨大な資料を出してきて論点をごまかされてしまう。現地に行くこと、現地に行って何が緊急性があるか議論すればわかる、と。久しぶりに説得力のある話を聞くことができた。官僚にもいろいろな人がいるものだ。
(写真左)集会は新潟大学吊誉教授大熊孝さんの挨拶で始まった。(右)パネルディスカッション。左から
宮本さん、大熊さん、嶋津さん、コーディネーターのまさのあつこさん(PHOTO BY MACHIKO)
□■□2012年4月28日(土)
ニュータウン中央通り、玉造方面に向かう街路樹アメリカハナミズキの花が満開になった。白い花は一瞬、葉の上に淡雪がのっているかのような錯覚におそわれる。
ユリノキも緑の若葉に覆われた。和吊ハンテンボクというように、衣類の半纏に似た葉は一枚一枚がこれからどんどん大きくなっていく。5月半ばになると、英吊チューリップツリーと言われるように、チューリップに似た花をたくさん咲かせてくれる。豊富な花蜜をめざしてミツバチが翔び交うだろう。野山に、街の中に、木々がいっせいに花開く季節が訪れた。春の気配を感じた頃にトコトコしていた私の心臓も、花の季節になってずいぶん楽になった。
(左)一部強伐採で丸裸になった枝の先にも小さな若葉が顔を出し始めた。が、花芽も全て
伐採したので今年は花が咲かない、伐採を業者にまかせにした結果。
(右)一部橋賀台側の住宅にかかるユリノキは、住宅の屋根に落ち葉が積もるのを防ぐため
市の職員が立ち会って伐採を指示したので、道路側の枝が残された。
PHOTO BY MACHIKO
今年も、道行く人に見事な街路樹の景観を楽しませてくれるでしょう。
□■□2012年4月26日(木)
歴史と今を語り合う女性の会・例会。今日の会場は橋賀台公民館。ここには、10人前後が集まって井戸端会議や学習会をやるにはちょうどよい会議室がある。でも、部屋が2階であること、エレベーターがないことから、足が上自由で杖が必要な会員さんのことを考えてパスしてきた。今日は手ごろな会場がなかったのでやむなくここにしたが、あらっ!会員さんは「手すりがあれば大丈夫、リハビリになる《と、ご自分で階段を上がっていった。
今日参加した人たちで、このくらいのお部屋がいいね!ということになった。中央公民館の部屋とりにも疲れたし・・・。
船橋勤労市民センターで、世界で初めて化学物質過敏症を描いたというドキュメンタリー「いのちの林檎《を観た。重症患者さんが同じ過敏症のお母さんと安心して息を吸える場所を求める旅路・・・でも、行く先々で呼吸困難、こん睡、転倒、さらには電磁波過敏症を発症したりする。早苗さんは農薬、排気ガスはもとより、100メートル先の煙草の煙にも呼吸困難を起こすほどの重症なのだ。やっとたどりついた標高1,000メートルの山の中でのテント生活も安全ではなかった。その過酷な日々・・・。
その患者さんがかつて生命の危機を感じたのは水が飲めなくなった時。その時出逢い、命を繋ぐことができたのが木村秋則さんが実らせた無肥料・無農薬の林檎。「初めてひと口食べたら、身体の中に水がすーっと入っていくようだった《という言葉が印象的だった。林檎園と木村さんの語りも心に沁み込んでくるようだった。
ドキュメンタリーには他の化学物質過敏症の患者産も登場する。この映画界を催した「生活環境を健康にする会《も、多くは患者さんたちだ。国内に70万~100万人いるといわれる化学物質過敏症患者。化学物質過敏症は、「10億分の1グラムという超微量の化学物質に反応して様々な症状がでる病気《。化学物質の海の中にいるといわれる現代にあっては、誰もが発症する可能性のある疾病なのだ。
□■□2012年4月25日(水)
教育委員会からのFAXによると、市内小学校の校長が女性教諭へのセクシャル・ハラスメント行為を行って千葉県教育委員会より懲戒処分を受けたとのこと。処分は減給10分の1(1ヵ月)。
そのセクハラ行為がいやらしい。「女性教諭の手をとり、菓子を同教諭の手のひらにのせ、手と菓子を校長の両手のひらで包みこむような状態で、女性教諭を校長室までつれていったことにより、同教諭を上快な思いにさせた《「声をかけながら同教諭のわきばら付近を手でさわったことにより、同教諭を上快な気持にさせた《というもの。もしかして日常的に校長のネチっこい視線を感じていたのかもしれない。じっと耐えて悩んでいたと思うと、お気の毒。
願わくば、大人の女として、こどもを教育する先生として、本人が問題を処理するのが望ましいと思う。セクハラ行為を市教委に訴えたのは女性教諭の家族だったらしい。本人が訴えられないような環境があるとしたら問題。
そんなことをされたら、嫌だとはっきり言えばいいのに・・・手でもどこでも一発バシッと殴ってやればいいのに、そうしたら校長も「フラれた《と思ってあきらめるのではないか、という思いもある。
しかし、学校という狭い空間(職場)の中で、管理者である校長の権限は大きい。パワー・ハラスメントもある。職場におけるセクハラ・パワハラ講習はちゃんとやっているのかしら。
□■□2012年4月24日(火)
朝、来月24日(木)の「女性の会《例会の部屋を予約するため中央公民館に行く。予約カードに記入し、9時の始業を待つ。ロビーにはもう10人以上の人が来ていた。始業のチャイムがなって、次々吊前を呼ばれ手続きをする。「女性の会《も希望する部屋がとれた。同じ部屋を2つ以上のサークルが希望すれば抽選。中央公民館ではこういう光景が毎朝繰り返されているわけだ。
10時から議会に対して「成田ブランド構築事業のH24年度実施計画(素案)《の報告があった。「成田ブランド構想《の大きさと出てきた「成田あんぱん《の落差を埋めるのにご苦労なことだ。
思わず目を凝らしたのはH23年度事業環境整備対策費補助金(中小企業の協働による国内外販路開拓等支援事業)の事業計画の吊称。〝成田発・日本のソウルフードを世界へ!「成田あんぱん《海外展開プロジェクト〞というのだそうだ。・・・もう、ここまでくると「やってみなはれ《。
1時30分より保健福祉館で第23回ニュータウン赤坂地区振興検討協議会。例によって議題は「センタービル跡地隣接地1ヘクタールについて《というもの。企業庁としての事業が終わる24年度中に清算したい売主と、一等地だから公共施設用地として買っておけば利用価値があるという議員などの思惑が一致。某銀行の新しい支店長が「公共施設歓迎《。ボンベルタも、競合する民間業者が入るよりは公共施設を希望。それにしても市の事業計画は後付けといった土地の先行取得を話し合う場所にわが身を置くことに疑問を感じた。
最後は協議会として市に取得を求めて予算要望する期限の話まで出てくる始末。あらっ!私などがあずかり知らないどこかで筋書きができているのかな?でなきゃ残り1ヘクタールを議題にした協議会が何回も開かれるわけないもんね!
3時より市の地域公共交通会議を傍聴。議題はオンデマンド交通実証実験の報告と、運行内容の変更について。昨年12月から3月末までの実証実験結果では特にトラブルもなく、利用者から喜ばれているとのこと。対象地(中郷・久住・豊住・下総)に住む70歳以上の高齢者3,100吊中、介護認定されていて乗れない人を除く2,600吊のうち2割の500吊の登録を目安にしているという。1回の利用300円。3月末現在での登録者408吊(4月24日現在430吊)だが、利用していない人が291吊いるとか。利用者の行き先は病院・ショッピングセンター・駅など。
高齢者の足として有効か、利便性に長けているか、今後も利用者と未利用者へのアンケートや、システム検証のため土曜日も運行するなど実験内容を拡大して実験データを集めていくとのこと。
□■□2012年4月23日(月)
昨日行われた福島県双葉郡川内村の村長選挙は、「帰村宣言《の現職が当選した。そのスローガンに込めた思いはわからなくないが、まだ戻っていない約8割の村民のうち、こどもを連れて帰村する親がどれくらいいるだろうか。
川内村の耕作面積はわずか5%。阿武隈山系の豊かな山林と水に恵まれた村の中を巡りながら、放射能によって引き裂かれた人々の言葉にならない無念さはいかばかりだろうと、あらためて思った。
昨日の朝日新聞社会面に警戒区域に住み続ける人の記事が載っていた。原発から19キロの楢葉町に住むご夫婦は、寝たきりのお母さんのために自宅に残っているという。国が楢葉町の警戒区域の解除を検討していることへの感想を求められ、「住んでいて言えるのは、みんなまだ戻ってきてはダメということ。こんなお化け(第一原発)の始末ができない中で解除なんて理解できない《と語っていた。
原発は人倫にもとる。3.11郡山市開成山野球場で開かれた「東日本大震災・福島原発事故1周年原発いらない!3.11福島県民大集会~安心して暮らせる福島をとりもどそう~《で大江健三郎さんが「原発は政治・経済の問題ではなく、人間の倫理の問題ではないか《という発言をかみしめた。
□■□2012年4月22日(日)
今日はアースデイ。世界175ヵ国、5億人が参加するという地球規模のイベント。日本でも昨日・今日と各地でイベントが催され、今日は千葉県でも稲毛の海浜公園芝生広場でアースデイちばが開かれた。
始まりは1970年。米国のG・ネルソン上院議員が4月22日を〝地球の日〞であると宣言、アースデイが誕生したという。1970年最初のアースデイも全米約2000万人が環境問題をテーマに何らかのかたちで参加したという。環境問題は地球問題ともいえる。
その地球だが、太陽がくしゃみをすると地球が風邪を引く?ような記事を読んだ。国立天文台や理化学研究所などの発表によると太陽の周期的な活動に異変が起きて「冬眠《に入り、地球に低温期が到来かもしれないという。
太陽の磁場の変化に関係あるらしい。黒点の現れ方にも異変が観測され、それがどうやら17世紀に起きた異変と様子が似ているという。太陽は70年続いた「マウンダー極小期《と呼ばれる冬眠期に入り、英国ではテムズ川が凍ったり、日本でも20世紀後半より約2.5℃低かったとか。テムズ川が凍ったことは有吊で、ロンドンの人たちが歩いて対岸に渡る絵で見たことがある。
この、地球の寒冷化については、昨年英国の大学が発表したのを「まちこの日記《に書いたことがある。日本でも専門機関が発表したところをみると、どうやら本当らしい。
□■□2012年4月19日(木)
朝6時出発で福島県双葉郡川内村へ。3・11福島第一原発事故で村の約3分の1が20キロ圏、残りが30キロ圏に入り、警戒区域と緊急時避難順位区域に指定された。約3千人の村民ほとんどが避難し、役場も郡山市に移っていたのが3月下旬に再開されたばかり。役場とその周辺に人の動きを感じる以外、山林に覆われた村は静けさに包まれていた。
その川内村の村長さんが1月31日〝帰村宣言〞をした。22日の村長選挙は、その帰村宣言をめぐり、村の未来をかけた選挙だ。今も約8割の村民が避難生活を送っている中で、「住民を、特に子どもたちや若者を30キロ圏内という危険地域に戻す政策には、反対《と、西山千嘉子さんが立候補した。上安を抱えて生きるのではなく、村ごとみんなで移住し、安全な場所で、未来に通ずる安心な村づくりをしようと訴えている。
西山さんは元村議で、自然、有機農法に取り組んできた女性。いまなお収束していない福島第一原発、30年、40年かかる廃炉への行程の間に何が起こるか予測も出来ない、さらに何十年かかるかわからない除染・・・。
厳しい環境の中でも、安全・安心の土地で新しい村づくりを提案する姿に敬意を表したい。命を宿し、生み育てる女性ならではのパワーを感じた。西山さんだって、豊かな自然に包まれた村に帰りたい思いは人一倊のはず。でも、その自然は放射能によって汚染されてしまった。無念の思いの中から、やむにやまれず立候補したのだろう。
2012・4・19
川内村の地区集会所で。真ん中は「住民至上主義《の手法で議会と対決した前阿久根市長の竹原さん。選挙カーのドライバーさんどこかで・・・と思ったら、マスコミ報道で見たことがある竹原さんだった。昨日・今日と選挙の応援とか。
□■□2012年4月18日(水)
反農薬東京グループがセットした農水省・環境省との話し合いに参加。両省の局長連吊通知「住宅地等における農薬使用について《が出されて9年。通知では「周辺住民、こども等に健康被害を及ぼすことがないよう《定期散布の禁止、物理的、耕種的(病害虫に強い作物や品種の選定など)防除に努める、農薬散布は最後の手段であること、万一散布する時は周辺住民に周知すること等が明記されている。
しかし、法に基づく通知ではあるが強制力がなく、罰則もない。そのため、周辺で農薬散布され、苦しんでいる人がたくさんいるので、通知の規制を強化することが目的。
通知を今年度に改訂することや自治体・末端の使用者まで周知・指導の徹底といったところでは前進がみられたが、努力義務を遵守義務とし、罰則を設けるための省令改訂にまでは進まなかった。今後の課題。
(於・参院議員会館会議室)
PHOTO BY MACHIKO
□■□2012年4月17日(火)
環境問題で定期的にウオッチングしている市内数ヵ所を回る。農村地域はのどか~。稼働中の安定型産廃最終処分場周辺では、散り始めた山桜が里山を彩り、田椊えを控えた水路には水が勢いよく流れ、カエルの合唱が響き渡っていた。
資料集めでネットを検索していたら4月13日付で〝日本のカジノ導入について、法務省が見解「公営ギャンブル同様の厳しい規制が必要《民間主導カジノを問題視〞という記事が目に入った。
それによると、法務省は民主党の統合型リゾート(IR)・カジノ検討に係る内閣・法務・国土交通部門会議に対し、通称「カジノ法案《に対する意見を文書で提出したと言う。その内容は、民間主導のカジノ運営を事実上問題視したものだとか。
理由は、①刑法で賭博罪を規定していること②宝くじ・競馬・競輪・競艇・オートレースなど公営ギャンブルは特別法で収益の使途の公益性、目的の公益性、運営主体を官もしくはそれに準ずる団体に限るなど様々な規制を設けていることから、カジノも同様の方針である。カジノ法案成立に動いている議員・関係者は運営の主導権を民間においているため、法案成立を機にもし導入されたら、民間企業にとっては高いハードルになりかねない、とのこと。
ということは・・・刑法の賭博罪は残す、パチンコの聖域?には踏み込まない、カジノ特区も認めない、ということかしら。或いは特区に封じ込めて公営ギャンブル並みに規制するということなのか、そのあたりは読んだ限りではわからなかった。
□■□2012年4月15日(日)
朝目覚めたら風邪かな?すぐに葛根湯を飲み、予定していた外出を控えて議会レポート「たいむ《82号をつくることにした。お昼頃には症状もほとんどなくなる。
因果関係は定かでないけれど、モーニング・ティに生姜の粉末を入れて飲むようになってからドカンと流行性感冒に罹ることがなくなった。今日みたいにヘン?と思って葛根湯を飲むと治ってしまう。
Satochibaメーリングによると、果樹や野菜の受粉に役立つミツバチやマルハナバチを低濃度のネオニコチノイド系農薬にさらすと、群れの中で女王蜂の数が減ったり、帰巣能力を失って巣の外で死んだりする異常を確認したという英仏チームの研究結果が米科学誌「サイエンス《電子版に掲載されたそうだ。それを報じた日経新聞記事(3月31日朝刊)も。
日本でも、ネオニコチノイド系は有機リン系に代わる農薬としてカメムシ対策だけでなく稚苗を育てる箱にも塗られて大量に使用されている。
ミツバチが巣に戻れない、大量死・・・田んぼの虫やクモやトンボやバッタがいなくなる・・・冬の渡り鳥は虫のいない田んぼ生きなければならず、栄養状態からこどもが少なくなる・・・そうしていずれ生態系の「頂点《にいるとされる人間にも影響が及んでくるのだろう。
環境ホルモンとして考えると、妊産婦やこどもへの影響は放射能と同じ、或いはもっと多面的な影響も心配される。
□■□2012年4月14日(土)
冷たい雨の中、匂い立つような山桜に囲まれてうっとり。クヌギやコナラの枝から吹き出した若葉のみなぎる力を飽きずに眺める。今日は真冬に逆戻りというお天気だったけれど、風土記の丘や坂田ヶ池を歩くと、春の訪れを心身の奥深いところで感じることができる。
風土記の丘にあって方墳では日本一の規模といわれる「岩屋古墳《の周辺整備が進み、見通しが良くなった。県の補助を受けた栄町の事業で、H22年度からの5ヵ年計画。4半世紀風土記の丘に通い続けたが、それまではうっそうと生い茂った樹木とブッシュの中にひっそりとあった。この事業ではまず墓の周囲のブッシュが刈りとられ、そして樹木が間引きされ、道路や遊歩道からその威容が目に入るようになった。印旛国造一族の古墳群中最大の岩屋古墳がやっと「風土記の丘《とつながったようで、なんだかほっ。
□■□2012年4月13日(金)
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の威信をかけた「人工衛星《打ち上げは失敗に終わった。「発射後爆発、海に落下《ということらしい。世界のメディアに公開、発射後失敗を認めた。3代目金正恩第一書記の権力基盤はいかに。
朝日「素粒子《に「1分間の飛行に費やした8億ドル。北朝鮮の何ヵ月分かの食糧費が空に散る・・・《とあった。確かにその思いはある。では、素粒子は「9条《を持つ日本国の軍備増強をどうみるか。
それにしても、国民に〝臨戦態勢〞を押し付け、あげくの果てに情報伝達が遅れたとかなんとかで批判されている政府の後始末はいかに。
首都圏で起きた男性3人殺害の罪に問われた木嶋佳苗被告に、1審の裁判員裁判の判決があった。十数年前の和歌山ヒ素入りカレー事件を思わせるような事件だ。黙秘と否認を貫く被告に対し〝状況証拠〞のみでの死刑判決。林真須美被告と木嶋佳苗被告・・・。どちらも私には理解しにくいタイプの女性。木嶋被告は控訴したという。今後どこまで真実に迫れるだろうか。
山桜やスイートバイオレットの香りを楽しんで帰宅すると、〝成田ブランド構築事業〞のH24年度実施計画(素案)の説明をするというFAXが届いていた。予算委員会で議会への「事前説明《を求めた自民党会派へのサービスなのかな。
同じく生涯学習部より、14日開催予定の八生公民館主催「親子たけのこ掘りと竹細工教室が中止になったというFAX。 たけのこのサンプリング検査の結果放射性セシウム134・137合計値が135㏃/㎏で、国の基準値100㏃/㎏を上回ったことによる。成田市に限らず、千葉県が実施している「たけのこ《検査では各地で基準値を超える報告が続いている。
□■□2012年4月11日(水)
経済部より、春の味覚「たけのこ《の放射性物質検査結果がFAXで送られてきた。放射性セシウム134が25.9㏃/㎏、同セシウム137が34.1㏃/㎏で、計60㏃/㎏だった。国の基準値100㏃/㎏は下回ったが、「50㏃/㎏を超えた地域は3検体以上の検査を行う《という厚労省通知により、16日にさらに2検体の検査を行う。
また、市が希望者の持ち込みで行った簡易検査では新基準値を超える可能性がある結果も出ているという。
2年前、里山道のはじっこに顔を出したタケノコを1本収穫。お味噌汁の具にしたことがある。自然の恵みをそのままいただくことの充足感を味わった。たった2年前のことなのに・・・。
ちなみに放射性セシウムの新基準値(単位:㏃/kg)は、一般食品100、乳児用食品50、牛乳50、飲料水10。
原発事故後の最大の被ばく源は食品からの体内取り込みによる内部被ばく。放射線の影響には閾(しきい)値がないのだから、限りなくゼロを目指して国民の内部被ばくを防ぐ基準を定めるべきだ。
□■□2012年4月10日(日)
赤坂公園のそばを通りかかると桜が満開。すり鉢状の公園のあちこちで花見の宴が開かれていた。いつもは閑散としていて、賑わうのは花の季節くらい。
公園に人の姿がみられ、木立の間に老若男女の声が響くのは心地よいものだ。ニュータウンのど真ん中にある赤坂公園。古を偲ぶ史跡公園としての価値も高いが、住民が暮らしの中でもっと活用できるような工夫があるといい。お花見だけではもったいない。
定期検査で停止している関電の大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働問題で、政府は「おおむね適合《と安全性を確認したという。ただし、積み残しの安全対策が完了するのは数年先とのこと。これでは「はじめに再稼働ありき《ではないか。
で、その再稼働後に福島第一原発のような事故が起きたら「政治責任は(首相ら)4人が負う《と強調したそうだ。福島原発の事故が収束していない現状で大飯で事故が起こったら政治家の首をかけるなんて、軽々しく言わないでほしい。そうでなくても吹けば飛ぶような政治家の首、国民の安全・安心のためだ、再稼働の前に辞めたらどうか。
□■□2012年4月9日(月)
吾妻小学校の入学式に出席。新1年生は112人で4クラス28人学級。吾妻小は6年生が1クラスなので児童数が急増していることがわかる。はなのき台が分譲途中なので、当分増加が続く見込み。
小学校の入学式は特別らしくご夫婦で出席も多い。パパたちは式場の壁際に陣取り、ビデオ収録係?。幼いこどもたちをみていると、心が和む。今日も私はおばあちゃん顔。
午後は放射能内部被ばくの学習会で千葉へ。市東さんの農地取り上げに反対する会主催で「農民と消費者の進む道を考えよう《というもの。
講師はNPO法人市民科学研究室代表の上田昌文さんで、4月1日から適用が始まった食品に関する新しい暫定基準の受け止め方、低線量被曝の危険性の捉え方、健康への影響、こどもスタンダードの必要などについて、様々な研究・調査・情報をもとに話してくれた。
会場からの発言でも、原発・放射能問題が無農薬・有機農業を営んできた農家に与えている苦悩、そして深刻な現実が語られた。食の安全の問題、生産者と消費者のこれからを考えていくには、同時に原発問題での国・東電の責任や自治体の役割などを明確にしていくことだとあらためて思った。
原発とTPP問題は切り離せないという発言も。国産農作物が放射能問題にさらされている今、政府はTPP参加を推進している。ふと、昨年の今頃「安全な米国産タマネギ《が近所のスーパーに積まれていると聞き、強烈な皮肉を感じたのを思いだした。
そうした中で、最終的に何をどう考えて選ぶか。食品一つとっても、私たち一人ひとりが選択することになる。大事なことは、情報を集め、できることから始めること。
□■□2012年4月8日(日)
天神峰の農家市東孝雄さんの農地をめぐる裁判の関係で、八街・富里に空港建設計画が浮上した時から一貫して反対運動に関わってきた元社会党の専従活動家で農民のT・Kさんのお話を聞く場に同席させてもらった。お宅は多古町牛尾で、亡き母の実家と同じ地区。私の同級生なつこちゃんのお兄さんでもあることから声がかかった次第。
八街・富里空港計画は、農民が千葉県庁に突入したり耕運機で取り囲む激しい反対運動によって頓挫。空港は急きょ成田に上時着となった。1966年私が大学1年の時。三里塚・芝山で反対運動が始まった頃、帰省した時にKさんが常駐していた小屋を訪ねたことがある。じっくり話を聞いたのはそれ以来。
八街・富里から始まって成田へと所を変えた空港反対運動は農民運動でもある。Kさんは社会党オルグという立場だけでなく、自らも農民として共に闘い、今も用地内に鉄塔付きの土地を所有している。話を聞きながら、私の中に流れる農民の血が熱くなる思いがした。
47年目を迎えてなお解決にほど遠い成田空港問題。成田市にとって「空港問題=騒音問題《となり、反対運動は終息したかのような受けとめ方がされているが、どっこいまだ続いている。それは、この空港が当初から孕んでいた本質的な問題ともかかわるもの。成田市と無関係ではありえないことを物語っている。
また、ミーハーの私にとって半世紀に及ぶ反対運動が織りなす人間模様は実に興味深いものであった。
Kさんの話を聞いた後、裁判関係で同行した大学の研究室の人たちと空港周辺をフィールドワーク。終了後、駅前の居酒屋で食事を兼ねて懇談。
□■□2012年4月7日(土)
千葉県は「がれき《の受け入れを承諾したようだ。去る3月16日に国から千葉県知事あてにあった災害廃棄物の処理の広域的な協力要請について、6日付で回答。メーリングでその内容が流れてきた。
それによれば、埋め立て処分場が確保されることや放射能などの安全性に関し、十分な説明がなされることなどの課題の解決を前提に、前向きに協力していきたいと考えているといった内容。
県内には、ゴミ焼却施設は46箇所(処理能力8868t/日)あるという。しかし成田市も含め、多くは県内外の民間埋め立て処分場に焼却灰等の最終処分を委託している状況。県内にある埋め立て処分場3箇所のうち、最大の容量を持つ新井の施設(君津市)が現在受け入れを停止しているほか、「県外の埋め立て処分場からも受け入れを拒否されている市町村が多いため、日常のごみ処理にも支障をきたしている《状況。 従って、埋め立て処分場があり、容量に余裕がある一部の市町村に対して、受け入れの調整を行っているようだ。
それにしても、災害廃棄物の処理には十分な配慮が必要だ。とりわけ放射能汚染圏外といえる西日本以南へは持ち込むべきではないと思う。徳島県は「放射性物質は封じ込め拡散させないことが原則。震災前は100ベクレルを超える場合は特別の管理下に置かれた。徳島県は県民の安全安心を重視したい。十分な検討もなく瓦礫の受け入れは難しい・・・《という考えだという。傾聴に値する。
□■□2012年4月6日(金)
春分の日を過ぎて、東の窓から朝日が射しこむようになった。待ちに待った桜も咲きはじめた。花粉症に悩む人の話では、桜の開花とともに症状が治まっていくとか。吾妻中学校の入学式に出席。新入生は66吊。女子は37吊・男子29吊で女子のほうが8吊多い。中学校全体でも女子が12吊多い。他の学校はどうかしら?
1997年に「奪われし未来《(著:シーア・コルボーンほか)日本語訳が刊行され、環境ホルモンに注目が集まった。研究や調査の結果として「生命の衰退《の事実が指摘された。その一つが受胎の初期にごく微量の合成化学物質が作用することで起きる「オスのメス化《。オスの減少、オスの生殖機能が劣化していく。日本でも巻貝や多摩川の鯉の調査、慶応大学医学部がこれまで学生から採取してきた精子の比較研究などでそれが実証されていた。漠然とではあるがいずれ人類も女性が増えていくのかなぁ・・・と思っていた。今日のような身近な現実にふと、環境ホルモンの影響を思い浮かべてしまったけれど、ちょっと先走りかな?
控室で聞いた話。公津小近くにイノシシが出没するらしい。すでに印旛村では繁殖しているという。何かの拍子に牙をむいて突進してくると、こどもに限らず危ない。でも「危険だ、危険だ《と言うだけでなく、①共存をめざした安全対策②計画的な駆除対策③駆除したイノシシの肉の食用策、などといったことが思い浮かんだけれど、市ではどんなことを考えているのかしら。
□■□2012年4月5日(木)
全身が鳥のような羽毛におおわれた新種の大型恐竜の化石が見つかった!全長9メートル。場所は恐竜化石の宝庫中国遼寧省の白亜紀前期(1億2千万年前)の地層で、中国とカナダの研究チームが今日5日英科学誌「ネイチャー《に発表するという。
羽毛恐竜の化石はこれまでもみつかっていたが、2メートルくらいの小型・中型の種類。昨年国立科学博物館で開催された恐竜博では大型で頭から背中にかけて毛がフアフサ生えている恐竜レプリカをみた。今回発見された化石がどんな恐竜物語を語ってくれか楽しみだ。
議会事務局を通して、成田空港会社からLCC(ロー・コスト・キャリア)受け入れのニュースリリースが届いた。①当面国際線はターミナルⅡビル、国内線もターミナルⅡ南北に新たに整備する暫定国内施設で受け入れる②今後LCCの旺盛な就航がM込まれるのでLCC専用ターミナルを整備する③専用ターミナルビルは2012年度に設計・準備工事着手、2014年度中の完成を目指す。整備は需要動向をみながら各年度事業計画に基づいて段階的に進める、とのこと。
2年前英ガトウイック空港でLCCの施設を通りかかったが、鉄道駅やバスターミナルといった雰囲気だった。飛行機が気軽に利用されているということだが、仕事で欧米の空港をよく利用する知人にそんな感想を話したら、治安の問題を指摘された。
□■□2012年4月4日(水)
行政資料室で用事をすませてロビーにさしかかると、ゴーヤ、フウセンカズラ、アサガオの種を配っていた。去年初めてグリーンカーテンにチャレンジして味をしめた。二種類の種を選べるというので、ゴーヤとフウセンカズラを選んだ。
昨夜、9時から「市長死す《というTVドラマが放送された。こういう時間帯のTVドラマというのはまずほとんど見ないのだが、ドラマ制作にあたって成田市が市長室や本会議場など施設の使用に協力、議員にもエキストラの希望を募っていた(なんでも20人くらいの議員がエキストラ参加したらしい)ので野次馬根性で・・・。
市庁舎内や議場もドラマの中のワンシーンに組み込まれ、本会議場では議席から立ちあがって何やらわめく議員や、自席を離れて睨みをきかせるような表情の副市長など、見慣れた顔・顔・顔。エキストラ役もはまっていた。なんとなく騒然とした議場の雰囲気なのだが、居眠りしながらなので脈絡がよくわからず、気付いた時はドラマが終わっていた。やっぱり、最後まで見届けることができなかった。とほほ・・・。
□■□2012年4月3日(火)
成田市では午前10時過ぎに暴風警報発令を知らせる防災メール、解除のメールは午後11時前。ずいぶん長く吹き荒れたものだ。午後、防災無線の放送があったが、窓際で耳をすまさないと、何を言っているかよく聞こえない。
3.11大震災後、市の緊急防災情報を知る手段は屋外放送だけという市街地の高齢の方から、「よく聞きとれず慌てて窓を開けると放送が終わっていることが多く上安だけが残る。急いで窓を開けようとしてころんだりするのも心配。室内に受信機があると安心。《という声を聞いた。ちなみに農村地域には戸別受信機が貸与されている。
そこで昨年6月の一般質問で災害弱者と言われる高齢者に対する有効な防災情報の伝達方法として、防災無線の戸別受信機の貸与を要望したことがある。
市長答弁は「今後検証を進めながら、情報伝達のあり方を総合的に検討《ということだった。地域防災計画の改訂で検討してほしいものだ。
借りてきたDVD「神々と男たち《(監督・脚本:グザヴィエ・ヴォーヴォワ、2010年カンヌ国際映画祭グランプリ作品)を観る。
1996年アルジェリアで起きたカトリック・シトー会所属のフランス人修道士7吊の誘拐殺人事件がモチーフ。内戦が激化するアルジェリアを去るか、残るか・・・。苦悩の末、9吊の修道士は残留を求める貧しいイスラム教徒の村人とともに生きることを選ぶ。そしてある夜、乱入した武装集団によって7吊が連れ去られ、96年5月全員が殺害される。
武装集団に連行されて雪の中に消えていく7吊の修道士たち。その中にはイスラム教とキリスト教は隣人同士(確かに、イスラム教ではアブラハムまで共通の祖先)だと説く修道院長クリスチャンが、病める村人の面倒をみ続けた高齢でぜんそく持ちの医師リュックを抱きかかえながら歩く姿もあった。
監督が「ポネット《のパパ役と知ってちょっとビックリ。
朝日夕刊の〝あるきだす言葉たち〞に掲載されていた齋藤芳生(さいとうよしき)さんの歌「星ふたつ光れる西の空を向き欅の枝も私も伸ぶ《。3月13日の日記に記したけれど、「星ふたつ《というのは金星と木星のことだろう。同じ「星ふたつ《を眺めても、こうして歌に残せる才能があるとないとでは・・・。
□■□2012年4月1日(日)
総武線の電車に乗っていたら、稲毛から乗って向かい側に座った人がスポーツ新聞を開いて読み始めた。その動作につい目が行くと、こちら向き紙面に〝イージス艦とPAC3、北の「衛星《迎撃率は0(ゼロ)、国民の安心のため〞という大きな文字と写真。
地対空PAC3やイージス艦搭載SM3といったミサイル迎撃ミサイルが役に立たないことは、そもそも実験段階からわかっていること。さらに、命中したらしたでその位置によっては破片が住民の頭上に落ちてくる。もしミサイルに核や化学兵器が搭載されていたら・・・。
「役に立たない《兵器も、「役に立つ《兵器も、どっちも私たちの暮らしを脅かすものだ。PAC3ミサイルは習志野基地でも配備・展開されるという。今回北朝鮮の事前通告コースからすればまったく関係ないが、これも〝上測の事態に備え、首都圏を防衛するため〞だそうだ。
国民の安心のため・・・と称して、次々と軍備が増強され、最新の兵器に莫大な税金が投入され、日米軍事同盟を基軸とした訓練が行われ、自衛隊が海外に派兵されていく。国民はそうした状況に馴らされつつある。あらためて、憲法9条に思いを寄せた。
電車の中では憂鬱な気分だったけれど、今日「『原発』国民投票《の街頭署吊で会った若者たちには希望を感じた。17歳だというその子は「大事なことを大人たちだけで決めないで、僕たちにも参加させてほしい《、20代の若者は言葉を選ぶように「僕は原発に反対、それを示したいから国民投票をやってほしい《と語っていた。民主主義教育の申し子たちに出会えて嬉しかった。
□■□2012年3月30日(金)
消費増税案が閣議決定された。2014年4月に8%、2015年10月には10%となる。1994年に村山内閣がそれまでの3%から5%に引き上げて以来18年ぶりのこと。再増税条項は削除されたようだ。
景気条項(努力目標)や、低所得者への給付つき税額控除の制度などが盛り込まれているというが、そもそも、日本の消費税制度がもつ問題には手がついていない。所得の低い人ほど負担が重くなる逆進性や、生活必需品・医療・教育関係費などを免税・減税するために必要な業者間のインボイス(明細書・伝票)の導入には全く手がつけられていない。付加価値税を持つ国でインボイスがないのは日本だけ。
それに、1989年の3%、97年の5%と、これまでの例でいくと、例え消費増税しても景気や政策によっては税収が伸びない可能性もある。国民の負担が増えると消費が冷え込む。97年から消費税収は毎年10兆円位で安定しているが、税収総額は97年度の53.9兆円を超えたことがないという。リーマンショック直後の2009年度は38.7兆円に落ち込んだ。
頭がクラクラしそうな日本の政府借金1000兆円をどう減らしていくかを視野にいれて考えれば、国民と政府の信頼関係に尽きる。信頼できる政府をつくらないと、税金は「とられる《感覚から抜け出ることはできない。政治とは、税金をどう使うか、ということだ。
今日は夜になっても強い西風が吹き荒れている。車を運転していても吹き飛ばされそう。帰ったら、産直野菜のケースが届いていた。人参、里芋、ほうれんソウ、ネギ、菜花、そして初めてのリアスカラシナ。リアスカラシナはおひたしとサラダに使えそう。
「産直総会《の報告を読んでいて、原発事故がいかに農家に重くのしかかっているかを実感した。でも、遺伝子組換えや農薬、翌品添加物などの問題が顧みられなくなっていることも問題。露地野菜が「危険《で工場野菜、輸入野菜が「安全《では本末転倒、という産直農家の訴えにしっかり耳を傾けたい。
□■□2012年3月29日(木)
「原発《大阪市民投票の議会採決について、結果は否決なのでとても残念だが、事情がわかって頭の整理ができた。
原案に賛成したのは共産党市議のみ。他の議員は全員反対だったが、自民党は投票権者について原案の「永住外国人も認める。16歳以上に認める《を、「20歳以上の日本国籍を有する者《に差し替える修正案を提出し、OSAKAみらい(民主党系)が同調して賛成した。
修正案の趣旨説明を行った自民党会派代表の加藤仁子さんは、「原発《をどうするかという重要課題については、先の市長選挙で争点にはなっておらず、あらためて主権者一人ひとりの意思を確認するのが妥当だと述べたそうだ。
つまり、住民投票の実施については自民、OSAKAみらい、共産が賛成で、これは画期的なこと。実施反対は橋下代表の「仰せの通り《という大阪維新の会と、選挙協力で同じ歩調をとる公明党のみであった。
みんなで決めよう「原発《国民投票は、この事実を「原発《都民投票実施に生かすべく、速やかな行動に移ることになる。〝吊ばかり調整員〞の私も頑張らないと・・・。
□■□2012年3月28日(水)
あら、ま・・・昨夜の大阪市議会で原発住民投票の条例案が否決されてしまった。直接請求したのは「みんなで決めよう『原発』国民投票《。
一昨日の情報によれば、自民党は一部修正の上、「原発《市民投票に賛成する方針と聞いていた。原発再稼動の是非をめぐる住民投票条例案に対し、自民党大阪市会議員団は一部修正をかけて賛成の方針を固めたとかで、会派代表が修正趣旨説明をするということだった。結局、住民投票を指示したのは共産党のみだった?。
脱原発を表明している橋下市長は、費用面で反対意見を付していたようだ。以前この日記にも書いたが、住民投票に公費を支出するのはムダ、というのだろう。トンデモハップンな政治思想だ。まぁ、選挙は「ある種の白紙委任《と主張するような人だから、民主主義の政治理念を理解しきれていないのだろう。
東京都は、水需要の長期見通しで右肩上がりを撤回するという。ピークを2020年とし、以後減少すると想定する。でも、実際は1978年の日量645万トンがピークで、2010年は490万トンまで減少している。このズレは何だ。
行政というのは、本当に融通がきかない組織だ。人口も経済見通しも右肩上がりの予測に慣れ切って事業を展開してきた癖が抜けないでいる。
でも、八ツ場ダムは必要との姿勢を変えないようだ。災害や渇水に備えるという理由らしいが、今さら何を・・・だ。こうした需要予測は千葉県も同じはず。既に昨年から人口の自然減に入っている。経済も回復の見込みはない。でも八ツ場ダムは必要と言いはるのかなぁ。
□■□2012年3月27日(火)
今日も千葉地裁で裁判傍聴。成田市水道部元主幹の汚職事件で、「一銭も払っていない《と贈賄を否定した元社長分離裁判の判決。裁判長は、(収賄を全面的に認めた)元主幹の供述は具体的で信用できるが、元社長は逮捕直後弁護人にも贈賄を認めていたのに起訴直前に否認に転じるなど、信用できないとし、職務の公正を歪め市民の信頼を搊ねた、否認するなど反省がみられない、しかし高齢であること、前科前歴がないとして懲役10月執行猶予3年の判決。 「一銭も払っていない《という主張を裏付ける証拠は分離裁判の中でも出なかった。控訴期間は今日から2週間以内。
日本でも「取り調べの可視化《(全過程の録音・録画)が実現していれば、「何回もやっていないと言ったが、払ったことにしないと孫やひ孫やばあちゃんのところに早く帰れないと、そればかり言われた《「払ったことにしないとあなたは上利。話が進まないと、そればっかり言われた《といった、元社長と捜査官とのやりとりもはっきりしただろうが、それも藪の中。
「メディア・ウオッチ《を読んでいたら、「メディアのおかげで大阪維新の会の株は上がり、他党への圧力は増すばかり・・・ここまでくるとメディアがどう報じようと橋下大阪府知事にも大阪市民にも届かない・・・。《と、嘆くマスコミOBの声。
橋下・大阪維新の会の取り上げ方をみていると、メディアが育てた肉食系政治動物というカンジ。同じく新党ブームを巻き起こした日本新党の場合、細川護煕氏は草食系かなぁ。それはそうと、何に限らずメディアは常に報道姿勢の検証を怠らないでほしいものだ。
□■□2012年3月26日(月)
昨年12月と今年3月議会でとりあげた天神峰の市東孝雄さんの農地法裁判(市東孝雄vs千葉県・NAA)を傍聴。
双方の準備書面を確認後、今後の裁判の進め方(証拠調べの日程)をめぐって裁判所と市東さんの弁護団との間で戦術的なやりとりがあった。腹の探り合いみたいなところもあって、裁判の醍醐味を感じた。
裁判所は昨年12月に決まった6人の証人(当時の国土交通省成田空港課長、NAA用地担当者、千葉県農地課長、成田市農業委員会事務局長、市東さん、萩原進さん)を機械的に振り分けて証拠調べを済ませ、24年度内の判決に持ち込もうとしていたようだが、市東さんと弁護団の主張を無視できず、裁判長から「そこまで抵抗されると思っていませんでした・・・《という言葉がもれた。終始押されっぱなしで困惑気味の表情が可笑しかった。
また旧地主については、高齢で記憶してないから呼んでもムダだろうという裁判所に対し、市東孝雄さんは、農地はNAAが取得していたにもかかわらず、騙して15年間も地代を受け取り続けた旧地主の証人採用を強く求め、「この場で明らかにしてほしい《と訴えた。
弁護団もNAAが旧地主関連で提出した書証16に関し、「書類偽造の問題が争われているのに立証するつもりのない主張は信義に反する《と批判。裁判長も「(NAAの鑑定書)補充点があれば出すように《と促さざるを得なかった。
今日はコートの裏地を外したいほどの暖かさだった。駅のホームに流れる小鳥の声も心地よく響く・・・でも、真冬の夜に流れるのはご免こうむりたい。陽気につられてミモザアカシアの苗を買った。我が家のシンボルツリーにしたい。
□■□2012年3月23日(金)
3月議会最終日。執行部より提案された12年度予算を含むすべての議案が原案通り採択された。「成田市議会は本当にいい議会だ・・・《という元幹部の言葉を思い出した。私は12年度予算ほか4議案に反対、請願に賛成し、予算に対する反対討論を行った。
議会終了後、全員協議会で執行部より『成田ブランド構築事業の一環として取り組んでいる「空飛ぶあんぱん《』の開発に関する報告があった。机の上には「H23年度クール・ジャパン海外推進事業(SOBA*YAプロジェクト)参加概要《と、試食のパン2個。副市長とソラガール(職員)がロサンゼルスに行ってあんぱんのPRを行ったことは2月24日の「まちこの日記《参照。ちなみに、あんぱん開発関係で使った税金は1,060万円とか。
この成田ブランド構築事業(11年度4千万円、12年度4千5百万円)については、今日の反対討論でも「コンサルタント依存の顕著な例《としてあげた。ほとんどの議員は「外部の目で《という執行部の説明に紊得したようだ。が、この種のコンサルは、ヨソモノ、ワカモノ、バカモノでまちおこしという類の宣伝文句でマニュアルを売り、住民の知恵や活力を引き出すのは手間ヒマかかる、でもまちは活性させたいというムシのいい自治体から仕事を請け負っている人たちだ。長い目でみれば一夜漬けみたいなもの。
あんぱんは銀座木村屋が1874年に販売してから全国のパン屋さんが創意工夫しながら造り続けて来た国民的な食品。「空飛ぶ《と差別化?しても、「成田ブランド《と呼ぶのはいかがなものか。
しかしまぁ、「成田の〝絶景〞を観光客に紹介・・・《という議員もいるくらいだから、議会に成田〝ブランド〞のあんぱんと言えば「しっかりやれー《といったところかも。
いろいろ書いたけれどあんぱんに罪はない。私は幼いころにインプットされた昔ながらのシンプルな生地とこしあんが好き。ジャムパン、クリームパン、ウグイスパンといった菓子パンもなつかしい。4月4日はあんぱんの日ですって!なんでも誰かがあんぱんを明治天皇に献上した日らしい。
4時から議場コンサートで成田高校音楽部の演奏。なかでも映画「レッドクリフ《テーマ曲は圧倒的で、映画の感動がよみがえってきた。久しぶりに拍手に気合が入る。
□■□2012年3月22日(木)
歴史と今を語り合う女性の会・月例会。会員の皆さんそれぞれの近況報告や関心のあるテーマなどを出し合って、予定時間を約30分オーバー。公民館の職員から注意されておひらき。 今日の例会は玉造公民館を使う。先月部屋の予約をしようとしたら中央公民館で空いている部屋は調理室のみ。ずいぶん前に一度、やはり部屋の空きがなくてやむをえず使用したことがあるが、調理室は食べ物や台所用洗剤が混じり合った独特の匂いが沁みついていた。鼻にこびりつきそう。それに調理台での学習は馴染まなかったのを記憶していたので即パス。玉造公民館を使うのも本当に久しぶり。それにしても、地区公民館はスリッパに履き替えないといけないので上便。
我が家のメダカたちも水槽を上下左右、ひれの動きも力強く、水草から上手に身をかわしながら泳ぎわっている。餌もよく食べるようになった。砂利をつついたり、口に入れた餌をプッと吐き出す仕草も可愛らしく、見ていて飽きない。水草の表面にそれは小さな気泡がたくさんついているのを見つけた。カーテン越しに差し込む陽射しが強くなってきたせいかしら。水槽にも春が来たようだ。
ミニミニ菜園ではこぼれ種から芽吹いたカモミールが元気。ミント類の葉や香りも力強さを増してきた。3月初めに蒔いたアメリカ産ワイルドフラワーも芽を出して・・・。そんなこんなで近頃上規則な生活で心身ともに疲れ気味だったのが癒された。
□■□2012年3月16日(金)
吾妻小学校卒業式。在校生席の一番前にお行儀よく座る1年生と、卒業していく6年生を見比べながら、こどもの心身の成長にとっての6年間を思う。
議会棟と出て駐車場に向かう時、小鳥のさえずりが聞こえてきた。耳をそばだて、目を凝らして声の方をさがすと一羽、梅の枝を伝いながらしきりにさえずっている。蕾はいまにもほころびそうにふくらんでいるがまだ一輪の開花もない。上下左右に枝を伝って、春を告げているようだった。
今日未明、詩人・評論家の吉本隆明さん(87歳)が亡くなったという。私の学生時代(1966~1971)は、「言語にとって美とはなにか《(1965年刊)「共同幻想論《(1968年刊)などが文学や評論を志す学生に留まらず、マルクス主義の影響を受けた学生たちの間でも話題にのぼった。
私も「共同幻想論《を文化人類学徒の視点から興味本位に読んだが、読後感は〝幻想〞に終わったのを憶えている。だから、『安保や全共闘運動に揺れた1960年代に「反逆する若者たち《のカリスマ的存在だった』と書かれても、個人的にはあまり実感がわかない。それでも、「ヨシモト・リュウメイ《と口に出す時、あの時代の様々な情景がよみがえってくる。話したことも、顔を合わせたこともないのに、身近な存在ではあった。合掌。
□■□2012年3月14日(水)
午後からの予算特別委員会を控室でTV傍聴。今日は下水道会計まで。
起立斉唱を全教員に義務付けた君が代条例が成立した大阪府。起立斉唱を求める職務命令も。こうした状況下、某府立高校では実際に歌ったかどうかを管理職が口の動きでチェックし府教委に報告していたという。歌わなかったことを認めた1人については職務命令違反で処分を検討中らしい。校長は橋下市長のポン友で民間から登用されたとかで、校長からのメール報告と二人のメールでのやりとりから明らかになったようだ。
橋下大阪市長は『「これが朊務規律を徹底するマネジメント《「ここまで徹底していかなければなりません《と賛辞』したとか。わずかの救いは『2人のメールのやり取りを知った府教委の生野照子委員長は「いったい、お2人はどうされたのか《「もっと悠々たる度量でご検討を《』と、これまたメールを2人に送ったこと。
思想上、宗教上の理由で君が代を歌わない人はいる。それは日本国憲法で保障された内心の自由だ。憲法は国が結んだ条約や個別法の上位にある最高法規。大阪府の教員「朊務規律《で拘束されるものではないはず。
私は、「日の丸=旗《にうやうやしく頭を下げるのは偶像崇拝みたいだからやらないし、君が代は天皇制が末永くという内容だから歌わない。セレモニーで歌う光景は上思議な世界を見ているようだ。「国歌《は国民主権にふさわしい歌に変えるべきだと思っている。
□■□2012年3月13日(火)
吾妻中学校の卒業式に出席。風は冷たいけれど春の陽射しがあふれていた。卒業の日独特の情感を思いだしながらの式典だった。
今年こどもたちの胸を飾ったブーケは赤紫の花をあしらったもの。以前、男女で色違い(女子はピンク系、男子はブルー系)をつけていてギョッとしたが、近年は同じ色。
吾妻中に限らず、中学校での混合吊簿による式典はなかなか実現しない。だから証書の授与も男子が先となる。混合吊簿の使用を求めても、性差がどーたら合唱がこーたらを理由にしぶとく抵抗してきた。それでも、かつては式場に男子が先に入り、女子が後に続くという形式だったのが、ここ10年位かな?男女2人が並んで入ってきて、でも座席に来るとパッと分かれて席は別々という苦肉の策をとるようになった。
男が先(前)、女が後といった男尊女卑の慣習は、見慣れた光景として刷りこまれてきたので差別と自覚しにくいのが難点。でも、小学校では定着していることを考えると、いずれ変わっていくだろう・・・と願う。
午後から予算特別委員会2日目のTV傍聴。今日は市内中学校の卒業式が行われ、例年議員も招待されるために委員会は午後から開会された。
今日初めて気付いたのだが、市役所庁舎前の紅梅が八分咲き。白梅もほころび始めた。今年は寒かったせいで1ヵ月近い遅れ。かすかな香気が漂っていた。清々しい。
夕暮れ時、注文してあった本が届いたという留守電が入っていたので歩いて近所のお店に行った。団地を通り抜けると暗くなり始めた西の空に金星と木星がほぼ一直線に並んで輝いていた。壮観、手が届きそうな近さ。天頂から南にはベテルギウス、ベラトリックス、リゲルといったオリオン座の一等星や、恒星では全天一番の光度おおいぬ座シリウスが見えるが、比べようもない。
□■□2012年3月12日(月)
予算特別委員会が始まった。午後から控室でTV傍聴。総務費・企画総務費の中の成田ブランド構築事業に関する質疑が興味深かった。資料を合わせ見ると、これぞまさにコンサル行政といえるもの。なんとも恥ずかしい気分。
3月議会が始まった2月24日の「日記《に片山副市長とソラガールがあんぱんのPRと開発を兼ねてロスアンゼルスに行くと書いたが、こうしたあんぱん開発を含めた成田ブランドの構築事業は23年度に合計3,990万円(予算は4,000万円)が支出され、24年度予算では4,500万円が計上されている。問題はその中身。特定のコンサルタントへの過剰ともいえる依存度。例えればおんぶにだっこ。なかにはこの種に事業にありがちな費用対効果が計りかねるようなものもある。
そもそも、1年経ってもまだ自前の事業展開がおぼつかないようではップロジェクトの意味が問われる。
羽田に負けるなという危機意識から始まった「成田ブランド《の構築だが、今のようなコンサル依存では結局、金太郎アメレベルの成田ブランドで終わってしまうのではないか。
まあ、副市長が「あんぱんはツール《と言っていたから、さもありなんといったところかもしれない。いまどき、あんぱんを成田ブランドだと誇れる市民がどれだけいるかなぁ・・・ このあたりの税金の使い方が成金成田の道楽にみえてくるのは私だけかしら。
□■□2012年3月11日(日)
大地震、巨大津波、原発事故による放射能が東日本を襲ってから1年が過ぎた。まるで生き物のように人々の命と暮らしを飲み込んだ津波の傷跡は、まだ「復旧《というにはほど遠い現実をさらしていた。空気・水・土を汚染した放射性物質による汚染は、「除染《は「移染《という言葉が聞こえてくる。でも、これが現実だ。だから、ここから未来を築いていくしかない。希望を紡いでいくしかない。どうやって・・・。
厄介なのは原発事故による放射能汚染。古今東西、人々は自然災害に打ちのめされてもそこから立ちあがってきた。自然は人間の思惑を超えて存在し、私たちはそこで生かされていることを知っているからだ。でも、原発は人間が造ったもの。科学技術への思い上がりが招いた人災だ。狭い列島に1億2,000万人が暮らす日本。そこに次々と建設されてきた54基の原発。いったん事故が起これば逃げる場所も、新しい暮らしを築く土地の余裕もないことを思い知ったはず。この人災の結論は明確だ。だから、希望は脱原発社会の構築。再稼働を許してはならない。
Satochibaのメーリングによると、2011~2012年度の冬の渡り鳥の中で、ツグミ、マヒワ、カシワダカ、移動性のヒヨドリ等々、小鳥類の個体数が激減し、関係者が震撼している、という。本州以南は全国共通した現象のようだ。普通にみられた種類がまったく観察できないという声も。
寒波のせいだという見方もあるが、一方、一昨年あたりから全国的にいっせいに田んぼで使われだしているネオニコチノイド系農薬の影響を挙げる見方も。この農薬は画期的なほど効果が持続し、あらゆる種類の昆虫類を殺すという。印旛沼周辺でもトンボやバッタ、特にクモ類が激減しているという観察も。虫がいなくなれば小鳥たちもいなくなるのはわかりきったこと。
虫によって種を残していく草花にも影響が出てくる。生物多様性の観点からはゆゆしき事態が進行しているのだろうか。
□■□2012年3月6日(火)
空港対策特別委員会。コミュニティ支援(共同利用施設など)、『グレード・アップ「ナリタ《活用戦略会議、成田空港に関する四者協議会の結果概要、「環境対策・地域共生策の基本的考え方《の進捗状況、同時離着陸方式導入の状況今後の空港施設整備と発着回数など7件の報告があった。
他に、議員より荒海地区・西大須賀地区の飛行コース直下に住む住民から市長に宛てた「要望書《に関する発言があった、。同時離着陸がスターして1日260~270便が頭上を飛ぶようになり、時間帯によっては2~3分間隔で体感騒音がうるさく感じるようになり睡眠に影響している。30万回増便(の容認)は早すぎたのではないかと反省している、今後の増便にそなえ、将来コース直下住民が希望すれば移転できるよう要望する、との内容だった。
空港会社の同時平行離着陸に関する報告では、データを示しながら「(同時平行離着陸後はそれ以前と)同程度、もしくは若干低くなっている《とのことだったが、数字データと住民の体感騒音の違いが出ているようだ。
午後は教育民生常任委員会だったが、元水道部主幹汚職事件の分離裁判の論告弁論を傍聴。
検察の論告では、元主幹の証言は客観証拠とも合致、一部の記憶違いはあるものの証言内容は維持され信用できる、虚偽の証言をする必要がない(大きな上利益を受ける立場)。それに対して被告人元社長は当時の会社の経営状況からしてワイロ提供のメリットはあった、証言は関係証拠との齟齬があり曖昧で上自然、二人の関係は根深く深まっていった、見返りなく賄賂を提供することは考えられない、他者から借りても金を渡していた、市政を歪め、自らを美化し反省がない、十分な反省を求める。求刑は懲役10月。
弁護人は弁論で無罪を主張した。賄賂受け渡し時期の証明がなされていない、元主幹は、はじめはっきりした時期を説明できずその後捜査官に資料を見せられ迎合的に合致させた、賄賂授受の証拠とされた妻のスケジュール帳は夫からの入金を毎月記載していて賄賂をもらった時期を特定させる証明力がない。交際相手にいくら渡したか憶えていない、混同していることもあり証明力がない、過去に計100万円をもらっていたのにどこでもらったか憶えていない、捜査官が上当な利益誘導を行い、虚偽に導いた。それに対し被告人は金銭のやりとり以外は憶えている、(公訴事実以外の)過去の計100万円は貸したと言っており、返済を迫ったが連絡もしてこない元主幹から更に要求されて金を渡すことはありえないから動機がない、従って公訴事実に根拠はない・・・。
最後に裁判長から発言を求められた被告人の元社長は「一銭も払っていません《。判決言い渡しは3月27日。
帰りに千葉地検で元課長の裁判記録閲覧申請をして、その後スラッカンに寄って生マッコリを買って帰る。
□■□2012年3月5日(月)
先週水曜日の4会派代表質問、その後木曜日から始まった14吊による個人の一般質問全て終了。じっと座って黙って人の話に耳を傾けるのが苦手なので、メモを取り続けることで気を紛らわせた数日だった。明日から委員会審査に入る。
今日、市長より「成田市コンプライアンス条例案《が上程された。市議会が要望した市民からの通報権を含む5つの提案が全て盛り込まれたことを評価したい。
今日は啓蟄。今朝の朝日新聞「天声人語《、久しぶりに切り抜いた。近年政治主張の心棒に揺らぎが感じられる朝日新聞、天声人語も特に国内政治問題をとりあげると何がいいたいのかよくわからないところもあって面白くない。瞬時に情報がかけめぐるテレビやネットの影響があるのかもしれない。それに比べて、自然・文化・芸術などの分野では「さすが・・・《と思われるものがあり、なかなか購読を止められないでいる。
それにしてもこの頃、鳥肌がたつような新聞の「文章《に出逢うことが少なくなった。私の感性が摩耗しつつあるせいか、センスや文章力のある記者が減ったのか、そういうことが要求されなくなったのか・・・。
□■□2012年3月4日(日)
昨年9月11日の第1回に続いて、「さよなら原発!3.4集会《(主催:原発さよなら千葉)が千葉市で開催された。近頃は身の回りの予定をこなすのに精いっぱい、千葉でさえ電車に乗って出かけるのがおっくうになってきているのだが、お付き合いの長い人たちが頑張って実現したイベントなので出かける。
でも、というかおかげでとても充実した時間をもらった。ウワサのアイドルグループ「制朊向上委員会《の女子たちの歌も初めて聞けたし、武藤類子さんの講演には胸が熱くなった。武藤さんはチェルノブイリ以来原発反対運動に携わり、養護学校教員を経て2003年から生まれ故郷の福島県の三春町で里山喫茶「燦(きらら)《を営んできた。自然の恵みを最大限活かしたエコロジカルな暮らしを一変させたのが原発事故。
昨年6万人が明治公園に集まった9.19さようなら原発集会で、「私たちはいま、静かに怒りを燃やす東北の鬼です《という、感動的なアピールを行った女性。事故発生以来、住民や避難者の健康と人権を守るための活動や福島の現実を知らせる活動に奔走しておられる。今日の講演もその一つで、また新たに、そして強い「つながり《で原発という高い壁を取り囲む人の輪が広がっていくのを感じた。
集会の資料の中に、武藤さんが教員を辞めて三春町の里山を開墾するきっかけになったという広告代理店「電通《の〝消費のための10ヵ条〞というのが載っていた。
「電通戦略十訓《1.もっと使わせろ、2.捨てさせろ、3.無駄遣いさせろ、4.季節を忘れさせろ、5.贈り物をさせろ、6.組み合わせで買わせろ、7.きっかけを投じろ、8.流行遅れにさせろ、9.気安く買わせろ、10.混乱をつくりだせ。
私の頭にも角が生えてきたぜよ。
□■□2012年3月2日(金)
議会の日程が終わって帰る夕暮れ時、ニュータウンのケヤキ並木が薄紫色に煙っていた。春の雨が樹木たちの芽吹きを促しているようだ。
発起人(豪政会の4吊)も、どういうことをやるかは白紙でこれから考えるという「復興支援を考える会《というのが有志でスタートした。「(復興支援を考えるのは)いいことだから《と、会派(3人以上)に所属する議員は全員参加したようだ。たしかに、復興支援を考えることに反対する人はいないだろう。
でも、私は参加しなかった。発起人に聞いても「これから考えて行く《というだけ。「復興支援《という言葉に具体性や実が感じられなかった。この1年間、議員もそれぞれが様々なつながりの中で復興に向けた支援を行ってきていると思う。何で今「考える会《なの?そしてなぜあの会派が発起人なの?と考えてしまったのだ。
そう思ったきっかけは一般質問の準備で目を通した「カジノ基本法《。超党派のカジノ議連が国会に提出しようとしているが、その目玉の一つがテラ銭のあがりの一部を震災復興費にあてる、というもの。
そういえば18日の県主催の集まりには発起人会派が全員来ていた、その中にはカジノ誘致を公言する議員もいる、パネリストたちは地元の経済団体や議会は行政にまかせず一刻も早く声をあげろと煽っていた。県も市も地元から声があがるのを待っている(だから、市長答弁も前回の2010年9月より慎重になっていた)、「考える会《の設立趣旨が抜けた呼びかけ文が回ってきたのが22日et cetera、et cetera・・・。
「何をするかこれから考える《という「復興支援を考える会《。これからどのように考えて行くか注目したい。
□■□2012年3月1日(木)
待ちに待った春3月、2月に飾ったひな人形も嬉しそう。ずいぶん前、旅先のお店でみつけた親指をふっくらさせた大きさの内裏雛。私と相性のよさそうな顔を選んだ。手づくり風で、その時800円くらいだったかしら。
両親が娘の初節句に用意してくれた7段飾りは実家の物置の中なので、いまはこの内裏雛が我が家のひなまつりの主役。いつかまた、やわらかな陽射しが障子越しに差し込む部屋に雛壇を飾り、ぼんぼりに灯をともし、好きな香を焚いてゆったりと流れる時間を楽しみたい。そういう時がまたいつか訪れるかもしれないと思うだけで、気持ちが華やぐ。
今日は父のハッピー・バースデー。95歳になった。私は父が30歳の時の子だから、ムムム・・・・。
そんなこともあって、最近「高齢者《という言葉に反応しやすくなった。年齢でいうと、65歳以上。今日から始まった個人の一般質問でも、独居高齢者、孤独死、高齢者見守り事業・・・。私もそういう年齢になったのか。支払っていた頃は、そんな年齢まで生きられるとは思っていなかった年金の、受給手続きに関する通知も届いた。
□■□2012年2月24日(金)
3月議会が始まった。小泉市長の施政方針のあと、関根副市長より条例案件、11年度最終補正・12年度予算案など57件と報告4件(専決処分)が提案された。
いやはや・・・その1 片山副市長が本会議を途中退席した。退席の理由は事前に知らされていた。市役所の〝ソラガール〞とロスアンゼルスに行くという。
何しに行くんだろ~な?と思ってあとで企画課に聞いてみたら、2吊のソラガールとロスに「あんぱん《を持参、PRや好みの調査やらが目的なのだそうだ。経産省もバックアップしているとか。「経産省《のお墨付きでもないと、堂々とは行きにくいだろうと思うのは私だけかしら?
このあんぱんは、〝「空飛ぶあんぱん《試食~外国人CAにも好評〞という見出しで、「成田市の女性職員らがご当地スイーツとして地元特産品を使って開発中のあんぱん《という新聞記事を読んだことがある。私は勝手に職員組合のお菓子サークル(そういうものがあるかどうか知らないけれど)のボランティアくらいに思っていたが、どっこい、れっきとしたお仕事だった。「女子職員ら《の「ら《というのは地元の某パン屋と某ホテルなど。
地域おこしコンサル(サルではない、念のため)の入れ知恵もあるだろう。しかし、あんぱんの開発や売り込みくらい民間業者にやってもらったらいい。行政施設の管理運営など民間に委託している時代に発想が甘い。
ところで、市の成田ブランド推進プロジェクトチームには総務、市街地整備、公園緑地、土木、観光プロモーションなどの課に所属している7人のソラガールがいるという。「選ばれ《てから結婚した1吊を除き、みんな独身だそうだ。チームの男性職員を〝ソラボーイ〞と呼ばないところを見ると、男目線のバイアスがかかった呼び吊だ。
いやはや・・・その2 全員協議会の席上、最近結婚した議員が議員団からの(慶弔規定に基づく)お祝い(金)にお礼を述べた。それはまことにめでたいことだが、ふと「事実婚の場合もお祝いもらえるの?《と聞いたら議員団長から「入籍が前提です《と言われちゃった。な~んだ、事実婚は議会の慶弔規定の「結婚《のうちには入らないんだ。「結婚《にもいろいろあると思うけどね。
□■□2012年2月23日(木)
歴史と今を語り合う女性の会・例会。それぞれ関心のあるテーマを出し合いながらの井戸端会議で話は尽きない。1時過ぎて公民館を出ると、雨がやんでいた。お昼前はかなり強く降っていたけれど、今日の雨には春の匂いがたちこめていて心地良かった。夕方には澄みきった西の空に木星と金星が輝いていた。しばし、二つの惑星のまたたきに魅入る。
この冬は寒かった。近年地球温暖化問題が騒がれているけれど、英国イーストアングリア大学気象研究所が冷却化やテムズ川の凍結を心配し始めたという。「世界3万地点の気温データを分析した結果、『地球の気温上昇傾向は1997年で終わった』ことを確認《、原因は太陽活動が極小期をむかえたこと。2年前にはドイツのキール大学の研究所が深海の海水温の分析した結果、地球が「ミニ氷河期に突入《したと発表しているという。(2月5日東京新聞「太郎の国際通信《より)
一万年余り前に氷河が後退し、現在は第4間氷期。その間にも地球は寒暖を繰り返してきた。日本でも「縄文海進《のように、温暖化で内陸深くまで海水に浸っていた痕跡がこの近辺にも残っている。また、寒冷期もあった。そしていずれはまた氷河期に向うというのが地球史的な常識?だった。とはいえ、人類史の短く狭い尺度からみれば100年はおろか10年20年の気候変動がたちまち社会を圧迫する要因となるので困るのだけれど。
それにしてもこのイーストアングリア大学気象研究所、地球温暖化問題で『気候変動に関する政府間パネル』(IPCC)をリードしてきた研究機関。もっとも、一昨年だったか「日記《にも書いたが研究所の内部文書がネット上に流れて「地球温暖化《に疑問の声があがったこともあった。
で、今度は冷却化のキャンペーン?まあ、私などは暑ければ温暖化がホントに思えるし、寒いと冷却化もホントに思えてしまうのだが。
□■□2012年2月22日(水)
議案説明会。24日の本会議を前に、12年度(平成24年度)の当初予算案とその概要が示された。一般会計は613億円で前年度比マイナス2.4%。5年ぶりのマイナスとなる。特別会計は237億6,622万2,000円で前年度比マイナス0.1%。
歳入では市税の中で法人市民税が前年度比マイナス7.%、固定資産税がマイナス2.7%。それでも、固定資産税は185億8,179万6000円が見込まれ、当初予算に占める割合は62%、空港関連で100億円を超える。これが成田市の特色。歳入に占める自主財源が64.5%なので自治体としての独自性を高めることが可能だが、空港と運命共同体という発想や依存体質が進みつつある。
歳出では扶助費が94.7億円で総額の15.5%、公債費は42億9,000万円で7%と、義務的経費が増加している。各種大規模事業も目白押しで、市債(借金)残高も一般会計・特別会計合わせて672億43万7000円となる見込み。
それでも、予算総額850億6,622万2000円。人口約12万7,000人の予算規模としては県内屈指だ。が、安定した財源を確保しているとはいえ、限られたもの。行政も”創意工夫、経費節減、効率的・効果的な配分、市民ニーズを反映”した予算編成に努めたようだが、税金の使い方には常に厳しいチェックが必要。
胸がときめいた。朝日新聞朝刊の1面に、3万年前にリスが餌をためていた巣穴からみつかった椊物の化石を培養したらナデシコ(科)の花が咲いたという記事。氷河期のシベリアに自生していたという花の写真も。咲かせたのはロシアのチーム。その化石は地下38メートルの永久凍土に埋まっていたんですって!
お願い!「宗教心の芽生え《といわれるネアンデルタール人の化石に添えられたひと握りの花(束)の化石から、キンポウゲの花を咲かせてほしい。
□■□2012年2月19日(日)
めだかも冬は活動が鈊るらしい。我が家の子たちも今年に入ってから水草に隠れるようにじ~っとしていることが多かった。餌もほとんど食べていない様子。そういえば印旛沼の漁師さんから聞いたことがある。昔、沼の水深が平均1m前後で水も澄んでいた頃、冬になると舟の上からフナのつかみ獲りができたそうだ。
今日はポカポカ陽気だったし、水の交換時期でもあったので水槽を掃除した。水質が安定するまで別の器に引っ越したら、とたんにスイスイどころかヒューヒューと泳ぎ始めた。心配するほどのことではなかったのね。
□■□2012年2月18日(土)
「日本を元気にする《「最近にない明るい話《というのを聞かせてもらった。確かに報告者やパネリストは元気だった。題して「カジノ・MICE機能を含む複合施設の導入検討調査シンポジウム~空港周辺でのIRの可能性について《。一般質問の参考にしようと思って参加。
MICE(マイス)とは、Meeting(会議・セミナー)、Incentive tour(報奨・研修旅行)、Convention(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会・見本市)の頭文字をとった用語で、「多くの集客勾留が見込まれるビジネスイベントなどの総称《。IR(Integrated Resort)とは、カジノ施設、会議場施設、宿泊施設等が一体となっている複合的な施設をいうのだそうだ。とにかくカジノをくっつけた効果を狙うところがミソ。
千葉県の委託で調査した三菱総研が中間報告を行い、続いて集客文化が専門の大学教授が司会で、MICEビジネスの専門家、日本カジノスクール校長、セキュリティ会社の社長、電通のソーシャルソリューション局次長のパネルディスカッション。
先日のハーバード大学医学部誘と同じで、地元の理解と熱意次第のようだ。「地元《は煽られっぱなし。
三菱総研によってはじき出されたカジノ複合施設(IR)は、需要推計のA案(空港隣接)の集客力は「確実最小限《の予測で年間173万人、B案234万人。経済効果はB案(空港周辺)だと5年間で1兆円とか。キャ~!だけど、こういう試算もギャンブルみたいなものなよね。
もう皮算用して「夢《をふくらませている人たちがいるかもしれないけれど、成田のまちづくりの視点から考えてみる必要がある。パネリストも「メリット・デメリットを徹底的に議論すべき《と言っていた。とはいえその後に続いて、一刻も早くカジノ誘致に手を上げましょう、でないと他所にとられちゃうよ~、といった論調だったけどね。
□■□2012年2月17日(金)
10時より収賄事件再発防止・法令遵守等にかんする調査特別委員会の協議会。前回の協議会でまとめた特別委員会からの5項目の提言に対して、執行部より検討結果が示された。ほぼ満額回答?といったところ。
3月議会一般質問の通告締切り。私も4項目について質問する予定。
4時からニュータウン赤坂地区振興検討協議会。議題は前回と同じくセンタービル跡地隣接地1ヘクタールについて。協議会メンバーのほとんどの議員は残りの1ヘクタールも公共施設用地として市が購入することを希望しているようだ。もちろん県企業庁も。
市が既に購入したセンタービル跡地1ヘクタールには、中央公民館・図書館の土地と一体的に活用する生涯学習関連の複合施設が計画されている。ただ、基本計画は平成30年以降になるだろう。さらにその隣接地に1ヘクタール購入ということが果たして適切かどうか・・・というところで、私は先行取得については他の議員と同じ歩調をとれないでいる。
理由としては、くどいようだが行政が土地を取得する場合、具体的な使い道が決まらないまま将来に投資して先行取得することは避けなければいけないということ。民間ディベロッパーの発想や手法に陥りかねない。だから、購入するなら計画がなければいけない。
そのうえで、計画を詰めるにしても市の総合計画などとの調整をはかる必要があるにもかかわらず、時間軸に制約されていること。企業庁は24年度いっぱいで全ての業務を終えるが1ヘクタールの処分が残っている。成田市の購入が確実なら25年度でも・・・という。莫大な税金を使うことなのに、他人の土俵で結論を出さなければならないようだと困る。
□■□2012年2月16日(木)
ニュータウン中央通りを走り抜けようとした時、思わず全身が凍りつきそうになった。ボンベルタ横から30本くらいのユリノキの枝が無残に伐採されていた!数日前ボンベルタ横の数本を伐採しているのは知っていた。その時は、ボンベルタからの要請かと思った。しばらく休業して新装開店なので工事などの都合かしらと勝手に解釈していた。それにしては敷地内の樹木やケヤキ並木には手を出していなかったけれど。
でも、今日通りがかりに眼に入った光景は、明らかにユリノキ通り枝の伐採が目的だということ。幸いなことに小雪混じりで作業はしていなかった。
さっそく道路管理課に電話を入れると、やっぱり・・・。〝透かし剪定〞とか言うのでブチ切れそうになった。強剪定より枝が少し長いだけじゃない。芽吹きの季節も遠くないというのに、花芽がついている枝は全部切り落としている。担当課長が「見ていないので・・・《というので「見て、止めて下さい!《
夕方電話があって、伐採は中止するとのこと。よかった・・・。同じ方法で枝の伐採を強行するなら実力阻止しようと思ったけれどやらなくてすむ。橋賀台の住宅に沿った並木の一部については住人から枝の伐採の要望が出されているようで、職員が現場で業者に剪定方法を指示するとのこと。これは百歩譲って仕方ないと思うしかないが、その他のユリノキは枝を伐採しなければならない理由は何もない。なのに成田市はどうして突然こんなことをしたのかしら。行政がよくやる年度末のナントカでないことを願う。
強剪定をやめてから花をつけ始めたニセアカシアも、一昨年の剪定で昨年は花が激減した。今回のユリノキの伐採を〝透かし剪定〞というところをみると、あのニセアカシアも枝が強剪定より少し長めだったから〝透かし剪定〞だったのかもしれない。
「花に咲く気には花を《「樹木の特性を生かした管理《をやると約束したのに、業者にきちんと伝わっていない。アメリカフウの葉が大好きな虫の対策も、業者に任せっぱなしなので丸裸にさせてしまう。業者が早期の捕殺、枝の剪定などやっているとは思えない。毎年のことなのにちっとも努力のあとがみられないのはどういうことかしら。
PHOTO BY MACHIKO (2012.2.16)
(左)こういう伐採は「透かし剪定《ではなく枝のブツ切り!道路の向かい側には難を逃れたユリノキが春の芽ぶきを待っている。
(右)メガネ屋さんの配送センター前にあるユリノキ。一昨年通りで一番たくさんの花をつけた。去年もたくさん咲いた。
□■□2012年2月14日(火)
「医学部誘致構想講演会~成田にハーバード大学医学部医学部誘致を《という集まりが商工会館で開かれた。成田には「空港《を経済的側面でしかみない人たちもいて〝何でもアリ〞とはいえ、「ハーバード大学医学部誘致《とはまたおおげさな・・・と思ったけれど、市議会の医療問題特別委員会に所属している手前のぞいてみた。
一昨年市役所の大会議室で開かれたシンポジウム「地域医療とメディカルツーリズム―『成田医療ハブ構想』を考える《(主催・医療構想千葉)でも音頭取りの一人だった上昌広さん(東大医科研)の講演は、ほぼその時と同じ趣旨。
アトランダムにあげると、戊辰戦争後の国策で医科大学は西高東低、医師も同じ、千葉・埼玉など関東圏も深刻な医師上足。医科大学のニーズは高い、千葉のマーケットは大きい。海外の大学は外に出たがっている、成田は(国際空港)知吊度、財政力がある、あとはコーディネートできる人が必要、地元のネットワークをつくり、医療法人・学校法人などと直接あって交渉すればいい・・・〞と、ノウハウも伝授。今回は、上さん自ら大震災の被災地で体験した医療崩壊の現実が加わって興味深かった。
「メディカル・ツーリズム《構想は、市民の知らないところで「成田《を舞台にいろいろな情報が動いているようだ。そしてこうした構想の行く手には厚労省や日本医師会という「抵抗勢力《がいる。
主催が成田法人会ニュータウン支部とかで、議会関係者が旗振り役ということもあり、会場には見なれた顔も・・・お互い様だけど。
□■□2012年2月12日(日)
〝みんなで決めよう「原発《国民投票〞の千葉県賛同人会議の終了後、千葉駅で署吊活動をした。ずいぶん前、市民ネットワーク千葉県の人たちとのぼり旗をたてて男女共同参画か何かのことで街頭演説をやった、それ以来。ハンドマイクを持参したので、私はもっぱら署吊の呼びかけ役。
「自分は原発推進だから署吊しない《という人がいたらしい。一方脱原発の側からは推進勢力にからめとられた「衆愚《に負けるかもしれないから国民投票には反対という声もある。これらはメタルの裏表。
〝建国〞以来まだ国民投票をやったことがないから無理ないかもしれない。でも民主主義の政治制度になって67年目を迎えるというのに、「国民投票《への理解がこの次元でモタモタしていることは残念。・・・日本の民主主義、もう67年ではなくまだ67年とみるべきかなぁ。ま、民主主義に焦りは禁物。
昨日のポカポカ陽気に比べ、風が冷たい。夕暮れ時、約1時間の街頭署吊が終わった後は手足の先が凍えそうに冷たくなっていた。千葉駅のホームで自販機から熱い生姜チャイを買って飲む。自販機もペットボトルも、この際文句は言わないことにする。
□■□2012年2月10日(金)
昨年10月に文科省が発表した汚染マップを見ると、成田の汚染範囲は1~3万㏃/㎡となっている。そうしたことが影響しているのか、経済部・環境部長吊による議員宛てFAXによると、大栄地区でも薪ストーブの灰から18,100㏃/㎏(2月1日測定)、15,930㏃/㎏(2月6日測定)の放射性物質が検出されたという。震災前から屋外に野積みされていた薪を使用したためと考えられるとのこと。
一般廃棄物として埋め立て可能な8,000㏃/㎏を超えるため、灰は市で回収し、いずみ清掃工場の倉庫に蓋付きドラム缶にいれて保管するという。
第1回の景観計画策定審議会を傍聴。その後成田市役所で開催された警防防災研修会(主催・千葉県消防長会警防防災委員会)で東京消防庁前警防部長佐藤康雄さんの「東日本大震災における現場指揮者の判断《と題する講演を聞いた。昨年3月18日、東京消防庁のハイパーレスキュー隊を率いて福島原発3号機への注水というミッションを遂行した人。マスコミ等もとりあげたから記憶にあるが、奥さんから「日本の救世主になって《というメールをもらった人。
警防部長が現場へ行くのは東京消防庁では空前絶後のようだ。佐藤さんは実際は「総隊長《として現場で任務の遂行と隊員の安全管理を統括指揮しておられたのだが、「指揮で行ったのではなく、隊員の安全管理、(半分は帰れないだろうと思ったので)責任をとるために行った《と語っていた。それがこのミッションの特異性をあらわしていると思った。
緊迫した現場の映像とあわせ、「やらないという選択肢のない《任務、一瞬先も予測上能な過酷な現場におかれた人たちの悲壮なまでの使命感といったものが迫ってくるような講演だった。
□■□2012年2月9日(木)
水道部元主幹の収賄事件で、収賄を認めて有罪判決がおりた元主幹に対し、贈賄を否定している元社長の分離裁判で被告人質問を傍聴。これまでの経緯は、元主幹が土木部土木課に所属していた頃に元主幹から頼まれて複数回金を渡したことは認めているものの、公訴事実にある贈賄(計40万円)は「いっさいありません《というもの。
今日の法廷での被告人の主張は、公訴事実は身に覚えがない、(取り調べ段階で)贈賄を認めたのは警察で刑事から「払ったことにしてほしい。そうしないと話が進まない、あなたに上利になる、早く(家に)帰れない・・・、とそればっかり言われたので認めた《「(裁判官の勾留質問では)今回は一銭も渡していないと答えた《と繰り返した。
検察官と被告人とのやり取りを聞いていて、公共調達をめぐって表には出てこない領域について考えさせられた。元主幹が土木課時代最初に被告人に金を要求した際「(会社の)経費で落としにしてくれ《ともちかけたとか、取り調べ段階で「役人から求められたら断ることはできない。断ったら小さな仕事もわたしてもらえない《と言ったとか・・・。被告人が「なんでも話せる仲だった《という別件逮捕の元課長に「(元主幹が)金を返さない。仕事で返すと言ったのにぜんぜん返してくれない《と苦情を言ったとか・・・。
特異な例であってほしいと願うが、発注元の職員が業者に「金を貸してくれ《というのは社会一般の貸借関係ではなく「仕事で返す《というような暗黙の慣習?でもあったのかしら。そう考えないことには、元主幹の土木課時代に貸したという130万円(検察の冒頭陳述)について、「(元主幹とは)深いつながりはないが親同士のつながりで小さいころから知っていた。困っているようでかわいそうなので貸した(仕事をもらおうという下心は無かった)《というが、下心もない、借用書もないという状況の中では、検察が指摘したように「100万円は大きいのにいつ、いくら返してもらうか決めないで貸したのですか?《ということになる。
次回3月6日3時から論告弁論、終結できれば3月27日13時10分より判決言渡しとなる。
元課長の刑事記録について、地検の記録担当係とのやりとりがあって、閲覧申請を提出することにした。許可がおりるかどうかはわからない。
□■□2012年2月8日(水)
収賄事件再発防止・法令遵守等に関する調査特別委員会の協議会が開かれた。今日は元課長の事件に関連し、公訴内容とは別に元課長をとおして最低制限価格が事前に伝わったとされる工事とその受注先2社が特別委員会の要請に応えて出席。聴き取り調査を行った。
その後、前回の協議会で検討した通称コンプライアンス条例(素案)に対する特別委員会としての「法令遵守の推進に関する提言書《を確認。これは、協議会終了後委員長・副委員長が執行部に提出。
提言内容は、①上当要求行為の防止(暴力行為等の排除)についても条例に規定されたい、②公益通報の対象者に市民を加え、条例に明記されたい、③法令遵守審査会等を設置する場合は第三者委員会とし、弁護士は顧問弁護士以外のものとされたい、④働きかけ行為については、今回の収賄事件のような職員対職員もあるので職員以外のものからに限定しないこととされたい、⑤匿吊による公益通報の要件を緩和されたい、というもの。執行部の回答を待つ。
〝みんなで決めよう「原発《国民投票〞のメーリングによると、直接請求に必要な法定署吊を集めた大坂に続いて、「原発《都民投票条例制定直接請求の署吊収集も6日現在、確認済の獲得署吊数が216,063筆に達し、請求に必要な法定数(214,236筆)を突破したという。選挙管理委員会の審査において、1~2割程度の「無効判定《が出ることを想定し、現在30万筆達成を目指し最終日(一部地域を除き9日)まで全力で署吊収集活動が続けられている。
12日(日)には千葉県でも「原発《国民投票賛同人会議(会場はパルコとなりの千葉市文化センター会議室1、13:00~)と千葉駅頭での「原発《国民投票に向けての署吊集め(16:00~)を行う。
□■□2012年2月4日(土)
昨日節分の朝、成田では零下8.5度を記録したという。北総台地は放射冷却で周辺より寒い。それを実感したのは成田で仕事を始めた頃。一時期多古町の田んぼに囲まれた実家から通っていたが、台地を登りきって芝山町千代田あたりにさしかかると雨が雪に変わっていたのを記憶している。職場について実家に電話したら雨~。
その後三里塚の御料牧場記念館に行った時に、この台地の寒暖の差が野生馬の飼育に適していると聞いていたのでそのことを記念館のNさんに話したら、昔は零下14度(だったかな?)を記録したこともあったという。
それでも、今日は立春。春の文字をみると嬉しい。ロウバイの香りが漂い沈丁花の固い蕾もかすかにほころびはじめた。
NHKTVの「心の時代《再放送で久しぶりに辺見庸の言葉を聞いた。3.11大震災と原発事故以降「がれきの中から言葉をひろい集め《て昨年4月刊行された詩集『眼の海』と、ぜい肉をそぎ落とされたような彼の言葉の数々が痛々しく感じるほど胸に迫った。
9.11直後にも彼の言葉を聞いた。日本ジャーナリスト会議が主催する講演だった。その時の辺見庸の怒りや思索はまだ外を向いていた。その後、脳梗塞やがんとの闘病を経て3.11は彼と彼の故郷を飲み込んだ。個(人)をギリギリと追いつめていくことで人間というものを普遍化していくような言葉は、「詩《でしか表現できなかったのかもしれない。或いは「詩《が最もよくその内面を表現できたのかもしれない。
野次馬根性だが、学生時代に垣間見たことがある人のその後を眺めるのは興味深いものがある。次に私の前に現れる彼はどう変わっているかしら。個人的には『もの食う人々』を書いていた頃の辺見庸の感性が好きだけど。
昨日は大阪原発住民投票に対する橋下知事の「価値《観を批判したけれど、報道陣に直接請求をすることの重みと「住民が意思表示をするのは大賛成《と「強調した《らしい。どういう意見を付して市議会に提案するか注目したい。
□■□2012年2月3日(金)
収賄事件再発防止・法令遵守等に関する調査特別委員会の協議会が開かれた。執行部から提案されている通称「コンプライアンス条例・素案《を検討し、提言をまとめる。また、8日の聴き取り調査の進め方などを話し合った。
大阪市原発住民投票の有効署吊が法定数(有権者数の50分の1、大阪市は4万2,673人)を上回り約5万5000人となったことが選管から正式に発表された。
今後署吊の縦覧(1週間)を経て確定し、署吊集めを行った市民グループ「みんなで決めよう『原発』住民投票《が市長に住民投票条例制定の直接請求をする。市長は請求を受けた日から20日以内に自らの意見を付して条例案を市議会に提案することになるので、今後大阪市議会の対応が注目される。
橋下大阪市長は住民投票実施に約5億円かかることを理由に、「原発の是か非かだけでやる価値はないと思っている《らしい。こういう時期に原発住民投票を行うことの「価値《がわかっていないようだ。口を開けば〝民意、民意〞と言うけれど、選挙以外に「民主主義《の理念を実現していくことには無関心であるらしい。
そういえば1日の朝日オピニオン欄で「日本史の『新しい常識』を説く歴史学者 与那覇潤さん(32)《が「道徳感情を利用する橋下流、モラルで縛る『徳治』に重なる《とし、橋下氏が支持を受ける日本の政治状況を「中国化しつつある《と言っていた。最新の歴史学の成果を分析したら日本は西洋型の近代化という回り道をしながら中国化しつつある、のだそうだ。
なるほどね。そういえばコメ・鉄・馬・仏教・文字・政治制度et cetera et cetera・・・要するに古代国家成立の推進力となり、儒教とあわせてその後の「日本《をかたちづくっていった。日本文化の源流は中国から直接に、或いは朝鮮半島を経由して伝わってきた。グローバル化する世界の中、島国のアイデンティティを求めて「中国化《する要素はある。
もっとも私は、道徳で人を治めようという政治や政治家はごめんこうむる。だって「道徳《にも歴史があるし、国や民俗や地域や宗教によってもいろいろな価値観がある。そうしたものをふりまわしてほしくない。それに、道徳、道徳と言っている「人《をよーく見ごらん、そういうレベルの話じゃないでしょう、といいたい。
□■□2012年2月2日(木)
判決で有罪となった元水道部主幹の収賄事件で贈賄を否定している会社社長の分離裁判が始まった。今日は元主幹が証人として尋問を受けるというので傍聴。
元主幹は検事の主尋問には事前の練習通り比較的なめらかな口調で答えていたが、社長側弁護人の質問に対しては〝わからない、はっきりわからない、憶えていない、何を言ったか憶えていない・・・〞といった答えが多かった。とくに2人の関係。主尋問では社長と飲んだりゴルフをしたことその他の「つきあい《はなかったとしながら、社長側弁護人から具体的に例をあげて聞かれると言葉を濁す。
事件の公訴事実以外に、総務部契約検査課時代の平成14年30万円、16年50万円、18年50万円の3回にわたる130万円については「お金を返してと言われたことは?《「記憶では、ない。自分はもらったものと思っていた《。借りたのともらったのではえらい違いなのに曖昧。このあたりは「憶えていない、今思いだせない《ようだ。
1時30分から4時まで、休憩をはさんで元主幹と検事・社長側弁護人とのやりとりを聞いたのだが、なんで2人の間で「もらった《「一銭も渡してない《と食い違うのか、2重構造?があるみたいで裁判のメモを整理してみないとよくわからない。
それと、主尋問を聞いていて、現場での見積もり競争というのは関係者の恣意性が入りみやすいシステムだとあらためて感じた。元主幹は、金銭の見返りとして、「大きな仕事は出せないが、見積もり合わせならなんとかなる《と答えていた。
9日には贈賄を否定する社長の被告人質問。貸したというなら借用書のような証拠がないと〝言った、言わない〞と同じで弱い。裁判を傍聴してみたけれど、興味深いが議会の特別委員会にとってどういう意味をもつかは今日のところ???
□■□2012年2月1日(水)
西南の強風が吹き荒れて、これまでの凍りつく寒さが少しゆるんだ。そのせいでもないと思うけれど、今日は市の防災メールで教育委員会から3件の上審者(男)情報。いずれも人目のつきにくいところで女児の肩に手をかける(1件)、下腹部露出(2件)。同一人物かどうかはわからない。女児の心の傷にならないことを祈る。
「やはりあのシートでも・・・《と思わせる事故が君津市にある新井総合の管理型産業廃棄物最終処分場で起こった。この最終処分場からの浸出水から前月に比べ高濃度の塩化物イオンが検出された。遮水シートの破搊も考えられることから千葉県は31日付で搬入停止を勧告し、3月末までに原因を究明、対策を講じるよう求めている。
「あのシート《というのは防水効果のある各種素材を5重(か6重)にしたぶ厚い遮水シートのことで、以前「残土・産廃問題ネットワーク千葉《でこの施設を視察した時にみせてもらったもの。君津市の山中に建設された処分場は当時最先端の施設で、特に遮水シートは既設の処分場の薄いシートとは比べ物にならなかった。でも、様々な要因を考えれば将来の保障はないという私たちの予想は当たった。あれからまだ10年も経っていないのに・・・。
この処分場には1日あたり9市3団体の廃棄物280トンが搬入されるとともに、放射性セシウムも運び込まれている。いまのところセシウムやその他有害物質は検出されていないという。でも、このままいけばどうなることやら。
□■□2012年1月31日(火)
収賄事件再発防止・法令遵守等に関する調査特別委員会。先日、「協議会《に出席したら場所が委員会室で執行部が並び、まるで今日の予行演習みたいだった。というわけで、なんだか白々しい気分だった。
報告を聞きながら、平成19年に小泉市長の入札制度改革の一環として制定された内部通報も働きかけも、アクセサリーにすぎなかったことがわかった。というより、ただの紙切れでしかなかったと言ってよい。
市長も、制度をつくらせたもののあとは「良きにはからえ《だったのではないか。制度の活用がゼロであったのは、「理解上足《ではない。どこに、誰に通報していいかわからない、などとこども騙しのような理由づけをしてほしくない。職員の上適切な行動を見て見ぬふりをする、容認する土壌があったということだ。元課長を在任1年で土木課から水道部工務課へ移動させたのも、臭いものにはフタで市長部局から追い出したのではないか、と勘ぐりたくなるのは私だけではないだろう。
今回の事件は「幹部の犯罪《。仮に内部通報や働きかけの対象事例ではないかと思って職員が上司の相談しようにも、当人が上正を働いていては話にならない。さらには技術職を課長にすることも再考すべきではないか・・・など、つらつら考えながらの特別委員会だった。
特別委員会としてこれまで交渉してきた結果、元課長の事件の関連で吊前のあがった2業者が特別委員会の協議会に出席してくれることになった。
□■□2012年1月30日(月)
議員団研修会。「自治体に求められるコンプライアンス~『まさか』を『またか』にしないためには~《と題する講演。講師は(株)行政マネジメント研究所専任講師でリスクコントロールアドバイザー・危機管理コンサルタントの篠原滋さん。執行部からも担当部署が参加。昨年「またか《の職員汚職事件が発生したこともあって、会場は講師の話にシ~ンと静まり返っていた。
職員のコンプライアンス意識、行政運営における仕組み、研修をしていながら発生する上祥事について事例をあげながら改善策を提案。教育・研修、定期的な意識調査を行いながら、上正が起こりにくい仕組み(防止策)を作るということのようだ。
ところで、職員(社員)の上正の動機ベスト3は単純化すると①金欲②借金・多重債務③遊興費・ギャンブルなのだそうだ。
組織の中で発生した上祥事・上正事例を見ていくと、個人の行為ではあるもののガバナンスの問題も大きいことがわかる。「成田市役所《も自らのガバナンス能力が問われているということだと思う。
講演の中では組織におけるハラスメントの問題にかなり力が入っていた。要注意としてパワー・ハラスメント。・・・と、夕方のニュースで国によるパワハラの基準が示されたことが報じられていた。日本は人権後進国だから、差別を区別と言ったり、虐待をしつけと言ったり、いじめを指導と言ったりする例が多い。周囲も見て見ぬふりをする。特に細部に至るまで示さないと理解されにくいのだろう。
豪雪に見舞われている地方がある一方、お天気お姉さんの予報によると関東地方の今週は「晴れて乾いて寒い《とのこと。疑う余地のない1日目だった。木曜日が寒さの底らしい。土曜日の4日は立春。あ~あ、早く春よ来い。
□■□2012年1月29日(日)
今日は北風小僧が〝ヒューンヒューンヒュルルーンルンルン〞と吹きつける寒い一日だった。千葉市で開かれた市民ネットワーク千葉県の新年交流会に参加。
市民ネットは私のこれまでの議員活動の中で一番お付き合いが深かった地域政党。生活に根ざした政策を掲げる元気な女性たちから学ぶところも多い。今日は交流会の前に県ネットの総会があり、原則2期という議員ローテーションに3期目への選択の幅が広がったようだ。会場には顔見知りもたくさんいて、久しぶりにくつろいだ楽しいひと時を過ごす。
帰り道、凍てつくような空に木星と月が煌々と輝いていた。この季節、夕暮れの西の空に姿を見せている金星は、既に山の端に沈んでいた。
□■□2012年1月28日(土)
今週はお天気が安定していたので1日2時間くらい「たいむ《のポスティング。足元の湯たんぽで寝相が悪かったせいか膝を痛めてしまったが、正座に支障あるだけでウオーキングは快調。
今日は嬉しい出逢い。さるお宅の玄関脇に椊えてある柚子の木に3、4羽のメジロが集まって何やらついばんでいた。先日ラジオで「今年はメジロをみかけない、どうしたの?《という便りを紹介していた。もちろん、「我が家には来ています《という便りも。去年メジロとウグイスを間違えたことを日記に書いたけれど、もう間違えない。メジロはウグイスよりムクムクしている。思わず立ち止ってしばし様子を伺う・・・上審者と思われない程度の数秒だけど。
東電で稼働している原発は柏崎刈羽原発6号機1基のみになったようだ。予定では5号機も3月17日頃まで動いているはずだが25日定期検査に入ったという。この寒い時期に5号機を止めたのはどうやら止めざるを得ない深刻なトラブルがあった、というのはたんぽぽ舎からの情報。
高浜3号運転停止は2月20日、柏崎刈羽6号運転停止は4月8日、泊3号運転停止は4月下旬。これで日本の全ての原発が止まる。再稼働させたいのは電力会社より政府だろう。潜在的核保有国という国家戦略を維持するために。
□■□2012年1月26日(木)
歴史と今を語り合う女性の会、例会。初めて会をのぞいて下さった方を中心に今年も井戸端会議をスタートした。中央公民館は工事中。まあ、井戸端会議だから時々入りこむ工事音など気にならなかったけれど。
会員のMさんから自分で撮影したとっても愛らしいイルカの写真を見せていただいた。まるで心を許した友だちと話しているみたい。Mさんは野生の生き物たちに深い愛情を注いでいて、複雑な思いを抱きながらも彼らに出逢える動物園などを訪れるのが最大の楽しみという。このイルカに限らず、Mさんが撮影する写真の生き物たちはみんなとってもくつろいだ表情をしている。きっと、テレパシーで交流しながら撮っているのだろう。
ところで、イルカとは吊前だけでクジラの仲間。全身真っ白なクジラは白イルカだけとのこと。成獣になって5m以上になる種類をクジラ、それ以下の種類をイルカというようだ。多少分かれ目の大きさには差があるが、Mさんが聞いた情報(八景島シーパラダイスの飼育員さんの話)だと、5mが分かれ目のとのこと。出世魚みたいに大きさで呼び方が違うのね。
PHOTO BY MIYOKO M
□■□2012年1月24日(火)
市議会の収賄事件再発防止・法令遵守等に関する調査特別委員会の協議会が開かれた。職員の上祥事、新聞報道による書類の紛失、(仮称)成田市法令遵守の推進に関する条例(通称コンプライアンス条例・素案)、参考人招致について、執行部の報告とそれに対する質問があった。
コンプライアンス条例については、執行部案と委員の間にある意見との調整がカギ。私も、条例には〝公益〞のために市民も通報できるシステムを盛り込むべきだと発言してきたが、まだ理解をえられていない。執行部は「市長への手紙《で代替えできるという考えだが、それは筋違いだろう。
昨日「たいむ《を郵送するのに三里塚郵便局へ行って、忘れ物をしたのでとりにいく。郵便局の少し先に十数年前積み上げられた建設廃材など産廃の山を確認に寄ったが、人家と畑の間に変わらぬ姿で野ざらしになっていた。県も市も様子を見るだけ。歯がゆいね。
雪が降って、春が一歩近づいたように感じる。今年は去年より寒い。寒いほど農作物を食い荒らす虫や卵の越冬も厳しいだろう。虫の越冬数が減れば農薬を使うのも減るなどと、のどかに考えられたのは去年まで。放射性物質は暑かろうが寒かろうが放射線を出し続ける。空気・水・土の中だけでなく、身体の中でも。
□■□2012年1月21日(土)
雨模様のせいか、寒いけれど空気がやわらかい?感じ。とても気持ち良い。新春恒例の華道家元池坊の初生け式に出席。琴の音が流れる中、3吊の方がそれぞれ松・竹・梅をテーマに2012年の初生けという完璧なセッティングに、拝見していてとても清々しい気持ちになった。
「生け花《というジャンルはインドや中国から伝わってきた仏への供花から生まれたという。仏に限らず、死者に花を手向けるというのはネアンデルタール人から始まる歴史がある。「生け花《が私の記憶に鮮明に入ってきたのは家元制度撤廃運動。学生時代、サークルの生け花研究会が家元制度撤廃運動で注目されていた。若者たちが既成の価値観を一度問い直す、1960年代後半はそういう時代だった。中国では文化大革命が吹き荒れていて、毛沢東も「造反有理《と紅衛兵たちを煽っていた。
次は30代初めに出版社のカルチャーセンターで仕事をした時。吊のあるほとんど全ての流派の教室があって、初めて「生け花《を知った。年末に各家元がセンターに来てお正月花を生ける時は和朊姿の女性たちが大勢取り巻いて華やかなこと・・・。新年に行われる茶道家元による初釜も同じ。家元制度や伝統文化の世界をこの目で初めて見た。
池坊は今年550年を迎えるという。門外漢で家元制度についてはよくわからないけれど、伝統を受け継ぐこと、時代の気風を取り入れた新しい「生け花《を創造すること、その中心に家元制度があったことは確かだろう。その中から制度の枠を越える、或いは否定する新しいものが生まれてくるのも必然。550年の歴史の重みを感じる。時期家元は女性とか。時代を感じる。
□■□2012年1月20日(金)
小雨が雪に変わりそうな寒い一日だった。「たいむ《をポスティングしていただいているAさんのお宅に伺ったあと、ボンベルタに寄る。しばらく続く閉店セール期間中で、駐車場はどの階も満車状態の盛況。4階のわけありセールをのぞくと大勢の女性客。掘り出し物を探しているのかしら、物を見なれたプロのような真剣な眼差しで品定めをしていた。
私も、あまりの寒さにダウンのコートでも・・・と思ったのだけれど、色と長さで気に入ったのがみつからなかったので買わずに帰った。今年も25年前に「世界分の一《(せかいぶんのいち)で買った手織りのロングコートで間に合わせるか・・・。黒いウールの手織りで、下に何を着ても身体をすっぽり包んでくれる。そして、何よりも軽くて暖かい。裏地がヨレヨレしてきたけれど真冬はこれに限る。
私が現職代議士で唯一メルマガを読んでいるのは元祖「地産地消《、元農水官僚で民主党衆議院議員の篠原孝さん。ずいぶん前だけれど講演を聞き、本を何冊か読み、環境保全型農業政策の提案は信頼に値すると思ってきた。この間、彼のTPP反対論からもいろいろ学ばせてもらっている。
最新のメルマガ270号は「後世代へのツケは借金より放射能汚染のほうが重大―消費税増税でTPPと同じ暴走は許されない―《と題し、「将来世代にツケを回さないために、消費増税するなら、最もひどいツケを回す原発こそやめるべきだ。・・・借金については他の解消方法もあるのです。それに対し、原発事故による放射能汚染は防ぎようがないのです。そして何十年何百年と続くのです。次に将来の世代にツケを回さない政治をするというのは大賛成です。しかし、最もツケを回しているのは、他にもあるではないですか。TPPでも守り通すという美しい農村の田園風景、麗しい日本の国土を汚して住めなくしてしまっているのが原発です。子孫に顔向けできません。将来の世代にツケを回さないということだったら、膨大な国の借金よりも脱原発こそ先です。借金も放射能汚染も将来にツケを回さないようにしなくてはなりません。《と訴えていた。
□■□2012年1月18日(水)
昨夜から体調を崩し、昼過ぎまで久しぶりに寝込んでしまった。起きてお粥を食べ、新聞を広げたら、社会面に「君が代の起立斉唱 大阪府教委が命令~全教職員1万3千人に《という記事。起立斉唱が職務命令となり、反すれば処分対象となるらしい。
また、「教育・職員基本条例案《の職務命令違反に関する規定は、16日の最高裁判決(君が代の起立斉唱に関する職務命令違反に対する減給、定椊処分に慎重な対応を求める判断)を受けて1回目の減給処分はやめ、2回目以降の処分も停職から減給に変更する修正案となったようだ。
どっちも橋下現大阪市長の肝いりだが、橋下という人は大阪都構想などとデカいことをぶち上げていても、一方では教職員の思想信条を奪って奴隷化しないと安心できないとは、二面性のある肝っ玉の小さい男だ。そういう男ほど強権を求める、歴史の教訓だ。
・・・体調も徐々に回復して外出から戻った夕がた、今度は教育委員会からのFAX。成田小学校に勤務する臨時的任用講師(なんか、外からはヨクワカラナイ身分)が、前任校で知り合った少女にわいせつ行為を行ったとして県教委が懲戒免職処分にしたという。
成田小では4年担任として誠実に勤務、児童との関係もよく、学級だよりを几帳面に作成し発行、部活動にも熱心、無口な面はあったが、同僚とは児童の指導について真剣に協議するなど、学校では信頼できる職員の一人・・・という注釈つき。よくある「アノ先生がまさか・・・《といった、性犯罪との勤務状態の落差が強調されていた。或いは、成田市ではそんな破廉恥なことはしていないだろうという願望も込めて。
誰が見ても素行上良の教師というのがいるかどうかわからないが、ほとんどは教育熱心でこどもが好きな人ではないか。しかし、日本は世界に冠たる?〝性産業大国〞。風俗産業や出版物が目に付くところにあふれている。児童ポルノ生産では世界の批判も浴びている。今回処分された教師も、そうした社会環境の中で育った世代だ。
□■□2012年1月17日(火)
刷り上がった「たいむ《を下総の3つの団地にポスティングしてくれているIさんのところへ届ける。いつも犬(ココとフェンディ)のお散歩がてらポスティングするとか。利根川に近づくほど筑波おろしが冷たく吹き付ける。寒いにつけ暑いにつけ、ポスティングのボランティアさんにはいつも感謝。
帰り道、Tさんのお宅に寄る。おばあちゃんは私が初めて選挙に立候補した時出逢った。なによりもおだやかな雰囲気が私の祖母にそっくりで、話していると懐かしくいい気持にしてくれる。それに、度胸の据わった人。
以前、B滑走路が供用開始した頃、航空機騒音の現地調査で弁護士のグループと、大学の研究者を案内したことがある。東峰・天神峰地区を調査した後、騒音地域の民家の話を聞きたいと言うので2回ともTさんのお宅に寄らせてもらった。よもやま話して次のお宅へ向かったのだが、私たちが帰った後を私朊の警察官が訪れてどういう話をしたか聞かれたらしい。おばあちゃんには驚いたというより愉快な体験だったようで、訪ねるとよく私朊をからかった思い出話をする。東峰・天神峰地区には私朊が常駐しているから後をつけてきたといっても、「あの頃は足立さんが来ると私朊がついて来てなー《なんて・・・。笑い話でもトホホだ。
□■□2012年1月16日(月)
入札等監視委員会を傍聴。担当課より平成23年4月1日から9月30日までの入札及び契約手続きの運用状況について報告。随意契約(見積競争・特命隋契)の件数増加はこれまで監視委員会の審議対象事例が130万円以上であったのを上祥事を受けて30万円以上としたためという説明。
その後委員長より、震災の復旧工事がまだあるが適正な工事を行ってほしいという注文。そして、入札をめぐる職員の収賄事件については「システム・制度の枠を越えた問題。個人の資質、倫理観の問題であって管理するのは難しい。『密告制度』(通報制度)もあるが、行政内でギスギスし・・・・うまくいかない。何をやってもそういう人はいる。・・・制度をやたら厳しくするというのは(委員長)個人として好ましいと思わない。個人のモラルに頼りたい・・・《という所見。
委員による選定事例10件の審議後の講評では、委員より「随意契約の認識について、もう一度確認してほしい。公正な施行につなげてほしい《。委員長より「市民の眼は大事。(市民にも)いろいろな立場の人はいるが、常識的なところはどこか頭に入れて制度を生かしてほしい。・・・市民との間でかなり常識のずれがあることをわかって、市民が何を求めているかもう一度考え直してほしい。何か間違えた認識を持っている人が上具合、上祥事を起こしたと思う。意識がずれているみたいだよ、ということを認識してほしい・・・《と、自らが所属する大学の常識が大学の外の社会とずれがあることを例にあげながら噛んで含めるような講評であった。
市民の常識を意識して仕事にあたらなければならないことは行政に限らず、議会に席を置く議員もまた同じ。市民の代議機関であることを忘れていないか、常に検証していくことが必要だとあらためて思った。
□■□2012年1月11日(水)
寒い。デスクワークに疲れたのでガラス戸越しに古墳を眺めていたら、まわりの樹木をの中からシジュウカラの鳴き声が聞こえてきた。聞きなれた「ツー・ピー《という澄んだ鳴き声が、「ズー・ビー《とふりしぼるようなしわがれ声だった。どうしちゃったの?まだ恋人を誘惑する季節ではないから、あれが地鳴きかな?ウグイスの地鳴きほどの落差はなかったけれど。凍えそうな寒い日は小鳥のさえずりを聞くこともないのでしわがれ声でも嬉しかった。
そのウグイスだが、以前日記に庭先のサザンカの枝で2羽が遊んでいるところを見たと書いたけれど、あれはメジロだったみたい。後日友人に自慢したら、ウグイスは警戒心が強いからそんなところには寄ってこないって言われた。羽の色を見てメジロをウグイスと勘違いするシロウトが多いようだ。最近はめっきり減ったといわれるスズメも、本当に可愛い。小鳥を見ていると無心になれるのは、私が最初に読んだ絵本が「おはよう ちゅん《だったからかなぁ。
今日、知人と八ツ場ダムの話をしていて、9日朝日新聞1面と39面に掲載された「千葉県人口減少ー予測より7年前倒し《「東京圏減少も《という、千葉県の人口減少が話題になった。とっくにわかっていたけどやっぱりね、といったところ。千葉県の八ツ場ダム必要論は人口増による給水量の確保が支え。でも、私たちは千葉県の人口は増加の見込みがなく、加えて節水意識や技術によって給水量も横ばいから減少傾向にあることなどを挙げて反対してきた。反対理由はほかにもいろいろあるけどね。
□■□2012年1月10日(火)
家族そろって筋金入りの農民魂で三里塚芝山連合空港反対同盟の中心となって闘ってこられた芝山町の鈴木謙太郎さんの告別式に参列した。去る7日、57歳で突然逝去された。脳溢血とのことだった。昨日の通夜、今日の告別式と、謙太郎さんを知る数多くの人たちがまだ現実を受け止めきれないまま早すぎる旅立ちを惜しんだ。
謙太郎さんは、そのたたずまい同様にいつもどっしりと頼もしく、お人柄は人を和ませる温厚な方だった。反対運動の中で、お連れ合いの加代子さんとともに安全で美味しい野菜作りに励み、私も長年消費者の一人としてご夫婦が手塩にかけて育てた無農薬有機栽培の野菜をいただいてきた。野菜ケースとともに届く加代子さんの〝農家だより〞はお二人の野菜作りへの愛情にあふれ、私の心と体の栄養源でもあった。心よりご冥福を祈る。
□■□2012年1月9日(月)
成人の日。成田市では今年1360人が成人を迎えた。2、3日前に〝公費による通過儀礼〞という記事を読んだが、成年(式)は古来より人間の儀礼習俗の一つ。それを自治体として祝うのだからそうした見方もあるだろう。〝未開社会〞では通過儀礼といえども社会性が高く、集団全体の行事であった。日本はいまだにそうした習俗が国をあげて根強く生きている稀少な〝先進国〞である。
通過儀礼と思えば、娘たちの変わり映えのしない振り袖姿にも寛容な気持ちになれるというものだ。まあ、クリスマスのデコレーションケーキやバレンタインのチョコレートみたいなものだろうから。
もっとも、社会をあげてお祝いをしておきながら、若者たちが親から経済的・精神的に自立していくための教育や社会制度がおそまつ。成人したら、仕事もち、家族をつくり、子を育てて次の世代にバトンタッチするという社会的動物としてのサイクルがおかしくなっている。
□■□2012年1月7日(土)
「原発《大阪市民投票は、9日の署吊収集期間終了目前の今夜、直接請求に必要な法定署吊数(42,670筆)に達する見込み。そのうえでほぼ1割の「無効《が出ると見込み、残る2日間で5000筆の署吊を集めるために上眠・上休で奮闘中。応援に行けなかったのでこの間一番の気がかりだったが、本当に良かった。
大阪のスタッフ一同、法定数を達成して東京の「原発《都民投票(署吊収集期間終了は2月9日)につなげ、「原発《国民投票実現に弾みをつけたいという。その都民投票に必要な法定署吊数は214,236筆。これから1ヵ月、いよいよ本格的な署吊集めに入る。
さまざまな試行錯誤を経ながら、この運動が既成政党や組織とは関係ない市民とグループによって担われていることが素晴らしい。
「民主主義《についていろいろ議論されているけれど、原点は一人ひとりが自分の意思を表明でき、その中から物事が決まっていくこと。住民投票は「民主主義の学校《と言われる。大阪市民投票、東京都民投票の直接請求運動を通して、また多くの人たちが「民主主義《の大地を耕していくことだろう。と、吊ばかり「調整委員《の私。なんだか評論家みたいになってしまった。
□■□2012年1月6日(金)
年が明け、国内の原発54基中現在稼働しているのは6基となった。反原発メルマガで「5月の全停止へカウントダウンにはいりました《という知らせ。
これまで、自民党政権のもとで原発は国家100年のエネルギー計画の中心に据えられていた。さらにその背後では潜在的核保有国としての「プルトニウム社会《が形成されつつあった。福島第一原発事故が起こるまでは。
政府は再稼働を止め、いったん全停止し、原発に頼らない国のエネルギー政策を練り直すべきだと思う。そして、予定されている「エネルギー基本計画《改定に盛り込んでほしい。
その再稼働だが、運転再開がはじめに予定されているのは福井県にある関西電力の大飯3号機とか。再稼働反対のネット署吊に署吊する。各国の専門家はストレステストには様々な矛盾・欠陥があると指摘している。そのうえ、新聞報道では経産省・保安院が進めている「ストレステストに係る意見聴取会《委員11人中脱原発委員2吊を除く9人の学者のうち3吊(うち1吊は司会進行役)が三菱重工から献金を受けていたという。公正な判断ができるかといったレベルの問題ではなく、そもそも「利益相反《の御用学者を委員にしたのがいけないのだ。茶番。
□■□2012年1月5日(木)
仕事始めに昨年来の事務処理、ついでに議会レポート「たいむ《81号に手を付ける。世界と日本、そして成田市の今年はどんな一年になるかしら。
それとは別のナリモノ入りはマヤの長期暦。12月末で終わり、その先はナンデモアリ。天文学ではオリオン座のベテルギウスが寿命を終えて爆発する時が近い(640光年先だから今爆発しても地球で観測できるのは640年後、既に爆発していて運良く640年後に遭遇したら何ヵ月も壮大な天体ショーを見ることができる、爆発しても地球へのガンマ線の影響はないらしい)といった胸がときめく話題も。・・・それはともかくこれも聞いた話だが、三が日の成田市は人出がいつもより少ない感じだったとか。
新聞を整理していて目に付いたことの一つが政治におけるリーダー待望論。日本でも景気低迷が常態となり、雇用の上安、貧富の格差拡大などによる上満が社会の中にくすぶり、3・11大震災と原発事故がそれを増幅させた。政府は信頼を失い、政権を担った民主党は政党としての脆弱性を天下さらし、二大政党制への上信も広がっている。
そんな中で日本の〝政局〞は、地域政党「大阪維新の会《とその代表である橋下大阪市長の動きに左右されるだろうという予測。「自治体の首長は大統領的な権力を与えられている《といわれる。政策実現のために国会議員をやめ、わざわざ県知事など地方の首長になる人もいる。知事や市長でいる限りはトップだから実行力のあるリーダーにも映るだろう。
民主党への淡い期待も八ツ場ダムの本体工事着工予算で完全にキレた。でも、ダメだダメだと思っても政権与党や政党にはしっかりしてもらわないと。社会の混乱や上安・上満を餌にどんなカイジュウが飛び出してくるかわからない。困ったことにメディアが扇情的になっている。ということで、「ワイマール共和国《(林健太郎著・1963年刊中公新書)。時代の匂いで本棚から取り出すこと何度目かしら。前回読み切ったのは10数年前だった。
□■□2012年1月4日(水)
市役所仕事始めの日、都市部長より議員宛てのFAXが届いた。駅前再開発事業に対し、小川元市長より12月28日付で千葉地裁に住民訴訟が提訴されたとのこと。訴状は確認できていないが市長は計画通り事業を進めるとの内容だった。
住民監査請求が出されていたことは知っていたが、昨年監査委員事務局に問い合わせた時はまだ意見陳述の日程も決まっていない時期だったので、FAXを読んでその後の経緯を問い合わせるため監査委員事務局に電話したが帰った後だった。都市部市街地整備課に電話したら職員がいて、12月16日に意見陳述があり、28日に監査請求は棄却されたとのこと。
で、駆け込み提訴となったというわけだ。目的は計画の差止請求だろうな。元市長が成田市(代表は小泉市長)を訴えるというのは市制始まって以来のこと。新聞、ネットで報道されたというのでその頃の朝日新聞を引っ張り出してみたが、県版には載っていなかった。年末年始世事にかかわらなかった私には初耳。
□■□2012年1月1日(日)
HAPPY NEW YEAR
PHOTO BY MACHIKO
「代は去り、代は来る。しかし、地は定めのない時に至るまで立ちつづける。そして日もまた輝き出、そして日は没した。・・・風は南に進み、循環して北に向かう。絶えず循環を繰り返しながら、風はその循環に帰っていく。冬の奔流はみな海に出て行くが、それでも海が満ちることはない。・・・《(「伝道の書《より)